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2012年11月エロパロ343: 岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 07. (155)
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岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 07.
- 1 :2012/07/02 〜 最終レス :8)
- ここは岩井恭平氏の作品に対する妄想を吐き出すスレです
皆さんの思いの丈をぶちまけてください
前スレ 岩井恭平 消閑の挑戦者・ムシウタエロパロ 06.
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272922323/
関連スレ 岩井恭平 消閑・ムシウタ・サイハテ bug53
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/magazin/1341101872/
保管庫 http://wiki.livedoor.jp/mushiutaeroparo/d/FrontPage
よくある質問
Q.ふゆふたるって何?
A.本スレのテンプレを参照。
Q.学園ネタ?
A.途中で何故かスクールデイズと混ざった。
http://wiki.livedoor.jp/mushiutaeroparo/d/%a5%b9%a5%af%a1%bc%a5%eb%a5%c7%a5%a4%a5%ba%a5%cd%a5%bf%282%a5%b9%a5%ec98%bb%e1%a1%a2%c2%e7%bd%f5%a1%df%bd%f7%c0%ad%bf%d8%29
↑この辺とか見て自習。
Q.投下するとき題名つけた方がいい?
A.保管や検索に便利なため、つけることを推奨しています。
Q.かぐやちゃん(仮)って誰?
A.知らないんですか? 2号指定で、元むしばねで分離型の彼女ですよ。
利菜に憧れていて(百合的な意味で)、千莉を大事に思って(スール的な意味で)いる彼女のことです。
利菜の一件でかっこうに対して憎しみすら抱いていましたが、最近真相とか知ってデレ期に入りつつあるとか。
Q.ふたるさんハァハァ
A.さんって何よ。様って言いなさい。
雪降らすわよ? 無礼者。
- 2 :
- 新刊記念にスレ立てしてみた。
- 3 :
- >>1乙、懐かしいなあオイ! 俺達も蘇生者の仲間入りか
- 4 :
- 乙乙!
- 5 :
- >>1乙
職人が途絶えてそのままだったんだっけか
照を機に盛り上がるといいな
- 6 :
- >>1乙
照と恵那の絡みとかだったらかなりの俺得。
大助に命令されてるとされたいとか相性いいと思うんだ
- 7 :
- てかさ、かっこうとしての居場所も大輔としての居場所も
あるように思えるのは私だけか?
- 8 :
- 逆にそれが足かせになってるんじゃね?
かっこうとして生きるなら大助としての居場所を切り捨てなきゃいけないし逆もまた然り
大助=かっこうと胸を張って言えるようになって初めて奴にとっての居場所が出来るんじゃなかろうか
- 9 :
- 色々背負いすぎてて、それを下ろすまでは自分で自分を許せないんじゃないか
夢見た場所だからこそ、自分の罪で汚せない的なこと考えてんじゃないかなー、とbug終盤見てて思った
- 10 :
- 一様居場所になりそうな奴をまとめてみたが
一号、詩歌、利菜、エリィ、アリス
二号、照、千莉、霞王
三号、戌子
四号、こころ
無号、羽瀬川 さくら かなかな まいまい
虫付きでない 恵那 千晴
これだけいれば十分すぎる気が
あと本編でかっこうの体にCの人格が
逃げ込んでいると予想
- 11 :
- 照とかっこうの関係がエロすぎた
- 12 :
- >>11
まぁ照ちゃんは「なんでもする」って命乞いしちゃってるし。
薄い本みたいな事されても文句言えないよね。
- 13 :
- 何で本スレの方にエロいのがwww
- 14 :
- かっこう「いままでよく頑張ったな」ナデナデ
照「///」
という展開はまだですか?
- 15 :
- 2回目に会った時とか、かっこうの北中央での仮滞在場所に直訴しに行った真琴ちゃん絶対食われてるだろ……
そして味方からはあの悪魔と虫憑き特有のそういう関係になってるのかよと軽蔑される真琴ちゃん
- 16 :
- カラン、と銀の槍がアスファルトの上を転がる…虫との同化で強化されたはずの両腕が痺れている…完璧な不意討ち。もし、モルフォチョウに感知能力がなかったら、槍を弾かれるだけではすまなかっただろう
「お前が、ハンターか…」
低く、押ししたような声が聞こえる…今まで追ってきた連中とは違う色のロングコートに、赤く点灯しているゴーグル、手にしているのは、大型の拳銃…
「そう…貴方が、薬屋大助さんね」
”先生”から聞いた、もう一人の同化型…まさか、生きている間に会えるとは…
「貴方なら、知っているかしら?」
「……」
少年は、何も言わない…何も言わず、ただ拳銃を構えたまま、摩理を睨みつけている。そんな反応を気にかけず、摩理は続けた
「ねえ…”不”の虫憑きがどこにいるか…知らない?」
「”不”の、虫憑き……?」
どうやら、知らないようだ…
「知らないなら、いいわ…ただ…」
銀槍は手元にない…拾うのを待ってくれるような相手でもなさそうだ… そして、槍がなければモルフォチョウの多才な能力も使えない…
同化した肉体のみで勝てる相手とは、到底思えない…圧倒的な不利…それでも…
「ただ、眠ってもらうだけ…」
トントン、と病室の扉がノックされる。どうぞ、と言うと、黒髪の少年が花瓶を抱えて入ってきた。
「…随分と、似合わないものを持ってきたものね」
「いつまでも、水差しに花をいけておく訳にもいかないだろ?」
水差しの花を取り出して、花瓶に移す…トン、と花のいけられた花瓶が、水差しの隣に置かれた
「毎日毎日こんなところに来て…特環の局員は、皆こんなに暇なの?」
「これも仕事だ…お前が退院するまでは、俺がお前の監視につくことになってんだよ」
「そう…ご苦労様。でも、だからと言って夜中につけ回すのはどうかと思うわ。まるっきりストーカーよ」
「そういう言い方は止めてくれ…大体、お前が毎晩のように虫狩りに出るのが悪いんだろうが…」
そう、あの夜…どうにか逃げ切ったと思ったら、結局、発作で倒れこんだ摩理を大助が捕まえたのだ。摩理は退院次第特環入り、 という処遇となり、退院まで逃げ出さないように、大助が監視につけられた
おかげで、最近の夜回りは虫狩りから、同化型同士の追い掛けっこに変わってしまっている。
「そういえば…俺以外の同化型はお前が初めてだな」
思い出したように、大助が口を開いた。
「お前…自分が虫憑きになった時のこと、覚えてるか?」
「……いいえ」
嘘だ…本当は覚えている。けれど、それは私がイレギュラーだからにすぎない。普通は、同化型に虫憑きになった時の記憶なんて、残らないのだ
「…そうか」
彼は、どう思うだろう…最近まで、自分を虫憑きにした”三匹目”が近くにいたことを知ったら…
そう、”最近まで”…大助がここに顔を出すようになると、暫くして”先生”がここからいなくなった…特環にバレて殲滅されたのか、とも思ったが、大助の反応を見る限り、そういう訳でもなさそうだ。
何はともあれ、別れの前に指輪を渡せて、よかったと思う
「それで?また一日中ここに張り付いとくつもり?」
「…仕方ないだろ…監視任務なんだから」
そう言うと、大助は本棚に手を伸ばす…ここ最近、本を開いた大助が、病室で寝込む摩理のとなりに居座る、というのは当たり前になってきている
大助には黙っているが、実は院内で、二人は付き合ってるんじゃないか、という噂がひろまっているらしい
「ねえ、大助さん…」
「…ん?」
大助が手にした本を見て、摩理が尋ねる
「貴方は、どっちを選ぶの?」
「…天使の薬」
「…どうして?」
「例え、あいつが忘れても…俺は覚えてるから…だから、破るわけにはいかないんだ」
約束を…どこか、遠くを見つめたような目で…そう、言い切った
- 17 :
- トントン、とノックの音が響いた。どうぞ、と言うと、ポニーテールの少女が病室に入ってくる
「こんにちは、摩理…それから、大助君も」
「こんにちは」
「いらっしゃい、亜梨子」
制服に、学校指定の鞄を手にした親友が、大助とは摩理を挟んで反対側にパイプ椅子を開いて座る
「それにしても…大助君、いつも私より先にいるけど、学校、ちゃんと行ってるの?」
「行ってるよ。ただ、うちは普通の学校よりも終わるのが早いから…」
「へえ…そうなんだ?でも、毎日ここにいて、友達とかに誘われたりしないの?」
「転校したばっかりで、あんまり、友達いないんだ。だから、久しぶりに戻ってきたら、幼なじみが入院中って、驚いたよ」
よくもまぁポンポンと嘘をつけるものだ…態度や仕草にしたって、二人きりの時とは全く違う。
「いつまでもこっちにいたら、友達、出来ないんじゃない?」
「…そうかもね。でも、昨日今日知り合ったクラスメイトなんかより、ずっと一緒だった幼なじみのほうが大事だよ。少なくとも、俺にとってはね」
…鳥肌が立つようなことを言わないでほしい
「ふーん…もしかして、摩理に惚れてたりする?」
「ないない…ありえないよ」
…流石にこれはイラッときた
「そんなに、私って魅力がないの?」
「……え?」
「貴方は…私のこと、幼なじみとしてしか見てくれないの?」
よく考えたら、何も大助の演技に付き合う義理はないのだ。思いっきり掻き回して、彼の困った顔でも拝んでやろう
「お、おい…摩理?」
どうやら、最強の悪魔も、こういう経験は少ないらしい…早くも動揺して、素に戻りかけてる
「ごめんなさい…いきなり、こんなこと…でも、私…」
「ちょ、ちょっと待て…お前、自分がなにしてるか、分かってんのか?」
困惑したような表情で、大助が狼狽える…作戦成功。中々面白いものが見られた。あとは、なんてね、とでも言えば…
そこまで思考して、ようやく、亜梨子が病室にいないことに気づいた
「あれ?亜梨子は?」
「…お前が下手な演技を始めたところで、空気を読んで出ていった。中々面白いものをみせてもらったよ」
ニヤリ、と意地悪な笑みを大助が浮かべる…つまり、遊ばれていたのはこちらの方だった、ということか…
いや、そんなことより…
「待って…それじゃ、亜梨子は…?」
「ああ、多分、完全に誤解してるな」
今度こそ、大助が本当に困ったような表情をする…
「…どうしよう、明日から…」
- 18 :
- いきなりエロ無しですみません
唐突に、摩理ヒロインものがやりたくなって…もう少し続くかも。
今さらながら、この時期だと特殊型三人がまだ一人もいないことにきづいた…
- 19 :
- 応援してるぜ
- 20 :
- if世界の話いいね
魔理と大助の絡みは俺も好き
- 21 :
- 続きが読みたくなる話だ
頑張って下さい
- 22 :
- 摩理さん大好きっすから続き待ってますぜ!
- 23 :
- 昔ここでは大助×アンネが大人気だったが、今はどうなんだろうな
今一番アツい話題は何かと言われれば間違いなく照だがw
- 24 :
- 自分は大助×摩理、大助×亜梨子が好きだな
利菜も好きだけど絡めにくいからかss少ないのがなー
- 25 :
- >>23
あれ確実に性処理に使われてるよなw
- 26 :
- >>23
かっこうに耳元で囁かれて赤面するとか端から見たら惚れてるとか思われてもおかしくはないよな
何でもする発言といい美味しいネタ満載だぜ
- 27 :
- >小学生の女の子を涙でぐちゃぐちゃな顔で命乞いさせるかっこうさん
>新天地で頑張る女の子の前にふらりと現れ仲間たちのまえで奴隷のように使い倒すかっこうさん
>にかけて動けない女の子の命乞いにニヤニヤ嗤うだけのかっこうさん
バレスレでこれ読んだ時、ここまでされてまだ憎しみながらも憧れてるとか、照どんだけMだよって思った
大助がちょっとでも優しくしたら簡単に墜ちそうだわw
- 28 :
- 三回しか会ってない縛りが勿体ないくらい性奴隷キャラだったな
- 29 :
- 「…久しぶりね、大助さん」
病室に入ってきた少年の顔を見て、少しほっとする
「三日も監視をさぼって、何をしていたの?」
「さぼってたわけじゃない。東中央のほうで、手におえない虫憑きが出たから駆り出されただけだ」
「そう…貴方の代わりの監視者さんは、とっても個性的だったわよ?」
「…悪かったよ」
恐らく、大助自身誰が代わりだったのか知っているのだろう。素直に謝罪を口にするが、あの大助が謝るような者を監視につけるのはどうかと思う
「埋め合わせってことで、今日は色々持ってきたし、これで勘弁してくれ」
大きめの鞄から、漫画やらゲーム機やらが取り出される
「…これは?」
「最近流行ってる漫画とかゲームを持ってきた。退院した後、クラスメイトとの話題についていけなかったら困るだろ?」
退院した後…その言葉が、何処までも遠いものに聞こえる
「お前はずっと入院していた上、結構美人だからな…ただでさえ目立つんだから、世間知らず、ってのだけは直しときたい」
亜梨子に言われた時以上にショックだった…まさか、大助にまで世間知らずと思われていたとは…
「勉強も、ある程度の知識は詰め込んどけ。ただ、退院したてでもおかしくないくらいの成績にしとかないとな…最初のテストは、平均やや下くたいの得点でいいだろ」
「…狙ってとるの?」
「俺達虫憑きは、例え監視班じゃなくても、あんまり目立たないほうがいいんだよ。お前だって、分かってるだろ?」
「それにしたって、やりすぎじゃない?」
「やりすぎて困るものでもないからな」
鞄から、数冊の教科書も取り出される。大助がたまに病室でひらいているやつだ
「そういえば、大助さん、一日中ここにいるけど、学校の勉強とかは大丈夫なの?」
「どうだろうな…たまに学校から授業進度の連絡があるから、それにあわせて勉強してるけど…」
教科書をひらいて、薬屋先生の数学の授業が始まる…
「…お前、予習とかしてたのか?」
スラスラと解をだす摩理に、大助が尋ねる
「ええ、亜梨子の課題の手伝いとかもしてるから…」
「そうだったな……」
亜梨子の名を聞いて、大助が少し考え込む
「…また、虫憑きに友達なんてダメだ、不幸が広まるだけだ、とでも言うつもり?」
亜梨子が病室に来るようになったのは、大助が来るようになった少し後だが、最初の方は彼女が帰ると、毎回のように言い争っていた。
「…まぁ、今回は都合がいいかもな。お前は、ほとんど転校生みたいなものだし、教室に馴染むには、仲のいいクラスメイトがいるのはプラスだろうしな」
「…そういう言い方だと、まるで打算ありきで私が亜梨子とつきあってるみたいじゃない」
ため息混じりに言うと、大助も釈然としない表情をしつつも、一応は謝った
「…でも、そうだな…アイツはホルス聖城の生徒なんだし、勉強は俺よりもそっちの授業進度にあわせるべきか…」
「だったら、大丈夫よ。私、亜梨子よりも上手く解けるんだから」
「いや、それはアイツの頭が悪いだけだろ…けど、それなら俺も今のうちに聞いとくか…」
「聞いとくって…何を?」
「ホルス聖城の授業進度。俺も、お前のお目付け役として、しばらくは通うことになったんだよ」
「……え?」
初耳だ…というか…
「ほ、本当に?嘘でしょう!?」
「…残念ながら、本当の話だ」
「え?でも…大助さん、今、私達がどういう関係か分かってるでしょう?」
「残念ながら…決めたのは俺じゃなくて、中央本部だ」
「で、でも…」
まずいのだ…結局、あの後、弁明も面倒だし、大助はすぐにいなくなるものと思って、二人は付き合いだした、という設定にしたのだ…つまり…
「俺達は、ホルス聖城で、付き合ってるふりをして過ごさなきゃいけない…ってことだ」
- 30 :
- 「どういう…ことですか?」
そして、運命の日はやってきた。定期検診の結果が、主治医から告げられる
なんの役にも立たない慰めの言葉を残して、中年の医師が摩理の病室から出ていった
「……ああ…」
今、この部屋には珍しく大助がいない。何でいないのか…その理由が、ようやく分かった
検診の結果を、彼はもう知っていたのだ。特環という組織なら、摩理の検診結果なんて情報、簡単に手にできるだろう
「あ、あぁ…」
白い天井が、歪んで見える…きっと、大助は摩理にこうして涙を流す時をくれたのだ。同じ同化型の彼には、きっと摩理が人前では決して涙を見せようとしないことが分かっているから。
「ぅ…うぅ…」
怖い…毎晩のように、虫を狩っていたあのころよりも…虫憑きになる前、一人っきりで退屈な日々をおくっていたあの頃よりも…
友達が、出来た…きっと本人は否定するだろうけど、ただの監視者だと言うだろうけど…”先生”にも忘れられて、一人っきりでんでいくはずだった私の運命を代えた彼に、私は本当に感謝してる…
友達が、出来た…一度も登校したこともなく、きっと、顔さえ知らないであろう私の為に、必に教師に抗議したという少女…明るくて、元気で、優しい…私の、自慢の友人…
そんな彼らとの別れが怖い…そんな彼らと紡ぐはずだった明日はなくなるのが怖い…そんな彼らと共に過ごす毎日が消えてしまうのが怖い…
そんな恐怖が、摩理の頭のなかでぐるぐると回り続ける
「…この指、とま…れ」
結局、誰一人として摩理の指にはとまらず…誰の指にもとまれず…花城摩理は、んでいくのだ…
かつて、何度も繰り返した虚しい思考が…再び、摩理を蝕みはじめた…
- 31 :
- まだしばらく続きそうです…
生存ルートと亡ルートがあるけど、生存ルートは生存方法のこじつけっぷりが酷いです
- 32 :
- うおぉ!続きだ…
乙だゼッ!
先生…両方とも読みたいっす…
- 33 :
- キターーっ、続き楽しみに待ってました!
亡ルートと生存ルート、どちらも読みたいッス
- 34 :
- ブラウザだといけるのに、Jane Styleで閲覧するとdat落ちしているのは何故だ。
- 35 :
- しばらく続刊読めてなかったけど
大助がぶっ倒れ中というのを聞いて読みたくなってきた。
昏倒してる状況良く分からないけど
意識がない大助ときたら霞王というのが俺の中のジャスティス
- 36 :
- かっこうはもう……
- 37 :
- え
ネタバレ怖いから勝って読むまで退避するわ
- 38 :
- まさか俺達の真琴たんを知らない奴がまだ居るとはな
この様子ではミッコたんや、下手するとミミックたんも知らないのではないだろうか
- 39 :
- "照"のかわいさは異常
いろんなヒロインが出ても大助のヒロインは詩歌のみと信じ続けたおれが揺らぐレベル
- 40 :
- 照たんドM可愛い
- 41 :
- 亜梨子一筋を貫いてきた俺も照たんの可愛さは認めざるを得ない
三回しか会ってないならメール調教をするまでだ
- 42 :
- 照ちゃんがかっこうに言葉攻めされる妄想でオナニーして
終わった後に自己嫌悪に陥るSSを誰か書いてくださいオナシャス!
- 43 :
- >>42
お前いつ俺の心を読んだんだ
- 44 :
- ふつーにありすの全裸が一番興奮した俺
- 45 :
- 全裸Cの挿絵がないなんておかしい!
- 46 :
- ハルキヨによると年相応に成長しているんだよな
大助に慎ましい胸を弄られない程度には亜梨子の胸も膨らんでいるんだろうか
ハルキヨとの戦闘中に全裸で飛んだり跳ねたりと、大事な所を晒しまっくているので正気に返ったらマジ泣きしそうだw
- 47 :
- あわてるなCはまだ実物が出てきてないんだぞ
- 48 :
- 実物の方は体が成長していないだろうから全裸Cと言ってもロリ体型だぞ
- 49 :
- ロリの何が悪いのか
……とおもったけど成長したCもやっぱり見たいな
- 50 :
- 詩歌の目の前で、Cが欠落者の大助に馬乗りになって逆レイプ
- 51 :
- 大助×摩理の続きが読みたい
- 52 :
- 毎日続きが来てないか見には来てるが
まあ、リアルの忙しさとかあるしな
- 53 :
- >>46
巻頭の絵でまったくないわけじゃないようには見える
あと、同化により体を虫で纏っているから全裸ではないみたいだよ
- 54 :
- 銀光が、弾ける…姿を変えたモルフォチョウの触手が、松葉杖を槍に作り替え、摩理の身体と同化する
「…久しぶりだな、その格好を見るのは」
聞きなれた声に、振り返る。
「そうね…私も、久しぶりに同化した気がする」
視界に映った少年の傍で、緑の虫が触手を伸ばす…薬屋大助。摩理と同じ、同化型の少年…
「はじめましょう…久しぶりの、追い掛けっこ」
少年の同化が終わる前に、窓から外に飛び出る…いつもの様に見張っていなかったからか、大助が同化を終えるまでにはそれなりに距離を稼げた。感知能力を持っていない彼では、追い付くまでにしばらくかかるだろう
「…いた」
モルフォチョウの感知能力が、虫憑きの居場所を見つけ出す。方向からして、大助ではない…
モルフォチョウの導くままに、虫憑きのもとに駆ける…見えてきたのは、一人の青年…不気味に笑うその青年が、こちらを睨んだ…
黒い虫の大群が、波となって押し寄せる
「そう…最後の最後に、運命は私に味方してくれたのね」
”先生”から聞いて、知っていた…黒い虫…クマムシを駆る、虫憑きの話
「ようやく見つけた…不の虫憑き!」
銀に煌めく鱗粉が、嵐のように吹き荒れる
「あの馬鹿…何考えてんだ」
夜の街を走りながらぼやく…一度姿を見失った摩理を見つけだすのは難しい…戦闘がはじまれば、銀の光は目立つから楽に見つけることは幾分か容易になるのだが…
そんなことを考えていると、本当に銀光が視界に映った
「もう始めたのか、アイツ…」
「花城摩理…やはり来たか」
不気味な笑みを張り付けたまま、青年が歩み寄る。半壊した身体の、いたるところでクマムシが蠢いている
「本当になないのね、貴方」
鱗粉の嵐は、クマムシの波を貫いてもなお充分な威力を保ったまま、青年を呑み込んだ…本来なら、んで然るべき状況のはずだったのだ
「当然だ…なんせ、不だからな」
蠢いていたクマムシが、青年の新たな身体を形成する
「それで…お前は、この不の虫憑きに会って、どうしたかったんだ?」
「…さぁ、分からないわ。昔の自分が何を考えていたのか…貴方に会って、どうしたかったのか…今の私にはよく分からないの」
「だったら、何故、今日は探しまわっていた?」
「…恩返しよ」
摩理から亜梨子に返せるものはなにもない…けれど、薬屋大助になら、ちょっとした恩返しくらいは出来る
不の虫憑き…眼前の青年さえ倒せれば、大喰いを倒すことが可能になる…
摩理が貰ったものと比べれば、ちっぽけなものに過ぎないけれど…
「恩返し、か…くだらんな」
- 55 :
- 銀と黒が、視界を埋め尽くす
銀の光をクマムシが喰い、それを鱗粉が押し返す…クマムシの波と、鱗粉の嵐のせめぎあい…
「下らんな…花城摩理」
笑う声に、花城摩理は応えない
「だが…恥じることはない」
正直、意外な返答ではあった。”花城摩理にしか倒せない不を倒せれば、自身の存在の証明になる”…そんな返答を予想していた。
花城摩理の本心までは分からないが…かつての彼女なら、取り繕うことさえ、しなかったはずだ。
だが、それが一体どうしたというのだろうか…ただ、予想と違った返答があっただけ。ただ、意外だっただけの話だ
「何故なら…お前も所詮虫憑きに過ぎないからだ」
無意味で、無価値で、無駄で、身の程知らず…そんな虫憑きの一人に過ぎないのだから…
均衡が、崩れた…嵐が、目前まで迫っている
「…なんだ、これは」
道路のいたるとことに、破壊の跡が刻まれている。その中心に立っているのは、銀槍を持った一人の少女
「摩理…」
呼び掛けると、少女が振り返る。端に涙を溜めた少女の瞳は…銀色に輝いていた
「…そいつは、欠落者にしたのか?」
倒れ込んでいる青年を指して問うと、少女は首を横に振る
「眠っているだけよ。今はね」
銀色の光が、少女と青年を覆っていた。モルフォチョウが、今までに無いほど強く輝いている
「私も…眠るの」
「…どういう…ことだ?」
「そのままの意味よ。いつ目覚めるか分からない…もしかしたら、二度と目覚めることはないかもしれない…深い眠りにつくの」
儚げに笑って、少女が応える…
「大助さん…貴方が私の所に来てから…本当に、楽しかった」
溜まっていた涙が、零れ落ちる
「誰も来ない病室には、いつでも貴方がいて…暫くしたら、毎日お見舞いに来てくれる友達も出来て…」
光が、徐々に強くなっていく…
「貴方や亜梨子と過ごす毎日が、本当に楽しくて…いつまでも、続いて欲しくって…本当はね、貴方との恋人ごっこも、楽しみにしてたのよ」
「…なんだよ、それ。お前…本当に…」
なんと言えばいいのか分からない。何をすべきなのか分からない…本当は、止めるべきだったのかもしれない…
けれど…分かっていた。理解していた…止めても無駄なのだ…自分と同じ同化型の彼女が、覚悟をもって決めたことなら…それは、誰にも止められないのだ
「ありがとう…大助さん。私にはこんなちっぽけな事しか出来なかったけれど…本当に、感謝しているわ」
視界が、銀で埋めつくされる…眩い光で、まともに摩理の顔を見ることも出来ない
「ねぇ、大助さん…もし、私が目を覚ましたなら…貴方は、私を居場所に選んでくれるかしら?」
クスリ、と笑い声を残して…少女は、繭の中に消え去った
- 56 :
- 「ようやく、だ」
あの日から、四年の月日が流れた
「ようやく…お前を見つけ出したぞ」
真っ白な部屋の中心に、巨大な繭が輝いている
その繭を、虫と同化した身体で強引に引きちぎる
「…遅かったわね」
懐かしい声が、耳をうつ
「それに、随分と強引な起こし方…最悪の目覚めよ」
あの頃から幾分か成長した少女が、ゆっくりと起き上がる
「おはよう、大助さん」
「ああ。おはよう、摩理」
返答すると、少女がクスリ、と笑う。あの日は、見ることの出来なかった笑み…だから…
「…ただいま」
あの時、出来なかった返答をする
視界の隅で、モルフォチョウが銀色に輝いた
- 57 :
- 遅くなってすみませんでした。元々は亡ルートだったのを、途中で生存ルートに書き換えた話です。普通に生存ルート書くより、こっちのほうがマトモに出来てたので…
病気については、四年の間に治せるような虫憑きを味方につけたってことで…あと、封印中は病気の進行がどうなるか、ですが…
”先生”が不を倒せる、と言っていたので、封印中に病して封印解除、なんてことにはならないだろう、という勝手な解釈でこうしました。本当は、身体が成長するなら、病気も進行すると思いますけどね
もしかしたら、後日談とか、入院中の話とかのおまけもつくるかも…
- 58 :
- おお、続きが来てたGJ!
後日談も入院中の話も読みたいです。
- 59 :
- 続き来てた!?GJだ!!
摩理さん大好きな自分には最高だゼ
- 60 :
- エロが、無いだと!!!?
- 61 :
- GJ!
後日談にエロい展開はありますか?
- 62 :
- 繭から出てきたら着ていた服が何故か消えているんだぜ?
(表向き)恋人関係にある男女が二人きりで四年ぶりに再会。
摩理の体を覆い隠すもの(繭)を大助が力ずくで引きちぎる。
後は、わかるな?
- 63 :
- 摩理「ひああああ」
- 64 :
- 手を伸ばす。
でもそこにはなにもなかった。
ただただ白い世界が私を包んでいるだけ。
見上げれば、見知った顔が浮かんで……気持ちが揺らいでしまいそうになった。
ぎゅっと目を閉じて、自分を落ち着ける。
もう、ここから出ることは、できない。
うぅん、違う。
私は待つことを決めた。
それが私にできる全てだから。
だから……。
「早く迎えに来なさいよね、バカ」
下巻まだぁぁぁぁぁぁぁ?
- 65 :
- どうしてこんなことになっているのだろう──。
真琴は今の状況がまるで夢のように、それこそ悪夢のように感じられた。
目の前にはニヤニヤと笑う悪魔がいて、自分はその悪魔の前で顔を真っ赤にして俯いている。
「か、"かっこう"……ほ、本気なの……?」
冗談だと言ってほしい、ちょっと生意気なことを言った自分を脅しているだけなのだと。
だが、目の前の悪魔は泣きそうになる真琴にニヤニヤと笑いながら近づいてくる。
真琴は固まったように動けない、そのまま悪魔は耳元に口を寄せて囁く。
「どうした? "なんでもする"んだろ?──早く脱げよ」
「──っ」
耳元でその言葉を囁かれた瞬間、真琴は恥辱と、そして羞恥で顔を真っ赤に染め、涙目で俯くしかなくなる。
この世で最も嫌いな相手に脅迫され、恥ずかしいことをさせられようとしている自分がみじめで仕方なかった。
なんで、うちがこんな目に──。
どうしてこうなっているのだろう。
真琴はただ、昼間仲間の目の前で"かっこう"の言いなりになってしまった汚名を返上したかっただけだ。
だから、単身"かっこう"の滞在先にまで乗り込んで、もう一度道具扱いをやめてくれと頼みにきただけなのに──。
「どうした? "照"、さっさとしろ。さもないと──」
悪魔に至近距離で睨まれ、真琴は絶望とともに悟る。
ああ、うちはこの悪魔に逆らえないんだ──。
そうして観念して真琴は服に手をかけ──
省略されました 続きを読むにはワッフルワッフルと書き込んでください)
- 66 :
- ワッフルワッフル
- 67 :
- かっこうが実はミミックで、今度は大倉さんになって照に襲いかかる展開でワッフルワッフル
- 68 :
- かっこうに犯されそうになったところで目がさめて自己嫌悪しつつオ○ニーでワッフルワッフル
- 69 :
- 蟲憑き関連が全部終わって真っ白に燃え尽きてしまったかっこうを優しく包んであげられるのは誰だろう
- 70 :
- お姉ちゃんだろ
- 71 :
- かっこうが土師の無茶な命令が嫌でやけ酒を飲んでいる所に照が直訴に参上。
見た目は素面に見えるが完全に酔っ払っているかっこうが照を脅して性的に調教する。
一晩で徹底的に仕込んでかっこうなしでは生きられない身体にされた後、
酔いが覚めるとその間の行為をかっこうに忘れられる照。
その後はかっこうの事を考えると憎くて堪らないのに身体が熱ってオナニーしちゃう照でワッフルワッフル
- 72 :
- >>71
最高だぜワッフルワッフル
- 73 :
- ――――――――――――――――――
落ち着かない──。
真琴は通された部屋の中でソファに腰かけ、心中で独りごちる。
だがそもそも落ち着くはずがないのだ。
それは、既に日も落ちた夜に異性の部屋に上がっているという状況からくるもの、ではないだろう。
もちろん異性の部屋に二人きりという経験は初めてだが、そんな少女らしい戸惑いを感じるはずもない。
なにせ、相手が相手だ。
「──おい、"照"。用があるならさっさと言え」
俯く真琴に対して、机を挟んで向かいに座る少年が声をかける。
外見的には特徴らしい特徴もない平凡な少年だ。年の頃は真琴とそう変わるまい。
恐らく部屋着であろうTシャツにジャージというラフな格好がより平凡さを際立てている。
だが、本当に外見通りの平凡な相手ならば真琴がこれほど落ち着かない気持ちにさせられることはないだろうし──これほど威圧感ある目つきで相手を見ることはないだろう。
「わ、わかってるわよ……すぐに言うから、睨むのをやめて──"かっこう"」
──特環東中央支部所属火種一号局員"かっこう"。
特別環境保全事務局最強にして、最悪の虫憑き。
誰もが恐れる悪魔であり、真琴にとってもそれは例外ではない。
いや、それどころか真琴は性格最悪のこの悪魔に"弱み"を握られて脅迫され、常に脅かされている。
本当は一秒だってこいつの部屋になど──滞在先とはいえ──居たくはないのだが、しかし用があるとなれば別だ。
「昼間も言ったけど……うちら北中央支部の局員の扱いを、か、改善してほしいのよ……!」
「はっ──何の用かと思えば……それは終わった話だろ、そんなことを言いに来たのかよ」
「あ、あんたにとっては終わったかもしれないけど……でもやっぱり、もう少し人間らしく──」
「──昼間も言ったはずだ。"役に立つ気がないなら、すぞ"……ってな」
「……っ」
- 74 :
-
やっぱり、この悪魔を説得するなんて無理だ──。
北中央支部の管轄に逃げ込んだ虫憑きを追ってきた"かっこう"。
そのサポート役に命じられた真琴たちのチームだったが、この悪魔は真琴たち北中央の局員をまるで奴隷のように扱い、使い潰してきた。
当然仲間たちの不満が溜まり、チームのリーダーである真琴が抗議を行ったのだが──顧みられることはなかった。
真琴は唯々諾々と"かっこう"に従うしかなく、仲間たちからの信頼は失墜。
一瞬にして"かっこう"の言いなりだと軽蔑される羽目になった。
それはそうだろう、悪魔が待遇を改善しないのはまだしも、何せ真琴は食い下がることすら出来ずに"かっこう"の言いなりになったのだ。
だからこそ、なんとしてでも"かっこう"に待遇を改善させることで名誉挽回を行うため、わざわざこんなところまで出向いたのだ。
だが、悪魔は聞き入れる気どころか、聞く気もないようだ。
悪魔は溜息をついて立ち上がり、話は終わりとばかりに出口を指さす。
「わかったらとっとと帰れ。お前に構ってるほど暇じゃないし、そういう気分じゃないんだよ」
冗談じゃない、ここで帰ったら仲間の笑い物のままだ──!
立ち上がって"かっこう"に詰め寄り、なおも食い下がる。
「待っ……! た、確かに昼間は……でも、だからって……」
「……"帰れ"って言ったのが聞こえなかったのか?」
「……っ、で、でも……」
ほんの少しでも譲歩を引き出そうとしていただろうか?
それとも悪魔への恐怖で顔を見ることも出来なかったからだろうか?
とにかく、真琴は見誤ってしまったのだ──この悪魔の恐ろしさを。
「と、とにかく何か──」
「……お前、いい加減にしろよ」
「え……?」
うんざりとした様子だった悪魔の様子が変わり、低い声が降ってくる。
その声の様子に言葉をつまらせ、ゆっくりと顔を上げた真琴の視線の先で。
──底冷えするような眼光をたたえ、悪魔がこちらを睨みつけていた。
- 75 :
-
「調子に乗るなよ"照"」
「え……? か、"かっこう"」
本能的に恐怖を感じた真琴の肩に、悪魔の手が触れる。
「──どうやら一度、きちんとわからせてやる必要があるみたいだな」
「ひっ……」
冷たい目で睨みつけ、低い声で言い放つ悪魔に本能的に恐怖を感じ、無意識に後ずさろうとする。
だが真琴の肩は悪魔に掴まれていて動けない。
動けずに怯えた真琴を見た悪魔は、こともあろうに意地悪くニヤリと笑った。
こいつ……真正のサディストだ──。
真琴は恐怖をこらえて、悪魔の腕を肩からのけようとするがビクともしない。
抵抗する真琴をニヤニヤと馬鹿にしたような目で見る悪魔が、不意に顔を耳元に寄せてくる。
悪魔の吐息が耳にかかる。やめろ、吐き気がする──と思うが、震えで喉が動かず口には出せない。
そのまま、悪魔がそっと囁く。
「"なんでもする"んだろ?」
「…………っ」
その言葉を言われた瞬間、真琴の顔がかっと熱くなり、動悸は激しくなり、羞恥で何も考えられなくなる。
"なんでもする"──。
"かっこう"に捕獲された時、真琴が言った言葉である。
その時悪魔の気に怯えた真琴は、涙で顔をぐちゃぐちゃにしてみっともなく命乞いをしたのだ。
"なんでもしますから、さないでください、助けてください"──と、この悪魔に乞うたのだ。
あの惨めな過去を言いふらされるかもしれないという恐怖がある以上、真琴はこの悪魔に逆らえない。
だからこそ、唯々諾々と従うしかなかったのだ。
「言うことを聞かないとどうなるか──わかるよな」
- 76 :
- ――――――――――――――――――
──かくしてこのような状況になっているわけである。
肩から手を放した悪魔は、真琴に自分で服を脱ぐように命じてきた。
服は邪魔だろ? さっさと自分で脱げ──。
ニヤリと笑う悪魔に命じられ、逆らうことは出来なかった。
真琴には卑怯な脅迫者によってなすがままにされる以外の選択肢がなかった。
悪魔が真琴の身体を求めてくるとは思っていなかった。
そもそも未だ制服も着なれないような年齢の真琴にとって、男の情欲など理解の範疇外だ。
しかし、どんな要求であろうと、この悪魔に歯向かうなど出来るはずもない。
もちろん、こんな悪魔に辱められると考えるとぬほど惨めだ。
だが、拒否しても無理矢理されるかもしれない。
仮にこの場は逃れられたとしても、惨めな過去を言いふらされたり、もっと酷い目に遭わされるかもしれない。
貞操をこの悪魔に奪われる以上に酷いことがあるのか、とも思うが──んだり、欠落者になるのは絶対に嫌だ。
生きるためには仕方ないんだ──。
そう思って従うしかなかった。
「わ、わかってるわよ! いちいち言わなくてもっ!」
「なら早くしろ、いくらお前でもそれぐらいは出来るだろ」
以前からクソ野郎だとは思っていたが、こいつはそんなもんじゃない。
ドSで、ドスケベで、ド変態の、ゴミクズ野郎だ。こんなやつに弱みを握られた自分は世界で一番不幸だ。
真琴は羞恥に顔を真っ赤に染め、セーラー服のタイに手をかける。
たかがタイを解くだけ、まだ脱ぐわけじゃない──。
そう思ってひと思いにタイを解こうとするが、その先にこの下も"脱ぐ"という行為があるというだけで、ただタイを
解くだけのことがとても恥ずかしいことのように感じる。
だが、意を決してタイをしゅるりと解く。
- 77 :
- 「う……うう……」
「……たかがそんだけで恥ずかしがっててこの先もつのかよ」
まだタイは解いただけで制服にひっかかったままだったが、真琴の羞恥心は限界だった。
やらなくていいなら、うちだってやりたくないわよ──!
言葉には出せない、ただ講義の意味を込めて涙目のまま悪魔を睨みつける。
──睨みつけた悪魔の顔が、すぐ眼前にある。
「お前、その目は反則だぜ……自覚ねーんだろうけど」
「かっ……んっ……」
唇を、奪われる。
初めてのキスを、こんなにも強引に奪われるとは思わなかった。
思わず力ずくで顔を離す。
「あ、あんた……う、うち……初めて……こ、この──」
怒りと羞恥がないまぜになった表情の真琴に、"かっこう"は返事をせず耳元で囁く。
「"なんでもする"んだろ? 次抵抗したら──わかるな?」
「………っ」
その言葉に耳を真っ赤にする真琴を見てニヤリと笑い、悪魔は開いたままの唇を奪う。
「……んっ……んん……んーっ……──っ」
先ほどのような触れるだけのキスではない。舌を捻じ込み、口内をねぶり、蹂躙する深い口付けだ。
普通の口付けの味などわからないが、なんだか妙な味がする──のは気のせいだろうか。
「ん、んく……んん………んむぁ……んっ!」
苦しそうに頭をよじる真琴に構わず、口内の敏感な箇所を探り、反応があれば執拗にこする。
ていうか……息が、苦しい──!
息が続かなくなった真琴は顔がそらして酸素を求めると、唇が離れる。
「んっんっ………んんんっ……ぷふぁっ……はぁー……はぁー……息、出来な……」
「鼻で息をすればいいだろ……変なとこで間抜けだな」
「うるさ……ふぁっ……やめっ……むぅっ……んっ」
"かっこう"は苦しそうに口を離した真琴にそう言うと、そのまま抗議の声を塞いで再び口付けに移る。
手を頭の後ろに回して固定し、空いている手で背中を撫でまわしてくる。
酸素が足りないからだろうか、頭がポーっとしてきて身体から力が抜ける。
- 78 :
-
「……んっ」
力の抜けた真琴を、"かっこう"はそのままソファに押し倒す。
くたっとする真琴に、しかし容赦なく"かっこう"の責めが行われる。
「んんっ!? ん……んんー! ……ん……んくっ……んくっ……」
されるがままの真琴の口内に唾液を流し込み。それを飲み干させ、休むことなく真琴の口内の敏感な部分を責める。
「んんっ……んっ……んー……ぷはっ……はぁ、はぁ」
さんざん口内を蹂躙し尽くし、"かっこう"は顔を離して真琴の顔を見つめる。
頭がぼーっとして、抵抗する力が沸かない。
だが初めてのキスをこんな形で奪われ、さんざん口内を凌辱されたことには、文句の一つも言いたかった。
「はぁっ、はぁっ……うち、はじめてだったのに……こんなの……やらしくて」
「そうだな──すごい……やらしい顔してるぜ、"照"」
「なっ……あっ、ちょ、やめっ」
タイを解いたセーラー服の胸元は、いつのまにか開かれ、下に着たTシャツが露わになっている。
"かっこう"の手がシャツ裾から入ってくるのを感じて、身体を固くする真琴だったが──。
「やめろ?──"なんでもする"んだったよな?」
耳元でその言葉を囁かれた瞬間、びくりと身体を震わせて抵抗出来なくなる。
けして大きくはない、年齢相応の胸元をブラの上から撫でまわされる。
「この……ド変態野郎……お前なんか」
「そのド変態に好き放題されちゃってるのはどこのどいつだよ──」
「それはあんたが……ひゃうっ」
「はっ、耳が弱いみたいだな」
「よ、弱くなんか……ああっ……そんなとこ……や、やめっ……ひっ」
"かっこう"に耳を舐めまわされ、ぞくっとした感覚が、舐められた耳から身体に走る。
なに、これ──?
真琴だって性知識というものがないわけではなかったが──自分が耳を舐められて感じるとは思っていなかった。
真琴が未知の快感に混乱する一方、"かっこう"は執拗に耳を責める。
一方、いつの間にか裾から入った手はブラの下の膨らみを直接責めていたようだ、胸を触られているという事実が羞
恥をあおる。
「あ、あ、あぁっ……んんっ……ひゃう……やめっ……んっ!」
「すげえ感じてるな、本当にやらしいよ、お前……」
- 79 :
-
変な声を出さないように必に我慢していたが、それも限界がある。
徐々に漏れてくる声を何とか抑えようと両手で口を塞ぐ。
その様子を見て、"かっこう"がニヤリと笑い、耳を激しく責める。
「んんー……んっ……んんんんーっ!!」
「声、我慢してるのって逆にエロいぜ……」
「……っ!」
「ま、でもやっぱ声も聞きたいしな……よ、っと」
執拗に耳を責めていた"かっこう"が少し身体を浮かせ、同時に胸元からも手を引き抜く。
え? 終わった、の──?
真琴の心に、安堵と、ほんの少しの何かよくわからない感情が生まれる。
それがどういう感情だったのか、今はそれよりも、やっと終わるのではないかという希望にすがりたい。
──だが、真琴の予想は裏切られる。
それは一瞬だった。
口を塞いでいた両手が"かっこう"によって力づくで頭の上にあげさせられ、口を覆うものがなくなる。
その瞬間に、セーラー服がシャツごとたくしあげられ、頭の上にあげさせられた腕まで脱がされる。
「これで腕は動かせないだろ? 思いっきり声出せよ」
そう言うと、"かっこう"は真琴のブラをたくしあげ、胸を舐めまわす。
「ちょ、ちょっと……やめ……んんっ……やめて……んっ!」
真琴の抗議の声を無視し、右の膨らみを舐めまわしつつ、右手で左の膨らみを弄ぶ。
身体をそらして避けようとするが、背中に左腕が回されており、身体をそらすことが出来ない。
年齢相応でそれほど大きな膨らみでもないのに、こいつは何が楽しくてこんなにいじりまわしているのか。
「舐められるのが好きなのか? さっきまで胸はあんま感じてなかったのにな」
「す、好きじゃ……んんっ……! ない……っ!」
「そうか、じゃあここはどうだ?」
「あ、やめ……んんんっ……やめてっ……やめっ……ああっ! んんっ!」
言葉で責められつつ、意地悪く急に膨らみの頂点を刺激され、声を抑えられない。
そのまま反対の胸に口をつけられ、舐めまわされ、声が漏れる。
「すげえ感じてるな……エロ……」
「これは……お前がぁっ……んんんっ! あ! ちょ、どこ触って……!」
「俺のせいかよ……つーか声我慢してんの逆にエロいって言ったのに我慢するって、わざとなのか?」
「んっ……何言って……あっ! ……んんっ……あ、脚、な、撫でまわすなぁっ!」
胸を責めながら内腿を撫でまわされる。
脚を撫でまわす手もいやらしく、その手は徐々に付け根に向かって近づいていく。
脚を閉じようとするが、脚の間に"かっこう"の脚があるため、ぴったりと閉じられない。
抗議の声を上げようとするが、その瞬間に唇を奪われ、声が出せなくなる。
「……んっ……んん……んーっ……──っ」
- 80 :
- 口付けに翻弄され、身体を這いまわる手を止めることが出来ない。
そして──。
「ぷふぁっ! ちょ、や、やめて、そんなとこっ……!」
「いまさら何言ってんだよ」
「や、やめて……ほんとにダメ……!」
「……うわ、すごいことになってんな」
──くちっ。
"かっこう"の指が下着に触れた瞬間、真琴の耳にも聞こえるぐらいはっきりとした水音が鳴った。
「下着までぐしょぐしょだぜ……お前、濡れやすいのな」
"かっこう"の言葉に、顔を真っ赤にして目をつむるしか出来ない。
自分でも、執拗な責めによって秘部がそういう状態にあることはわかっていた。
だが、それを言葉にされると、自分が信じられないほどいやらしい人間であるかのような気持ちにさせられる。
顔を真っ赤にする真琴を尻目に、"かっこう"はそのまま下着を脱がせにかかる。
「や、やめ……っ!」
「どうせこんだけ濡れてたら使い物にならないだろ、脱がすぜ」
「…………っ──!」
こいつ、信じられない……もうちょっとデリカシーとかないの──!?
しかし抵抗空しく、悪魔の手によって巧みに脱がされ、濡れそぼった秘所が外気にさらされる。
「まだ薄いけど、生えてるには生えてるんだな」
「ば……っ……! な、やめっ! 見るなっ! 見るなってばぁっ!」
気がつくと、鼻息がかかるほどの距離で秘唇を見つめられていた。
羞恥で頭がおかしくなりそうになるが、脚を閉じようにも身体を脚の間に入れられていてほとんど閉じられない。
幾分興奮した様子でそこを見つめる"かっこう"に、もう一度抗議をしようとするが──。
「い、いい加減に……ひゃうっ……あっ………んんんんっ!! ああああっ!!」
ぴちゃ、という音とともにぬるりとした感触が敏感な部分を刺激する。
「な、舐めっ……! ひゃ、ひゃめて……っ! んんんっ!」
抗議の声は封される。
代わりに、閉じた秘唇を指と下で弄び、割り広げられ、刺激される感覚が走る。
「すごいな……溢れてくるぜ」
「うっ……んんっ! あああああ!! ───っ、ひぅっ……!!!」
巧みな責めに思考が融かされる。
"かっこう"が何を言っているかも判然としない、ただ霞がかった頭の中に何か白いものが現われるのを感じる。
「くぁ、やめ………あああああっ………!」
ぴちゃぴちゃと卑猥な音が響き渡る。
頭の中を白い光が満たし、そのまま意識がどこかに飛ばされるような強烈な感覚を感じ──。
──ひときわ強く吸い上げられた瞬間、全てが爆発した。
「ん……っ! んあぁぁぁっ! んん――――っっ!!」
- 81 :
-
全身を反り返らせ、震わせ、あられもない声を上げる。
今まで感じたことのない未知の感覚、視界がちかちかし、上下も判然としない。
「はぁーっ……! はぁ、はぁ…………」
徐々に視界が戻ってくる。
いつの間にか"かっこう"の顔が目の前にあった。
力の入らない真琴がぼーっとしていると、無理矢理唇を奪われる。
「んっ……んんーっ……んむぅっ……ぷふぁっ……」
「すごいイき方だったな、お前本当に初めてかよ」
「はぁ、はぁ……こ、こんなの知らない……」
顔を離した悪魔が、いつものニヤニヤ笑いで真琴に言い放つ。
このド外道のクソ野郎にこんなあられもない姿を見られたと思うと、屈辱だ。
だが悪魔は恥辱に塗れた真琴の表情を見て満足げだ。
いつかしてやる──そう思った真琴だが、悪魔の次の一言で思考が停止する。
「──こっちも我慢の限界だ、もう入れるぜ?」
「え──?」
次の瞬間、敏感な秘所に何かが当たる感覚が走ったかと思うと、それが一瞬にして割り行ってくる。
「あッッ……やめ……っ!」
「くっ……流石に狭いな……っ、まあこれだけ濡れてればっ」
「んんんんん──っ!」
ずぷっ、と、今まで感じたことのないような異物感がソコに走る。
初めては相当痛いらしいと聞いていたので、痛みに備えて歯を食いしばるが。
「──ぐ、きつ……お、おい"照"、入ったぞ……大丈夫か?」
「……え? うそ……? は、入ってるの……?」
痛みがない──。
正真正銘初めてのはずだが、想像した痛みが襲ってこない、むしろ──。
「お前……おい、動くぞ」
「や、やめ、まだ──んあぁっ! く、あっ、んんっ!!」
"かっこう"のものが出入りすると、快感が襲いかかる。
う、うそ、うち、もしかして初めてで──。
「やっぱり……お前、感じてるな? きちんとほぐしたし、こんだけ濡れてれば痛みがなくてもおかしくはねーけど
──」
「う、あ、ち、ちが、感じてなんか──ひぅっ! あ、ああっ! いやっ、やめっ、やめっ!」
「ほんとにやらしーな。ま、痛がられるよりはこっちの方がいいけどよ」
「うあっ……ぃああああっ! やめ、んんんっ! んあっ!」
- 82 :
-
初めてで、感じている。
真琴にとっても信じられなかった。
初めては痛いと聞いていて、ある意味ではだから耐えられるとも思ったのだ。
生きるために痛い思いをするのには、慣れている──。
悪魔から与えられる痛みに耐えることなら、我慢できた。
だが悪魔のものを咥えこんで、いやらしく喘いでいるというのは耐えられそうにない。
屈辱で頭の中がぐちゃぐちゃになる──だがその羞恥が快感になっていることに真琴は気づかない。
「あ、やめ……ッ……! ひゃめてっ……んんっ!!!」
「くっ……やめろとか言いながら、締め付けてんじゃねーか……」
「ちがっ、こ、こんなのうちのっ……! うちじゃっ……ああっ……ィあ……っ!」
意思とは反対に、先ほどイったばかりで敏感な秘所に与えられる感覚は、真琴を絶頂に向けて駆け上がらせる。
再び頭が真っ白になって何も考えられなくなる。
手前を、奥を、乱暴に、しかし敏感なところを探りながら突き上げる剛直に翻弄され、ただひたすらあられもない姿で喘ぐしかない。
「くっ……きつすぎるっ……俺も……耐えられなさそうだ、このままイくぞ……っ!」
「え、ひゃめ、ひゃめてっ! ナカはらめっ……んんーっ、んむっ……んんんっ!」
抗議する真琴の口を塞ぐように、悪魔が深い口付けで口内を蹂躙する。
真琴の全身を快感が支配する。いつの間にか腕に絡んでいた制服は落ちてしまったらしい、自由になった腕で無意識
に"かっこう"に抱きつく。
一方で"かっこう"も真琴の背中に手を回し、きつく抱擁している。
だが、そのことを意識する暇もなく、真琴の意識は白く、より白く融かされていく。
"かっこう"の努張がより大きく膨らむのを感じ、それが最奥に押し付けられ、そして──。
「んんん──っ! んっ! んんんんんん────っ!」
全身が、絶頂に震える。
押し付けられた剛直からは大量の精が吐き出され、膣は精液を絞りとるかのように収縮する。
感じたことのないような激しい快感と、憎い悪魔に蹂躙され、絶頂させられ、中出しまでされたという屈辱がごちゃごちゃになって震える。
「はぁーっ、はぁーっ…………ほ、ほんとにナカで……はぁ、はぁ」
「お前、マジでエロすぎだぜ……めちゃくちゃ締め付けてきやがって……」
「ち、ちが……と、とにかく……ど、どいてよ……も、もう満足したでしょ……っ!」
これだけ激しく凌辱したのだ、"かっこう"もこれで十分満足したはずだ。
惨めな気持ちは晴れないし、ただ抗議しに来て犯されただけという最悪さは消えないが、今はこれで終わってくれるならなんでもいい。
そう思った真琴に、悪魔は残酷にも、告げる。
「──まだだな」
「えっ──?」
思わず"かっこう"の顔を見上げる真琴に、だが悪魔は容赦なく続ける。
「今夜はとことん付き合ってもらうぜ……二度と俺に逆らえる、なんて思わないようにな」
真琴の瞳に、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた悪魔の嗤う顔が映る。
「"なんでもする"んだろ? これもそのうちだ」
──膣中に入ったままのそれが、再び堅く反り返るのを感じる。
逃げ道はなかった。
- 83 :
- ――――――――――――――――――
結局、その後は一晩中犯され続けた。
全身くまなく責められ、玩具のように犯された。
責めをやめない悪魔にイかされ続け、イくのが止まらなくなるまでいじめられ続けたりもした。
かと思えば散々じらされ、恥ずかしいことを言わされたり、何度も何度も、イかせてくれるように懇願させられたりもした
。
鏡の前で結合部を見せつけられ、どうなっているか説明しろなどと強要されたりもした。
悪魔の努張で口内を犯されたりもした、じらされた揚句に舐めさせてくださいと惨めにお願いさせられたりもした。
膣中にも何度も出されたし、身体にかけられたり、飲まされたりなど何度させられたかもわからない。
汚れてきたからと風呂場に結合したまま運ばれ、全身での奉仕を強要されたり、逆に洗ってやると言って責め立てら
れたりもした。
自分でするように言われ、自慰行為を悪魔に見られるような変態的行為までする羽目になった。
挿れさせてくれとか、挿れてくれとか言わされたりもしたかもしれない。
ただ犯されるだけでも屈辱なのである。
変態的な行関しては当然何度も抵抗したが、その度に「"なんでもする"んだろ?」と言われ、従わされた。
この悪魔は本物の外道で、そんな悪魔に辱められて何度も絶頂する自分はいったい何なんだろうと思いながら、徐々にその思考すら融かされていった。
──目が覚めると、見慣れない天井が目に入る。
どこだろう、とぼんやりした頭で考えながら辺りを見回すと、隣に悪魔の寝顔があった。
"かっこう"の寝顔を見た瞬間、昨日のことをすべて思い出す。
同時に、全身の倦怠感の正体も悟る。
うち、この悪魔に犯されたんだ──。
改めて考えるとぞっとしない話だ、無防備に眠る"かっこう"をブチしてやろうかと思うが、もし失敗したら何をさ
れるかわからない。
そっとベッドから抜けだそうとして、自分が何も身に纏っていないことに気づく。
恐らくリビングに散乱しているであろう服の状態を心配しつつ、ベッドから抜け出す。
とにかく、シャワーでも浴びないと帰れない──。
- 84 :
- ――――――――――――――――――
べとべとになった身体をシャワーで洗い流してリビングに戻る。
リビングに落ちていた衣類はほとんど使い物にならなかった。
ブラはくしゃくしゃだったが使用できなくもなかったが、それ以外はいろいろな意味で使い物にならなかった。
特にショーツが……というのはどうでもいい話だ。
仕方がないので、それらは自分のバッグにしまい、代わりに"かっこう"の衣類からジーパンとTシャツを奪って身に付
けた。
そのまま、淫臭漂う室内の空気を換気するために窓という窓を開けていると、後ろから声をかけられる。
「おい、お前……何やってんだ? 人の部屋で」
振り向くと、全裸にトランクス一丁の姿の"かっこう"がリビングの入口に立っている。
「あ、あんたなんか着なさいよ! 変態じゃないの!?」
「いきなり変態呼ばわりかよ……っつーか頭いてえ」
「ちょ、無視しないでよ……き、昨日あれだけしておいて……」
「昨日……?」
「な、なによ……まさか身に覚えがないとでも……」
あれだけしておいて、いざとなったらとぼけるつもりだろうか。
真琴としてもなかったことにしてしまいたいところだが、こうしてとぼけられると頭にくる。
問い詰めてやろうと詰め寄ろうとするが。
「いや、身に覚えがって……何のだよ……? つーか、そもそも昨日の記憶がねえんだよ」
「は、はぁ!?」
"かっこう"、の口から飛び出たのは予想外の一言だった。
言い争いながら、"かっこう"の様子がおかしいことに気づく。
いつもなら、こんな言い争いに付き合わず、威圧感を漲らせてとっとと消えろとか言い出しそうなところだ。
だが、今の"かっこう"は気分が優れない様子で頭を押さえ、面倒くさそうにこっちを見ているだけだ。
「あ、あんたさ……記憶がないって……どういうこと……?」
「いや、言葉の通りだが……なんつーか……まあいいか、お前なら別に」
「だ、だからどういうことなのかうちにもわかるように……」
「──酒飲んでたんだよ、最近ストレス溜まってたからな」
「は?」
"かっこう"の説明によると、こうだ。
最近、東中央支部の支部長からの命令が理不尽だ。
あっちに行けこっちに行けと、自分の影響力を拡大するためか、恩を売っておくためか知らないがいろいろな所に自分を貸し出したり、他所での任務をさせたりする。
今回の任務が終わったらまた中央本部に行けと言われているし、苛々していた。
だから昨日は夕方頃に部屋に帰ってきてから、ヤケ酒とばかりに密かに持ち込んだ酒類を一人で飲んでいた。
どうやら飲み過ぎたらしく、途中から記憶がない。
気が付いたら全裸でベッドに寝ていて、起きて扉を開けたら真琴が居た、ということらしい。
- 85 :
- 「じゃ、じゃああんた……なんでうちがいるかも……」
「しらねーよ……なんで朝っぱらから俺の部屋にお前が……」
よりによってこのドグサレ悪魔、真琴が"昨日の夜"に来たことすらわかっていない。
じゃあ何? うちは酔った勢いで一晩中……ってこと──!?
「おい、"照"……? どうしたんだよ……そもそもお前、その格好は──」
返事をしない真琴を不審に思ったのだろう、"かっこう"が声をかけてくる。
だが、"かっこう"は気づいていない、俯いた真琴の握った拳がぷるぷると震えていることに。
「こ……」
「俺の服じゃ──」
「このクソ野郎! ね!」
「うおっ! お前、二日酔いで苦しんでる人間になにしやが……」
捨て台詞を残し、バッグをひっつかんで走って部屋を出る。
身体に力が入らず、部屋を飛び出てすぐによたよたと情けない走りになるが、とにかく走る。
後で何をされるかはわからないが、とにかく今はこの悪魔の前にいたくなかった──。
――――――――――――――――――
走り去る"照"を、"かっこう"こと薬屋大助は呆然と見送った。
自分に向かってあれほど大声を上げて反抗してくる"照"を見ることは今後ないだろうと思いつつ、痛む頭を押さえる
。
「……二日酔いって言ってんだろ……あんま声張り上げるなよな」
溜息をついて、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルを取り出して、飲み干し、呟く。
「……誤魔化せたか……?」
- 86 :
- ──昨夜のことを全く覚えていない、というのは本当である。
実際、"照"が家に訪ねてきた記憶もないし、二日酔いも相当なものだ、頭が割れるように痛い。
だが。
「覚えてなくても、状況を見れば何かやっちまったのはわかるんだよなあ……」
そもそも大助は全裸で寝る習慣を持っているわけではない。
目覚めた瞬間に全裸という状況自体がおかしいのだ。
決定的なのは、部屋の状態である。
"照"はリビングを換気をしていたが、寝室は全く換気されていなかった。
つまり完全に臭いが籠ったままなのである。その匂いがなんなのかわからない大助ではなかった。というかリビングを換気していたということが、逆説的にあれだけはっきり淫臭の匂った寝室ではなくこちらが行為
の主な現場だと言っているようなものだ。
臭い以外にも、隣に誰かが寝ていた痕跡があったり、シーツがぐちゃぐちゃだったり……明らかに行為の跡があったりした。
リビングも、"照"は気づかなかったのだろうが、それと思って意識すれば明らかに行為の跡だとわかるものがいくつかある。
「まさか酔った勢いで、しかも"照"とヤっちまうとは……」
"照"に自分が嫌われていることは自覚している、憎まれるように、恐れられるように振舞っていたのだから。
流石にわざわざ"照"を呼び出して犯したとは考えにくい、恐らく何かの要件──昨日の昼間のことあたりか──で直談判しにきた"照"を襲ったのだろう。
あれだけ嫌われているのだ、"照"が自分から求めたはずもない。
恐らくは脅すかなにかして無理矢理……といった流れなのもなんとなく想像がつく。
起き抜けにそうした事態を把握し、過去最高の混乱に陥った状態で、しかし冷静を装ってとりあえず誤魔化したのだ。
「とりあえず誤魔化したが……人としては最悪だろ!」
特環最悪の虫憑き、血も涙もない悪魔。
そう呼ばれてはいても、知らぬ間に相手を脅して強姦するような畜生道に落ちたつもりは……今日まではなかった。
確かに強引な感じのプレイに走ることはあるが……それも相手の同意あってのことだと信じている。
最低というか、これではもう言い訳も利かないただの強姦魔である。
もっとなんか、謝るとか、やりようがあっただろ俺──!
──結局、特環最悪の悪魔と呼ばれる少年は、どうしたものかとしばらく悩み続ける羽目になったのだった。
それは最低で最悪の、ワン・ナイト・ナイトメア──?
――――終――――
- 87 :
- 終わりです
改行とかミスってるところもあって見苦しいですね、すみません
>>71氏のアイディアを借りつつ書きました
本当は、その後の"照"ちゃんのドM奴隷人生とかも妄想したんですが、力尽きました……
では、長時間に渡る投稿、失礼しました
- 88 :
- 乙、こういうド直球なのを待ってた
- 89 :
- GJ! お疲れ様
初めてで憎い相手なのに感じちゃう照マジドM
『その後の"照"ちゃんのドM奴隷人生』が切に読みたい
- 90 :
- >>87
乙!
望んでいたものがここにあった…照最高だな
- 91 :
- 乙!
また力が溜まったらドM照ちゃんを見せてくれ!
- 92 :
- 乙!
今後の照に対する妄想が止まらないw
- 93 :
- 数日後の照は自分のあられもない姿を思い出して屈辱に震え、思い出す度に憎くて憎くて溜まらないのに筈なのに、
苦痛ではなく快楽で蹂躙するような凌辱を受けた照の身体はかっこうに玩具のように犯された―――照の身体を隅々まで責め抜かれた事を考えるだけで、秘所が濡れてしまうようになる。
その事に戸惑いを覚えつつも、日常の何気ない時間を過ごしている間でも、かっこうとの性行為を思い出して熱らせて疼く身体を持て余すようになり、トイレの個室や自室で我慢できずにオナニーするようになる照。
照はこんな変態行為をする事になったのはかっこうの所為だと罵るも、自分から進んで自慰している事に自己嫌悪し惨めな気分になるがそれが余計に照を高ぶらせてしまう。
だが自慰してもかっこうに犯された時ほどの快感を得る事が出来ず、性感を高ぶらせたままイクにいけず、照は惨めで虚しいのに秘所を弄る指を止められずにいる。
そんな自慰の最中に照の携帯から着信音が鳴り響く。電話の相手はかっこうだったので驚く照だが、内容はかっこうが照を強姦を件について謝罪したいというもの。
直接謝りに行くか悩んだそうだが照にしてみれば強姦された相手に会いたくないだろうと考え、電話越しに謝罪する事にしたらしい。
今更ふざけんなと思った照だが、かっこうの態度が威圧的なモノでなく本当に心から謝罪しようとしている事に戸惑い、本気で言っているのかと困惑するが、覚えていないというのは嘘だったのかと問い詰める。
それに「全く覚えてはいないが状況証拠からしてヤっちまってるのは確実みたいだったからな」というのがかっこうの返答。
照は自分をめちゃくちゃに凌辱しておきながら記憶にも残っていないかっこうに意を覚え、カッとなって「覚えていないのならうちが全部言ってやるわよ」とかっこうとの性行為を初めから最後まで余すことなく伝えた。
強姦した相手に自分が犯された過程の一部始終を話す行為はこの上なく屈辱的であるにも係わらず、照の身体はその羞恥を快感に変えて反応し疼く。
その事に戸惑いつつ、何処か興奮した様子で語る照は会話中にもかかわらず無意識に秘所に指を添えて弄り出す。
電話越しに様子がおかしい事に気付きつつも黙って照の言葉に耳を傾けるかっこうに、脅されて自分から脱ぐように命令された事、初めてのキスを蹂躙するように奪われた事、
耳や胸や秘所まで舐め回され中出しされた事、一晩中次々に変態行為を強要された事をやけに熱っぽい口調で話す照。
話し終える頃には息が上がり、目は蕩けるように濁り、秘所は洪水のように濡れていて、だがイク事が出来ずに悩ましげに喘ぐ声を抑えられなくなっている照はイきたくて堪らず我慢できなくなり、唐突に悟る。
一晩でかっこうに調教されてしまった照の身体は、あの憎くて憎くて最低なクズ野郎に犯されたがっているのだと認めてしまう。
心の方は嫌悪しているにも関わらず、身体の方は貪欲に求めている――――。
そう気付いた瞬間から、照はかっこうの奴隷だった。弱みを握られた照には精神的にも肉体的にも悪魔に逆らえない。
「かっこう、う、うちは――――」
罵倒しよう口を開いた筈の照の唇からはしかし別の言葉を告げた。
「うちをこんな風した責任、ちゃんととってよ………ねぇ」
浮ついたような熱っぽい口調で切なげに言う照に、かっこうは犯してくれの間違いだろうと思った。
「俺は――――――
A.携帯越しに指示を出して調教
B.かっこうが直接照の身体を調教
>>73->>86を読んだらこんな感じでドM照たんの性奴隷生活とか始まるんじゃないかと妄想した。書けないから誰か書いて欲しいマジで。
- 94 :
- BもいいけどまずはAでw
- 95 :
- >>93
自信をもて、君ならできる!
- 96 :
- 大助×詩歌のエロは少ないよな
- 97 :
- >96
ふたるさん自e(グシャ
たしかにすくないですね
- 98 :
- なんつーかあの二人がHぃ事してる所が想像しにくい
かなりプラトニックな関係だと思うんだよね
かっこう×詩歌だったら想像出来る
- 99 :
- 詩歌はある意味ではCより精神年齢が低いしなぁ
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