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2012年11月エロパロ470: 年の差カップルでエロ萌え 6歳差 (313)
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年の差カップルでエロ萌え 6歳差
- 1 :2011/06/12 〜 最終レス :2012/10/22
- 親父と少女、お姉さまと少年など、年の差万歳なエロと萌えを語るスレです。
職人様へ
特殊傾向は表記必須でお願いします。
■前スレ
年の差カップルにエロ萌え 5歳差
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1272234202/
■過去スレ
年の差カップルにエロ萌え 4歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243290093/
年の差カップルにエロ萌え 3歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1214833826/
年の差カップルにエロ萌え 2歳差
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1194432193/
年の差カップルでエロ萌え
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176813582/
■保管庫
http://wiki.livedoor.jp/toshinosa_moe/d/FrontPage
- 2 :
- 1乙
- 3 :
- >>1
乙!
- 4 :
- スレ立て乙!
- 5 :
- 1乙ー
六歳差か
中学1年と大学1年ですな
- 6 :
- >>1さん乙
>>5
男女どちらが年上、年下でも良い感じだな
- 7 :
- 一乙ポニテ
- 8 :
- >>1乙
>>5-6
数か月前まで小学生と成人直前か…家庭教師ものを想像したw
- 9 :
- >>1
乙ー
16歳と10歳という子供同士の年の差も嫌いじゃない
- 10 :
- 女年上だと微笑ましいが男年上だと危険だな
だがそれが良いけど
- 11 :
- 思春期を迎えた青年の底なしの性欲を、未成熟な身体で健気に受け止める少女……胸と股間が熱くなるな。
- 12 :
- 七歳と13歳でほのぼのとした感じも好きだ
- 13 :
- 成人したばかりの20歳の若造を、26歳のやや大人の魅力を持ち始めたお姉さんがリードしてくれるのも捨てがたい。
- 14 :
- 「うさぎドロップ」が松山ケンイチ、芦田愛菜主演で映画化らしいが・・・
漫画知ってるだけに、いいのかこれ映画化して。
- 15 :
- そういや、松ケンもリアルで年の差夫婦だな
- 16 :
- 小雪と8歳差だな
- 17 :
- マツケンは小雪の高齢妊婦姿を見せてくれるのかなw
- 18 :
- >>11
やべえどろろで変換した
- 19 :
- >>1乙!
中3の時に初めて付き合った女性が
OLのお姉さん(25)だった
今思えばアレが俺の年の差道の始まりだったのか
- 20 :
- ■わぁい! (小)インキュバス■
蒸し暑い真夏の夜のこと。
その日も茹だるような熱気でした。
ギャル系JKは、部活の厳しい練習に疲れ、もうへとへとです。
布団に寝転がるものの、息苦しさから中々寝つけないでいました。
風通しを良くするため、部屋の窓を全開に開け放っています。
――涼しい夜風と共に、人ならざる者を招き入れるとも知らずに。
JKが就寝して暫く経つと、彼女の頬を突っつく指がありました。
次いで、変声期前のボーイソプラノが、元気に話し掛けて来ます。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん。起きて! ぼくと遊ぼうよっ」
「ふぁあ……ん〜? 誰だよ。近所の子? チビ、どこから入って来たの?」
安眠を妨害されたJKは、不機嫌そうに欠伸をしました。
「こんばんは。ぼくはインキュバスだよ。窓から入った!」
ここは2階です。
羽虫やバッタやカエルならともかく、子供が侵入出来る高さの場所ではありません。
さすがに不審に思ったJKは、少年の格好をよく観察しました。
腋の下がちらつく素朴なタンクトップに、半ズボン。
横にリコーダーを差した黒いランドセルを背負っています。
どう見ても、小●校高学年のやんちゃ盛りな男の子です。
しかも、目の醒めるような美少年でした。
「ねぇねぇ。お布団で一緒に寝てもいい?」
甘えるように小首を傾げ、男の子が尋ねます。
「……早くお家に帰りな。お父さんとお母さんが心配してる。
一人じゃ危ないから送ってやろうか?」
JKがそう冷ややかに返すと、男の子は俯き、唐突にしゃくり上げました。
「帰れないよう……ぐすん、ぐすっ!」
つぶらな瞳から、ポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちます。
「だって、何もしないで帰ったら、兄ちゃん達に怒られるもん。きっと虐められる。
……ふわぁあぁん」
ピーピーと泣き喚かれると、姐御肌のJKは放っておけません。
「な、泣くなよ。わけがあるなら話してみなよ。泣いてちゃ分かんないだろ」
少年は、ぽつり、ぽつりと事情を話し始めました。
彼は生まれたばかりの新米インキュバスです。
インキュバスとは、雄の夢魔、淫魔のこと。
わんぱくな小●生に扮装するのが、彼の仕事着です。
今は研修中。
指導係の先輩インキュバスから、課題を与えられているのです。
実習に協力してくれそうな若い女の子を物色していたところ、
たまたま窓が開いていたので、ここに侵入したという訳です。
下級悪魔の世界も、上下関係が厳しい縦社会。
何も収穫しないで引き下がるような、出来の悪い生徒は、こっぴどく折檻されてしまいます。
- 21 :
- 「その宿題ってのは、あたしと一緒に寝るだけでいいの?
……だったらさっさと入りな。もし、変なことしたらブチすからな!」
お人好しのJKは、小さなインキュバスに同情しました。
彼が、女性の保護欲求や母性本能をくすぐる姿形をしていたからでしょう。
インキュバスは喜びに飛び跳ねました。
さっそく薄いタオルケットの中に潜り込み、JKにぺたぺたと触ります。
「こらチビ。どこ触ってんだ、このエロガキ。いい子にしてろ」
不躾な手をつねって叱りながら、JKは驚いていました。
少年から、蕩けるような芳香が漂って来たからです。
とても子供とは思えない、まるで媚薬を思わせる甘い体臭。
インキュバス、サキュバスのような夢魔族は、特殊なフェロモンを分泌するのです。
JKの全身に触れながら、インキュバスはこっそりと魔術を掛けました。
術が効いたのを確認すると、彼女のパジャマ代わりの体操着をめくり上げます。
水泳部に所属するJKの、健康的な小麦色の肌には、スクール水着の日焼け跡が残っていました。
「お姉ちゃんのおっぱい、おっきいね」
たっぷりした釣鐘型のバストに鼻先を埋め、愛撫します。
インキュバスの愛らしい口が、剥き出しになった乳首に吸い付きます。
「ちょ、ちょっと。勝手に吸うな……あ、ぁん……ぁ」
夢魔の必技、「魅了の術」に当てられたJKは抵抗出来ません。
脳髄がのぼせ、意識に靄のかかった状態です。
「ん、ちゅっ……ちゅ、おっぱいおいしい。
ちょっとだけ、お姉ちゃんの精気もらうね。んちゅぅ……」
課題の提出用に、乳頭からそっと精気を吸引します。
「お礼に、指でしてあげるね」
まだ男の特徴が現れていない――子供らしいプックリした手が、ジャージ生地の短パンに忍び込みます。
幼いながら、さすがは生粋のインキュバス。
JKはアッという間に達してしまいました。
加藤鷹も真っ青な玄人の指技でした。
「……なんだよ、上手いじゃねーか。インキュバスとして自信持てよ」
励ましの言葉を掛けると、そのままJKは気を失うように寝入ってしまいました。
少量とはいえ、生命活動の根源となるモノを抜き取られたために、休息が必要なのです。
軽食を終えたインキュバスは、礼儀正しく手を合わせます。
「ありがとう。ご馳走さまでした」
……彼はまだ未精通なので、次の段階へは進めません。
「優しいお姉ちゃん、大好き。ちゅっ」
年相応のあどけない少女の寝顔に、別れを惜しむようなキスを落とします。
「ぼくが大きくなったら、また来るからね! 今度はもっと気持ち良くしてあげる」
畳んで仕舞っていた蝙蝠の翼と尻尾をほどき。
インキュバスは真夏の夜空に消えて行きました。
――経験を積み、成長したインキュバスとJKが再会するのは、数年後の夜のこと。
おわり。
淫魔スレより、年の差スレかなと思ったので投下。
- 22 :
- これは良いネタ! GJ!
- 23 :
- JKやさしいな!
- 24 :
- ショタとJK(*´Д`)ハァハァ
- 25 :
- 中国だかのニュースにちょっと萌えた
16歳の少年が自を図ろうとしてるところに通りすがりの19歳女性が説得+キス→少年を思い止まらせた
という話
- 26 :
- >>21
数年後wktk
>>25
胸がきゅってなった
それは思いとどまっても仕方がない
- 27 :
- 年上のお姉さんの魅力にやられてしまう男の子か
- 28 :
- >>19
どうやったらそんなお姉さんと知り合うイベントが発生するんだw
>>21
これは良いネタ
- 29 :
- ある国に領民から慕われる賢王がいた
王は20歳で隣国の王女と結婚し、ふたりは中睦まじかったが、5年たっても子供ができなかった
妃はもともと体が弱く、更に子供ができないことで周囲から心ない言葉をかけられ、その心労から亡くなってしまう
愛する妃を失ったことから、王はもう妃は娶らぬと決める
そして15年の月日がたち、王は40歳になっていた
その年になっても妃を娶らぬ王に、心配した隠居中の先王が無理矢理妃を娶らせる
相手は王の国から遠く離れた国の16歳の姫だった
王は始めは抵抗し姫にもそっけない態度を取るが、姫に非はないと思い直し優しく接する
姫は幼いながらも優しく、愛らしく聡明であったので王もだんだんと惹かれていく
姫は姫で、父のような穏やかな王を夫として愛するようになる
しかし王は、姫を愛しく思うがその幼さと清らかさから未だ清い関係から抜け出すことができなかった
姫は結婚した初夜に何が行われるかを教わっていたので、一向に手を出してこない王に対し不安が募る
まだあどけない姫に四十路の男が手を出していいのか、触れたいが触れられない王
愛する人に愛されたい、でもそんなはしたないことを思う自分が恥ずかしい姫
そんな二人がすれちがって、その後幸せに結ばれる話が読みたいです……
長文さーせん
- 30 :
- >>29
何これ悶絶する・・・。
「おっさん×少女」の組み合わせってたまらんもんがあるな
はっきり言って障害は年齢差だけなんだけどしかも少女が大人になれば大抵
解消される問題なんだけど、それまでの間のヤキモキするようなやり取りとか
触れたくても触れられない見えない壁に悩む男の姿とかがとにかく萌えるよ
- 31 :
- >>29-30
なにそれ萌える
お姫様スレとも迷いそうな内容だけど
あっちは同年代の男女が比較的多いから住み分けできるかな
おっさん×少女は永遠のロマンだよなあ…
- 32 :
- BSで見ているからどういう展開になるかわからんし、一線は超えそうにないけど。
アニメのCの主人公と登場人物の一人ジェニファー・サトウがいい感じ。
19歳でちょっと幼い感じで流されやすい主人公を、坊やって感じで見ながら行く末を心配している31歳のお姉さん。
お姉さんの方は潜入調査員だの、金髪の日系人(ハーフ?)だの、小柄な主人公より頭半分ぐらい背が高いだの
色々素晴らしい属性を持っているしw
- 33 :
- 今日の唐突に思い立ったキーワード
「小説家と、彼の家に住み込みで働いている少女」
ものぐさで無口、口を開いても「ああ」位しか話さない気難しい先生と、百姓の娘でろくに字も読めないという学の無い少女。
二人の出会いは一年前。
口減らしの為に売られた少女は、生まれて初めて住み慣れた田舎を離れて街に来た。
もっとも、ソレも楽しいものではなく、コレからは遊女として食べていかねばならない。
宿に縛られる事になる前夜。人買いが、二度と見られる事はないのだろうからと、この夜だけは町を見て回る事を許してくれた。
はじめて見る町の夜は明るく、華やかだった。
ふと、町の様子に目を奪われていた少女は道行く男とぶつかった。それが、作家先生だった。
先生は尻餅をついたまま、呆然と自分を見上げている少女を眺め、続いて慌てて駆け寄ってきた人買いに視線を移した。
少女を叱り、もう散策はお終いだと言う人買いに先生は声をかける。
「この子いくら?」
人買いが提示した金額を、先生は悩む様子も無くポンと出した。
少女は自分を買った男が怖かった。
本来ならば遊女としての仕事は明日からだった。まだ心の準備が出来ていない。
しかし、彼は面倒臭そうに少女を自分の家へと連れ帰ると、何も言わずに誇りと紙くずで埋まった部屋を指差すだけだった。
少女はどういうことか必に頭を悩ませ、ああ、ココが自分の初めての場所になるのかと考えた。
布団を引くだけのスペースを作れという事か。
少女は泣きそうになりながら部屋を片付けた。せめてもの悪足掻きにと、時間をかけて部屋の隅々まで綺麗にしてやった。
夜は更けていたが、男は少女が掃除をしている間、ココよりも更に汚い部屋で机に向かい何かをやっていた。
掃除が終わったと告げると、男は部屋を見回して小さく頷いた。
「思ったよりも良い買い物だった」
次に男は炊事場に少女を案内し、やはり無言で去っていった。
少女は何か妙だと暫く考え込んだ。
もしかすると、彼が自分を買った理由は……。
夜が明ける頃、少女は自分の出した答えが間違い出ない事を確信した。
ああ、この人は自分に女を求めているのではなく、家事を求めているのだと。
アレから暫くして、彼女は彼に「何故あの時自分を買ったのか?」と尋ねた。
「目に付いたのがたまたま、お前だっただけだ。働けないようなら蹴り出していた」
「働けるかも分からないのにあんな大金を出したんですか?」
「印税が丁度入った所だった。ソレに何より、使用人を探すのが面倒だった」
何と言うものぐさだ。
しかし、そのものぐさに自分はいろんな意味で助けられたのも事実である。
時は戻る。
先生の人となりを理解し、相変わらず無口な彼の下で働く事にも慣れてきた頃、少女は何時しか自分が異性に興味を持ち始めている事に気付く。
その先たる人物こそ、常に身近に居る存在。彼女の主人であり、恩人である先生だった。
風呂を沸かす時、湯加減を訊ねる振りをしてその裸体を盗み見る。
ここに住み始めたばかりの頃は、彼が自分に触れたり、服を脱ぐような素振りをしただけで身を硬くし、その都度に破瓜の覚悟をしていたというのに、
今となってはその様な空想を自分のほうから繰り広げていたりする始末だ。
もっと先生の裸が見たい。出来るならば、触れ合いたい。
少女は思い切って、風呂に入ろうとしている所の先生に声をかけた。
「お、お背中をお流ししま、しまひゅ」
あからさまなほどに噛んだ。
しかし、彼は「そうか」とだけ答えて裸になり、浴室に向かう。否定の言葉は無い。おそらく、許可してくれたのだろう。
手ぬぐいを手に、少女は主人である男の背中に向かった。
ひょろひょろとした外観に似合わぬ、大きく逞しい背中。
後の記憶は殆ど無い。
ただ、その日より、少女は自分が先生に特別な感情を抱いているのだと自覚した。
出来上がったもの
「そんなあらすじから始まる、一途で健気でややむっつり気味な少女が、無精者で色恋沙汰に無頓着な己の主人にモーションを掛けては袖にされるという、ハートフルラブコメディ」
- 34 :
- >>33
いつまで俺は全裸でいればいいのですか?
- 35 :
- 長文のプロットよりも実作にして投下してくださいよ。生し感が半端ない。
- 36 :
- >>33
よし、それで良い、問題無い!!
投下して下さい……
- 37 :
- 大人男×少女で男が少女がふと見せる女らしさにムラムラきたり
でもそれを必で抑えたり隠したりってシチュが大好物だが
少女→男で、自分を女として見てない大人の男を振り向かせようとするのもいいものだな
そして実は男が少女に全く興味ない素振りで実は大切すぎて手が出せないとかだともっといい
- 38 :
- あれだな?
寒いとか怖い夢見たとかで布団に潜り込んで少女一人すやすやお休み。
男は人の気も知らんで、と苦笑しちまうやつだな?
- 39 :
- 小ネタ
「お兄ちゃん、今日はバレンタインデーですね」
「ああ、そうですね」
「女の子からチョコは貰えましたか?」
「少ないですが、幾つか貰う事が出来ました」
「……そう、ですか(しょんぼり)」
「あ、いえ、すみません。嘘です、見栄を張って嘘をついてしまいました」
「え?」
「実を言うと、一つも貰っていません。ああ、残念で仕方が無いなぁ、今年は誰からもチョコが貰えなかった」
「そ、そうなんですか?」
「はい、そうなんです」
「そ、そうですか。じゃ、じゃあ、お兄ちゃんが可哀想なので、わ、私がチョコをあげます」
「本当ですか? ソレは嬉しいなぁ」
「ぎ、義理ですから、そんなに美味しくないチョコをあげます」
「美味しくないんですか?」
「義理ですから! 義理だから、美味しくないんです(悲しそうに)」
「開けていいですか?」
「ど、どうぞ」
「これは……(明らかに手作りの、歪な猪口の塊が出てくる)」
「……(泣きそう)」
「(せっかく手作りを用意したのだけど失敗してしまったのだと察する)もちろん食べていいですよね?」
「義理だから美味しくないですけど、どうぞ」
「パキン、ムグムグ。一つ、訊いていいですか?」
「はい」
「義理だから美味しくないんですか? 美味しくないから義理なんですか?」
「えっと、その……」
「俺的には後者のほうが嬉しいんですけれど」
「え?」
「だってコレ、美味しいですから。もし、美味しくないから義理だって言うんなら、このチョコは美味しいから義理じゃないって事になります」
「え? あ、え?」
「どっちですか? 義理だからですか、美味しくないからですか?」
「あ、あぅ、あぅ(真っ赤になってあたふた)」
「(ニヤニヤ)」
「し、知りません! ソレに、そのチョコは美味しくないって私は知ってます! 嘘をついても駄目です!」
「嘘じゃないです。その証拠に、ほら、もう全部食べてしまいました」
「……(唖然)」
「うん、ありがとう」
「〜〜!!(そっぽを向いてクッションで殴りかかってくる)」
キャスト:男(二十台半ば)、少女(小学校低学年)
場面:男の自室で二人きり。なぜか正座で向かい合いつつ。
小さい女の子に歳不相応の丁寧な言葉で話されるのが好き。それに対して、同じように丁寧に返すのも好き。
- 40 :
- >>39
構わん。続けたまえ
- 41 :
- ああ丁寧語の女の子良いね
小学生低学年とかなら萌えるw
- 42 :
- すげー萌えた
いいよな、なんか畏まっちゃうの GJ
- 43 :
- ここのスレ的に、「これは恋のはなし」って漫画はどうだろうか。30歳の小説家と10歳の女子小学生の話なんだが、女の子が健気に小説家の世話やいてるのがたまらん。
- 44 :
- 面白そう
- 45 :
- >>43
この漫画読んだよ、めちゃ良かった。
ツボをわかってるよねこの作家は。
三巻早く読みたいよ
- 46 :
- 盛り上がっていて嬉しい限りである
年の差萌えは尽きるところを知らないな
- 47 :
- 「お兄ちゃん、今日はまた一段と暑いですね」
「そうですね。もう日中を出歩くのは辛い季節になりました」
「クーラーが恋しくなりませんか?」
「恋しくないといえば嘘になりますが、今は扇風機が恋人ですので……」
「浮気は出来ませんか?」
「浮気をする男としない男、ちぃちゃんはどちらが好みですか?」
「無論、しない男の方です」
「でしょう? 俺も同じ意見です」
「でも……暑いですよね?」
「……」
「知っていますか? クーラーと扇風機を同時に使えば――」
「設定温度を高めに設定しても、冷却効果が高いと?」
「ええ。コレは、浮気になりますか?」
「やはり、浮気ではないでしょうか」
「でも、本命も居ます。クーラーは二号さん、といった所ですね」
「難しい言葉を知っていますね」
「私は浮気をしない男の方が好みですが、本妻への愛が揺らがないのであれば、愛人が一人二人居た所で
ソレも男の甲斐性であると思える、理解のある女性のつもりです」
「それはまた……なんというか……」
「お兄ちゃんに甲斐性はありますか?」
「どうでしょうか?」
「私は、お兄ちゃんを信じています」
「……」
「……」
「やはり」
「はい」
「幾ら財布を逆さまにしてみても、クーラーを買う余裕が無い事に変わりはありません」
「……甲斐性なし」
「申し訳ありません」
「暑いですね。こう、なんというか、涼しくなりたいですよね(チラ)。水浴びと化したら、気持ちよさそうですね(チラ)」
「……(ソレに気付く)そうですね、プールとかいいかもしれません。でも、水着がないとプールに行けません」
「実は今、偶然にも服の下に水着を着ていたりします」
「なんというぐうぜん(棒)」
「そ、その、似合うでしょうか?(服を捲って水着披露)」
「よく似合っていると思います」
「(顔を輝かせる)本当ですか! で、では、お兄ちゃんの水着も偶然持っていると言ったら、プールに連れて行ってくれますか?」
「よほど奇抜なものでなければ、構いませんよ」
「そうですか、では、急ぎましょう。善は急げといいます」
「分かりました。行きましょうか」
キャスト:男(二十台半ば)、少女(小学校低学年)
場面:男の自室で二人きり。手提げカバンを背後に隠しながらやって来た少女を前に、横から扇風機の風を浴びつつ。
当然、帰りの際に下着を忘れている事に気付き、涙目になりつつ下着なしで帰るというお約束展開へと向かう。
- 48 :
- 小ネタGJ
それで投下して欲しいw
- 49 :
- >>47
会話が淡々としてて可愛い
- 50 :
- >>47
GJ
おっさんが年下の女の子をちゃん付けしてるのいい
- 51 :
- ラプンツェルの映画のってここ的にどう?
- 52 :
- ラプンツェルって歳の差ものなの?
エロ描写を切った切らないっていうイメージしかないが
- 53 :
- 主役の二人のイラストしか見たことはない。
ラプンツェルが18なんだろ?相手の男が髭面のくたびれた感じだったからおっさんかとw
- 54 :
- フリン、外見はあれだけど中身はオヤジってわけでもないし
年齢差も2、3くらいだからなぁ
- 55 :
- 〜オッサンVS幼女〜
「お休み、おじさん。」
俺の腕に絡みつきながら寝入る幼女。
可愛らしいもんだが、鬱陶しさが全く無いわけでもない。
まぁなるべく手短に言うと、こいつと一緒に過ごすようになったのは色々偶然が重なった結果だ。
こいつの保護者がどっか行っちまって、手近な所にいた俺が面倒見る羽目になった。
とりあえずはそんな所である。詳しいことはそのうち説明していくんじゃね?
「おはよう、おじさん。」
朝を迎える。
で、俺より若干早くに目を覚ましては、こいつは毎度―――
「ん…。」
俺の頬に口づけする。
それで俺も目を覚ます。
「…おう。」
「ん。」
俺が上体を起こす様をニコニコしながら見つめるこいつの頭に、軽く手のひらを乗せる。
そのまま撫でてやると一層喜ぶのである。
まぁ考えようによっては嬉しい、毎朝の定例イベントではある。
が、生憎と25も年の離れた小娘に欲情できる程俺は餓えちゃいないし、そんな趣味に目覚める気もない。
「いただきます。」
炊事、と言うか家事全般はもっぱら俺の仕事である。
こいつには、本人が手伝いたがった場合にできそうなことを少量頼む程度だ。干し終わった洗濯物の取り込みとか。
実質、ほぼ俺の一人暮らしも同然の状況に、ちょっと手間のかかるペットが一匹いる程度の感覚である。
ペット扱いしたら流石に本人も怒るだろうが。
オッサンの手料理が嬉々とした表情で平らげられていく。
- 56 :
- 「歯ぁ磨くぞ。」
「はぁい。」
別に歯磨きぐらいこいつも一人で普通にできるはずなのだが、俺がいる時はこんな些細なことまで俺の手でやらせたがる。
おじさんにやってもらう方が気持ちいい、らしい。
とんだ手間である。
で、磨き終わって「口が綺麗になった」ら、することと言えば。
「おじさん。」
両手を頭上に向けて広げながら、俺の顔を見上げてくる。
「はいはい。」
膝を折ってしゃがみこんで、俺の頭をこいつの顔が届く高さに持ってくる。
「ん。」
俺の頬にキス。既にお約束の領域にある。
よく飽きないものだ。
「おじさん、大好き。」
甘ったるい言葉を吐き散らしては、俺の首に両手を回して抱きついてくる。
…面倒くさい、とかガキ引き取るなんてやめときゃ良かった、とかいう思考が殆ど浮かんでこなくなったのはいつ頃からだろうな。
「…。」
平時のこいつは主に読書で時間を潰す。
とにかく本を読む。アホほど読む。
絵本か漫画でも読んどきゃいいものを、無駄に賢いもんだから文字しか書いてない本をさも当然のように読む。
…ソファの上の俺にぴったりくっつきながら。
本人的には「膝の上」が一番らしいが、流石に邪魔過ぎるので「真横」で妥協してもらっている。
- 57 :
- で、俺の方は読書するこいつの隣で何をしているのかと言うと…
まぁ「仕事」探しである。
断っておくが今無職なわけではない。
「今の職業」で「やる仕事」をチラシ見て探しているのである。そのうち説明する。
「ん、終わった。」
本を読み終えたようだ。
そこそこ分厚いやつを与えておいたのだが、相変わらずアホほど読むのが早い。
多分俺の読書よりよっぽど早い。
そういうのが得意な頭でもしてるんだろう。
「ねぇ、おじさん。この本さ…。」
俺に読み終わった本の内容を語りたくて仕方が無いらしい。
お前用に買ってきただけの本だから俺は読んでないんだが、それ。
「主役の男の人が煮え切らない。」
お前は何を言っているんだ。
「むしろ全体が煮え切らない。
三角関係きて盛り上がったと思ったら、なんかいまいち決着つかないまま、片方があっさり引き下がっちゃって…。」
知るか。
こいつは無駄に豊富な読書経験のおかげで、露骨に批評が厳しい。
二桁にもちょっと届かない程度の年齢のくせに、語彙まで無駄に沢山身につけている。
「ねぇ、聞いてる?」
「きーてるきーてる。」
俺は生返事しか返さない。基本的にどうでもいいから。
「途中で結構ドキドキしてたのに…こんなんじゃ収まんない。」
幼女が男女の三角関係を語る時代か。世も末かもしれん。
「だからおじさん…。」
何故俺に結び付ける。
「わたしと…んぐ。」
手で口を塞いでやる。
- 58 :
- 「なによぅ。」
俺の手をどけつつ、こちらの行為に反抗的な態度を示す。
ただ、口からどけた後でも一旦握った俺の手は離そうとしない。
「俺にしょうもないこと頼む気だろ、どうせ。」
「しょうもなくないよ。」
知らんわ。
「この火照った体を鎮めてもら――あいたっ。」
言いきる前に、もう片方の手で軽くチョップを入れる。
「その生々しい表現をやめろ。」
「えー、何かいけないの?」
さっき言った通りこいつは無駄に語彙が豊富だ。
「無駄に」な。
知識ばっかり頭に貯め込んで、それらの正しい活用法ってやつをきちんと学習していないのである。
そういう中途半端な所がガキくさくて面倒臭い。
「…おじさん、わたしのこと嫌い?」
で、ちょっと困るとすぐこれである。
「はいはい好きですよ、っと。」
頭に乗せておいた手刀の角度を変えて、今度は手のひらで優しく髪を撫でてやる。
「ん。」
今にも泣きそうだった表情が笑顔に戻る。
…俺も甘いのが悪いのかね。
- 59 :
- 「…抱っこ。」
「そう言え。」
結局こいつは何がしたいのかと言えば、とりあえず俺に寄りつきたいだけなのである。
…「だけ」にとどまる保障はないが。
「ん。」
ソファに尻を下ろしたままの俺に対して、ソファに膝立ちして顔の高さを合わせてくる。
で、こちらの首に両手を回して体を寄せ付け…いつものパターンである。
こちらも片手を相手の背中に回して、優しくポンポンたたいてやる。
「ん。」
すると喜ぶ。
こいつは人に触るのが大好きであり、人に触られるのが大好きなのである。
ただあんまりこうやって調子に乗せると…
「…。」
俺の頬じゃなくて唇を狙ってくるので、余った片手で奴の口を押さえ、阻止する。
「むぅ。」
頬へのキスは許しても唇へのキスは許さない、という区別にどの程度の意味があるのやら俺にもわからんが、
俺が何となくやりたくないんだから仕方が無い。
こいつがやる気満々でも、だ。
「いいじゃん。」
「俺が良くねぇ。」
こいつが大切だからこそ一線を越えたくない。
…みたいなもっともらしい理由づけもできないわけじゃないが、果たして俺はそこまでこいつを大切に思っているのだろうか。
正直今でもこいつと一緒にいるのは、「ただの成り行きであり、それ以上の理由は無い」という思考が頭から抜けきらない。
- 60 :
- 「ぅー。」
あんまり納得していないのが表情からも読み取れるが、俺に抱きつく腕には一層力が入る。
小さい身体も更に俺にめり込んでくる。
…うん、まぁ髪からすげぇいい匂いするよ。ぶっちゃけ。
むしろ俺みたいなオッサンの加齢臭が向こうは気にならんのかが心配だ。
きっちり毎日風呂には入ってるし、なるべく体も綺麗に洗っているつもりではあるが。
…そっちも想像ついてるであろう通り、風呂入る時も勿論一緒だ。
「…。」
片膝を軽く上げて、俺の両脚の間に滑り込ませてくる。
丁度俺の股間に膝頭が当たって…って。
「やめんか。」
股間を擦ってくる膝をどける。
幼女のふとももを引っ掴むなど、そこだけ見ればセクハラしているのは俺の方だが
実際は向こうが先に仕掛けてきたんだから俺は悪くない。無罪だ。
「男の人はそこいじると気持ちいい、ってお姉ちゃんが…。」
「忘れとけそんなこと。」
お姉ちゃんとは以前のこいつの保護者である。実姉ではなく、血縁は全く無い。
当然俺もこいつ、及びこいつの関係者達と血の繋がりは無い。
あんまり細かい事情まではいちいち聞いてないが、こいつは元を辿れば「お姉ちゃん」の拾い子だったらしい。
で、そのお姉ちゃんが相当な曲者であり、早い話がバイだった。
こいつ拾ってしばらくした後、十代そこそこの男も拾って、こいつの「お兄ちゃん」とした。
それでまぁ三人仲良く…中々にただれた生活を送っていたようである。
ただ途中で何かあったらしく、お兄ちゃんが逃げ出して、お姉ちゃんが追いかけていってしまったのである。
こいつを放ったらかしにして。
それで手近にいた…お姉ちゃん達と多少なり関わりのあった俺に所に回ってきたのである。
この幼女の年齢に不釣り合いなビッチぶりは、お姉ちゃんの「英才教育」の賜物というわけだ。
酷いお姉ちゃんもいたもんである。
- 61 :
- お姉ちゃんは毎晩自分を抱いて眠ってくれた。
お姉ちゃんはよくキスをしてくれた。
お兄ちゃんもお姉ちゃんとよくキスしたり「抱き合ったり」してた。
という具合に何かと過去の保護者の自慢話を繰り広げては、俺にまで同レベルの行為を求めてくる。
よくもまぁ、自分を捨てたも同然の奴にそこまで肩入れできるものである。
と言うか俺が新しい保護者になってから俺に心を開くまでの間の無さときたら。
こいつの甘えん坊ぶりは異常。
ツンなど皆無である。こいつはデレ100%でできている。
どんだけ餓えてんだ。俺30過ぎのオッサンだぞ。
どうもお姉ちゃんにもアホみたいに甘えていたようだが、こいつをここまでにしたお姉ちゃんどんだけ、って話だ。
…お兄ちゃん、年下と年上揃ったダブルビッチの板挟みに耐えかねて逃げたんじゃねえの?
根拠は無いが、きっと大体合ってる自信があるぞ。
「お腹空いた。」
「まぁそうだな。」
飯の時間か。
一日二食で夕方寝たら半日寝っぱなし。
いかにもデブりそうな生活形態だが、俺の自主トレに付き合って運動する時もあるのでそんなに太らない。
今日は読書に費やしていたが。
まぁ成長期ってのもあるし、こいつは縦には伸びるが横にはそんなに伸びない。
さて、こいつを寝かしつけてからが俺の「仕事の時間」だ。
こいつは大変な我がままであり、片時たりとも「一人だけ」で居たがらない。
目を開けている間は、常に俺が傍にいないといけないのである。
おかげで空が黒くもならないうちにさっさと寝かしつけでもしないと、俺が仕事に出られない。
で、実際俺が何を収入源としているのかと言えば。
「何者だァッ!?」
「僕は森岳、フリーの傭兵さッ!!」
賞金稼ぎとかそんなんである。
- 62 :
- 飲食店でバイトとかができないわけではない。そこまで不器用じゃない。
だがたまたま流れ着いたこの絶妙に治安の悪い街は、おあつらえ向きに「金づる」がいっぱいいる。
そいつらをブチのめして留置所に持って行って、たんまり稼がせていただく。
自分で言うのも何だが、俺は「この収入源でそこそこ稼げる」程度に実力がある。
俗に言うファミリーとかマフィアとか結構潰してきた。
ヤクザ狩りを生業とする俺も、ある種のヤクザなのかもしれん。
別に正義の味方を気取るつもりもさして無いしな。金が稼げりゃそれでいい。
そして稼ぐついでに、「強い奴」と当たれたら尚いい。
ハッキリ言ってしまえば好きなのである。
「命のやり取り」が。
…更にハッキリ言ってしまうと、女のお相手をするよりも、だ。
さぁ今日も元気良く、夜空の下で…
「っしゃオラァァァァァァアアアッ!!」
「づッはあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!?」
ヤーさん共を叩きのめそうか。
〜とりあえずここまで〜
- 63 :
- GJ!
続き待ってる。しかし名乗りに笑ったw
- 64 :
- うおおおおぉぉおGJ!
久しぶりに来てみたらすごい滾った!!
続編楽しみにしてます
- 65 :
- わぁい好評だった。
幼女の性欲強すぎに対してオッサン枯れすぎかもしれんがファンタジーなのでノリでお楽しみ下さい。
それじゃあもうしばらくビッチ幼女(9歳)VSガチムチバトルマニアオッサン(34歳)にお付き合い願います。
- 66 :
- 〜オッサンVS幼女 その2〜
体は気合で出来ている。
血潮も気合で、心も気合。
幾たびの戦場を越えて…不敗とはいかんな。
…と言うのはさておき。
一しきり大暴れは済んだ。
ちょっとした力を持て余して威張り散らしているだけの下らんヤクザ衆など、我が敵ではない。
あとは賞金の懸かったリーダー格を連れ出して報酬と交換して終わりの簡単なお仕事です。
いやぁ体を鍛えるって素晴らしい。
これで後はもっと強い奴もいれば更に盛り上がるのだが。
金を受け取り、宿に戻り、夜食をつまみ、シャワーを浴び、一日の最後の整理体操を済ませ…
麗しの幼き痴女がすやすや眠るこのベッドに入らねばならん、のだよなぁ。
備え付けのベッドは二つある。が、現在使用しているのは片方のみ。
朝、目覚めた時に自分のベッドに俺が入っていないと怒るのである、こいつは。
だから一つしか使えない。
全くもって我がままな甘えん坊だ。
まぁ…結局一旦ベッドに入っちゃうと、片腕でわざわざこいつを引き寄せておく俺も、大概甘いんだがな。
「ん…。」
寝息が漏れてくる。
一体どんな夢を見ているのやら。
夢の中で逆レイプでも仕掛けられてんじゃねぇの、俺。
いやぁ俺が対象ってのは流石に自惚れが過ぎるか。
だが何か適当な淫夢とか平気で見てそうだ。
我ながら何とも失礼な妄想だが、こいつに限っては現実ですらやりかねん勢いがあるから困る。
- 67 :
- ―――――――――
口元に違和感を覚える。
と言うか顔に何か乗っている。
鬱陶しさのあまりに目を覚ましてみれば。
視界の大半を、奴のご尊顔が覆い尽くしていた。
「んぁ…おじさん。」
反射的にこいつの頭を両手で引っ掴み、突き放す。
「んむ。」
とりあえず上体を起こす。こいつの頭は押さえたまま。
外は…日が昇りかかってうっすら明るくなってきたぐらいか。
いつも俺達が目を覚ます時間よりも早い。
「…何やってんだ。」
問いかける。
いや、もうマジで何やってんのこいつ。
「ちょっと早く目、覚めちゃって。」
「それで?」
「ほっぺにちゅーしただけじゃ、おじさん起きないから。」
「ああ、それで?」
仕事帰りだったからな。俺の眠りも少々深かったのだろう。
「だからもっといっぱいしようか――ぉあ。」
両手で両頬を引っ張ってやる。
顔が面白い形になった。
「ぁーめーえー。」
こいつの睡姦行為に対する反撃を済ませて軽く溜飲を下げた後、解放してやる。
「ぬう…。」
あからさまに不機嫌な顔を向けてくるが、悪いのはこいつだ。
俺の方が許しを請う理由は無い。謝罪されるべきは俺。
「おじさん…キス嫌?」
まぁこいつが反省するはずもないんだが。
- 68 :
- 「口は駄目って言ってんだろが。」
言いながら、手の甲で口元を拭う。
…汁でベトついてた。
「なんでぇ?」
何でもクソもあるかこの腐れビッチが。
人が寝てる間に唇ベロベロ舐めやがって。
「お子様には早いんだよ。」
まぁ流石に心に思った言葉でそのまま罵倒するとガチ泣きされるので、現実に捻り出す台詞は選ぶ。
…そういう甘さが反省に繋がらんのかもしれんが。
「早いといけないの?」
「こういうのは大人になってきちんと好きな男の人作って、相手と合意の上でやるの。」
「おじさんのこと大好きだよ?」
「合意とれ。」
「じゃあちょうだい。」
「それが早ぇってんだよ。」
「大人になった後ならいいの?」
「25も下の女なんざ、俺からすりゃこの先何十年経とうが子供も同然だけどな。」
「…どういう意味?」
子供めんどくさい。
子供の相手めんどくさい。
- 69 :
- 「俺とお前じゃ年齢差がありすぎるの。
だから俺から見ればたとえお前が20歳過ぎても30歳過ぎても子供にしか見えないの。」
こいつが20過ぎた頃には俺は40半ば。
30過ぎた頃にはもう50半ば。
何かもう色々とまずい構図しか思い浮かばんぞ。
「…わたし、大人になれないの?」
「そうじゃなくて、お前が成長したらお前のことを『大人の女』と認めてくれるような、
俺以外の男を探せ、ってことなの。わかるか?」
「ややこしーよ。」
こいつ、賢いんだかアホなんだかよくわからん。
分厚い本をホイホイ読破するかと思えば、本質的な部分はどうしようもなく子供。
まぁ…どっちかと言えばアホなんだろうな。エロいこと大好きな。
つくづくなんつー拾い物をしとるんだ、俺は。
どうしてこうなった。
…そういや俺の弟の嫁の姉が、こいつの「お姉ちゃん」っていう縁はあったか。
その辺も原因の一部ではあったが、繋がりが濃いんだか薄いんだか。
「…ねぇ、何で子供は駄目なの?」
法律的に。
…とか言うと「何で法律はそう決められてるの」で返されるのがオチか。
いくら駄目と言ってもガンガン食い下がってくる。
もうどうしろってんだよこいつ。
「おじさんのこと好きだから、もっといっぱい抱きしめてもらって、もっとキスしたいのに。
そしたらすごく気持ちいいのに。それの何がいけないの?おじさんは嫌なの?」
…嫌ってハッキリ言った方がいいのかね、これは。
- 70 :
- だが拒絶するとこいつは泣く。
そして余計にすり寄って甘えてきて許してもらおうとする。
いやまぁ、肯定しても調子乗ってやっぱり甘えてくるんだけどな。
こいつのコミュニケーション手段は「甘える」でほぼ全てが構成されている。
ほんとすげぇよこのビッチ幼女。
だから、どう対処するのが一番正しいんだかマジでわからん。
「おじさんに嫌われたら、一人じゃ生きてけないよ、わたし。」
まぁ俺の収入で生きている以上その通りである。
…人に嫌われないように生きてるのがバレると嫌われる、とかどっかで聞いた覚えもあるが。
「へいへい。」
で、結局何だかんだ言って。
俺も理性ではいくら厳しい態度を取ろうと思っても、こいつの泣きそうな顔を見ると反射的に頭を撫でてなだめてしまう。
別に女が嫌いとまでは言わない。
悲しい泣き顔を見せられるよりは、嬉しい笑顔を見せられる方が好きだ。
男同士のドツき合いがそれよりもっと好きなだけだ。
「ん。」
つまる所。
ややこしい言葉を逐一選んで長話を垂れ流すよりも、頭撫でて友好的な態度を示しておけば、
向こうは勝手に落ち着いて納得するから、最終的には手っ取り早いんだよな。
…めんどくさいわ。やっぱもうこれが一番正しい対処でいいよ、もう。
- 71 :
- 「まだ早いからもうちょい寝るわ。」
窓を差す。
若干明るくなってきたがまだまだ薄暗い。
昨夜は仕事もしたし、早めに無理矢理起こされたのも気に食わないので、もう少し眠っていたい。
「…ねぇおじさん。」
それでまーた何か残ってるって言うのかよこいつは。全く。
「もっとちゅーしたい。」
「めんどい。やだ。」
流石にもうそろそろ拒絶の一つでもかましてやりたくなった。
「むぅ。」
上体を再び後ろに倒し、仰向けになる。
とっとと二度寝に移りたい。
「じゃあさ。」
するとまぁ、こいつときたら今度は腹の上にまたがってきて、まだ何か言ってきやがんの。
女が無闇に男の胴体になんぞ馬乗りするな、と言いたくもなったが、
何が駄目なのか問いただされる未来しか見えないのでやめておくことにする。
「胸揉んで。」
…今なんと?
「揉んでよ。」
俺の合意を得るより早く、衣服の胸元に手をかける。
とりあえずそこから先は見ないよう、俺は目を閉じて顔も横に反らしておいた。
- 72 :
- 「揉んだらおっぱい大きくなるってお姉ちゃんが。」
またあの女の入れ知恵かよ。
「迷信だろ。」
「じゃあ試そうよ。」
痴女だ。痴女がおる。
幼女の皮被った痴女が俺にまたがっとる。
「揉んでよぉ。お姉ちゃんみたいな大きいおっぱいになりたいよぉ。」
あーそういや「お姉ちゃん」すげぇガタイしてたな。
俺より身長高かったっけ。180cmある俺より。どんな女やねん。
「ねー。」
腹の上の物体が胸まで移動するのを感知すると、今度は顔の側面に何か当たってきた。
あーなんか、若干骨が浮き出ながらも柔らかい人肌が直に触れる感触が。
「やめい。」
再び上体を起こす勢いも乗せながら、こいつの両肩を掴んで引っぺがす。
つい目を開いてしまうと案の定、上半身の前面を惜しげもなく晒した幼女の姿があった。
「これも駄目とか言うのー?」
「たりめーだ。」
まだ発達の兆しすら殆ど見えないような胸部を自分で撫でている。
「じゃあキス。」
「その二択以外ねーのか。」
俺の人生内で見られるであろう屈指のビッチが幼女だったとかどんな衝撃体験だよ。
ビビるわ。
「やってよー。人に揉んでもらう方がいいのにー。
おじさんがしてくれないから自分で揉むのもうやだー。」
風呂で自分の胸揉みまくってたのそういうことかよ。
「ねー。」
薄い胸をむにむに歪ませて先端の色が違う部分を強調している。
もうやだこのビッチ。
- 73 :
- このままギャーギャー喚き続けるのを放置して二度寝を妨害され続けるか。
手短に要求を満たして再度一緒に眠るか。
二つに一つ。
第三選択肢は…思い浮かばん。
で、俺がとった答えは。
「後ろ向け。」
「ん?」
言われてこいつは体を持ち上げて角度を変え、俺に背中を向ける態勢になる。
なかなか素直だ。
何をしてもらえるか直感で理解している場合は。
「ん。」
両手で腰を掴んで俺の方に引き寄せる。
背後から抱きしめるような形となる。
そのまんま両手の位置を上の方にずらし。
「…ん…。」
何でキスじゃなくてこっちを選んだのか。
いやぁ…何となく?
わからん。ノリとしか。
…ちょっといじめてやりたかった、とか?
- 74 :
- 「ぁ、ぅ。」
俺は目を閉じている。
特に理由は無い。
見たくないとか罪悪感やら背徳感から目を背けたい、とかそんなこじづけはできるかもしれんが。
「外側」から見るだけでは女性らしい膨らみなど、まだまだ全然帯びていないのだが、
実際手で触れて「内側」まで探ってみると、思いのほか中身が詰まっている。
「ゃ…。」
引っ張ると結構伸びるところとか。
「は…。」
…白状しよう。
割と楽しい。
でもさっさと終わらせてさっさと寝たい。
俺の中の理性が確実にひび割れていっているのがわかるから。
「…ね、おじさん。」
上ずった声で呼びかけられる。
「勃ってる?」
- 75 :
-
次の瞬間、俺は手を離して再び仰向けの姿勢に戻っていた。
「もうちょっとやってよぉ。」
「もう勘弁して。寝る。」
再度言うが女が嫌いとは言わない。
むしろ見るぐらいなら好きだ。
綺麗なねーちゃん見て感動するぐらいの本能は流石に残っている。
思春期の少年みたいな存在よりは性欲を枯れさせているつもりとは言え、完全絶無に至る程じゃあない。
だからそりゃあ、
「女の局部をいじらされながら」
「女の喘ぎ声を聞かされ続ける」
なんて拷問を喰らえば、そりゃあ変な気持ちの一つも湧く。
言い訳がましいのは承知の上だ。
だが楽しんでいた俺もまた存在するのは事実だ。
だから体くっつけ過ぎて、こいつの尻のあたりに触れていた俺の股間はまぁ…
そういうことになって、気付かれるわな。
「うー。」
「駄目。終わり。」
寝ながらこいつの軽い体を持ち上げて、俺の真横に横たわらせ、腕を枕としてやる。
その後は、それ以上の文句はこなかった。
…あーいっそこっちから積極的に攻めた方がかえって大人しくなるのかね。
〜また続く〜
- 76 :
- 長い時間をかけて少しずつ書きながら投下するのではなくて、
ある程度書き溜めてからまとめて投下するようにしてください。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
- 77 :
- 了解しました。次回以降そうさせていただきます。
失礼、おかけしました。
- 78 :
- えちーキター!(´∀`*)
ビッチやべええ!
- 79 :
- 〜オッサンVS幼女 その3〜
ウェイ!!!!
ん、ああ夢か。
窓を見やる。
もう十分朝日も昇りきっていて明るい。
…で、二度寝に入る直前にしていたことを思い出して気分が重くなった。
時間を置いてから改めて振り返ると、俺も随分とまぁアレなことをしでかしていたものだ。
でも元はと言えばこいつの異様なテンションに当てられたせいだ。
俺ぁ悪くねぇ。
頼まれたことやったまでだ。
責任転嫁かっこ悪いだと?知るか。
心の中で何を考えるかなんて自由だ。
しかしキスか乳揉みかの二択で後者選ぶってのはどうなのよ。
どっちの方が構図的に危ないかとか、そんなもん考えるまでもなく。
って、やかましいわ。
女の子の胸って膨らんでなくてもやぁらかいデスネ。
って言うかこの子華奢っぽいようで触ってみると案外肉付きが
おいコラ。
…何を悔いているんだ俺は。
後悔を後悔とせず我道を突き進み生きていくのが俺の信条だっただろうが。
昔、偉い人も言ってたじゃないか。
我生きずしてすこと無し…何だっけ、後悔とともにすこと無し…とか何とか。
まぁ…どこの偉い人かは知らんが。
とりあえず愚考に時間を割くことはここまでにしておいて。
お目覚めのお約束を喰らう感触が無いのに気付いて真横を振り返ると、
俺の方が先に目を覚ましていたということを認識する。
…折角だから俺からかましてやろうか、という思考も湧いてきたが、まぁやめておいた。
- 80 :
- 不埒な思いを切り捨てながら上体を起こすと。
「んあ。」
振動でこいつも目を覚ました。
「…あ、おはようおじさん。」
で、結局ほぼ同時に起床しては寝起きの一撃を貰う。
「…おう。」
とりあえず頭を撫でて応じておく。
明け方のことは…特に触れてこなかった。
…俺が内心勝手に引きずり過ぎなだけか。
こいつにとってはあの程度、何気ない日常風景の一部も同然ということである。
友達と遊ぶ、ぐらいの行為と同レベルの。
つくづく魔性の女だ。
んじゃ、拘る必要性の無い過去はそのまま通り過ごさせておこうか。
朝食を済まし。歯を磨き。髪を梳き。
買い出しに出かけ。勿論片手は握られっ放しで。
帰宅したら自主トレして。向こうが飽きて読書に移っても自主トレして。自主トレして。
タオルで汗拭き取ろうとして近づいてきたこいつが変な所に手を伸ばすのを阻止して。
やめんかコラ。
金入りのあった次の日は基本的に暇だ。
うちの生活形式に、週休何日とかそんな固定化された概念は無い。
目ぼしい獲物が見つかったら、さっさと狩りに行って換金するまでである。
今の所は見当たらないので、出現待ちとなる。
で、そんなこんなで飯と風呂も終わってこいつを寝かす時間だ。
平和な一日を謳歌するのも良いものだが、あまり休みすぎると中だるみするんだよな。
尚、湯船の中でやたらベタベタくっついてきた件に関してはあまり気にしないでおく。
いちいち対応するのが面倒だ。
…最初の頃よりこいつとの付き合いを殆ど面倒と思わなくなってきたかな、と思いきや
やっぱり何だかんだで色々ダルいことに気付く。
いや、面倒臭い事態を起こさない振る舞いを覚えてきたら、
その振る舞いの維持が面倒臭くなってきた、って所か。
ややこしい。
- 81 :
- まぁ細かいことはどうでもいい。
さぁて
「おじさん?」
「隠れとけ。」
大きなクローゼットの中に小さい体を押しこませる。
入口のドアを叩く音は一体何だったのか、何故こんな所に隠れなければならないのか。
いちいち問われるが、この野暮用を手っ取り早く済ませたい以上、説明が面倒だ。
…適当なこと言って釣るか。
「いい子にしときゃ後で言うこと一つ聞いてやるから。」
「…ん。」
完全には納得しかねる、といった面持ちだが、
あのまま放っておくと邪魔になるから仕方ない。
とっととこいつを退避させておいて。
早速「お客様」に応対だ。
ガチャリとドアを開け。
顔面に向かってくる刃物を往なして。
殴る。
後ろに控えていた奴らも殴る。殴る。
人ん家に襲撃かける悪い子はどんどん殴っちゃおうねぇー。
「この――ぼぇッ。」
抗議の声だか呻き声だかよくわからぬ音声も耳に入ってくるが、
そんな些事に興味は無い。
やられ役の雑魚の方々お疲れ様です。
残り一人になったのを確認して、その最後の男の武器を弾き落とし。
首を引っ掴む。
幼女のふとももと比較するとゴツゴツ加減が半端無い。
引き合いに出すには極端過ぎるが。
- 82 :
- 「で、お前ら何用?」
俺の一睨みに程良く震え上がっているが、
生憎こんな雑魚共をいくら屈服させてもあまり楽しくない。
「…言われなくても大体わぁってんだろうがよ。」
生意気な。
首への握力を高める。
ぐあ、とか呻いて苦しそうにしたのを確認したら緩くしてやる。
「まぁどっかの奉仕活動…じゃなくて報復活動か。」
「その通りだよ…クソ野郎。」
生意気過ぎる。
手元の痴れ者を地面に叩きつけておき、
この襲撃は大方昨日潰した連中の残りが、ご丁寧にも仕返しにやって来たものなのだろうと結論づける。
とりあえず返り討ちの返り討ちは完了。
我が宿舎に被害が及ぶ前にさっさと戻ろう。
と思って家入ってみりゃ、
知らん間に窓割って侵入とか舐めくさった行為に及ぶコンチクショウがいるでやんの。
「…ッやべ!!」
表の連中はマッハで掃除したが、既に所々物色された形跡がある。
余程俺のこの手を血に染めたいようだ。
まず目についた一人をそォいと叩き潰す。
そのまま奥に駆け入ると、一人がクローゼットを開く場面に―――おいィィィィィッ。
「あ。」
「んぇ?」
ドアとクローゼットの位置が中途半端に遠いッ―――
「て、テメェ!!大人しくしねぇとこのガキはッ!!」
―――うちの大事なお姫様にナイフを突きつける隙を与えてしまう。
それにしても何ともまぁ、わかりやすい展開ではあるな。
が。
- 83 :
- 「逆だろ。」
きっぱり言い返してやった。
「…何?」
困惑している。
で、我が家の腐れビッチ、もとい姫君は喉元に向けられた刃を見て、流石に萎縮している。
さっさと状況を打破してやらないとな。
「下手にそいつに手ぇ出しゃ、その瞬間俺が『大人しくしてやる』理由も無くなるんだが?」
奴を見据える目つきは最大限鋭さを維持しつつ、口の端を釣り上げて「凶悪な笑顔」を演出する。
我ながら相当ヤバい顔になっているんではなかろうか。
「は…ハッタリだろ!?」
焦りが見透けているぞ。
「表の『掃除』から俺が帰って来たのが十分証拠だろ。」
「んだと…!?」
まともにやり合えないから小細工する。
それはわかる。
が、やり方が悪いんだよ。
「…もう一回言おうか。うちの大事な娘をせば――」
全くもって手間を取らせる。
「――俺も遠慮無くお前をブチしていいことになる、ってな。」
勝手に戦意を喪失して下さった。
話のわかる奴で助かる。
玄関先まで送り届けた後、お礼に向かいの壁まで殴り飛ばしておいた。
- 84 :
- 「終わったからもういいぞ。」
かくれんぼ終了を促す。
さっさと二人で一緒に部屋の片づけをしないと――
「…。」
俺を視認するなり無言で駆け寄られて抱きつかれた。
背中に回した両手はガッチリ固定。
俺の腹筋あたりに顔を押し付けている。
「あー、うん。」
とりあえず頭を撫でておく。
「怖かったよな。」
「…おじさんが、たすけて…くれるって…わか、ってた…から…。」
もう片手で背中もさすっておく。
こいつが落ち着いてから部屋の片付けに移り、
双方共に汗まみれであることに気付いて、再度軽くシャワーを浴びた。
ちなみに窓の修理費は、さっきの連中から徴収してきた財布の中身で賄う予定である。
やれやれ。やっとまともに寝られるな。
「おじさん。」
「何だ。」
「わたし、いい子で隠れてたよね?」
「そうだな。」
野郎共に見つかったのは伏兵を計算しなかった俺の落ち度であり、こいつに罪は無い。
「ねぇ。」
ベッドに腰かけていた俺に顔を近づけてくる。
「言うこと一つ聞いてくれる、って、言ったよね。」
- 85 :
- …あー。
説明端折るためにそんな約束しちゃってたな。
「…そうだな。」
何やら妙に顔を赤らめている。
さっきまでボロボロに泣いていたのが嘘のようだ。
泣き晴らした赤さかもしれんが。
「キス。」
…わかりやすい注文で助かった。
と言いたい所だったが。
よく考えりゃこの状況で頼むキスが、頬への口づけ程度で終わってくれるわけもないか。
「…お口開けて。」
目を閉じて、とかじゃないのな。
「待て。」
「んう?」
「どんなキスがいいんだよ。」
あまりまともな返答が来ることは期待していない。
でもとりあえず聞く。
俺も俺で結構なビビリなのかもしれん。
「舌でぺろぺろ舐め合うやつ。」
で…いざもらった返答への感想を正直に告白すると。
多分それぐらいの注文が来る気はしていた。
ただ一つ言いたいのは、そんなお願いはもうちょっとぐらい恥じらいを込めたらどうだってこと。
…今更過ぎるか。今更過ぎたな。
「…どこでそんなキス知ったんだよ。」
「お姉ちゃんよくしてくれたよ?」
うん、まぁその返答もほぼ予想通りなんだなこれが。
「言うことを聞く」という前提条件を示したのは俺。
ここでまで「口はやめろ」とか拒絶すると確実に喧嘩になる。
退路無し。
腹を括れと。
…俺ついさっきまで悪漢共を軽く捻ってたよな。
何でこんなちっこい幼女一人に勝てないんだろうか。
と言うか何だこの状況の高低差は。
「野郎共と大乱闘」から「幼女との性的交渉」て。
ご褒美?
- 86 :
-
「んむ。」
とりあえずベッドに仰向けになって、
お望み通りに口を軽く開けておいた後は、こいつの好きなようにさせておいた。
こうして横たわるオッサンの口中をベロベロ貪り尽くす幼女という地獄絵図の完成である。
どんな悪鬼羅刹も裸足で逃げ出しそうだ。
延々ベロベロベロベロと。
犬かお前は。
いや犬でもこんなに舐めねぇよ。
恋人同士のお熱いディープキス?
そんないいもんじゃない。
本質的には子供が親に甘えているだけ、だと思う。
やり方が過剰なだけで。
もっと言えば乳幼児が母親の乳をしゃぶっているだけ、が一番近いんじゃなかろうか。
唾液しか出ないけどな。
そんなことを考えていると、ふっ、と突然口が離れていく。
「おじさん。」
そろそろ飽きたか?
「大好き。」
残念、ただの途中休憩でした。
えらい勢いでこいつの唾液が落とし込まれてくるが、
少々気に食わないので出来る限り上に押し返しておいた。
結構な頻度でこいつの喉が鳴っている。
…ところでいつまでやんの?
いつまでそんなベチャベチャベロベロビチャビチャネチョネチョゴプゴプと。
とか何とか言ってるとまた口が離れた。
「すー……はー……。」
ただの深呼吸でした。
- 87 :
- で、まぁた戻ってくるのかと思いきや。
突然顔の位置をずらした。
「ん。」
そして今度は喉を舐めてきた。
何、首ちゅー?
「そこまでやっていいって言ってねーぞ。」
抗議の声を上げつつ、頭部を引きはがす。
別に好きにやらせておいても良かったが、
あんまり調子に乗せすぎるとどこまで進めちまうか、わかったもんじゃない。
「…言うこと、聞くって。」
「一回だけな。その一回でキスまでだ。」
軽く、むぅ、と唸る声も聞こえたが
それじゃあキスならいくらでも好きなだけやってもいいんだよね、とばかりに唇に戻って来た。
生意気言う口は塞いじゃえ、って感じもする。
散々むしゃぶり尽くされた末に一旦唇を離すと、
このド痴女はあろうことかまた胸元をはだけて強調してきたので、
とりあえず頭引っ掴んで胸元に抱き寄せ、きつめに抱きしめることで黙らせておいた。
やっぱり俺から攻めた方が大人しくなるのは早いんだろう。
俺の胸板に顔を埋めて眠るこの腐れビッチの髪から漂う芳香は、
結局何だかんだ罵倒しつつも嫌いになれなかった。
〜更に続く〜
- 88 :
- よろしい、全裸で待つ。
- 89 :
- 年の離れた幼馴染みに、おへその下あたりを蚊にヤられてキスマークみたいなんだよね、と言われたら、どうする!???
- 90 :
- 〜オッサンVS幼女 その4〜
暑いわ。
俺の真上でうつ伏せになっているこいつが完全に寝入ったのを確認。
刺激を与えないように、ゆっくりと真横にずり下ろす。
これで拘束具が外れて自由になった。
再度刺激を生まないように注意を払いつつ体を起こし、ベッドから降りる。
…あの態勢のまま寝っ放しだったら、翌朝寝汗がやばいことになっていただろうな。
外は日が沈み切って、黒い空に月が浮かんでいる。
三日月と半月の中間ほどといった所か。
然程満ちてはいない。
まぁ、あまり細かいことには拘らないでおく。
窓際に座布団を敷いて腰を下ろす。
買っておいた酒を開け、不完全な月夜を眺めながら安いツマミで飲む。
あまり酒は飲む方じゃない。
昔、「思いの外酒に弱くてむしろ驚いた」なんて言われたことまである。
まぁその何とも失礼な台詞を吐いた奴、つまりその当時同伴で飲んだ相手が
意味不明と言っていいぐらいのウワバミだったことを差し引いても、
多分俺は大して酒に強くない。
それでも時々無性に酒を飲みたくなる。
正直、酒を特別美味い物だとは思ってない。
今手元にあるコレ自体はありふれた安酒であり、美味くもないのは当然なのかもしれないが、
馬鹿みたいな値の張る高級酒の類も、一度か二度ぐらいなら口に入れた経験はある。
それでも安物よりは美味いんじゃないか、程度の感想が湧いたぐらいで
「酒への認識を改める」ほどの感動なんて生まれやしなかった。
安酒も高級酒も、酒は酒だろう。
俺は三十過ぎまで生きてきた今でも、単純に「喉を潤す」という目的を果たすのに
最も理想的な飲み物は「冷やした茶」だと、幼少期から変わらず考え続けているぐらいである。
だから普段の飯の際、脇に置く飲み物は冷茶である。
飲食店で食事をする時も、タダで持って来てもらえる冷水だけで最後まで通すことが多い。
「酒を飲むことを主体に飯を食う」という人種がいるが、俺にはそういう連中の気が知れない。
それなのに、たまに思い出したように酒を飲む。
何故かついつい飲む。
さして美味くもない酒を、大した感動を得るわけでもなく、無意味な通過儀礼のように飲む。
本格的に酔ってくる前には飲むのを切り上げるので、
飲酒を楽しめているのかどうか俺自身にすらよくわからん。
全く、何でこんな無駄なことに時間をかけてるんだか。
- 91 :
-
まぁ頭の中で否定的な意見をいくら垂れ流しても、
しばらく時間を置くと「つい」手を伸ばしてしまう癖を根付かされているという事実こそが
「酒に酔っている」ということなのかもな。
ツマミを食べ尽くし、まだまだ中身が残ったままの酒瓶を片付ける。
食べ物をかじったので一応歯も磨く。
「休日の一人酒」はこれで終わりだ。
そして宿から少し出た所で、運動を始める。
いつもの自主トレである。
飲酒か運動かどちらの方が好きかと問われれば、俺なら迷い無く運動と答える。
アルコールよりこちらの方がよっぽど中毒だ。
以前俺の膝の上であいつがなかなか読書を終わらせてくれなくて延々離れてくれなかった時、
性欲ならぬ運動欲で全身が呻き声を上げていたような記憶がある。
うん、断じて性欲なんかじゃないですよ。
俺は何を強調している。
それにしても。
こうやって鍛錬と闘争の反復作業で長年鍛え続けたこのマッスルボディー。
高めの身長と合わさって我ながら自慢の逸品だとそれなりに自負してはいるが、
だからと言ってオッサンの筋肉と汗の結晶なんぞにベタベタすり付いて、あいつは何が楽しいんだ。
あいつも、あんな華奢な…触ると意外と肉付きが良くてぷにぷにしてるが…身体の子供なんかじゃなくて、
もっと目に見えてわかるような性的魅力を撒き散らす、豊満な肢体を誇る大人の女とかだったら
俺の方はもうちょっと楽しいのかもしれんが。
いや…そのナリであそこまでどうしようもない腐れビッチだったら尚更引くかもな。
あの性格、幼女だから許せるって面も少なからずあると思うし。
まぁいい。
さっさと雑念は捨てて自己鍛練に集中だ。
そこそこの所で切り上げる。
整理体操も終わらせた。
また結構な量の汗を流すことになったが、
もう今日だけで既に二度も風呂に入っていたことを思い出すと、
三度目のシャワーというのも面倒だ。
面倒だが…汚れた体のまんま、あいつの隣で寝るのは余計失礼だろうと思い直す。
やっぱり清潔にしとかないとな、まぁ。
ついでにトイレだ。
- 92 :
-
しかしまぁ、実際入っちゃうと狭苦しさの無い一人風呂に軽く感動を覚えちゃって、
解放感のおかげで生半可な負の感情が吹き飛ぶ。
人間の感情って結構単純だ。
別に一人風呂ぐらい仕事帰りにはいつもやってるだろうに。
一日二回もあいつと一緒に入ったからだろうか。
さて、お姫様との添い寝に備えた身だしなみは済んだ。
我がままなド痴女への最低限の配慮とも言うが。
俺も律儀なもんである。
ついさっきまでヤクザ衆の報復に応対していたことを思い出す。
住居を嗅ぎ付かれたことが判明した以上、これから当分の間は警戒の色を強める必要がある。
何より、俺はともかくあいつに被害が及ばないように十分注意だ。
今度は「娘を盾にされる」なんて隙すら与えないようにならんとな。
そのためにも、さっきだって改めて自主トレを―――
えーっと。
寝室がもぬけの殻だった。
枕の下に何か挟んであった。
書き置きのようだ。
「娘さんを返してほしかったらここまで来てね☆」
以上、意訳。
…。
おめでとう!
ペット系ビッチ幼女は囚われのお姫様に進化した!!
……。
どうやらトレーニングのためにほんの一瞬だけ家を空けたのが裏目に出たようだ。
どんだけー。
そんな細かい隙まで逃さず見張られてたっつーのかよワッホイ。
連中も暇な奴らだなぁ、そう思うだろブラザー。
とまぁ、ここにいない弟に話を振ってもしょうがないので。
- 93 :
-
早速秘蔵の…あれ。
我が秘蔵の「得物」まで無かった。
そっちも連中の目に付いて、ついでに持って行かれたようである。
よし。
決まりだ。
全力で潰そう。
最近のいつも通りに素手で行かざるを得ないが、その辺は気合でカバーだ。
愛用の指抜きグローブを両手にはめて、夜の街に乗り出す…
…前に中途半端に残っていた残尿感だけ先に絞り落とすべくトイレに向かった俺は、
我ながら結構冷静なんじゃないかと思った。
オーケィ。
今度こそ乗り出すぜメトロシ…じゃなかった。
サウスタ…どこだよ。
気を取り直して。
さらわれた我が秘蔵品とお姫様を助けるため、危険な街へ―――
行くぜッ!!
意外とワクワクしてるように見えるのは気のせいってことにしといてくれ。
- 94 :
- 道すがら襲いかかって来た雑魚を潰して潰して道も尋ねながら潰して。
…お前らわざわざ俺一人潰すために集結したのか。
本気で暇なんだな。
そんなわけで、行き先の途中にあるそこそこ広い公園に出くわしたのだ。
…ふと見ると、ベンチに一人のイカした男が座っていた。
ウホッ、いい(強そうな)男…。
そう思っていると、突然その男は俺の見ている目の前で
ゆらりと立ち上がっては周りの雑魚共と一味違うオーラを発し始めたのだ。
「闘(や)らないか。」
そういえばこの公園は不良の溜まり場として利用されることで有名な所
…だったっけ。いや知らんし。
強い奴に餓えていた俺は、誘われるままホイホイと臨戦態勢に入っちゃっ
とか何とか言ってたらいい男がどっかに吹っ飛んだ。
俺の獲物がッ。
「…いきなり何だ?」
いい男との睨み合いに集中していたせいで、
真横から乱入者が割り込みを仕掛けて奴を殴り飛ばした、という事態の認識が遅れた。
マジでいきなり何しやがんだこいつは。
「フン…。」
乱入者は愛想も人相も悪く、オッサンの俺より更に年上っぽいオッサンだった。
ガタイも凄い。俺より更にデカくてマッチョだ。
何でまたこんな夜中、ヤクザ狩りなんぞに精を出す変態がいるのだろうか。俺以外にも。
色々問い詰めたくはあったが、
このオッサン情け容赦無く俺にまで拳向けやがんの。
「おっ…とォ。」
不意打ち気味の初撃を回避。
イヤン手が早いのね。
なんて冗談も通じそうにない威圧感を放ちながら、オッサンはガシガシ攻めてくる。
しかも激しいのね。
とりあえず避けたり弾いたりはできているが、攻撃の鋭さが雑魚連中とは段違いだ。
しかも重てぇ。弾き方悪いと手が痛ぇ。
「調子に――」
やられっ放しは気に食わないので、間を見つけては態勢を直して。
「乗んな!!」
ハイキック。
オッサンの頭を刈る――
- 95 :
- ――とはいかず、避けたせいでオッサンを背後から襲いかからんとしていた雑魚に命中する。
カウンター気味に繰り出されていたオッサンの拳も俺を通り過ぎて、後ろにいた奴を殴り飛ばしていた。
周りに邪魔されるのが面倒だ。
その見解だけは一致したらしく、俺達は一旦お互いを無視して周囲の掃除から始めた。
たった今出会ったばかりのオッサンと、流れで共闘する形になる。
オッサン&オッサンVSヤクザ。何だこの暑くてにそうな構図は。
それなりの数のマフィアやらを潰してきた俺相手ですら、
反撃の隙をなかなかくれなかっただけあって、オッサンはそりゃあもう強かった。
見る見るうちに雑魚の数が減っていったぞ。
一先ず余計なもんは取っ払った。
とっとと仕切り直そうじゃないか。
オッサンに視線を向けると、向こうも俺の存在を視界の中心に収める。
敵の敵なんだからこのオッサンは味方なんじゃないか、と思わんでもないが、
向こうは闘る気満々なんだから応じるのが礼儀だ。
さっきはいきなり獲物を横取りされて憤慨しかけたが、
おかげで予想外の強敵と向き合えたので良しとする。
さて、早速――
「君達!!」
横から声が割り入る。
何かまた来た。
「君達はあの連中と戦っているのか?」
声の方に目線をよこす。
また別の中年男性が歩み寄って来ていた。
俺が30半ばに対して、今共闘したデカいオッサンは丁度40程に見えるが、
今度来たこの小太り紳士は50を過ぎたぐらいに思える。
30代のマッスルおじさんと40代の超マッスルおじさんと50代のチビデブおじさんの揃い踏みか。
何だこの中年の祭典は。
誰得。
ニッチ過ぎる。修正が必要だ。
「どうしたおっちゃん。」
一応相手をしておく。
デカいオッサンの方も新しい横槍に対して不満顔だったが
流石に対話を求めてきた相手にまで遠慮無く殴りかかる程、傍若無人ではないようだ。
俺はいきなり殴られたが。
- 96 :
-
「君達の力を見込んで、どうか頼みがある…!!」
小太り紳士は真剣な面持ちで話し始めた。
紳士マジ真剣。
「うちの娘が奴らに誘拐されてしまったのだ。
礼は弾む…だからどうか、娘を助け出して欲しい!!」
「…マジか。」
あいつら、うちの大事な可愛いお姫様もとい腐れ幼女ビッチクイーンに飽き足らず、
こんな妙に綺麗に身だしなみを整えた中年紳士の娘までさらってんのかよ。
…それにしても。
「おっちゃん、向こうに何したんだよ。」
…この絶妙に治安の悪い街の中にあって、
紳士のその「妙に綺麗な身なり」がほんのちょっと僅かに引っかかった、というのも本音だ。
そんなお綺麗な服着て、何か恨み買うようなことでもしたのか。俺みたいに。
「まさか。私が言うのも何だが綺麗な娘で、
前々から悪い虫がつかないかと心配していた矢先にこれなんだよ。」
まぁ、向こうはこう返してきたけどな。
「…よしわかった。」
「おお、引き受けてくれるのか!!」
とりあえずは承諾する。
「俺も丁度娘がさらわれてたんだよ。それを助けるついでで良けりゃな。」
「なんと…お互い災難だな…。」
「礼は弾むんだろ?」
「無論だ。私に聞ける範囲で良ければ、どんな要求でも呑もう。」
気前のいいこった。
その娘とやらを救出した時に、どんな無茶振りをしてやるか考えとくのも悪くないな。
「オッサンは?…俺もオッサンだが。」
さっきからダンマリ続きのデカいオッサンにも話を振っておく。
「…貴様も今、さらわれた身内のことが気がかりか?」
…ああ俺に聞いてんのかそれ。
- 97 :
-
「一応な。さっきあんたと闘り合ってた時は忘れかけてたが。」
むしろマジで忘れてたかも。
向こうの闘志に当てられて熱くなってたわ俺。
忘れてたと言えば、オッサンに不意打ちで一撃必されたいい男も。
いやそっちはどうでも良かったわ、もう。
「懸念を抱えたままの貴様と殴り合っても、到底満足のいく仕合にはなるまい。
連中を先に叩き潰すぞ。」
あらまだ共闘してくれんの?
ぶっちゃけその辺が頭から消えてた俺なら、あのままでも思う存分戦ってた気もするが、
そんな親切心から俺本来の目的を手伝ってくれるなんてありがたい話じゃないの。
やっぱり本来の目的こそが一番大事の最優先事項だよな。
「おお、君も引き受けてくれるのか?」
「そちらの話に興味は無い。この男とはまともな形で決着をつけたいだけだ。」
何このオッサン。
無口無愛想と見せかけて「勘違いするな」展開まで軽くやってのけるとかどんな高純度ツンデレだよ。
巷に溢れ返った安っぽいツンデレ小娘キャラに見習わせたいわ。
「悪いな、あんた。」
「人質でおびき寄せるという手口も気に食わん。そんな連中は一刻も早く消し去るのが世の為だ。」
案外熱い奴なのか、この人。
とは言え。
「…じゃあ何でさっき俺にも殴りかかったわけ?」
この辺はちゃんと聞いとくべきだよな。
「殴る敵さえいればそれで良かったんでな。」
…こいつが一番暴力的なんじゃないのか。
熱い奴とかいう評価は取り下げるべきだろうか。
こんな人が「世の為」とか口走っちゃっていいんだろうか。
「強い奴と戦えればそれでいいとかそういうクチか?」
「そんな所だ。こうやって貴様の事情を聞くようなこともなければ、あのまま続けていただろう。」
話が通じるんだか、ただの危険人物なんだか、どっちなんだよあんた。
まぁ「強い相手がいればいい」ってあたりは俺も大差無いんだが。
- 98 :
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「事情聞いちゃったからには、きちんとした状況で闘り合いたいと。だから手伝うと。」
「…そういうことにしておけばいい。」
出たよ素直じゃない遠回しな肯定。
こいつほんとツンデレだな。
中年の祭典のうち一名はツンデレ属性付きと申したか。
どこまでニッチの最先端突き進むんだよ、この公園の会合。
「無駄に喋り続けるのも時間が惜しい。先に行かせてもらう。」
踵を返されてしまった。
隣の中年紳士の方を見ると、「頼んだぞ!!」とでも言いたげに俺達に熱い視線を注いでいる。
暑苦しい中年三人の祭典はここまでのようだ。
ここから先はダブルマッスルおじさんのバトルカーニバルだな。
「おいオッサン。」
とりあえず俺はツンデレの背中に向かって。
「俺の目的地は逆方向だ。」
道を間違っていることを告げた。
無言のまま戻って来てそのまま俺の横を通り過ぎていったオッサンを、
ちょっと可愛いと思ったのは胸の内に秘めておく。
〜またしても続く〜
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