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Ruina 廃都の物語エロパロ 九世


1 :2012/12/22 〜 最終レス :2013/10/05
フリーゲーム「Ruina 廃都の物語」のエロパロスレです
過去スレ
Ruina 廃都の物語エロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1240244983/
Ruina 廃都の物語エロパロ 二世
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246878474/
Ruina 廃都の物語エロパロ 三世
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1252418505/
Ruina 廃都の物語エロパロ 四世
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255450328/
Ruina 廃都の物語エロパロ 五世
ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263472849/
Ruina 廃都の物語エロパロ 六世
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274786836/
Ruina 廃都の物語エロパロ 七世
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1295517966/
Ruina 廃都の物語エロパロ 八世
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1312799410/
・era板(兼・規制時の避難所)
【二次創作】eraRuina【Ruina】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12839/1259237750/
・有志によって作成された過去スレ投稿作品まとめ
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/153016.rar

2 :
だいぶ遅いけど>>1

3 :
>>1

4 :
即防止

5 :
誰か来たね姉さん>>1乙

6 :
前スレ落ちたか>>1おつ
流石にネタもないし2年半もすりゃ過疎化も致し方ないやね

7 :
>>1
eraに新しいの来てたよ

8 :
乙よ>>1お年を

9 :
灼熱の溶岩が煮えたぎる小人の塔。
その最下層で、二人の男が、憎悪を剥き出しにして睨み合っていた。
「叔父上、貴方の命運もここまでです。どうかお覚悟を」
彼の名は、編髭のダリム。権力を巡る争いの最中に、目の前の男に父親を惨された悲劇の王子である。
「ひっ・・・わ、儂の側に近寄るな!」
叔父上と呼ばれた男、ミーベルは精一杯の虚勢を張って見せるも、震える声、額を伝う冷汗はどうにも誤魔化しようが無い。
じりじりとつかず離れずの距離を取り合う二人。と、ミーベルがぐらりと傾いた足場に気を取られた瞬間、一気にダリムは敵陣に突進する!
「や、やめろ!王位は譲る、指輪もくれてや・・・ひゃうぅんっ!」
抵抗も空しく、ダリムの逞しい腕力によって黒鉄の鎧はあっという間に引き剥がされ、
中から現れた柘榴石のニルサが二つ、ダリムの掌の中でこねくり回される。
「口ではそう言いながらも叔父上、貴方のヒナは立派な火喰鳥になっているではありませぬか」
ニルサを口に含んで舌で転がし、執拗に攻めながらダリムの指先は下へ下へと伸びてゆく。
首を振っていやいやをしてみせるミーベルに先程までの気は消え失せ、
武器作成、防具作成のスキルで培ったダリムの技巧に為す術もなく、頬を紅潮させて必に声を押ししている。
「さて、このミスリル鉱脈の中はどうなっていますかな」
「うあっ、ああああっーー!!」
ミーベルの地底戦車ロキに、ダリムのガンガンイこうぜが決まった。
小人族の王の風格さえ漂わせる、機械式連射弩の如き猛攻にミーベルの主砲はたちまち耐え切れなくなり暴発する。
羞恥と屈辱に涙を滲ませ苦悶するミーベル。だが悪夢はまだ始まったばかりだ。
真銀の帷子を脱ぎ捨て、自慢の戦斧を見せつけるダリム。
その攻撃力、凶悪なフォルムは屈強な火炎蜥蜴、いや赤竜を彷彿とさせた。
そしてついに、要塞を陥落させられ茫然自失とするミーベルの採掘場に突き入れられたのは、強烈な城門落としだ!
「らめえええええ!!指輪の呪いで内側から溶かされて引き裂かれりゅうううう!!」
恥も外聞もかなぐり捨ててよがり狂うミーベル。その弛緩しきった表情には、精鋭の黒鉄兵を率いていた威厳は微塵もない。
誰もが認める小人族の偉大なる王が、ここに誕生した。亡き父アーバリンも草葉の陰で喜んでいる事だろう。
歓喜の雄叫びをあげながら、ダリムの巨人はミーベルの菊門を強打し、ぶん殴り、めった打つ。
男たちの狂宴は、いつまで経っても終わらない。
魔将ラァグは、二人の戦士の熾烈な争いを、固唾を飲んで見守っていた。
いや、あまりに凄惨な光景に足が竦み、身動きが取れなくなっていた。
なんと見るに堪えない、おぞましき戦いだろう。この胸の奥底から湧き上がる感情は何だ。
戦しか能の無い愚図の集まりだと思っていた連中を見る目が、たちまち一変する。
既に泣く事を忘れて久しかった魔将の双眸から、とめどなく涙が溢れ出した。
正直まだ頭が混乱しているが、一つだけ分かる事がある。奴らに絶対に見つかってはならない。
彼らの獣の如き唸り声、嬌声、そして微かに鼻腔を刺激する据えた匂いに戦慄しながら、
ラァグはようやく絞り出すように一言だけ呟いた。
「・・・変態ダ。」

10 :
みなさんあけましておめでとうございます
過疎ってるとか勢いが無いとか言うからお望み通り書いてやったぜ
とりあえず本スレ>>965は責任取ってくれよな

11 :
てめえ新年一発目からなんてことしやがるwww

12 :
あのしらくない雪姫も納得だよばかwwww
いまこわれてて書けないけど新しいキーボードとどいたら
お前にジーとジェーを打つからまってろ

13 :
>>10
あけましてバーローwwww

14 :
あけましてGJだこのやろうwwww

15 :
>>10
おいwwww
でもたしか本スレのやつってミーベル×ダリムじゃなかったっけ?

16 :
変な前フリはやめろ
ここを濃厚なホモスレにしたいのか

17 :
書くなよ!ミーベル×ダリムを絶対に書くなよ!

18 :
届いたからGJしにきたぞハゲ!

19 :
超今更なんだけどキレハって、変身のたび服どうしてるんだろう

20 :
全裸になってから変身してるよ
キレハも馬鹿じゃないからね

21 :
ドラゴンボール理論の衣服から体型がはげしく変わっても脱がなくて平気だよ説
セーラームーンみたいに光ってる間に勝手に脱げたり着たりできる魔法少女なんだよ説
シンゴシンゴーって叫びながら脱いだ服はきちんと畳んでから逮捕されるよ説

22 :
じゃあ変身するたびビリビリになって後で大変な思いをする説で

23 :
「この力は使いたくなかった(装備代的に)」

24 :
逆に考えるんだ
着なくてもいいさと考えるんだ

25 :
お豆さんをまくSS待機保守

26 :
キレハのおっぱいss待機保守

27 :
>>25-26
書けそうにないので待っている間の暇つぶしにでも読んでください。
初投稿です。

28 :
今日も今日とて遺跡探索。ふとそんな言葉が頭に浮かんできた。
遺跡が見つかったのはほんの半月程前だというのに、慣れてきている自分がいた事に驚く。
まぁとは言えど、探索を止めるつもりはこれっぽっちも無いのだが。
そんな訳で、今日も自分はひばり亭の戸を叩くのであった。
「!!!!???」
「!?!?!!!」
酒場に入るとなにやら普段以上に騒がしい。
ちら、と騒ぎの音源らしき方を見て、思わず深々とため息をついてしまった。
……また、あの二人か。
「ああ、キャシアス君。丁度良い所に来た」
若干うんざりした表情を浮かべたテレージャが話しかけてくる。
どうやら彼女に限らず、酒場の客の殆ど全員に迷惑を掛けているようだ。
おろおろしているアルソン、止めもせずに煽り続けているシーフォンとネル、
我存ぜぬとばかりに酒を嗜んでいるラバンと、ひばり亭は極めて混迷とした状態であった。
「このままじゃ商売上がったりよ。
 少なくとも一人はあんたの管轄なんだしなんとかしなさい」
オハラに言われずとも仲裁に入るつもりだったが、
彼女が口に出す程に迷惑を掛けてしまった事に、改めて責任を感じてしまう。
……実際の所、自分にも責任が全くないとは言えないのだ。

29 :
とりあえず、近くでオロオロしていたアルソンを無視して二人に近づく。
口論に熱中している二人はこちらにまったく気付く素振りを見せなかった。
語気も荒く、竜も裸足で逃げ出してしまいそうな剣幕だ。
非常に気が進まなかったが、仕方なしに声を掛ける。
論争の原因を問い正さなければ、止める事も間々ならない。
「おう、キャシアスか!なぁ、お前からも言ってやってくれよ。
 目玉焼きにはソースだよな。それなのにお前ん所のメイドと来たら……」
「料理も出来ない人は黙っていてください!
 目玉焼きにはお醤油だってホルムでは昔から決まっているんです!
 そうですよねキャシアス様!」
……想像していた以上に下らない内容に、どこぞの泉よりも深いため息が出てしまう。
ともかく、二人を一端引き離さなければならないだろう。
しばらくすれば、頭も冷えるはずだ。
二人にその旨を遠回しに伝えながら、どうしてこうなったのかをぼんやりと思い返してみる。
――――――――――――
そもそもの始まりは確か、二人と探索していて宝箱を見つけた時の事だった。
特に意識した訳でもなく、その時の自分はフランに開けてくれるように頼んだのだ。
「はい、お任せ下さい!」
専門技能を活かせるのが嬉しかったのか、普段見せないような勢いでフランは宝箱に取りかかった。
自分はと言えばせめて少しでも開けやすくなるようにと、背後からランタンを近づけていた。
同じ盗賊技能持ちとして気になるのだろうか、パリスも横から興味深そうに覗き込んでいる。
しばし、カチャカチャとした金属音だけが辺り一帯を支配する。
(少女解錠中……)

30 :
フランが鍵開けに取り組み始めて数分が経過したが、宝箱は依然として閉じたままであった。
「す、すいません。よく分からない部分がありまして、もし罠だったらと思うと」
別に大したことではない、気にするな。
そう言いかけた所で、ガチャリ、と金属音が耳に飛び込んできた。
続けて放たれる声の方向に目をやる。
「おっ、やったぜ!楽勝楽勝!!」
……開け放たれた宝箱の前に、得意げな笑みを浮かべるパリスの姿があった。
あの時の自分はおそらく、わなわなと震えるフランの背中を見ながら、なんとも微妙な表情をしていたに違いない。
厄介な事になったのは危険感知がなくともすぐに分かった。
とりあえず一時探索を中断し、二人の言い分を聞いてみた。
おおまかにいえば、それぞれこんな感じであった。
パリスから言わせればこの宝箱の大きさであの程度のブラックボックスなら大した罠ではない可能性が高い。
そもそも別に扉ではなく宝箱なのだから鍵を開けずとも罠をすり抜けて、
錠を壊してしまった方が手っ取り早いし安全だと言う。
閉める必要が今後出てくるとも思えないし、自分は正しい!……との事だ。
しかし後攻(?)のフランも自分の部族直伝の技能に誇りがあるのか普段慎ましやかな彼女にしては珍しく退かなかった。
この迷宮は太古の技術だらけで予想ができないから些細な事でも危険があれば無理をすべきではない。
それに鍵を壊すだけなら盗賊の技能がなくても出来ない事は無いが、それでは技術の意味が失われる。
罠が無いからよかった物のこれから先こんな偶然が続くはずもない、というのが彼女の主張だった。
両脇からこんな事をまくしたてられ、さあどっちが正しいか決めてくれ!
……と言わんばかりに睨みつけられた時の二人の形相は今でもよく覚えている。
そんな事を言われても自分は本職ではないし、状況によってどちらが正解かは変わってくる。
とりあえず今回はパリスの手柄、しかしこれ以降は勝手に解錠しないように、というのが自分の出した結論であった。
二人とも不精不精、というのが見え見えであったがとりあえず納得し、表面上は和解するそぶりを見せた。

31 :
……しかし、ここからが二人の意地っ張りレースの始まりだったのだ。
鍵や罠はもちろん、敵を見かければどちらが先に仕留めるかで無駄な争いを始める。
しまいには通る必要のない道の罠を解除し始める始末であった。
……このままではいずれ取り返しのつかないことになる、なんとかしなければ。
そう思いながらも、探索を進めながら良いアイデアも思いつかず、今日まで放置してきたのだ。
火種が弾けるのも、最早時間の問題であった。
――――――――――――
場面は再び現在へと戻り、今自分達は大廃墟で遺跡探索をしている所だ。
何故技能の被るパリスとフランを一緒に連れ歩いているのかと言えば、この辺りは既に探索済みの所だからである。
基本的に自分はいつも、探索メンバーを2つのパターンに分けて探索している。
まだ未探索の地域には経験豊富なラバンと古代語の知識があり回復もできるテレージャを連れていく。
そしてある程度探索した所ではこの二人と宝箱や扉を開けて回る。これが自分の探索の仕方だった。
「相変わらずこの階だけはいくら調べても調べ終わらねぇな。
 来るたびに全然違う地下遺跡が見つかったりするしよ」
「キャシアス様、そのあたりは崩れやすくなってますから気をつけて下さいね」
何とか仲直りしてほしい、そんな願いをこめて二人を連れて探索に来たのだが、やはり空気が重たい。
二人とも自分を挟まない会話は極力しないようにするし、自分はあまり饒舌な方ではない。
その結果必然的に沈黙が続き、重苦しいムードが続いていた。
やはり一端距離をおくべきだったか、そんな風に考え事をしながら探索していたのがいけなかった。
この遺跡では一度探索した所でも油断してはいけない、何度もそんな場面を見てきたというのに。
「おいキャシアス、危ねぇっ!!」
「……!?」
突然床の感触が消え、一瞬の浮遊感。
そして気が付いた時には、盛大に岩盤へと叩きつけられていた。

32 :
「キャシアスっ!?」
「キャシアス様っ!?」
小さいが確かに二人の声が聞こえる。どうやらそれ程地下深くまでは落とされていないらしい。
落ちてきた入口は閉じてしまった様だが、不幸中の幸いか道具の殆どは自分がもっていた為明りや食糧には困らないだろう。
……しかし、酸素の問題がある為おいそれと火を灯す訳にはいかない。
まったく、やっかいな事になった。
普段はこういう危険な所はパリスが察知してくれる上に、多少の罠は二人が何とかしてくれる為、
ロープ等の探索用具は(筋力的な意味でも役割が無い意味でも)基本的に自分が全て持っているのだ。
つまり今上の二人には……
「明りは……○○の奴が持ってたんだよな。
 ロープもツルハシもあいつに持たせてた筈だし……」
「……無理ですね。今の私達の手持ちの道具だけで、キャシアス様を助けるのは不可能です」
フランが冷酷なまでに淡々と事実を告げる。
返事の代わりに、パリスは右手をキャシアスが消えた床へと叩きつけた。
「くそっ、俺は何をやってんだ!
 本来なら俺が気が付いてなきゃいけなかったってのに……!」
しかし、伊達にパリスもここまで遺跡に潜って来た訳ではない。
床に苛立ちをぶつけたことで多少冷静になったのか、フランと今後の事について話し始めた。
最早子供じみた喧嘩等している場合ではない事を悟ったのだろう、フランもそれに応じる。
「手持ちの道具はランタンとツルハシ一本、後は薬位だ、スイッチや階段の類は見つからねぇ。
 ……一端上に戻って応援を呼んで、ツルハシで周りを掘ってみるか?」
「……悪くない考えです。
 ただ、もしキャシアス様が一刻を争う状況なら間に合わないかもしれません」
焦る思いとは裏腹に、思考はのろのろと空回りを続ける。
悩んだ末に二人の出した答えは……

33 :
……この暗闇に囚われてからどれ程の時間が経ったのだろうか。
数分だけかもしれないし、半日以上経ったのかもしれない。
しかし今の自分に分かるのは、酸素がかなり薄くなってきたという絶望的な事実だけであった。
息が苦しい。頭痛が止まず、ガンガンと頭を内部から叩かれている様な錯覚に陥る。
あまりの煩わしさに、突然叫び出したい衝動に駆られる。
……なんとか堪える事が出来た。もう精神も大分参っているらしい。
ふぅ、と大きく息をついた。この動作も、後何回出来るか分からない。
その時だった。
一瞬だが、ガンガンと金属的な音が聞こえた。
幻聴かと思ったが、音はどんどん近付いてくる。そして……
自分の頭の少し上の壁に亀裂が走る。
隙間から発せられる僅かな光が闇に慣れた目を激しく刺激する。
眩しいと思った一瞬、ヒビだらけの壁をツルハシが打ち破ってきた。
そしてそこからニュッと見なれた顔が出てきた。
「よう、色男。無事だったみたいだな!」
パリスだった。
煤だらけであろう自分の顔を揶揄しているのだろうが、肝心のパリスもあちこち汚れていた。
助かったという安堵感から、乾いた笑いがこみ上げる。
……言うまでも無いが、別にパリスの冗談が面白かったからではない。
パリスもパリスでヘナヘナと自分の横に座り、気の抜けた笑い声を上げる。
しばし、辺りには男二人の不気味な笑い声が響き渡った……

34 :
やがて上に助けを呼びに行っていたフランも合流し、連れてこられた仲間達から手当てを受けた。
幸い怪我は殆ど無く、軽く衰弱しているだけだと病祓いを掛けながらテレージャが言う。
それを聞いて話しても大丈夫だと判断したのだろう、パリス達が話しかけてきた。
「すまん、キャシアス!」
「申し訳ありませんキャシアス様!」
第一声は、二人とも謝罪の言葉であった。
額から血の出る勢いで土下座をするパリスと、セップク?をしようとするフランを止めるのに数分掛かり、
ようやく落ち着いた二人から自分が穴に落ちてからの話を聞く事が出来た。
まず二人は自分達だけで何とかしようとしたが、道具も人手も足りない事が分かったらしい。
そこで脚のあるフランがひばり亭へ助けを呼びに行き、その間にパリスは自分を救出する事に専念する事にしたそうだ。
「幸いひばり亭にはラバンさん達がいて、すぐに来てくれることになったんです。
 救助に必要そうな道具もオハラさんが渡してくれて……」
後で請求されるであろう割高な道具代の事を考えたが、助かった今となっては安い物だろう。きっと。
「んで俺の方だが、結局穴をあける方法は分からなくてな。
 仕方ないからお前が落ちた辺りをツルハシがぶっ壊れるまで掘ることにしたんだ」
最後の一本だったんだぜ、と笑うパリスの台詞を聞いて、冷や汗が流れる。
今更ながらどうやら自分は、かなり危ない橋を渡ったらしい。
改めて自分が閉じ込められていた場所を見下ろした。
閉じ込められていた時は狭く危険が満ちた場所に思えていたその部屋の意外な広さに驚く。
終わってしまえば、意外とそんなものなのかもしれない。

35 :
後ろを見ると、パリスとフランが話していた。
無論喧嘩の続き……ではなく、むしろその逆で、互いにこれまでの行いを省みているようだ。
「あんたにも……悪かったな。
 貴族の屋敷にいるから、なんて下らない理由でイチャモンつけてさ」
「そんな!
 あ、その……私のほうこそ、ごめんなさい」
 
まぁ一悶着あったが、自分は無事で二人の和解にも成功した。
一件落着といってよいのではないだろうか。
「お詫びの印に、今日の御夕飯は私に作らせて下さい。
 いつも以上に頑張りますから!」
……なにやら聞き流せない発言があった気がするが、とにかく今は眠りたい。
食事はいらないときっちり断りを入れてから素早く床に入る。
何やら冒涜的な匂いがするが、気のせいだろう。きっと。
「うおええええええっ!」
「食材に……ごめんなさい、しろ……うっぷ」
「ポポラポが一番マシってどういうことなの……うっ!(自主規制」
周囲から聞こえる阿鼻叫喚の叫びをよそに、自分は戦線離脱を決め込むのだった。
余談だが、次の日病み上がりの自分が何故かパリスを背負って帰る羽目になった事をここに記しておく。
その時の奴の顔色は、ニョロといい勝負だった。
………
……


36 :
あの罠に掛かってから、早くも一週間が経った。
あの日街に帰ってからの、父の怒りは凄まじいものがあった。
もう遺跡探索なぞ許さん!……とまで言っていたのだが、
ゼペックのとりなしもありなんとか三日後には探索を再開することができた。
ちなみにゼペックはむしろフランの方を叱り、もっとしっかり自分を守るように言い聞かせていた。
今でもよくやってくれていると思うのだが、まぁ今回はフランにとっても反省する良い機会になった事だろう。
「おっ、聖木みっけ!」
「私が刈った方が手っ取り早いけどねー」
「お二人とも、足元に気をつけて下さい」
今自分は、この間のメンバーにネルを加えて探索を続けている。
何故和解した二人にネルを加えたのかと言えば、一応病み上がりだから、との事だ。
まぁ自分以外に荷物m……もとい、戦力が増えるのは悪いことではあるまい。
「……ァス様、キャシアス様?」
フランが呼んでいる。
話を聞くと、宝箱を見つけたと言っていた。
どうやら誰が開けるのかを自分に決めて欲しいらしい。
まずフランにやらせてみた。……開かない。
ならばとばかりに、パリスにやらせてみる。……以前中身は顔を出さない。
「……キャシアス様、この宝箱は非常に危険です。
 もしかしたら、私達全員が半漁人になったり下着姿でしか歩けなくなるような罠があるかもしれません」
「まったくだ。
 俺達二人にかかっても開けられないなんて、そんなの誰にも」
ガチャリ!
「あ、開いたー!
 やったよキャシアス、褒めて褒めてー」
……勘弁してくれ。                  
END

37 :
ネル先生なら仕方ない

38 :
保守

39 :
●ているよ

40 :
>>28-36
長い。精進したまえ
保守

41 :
2週目以降に神官を選んで称号を神官・使徒にして物理関係が爆するのは通過儀礼

42 :
宮殿の風呂にフランを入浴させたはいいが
戦闘中できそこないにしがみつかれて、動けないまま倒されたときは言いようのない感覚を覚えた

43 :
腕力レイプ!野獣と化したネル!

44 :
ンアッー!

45 :
神官・退魔師・使徒称号取って非力になった主人公がネル姉貴に力差で押し倒される展開はよ

46 :
>>42
マジ興奮するなそれ

47 :
>>42
あそこで出てくる敵は、赤子を模した亡霊……というのも、えろさに拍車をかけますな

48 :
「いらっしゃいませー。って、あ」
客の気配に条件反射で営業スマイルを作った雑貨屋の娘が、振り返るなり素の表情に戻る。
素の表情とは言っても、営業用より幾分か柔らかい笑顔を基本とする。
「何か用? って、買い物だよね」
肯定だ。
細々とした日用の消耗品はこの店が一番揃えやすい。
「このタイミングは、うん。丁度よかった」
ネルの方も何か用があったのだろうか。
「それがさあ、ちょっと聞いてよ旦那さん。
町外れにアイビアさんの小屋あるじゃん?」
アイビア。始祖帝に忠誠を誓っていた元魔将。
ちょっとした事情でホルムに連れてきたはいいものの、
魔将をやめた後の存在の根本が未だ定まっておらず、人目を避けるようにひっそりと暮らしている。
「散歩のついでにちょろっと覗いてみたらさー。
アイビアさんが笑いながらお鍋かき混ぜてたんだけど。アレ何?」
何、と問われても。鍋の中身を知るような異能は持ち合わせていない。
その光景が洒落にならない水準で似合うことだけは辛うじてわかる。
「うん。まさに魔女って感じ。魔女だけど」
伝説にその名を残すヴァラメアの魔女。そして魔将として夜種を製造していた。
ある意味では本職である。
しかし、共に女魔将と激戦を繰り広げたはずのネルは、そうと感じさせないほど気楽な顔をしている。
「なーんか怪しげな儀式でもやってたのかねー」
そういうことからは足を洗う、と言っていたはずだ。
言っていたはずだが。
「ま、疑うわけじゃないけど。連れ込んだ本人として少しは気にしてあげて」
アイビアの件に関して、責任を持つべき立場であることは自覚している。
買い物は中断、ネルに礼を述べて回れ右。様子を見に行かねばなるまい。
「うん、またねー」
雑貨屋を辞して数歩。ものの数歩で、目立つ人影を発見する。
どこか陰気な黒いローブは大胆なスリットが切られ、真っ白な脚線美が覗いている。
モノクロの色彩の中、燃え盛るような赤い髪だけがその個性を主張する。
生気を感じさせない双眸と相俟って、この世の者とは思えぬ儚い美貌を形作る。
見間違えようはずもない、目当ての人物が広場を横切ってくる。
「……あ」
向こうもまた、こちらを探していたと思しき反応。
先のネルの言を借りるならば、まさに“丁度よかった”。
今日という日は、どうやらよほど時宜に恵まれているらしい。
「こん、にちは」
澄んだ声で発せられる、ぎこちない挨拶。
魔将となってからは、久しく他者と会話することもなく。
それ以前も、気軽な日常的な挨拶からは縁遠い立場であり。
そんな若干重い事情はさておいて、容姿に似合わぬたどたどしさは少し可愛らしい。
とりあえずこんにちは、だ。御機嫌麗しゅう。
「少し、いいかしら?」
こちらの用は後回しでも問題ない。
何より、いまいち考えの読めないアイビアの方から行動してくれたのが嬉しいのだ。
「これ、を受け取って……ほしい」
差し出されたのは、怪しげな儀式の成果……にしてはちんまりとした、ささやかな包み。
アイビアからのプレゼントという予想外の事態にときめくと同時、少しでも疑った自分を恥じる。
アイビアの味方が多いとは言えないこの町で、一番に信じてやらないでどうするんだ。
内心の葛藤を押しやり、歓喜の表情を意識して礼を言う。
嬉しいのは確かであり、今この時にそれ以外の感情は不要だ。

49 :
……しかし、何のプレゼントだろう。思い当たる節が無い。
「チョコレート、というらしいお菓子、よ。
愛する人に贈る儀式がある、とキレハに聞いた、わ。
作り方も一緒に聞いた、から大きく間違ってはいない、はず」
お節介焼きの遊牧民は平常運転、と言ったところか。
異国の風習への造詣以上に、その心遣いが。
……そして聞き捨てならない単語が含まれていたような。
「一度で済むことを、二度言わせない、で。
……貴方のことを、愛している、と言ったのよ」
KWAHHH(クウアーッ)!
別に今初めて知ったわけではないが。
真顔で言われると、どこまで本心か計りかねる部分もあるが。
アイビアのような美女に正面からこう言われて、嬉しくない者がいるだろうか。
衝動的に抱き締めてもいいだろうか。
「聞いている時点で、衝動的ではない、わ。
貴方を拒む理由は、どこにもない」
では遠慮なく。ぎゅーっと。
「……温かい。燃えるような激しさはない、けれど。胸の奥に沁みるような熱、ね」
炎と因縁深いアイビアらしい感想だ。
こっちは、あったかくて柔らかくて抱き心地いいな、ぐらいの即物的な感想しかないのに。
「ん……」
甘えるような吐息を漏らし、頬を摺り寄せてくる。
成熟した色気と不似合いな、少女のような仕草。
とことんまで惚れてしまえば、そんな一面もまた愛らしい。
妖艶な唇に吸い寄せられるように顔を近付け、
「んー、こほん」
背後から聞こえたわざとらしい咳払いで我に返る。
衆人環視の中だということを忘れていた。
「仲がいいのは結構だけど、店の前でそーゆーことするのは営業妨害だと思うの」
……正直すまんかった。
名残惜しいがアイビアの身体を離し、雑貨屋の看板娘に謝罪する。
「ごめんなさ、い。邪魔をするつもりは、なかったのだけれど」
「ま、二人とも有名人になっちゃったからさ。いちゃつくにしても場所を考えて、ね?」
どこから出た話かは知らないが、地下遺跡にまつわる一連の異変を解決した立役者として、名が知れてしまっている。
そして、言っている当のネルもメンバーに含まれている。
自分達はともかく、仲間の名誉のためには、あまり巫山戯た真似はしない方がいいのは確かだ。
「じゃあ私の庵、に。来る?」
お呼ばれいたしましょう。
アイビアの誘いに二つ返事で頷き、改めてネルに別れを告げる。

50 :
町外れの林の中に、アイビアは居を構えている。
魔将であったという事実は、共に遺跡を探索した一握りの仲間しか知らない。
その実状を鑑みればもっと堂々としてもいいはずだが、本人には思うところがあるらしい。
納得の上であれば恋人に無理強いするつもりはなく、現在に至る。
小屋の外には焚き火の跡があり、大きな鍋が出しっ放しになっている。
一般家庭ではあまり見かけない程度には大きい。
ネルの言っていたのはこれのことだろう。
笑いながらかき混ぜていたという証言が事実ならば、かなり雰囲気のある光景になることだろう。
「入っ、て。何も無いところ、だけど」
お邪魔します。
勝手知ったる恋人の家、である。
食卓の指定席に腰掛けると、そう待たない内にアイビアがお茶を淹れてくる。
「どう、する?」
と、問われても。
仕切り直して睦み合うのも何だか間が抜けている。
ここは一つ、いただいたプレゼントを開封しよう。
「ええ。どう、ぞ」
リボンがあしらわれた包みを開けると、嗅いだことのある甘い匂いが漂ってくる。
確かに見覚えのあるお菓子。
ピンガー商会でたまに仕入れている程度の認識だったが、こうして作れるものなのか。
「その賞賛は、キレハが受けるべき、よ」
もちろん、そちらにも今度礼を言っておこう。
そして今は、作ってくれたアイビアに感謝を込めて、いただきます。
少し大げさに言ってから、まず一口。
濃厚な甘さと若干のほろ苦さが舌の上で溶けていく。
美味い。
商品として売られているものと比較しても遜色ないほどに。
普段の手料理の腕前から期待していた水準の、さらに上をいっている。
「そう言ってもらえると、苦労した甲斐があった、わ」
世辞ではないことを証明するようにもう一口。
お菓子作りも上手いとは……ん?
チョコレートの中央付近を齧ると、口の中に違和感が生じる。
味わったことのある、鉄臭い風味。
甘味には調和し得ない、有体に言えばあまり美味しくない何か。
「どう、したの?」
しかし直截にまずいと言ってはアイビアを傷つけてしまうだろう。
まずは、そう。“何が入っているか”聞こう。
「原材料、ということかしら。
カカオとかいう豆、と。砂糖と粉ミルクと……私の、血」
それだ。
その最後のやつだよどう考えてもお菓子の材料っつーか人の口に入れるためのもんじゃないそれ。
「テレージャから借りた、参考文献に載っていた、のだけれど。
血液・肉片・毛髪等、を摂取させること、で愛する相手との同一化、を図る儀式だ、と」
あの不良巫女……ッ。アイビアの純真さにつけこんで、またろくでもないことを。
異国の風習に詳しくはないが、正解でないことは容易に推測できる。
そんな血生臭い風習だったら、キレハが紹介するはずがない。

51 :
「……そう。間違っている、のね。ごめん、なさい」
あぁ。いや。謝ることじゃあない。
純然たる好意からの行動で、少し方法を間違えただけだと理解している。
「優しいわ、ね」
その形容は少し違う。
先程彼女が言っていた愛しているというのは、一方通行ではない。
こちらも愛しているからこそ、プレゼントに込められた想いが嬉しい。
美味しいものが食べられればいい、という結果だけを求めているわけではない。
アイビアの気持ちと。それに伴う行動と。
すべてアイビア自身の意志によるものだというのが、何よりも大切だ。
たまの失敗ぐらい、笑い話としていい思い出にすればいい。
恋人同士、なのだから。
「……そう、ね。貴方も、私を愛してい、る」
噛み締めるように呟き、薄く微笑む。
何とかフォローはできたようだ。
あまり思いつめてはまずい、と御先祖が教訓を遺してくれている。
記憶が消えるようなドぎついの一服盛られた始祖帝に比べたら、血液なんて可愛いもんだHAHAHA。
などと笑い話にする勇気はないが。
この笑顔を曇らせないために。変なことを考えさせないために。
アイビアだけを愛し続けよう、と改めて心に誓う。
「そろそろいい時間、だけれど。お昼ご飯、はどうす、る?」
じゃあここらでお暇しようか、などとのたまうほど鈍感ではない。
是非とも、アイビアの手料理をご馳走になろう。
「ええ。名誉挽回、させてもらうわ」
微笑が少し強気になる。
いつの間にかキレハと仲良くなり、すっかり料理が趣味の一つになっている。
その恩恵にもっともあずかる立場としては、諸手を挙げて大歓迎だ。
台所に立つ後ろ姿から、そこはかとない色気を感じる。
背中から腰のライン、そしてローブの切れ間からむき出しになった脚。
多少姿勢が悪いことを除けば、スタイルは抜群。
これで料理も上手ときたもんだ。まったくもって、いい女だとしか言いようがない。
もう一度、心中が口をついて出る。愛してるよ、と。
「さっきも聞いた、わ。十分、わかってる」
そっけない態度。
こちらから見えない表情は、いつもの無表情か。さっきと同じ微笑か。
おそらくは後者だと、希望的観測を交えて結論付ける。
しかしこう、料理をしている姿を眺めるだけというのも幸せなものだ。
嫁に貰ったらこれが日常になるのか、などと気の早いことが頭を過ぎる。

52 :
「召し上がれ」
いただきます。
ありあわせのものだと言いつつも、それなりのものが食卓に並ぶ。
現代の料理の知識は持ち合わせていないはずだが、ここでもキレハに感謝しよう。
そして何よりも、美味い。
こればかりは教えてもらってどうこうという以上に、本人の技術を褒め称えよう。
「満足してもらえたら、重畳、よ」
穏やかで、居心地のいい空気。
中断されたままだったイチャつきを再開するには絶好のタイミング。
適当な大きさの肉を差し出し、口を開けるように要求する。
「あー……ん?」
疑問符を浮かべながらも従順なアイビアの口にそっと入れてやる。
「もぐ……ん。何のつもり、かしら?
そこまでしてもらう、ほど依存しては、いない、けれど」
こうして食べさせ合うことで、互いの愛情と信頼を確かめ合うのが現代の恋人達の流行だ。
決して子供扱いしているわけではない。
と、まことしやかに舌が回る。
あまりテレージャのことを悪く言えないな、これは。
「そう、なの。やはり私の常識は古いと、いうことね」
卑下するようなことじゃあない。
料理もこれだけ上達したんだ、少しずつ現代の常識も身につけていけばいい。
「ええ。頑張る、から。見捨てない、で」
見捨てるものか。嫌だと言われても一生面倒を見る覚悟だ。
「……あり、がとう」

現代に蘇った悲劇の王女は、炎の魔女として異変を祓う一助となり。
その後は一人の女性として、幸福な余生を過ごしたという。
             ――『“ヴァラメアの魔女”新生編』より引用

53 :
ネルがヒロインかと思ったらアイビアさんだった
珍しいが実に甘くてGJ!

54 :
こいつぁいいね

55 :
アイビアなんてただのヤンデレ魔女だと思ってたが、こんな可愛かったのか
サブキャラも魅力的だのう

56 :
みんな大好き!学園Ruina!!
※危機感知※
男主人公が同時に存在する不思議時空だよ?
あと甘酸っぱくてほろ苦い、嫌な思い出が刺激される危険性もあったりなかったりするよ?
「ふんっ、ひょろい文科系不良だと思っていたがやるじゃないか……」
「そっちこそ、ただのボンボンじゃ無かったんだな」
 夕焼けに染まる、本来なら立ち入り禁止の屋上で二人の男が荒い息をつきながら拳を交えていた。
 一人は学園の貴公子・キャシアス。裕福な家庭に生まれ育ち勉学にも運動にも秀でた、嫌味なほどの優等生。
 もう一人は一匹狼のアベリオン。生活態度は最悪ながら教師にも口を出させないほどの知謀を誇る、学園一の頭脳派。
 普段あまりにもかけ離れた所を生きている二人が泥臭く野蛮な手段をとる訳。それは……
「絶対に! 彼女だけは譲れない!!」
「お前の思いあがりにあいつを巻き込むな!」

「どけよ」
「……」
 そんな疲弊しきっている二人から少し離れた扉のそばでも戦いは勃発していた。
 隠すことなく意すらこめて、学園一の不良と呼ばれているヴァンが物静かで目立たないクラスメイトのエメクを睨みつけている。
「今がチャンスだって、お前だってわかるだろ」
 彼の背中のむこうからでもキャシアスとアベリオンの激闘の熱気が、そして疲弊した息遣いが聞こえてくる。
「もう一度言う」
 ガシャン! と荒々しい金属音が鳴り響く。エメクが塞いでいる重々しい扉を、限りなく彼の横顔に近いところへヴァンが拳を振り下ろした音だ。
「どけ」
「……嫌だ」
 しかし直接的な脅迫に屈することなく、鋭く澄んだ目で見返すエメク。
 ふいに、普段は作り物のように変動しない顔が、歪んだ。
「僕は……僕は!」
 しかしそれも一瞬で、ヴァンが息を呑んだ間にいつもどおりとなっていた。しかし、俯いて途切れ途切れに発する言葉にはまだ、熱が残っている。
「彼女に、顔を向けられないようなことは、したくない」
 たどたどしいとすら思える言葉に秘められた真剣な思いに、ヴァンから刺すような気迫が去る。
 代わりに目の前の好敵手を認め、そして哀れみすら湛えた目で彼を見据え、ゆっくりと口を開く。
「何をしてでも、あいつを手に入れたい。……それだけだ!」

 夕焼けでも隠し切れない若き血潮、荒ぶる情熱、ぶつかる矜持と信念!
 愛と己が誇りを懸けた激闘の影で、可憐な美少女の涙は零れ、桜色の柔らかな唇から悲痛な声が上がる……!
「止めて! 吾輩のために争わないで!!」
 美少女転校生・夜種子の唇をめぐるバトルの幕が、今、切って落とされた!!
===
美少女転校生をゲットするためにタイプの異なる少年達のバトルするのは王道だよね
その中で友情が芽生えたり終生のライバルが生まれたりするのも王道だよね
その転校生がすっごい肺活量とテクニックを持つキス魔だったら……もう最高だよね?

57 :
てめえこの野郎www

58 :
畜生www
まんまと騙されたwww
学園祭の演劇で、白雪姫夜種子の王子役を巡って争いが勃発するんですね、わかります

59 :
嘘は無いッ……!
確かに嘘は一つも無いッ……!!

60 :
836 名前:15 ◆E9zKH0kZMc[sage] 投稿日:2013/03/03(日) 11:44:21 ID:t2vATv0o0
回線乗り換えたら去年から規制されているようで
解除見込みがたたないのでこちらで失礼します。
お気づきの方は転載いただけるとうれしいです。
本体更新分です。1.5MBくらいあるのででかい
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2814866.zip

すでに過去のをお持ちの方、でけーよバカ!!
という方のためにヴァンまとめ(たっくん完結編)
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2814862.zip
内容に差はありませんが、レイアウトの乱れは
部分的に残っています。また、すべて読むには
以下のファイルが必要です。
過去の本体
tp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/153122.zip
キャシアス編の差分
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/203127.zip
この二つを統合してから「短編」フォルダを削除後
ヴァン差分を上書きすると容量が小さくなります。

61 :
いただきましたありがとうございます!
アイリ編がみたいなといった自分にとって最高でございます!

62 :
保守

63 :
伸びてない…

64 :
主人公は無言だから、性格は捏造するしかないけど、やっぱりこのスレ特有の共通理解みたいな、主人公の性格の傾向ってあるの?

65 :
傾向を語れるほど人がいない

66 :
フィーは健気で幼げで薄幸、邪険にされつつもしーぽんに懐いてる
というキャラ付けが多い気がする
アベリオンははっちゃけか巻き込まれ苦労人かで両極端
キャシアスはクソ真面目でウェンドリンは奔放
盗賊と神官はあまりこれという傾向がないな

67 :
無言とはいえ捏造するしかないというほどの無個性じゃないからな
モノローグは豊富だしキャラ選択時に性格設定表示されるし

68 :
モノローグはどちらかと言えば、第三者視点ぽいけどな

69 :
あのモノローグ爺ちゃんだしな

70 :
考えてみれば、歴代皇帝が1世の依代ってことはだ
女皇帝の時はTSになるんだろうかね、あれ

71 :
なるんだろうな
自我が完全に統一されるわけではないようだから、
TRPGでいう女キャラプレイみたいなものか

72 :
自分の子孫に掘られるわけか、ある意味で
いや、2世に憑依した場合は息子の嫁を寝取ることになるのか

73 :
じゃあ、姉弟で近親しちゃったあの二人は・・・

74 :
TSで弟と犯って、その後に弟に乗り移るってのは、どういうことなの

75 :
ケンジャキザン!ナズェ●テルンデス!
久しぶりにeraやって、とりあえずグウェン鳥で始めたが
付いてないってのはえらいハンデだな

76 :
10世と8世で子作りすれば最強のタイタスが誕生したのではなかろうか

77 :
戦争の時にシーウァ人だというので、シーウァ兵に仲間をされた探索者に八つ当たりされ、
レイプされるテレージャ
「別に結婚するつもりがあったわけでなし、操が汚されたってどうってことはない」
と、ひとりごちて平静を装うけれども、男の手がふと触れた拍子に竦み上がってしまい、
「いや、別になんでもないんだ」
と真っ青な顔でがちがち歯を鳴らして持っていたものを取り落とす
仲間たちが明らかにおかしい様子を心配して問い詰めると、座り込んで泣き出してしまう
テレージャの他に十分な法力を使えて彼女が信頼している者が他にいないというので、
やむを得ず男のエメクが手当にあたる
「平気のつもりでいたけど、体が勝手に取り乱しているんだ、参ったよ。
 なんだか、体と心が別れ別れになったみたいで」
手当を受けながら、力なく笑いながら自己分析するテレージャ
「……君の手、あったかい」

78 :
しかし、高レベルに仕立て上げたテレージャを犯すなんて、相当の猛者だな

79 :
>>77とは握手せざるを得ない
俺だったらキレハに手当して貰いつつ
半分くらい本気でぐすぐす泣きつつ慰めてくれないか(肉体的な意味で)ルートに進む
キレハだったらこ、これは友情のなんだからね!って言いつつキス位させてくれるはず

80 :
テレージャは、主人公♂に庇われて肌が密着して、雄の臭いに当てられて主人公♂を意識し始めるも、
尼僧院での知識しかない為に、アプローチの仕方が分からずに暴走するタイプだと思ってる
個人的には孤児よりも、遺児の方が似合うとも思う

81 :
キレハは気持ちを自覚すると覚悟決めて「はっきり言って。でないと答えられない」って、
求められたら応じる気満々だし、
ネルは自然体だしフランは突っ走るけど、
男に対して実は一番免疫なさそうだよな、テレージャ
手を掴まれただけで慌てる エンディングですら口実をつけた物言いをするだけでハッキリ言わない(脳内翻訳

82 :
ただし、レズ経験はアリ

83 :
ネル : SもMもいける
キレハ : M
テレージャ : S
フラン : M
エンダ : S

84 :
ネル 母親譲りのロマンチスト 少し尻軽
キレハ 尽くすタイプ 重い想い
テレージャ ファッション変態 堕ちると雌豚
フラン 中身は普通の女の子 ただし房中術は仕込まれ済み
エンダ 素直にエロい 現段階ではペド
だな

85 :
パーシャ:S
ウリュウ:S
ユリア:S
オハラ:S
チュナ:S
……よし

86 :
パーシャ 女騎士の定めとして堕ちたら雌豚 処女
ウリュウ 露出狂 同性愛者
ユリア ロリババァ 誘い受け処女
オハラ 爺好き アナルが好き
チュナ 清純 最も常識人で処女だけど耳年増
ふむ

87 :
アークフィア 感情派ヤンデレ 臭いフェチ
アイビア 理論派ヤンデレ 他人が犯ってるのを見て興奮
七世 おっぱい 乱交好き
八世 弟萌え 弟萌え
十四世 筋肉フェチ 性感帯は足(主に薬指と小指の間)
とか

88 :
お前ら急にわきすぎだろ
ネタに飢えてたんだな
娯楽の少ない村でネルと性交に耽りたい

89 :
(やっちまった)
 血の気が引いた。
 昨晩しこたま呑んだ割には妙に寝覚めが良かったが、その理由を理解した瞬間、パリス
の頭は真っ白になった。
 眼を開いてまず思ったのは、家のベッドではないということ。
 どうやらひばり亭に泊まったらしいというのはすぐに分かった。思い出す。昨晩は知人
の結婚祝いで、男衆で新郎を取り囲んで小突き回し、大いに杯を呷ったのだった。夫婦は
ともに知り合いであったが、パリスと関わりがあったのはどちらかと言えば花嫁の方で、
最初の怪物騒ぎで両親を亡くした娘だった。神殿の近くを通るたび、墓地に詣でているの
をよく見かけたものだ。聞けばあれ以来、神殿で弔事や炊き出し、怪我人の看護などを手
伝っていたものらしい。新郎は遺跡の探索に潜っていた流れ者で、こちらはパリスとは顔
見知り程度であった。どうやら、戦傷を看護されたのが縁らしい。
 花嫁は女衆に囲まれてほどほどに盛り上がり、新郎は友人の顔ぶれが探索者繋がりだっ
たものだから荒っぽい祝福を受けた。夫婦が引き上げた後も酒盛りはお構いなしに続いて、
女達に呆れられた。パリスは上の妹に叱られ、この一杯で終わりにすると頷いて、そう、
確か、花嫁の話になった。妹はけっこう新婦と仲が良いようだったから、幸せそうで良か
ったとか、流れ者の割にしっかりした旦那さんで、シリンに畑を買って暮らすらしいとか、
感慨深げに二人の話をした後に、
「花嫁衣装、綺麗だったな」
 そう零した。その時の顔つきが、なんというか、何かにつけてしっかりしている妹には
珍しく、酒精に蕩けて目つきが緩み、夢を見るようにとろんとしていて、娘のあどけない
憧れを湛えていた。
 パリスは、なんだかしみじみとした気分になった。
「アイリも美人になったからな。もうすぐああやって、どこかに片付いてくんだろうな。
あー……そうだ、オレもアイリに花嫁衣装を支度してやれるくらいの蓄えをしなきゃな」
「美人、かな。花嫁衣装、似合うかな」
「似合うって。お姫様みたいだぞ、きっと」
 照れも屈託もなくそんなことを言ったのは、やはり強か酔っていたからだろう。その後、
照れて黙った妹を、調子に乗ってやたら褒めそやしたような気がする。ちょっと気が強い
けど美人で、しっかりしていて、世話焼きで良い娘だ。こんな駄目兄貴放って置いて早く
良い男を見つけろ。ちょっかいを出してくる奴は大勢いるだろうが、変なのにつけ回され
たら守ってやるからいつでも呼べ、ああ、アイリの花嫁衣装綺麗だろうな――
 そこからは覚えていない。
 ただ、毛布の中で寄り添う柔肌の温もりと、右腕に乗った頭の重み、夜明けの薄闇にも
見間違えようがない白金の髪のこそばゆさ、パリスの胸板を撫でる寝息の甘さは、どうや
らそれらすべて、何もかも現実らしい。
 下半身の気怠い虚脱感。剥き出しの体温が触れ合う暖かな寝床。
 寝覚めの気分が良いわけだ。こんな可愛らしい娘に共寝されていれば。
 しかしそれが自分の妹だった場合、どうすれば良いのだろう。
「おおお……うぉおおぉぉ……」

90 :
 懊悩するパリスの、食いしばった歯の間から呻き混じりの喘鳴が漏れた。そこら辺に頭
を打ち付けたいのだが、下手に動くとアイリを起こしてしまいそうだった。アイリが眼を
覚ましたらどういう顔でなんと言えば良いのか、考え備えなければいけないのは分かって
いたが、考えたくなどなかった。
 せめてアイリがこのまま、もう半日ほども寝こけていてくれれば多少は気持ちの支度が
できるかも知れなかったが、寝汚いパリスと違ってアイリはしっかりものだ。
 朝日の気配を瞼越しに感じたか、朝露が細い小鼻をくすぐったのか、パリスが無為に時
を過ごしている間に腕の中のアイリはむずむずと身動ぎし、真っ白い瞼を開いて、紅玉の
瞳でパリスを捉えた。ぱっちりとしたつぶらな眼。色白で小振りな顔つき。綺麗だと思う。
身内の欲目を抜いても、美形なのは間違いない。けれどもまだ稚く、柔い。この蕾めいた
娘に一体何をどうしたのか、パリスは昨夜の自分にナイフを突きつけてとっくりと尋問を
してやりたいと――
「おはよう、兄さん」
「っ、お、……ぅ……」
 アイリの囁きが、パリスを現実に引き戻した。腕枕から小さくおとがいを上げて瞳を覗
き込んでくる妹の顔つきは、今この状況がなんでもないかのように平然としていた。
 パリスはふと思い至る。ひょっとして昨夜は別に何もなくて、自分が派手に吐いて服が
汚れたから脱がしただけのことで、二人とも酔っていたからそのまま疲れて眠って――
「わたし、これで兄さんのお嫁さん、だよね」
 一縷の希望は潰えた。
「あ、あの、アイリ、な、アイリ」
「兄さん……」
 アイリが体を寄せてくる。肌が重なる。乳房の感触。顔が迫る。唇に柔いものが触れて、
吐息と声が塞がれる。パリスは硬直する。アイリはちゅ、と軽く音を立ててパリスの唇を
吸い、ちゅ、ちゅ、と何度も繰り返し、舌先で唇をなぞって離れた。肉体の心地よさを心
のおののきが麻痺させていた。妹が自分にそんなことをするのが信じられなかった。紅玉
の瞳は変わらず静かだった。それが平静さではなく、穏やかで満ち足りた情愛によるもの
だと気付いて、パリスはより一層狼狽えた。商売女を抱いたことはそれなりにあるけれど
も、そうした経験と明らかに異質な、粘り着くような空気が立ちこめている。
「ずっと、傍にいてね、兄さん……」
「アイ、リ……あの、ちょ、………………聞いてくれ」
「なに」
 なぁに、と甘やかに間延びした――ああ、昔アイリが小さかった頃はこんな風に甘えて
来たこともあったっけか――返事に少なからずたじろぎつつも、パリスは必で意志を固
める。、
「その、な……あの…………覚えてないんだ」
「……何を?」
「だからその、昨晩、何があったのか……お前と、オレで」
「……」
 アイリは小首を傾げるような、きょとんとした様子でパリスを見つめている。

91 :
 パリスは眼を逸らし――裸だろうがお構いなしで部屋を飛び出し逃げ出したい――衝動
と戦いながら、息を詰めて妹を見つめ返す。
 小一時間も呼吸を忘れていたような気がする。
 実際は数瞬であったろう。
「ああ、やっぱり?」
 あっけらかんとしたものだった。
 どんな罵倒をされるか、最悪されるのもやむなしと腹を括っていたもので、パリスは
咄嗟に言葉が出ない。
「昨日は忘れる酔い方だったものね。兄さん、いつもそう。そういう時だけ優しくて」
「…………いや、えっと……」
「分かっててやったから」
 ちゅ、と、また唇を吸われる。魂をついばまれるような心地。
「大好き。兄さんとずっと一緒にいたい。家族でいたい。だから兄妹じゃなく、兄さんの
お嫁さんにして――って、お願いして、裸になって抱きついたら、兄さん、オレなんかで
いいのか、って。わたしが兄さんじゃなきゃ嫌って言ったら、兄さん、分かった、ずっと
守ってやるから、ずっと一緒にいような、って」
「……そ……そうか……」
「……嬉しかった」
 掌が頬に触れる。細い指。短剣の握りに合わせて出来た胼胝のざらつき。
「すごく、優しくしてくれたし……あ、兄さんが初めてだから、他のなんて知らないけど、
でも、兄さん、優しかった」
「…………アイリ、あの」
「なに?」
「……ゴメン、あの…………全然、思い出せねえ……」
「いいよ。だから、分かっててやったから」
 首筋にアイリの腕が絡みつく。
 しなやかで柔らかくて暖かくて、アイリの、女の甘い匂いに包み込まれるようで、その
まま二度と離れない気がした。
「こうでもしないと、兄さん、わたしに手を出してくれないでしょ」
「…………いや、お前、いくらなんでもこんな」
「それにわたし、昨日はちょっと腹が立ったから。わたしの方は兄さんのこと、こんなに
好きなのに、兄さんったらわたしがよそへお嫁に行くような話ばかりして」
「……」
「でも普通に迫ったら兄さん、絶対逃げると思って」
「……」
「……覚えてないからなかったことに、なんて、言わないよね? 可愛い妹を疵物にして
知らん顔する男がいたら、兄さん、許さないよね」
「……お、おう」
「花嫁衣装、着せてくれるよね」
「……おう」

92 :
 首を絞めるような勢いでアイリがしがみついてきて、熱烈な口づけをされた。生々しい
柔さと熱と、息苦しさに混じって舌を舐め回される官能がぞくぞくと下半身を疼かせた。
恐ろしくも妖しい妹の媚態に体が反応していた。
 アイリの腿の辺りに立ち上がったそれが触れて、アイリがくすりと笑った。
「覚えてる時に、ちゃんと、抱いてくれる?」
「……おう」
 何か間違っている気もするが、アイリの気持ちは直向きでいじらしい。
 身内の欲目を覗いても美人だし、気立てはいいし、何よりずっと寄り添ってきた家族だ。
 兄妹から夫婦になれば一生離れないでいられる。
 アイリの言う通り、それは幸福なことのように思われた。
 覚えていないとはいえ一度決断したことだ。パリスは腹を括って、アイリと相対する。
「ずっと一緒にいる。オレが守ってやる」
 白皙の頬に朱が差して、花が綻ぶように、アイリがはにかむ。
 ほどなく、式が執り行われることになった。
 下の妹のチュナは兄と姉が関係を持ったことに驚くやら戸惑うやらで、塞ぎ込んだりも
していたが、アイリと女同士の話し合いがあった後は婚姻を受け入れ、祝福してくれた。
 ただ、アイリの懐妊が発覚してから慌てて結婚の支度に奔走するパリスには心底呆れ返
った様子で、「アイリ姉さん、考え直したら?」と何度言ったか知れない。
 チュナは暫く一緒に暮らしていたが、何年か後には結婚して出て行った。
 けれども付き合いは絶やさず、兄妹三人は概ね近しく生涯を過ごした。

93 :
おしまい

94 :


95 :
乙です
酒の力を借りないと手を出せないパリスかわいいよ
>>85
チュナ、Sなのかよw

96 :
フィーでシーフォン、アイリでパリスに迫る展開は割とよく目にするが、
ウェンドリンでカムールを誘惑するのはあるのかな?

97 :
カムールパパと比較するなら、レナやオハラになるんじゃないか
女主人公から義父へと考えるとフィーは……うん

98 :
>>97
アベリオンべったりのブラコンフィーはよく見るが
デネロス先生大好きなファザコンフィーというのも新しいな
アリだ
まあ、フィーが可愛ければなんでもいいんだが

99 :
とーちゃんはどのルートでも絶対確実にぬ数少ないキャラなんだよな

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