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2013年07月ほのぼの316: ツンデレにこれって間接キスだよなっていったら0.4 (615)
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ツンデレにこれって間接キスだよなっていったら0.4
- 1 :2013/03/26 〜 最終レス :2013/07/01
- ◆このスレは何?
ツンデレの妄想でひたすら萌え続ける場です。どんな形でもいいのでアナタのツンデレ妄想を垂れ流してください。
◆前スレ
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら0.3
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/honobono/1354321198/
◆過去ログ置き場
http://www.tndr.info/
◆Wiki(過去ログ置き場以前の過去ログ・更新停止中のまとめ等もwiki参照)
http://www45.atwiki.jp/viptndr/pages/1.html
◆ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら 専用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/computer/21510/
◆うpろだ
http://tunder.ktkr.net/up/
http://www.pic.to/ (携帯用)
◆お題作成機
http://f3.aaa.livedoor.jp/~fake/odai/sel.cgi
http://masa.s23.xrea.com/
http://maboshi.yh.land.to/tundere/
◆規制中の人向け、レス代行依頼スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/21510/1275069975/
- 2 :
- ◆ツンデレって何?
「普段はツンツン、二人っきりの時は急にしおらしくなってデレデレといちゃつく」ようなタイプのキャラクターのこと。
◆このスレでよく使われる人物設定
男:デフォルトネームは別府タカシ。ツンデレに色々したりされたりする。
アッパー:デフォルトネームは椎水かなみ。感情表現豊かな基本形。
ダウナー:デフォルトネームはちなみ。ローテンションで「……」を多用して喋る。
お嬢:デフォルトネームは神野りな。お嬢様口調。というかお嬢様。
老成:デフォはまつり。「纏」と書く。わしは?じゃのう等、古風かつジジ臭い言い回しをする。
尊大:デフォはみこと。「尊」と書く。自信に満ちあふれたような、偉ぶった言い回しをする。
関西:デフォはいずみ。関西弁で喋る。
ボクっ娘:ボクっ娘ツンデレ。一人称「ボク」。デフォルトネームは決まっていない。
勝気:気の強い男勝りツンデレ。デフォルトネームは決まってい(ry
無表情:無表情ツンデレ。デフォルトネームは決まっ(ry
中華:中華系ツンデレ。「??アル」といった言い回しをする。デフォルトネームは決(ry
幽霊:幽霊ツンデレ。憑依したりする。アッパーだったりダウナーだったりする。デフォルトネームは(ry
山田:クラスメイトとして使われることが多い。いわゆる友人A。なぜかVIPPER口調で描かれがち。
友子:クラスメイトとして使われる事が多い友人B。好奇心が強かったり世話好きだったりいろいろ。
※名前の由来などについてはまとめサイト参照
・上記の名前や設定はあくまでデフォルト。
・投下許可は求めなくていいですが、長編SSについては、投下前に宣言をしていただけると他のSSとのごちゃ混ぜ防止になるのでスレに優しいです。
・書き上がってから一斉投下してね。 書きながら投下はイクナイ。
・感想レスは励みになるので大歓迎。
・投下のタイミングは自分で見計らおう。投下直前にはリロードを心がけよう。
・もしスルーされても泣かないこと。
・投下後に殊更に感想を求めたり、レスが付かないからって自虐したりすると、ツンデレに嫌われます。
・みんなも多少のことは大目に見てスルーしよう
- 3 :
- ほのぼの板は容量オーバーでスレが終了する場合が多いと思われ、本スレに次スレ案内が貼られない可能性が高いのでそうなった場合
現行スレの案内をするスレ+
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/computer/21510/1312991155/
を見るようにしましょう。
- 4 :
- >>1乙ンデレ
- 5 :
- ついに前スレ容量落ちか
- 6 :
- 「ね、今日は大事な話があるんだけど」
どんな話だ?言ってみろよ
「ずいぶんとオープンなのね」
お前の大事な話なんて明日の服の話位だろ?
「そんなんじゃない」
じゃあなんだよ
「……」
ん?
「……好きな人がいる、っていったら?」
え
「アタシにとってはすっごく大事な話なんだけど」
……本当か?
「……」
――いやまさかな!お前が誰かを好きになるなんてそんな冗談めいた話があるかよ!
「――冗談じゃないよ、好きな人はいる」
うわまじかよ……で、それがどうしたんだ?
「どうか、って言われても……どう思うのかなって」
そんなの個人の勝手じゃん。俺がどうこういえる話じゃないって
「じゃあアンタが好きっていったら?」
――は?
「……」
――えっと、それは……は、マジで言ってんのそれ?
「冗談」
え
「ただの冗談よ!、じゃまた明日ね」
え、あ、おい!どういう……あぁ、今日ってそういえばそうか、こりゃまんまと騙されたな
(言えない……これ以上は流石に無理……!)
- 7 :
- >>6
純情過ぎるツンデレ可愛いwwwww
- 8 :
- ・ちなみんのエイプリルフール
女「……タカシ」
男「ん? 呼んだかちなみ」
女「……今日はエイプリルフールだ」
男「うん、で?」
女「……だから、私が今から言うことは……全部、嘘だから……」
男「妙な前置きだな。そこまで言うならその嘘を聞かせてみやがれ」
女「……あのね、あの……」
男「なんだ」
女「……」
男「宣言しといて黙るなよ」
女「……た、タカシのことなんか……大っ嫌い……」
男「えっ」
女「……うぅ///」カァッ
男「……あー、そうか。なら俺も言わせてもらうけども」
女「……うん」
男「俺もちなみのこと嫌いだ。今すぐこっから離れて一人になりてぇ」
女「……そう……。私も、タカシなんかと……知り合いたくなかった……」
男「それなら、もう二度と俺の前に顔見せるな。分かったか?」
女「……そっちこそ……私に声かけたりしたら……殴るからな……」
男「あぁ。大嫌いだよ、ちなみ」ギュッ
女「……タカシなんて、大嫌いだ」ムギュッ
- 9 :
- >>8
仲良すぎだろwww
爆発しろ。くそうくそう
- 10 :
- 前置きに嘘って言ったら本当のことになるような....
- 11 :
- それでも通じてるんだからいいジャマイカ
- 12 :
- ちなみんを花畑に連れていって、花冠を作って被せてあげたい
花畑の真ん中にちんまり座らせて、真っ赤になった所を写真に収めたい
花畑から離れても花の匂いが取れなくて、まるで妖精みたいだねって言って照れさせたい
- 13 :
- お題
つ・今日からツンデレと始まる新生活
- 14 :
- >>12
本当の桃源郷だな
- 15 :
- 「ほら、起きろ、馬鹿亭主」
「ん……」
目を開けると、尊が腕組みをして冷たい目でこちらを見下ろしていた。
「いい年なんだから、いい加減に一人で起きるようにならないか」
「んぁ……はぁ、月曜か……鬱だ」
「朝から愚痴るな! さっさと着替えろ。だらしないのは嫌いだぞ」
「尊は朝から元気だなぁ……」
昔から朝が弱い俺は、尊の声で目覚めるのが日課になっていた。もう……何年だ?
結婚したのは最近だけど、付き合い自体は高校時代からずっとだ。しかも俺が一人で起きると、なぜかその日は機嫌が悪い。
本当、尊はあの頃から変わってない――ん?
俺は少しだけ違和感を感じて首をひねったが、その正体を掴むことが出来ず、のろのろと着替えにかかった。
台所に行くと、尊が味噌汁のお椀を置いたところだった。
「いただきます」
挨拶をして、純和風の朝食に箸を付ける。納豆もパックのまま出すような横着はない。ちゃんと小鉢に移され、薬味が添え
られている。
「まったく、月曜日ごときで朝から手間をかけさせるな」
「そうは言うけどさ、やっぱり幾つになっても休み明けは憂鬱だよ」
「ふん、本当に鬱々と朝から気分が悪い奴だ。こんな嫌いな奴と結婚してしまったとは、私もヤキ回ったな」
「ん?」
俺は再び違和感を感じて、納豆をかき混ぜる手を止めた。なんだ、このもやっとした感じ……
「なんだ? さっさと食べろ」
「あ、おう……」
いよいよ、本格的に苛立ち始めた声に急かされ、俺は醤油を取ろうと手を伸ばしかけて、止まった。
尊の口元が、笑みを作っていた。
「どうかしたか? なんか嬉しそうだけど」
何気なく尋ねたつもりだったが、相手は次の瞬間笑みを引っ込め、
「な、なんでもない! さっさと食べろ、馬鹿!」
と再び仏頂面で俺を急かすのだった。
- 16 :
- ――さて。
なんとなーく違和感を払拭できないまま出勤してしまったが、一度気になり出すと頭の片隅から離れない。
特に今朝のやりとりでおかしいところは無かったと思うんだが……まぁ、尊が俺のことを『馬鹿』だの『愚図』だの罵るの
は概ねいつものことだと言って良いし、いい加減慣れてるからこちらも別に気にはしてないんだが……。
「おーい、別府。お前、○○企画への見積もり額、間違ってたぞ!」
「えぇっ!?」
唐突に同僚に怒鳴られ、飛び上がった。○○企画と言えば我が社のお得意様で、見積もりと言えば――あれ?
「……それ、俺の仕事だっけ? 全然記憶にないんだけど」
「エイプリルフール!!」
同僚の満面の笑みに、ビンタをたたき込む。
「ぶはっ!?」
「てめぇ、エイプリルフールならもうちょっと解りやすい嘘にしろや。半端にリアルで笑えねぇんだよ」
「だからって殴らなくていいだろ……この後、得意先回りなのに顔はやめてよ。ボディにして、あ、ごめん。すんません」
そそくさと退散する同僚を見送りながら、俺は横目でカレンダーを見た。
4月1日。
エイプリルフール。四月馬鹿。
嘘をついても良い、とされる日。
――あ。
もしかしたら、と俺は携帯をいじった。丁度、一年前のメールを見てみる。
- 17 :
- 『今日は何時頃帰れるんだ。大嫌いなお前のために、食事を作る身にもなってみろ』
「……むふん」
口元から妙な笑いが漏れ、慌てて周囲を見回す。幸い、聞こえてはないようだ。
尊は、愛情に大して素直になれない部分がある。だから、普段から俺に『好きだ』『愛してる』ということを言うのは非常
に苦手である。
その反面、嘘も嫌いな性分だから、俺のことを面と向かって『嫌い』ということもない。それもそうだ、結婚までしておい
て『嫌い』もないだろう。
結果として、俺には『のろま』とか『阿呆』と言った言葉が出力されるのだが、それは所詮照れ隠し。可愛いものだ。
だが、今朝は朝一番で『嫌い』と言ってきた。それが感じていた違和感の原因だったのだ。
年に一度、尊が俺に『嫌い』という日。それは年に一度、嘘が許される日なのだ。
朝食のときの、嬉しそうな笑顔を思い浮かべながらメールを送ってみる。
『大嫌いな尊のために、今日は××堂のケーキを買って帰るよ』
ほどなく返信が来た。
『お前のそう言うところ、大っっっっ好きだ』
終り
- 18 :
- 嫁尊さん可愛いよ可愛いよぉぉぉぉぉ!!!!!
- 19 :
- エイプリルフールに嘘に託つけてしか言えない嫁みこちん可愛いよwww
- 20 :
- 「あずさー」
『ん?なに?』
「本日この日、4月1日はなんの日か知ってるか?」
『またそうやって僕のこと馬鹿にして。そんぐらい知ってるよ!エイプリルフールでしょ?』
「はは、さすがにそれぐらいは知ってるか」
『で、なに?ヒマなバカシと違って、僕は忙しいんだけど?』
「思いっきりゴロゴロしてるがな……まあいいや。これから、エイプリルフールにちなんだゲームをしようと思う」
『ゲーム?』
「そう。俺はこれから3つのことをあずさに伝える。そんで、これから一つだけ嘘を言うから、それを当てて欲しいんだ」
『ふーん……で?』
「ん?」
『ゲームって言うからには、もちろん僕にもメリットがあるんだよね?』
「ああ、見事正解したら、千葉にあるのに東京と名のつく夢の国に連れて行ってやる。もちろんおごりでだ」
『本当に!?』
「おう、ただし、不正解だった場合はこの話は無しだけどな」
『むむむ……』
「どうだ?乗るか?反るか?」
- 21 :
- 『むぅ〜……よし!やる!ぜったいタカシに連れて行ってもらうんだから!』
「よしよしその意気だ。じゃ、まず一つ目いくぞ」
『こい!』
「あずさ、ずっと俺と一緒にいてくれ」 キリッ
『…………ぇっ……?///』 ドキッ
「…………」 ジー
『…………ぁっ……そ、そう! ゲームね!うん!そうだよね!そうそう!』
「おう、じゃ、二つ目だ。いいか?」
『おおうよ!く、来るなら来い!』
「他の男のことなんか見ないで、ずっと俺だけを見てて欲しい」 ガシッ
『ぁっ……(肩……掴まれて……)///』 ビクッ
「ずっと好きだったんだ。俺と……恋人になってくれ」 ギュッ
『(うあうあーっ!抱きしめられちゃってるー!?)/////』 ドキドキ
「……っと、これで三つだ」
『…………/////』 ポワー
「……あずさ?」
『えっ!? あ、うん!?』
「だからほれ、ゲームの続き。俺が言った中で、どれが嘘でしょうか?」
『えっ、う、嘘!?』
「おう」
- 22 :
- 『あ、そ、そっか……ゲームね……えーっと……うんと……』
「…………」
『(一つ目が嘘だとしたら……ずっと一緒にいて欲しくはないけど……タカシは僕のことがす……好きで/////……ずっと自分のことだけを見てて欲しいとか思ってて……)/////』
『(二つ目が嘘だと……タカシは僕のことがやっぱり好きで……ずっと一緒にいたくて……)/////』
『(三つ目は……た、タカシは僕のこと好きなわけじゃないけど……ずっと一緒にいたくて……自分のことだけを見てて欲しい……?)/////』
『(な、なんかいろいろおかしい……どれが嘘でもなんとなく矛盾してるような……ぅうー!どうすれば……っていうかなんか全部同んなじような意味だと思うけど……一体どれが嘘なのー!?)』
『(こ、個人的には三つ目は嘘じゃないほうが……って僕はなに考えてんだーっ!)/////』
『』 ウー、ウー、グヌヌヌヌ…
「(バカだなぁ……)」 ニヤニヤ
- 23 :
- 終わり
さて問題です、ボクっ娘は夢の国につれていってもらえたでしょうか?
答えはWebで
- 24 :
- おい
おい
- 25 :
- 「千葉にあるのに東京と名のつく夢の国」って、本当にデ○ズ○ー○ン○なのか?
- 26 :
- >>25
袖ヶ浦にある東京ド○ツ村じゃないの?
- 27 :
- 家に帰って部屋に入ったら友ちゃんがボクのベッドに寝っ転がって漫画読んでた
ボクに気づいて、「おかえりー」とか言ってんの。いや、ここボクの部屋なんだけど
そしたら「今日は編集作業する約束だったでしょうが。先にあんたの家で待ってて何が悪いの」だって
確かにそうなんだけど、友ちゃんがあまりに自然にくつろいでるから、なんだかまるで一緒に住んでるみたいな感じがしてこっ恥ずかしかったんだよね
それ聞いて友ちゃん、「ば、ばかじゃないの」って。しかも赤くなった顔見られないように漫画で隠しながら
もうなにこの子。ボクを萌えR気?
たまんないから友ちゃんの隣に寝転がって友ちゃんを抱きしめてなでなでモード突入
最初は嫌がってたけど最近は諦めたのかされるがままだ
30分くらい続けてたけど、ふと思い立って友ちゃんの耳元で囁いてみた
「編集、しなくていいの?」
そしたら友ちゃんは
「…そんなこと…とっくにどうでも良くなっちゃってるもん…早く気づけ…ばか」
だってさ
友ちゃんかわいい
- 28 :
- 今日の暴れん坊将軍のヒロイン的な人が、尊みたいで可愛い。
- 29 :
- お題
つ・ツンデレがご禁制の品に手を出す商いをしていたら
- 30 :
- タカシの春画ですね分かります
- 31 :
- 新学期だよ
お題・もしツンデレと男が3年連続同じクラスになったら
- 32 :
- 春はツンデレとのRの季節
- 33 :
- 友ちゃんもふもふ
- 34 :
- お題
つ・ツンデレに今晩天気が荒れるらしいから早く帰った方がいいぞって言ったのに、ツンデレがグズグズしてなかなか帰ろうとしなかったら
- 35 :
- 容量落ちしてたのにも新スレ立ってたのにも今の今まで気づかんかった…
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら669.3
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365243222/
- 36 :
- 本スレの流れを見てて、俺も昔のSSを読み返してみた。
圧倒的なダウナーと老成とちなみん率だった。幸せだった。
- 37 :
- 俺は8割くらい山×友や…
- 38 :
- 俺はみこちんばっかりだわ。
いろいろ思い付くけど文章に出来ない悲しさよ…
- 39 :
- 俺は妄想を文章にする時間がない時は簡略にまとめたり箇条書きにして投下するよ
大切なのは文章力じゃなくツンデレに萌える心だもの
- 40 :
- >>39
「大切なのは文章力じゃなくツンデレに萌える心」
名言出ました
- 41 :
- 箇条書きでも十分萌えられるよね
行間妄想することも出来るからそれはそれで
- 42 :
- スレも新しくなったので、長編の続き行きます
前スレまではこっち
http://tunder.ktkr.net/up/log/tun2735.txt
- 43 :
- その一言で、私はもう、何も言う事は無くなった。彩花は最初から全部、承知だった
んだ。つまりは、私は上手く彩花に乗せられたのだと。しかし、それでも不思議と怒り
は湧いて来なかった。それくらい彩花は、この告白に真剣にぶつかっているのだから。
「気をつけて出て来て。服を枝に引っ掛けたりしないでね」
「分かってるわよ、そんなの。もう、手を引っ張らなくていいから」
植え込みから出て来て、タカシの前に立つ。彩花はそう言ってくれたけど、やっぱり
タカシの前に立つと、盗み聞きをしていた事が気まずくて、私はそれをごまかす為に綾
香にビニール袋を突きつける。
「はい、頭痛薬。もう必要ないかもしれないけど!!」
すると今度は、彩花が私に向けてバツの悪そうな笑顔を浮かべた。
「ありがとう。それと、本当にゴメンなさい香菜美。でも、どうしようもなかったんだもの」
頭を下げる彩花に、私は憤慨して鼻を鳴らした。
「この卑怯者。どうせだったら、知らん振りして、全部済ませちゃえば良かったのに、
いちいち引き摺り出して恥まで掻かせて。もう最低っ!!」
彩花は全部分かってくれているからいいけど、タカシがどう思うかなんて分からない。
軽蔑とまでは行かなくても、呆れられてはいるかも知れない。それなのに、わざわざ私
の存在をバラして、しかも一番その場に居たくないシーンに立ち合わせるなんて、本当
に酷いと腹が立つ。しかし、彩花はチョロッと舌を出して首をすくめた。
「別に悪気はないのよ。でも……どうしても、香菜美にもこの場にいて欲しかったから」
「いいから早く済ませなさいよっ!! どーせ耳塞ごうが何しようが、聞こえるものは
聞こえるんだから、ちゃんと聞いててあげるわよっ!!」
彩花に怒鳴り散らしてから、私は憤然と背中を向けた。せめて、視覚の内には入れた
くなかったのだ。そんな私を、クスリと小さく笑ってから、彩花がタカシに告げた。
「お待たせしました、タッくん。私……椎水彩花は、別府タカシ君に、今から大切なお
話をさせて貰います」
- 44 :
- 「大切なお話って……え? え? ちょっと待ってくれよ。そんな、何で急に……って、
そんな事言われても……」
改まった彩花の態度に、タカシの声が動揺を帯びる。しかしその言葉が途中で途切れ
る。彩花が、何がしかして、言葉を封じたのだろう。
「大丈夫。タッくんは、聞いていてくれるだけでいいから。少なくとも、私の話が終わ
るまでは、相槌を打つ以外の発言は控えて下さい。その……ちょっと、勇気が必要だから……」
ハキハキとした口調から一転、最後に弱気な呟きが聞こえる。するとタカシが、一つ
吐息をついた。それは、聞く覚悟が出来たという、意思表示のように私には思えた。
「分かった。彩ちゃんがそう言うなら、黙って聞いてる。真剣な話……みたいだしな」
「ありがとう」
同意するタカシに、彩花の畏まったお礼が重なる。そして、二呼吸ほど間が空き、つ
いにその言葉が、彩花の口から発せられた。
「……私……私、椎水彩花は、ずっと……ずっと前から、別府タカシ君の事が、大好き
でした。幼馴染としてじゃなくて……ううん。それはもちろんなんだけど、それ以上に、
一人の男の子として、タッくんのこと、愛してます」
私は、グッと歯を食いしばった。こんな場所に立ち会わされるなんて、やっぱり辛く
て堪らない。さっきは隠れていたから、まるで遠いところから眺めているような非現実
感が私の感覚を麻痺させていたけど、今こうして告白の現場にいると、やっぱり様々な
悔しさや悲しさが滲み出てしまう。何とか自分を抑えよう、みっともないところを見せ
ないようにしようと必死で心を制御する。しかし、次の彩花の言葉は、その防御を、い
とも容易く打ち破った。
「そして、私の大切な双子の姉…… 椎水香菜美もまた、別府タカシ君の事が大好きな
んです。私と同じか、ひょっとしたらそれを超えるくらいに」
- 45 :
- 「ええええええええええーーーーーーーーーーーっっっっっ!!!!!」
私は思わず絶叫した。同時に身を翻して彩花に詰め寄る。
「ちょっと彩花!! あああああ、アンタ何言ってんのよ!! わ、わ……私がタカシ
の事を好きだとかって……今日はアンタが告白する日だったんでしょうが!!」
「だからしたよ? 私も、香菜美もタッくんの事を愛してるんだって」
「だからそうじゃなくってばーっ!!」
全く心の準備も出来てないのに、いきなり彩花の口から私の想いをタカシに告げられ
て、私は動揺と混乱で何をどうしたらいいのかすら、全く考えられなかった。ただ、思
いついた事を片端から言葉に乗せる。
「彩花、アンタバカじゃないの? 何だって人の事を勝手に巻き込むのよ!! そんな
事言って良いだなんて一言も言ってないでしょ? こっちは全然そんな心の準備とかし
てないし、大体アンタだって独り占め出来るチャンスを逃してどうすんのよ!!」
「落ち着いて、香菜美。まずは私の話を聞いてってば」
彩花が宥めようとするが、もちろんそんな事で収まる訳が無い。誰だって自分の好き
な人に、想いを勝手に告げられたら怒るし動揺するに決まっている。すると彩花は、お
もむろに両手を私の左胸に当てて、グニッと掴んだ。
「香菜美。どうどう」
「にゃあああっ!!」
胸を揉まれて、私は思わず変な叫び声を上げてしまった。すると彩花が、真剣な眼差
しで私をジッと見つめ、互いの視線が交錯したと知るや、ニッコリと微笑み掛けて来た。
「今からちゃんと説明するから。ね?」
それから、私から離れると今度はタカシに向き直った。
「ゴメンね、タッくん。何が何だか良く分からなかったでしょう?」
「いや、その……そりゃ当たり前だろ!!」
彩花が頭を下げると、呆然として何が何だか分からない様子でこっちを見つめていた
タカシも、さすがに興奮気味に叫んだ。
- 46 :
- 「何でこんな事になってんだよ!! 彩ちゃんはともかく……って言うか、その……さ
っきベンチで言わなくちゃならないことがあるって告げられた時からさ。もしかしたら
……って、期待……っつーか、予想はあったさ。いや、ずーっと考えてたよ。俺の都合
のいい妄想じゃないかとか何とかさ。けど、もし好きだって言われたら……っていう思
いもずっとあって、心の準備もある程度は出来てた。けど、香菜美もだなんて……いや。
本人の口からじゃねーし、彩ちゃんの言葉じゃなかったら絶対信じなかったと思うけど、
けど……」
「本当よ」
冷静に、コクリと頷いて告げてから、彩花は人差し指をタカシの口に当てて、それ以
上の発言を封じる。
「私達、ずっと前からタッくんの事が大好きだったの。香菜美は素直じゃないから誰に
も気付かれないようにしていたけれど、私は知ってたし、香菜美も私には誤魔化せないっ
て知ってたから、だからお互いの秘密にしてたの」
「それにしたって、今言う事じゃないでしょ? 彩花の……大切な時なのに……」
思わず私は、それに口を差し挟んだ。彩花が何で、下手をしたら自分の告白を犠牲に
するような事を言ったのか、全然分からなかったから。すると彩花は、私に向き直って
首を振った。
「私じゃない。私達の……でしょ? 香菜美」
「え……?」
まるで当然のように答えられて、私は思わず問い返してしまった。すると、彩花は私
のすぐ傍に立つと、優しく笑い掛けた。
「だって、言ったでしょ? 私は香菜美にだったらタッくんを取られても仕方が無いっ
て。香菜美も……そうだって。だから、私はタッくんにキチンと、公平に私達を見て、
選んで欲しかったの。私だけ抜け駆けしたら、本当は香菜美の事がより好きなのに、タッ
くんは優しいから、私を選んじゃうかも知れない。だけど、香菜美もタッくんの事が好
きだって知ったら、本当に好きな方を、真剣に考えて選んでくれるでしょう?」
- 47 :
- 彩花の説明を聞き、私はいかにも彩花らしい、人の心を思いやった考え方だと思った。
本当にこの子は、どこまでも優しいなと。生まれた時からずっと一緒でも、私の持って
いない一面には感心させられる。時として暴走するのが玉に瑕だが。今回のように。
「それはいいんだけど、だったら最初からそうだって言いなさいよ。告白するっていう
から、私はてっきり、彩花だけが……」
取り乱した事を恥ずかしく思いつつ、そうさせる原因となった彩花を恨みつつ文句を
言うと、彩花はぺロリと舌を出して悪戯っぽく笑った。
「だって、それは香菜美の勝手な思い込みでしょ? 私はタッくんに告白するとは言っ
たけど、何をどうとまでは言わなかったもの」
そこでタカシが会話に割って入るように手を上げた。
「あのさ。その……一番大切な所はその……分かったけどさ。ちょっと、その……経緯
を説明して貰えないかな? いや、その……かいつまんででも、いいけど」
タカシからしてみると、どうしてこんな展開になったのか、イマイチまだ良く掴めて
いないようだった。それはそうだろう。いきなり幼馴染二人が自分の事を好きだったな
どと告げられても、現実感が乏しいに違いない。
「うん。実はね……」
- 48 :
- 続く
次回でラストです
妄想を欲張り過ぎるとこういう事になるんだという
- 49 :
- 双子ちゃんペロペロ
- 50 :
- お題
つ・男が自分で料理を作っているという話に、そんなのマズいに決まってると言って譲らないツンデレ
- 51 :
- みこちんの目の前でねこじゃらし振ったらどうなるの
- 52 :
- 興味なさそうなフリをしながら 目で追う→目で追う→目で追う→我慢できずついにタックル
- 53 :
- 真ん中のお題作成機
追加削除可能のを充実させて、もっと妄想の幅を広げようずwww
最近ちょっとノーマルの方に飽きが来た感も……
とりあえずちょっとだけ入れて来た
- 54 :
- タカシとツンデレが入学式で数年ぶりに再会したらどうなるの?
そのときタカシが思わずツンデレの名前を叫んじゃったらどうなるの?
そこから噂が広まって、それが友ちゃんの耳に入っちゃったらどうなるの?
- 55 :
- 【男が自分で料理を作っているという話に、そんなのマズいに決まってると言って譲らないツンデレ】
最近は親が忙しいのか、夕食時に一人ということが結構あり、そのため一人で適当に飯を作って食ったりしている。
「聞いたよ!」
そんなある日、教室へやってくるなりボクっ娘が突然詰め寄ってきたのでびっくりした。
「いや、そんなことはない」
とりあえずそれを否定して教室の中に入ろうとしたら前を遮られた。
「勝手に嘘にするなっ! そじゃなくて、そじゃなくて! 最近料理作ってるらしーじゃんか」
「ああ、はい。男の料理をつくる俺はかっこいいだろう。なので股を開け」
「朝から今日も下品っ!」
「すいません」
ぺけぺけ叩かれたので、素直に頭を下げる。
「もー……。とりあえず席にいこ?」
「ああ、はい」
入り口でドタバタしても他の人の邪魔になるので、そそくさと移動して席に着席。
「そこボクの席だよっ!」
「ああ本当だ。言われてみれば席がおしっこで濡れててびしょびしょだもんな」
「勝手に人をおもらしにするなっ!」ポカポカ
「わはは」
軽いボケで満足したので、今度こそ自分の席に着席。
「で、なんだっけ。俺の家政婦になるって話だっけ」
「そんな話は存在しないよっ! ボクじゃなくて、タカシの話だよっ!」
「俺に家政婦になれと言うのか」
「た、タカシが執事に……?」
「いや、執事でなく家政婦」
「し、執事……タカシが、執事……」
何やらボクっ娘がアヘ顔ダブルピースで夢見心地になってるので、怖いと思いました。
「……はっ! ぶるぶるぶる。そ、そうじゃないよ!」
「アヘ顔ダブルピースはもういいのですか」
「そんなのしてないよっ! ちょこっとだけぼーっとしてただけだよっ!」
- 56 :
- 「『Rには勝てなかったよ…』とか言え」
「今日もえっちえっちえっち!」ポカスカ
「わはは」
「うぅー……。あのさ、そじゃなくてさ。料理、作ってるんだよね?」
「ああ、はい。食いたいのか?」
「いいのっ!?」キラキラ
「ものすごい食いつき方だな。そんなに食うに困ってるなら、今日から毎日俺の家に来い。大したものはないが、少なくとも飢えることはないぞ」ナデナデ
「あ、あぅ……ち、違うよ。別にそんなんじゃないよ。……うー、時々優しいから困るよ」
「ただ、お前が食材になる可能性があるので、それだけ気をつけてください」
「と思ったら悪魔だった!」
この娘はリアクションが素晴らしいので話してて飽きないなあ。
「で、いつ来るんだ?」
「ふぇ?」
「や、飯食いに来るんだろ。いつがいい? 今日か? 明日か?」
「わっ、わわっ、話がなんだか進んでる! そ、そじゃないよ!」
「んぅ?」
「え、えと……こほん。えーと、タカシなんかが作る料理なんて、へたっぴに決まってるよ」
「ボクっ娘が突然棒読みに過ぎる声で語り出した」
「ぼ、棒読みなんかじゃないよっ! あと、ボクっ娘ってゆーなっ!」
「はいはい。んで、俺の料理が下手だとしたら、どうなのだ?」
「あ、えっと……ま、まずいだろーけど、タカシは上手と言ってはばからないから、ボクが実際に食べて評価してあげるよ!」
「や、別に自分で上手なんて言ってはいないのだが」
「あ……」
「自分が食うだけだから、適当に作ってるのでお世辞にも美味いとは言い難いし。や、まずくはないとは思うのだけどね」
「う、うぅー!」ポカスカ
「なんか突然殴りかかって来た。とてもびっくりしたが、梓はヘナチョコで力がないのが幸いして、俺へのダメージは0だ!」
「へなちょこじゃない! あと、なんで普段は無駄にえらそーなのに、自分の料理の評価だけまともなんだよっ!」
「無駄に偉そうとか言うない。偉いんだよ、俺様は」
「ほら! そーゆー感じを自分の料理にも出せよなっ!」
- 57 :
- 「む。では、俺の料理も偉い」
「そーじゃなくてっ! 料理が上手って感じのほう!」
「いやいや、そんなそんな」テレテレ
「謙遜じゃなくて、これは確実に意地悪でやってるよっ!」
「見事な慧眼です」ナデナデ
「け、けーがん?」
「あー……観察力が高い、って感じかな」
「あ、そ、そなんだ。……し、知ってたけど!」
「…………」ナデナデ
「優しい目でなでんなっ!」
「わはは。で? どうする、食いに来るか?」
「え? ……い、いーの?」
「なんか食べたいみたいだからな。それに、一人で飯食うのも正直寂しかったし、お前が来てくれると嬉しい」
「…………」
「どしました」
「……タカシってさ、そーゆーコト、ふつーに言うよね」
「なんだ、そーゆーコトって」
「いーケドさ。……でも、そーゆーコトを誰にでも言うのは、しょーじきどーかと思うケドね、ボクは」
「だから、なんだ。そーゆーコトって」
「……うー」グニー
「人の頬を引っ張るない」
「……はぁっ。まあいいよ。んじゃ、寂しがり屋さんのタカシのために、明日行ってあげるよ♪」
「そか、分かった。じゃあゴム買っておく」
「そーゆーことはやんないっ!」
「学生の内は避妊した方が良いと思うのだけど」
「やんないって言ってるだろっ!」
赤い顔でぺこぽこ叩いてくる梓は可愛いなあと思った。
- 58 :
- 朝からニヨニヨwwwww
ボクッ娘は可愛いなあ
- 59 :
- さすがボクッ娘可愛いなwww
- 60 :
- ボクッ娘は俺の嫁
- 61 :
- ボクっ娘の兄になって、無邪気に「にーちゃん」って呼ばれたい
- 62 :
- ・両親が再婚して義兄妹となってしまった男とツンデレ
・今まででお互い苗字で呼び合っていたので、同じ苗字になってしまってどう呼ぼうか悩む男とツンデレ
・お互いの呼び方をどうしようか話し合うも、どうしても男を『兄』として認めたくないツンデレ
・ツンデレにお互い名前で呼び合おうと進言する男
・急にお互い名前で呼び合い始めたら学校で変に勘ぐられてからかわれると反論するツンデレ
・男「じゃあ学校では今まで通りで、家では名前で呼び合おうZE!」
・ツンデレ「(そんなのまるで皆にに秘密で同棲してるみたいじゃん!)」
・恥ずかしいけどそれもイイかもと思ってしまったツンデレ
・そんなこんなで数ヶ月後、油断して友達を自室に連れて行くと、これまた油断したツンデレが男のベッドで安らかに眠っているのを目撃されてしまった男
・最近距離の近くなった二人の関係を誤解していた友人達がさらに誤解したおかげで噂は学校中に広まってしまったようです
・開き直る男
・男「俺たち実は同棲してるんだ!」
・ツンデレ「!!?」
・驚愕するもほぼ事実で状況証拠も残っているのでどうしようもなく赤面するツンデレ
・(中略)
・結婚
・(中略)
・二人は幸せな家庭を築きましたとさ、チャンチャン♪
- 63 :
- ハッピーエンドすぐるwwww
GJ!
- 64 :
- >>62
ついにセリフ入りにwww
GJ!!
- 65 :
- 日本の法律上、義理の兄妹って結婚できるの?
- 66 :
- >>62
素晴らしい!そして素晴らしい!
GJ!!
例え現実の法律で無理でも義理の兄妹が結婚できる世界線を舞台にすればなんら問題ないな!
- 67 :
- スレチな話だが血縁が無ければOKじゃなかったかな?
- 68 :
- >>67
そうなんだ。いや正直空気読まない質問かなぁとも思ったが気になったもんで
サンクス
- 69 :
- 今書いてるのに行き詰まったからお題ネタ
・くせっ毛なのを気にしてストパーをかけたツンデレ
・新しい髪型を男に見せると、あまり反応がよくなかったようです
・いつもはどんな髪型にしても似合うというのに、不審に思ったツンデレは男を問い詰めました
・男はツンデレの柔らかなくせっ毛が大好きだったようです
・髪の毛のくせがコンプレックスだったツンデレですが、男が好きだとあらば黙ってはいられません
・すぐにもとの髪型に戻し、男に頭をなでるよう迫りました
・ツンデレはコンプレックスがやや解消され、男はツンデレの髪を毎日愛でています
・WIN-WINの関係とは恐らくこういうことを言うのでしょう……。
- 70 :
- もいっちょお題ネタ
・幼くして父親を亡くしたツンデレに、母親の再婚の話が舞い込みました
・男は素直におめでとうと言いましたが、ツンデレはどこか浮かない顔です
・男はツンデレの態度を敏感に察し、何か困ったことがあるのかと尋ねました
・ツンデレは、新しい父親と上手くやっていけるのか不安だと言いました
・今まで女手一つで育ててもらったため、ツンデレは男性に対してどう接するべきか分からないそうです
・男はそんなツンデレをカラカラと笑いとばし、何も不安がる必要はないと断言しました
・男は、自分の母親が選んだ人なら信用してあげるべきだと、ツンデレの目を真っ直ぐに見て言いました
・そしてもしも父親が、我慢できないくらい最低な人間なら、俺がお前の代わりにぶん殴りに行ってやると、男は拳を握りました
・男の力強い励ましにツンデレは少しだけ涙し、新しい父親を笑顔で迎える決心をしました
・半年後、そこには父親と写った写メを嬉しそうに見せるツンデレがいました
・ツンデレと父親の関係は、なかなか良好なようです
・ただ、娘の口からまるで恋人のように語られる男の話を聞くと、父親は少し複雑な顔をするそうです
・そう遠くない未来、この二人は意気投合することになるのですが、それはまた別のお話……。
- 71 :
- 犬を飼っているタカシがツンデレの目の前で、
「よしよし、お前はかわいいなあ」って言いながら犬をなでなでし始めたらどうなるの?
- 72 :
- 「……ぺったりしてるなぁ」
「でもさらさらしてる、……へへ」
「っといけない、引き締めないと」
「っはよー」
『おう、おは……』
「ん、どしたの?」
『……』
「え?」
『……あらやだ、まっすぐ……』
「気付いた!? 実は頑張ってストパーかけたんだー」
『あ、あぁ……そっか、いいんじゃない?』
「……なんで」
『へ?』
「いつもと反応が違う」
『どういうことだよ』
「いつもはそんな自信なさげじゃない」
『そうか?』
「いつもなら会った瞬間にもっと明るく『おー髪型変えたんだなーいいよいいよー』とか言う」
『そ……そうか?』
「うん」
『……いや、ね』
「うん」
『俺結構猫っ毛の方が好きなのね』
「……うん」
『ぐしゃってするとふにゃってするのってかわいくない?』
「……なによそれ! くっそ、今に見てなさいよ!」
『……今に見てろってどういう意味だよ』
- 73 :
- 「……よし、これでおっけー」
「でもセットめんどいしなんでこんなの好きなんだろう?」
「いや……ううん、チャンスにするのよ、アタシ」
「っはよー!」
『おう……キェァァァァァァモドッタァァァァァ!!!!!』
「なんでそんなにびっくりするのよぉっ!」
『あ、すまん取り乱した……でもなんで戻したんだよ?』
「……あんたが言うから」
『……え?』
「ぐしゃってするの、好きなんでしょ?」
『うん』
「……なででいいよ」
『え』
「ほらこれ! 戻したんだからやればいいじゃないの!」
『……うーん……何かこう違うような』
「――」
『……失礼』
「ふにゅ」
『あーやべーぐしゃぐしゃにしたくなるー』
「それはやめろ」
『えい』
「あ、うわちょっとマジでやめてってば……!」
『やだ』
「いやほんとこれセット面倒」
『えへーぐしゃぁー』
「やめろっていってんだろーが!m9」
『バニホっ!!』
「……これ、……いいかも……セット面倒だけど」
- 74 :
- これは良いイチャイチャ
GJ!
- 75 :
- >>71
吾輩は犬である。名前はポチという。
ご主人には拾ってもらった恩があるとはいえ、少し安直すぎる名前である。この身が、人語を解するように
なった暁には、一つ抗議をしてみたいものだ。
「おーよしよし、お前は可愛いなー、ポチー」
今日のように天気が悪く、風も強い日は、危ないので散歩には連れて行ってもらえない。しかし、その代わり、
ご主人に手ずから、じっくりとブラッシングしてもらえるので、吾輩としては申し分の無い心地よさである。
……こちらを、ジロリと睨みつけている者さえ居なければ、更に言うことがないのであるが。
「はん、バッカみたいっ。高校生にもなって、飼い犬にそんなに熱を上げたりしてさ」
そう悪辣な難癖をご主人に投げかける少女の名は、かなみ殿と言う。ご主人とはいわゆる幼馴染という間柄らしく、
よく我が家にやってきては、いつもなんだかんだとご主人に文句をつける御仁である。それは、犬畜生の吾輩から見ても、
理不尽としか言い様のないような物ばかりなのであるが、ご主人はいつも嫌そうな顔ひとつしない。ご主人の器が大きいと
言うよりは、おそらく付き合いが長く、かなみ殿の扱い方をよく知っておられるからであろう。
「別にいいだろー、高校生がペットを可愛がってもさ」
「よくないわよ。大の男が、デレッとしちゃってさ、みっともないったらないわ」
別に、ご主人はそれほど締りのない顔をしたりはしていないのだが、かなみ殿はいつものごとく、ご主人を罵倒する。
ご主人、慣れたもので肩をすくめるだけでやり過ごす。
「あーはいはい、みっともなくて悪かったな」
「ふん……分かればいいのよ、馬鹿」
かなみ殿の方を見もせず、我輩を撫ぜながら答えるご主人に、かなみ殿は拗ねたような声で呟いた。大方、ご主人に
構ってもらえず寂しいだが、その性格からとても言い出せないのであろう。人間とは難儀な生き物である。
- 76 :
- 「…………」
"ジー"っという音が聞こえてきそうなほど、ご主人の方を執拗に睨み続けるかなみ殿に、ご主人も思うところ
があったのか、我輩を撫でる手を止めて、口を開く。
「さっきから、やけに噛み付いてくるけど……かなみ、お前もしかして……」
「な、何よ……?」
かなみ殿、少し顔を赤らめて、何かを期待するようにご主人を上目遣いで見つめる。
「お前も、ポチを撫でたいのか?」
「何でそうなるのよ!?」
「じゃあ、お前もポチみたいに撫でて欲しかったとか? いやいや、まさかなー」
ご主人、ニヤニヤしながら、かなみ殿をじっと見つめる。鈍感なふりをしていたが、どうやら最初から、かなみ殿
の気持ちには気づいていたようである。まったく、我が主ながら食えない御人だ。
「な、そ、そんなわけないでしょ……馬鹿」
かなみ殿は、顔を真赤にしつつ反論するが、その声には先程までの覇気はなく、その様は陥落寸前の城砦を思わせた。
「へえー、そうなると、何でかなみが怒ってるのか、俺には全然わからないなあ?」
わざとらしく、しらばっくれるご主人に、吾輩は呆れながらも、その膝の上から降りた。
何故なら、この後の展開が予想できたからである。人間の言葉で言うところの"空気を読む"というやつだ。
「うぅ〜、わかってたなら、最初から構いなさいよぉ、馬鹿ぁ!」
最早誤魔化すのは無理だと悟ったのか、かなみ殿はご主人の胸に飛び込んだ。
ご主人もそれをわかっていたのか、驚くこともなく抱きとめると、先程まで我輩にしていたように、かなみ殿の
頭を撫で始める。
- 77 :
- 「ごめんごめん。犬のブラッシングって大切だし……それに、ポチに嫉妬してるかなみが可愛くて、わざと
焦らしちゃうのがやめられなくてさ」
「う〜、馬鹿馬鹿っ、もう許さないんだからぁ」
「それは困るな。どうにかして許してもらえませんかね?」
「じゃ、じゃあ……ポチにしてたの同じくらい……ううん、倍の時間撫でてくれたら許してあげる」
「はいはい、お安い御用ですよ、お姫様」
「子供扱いすんな、馬鹿っ…………ばか」
最早、犬の出る幕は無さそうなので、吾輩は退散させて頂くとしよう。まったく、我輩をダシにして、いちゃつく
のはいい加減にして貰いたいものである。
それにしても、夫婦喧嘩は犬も食わぬとはよく言うが、恋人同士の睦言も甘ったるくて食えたものではないと、
吾輩は思うものである。どっとはらい。
- 78 :
- >>77
GJ
- 79 :
- >>73
いいなあ
俺もツンデレのくせっ毛クシャクシャしたい
>>77
かなみさん甘えたがり可愛い
犬もGJ
- 80 :
- >>72ー73のタイトル間違ってた
お題「69」だった
実はお題見て「えへーぐしゃぁー」ヲカキタクナッタダケー
皆さんいっつもありがとです
- 81 :
- >>69 ・くせっ毛なのを気にしてストパーをかけたツンデレ
???「できたっ!! ふ、ふふふ……! もうボクに弱点はないよ! やべーよ完璧超人だよ! 究極生物(アルティメットシィング)だよっ!!」
???「明日はあのバカを、ぎゃっふんと言わせてやるぜェェェェ〜〜〜〜〜ッ!!」
――朝の教室。
あずさ「おっはよ〜、バッカたっかっし〜〜!」
タカシ「なんだぁ? 今日はエラくテンションがたか……。……あの、どちら様でしょうか?」
あずさ「なんで途中から言い換えたんだ! ボクはボクだよ!!」
タカシ「はぁ、朴さんですか。初めまして、よろしくお願いします」
あずさ「こちらこそどうも……ってちっげーーーよ!! あずさだよ! 何で気づかないんだよ!!」
タカシ「冗談だ、ははは」
あずさ「こやつめ、ははは」
がっしボカ! ぐしゃっ、メキメキッ!
タカシ「ご、ごべんなしゃい……」(ピクンピクン……)
あずさ「タカシのくせにボクをバカにするからそーなるんだよ」
タカシ「つーかさ、何でそんな残念な髪になってしまったんだ?」
あずさ「ざざざ、残念ってどーゆーことだよ! せっっっっかくボクが黒髪ストレートの超ハイパー美しヘヤーになったのに! 短いけど」
タカシ「なんつーボキャブラリーしてんだお前は。……いや、なんと言うかだな。う〜ん……」
あずさ「あんだよ。はっきり言えよなー」
タカシ「俺はお前の、あのやわっこい頭が好きだったわけで」
あずさ「……はい? だ、だって黒髪ロングヘアーが好きだとか何とか……」
タカシ「見る分にはな。撫でくりまわすなら、お前の髪だよ」
あずさ「な、う、あ……。べ、別におめーに撫でられたくなんてないもんね!! ふん!!」
タカシ「さよか」
――次の日。
あずさ「お、おはよー……」
タカシ「お、やっぱり元に戻したな」
あずさ「やっぱりってどーゆー意味だよ……!」
タカシ「さーな。とりあえず、撫でてもよろしいか?」
あずさ「とりあえずで撫でるなよな! 丹精込めるなら、撫でさせてやんよ」
タカシ「はいはい、出来る限りの事はしてみましょうね」
あずさ(なんだよ、くせっ毛もわるくないじゃん。ふふ〜ん♪)
子犬もかくや、というあずささんなのでした。
- 82 :
- >>80
書きたくなっただけというのは実に正しい妄想投下の形だと思う
>>81
ボクッ娘偉そうにしてるけど完全に飼い馴らされてますなwwww
可愛い可愛い
- 83 :
- >>81
ぐ……ぐしゃぁ()
gj
- 84 :
- たてたて
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら669.5
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365852969/
- 85 :
- 即落ち2コマシリーズ
ツンデレにこれって間接キスだよなって言ったら669.51
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1365855024/
- 86 :
- お題
つ・髪の毛が伸びて来た男にツンデレがそろそろ髪切って来なさいよみっともないって言ったら男が散髪代貰ったんだけど使っちまったテヘって返したら
- 87 :
- 抱っこしてなでなでしてあげたら、口では嫌がってるけど顔は緩んじゃってる友ちゃんかわいい
- 88 :
- ツンデレとの間に生まれた娘はどんな性格になるんだろ?
- 89 :
- パパ大好きなのに人前ではしっかりしてよね!って感じになると予想
そして二人きりだと甘えん坊モードに入る
あるいは娘はデレデレで奥さんが嫉妬しちゃう系とか?
- 90 :
- 娘がクール系で母親のツンにいちいちツッコミ入れまくるというのもありかもです。
話題ぶった切って>>47の続き投下です
- 91 :
- 彩花が、今朝の私達の会話の内容を話し始める。タカシが、彩花の髪飾りを褒めてく
れたら、その言葉がキーワードとなって告白すると決めた事を。しかし、かいつまんで
どころか、話を盛るものだから、それを突っ込んで否定するのが大変だった。
「なるほどな。それで彩ちゃんがやたら髪を気にしてたのか。いくら髪型を変えたにし
ても、ちょっと気にし過ぎだろとか思ってたけど、それで納得が行ったわ」
私は理由が分かっていたから、あざとすぎる彩花の行動を疎ましく思って邪魔したり
もしたのだが、タカシからすればさすがに不思議だったのだろう。しかし彩花は、拗ね
たように口を尖らせた。
「もー、タッくんてば!! 気付いていたんなら、もっと早く褒めてくれればよかった
のに。そうすれば、頭が痛い演技なんてする必要もなかったんだよ」
「やっぱり、あれ演技だったのね。いくら何でも人に心配掛けさせるなんて最低よ。そ
もそも、告白の内容だって教えてくれないし、今日の彩花ってば黒過ぎ」
半ば予想はしていたものの、本人の口から真実を告げられて私は文句を言った。それ
に乗じて、騙された事を詰る。すると彩花は、タカシには申し訳なさそうな顔で頭を下
げつつ、私にはしゃあしゃあとした感じで言い訳を始めた。
「確かに、頭痛の件は悪かったと思うわよ。でも、ああしないと膝枕とか出来ないし、
タッくんに気付いてもらえなかったから……本当にゴメンなさい。でも、告白の件は最
初から教えちゃったら、絶対香菜美は止めるもの。だから、言う訳には行かなかったのよ」
「当たり前でしょ? 大体そんな……好きな人にその……告白するのを妹に代行して貰
うなんて、みっともなくて出来る訳無いじゃない!!」
好きな人、と言うのは抵抗があったが、どうせもうバレてしまったのだから仕方が無
いと開き直って怒鳴り散らす。しかし彩花はさも当然のようにそれを退けた。
「ほら。だから、言える訳無いじゃない。私は告白する時は絶対香菜美とセットで……っ
て思ってたけど、香菜美が告白する勇気を持つまで待ってたら、私達おばあちゃんになっ
ちゃうわよ」
「おば……」
さすがにそれは聞き捨てならず、私は思わず食って掛かった。
- 92 :
- 「そんな事ないわよ!! わ、私だってそんな……臆病者じゃないもの!! ちゃんと、
時期が来たら言うつもりだったわよ」
自分でも確証のないまま、つい負けず嫌いな性格が高じて余計な事を言ってしまう。
すると、彩花はニコッと笑って頷いた。
「じゃあ、香菜美も今、この場でタッくんに告白すれば? そうすれば、キチンと香菜
美の口から、思いが告げられた事になるよ?」
「今!? こ……ここで?」
「うん。勇気があるのだったら、言えると思うし、むしろ一番言いやすいわよ。タッく
んだって聞きたいだろうし」
その言葉に、私は思わずタカシの方を向いた。タカシも驚いた顔をしていたが、私と
目が合うと、照れ臭そうにそっぽを向きつつ、しかし彩花に同意して頷いた。
「まあ、その…… そうだな。彩ちゃんの言う事を疑う訳じゃないけど……でも、俺も
ちゃんと、香菜美の口から聞きたい」
うっ、と私は言葉に詰まる。すると、その背中に彩花の手が触れた。明らかに期待し
ているタカシと、背中を押す彩花に挟まれ、私は退路がもうどこにも無いのを悟るしか
なかった。もちろん、この場で否定なんて出来る訳も無い。
「う……じゃ、じゃあその……い、一度しか言わないから……ちゃんと、聞きなさいよ
ね…… 分かった?」
そう念を押すように言いつつ、同意すると、タカシはコクリと頷き、顔を上げて私を
見つめた。
「ああ。しっかり聞いているよ。だから、頼む」
ゴクリ、と私は唾を飲み込もうとしたが、口の中はカラカラに乾いていた。口を閉じ
たまま、ほぐす様に口を動かして、唾液も分泌させる。それから、一つ大きく息を吐い
て、俯いて精神を統一して告白の言葉以外の一切を頭から締め出す。それから、顔を上
げて、口を開いた。
「……その……わ、私……私も……椎水香菜美も……タカシの事が、ずっと昔から好き
でした…… 多分彩花には負けないと思うくらいに……です……」
- 93 :
- 言い終えると、ドッと恥ずかしさが体中を襲い、熱が全身から噴き出した。思ってい
た以上の言葉が自分の口から出て、彩花が何か言うんじゃないかと気になったが、顔を
見る勇気も無かった。顔を伏せ、内から沸いてくる激情をひたすら我慢していると、よ
うやくタカシの声が聞こえた。
「ありがとうな。その……正直、香菜美からもそんな風に思って貰えてるとはさ。まあ、
夢にもって訳じゃないけど、都合のいい妄想としか思ってなかったから、嬉しく思うよ」
私は、恐る恐る顔を上げた。今の言葉だと、正式な返事だとは思い難い。嬉しいけど、
やっぱり彩ちゃんの方がという答えもあり得るからだ。タカシの表情から答えを察しよ
うと思うが、タカシは困った顔を浮かべて私から彩花に視線を移し、そしてまた戻して
聞いて来た。
「あの……さ。これって、その……今、選ばなくちゃダメ……なのかな?」
それには、彩花が首を振って否定した。
「そんな……もし、考えもしていなかったのに、すぐに決められたら私達こそ困っちゃ
うわ。タッくんも、どちらか片方の事がずっと好きだった、とか言うなら別だけど。決
まっていないのだったら、今日からは私達の事を、恋人にするなら……お嫁さんにする
ならどっちがいいか、ちゃんと真剣に考えて、答えが出たら、私達二人の前で告白して
くれればいいわ。もちろん、二人とも、なんてのは無し。ちゃんと私と香菜美のどちら
かを選んでね」
するとタカシは、一つ大きくため息をついた。
「どっちか一人……か…… 難しいよなぁ…… けど、今まで双子の可愛らしい姉妹と
幼馴染っていう特権に甘えて来たけど、決めなくちゃ行けないのかぁ……」
「うん。でも、時間はあるんだから、ゆっくりね。私は急がないわ」
彩花が同意を求めるように私を見たので、私も頷いた。
「私も。大体、適当に選ばれたりしたら困るし」
「本当にね。サイコロで奇数なら私で偶数なら香菜美とかだったりしたら、怒るわよね」
言葉とは裏腹に、弾んだ声で冗談を言って彩花が笑う。するとタカシが、ボソッと呟いた。
「あのさ。仮に……だけどさ。両方選ばないっていう選択肢があるとしたら……それは、
選べるのか?」
タカシの問いに、彩花はコクリと頷いた。
- 94 :
- 「もちろん。それは、私達に取っては最悪の結末だけど……ね?」
同意を求める彩花を無視して、私は挑戦するようにタカシを睨み付けた。
「いいけど、出来るの? こんな可愛らしい双子姉妹が好きだって言ってるのに、両方
揃って振るなんて。アンタみたいな凡庸で何のとりえも無い男子がそんな事したら、全
国の彼女無し男子の呪いが降り注ぐわよ?」
するとタカシは、慌てて両手を振って否定してみせた。
「いやいやいや。確認事項として聞いただけで。つか、この二人を振るって……ハード
ル高過ぎるだろ。どっちかを選べって言われる以上にさ」
すると彩花が、ソソソッとタカシに近寄ると、腕を取って、自分の腕に絡め、体を押
し付けた。
「そうよ。だからタッくん。真剣に、私達の事を選んでよね?」
それに私も乗っかって文句を言う。
「そうよ。だから適当に選んで振ったりしたら、一生恨んでやるんだから」
「責任重大だな。これは……」
嬉しいというよりも疲れた様子のタカシに微笑みかけてから、彩花は私に向かってタ
カシの反対側の腕を指して呼び掛けた。
「ほら、香菜美。タッくんの反対側が空いてるわよ」
何をしろと言うのか察して私は一瞬怯んだ。自分からタカシと腕を組むなんて、そん
な事した事もないからだ。しかし、彩花が見せ付けるように体を押し付けるのを見て、
負けず嫌いの心が恥ずかしさに勝ち、私はタカシの腕を取った。
「しょうがないわね。したくないけど、バランスの問題で両手に花の方がいいだろうか
ら、腕組んであげるわよ」
そして同じように腕を絡め、体を押し付ける。すると、ちょっと揶揄するようなタカ
シの言葉が聞こえた。
「両手に花って言っても、色は赤と青くらい違うけどな」
「やかましいわよ。このバカ」
自分のひねくれさをからかわれたと思い、悪態を付いて腕を締めるとタカシが悲鳴を
上げた。
「イッテ!! 香菜美、止めろって!!」
- 95 :
- リアルタイム遭遇!
支援
- 96 :
- 彩花がそれにクスクスと笑い、そして私達を交互に見て言った。
「それじゃあ、予定通りスイーツを食べに行きましょうよ。何か緊張したし、色々頭も
使ったから、糖分が必要になっちゃった」
彩花でもやっぱり私と同じようにドキドキして興奮したりしてたんだなと親近感を覚
えつつ、私は頷いて、それから突き放すように付け足した。
「いいけど、言っとくけど全額彩花のおごりだからね。私とタカシを騙したんだから、
それくらいの罰はあって然るべきだと思うけど」
すると彩花が泣き声を上げた。
「ふぇええええっ!? そんなお金ないよぉ〜 お願い、お姉ちゃん。半分出して」
「それじゃ意味ないでしょうがっ!! 足りない分は出してもいいけど、後から徴収す
るからね」
「香菜美ってば酷い。告白の手伝いしてあげたのに、鬼。悪魔!!」
「やかましい!! 頼んでないし、結果オーライだっただけで、ホントに考え無しなん
だからアンタは!!」
するとタカシが、やれやれと言った感じで肩を竦めた。
「どっちを選ぶまでは、今後はこれがずっと続くのか…… やれやれ」
その言い方がちょっとカチンと来たので、私は軽く脛を足で蹴飛ばしてやった。
「イテッ!! 何すんだよ」
しかめっ面で文句を言うタカシを睨み上げて、私はフンと鼻を鳴らして、そして言っ
てやった。
「そうよ。どっちかを選ぶまで……じゃなくて、どっちを選ぼうと、今後一生続くんだ
から…… 覚悟しなさいよね……」
「私はタッくんにはどこまでも優しいよ? だから、タッくんならスイーツご馳走免除
してくれるよね」
「それはダメ!!」
ふぇぇーと泣き声を漏らしつつ、楽しそうな彩花を見て、私は内心ため息をついた。
ライバルは多分、世界で一番強大な女の子だなと。だって、私が理屈抜きで、世界で一
番大切な人なんだから……と、あらためて肝に銘じるのだった。
終わりです
ここまで読んだ人は、長々とお付き合いください、ありがとうございました。
- 97 :
- GJ
なんだよ両方嫁にすればいいじゃないか
- 98 :
- GJ!!タカシがやれやれ系主人公にwww双子ちゃんハーレム羨ましす!
綺麗に収まって良かったよ!
自分も投下行きますー
いつぞやのVIPで投下した、「ツンデレに偽嫁になってくれって頼んだら」の最終章です
- 99 :
- ―――
男(この恋が成就するも立ち枯れるも俺次第、か……)
女「お帰り、早かったわね。店長さん、なんて?」
店長「ん……それがさ、俺とかなみが夫婦じゃないっての、バレちった。つーか嘘つくの気まずいから、俺からバラした」
女「えーっ!? それじゃ私のここ数時間の努力が水の泡じゃなーい!!」
男「大丈夫。店長は気にしてなかったし、他の二人にバラすようなこともしない人だから」
女「そう……それならいいけど」
男「後片付け、一人でさせて悪かったな。手伝うよ」
女「当然よ、ちゃっちゃとなさい!!」
男「……」
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