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2012年11月エロパロ417: 【侍道】アクワイア作品でエロパロ【忍道】 (274) TOP カテ一覧 スレ一覧 Pink元 削除依頼

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【侍道】アクワイア作品でエロパロ【忍道】


1 :2011/04/24 〜 最終レス :2012/10/18
侍道4も出てるし、アクワイアゲーのキャラでエロ妄想しましょう

2 :
素直な先生は就職先でことごとくエロい目に合わされてもおかしくない
呉服屋
→外国商人に着物の着方を教えてくれと言われ、客の前で着替えさせられる
 そのまま「よいではないか」プレイに移行
すし屋
→もちろん女体盛りされる
賭場
→賭場の用心棒が博打を知らなくてどうする、と言われて賭け事に挑戦するが、
 借金を作って体を売らされる
語学所
→講師に、エロい言葉を教える教材代わりにされる
 実演もあり
道場
→弟子が帰った後の夜の道場でぢぢいに迫られる
 道場の持ち主であるぢぢいには逆らえず、されるままの先生

3 :
先生はいざ切れたら居合で一閃、首を落として平然としていそうじゃね?

4 :
4の先生は素直だからなあ
見ず知らずの浪人に紹介された仕事にあっさり就いて、
その後はその仕事が向いてないと分かっていても続けている
で、またその浪人に別な仕事を紹介されると素直にそっちに行ってしまう
弟を探すために仕事しないといけない
でも自分では良い仕事が探せない
よって多少理不尽な目にあっても耐える
そこへ浪人が再び登場し、別な仕事を紹介される
良い機会なので転職するが、そっちでもまたエロい目に会う
…という展開を妄想したんだ

5 :
尻もちついて「誰か…」とか言いつつパンツ見せてくるローラは痴女

6 :
三姉妹を逆に拷問してMに目覚めさせたいぞ

7 :
アキバズトリップについてもココでいいのかね?

8 :
アクワイア総合スレだろうし、アクワイア作品なら何でもOKじゃね?

9 :
ローラに俺の団子2兄弟と串を咥えて欲しいです

10 :
「お嬢ちゃん、俺の団子も咥えてくれよ。あぁ〜〜〜ん」
ってかw

11 :
先生以外で抜けそうなやついないんだけど

12 :
先生かわいいよ先生
でも夜はぢぢいと道場にふたりっきりだよ

13 :
それにしても4はクソゲーでしたね

14 :
そこまででもないだろ。売上も悪くないし。
システム的な方面では確かにガッカリが多かったが、
アクワイアに技術力を期待していた奴がそもそも居ないしw

15 :
過去スレって無いの?

16 :
>>15
これがそうかも
2chエロパロ板SS保管庫
「ゲームの部屋」→「アクワイア作品の部屋」
http://red.ribbon.to/~eroparo/

17 :
侍道4は、先生みたいな正統派の可愛いキャラをメインにも用意すればよかったのに
ロリと残酷三姉妹と裏表のある女じゃなぁ…あれ、もう一人いたような

18 :
先生って、けっしていわゆる可愛い系じゃないだろ・・

19 :
顔立ちが整っていて、素直で、太鼓叩くような変なとこもあるから可愛いと書いたが、
確かに正統派ってのは誤解を招く言い方だったな、スマン

20 :
先生見た目はどの作品でも綺麗なんだよな。
1、2、3と顔はブサイクだったで4になっていきなりかわいくなったからびびった。

21 :
先生って響きだけでエロいから困る

22 :
アキバズトリップのネタで何か一本行きたい
…だが情報が

23 :
拷問耐え切って三姉妹に逆襲する主人公のSSください!

24 :
ほしゅあげ

25 :
テレポ最強

26 :
カシュオーン

27 :
パラメキア

28 :
なんーでやねん

29 :
エロプロ

30 :
等倍

31 :
一応エンディング見たから書きたいけど、今規制くらって書き込めない
語りたいゲーム出るたびに規制されてる気がするわ

32 :
よし、保守は任せろ

33 :
俺もいるぜ!

34 :
>>32-33
そんな2人に近づいていき一気にストリップアクション…

35 :
瑠衣も可愛いが、鈴の方に萌えてしまった俺はどうしたらいい。
サブキャラの筈サブキャラの筈サブキャラの筈!

36 :
ttp://www.axfc.net/uploader/File/so/63323.txt
DBP
規制ェのせいで投下出来ないのでテキストうpした
あらすじ書いてたら長くなりそうだったのでセリフ無し進行だけど勘弁な
エンド後ネタバレで双子が寝取る話です

37 :
>>36
GJ
NTR ktkr
一つツッコミを入れるとカゲアシの末端も孕んで産むだけならできるようなので
眷属を維持する程度なら母者のようにとっかえひっかえで無くても良いと思われ
多分母者は男運なかっんだろな
しかしエロ的にもリョナ的にも良い素材だなこれ

38 :
>>36
何故か見れない…NIROの陰謀か何かか…。
まあエロはともかく、リョナものは読者層が違うと思うから注意が必要だよね。

39 :
ちょっと質問させて下さい
今、瑠衣と主人公のSSを書いてるんだけど、主人公の一人称って俺と僕、どっちだと思いますか?

40 :
主人公=プレイヤーなゲームだし好きな方でいいと思うよ。
実際外見で判断すると僕だけど、戦闘中の声やたら低いから俺でも違和感ないし

41 :
主人公の一人称は俺だろ
俺が君を守る、って選択肢あるし
まあ別に普段は僕ってことにしても良いとは思うけど

42 :
あぁ、そういえば俺が君を守るって選択肢ありましたね。
外見+無口+オタクキャラってことで僕って印象がありました。
ありがとう、ちょっくら書き直ししてきます

43 :
ヲタクキャラなら一人称は拙者で呼称は○○氏(うじ)
語尾は○○でござる〜とか偽侍風でござろうJK

44 :
>>36
見られないっす・・・再UPキボン

45 :
規制とけたっぽいんで普通に投下しなおします。>>36をちょっと修正したやつ。

46 :
 瑠衣はカゲヤシに妖主と認められ、ナナシの下へ転がり込んできた。
 ナナシは結局大学には行かず、ダブプリの御付のマネージャーとして生活し
ていくことに。さらに瑠衣と一生添い遂げる覚悟で、瑠衣の血を以って完全に
カゲヤシ化することにした。
 実家を出て、忙しいながらも瑠衣と二人きりで生活していくうち、血の影響
か、瑠衣は毎晩激しく体を求めてくるようになった。
 今までに無い強い性欲に戸惑う瑠衣に、むしろ嬉しいと言って毎日失神する
まで瑠衣を犯すナナシ。そのうちに瑠衣の全身の感度は上がり続け、ナナシが
相手なら野外でも日中でも喜んで抱かれるようになった。
 そんな瑠衣を見て、ふとナナシは不安にかられる。瑠衣は妖主として、これ
から何人もの男に抱かれて子を産むことになる。それは覚悟していたが、その
中にセックスのやたら上手い奴が居たら……瑠衣はナナシに愛想を尽かしてし
まうのではないか? 俺たちのセックスは激しいが、何をやっても瑠衣がすぐ
に絶頂してしまうので、最近マンネリを感じている。このままでは、他の男に
獲られてしまうかも……ストレスをぶつけるようにさらに激しく瑠衣を抱き、
瑠衣もそれにしたがって理性をすべて飛ばし、端整な顔をだらしなく蕩けさせ、
獣のような喘ぎ声を上げてセックスに没頭する。やはりこのままではいけない。
そう思ったナナシは行動を起こすことにした。要はこれから先どんなことがあ
ろうと瑠衣が俺の事を忘れられない位に惹きつけられれば良い。性的な意味で。
 そろそろお付になって半年が経とうとしているが、瑠衣とダブプリとの仲は
あまり良いとはいえない。外面こそ瑠衣に服従しているが、心からの忠誠には
程遠かった。とはいえ、お付として何くれとなく世話をしているうちに瀬那も
舞那もナナシには打ち解けてくれた。セックスの練習をする相手としてはこの
二人以上は考えられない。なんだか最近はナナシに対するガードも緩くなって
来て、思い上がりでなければ『フラグがびんびんに建っている』状態だ。
 舞那が暑いと言ってスカートをパタパタさせ、思わず注視すると実はアンダ
ースコートだったり。そのアンダースコートをガン見していると顔を真っ赤に
してそっぽを向いてみたり。
 瀬那は普段はお茶ばかり飲むくせに、わざわざナナシがスポーツドリンクに
口をつけた直後に少し飲ませて、と言ってこれ見よがしに飲んでいるところを
見せつけ、あまつさえ間接キスを意識してしまって赤くなるナナシを見つめて
かすかに微笑んでみたり。
 瑠衣の事が嫌いなのにそれでも自分を慕ってくれている二人を手篭めにする
なんて、という良心と、そもそも方策を思いつかないという問題で悶々として
いた。
 そんなある日、瀬那から何を悩んでいるのかと逆に心配されてしまう。とは
いえ、ここで「将来瑠衣が他の男に抱かれるのが嫌」と言ってしまうのもはば
かられた。瀬那は人間的な思考が嫌いだと思ったのだ。このまま隠し続けるの
ならば、いっそ、瀬那と舞那に嫌われてでも修行を積んでやる……と自棄を起
こしたナナシは、近づいてきた瀬那の唇をいきなり奪った。驚きと共にナナシ
を突き飛ばす瀬那。ナナシは、瑠衣がすっかり肉欲の虜になってしまってつま
らないから瀬那と舞那の体を手に入れるための考え事をしていたのだ、と説明
する。瀬那の顔に失望と怒りが浮かび、そんな人じゃないって思っていたのに、
と呟きがもれる。 瀬那も全力で武力を以って抵抗したが、当然ナナシにかな
うはずも無かった。服を全部脱がされ、荒縄で手足を拘束される。瀬那にとっ
ては不幸なことに、ダブプリの活動が一週間休みになる初日に捕まってしまっ
たのだ。ナナシを元気付けようと、瀬那と舞那で旅行を計画していたのだった。
二人の気持ちを踏みにじってしまったことに罪悪感を覚えつつも、再度唇を奪
うナナシ。噛んでしまったら妖主の血を体に入れてしまうため、瀬那が抵抗す
ることは出来ず、舌を差し入れられてじっくりと口内を愛撫される。妹の『夫』
であるナナシだったが、カゲヤシの社会通念上では、瀬那とも関係を持つこと
自体は特に禁忌とされてはいない。

47 :
 ダブプリのお付として、エージェントだった時に得た度胸と対人折衝力で仕
事の出来るところを見せつつ、妖主の夫でも偉ぶったりはせず自然に自分たち
を構ってくれるナナシに、瀬那も舞那も惹かれていった。だからさっきのナナ
シの言葉が八割本当でも未だに信じられず、血がどうのと言う以前に、本気で
抵抗する気がどうしても沸かない。好きな男に優しく抱きしめられて、じっく
りと口内を味わわれる快感が、荒縄で縛られているにも関わらず瀬那の体をほ
ぐしていった。
 そんな瀬那の反応に調子に乗ったナナシは、さらに大胆な行動に出る。私物
のデジタルビデオカメラで、瀬那の『調教』を撮影しようというのだ。まずは
下着の上からまさぐられ、羞恥に顔を赤くする瀬那。乳首が立った、瀬那はい
やらしい、と軽く言葉責めをしてやると、硬かった瀬那の表情が崩れ、泣き始
めてしまった。今失望してしまったが好きだった男、でも嫌いな妹に取られて
しまった男に抱かれ辱められ、我慢の限界が来てしまった。クールでいつも動
じなかった瀬那の始めての一面にナナシは動揺したものの、愛おしさがあふれ
てくるのをとめられなかった。
 胸はブラのホックをはずすだけにし、次は下着の上からクリトリスを責める。
瀬那の涙をキスでぬぐいながら引っかくようにコリコリと刺激し続け、同時に
瀬那の可愛いところを褒めちぎって懐柔を図る。20分も続ける頃には瀬那の表
情はとろけきりショーツに大きなシミを作っていた。
 これは行けると荒縄を解くナナシ。その瞬間に逃げ出そうとする瀬那だった
が、何度も絶頂していたために数歩で膝が落ちてしまい、あっさりとナナシに
捕まる。今度こそ下着まで脱がされ、ニーソは脱がさずに濡れそぼった性器を
撮影されながらナナシにいじられる。
 元からカゲヤシの血の影響でナナシの子供が欲しくてたまらなかった瀬那は、
ナナシのクンニでついに快楽を認めてしまった。本気汁を垂れ流しながら、愛
液をすすられるたびに絶頂する瀬那。処女を奪ってやるから広げろという命令
に、ためらうことも無く腰を浮かせて両手で穴の位置を示した。
 カゲヤシ化してから極悪なまでに雌を喜ばせる形になったナナシのそれは、
瀬那に対しても例外ではなかった。生まれながらのカゲヤシには、処女膜と言
うものが無い。傷が即座に癒えてしまうカゲヤシなのだから当然といえば当然
だが、そうである以上、カゲヤシの女は初体験の時に得た快感の大きさで、そ
の後の男に対する態度に大きな変化があるといわれる。
 瑠衣もそうだった。前以上にべたべたするようになり、時折町を歩いている
と男を物色するような目で辺りを見ていることがある。ナナシが指摘するとそ
んなことは無いと否定するのだが、その晩のセックスの時に強引に聞き出すと、
ついうっかり、わざとではなく、男を目で追ってしまうと吐いた。だからこそ
瑠衣を手放さないために自分の色に染め上げようとして、今色々と試している
所だが。おそらく瀬那もまた、無意識に男を目で追うようになるのだろう。自
分でやっておいてなんだが、いつも冷静で、しかしナナシには無防備なところ
を見せてくれる瀬那が他の男を追うようになるというのは酷く不快な想像だっ
た。
 ……いっそのこと瀬那も……いや、今考える事じゃないか。
 普段のクールさが印象に残っている分、瀬那を自分の手で乱れさせるのは楽
しくて仕方が無かった。だらしなく舌を出してよだれが垂れるのにも気づかず、
脚も腕もナナシに絡みつかせてぴったりと密着し、ナナシの棒を根元まで咥え
て、ピストン運動をするのではなく括約筋を締めたり脚の開きを変えてしゃぶ
るように膣の中をうごめかせて快感に浸っている。

48 :
 ふと、ピンと来るものを感じて、ナナシは瀬那の頭を撫でてみた。優しく、
まるで娘をあやすように撫でると瀬那は、耐えられない、と言う風にナナシの
胸に顔をうずめ、眠るように体の力を抜いて放心したように目の焦点を遠くに
飛ばして絶頂してしまった。
 ダブプリのお付をしている時は、舞那が肩をもめとかお茶淹れろとかわがま
まを言って、瀬那はそれをたしなめつつもナナシが肩をもんでやったりお茶を
用意すると照れたように笑いながらそれを受け入れていた。瀬那もまた、ナナ
シに甘えたかったのだろう。今自分が何をしているのかはとりあえず棚に上げ、
瀬那を愛しいと思う気持ちのままに優しく抱きしめ、キスをする。やっぱり君
は優しい、と言って、瀬那も涙をこぼしながら微笑んだ。
 今度は瀬那からも舌を伸ばしてくるディープキスだった。外見に反して、子
犬のように無邪気に舌を伸ばしてナナシを求めてくる瀬那。今の過剰にくっつ
いて離れない抱きしめ方と合わせて考えると、瀬那はされるよりも自分からくっ
ついて甘えたいタイプなのだろう。今日はもう思い切り瀬那を甘やかすことに
したナナシは、とにかくめいっぱい触りまくることした。
 頭を撫で、耳たぶをはみ、乳首をこね回し、背中をなで上げ、アナルに指を
はわし……そのたびに、奥までくわえ込んだままの瀬那の膣の中が生き物のよ
うにうねり、ナナシに未知の快楽を与えてきたが、何とか耐えた。瀬那のほう
もナナシの唇や首筋、胸や乳首に嬉々として舌を這わせ、好き、好き、と連呼
しながらナナシに奉仕する喜びに浸っていた。
 もはやセックスと言うよりじゃれてくる瀬那の相手をしているという雰囲気
になってきたが、瀬那の頭を撫でながら、そろそろ腰を動かしたいと言うと、
瀬那が恥ずかしがりながら拒否した。今でも気が遠くなるくらい気持ち良いの
に、もっと気持ちよくなってしまったらどうなるか分からなくて怖いし、それ
にみっともないところを見せてナナシに嫌われたくない、と言う瀬那。ナナシ
が普段クールな瀬那が自分の前でだけ乱れてくれたらもっと瀬那のことを好き
になるかも、と言って口説くと、瀬那は上目遣いに本当かどうか念押しして、
不安そうな面持ちでおずおずと腰を振り始めた。
 3分もしないうち、部屋の中は瀬那の喘ぎ声で満たされることになった。し
がみつくように抱きついたままの体勢で、腰から下を大きくくねらせて、下腹
部同士があたる大きな音をパンパンと響かせ、それに混じって瀬那の本気汁が
泡立つじゅぽじゅぽという音がする。夢中で腰を振る瀬那が可愛かったのでま
た頭を撫でてやると、腰の振りをまったく止めないままに絶頂した。うっとり
と目を細めたその表情は、そこだけを見れば瀬那にしては珍しい満面の笑みだ
と思ったかもしれないが、細めた目蓋の奥に輝く瞳は、もっと犯して欲しい、
もっと構って欲しいという愛欲の色をありありと浮かべている。いつしか瀬那
は、単純な前後運動だけでなく、横方向にグラインドさせたり、膣全体にぎゅっ
と圧力をかけたり、子宮口でこっちの亀頭を愛撫したりと、処女とは思えない
技を駆使し始めていた。瑠衣との日々の性活で鍛えられたナナシもさすがに限
界が来て、お互いに強く抱きしめあいながら膣内射精した。
 さらに何度か抜かずにセックスしてお互いに落ち着いた頃、もう怒りも消え
た瀬那が首をかしげて訊いてきた。どうしてあんな事を言って私を襲ったのか、
と。ナナシは少しためらったが、瀬那の珍しくむくれた顔につられてしゃべっ
てしまった。

49 :
 将来瑠衣が他の男と子作りをした後も、瑠衣の心をつなぎ止めたい。そのた
めのセックスの修行だと。すると瀬那は、そんなことは簡単だという。いい考
えがあるから乗って欲しい、と言った。
 瀬那の指示とは、まず瀬那と同じように舞那も犯してくれと言うものだった。
さすがにためらうナナシだったが、舞那も私と同じようにナナシのことが好き
だから、むしろあの娘のためにお願い、と言った。ただし、私の時のように心
を傷つけるような事を言うのはやめてあげて、と。
 舞那を呼び出すのは簡単だった。そもそも、休みのついでに旅行に誘うと言
うのが瀬那の用事だったのだから、帰ってこない瀬那を心配して舞那が出てく
るのは当たり前だった。
 部屋に入って早速、瀬那はどうした、と詰め掛けてくる舞那。まあまあ、と
適当にいなして、先ほど撮影した動画を舞那に見せる。そこには、最初は嫌が
りながらもすぐに快楽に素直になって、あられもない姿を見せる双子の姉の姿
があった。すぐ後ろに姉を犯した張本人が居ると言うのに、どうしてもその動
画から目が離せない舞那。棒立ちになってデジタルビデオカメラを食い入るよ
うに見つめている舞那を、ナナシは後ろからそっと抱きしめた。
 や、やめてよ。
 勃起しきったそれを押し当てながら抱きしめても、顔を赤くしてぽつりと呟
いただけで、むしろこちらに体重をのせ、身を任せてくる。ステージ衣装でか
つ、瀬那と舞那の普段着でもあるダブプリの衣装で存在を大いに主張する片方
の胸をもみながら、もう片方の留め金が乳首辺りに来る変わったサスペンダー
を引っ張り、パシ、と乳首あたりに当たるように離してやる。そこまでされて
も、舞那は液晶の向こうに見える双子の姉の痴態をうっとりと眺めていた。瀬
那がフェラする所では、姉と比べて不思議とあどけない感じがする普段の顔か
らは想像もできないほどに色っぽく舌なめずりをし、ついに瀬那が腰を振り始
めたシーンでゆらゆらと舞那の腰が動き、後ろから尻の間に挟むように押し当
てたナナシの棒を刺激する。片手は胸をもみながら、もう大丈夫だと判断して
舞那のチェックのスカートの下にナナシの手が入り込み、舞那の股間をまさぐっ
てやると、既にショーツだけでは水分を吸収しきれず、太ももまでもがじっと
りと濡れていた。
 舞那は普段エッチな話する時はあまりいい顔しないくせに、触られただけで
ぐちょぐちょにするんだ?
 と言ってやると、はじかれたように顔を上げ、後ろのナナシを見つめてくる。
 アンタだから、ナナシだからこんなになってるの。
 うれしいよ、と言ってきつく抱きしめてやると瀬那と同じように目を細め、
ナナシの胸に顔をうずめて、ほお擦りのように顔をこすり合わせてきた。
 瀬那が子犬なら舞那は子猫と言ったところか。服を脱がすのももどかしく、
チェックのスカートをめくりあげてショーツを脱がす。舞那はコルセットのよ
うになっている部分をはずし、上はブラウス一枚になった。瀬那ならここから
愛撫が始まるところだったが、舞那はすでにぐっしょりと濡れていたから、も
はやクンニすら必要ではなく、ナナシのベッドの上でこちらに尻を向けて四つ
んばいになっている舞那の穴めがけて、思い切り突き入れた。
 ぬぷりと熱い粘膜の感触がして、舞那の膣内を思うさま蹂躙していく。双子
だけあって膣の感触はそっくりで、舞那もまた名器だった。
 膣のうねりを感じながら、少し乱暴に突きほぐしていく。膜が無い上に強靭
な体を持つカゲヤシだけあって、舞那も一突き目から十分感じているようだっ
た。調子に乗って指でアナルをなぞってやると、ひゃっと叫んで、顔を真っ赤
にしてこっちを睨んでくる。どうやら相当弱そうと言う感じがしたが、まだ触
るのは無理だろうと判断し、ナナシは覆いかぶさるように舞那の上に四つんば
いになり、抜けるように白い首筋や耳につつ、と舌を這わせた。その間も休む
ことなくピストンを続けていると、さっきまでは首や耳がくすぐったいと言っ
ていた舞那の口からは、あー、とかひぃ、とか意味のない喘ぎ声しか出てこな
いようになっていた。

50 :
 反応を探っていると、奥のほうが感じていた瀬那と対照に、舞那はクリトリ
スや入り口近くの膣内のほうが感じるようだった。バックという体位を最大限
生かして一番気持ちいいところを突いてやると、もはや叫び声とさえいえる、
舞那の喘ぎがいっそう高く響き渡る。さすがアイドルとはいえ歌手だけあって
発情した喘ぎ声も、聞いているだけで興奮してくる音楽のようだった。
 腰を振ることも忘れて、ただナナシの肉棒から与えられる快楽に夢中な舞那
をチャンスと見て、滴り落ちてくる舞那の愛液を指にたっぷりとつけ、ナナシ
は舞那のアナルに指をぐにゅり、と突き刺した。その瞬間、んごおおお、とも
はや奇声とさえ言える発音で叫びながら、舞那が背中を思い切りのけぞらせ、
ナナシが腸内を確かめるように指をうごめかすと、その動きに合わせてついに
舞那自らが腰を振り始めた。
 普段はお馬鹿系とさえ見える舞那の牝の部分むき出しの一面に触れて、一気
に射精感が高まっていくナナシ。抜こうとした直前、舞那は子供が出来てもい
いから膣内に出すようにとせがんで、バックの状態から後ろにいるナナシの腰
を逃がさないよう脚で挟み込んで、思い切り膣を締めてくる。さすがに耐え切
れず、ナナシは舞那の膣に精子をぶちまけた。
 よほど深く絶頂したのか、舞那はうつろな目をしてベッドにうつぶせに寝た
まま精液が膣から垂れるままに任せていた。普段とは違うその姿に興奮してし
まったナナシは自分の精液があふれ出るその膣に、復活したばかりの棒を思い
切り突きこんでやった。半分以上眠っているのか、舞那は飛び起きたりはせず、
突かれるに身を任せて、膣を締め付けたり緩めたりを反射的にやってナナシに
快楽を与えていた。
 そんなことを何度かやった後、瀬那が玄関からひょっこり入ってくる。全裸
のナナシと、スカートがまくり上がりブラウスは乱れて、今まさに膣内射精さ
れている舞那の姿を見て、さすがナナシ、とにこやかに入ってきた。
 さすがに驚きを隠せず、どういうことなのか説明を求める舞那。
 瀬那は変にもったいぶったりもせず、素直に教えてくれた。
 ナナシは瑠衣が他の男との交わりに夢中になって捨てられるのを恐れた。だ
から、瑠衣もまた他のカゲヤシの女にナナシを取られる可能性を恐れるべきな
のだ、と。つまり、瀬那舞那の二人とセックスするほど仲がよければ、独占欲
から反抗して瑠衣もナナシから目を離すことが無くなる、と言うことだ。
 いいのかなあと思いながらも、実際に双子丼をおいしくいただいてしまった
以上後に引けるはずも無く、頬を染めてにっこりと笑う瀬那と、バックで膣内
射精されて放心している舞那を見つめることしかできないナナシだった。

51 :

 ダブプリの休みは一週間だが、一応ナナシの予定を聞いてから予定を決める
くらいの余裕ある計画だったそうで、三日目に出発することに決定した。ナナ
シにとって意外だったのは、瀬那が終始笑顔だったことだ。舞那から聞いた話
によればステージ前にケバブを食べる時くらいしかにっこり笑うなんて事は無
かったはずだが、舞那が服を着たままでセックスしてしまったのでシャワーを
浴びに行っている間、ナナシに寄り添って腕まで絡めてくる甘えぶりだった。
普段どおりのクールな口調のままにべたべたと引っ付かれて、旅行の予定を楽
しそうに話すそのきらきらした瞳は、見ているだけで吸い込まれそうになるほ
ど魅力的だ。瑠衣の目をナナシにむける作戦のため、と瀬那は言うが、ついう
っかり本気になってしまいそうなほどに今の瀬那は可愛かった。
 舞那がシャワーを浴び終えて出てくると、まずナナシの腕を抱きしめるよう
にして体をあずけている瀬那を見てたっぷり5秒は固まった後、姉さんずるい!
の一言が飛び出した。さらに瀬那が、腕はもう片方開いているからいいでしょ
う、と返すと、カゲヤシの敏捷性で体が霞んで見えるほどに高速で動き、腕と
言うよりはむしろ胴体に直接抱きついてきた。ほっぺを膨らませて瀬那のほう
を睨む目つきは小さい子供がおもちゃを取り上げられた時のようにも見え、押
し付けられた豊かなふくらみと、シャワー上がりで立ち上る舞那のいい匂いと
のギャップが、またもナナシの琴線に直撃した。
 そんなナナシの様子を穏やかな瞳で見ていた瀬那は、舞那に諭すように語り
掛けた。そもそも、ナナシは瑠衣の夫なのだから私に嫉妬するのは筋が違う、
と。舞那にとってその説得は効果覿面だったらしく、びくりと全身を震わせ無
言のままにナナシの胸に顔をうずめてしまった。
 しかし瀬那は続けてこう言った。ナナシは瑠衣が将来他の男と子を作ること
を受け入れている。だから、私たちが肉体関係を持つことも責められるいわれ
はない。今の反応を見る限り、ナナシは私たちにも十分脈ありなんだから正々
堂々と寝取ってしまえばいいだけ。
 おいおい、とナナシは思ったが、態度に出すよりも早く舞那ががばっと顔を
上げて、そっか、さすが姉さん! と納得し、ナナシに体の柔らかい部分を押
し当てて動かして来るので、顔が勝手ににやけるのを止められなかった。逆側
の瀬那はと言えばナナシの腕を優しく抱きながら、まるで長年連れ添った恋人
のような自然さでナナシの肩に頭を預けて、妹が胸を押し当てたり首筋をなま
めかしく舐め上げたりするのを全く無視しているかのように、眠るように目を
閉じて満足げな微笑みを浮かべている。
 ナナシは相談する人選を間違えたか、とちらりと思ったが、されるがままに
双子の感触を堪能しながら、既に篭絡されてしまったのかもしれないな、と苦
笑した。

52 :
終了。舞那の公式絵の可愛さは異常
でもゲームだと瀬那ペロペロしたい

53 :
うお、GJですじゃ…。
あげてくれてThanks!!
思ったんだが…カゲヤシ同士のセックスって、やっぱ…
着衣セックスが基本だったりするのかな。
まあ…ゲームの購入特典のイラストはヤバゲなものが多かったけどな
(カゲヤシの生命的に)

54 :
GJでごさるよ
ほむ、雑魚カゲヤシもので何か書いてみようかしら

55 :
JKV!JKV!!
彼女達の親(血を与えてくれた人)は誰なんだろうな。
まあ周りの娘たちはリーダー(ピンク髪)からと予想するがね。

56 :
なぁ
もし処女膜があったらセックスした時カゲヤシ化するんじゃね?


57 :
>>56
それは処女膜を破った時の出血で男がカゲヤシ化ってこと?
血液をどの程度与えればカゲヤシ化するかによるよね。
純血に近ければ近いほどそれほど量与えなくともカゲヤシ化できるみたいだけど
末端の血を飲んでたおっさんの様子を見る限り…末端まで行くとかなり効率が悪そう。
ゲームが違うけど某○トロプラスの吸血鬼ゲームでは戦闘用ヴァンプを作るのに
一般人が吸血鬼化したものを「素材」として、それをまるっと3人分使うだったかな。
ごく僅かで血液系の特効薬になる吸血鬼酵素…そんな設定を思い出した。

それともカゲヤシは処女膜も再生するのかってことかな?

58 :
>>57
処女膜破ったときの出血で、カゲヤシ化であってる。

ちなみに、処女膜の再生うんぬんは各自の思想に準じればいいと思う。

59 :
ここってエロなしでめもKですか?主人公と瑠衣のエロなしssが一応完成しそうなんですが……

60 :
>>59
いいと思うよ

61 :
>>60
どうもです。では、明日か明後日に投下しますので、よろしくお願いします

62 :
人いるかわからないですが、一応主人公×瑠衣のエロなしss投下しておきますね。
瑠衣カゲヤシend後の設定です

63 :

「お帰り、瑠衣……」
「ただいま」
 カゲヤシ達と一緒に、瑠衣が秋葉原の地を去ってから約三カ月が経過した予備校の帰り道。
 俺は瑠衣とようやく再会を果たすことが出来た。瑠衣のメイド姿という、うれしいおまけ付きで―――
「お待たせ! 待たせちゃったね」
 出会った頃と同じ服装に身を包んだ瑠衣が、息を弾ませながら俺の前に現れた。
 これから俺は、瑠衣と一緒に秋葉原を回ることになった。が、ずっとメイド服のままでいるのはやっぱり恥ずかしい……とのことで、瑠衣は近くの更衣室で着替えに行って戻ってきた所、なのだが―――
(うん。メイド服もすごく可愛いかったけど、瑠衣はこの服装がやっぱり一番似合ってて可愛いな)
 沈黙を保ったまま、俺は目の前に立っている瑠衣のことをぼんやりと眺め、そんな感想を抱いた。
 俺の視線に気づいた瑠衣は、首を傾げながら
「ど、どうしたの? 黙ったままぼんやりしちゃって。あっ、もしかして着替えるの遅かったから……怒ってる?」
 そう言って、ごめんね、と今にも謝り出しそうな瑠衣の表情に、俺は慌てて首を横に振るう。
「ま、まさか! そんなことで怒ったりするわけないだろ?だって―――」
―――瑠衣のことをずっと待っていたこの三カ月に比べたら……。もしかしたら、もう会えないんじゃないかと思ってたこの三カ月間に比べれば全然大したことないしさ―――
 そんな言葉が喉の奥から声となって出そうになり、俺はぐっと寸前で言葉を押し込む。
 そんな言い方をしてしまったら、瑠衣の性格上、ほぼ確実に「ごめんね……」と悲しそうな顔を浮かべるだろうから……。

64 :
「……? だって?」
「……だって、なんというか……そう! 瑠衣のメイド姿がすごく、可愛いかったからさ。今の俺、もうなんでも許せちゃうって感じだから!」
 咄嗟にそんな言葉が出てしまった。ハッと我に返り、頬がみるみると熱を帯びていく。
 いかん、結果的に瑠衣を悲しませることはないだろうが、かなり恥ずかしいことを言ってしまった……。
「え、えっ……!? あ、うぅ……」
 瑠衣の方も、頭からぷしゅう〜という擬音が出てきそうなくらい、頬を朱に染めていた。ちらちらと上目遣いで、俺の顔を見ながら
「ほ、本当に、似合ってた?」 と、か細い声で尋ねてくる。
「あ、あぁ。すごく……可愛いかった、よ」
「えへへ……そう言って貰えると着た甲斐があった、かな」
 そう言って瑠衣は、はにかみながら可愛いらしい笑みを俺に向けてくれた。三カ月ぶりの瑠衣の笑顔……駄目だ、嬉しくて思わず涙が出そうになってくる。
 三カ月。たかが三カ月だ。ゲームやアニメのキャラ、いや、リアルでだって大切な人に数年、数十年会えない人だっているというのに……俺はたった三カ月間。瑠衣に……大切な人に……会えないことで、どこか空しい毎日になっていた。
 それだけ、彼女が今の俺にとって大きな存在になっていたんだと、俺は改めて自覚する。
「さ、行こうよ! 私たちの街へ!」
 満面の笑顔と共に、瑠衣は俺の手を握った。彼女の小さくて真っ白な手から、ほのかな暖かみが伝わってくる。
 夢じゃない。瑠衣が今、俺の前にいる。自分がいる場所へ、秋葉原へ帰って来てくれたんだ。今なら……彼女に伝えることができる。


65 :
―――伝えよう。この三ヶ月間、言いたかったことを。瑠衣に、俺の気持ちを伝えよう。
 そう思うと、俺は無意識に声を上げていた。
「る、瑠衣! ちょっと待って!」
 俺の静止の声に、瑠衣はピタリと歩みを止めた。
「……? どうしたの?」
 愛らしい瞳が、俺の方を不思議そうな様子で振り返った。
「……うん。あの、瑠衣に……伝えたかったことがあったんだ。瑠衣と離れていた間ずっと、ずっと言いたかったこと―――」
「い、言いたかったこと? ……なに?」
 瑠衣は、戸惑いと不安が混ざったような口調で聞き返してきた。
俺は、そんな彼女の耳元へと、すっと唇を寄せ―――
『瑠衣のことが、好きだ』
 小さな、しかし、精一杯にハッキリとした声でそう呟く。
 不思議と緊張や恥ずかしさという感情は生まれなかった。いや、逆に緊張のしすぎで、逆に冷静になったのかもしれない。
 瑠衣は最初、何を言われたのかわからない、といった様子で目をパチパチと瞬かせていたが
「なっ、なな……!? い、いきなり、なな何言って……!! え、えと……。えぇっ!?」
 数十秒経って、俺の言葉の意味をようやく理解したらしく、雪のように白い頬を真っ赤に染めて狼狽えた。
「えっと、あの、その……」
 しどろもどろになりながら、瑠衣は二、三歩ほど俺が居る場所から離れ、顔を伏せた。……どうやら完全に混乱してしまっているらしい。
 暫しの沈黙の後、瑠衣はか細い声で
「……あ、あの。急に、ど、どうして……」
 と、上目遣いで尋ねてくる。
「急に、じゃないさ。瑠衣がこの街からいなくなってから、ずっと、伝えたかったんだ。俺の、気持ち……。それに―――」

66 :
 言葉が途切れた。これは……本当なら言うべきではないのだろうか。……いや、彼女とのこれからを考えるなら、言っておくべきだろう。
「正直に言うと、な。俺……本当はわからなかったんだ。『瑠衣からもらったカゲヤシの血が、瑠衣を守らせようとしているだけ。従えているだけだ』って君の母さんに言われたとき」
「………え?」
 瑠衣が、『カゲヤシの血』という言葉に反応して顔を上げる。恥ずかしそうだったついさっきまでの表情から一転して、瑠衣は表情を曇らせていた。
「あの時は、むきになって否定したけど、本当は自分でもわからなかった。俺はどうして、こんなに瑠衣を守りたいと思うんだろう?って……完全に君の母さんの言葉を覆せる答えが見つけ出せなかった……」
「じゃ、じゃあ君は……母さんが言ったように……私の血のせいで、……なか、よく?」
 顔を青ざめさせながら、震えた声でそう言うと、 
「……ち、違うよ!?」
 瑠衣は突然、声を張り上げて叫んだ。
「私と君は……そんな、血とか、当主とか、そんなもので、出来た絆じゃない!!」
「瑠、瑠衣……!?」
 予想していたものより、ずっと取り乱した瑠衣の姿に、俺は面食らう。
「違う……絶対、違うよ!!」
 今にも泣き出してしまいそうな声で必に否定し、瑠衣は顔を伏せてしまった。
俺はそんな瑠衣の姿に耐えかね、彼女の手をぎゅっと優しく握った。
「瑠衣、落ち着いて……。落ち着いて、俺の話を聞いてくれ」

67 :
 宥めるように言って、俺は瑠衣の顔を伺うが、返事は返ってこない。
「確かに、最初はカゲヤシの血の作用があったのかもしれないんだ。出会ったばかりの時は何故か瑠衣のことが、とにかく気になって…忘れられなくて……頭から離れなかった。まるで、何かに取り憑かれたみたいに……」
 瑠衣の手がビクッと怯えるように震えた。俺は思わず、握る手の力を強めて
「でも、瑠衣がいなくなってしまったこの三カ月でわかったんだ。こんなにも、瑠衣を守りたいっていう気持ちが、カゲヤシの血がどうとか、瑠衣が当主だから、とかそんなものじゃない。瑠衣が憧れだって言ってた、人間的な繋がりからきてる気持ちなんだってことが、さ」
 瑠衣は沈黙したまま何も反応を示さなかったが、俺は構わず話続ける。
「瑠衣は俺と一緒にいるとき、いろんな表情を俺に見せてくれた……。
人間とカゲヤシの共存のために、自分の身を顧みないで、平気で無茶をする瑠衣。
料理の仕方を必に勉強する瑠衣。
クレーンゲームを真剣に楽しむ瑠衣。
景品が取れたとき、子どもみたいに喜んで笑顔を向けてくる瑠衣」
 俺の脳裏に、目の前に立つ少女が見せてくれた表情がひとつひとつ反芻される。どれも愛おしくて、胸の中が暖かくなる、彼女の魅力的な表情―――。

68 :
「俺は、そんな瑠衣の素敵な表情を守っていきたかったんだよ。瑠衣が秋葉原のみんなの情熱や行動力、楽しむ姿に惹かれたように、俺は瑠衣の、そんなたくさんの姿に……笑顔に惹かれたんだと思う」
 そこまで言うと、俺はふうっとたっぷりの空気を、肺の中へと流し込み
「俺は瑠衣の笑顔がどんなやつよりも、大好きだ。カゲヤシの血とか関係なく、ただ、瑠衣のことが好きな一人の男として、君を守っていきたいんだ……」
 ぐっと腹に力を込めて、言いきった。
―彼女は、どんな反応を示すだろうか?納得、してくれるだろうか?それとも……拒絶されるだろうか?
期待と不安が綯い交ぜになる中、俺は初めて、瑠衣の細い肩が小刻みに震えていることに気づいた。
「―――瑠」
「……がとう」
 慌てて俺が声を掛けるよりも前に、瑠衣は小さな声でぽつりと呟き、ようやく顔を上げた。瑠衣の目元には、透明の液体が輝きを放つように浮かびあがっていた。
「……あり…がとう。ごめん……。あんな、取り乱して……。もしかしたら、キミに、拒絶、されるんじゃないかって、思って……。馬鹿、だよね? 私……キミは、そんな人じゃないって、わかってたのに……。ごめん……ごめんね……」
「瑠衣……。いや、俺の方こそごめん。誤解させるような言い方しちゃって」
 俺が謝罪すると、瑠衣は静かに首を横に振るった。
 透明の雫が頬に流れ落ちていくのを抑えようと、瑠衣は目元を細い指先で拭いながら、たどたどしく言葉を紡ぐ。
「私ね……この三カ月間、大変なこともたくさんあったけど、嬉しいこともたくさんあった……。少しずつだけど、カゲヤシの皆が人間のことを、本当に、少しずつだけど、理解してくれて、でも……」
 目元を拭っていた手を、瑠衣は自身の柔らかく膨らんでいる胸に、そっと添えて、瞳を閉じた。
「夜になると、胸の中に冷たい何かが流れてきて……不安で、とっても寂しくて……心細くなって……」
「……瑠衣」


69 :
「けど、またこの場所に、秋葉原に来れると思ったら……今までの冷たいものが嘘みたいに消えて、胸の中が暖かくなったんだ……。何より―――」
 瑠衣は、涙で潤んだ瞳を隠すこともせず、俺の瞳と向き合う。
「キミに、また会うことが出来るから。キミの優しくて、暖かい目で、私を受け入れてくれるキミの心に触れることが出来るから―――」
 そう言って彼女は
『私も、キミのことが大好き』
 涙で濡らした頬をにっこりとさせて、最高に素敵な笑顔を俺に向けてくれた。
「―――瑠衣」
 思わず、彼女を抱きしめてしま
「「リア充爆発しろおぉ―――――!!」
 うよりも前に、盛大な叫び声が間に割って入った。
 俺と瑠衣は、ビクンと飛び上がり、慌てて声の方へ顔を向けると
「ノ、ノブくん……。ゴンちゃん……」
 ノブくんがこれでもかというぐらいニヤついた顔で、ゴンちゃんはさらにそのニヤついた顔でカメラを構えて立っていた。後ろには、ヤタベさんとサラさんも微笑みながら、立っていて
「お、おじさん……。鈴まで……」
 さらに、マスターと鈴が控えていた。
い、一体いつの間に、というか……。


70 :
「ったくよぉ……。白昼堂々と『これなんてエロゲーの告白シーン?』な展開を見せつけやがって、まったくぅ……」
「う、うん。本当に……もう、な、なんか見てるこっちが恥ずかしくなったね……」
「―――で、みんなどうしてここに?」
 思わず声が、低くなった。
「そんな睨むなって。今日、俺たちに会いに来るって言ったのに、中々来ないもんだから、様子見に来てやったんだろ? そしたら、瑠衣ちゃんと良い感じだと思ったら、気まずい雰囲気になるし、かと思ったら告白タイムが始まるわで、出ていくタイミングがなかったんだよ」
 うおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーやっぱり、全部見られてたのか!?
 最悪だ、恥ずかし過ぎる、一度にたい……まじにたい……今にたい……。うわぁ……。
 どこかに穴があったら入りたい衝動を必に堪えて、俺はちらっと瑠衣の方を一瞥する。
瑠衣も恥ずかしさのあまりか、頭から湯気を出して完全に茹で蛸状態で顔を伏せていた。
 そんな俺たちの様子に、
「やれやれ……。娘が男を連れてきたときの父親の心境というのは、こんな感じなんだろうかね? ねぇ、ヤタベさん?」
 マスターがうなだれながら額を抑えてヤタベさんに尋ねる。
ヤタベさんは柔和な笑みを浮かべたまま、
「あはは、多分そうなんでしょうな。まぁ、彼が相手ならたぶん、いや、きっと大丈夫でしょう」
 そう言ってヤタベさんは、そうだろう?と同意を求めるような目を、俺に向けてきた。
 なんだか、かなり照れくさい……。
俺は、黙って首を縦に振ることしか出来なかった。


71 :
 そんなやりとりをしていると、鈴が瞳をうるうるとさせながら、俺と瑠衣の前にやって来て、瑠衣の両手を握った。
「良かったね、瑠衣ちゃん……」
「も、もう……どうして鈴が泣きそうな顔になってるの〜?」
 ようやく恥ずかしさから立ち直った瑠衣が、そう言うと
「だって、だってぇ〜本当に良かったって……思ったんだもん…うぅ……」
 ついに鈴はドッと泣き出してしまった。そんな友人の姿に、瑠衣は困ったように笑みを浮かべながら、ありがとう、と感謝しているようだった。
 鈴は、涙で溢れ返った瞳を今度は俺の方へと向け
「瑠衣ちゃんを泣かせるようなことしたら、私、ぐすん、絶対許さないですからね!」
 鼻をグスグスと鳴らしながら、そう宣言した。
俺は苦笑を浮かべて、頭を掻きながら
「ごめん、早速泣かせちゃったんだけど……」
「うぅ……さっきのは、なかったことにしてあげます」
「……サンキュー」
 胸の中に、何か暖かいものが流れ込んでくるのを感じた。……みんなと出会えて良かった。俺は心底そう思う。
「それにしても、告白するんだったらな。もっとこう大声で「好きだーーー!!」って宣言した方が良かったんじゃないか?最近のエロゲなんて、そのまま押し倒すなんて当たり前―――って、痛あぁ!!サ、サラさん!?」
「さぁ、そろそろ引き上げるとしましょう。お二人の貴重な時間を無駄にしては、申し訳ありませんからね」
「そ、そうだね……」


72 :
 サラさんの言葉に各々が頷き合い、ぞろぞろとみんなが引き上げていく。ノブくん一人が納得してなさそうな感じだったけど。
「それでは、行ってらっしゃいませ。ご主人様、お嬢様」
 最後に残ったサラさんが、そう言って丁寧に頭を下げた。
「あっ、いけません……」
 サラさんは頭を上げると、何かを思いついたような声を上げ
「ここは、『行ってらっしゃいませ。旦那さま、奥さま』の方が良かったですかね?」
「―――旦那!?」
「―――奥!?」
 サラさんはふふっ、と悪戯っぽく笑いながら、一礼してみんなの所へささっと行ってしまった。
 残された俺と瑠衣は、しばらくお互い顔を真っ赤にして呆然と立ち尽くし
「なんというか、やっぱり、サラさんにはかなわないな……」
「……そうだね」
 俺と瑠衣は、困ったように顔を見合わせて、頷き合った。
「えへへ……」
 瑠衣が、突然笑い出して、
「私、やっぱり人間が、この街の人たちが、好き……いつか絶対、カゲヤシと人間、みんながこんな風に笑い合えるようにしたい……ううん。絶対にしてみせる。だって―――」
 瑠衣が俺の手を握る。
「今の私には、私のことを、どんな人よりも好きだって言ってくれる恋人が――キミが――いるから」
 愛らしい笑顔を、俺に向けた。
「うん、今の瑠衣なら絶対出来るよ」
 彼女の笑顔に応えるように即答して、俺も笑みを浮かべた。……瑠衣なら絶対出来るさ。俺が、ずっと君の笑顔を守るから。
でも―――
「でも……今日ぐらいは、な?」
「うん!さぁ…だいぶ待たせちゃったし、そろそろ行こう!」
―――街が、私たちを待ってるよ!
 俺と瑠衣は、活気に包まれた秋葉原の街の中へ駆け出した。
〜 fin 〜


73 :
い、以上です……。読みにくい文章で申し訳ないっす!
主人公と瑠衣に幸あれ〜

74 :
>>73
良い話だった!
なんていうか爽やかな読後感だ
GJ

75 :
こういうのは悪くないなぁ


76 :
「ひょっとして貴女たちが聡子の言ってたJKVなのかしら〜?」
「そのコードネームを知っているとは…まさかNIROのエージェント…」
「ん〜、NIROには協力してあげてるけど…エージェントじゃあないわよぉ」
つまりはNIROの協力者であると言う事か…それならば今のうちに消すなり、引きこもらせるなりしてしまわないと。
「まあいいわ、NIROの協力者である以上はカゲヤシの敵。丁度いい日和だしここで血を吸ってあげる。行くわよ」

「あっ?」「えっ?」
最初に向かった二人の間をその女がするりと抜ける。
…それと同時に二人のブラウスとスカートがスゥっと地面に落ちる。
「んっ?」「ふぇ?」
その間にも私の前に居た眼鏡の知的な少女と、短髪ボーイッシュな少女に向かうと、その唇にキスを行う。
「ふむ〜いいわねぇ、チェリーはやっぱりいいわね〜」
その直後にはその二人の制服も、先の二人のように地面に落ちる。
もちろん破れ目どころかホックの一つ、ボタンの一つすら壊すことなくである。
それと同時に引き抜かれた制服のリボンによって少女たちの手は自由に動かせない程度に後ろへ回されているのである。
一瞬にして4人が戦闘不能にされると言うのは初めての経験である。
「これだけ日差しが弱いと、服を脱がせても炭化しないのねぇ〜。雨が降ってくる前に片付けちゃいましょうか」
(あの四人を倒した程度で余裕ぶっているとは…あの四人はこの五人の中で一番最弱…)
慎重に間合いを取る…。
この日差しの下であれば消滅する事もない、カゲヤシとしての能力を十分に発揮すればこの女だって…
皆は不意を突かれたからであって、私はそんなヘマは…
そう思った瞬間…何かが飛んでくる。
「くっ」払いのけるかそれとも…?
結局反射的に受け止めることを選択してしまった。
掴んだ衝撃でふたの空いていたそのボトルから中身が噴きだす。
かすかに甘い香りを放つ「それ」の中身が顔へと振りかかる。
そして「それ」に気を取られた「一瞬」を見逃されるはずもなく…次に目に入った物は棍棒のような物。
ガツッ
その棍棒のような物で殴られた?衝撃で意識を失った。
遠くで携帯電話の発信音が聞こえる。

77 :

次に私が目を覚ました時には、ローションで湿った服を失った代わりに、その身はロープで拘束されている。
何とかほどけないかと身を捩じらせるが…ロープの締め付け具合により魂胆は潰えた。
縄が大事な処を下着越しに刺激してくるように絶妙な具合で縛ってあるのだ…。
他の四人も同じような状況である。
あまりこういう経験のないボーイッシュは顔を赤らめている。
逆に眼鏡ッ子はマゾ気質だったのか…喜んでるよ…。
今いるのは何処かのホテルの中だろうか、
二人並んで眠れるような、いや、そういう事をする為の大きなベットが一つ。
あのドアの向こう側にはそういうお風呂もあるのだろう。
つまりそういうホテルの一室であるらしい。
「目が覚めたかしらチェリーちゃんたち〜」
さっきの女が部屋に入ってくる。後ろには般若のお面を付けたスーツ姿の男達。
「私たちをNIROに引き渡すの?」
顔だけをそちらへ向け、疑問に思った事を話しかける
「え、なんで?そ〜んな勿体ない事するわけ無いじゃない。
可愛いチェリーちゃん達をあんな所に渡す義務は無いわ。
それがカゲヤシだろうが、宇宙人だろうが、未来人だろうが、異世界人だろうが、超能力者だろうが、…ね。
と言う事で皆可愛がってあ げ る…」

数日後自警団アジトにて…
「あ、聡子さん、メールのJKVの事なんですけども。自警団でも探してはいるんですけど」
「ああ、ナナシ君、そのJKVの事だけど…全く出現報告を聞かなくなったの…あの依頼はもういいわ?」
「え、本当ですか?まあ良いですけど。」
「秋葉原から出て行っちゃったのかもしれないわね、ナナシ君が探してるって聞いて」
「そんな、いかにも「僕が変態」みたいな事言わないで下さいよ」

JKVにナナシが脱がす前に師匠に出会っちゃったらこうなるのかな…。
テケトーに書いたので脳内補完でお願いするっス。

78 :
保守

79 :
何か投下しようか?

80 :
頼む

81 :
忍道たのむわ
2出るし

82 :
侍道4は3よりずっとおもしろかったと思う。
どうでもいいけど2の先生はポータブルだと大分美人。

83 :
アキバで何か投下してもよろし?

84 :
確認取るまでもなくOKに決まってるじゃないよ

85 :
保守

86 :
保守

87 :
人いる?
保守のついでに、アキバのエロなしSSを今度投下してもいい、かな?

88 :
おけ('A`)b

89 :
すいません、>>87なんですけどNIROルートでの瑠衣と主人公の最後の戦闘ってどんな感じに始まるのか教えて頂けないでしょうか?

90 :
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org1748413.jpg
ほい

91 :
>>90
ありがとうございます

92 :
アキバ多いんだな…まあアクワイアにしては格好の素材だから仕方ないが…
前のスレじゃ、侍道2のおぼろを凌辱する話があったな。
主人公も切れ長な目の奴が容易に想像できていいできだったんだが…

93 :
保守。今書いてるからもう少し待っててくれ〜

94 :
補修しながら待ってる

95 :
一応、投下出来る部分だけ投下させて頂きます
カップリングはナイロルートのナナシ×瑠衣で、ナナシが瑠衣をさないで、助ける的な話になります
今回エロはないですが、次回はエロ展開になると思います
では……

96 :
 強い太陽の光が降り注ぐ公園。そこに、青年と少女の荒い息遣いが響き渡っていた。
「はぁ……、はぁ……」
 青年――ナナシは軽く乱れた衣服を直しながら、目の前の少女――文月瑠衣を見据える。
 ナナシと違い、瑠衣の服装は乱れに乱れ、ずり落ちかけたスカートからは、下着が覗かせていた。状況が状況なら、思わず顔を赤くし、鼻の下を伸ばしてしまいそうな姿だった。が、
今のナナシは、これっぽっちもそんな気持ちにはなれなかった。これっぽっちも……。
 瑠衣は、服装の乱れも気にせずに、ナナシへと猛然と駆け寄り――白い傘を勢いよく振り下ろしてきた。
「うぐっ……!!」
 もろにそれを受けたナナシは、呻き声と共に後ろへ飛び退いた。
 人間の状態ならまだしも、カゲヤシ化している今の状態なら大した痛みはない。その筈なのに……。
「くっ……」
 痛かった……。殴られた箇所が、ではない。刃物で突き刺されるような痛みが――心の中でじわじわと拡がっていく。
 ――これで、いいのか?
 突然、知らない声が耳の奥でそう問いかけてくる。
 やらなければ、彼女に……される。いいんだ、これで――。
 心の中で、答えを返すように呟いた。
 と――。

97 :
「はぁ……、はぁ……」
 苦しそうに息を吐き出しながら、ナナシはガクッと膝を着いてしまう。
 足に、力が入らない。いつもより全然動いていない筈なのに、身体が鉛のように重かった。
(くそっ、息が……呼吸が、スムーズに出来ない……なんでだ?)
 問いかけるように、自身の足を見下ろしていると
「はぁっ!!」
 瑠衣が再び、風を斬るような速さで傘を振り下ろしてきた。
 紙一重でなんとかそれをやり過ごすも、ナナシは完全に無防備な体勢をさらけ出してしまう。
 いくらでも追い撃ちをかけられる、瑠衣にとっては絶好の攻撃のチャンスだった。その筈なのに――
「……っ!?」
 瑠衣は傘をゆっくりと下ろし、攻撃の手を止めてしまった。
「くっ……」
 ナナシはそのスキを逃さず、疾風のような速さで瑠衣のスカートに掴み掛かった。
「あっ……!?」
 不意をつかれたかのような瑠衣の驚く声。それとほぼ同時に――。
 ――ビリビリビリッ……!!
 衣服の破れる音が、公園に響き渡った。
 真っ白な太ももと下着をあらわにされた瑠衣は、目を見開きながらそのまま地面に倒れこむ。

98 :
 ――綺麗な足だな……。
 瑠衣が地面に倒れこむ瞬間、不謹慎とも、場違いとも思える感想を無意識に抱いてしまう。だが――素直にそう思ったことだった。
この数週間で、色んなカゲヤシのスカートやズボンを脱がしてきたけど、そのどんな奴よりも彼女の足は綺麗だった……。
 しかし、そんな美しく白い足も、太陽の光が容赦なく降り注ぐとみるみる色が変色していく。
「うっ……あぁっ…………!!」
 瑠衣の押ししたような悲痛な叫び声。必に焼けるような痛みから耐えているようだった。が、彼女は他のカゲヤシのようにジタバタと暴れるようなこともせず、歯を食いしばるようにじっと痛みに耐え、そして、傘へと手を伸ばす。……まだ、諦めていないのだ。
 そんな彼女に、ナナシはにじり寄る。
 手が勝手に震えだしていた。
 ――本当に、これでいいのか?
 また、さっきの声が頭の中で響いてきた。
 ナナシは、必に首を横に振るう。
 ……彼女が望んでいることだろう? いいんだ、いいんだよ。これで――。
 唇を噛みながら、誰ともわからない声にそう言い返す。
 瑠衣のコートをガシッと乱暴に掴んだ。
 と――。

99 :
 瑠衣の細い指先が、ナナシの両の手首に捻じ込まれた。……物凄い力だった。恐らく、最後の抵抗……なのだろう。
 この掴んだ衣服を左右に引っ張れば、瑠衣は――――。
 ナナシはそう思った途端、ふいに、目の前の少女の笑顔が頭の中でチラついた。自分に向けてくれたどこか無邪気な……あの、笑顔。
 思わずぎゅっと瞳を閉じる。
 彼女が、望んでいることなんだ――。
 そう自分自身に言い聞かせ、両の手に力を込めた。
 ――その瞬間だった。
 ナナシの手首を握っていた手の力がストン、と弱まる。
 諦めてしまったのか――。そう思ったナナシは、ほぼ無意識に瞼を開けてしまう。
 止せばいいのに……。憎しみが宿った瞳で睨まれるだけなのに……。つらくなるだけなのに……。
 わかっていても、目が勝手に瑠衣の顔へ向いてしまう。そして――動けなくなった。
 彼女は睨むどころか、どこか穏やかな表情をナナシに向けて――。
 あ・り・が・と・う
 声には出さず唇の動きだけで、そう伝えてきた。
 瑠衣が、にっこりと微笑む。目尻を光らせながら――。

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