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2013年07月文学427: 戦後派作家 (148)
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戦後派作家
- 1 :2011/08/20 〜 最終レス :2012/08/05
- 戦争の意味を問い、社会問題に積極的に発言していた偉大なる戦後派作家たちを見直す必要があるのではと思って立てました。
主な作家
野間宏(1915年生まれ)
椎名麟三(1911年生まれ)
梅崎春生(1915年生まれ)
武田泰淳(1912年生まれ)
花田清輝(1909年生まれ)
埴谷雄高(1909年生まれ)
加藤周一(1919年生まれ)
中村真一郎(1919年生まれ)
福永武彦(1915年生まれ)
大岡昇平(1909年生まれ)
三島由紀夫(1925年生まれ)
安部公房(1924年生まれ)
島尾敏雄(1917年生まれ)
堀田善衛(1918年生まれ)
井上光晴(1926年生まれ)
長谷川四郎(1909年生まれ)
小島信夫(1915年生まれ)
小沼丹(1918年生まれ)
近藤啓太郎(1920年生まれ)
安岡章太郎(1920年生まれ)
阿川弘之(1920年生まれ)
庄野潤三(1921年生まれ)
遠藤周作(1923年生まれ)
吉行淳之介(1924年生まれ)
三浦朱門(1926年生まれ)
- 2 :
- >戦争の意味を問い、社会問題に積極的に発言していた
とするなら第三の新人の大半をのけて,「近代文学」の連中,新日本文学会の連中を加うるべきじゃん
- 3 :
- 竹内好や大西巨人は
- 4 :
- 梅崎春生武田泰淳島尾敏雄
- 5 :
- ____ _________ /∨∨∨∨∨∨ ヽ
/ ̄ ̄ ̄ ̄\,, / __,,,,,,,,,,,,__ \ > | |イアン|ジャイアンジャイアl
/_____ ヽ / /エモンドラエヽ \ > _______ | |゙ャイアンジャイアンジャイl
|ビタノビタノビタノ| | / /ドラエモンドラエモ\ ヽ  ̄ |オスネオスネス\| | /ジャイアンジャイアンジャ
|ノビタノビタノビタ|___/ |/.モンドラエモンドラエモントヽ | _ |スネオスネオスネVオスi |ンジャイアンジャイアンジャ|
|タノビタノビタノビ 6 l |エモンドラエモンドラエモンド| | \スネオスネオスネオスネ丿 |イアンジャイアンジャイアン|
. ヽノビタノビタノビタ,-′ |.エモンドラエモンドラエモンド| l \ネオスネオスネオ/ \ャイアンジャイアンジ/
ヽビタノビタノ/ヽ ヽエモンドラエモンドラエモン/ / /オスネオスネオく / ヽ
/ ヽ \モンドラエモンドラエモ/ /  ̄/ ヽ / ヽ
| | | o━━━━━━━━┥ | | | | | |
シュッ i||!| | | シュッ i||!|/ | シュッ i||!| | | シュッ i||!| | |
シュッ i|!i|!i ノ _____| シュッ i|!i|!i | シュッ i|!i|!i ノ _____|シュッ i|!i|!i ノ _______ |
( / ( o / ( / ( /
ヽ───┴─ ′ ヽ─────── ′ ヽ───┴─ ヽ--───┴──
- 6 :
- 戦後派スレいいじゃん。
武田泰淳や大岡昇平のスレもないみたいだからねえ。
- 7 :
- 『群像』の「戦後文学を読む」。
野間宏、武田泰淳、椎名麟三、梅崎春生、大岡昇平ときて、石原吉郎は予想外だったよな?
次は埴谷雄高あたりかなくらいに思ってたのに。。。
だが、風は凍るだろうか、君は呼吸し、かつ挨拶せよ、いいですねえ。
関係ないけど林尹夫の留別の詩、「帝国の終末」がラップのリリックっぽい件
- 8 :
- 島尾敏雄は戦後最も重要な作家じゃない?
三島とか大江よりすごいよ『死の棘』とか
- 9 :
- >>7
普通はそこ埴谷だねえ。
>>8
重要さについては俺も実はそう思ってるけど、
『死の棘』より短篇群を評価したいんだよなあ。
- 10 :
- > 三島とか大江よりすごいよ『死の棘』とか
wwwww
なにがすごいか書けるなら書いてよ
無理かな?w
- 11 :
- 島尾は戦後作家としては切り口の豊富さで群を抜いてるからな
この先も派手に扱われることはないだろうが、論じられる寿命は長いと思うよ
戦後の狂った部分を体現してる上に、独善性から遠いタイプだから論じやすいってのもある
ちなみに三島や大江とは決定的にタイプが違う。
彼らが人工性・構築性や文学的想像力といったものを前面に出して作品を著してるのに対して、
島尾は現実の体験とそれを通過した自分の意識だけをもとにものを書いてるわけで。
ただその分、作者の意識の作品空間への滲入が尋常じゃなく、それがあの文体の強度の異様さをものしてるとは言える。
- 12 :
- 商品しょぼwwwwwwwwwwww
- 13 :
- 大岡や島尾は実際に兵隊になってるからねえ
- 14 :
- >>10=>>12
いい年して草を多用するなクズが
- 15 :
- まあまあこういうの2ちゃんじゃたまにあるから。
- 16 :
- 島尾俊夫は小船で米軍母艦に特攻かける直前に詔勅敗戦で生き残ったんだよね
三島より戦争と死のことを生身で実感している
ドストエフスキーやブランショの死の体験と同じことを経験してるから文章に強度がある
- 17 :
- まあ戦争体験者がみんな優れた作家になれるわけじゃないけどね。
大岡昇平、埴谷雄高、花田清輝はみんな1909年生まれかあ。
世代的には1909−1919年の生まれがコアなんだろうなあ。
俺の好きな藤枝静男はちょいと早く1907年生まれか。
- 18 :
- 文体だか、文章だかの強度とかなんぞwwwwwww
- 19 :
- >>18
横レスだけどさあ。
アンタ、もうちょっとマシな合いの手ニシテくれよ。
強度(アンタンシテ)がどうこう言う前にw
武田泰淳どうよ?
- 20 :
- 第三の新人 のスレも立ててほしかったが、一緒でいいかあ
単体だと伸びなさそうだし
- 21 :
- >>19
ああ、「湖南の兵士」を訳した大島覚ですね
- 22 :
- >>19
風媒花とかいいね。
あれ自分のウンコを手に持って歩いて、それを女の肩に回して去っていくとことかあるでしょう。
さすがだと思うね。
- 23 :
- タイジュンならひかりごけだよ
- 24 :
- 泰淳はね、やはり史記の世界ですよ ではさようなら
- 25 :
- イミフやな
- 26 :
- なるほど、泰淳は結構読まれていそうだね。
風媒花、ひかりごけ、司馬遷、か。
俺が読んだ限りでは、やっぱり「富士」が強烈だったね。
読書会スレのおかげで「異形の者」は今回初めて読んだ。
- 27 :
- 辻、丸谷が出てないな。
- 28 :
- 福永武彦(1918年生まれ)
- 29 :
- >>27
そのへんは加賀乙彦,小川国夫あたりと並べるべき。
まあ>>1も戦後派だけじゃなくごっちゃなってるけどな。ほとんど同世代なだけで。
あ,武田泰淳について,江藤淳の云「やはり,遅くRを失ったということが第一」
- 30 :
- 泰淳は何歳でRを喪失したんだろう?
- 31 :
- 戦後作家で一番ペシミスティックなのは誰どす?
- 32 :
- >>31
ペシミスティックなのが好きなの?
ウーン、椎名麟三はペシミスティックとはちょっと違うだろうしなあ。
- 33 :
- 戦後文学を読んでいくか。基本絶版が多いのがあれだが。
- 34 :
- 今の文学板住人は読書量が少ないんだな
- 35 :
- この状況を幸福と取るか不幸と取るか
- 36 :
- まだまだ俺の読んでないものは沢山あるという意味で幸せ。
- 37 :
- 今年の二月に出た『戦後派作家たちの病跡』って本がおもしろかった
井上光晴、島尾敏雄、三島由紀夫、安部公房の四人しか取り上げてなかったけど
ま、この4人は戦後派の中でも特にメンヘラチックだからな
虚言癖、鬱、自己愛性人格障害、分裂症。。。
- 38 :
- みんな読んでるなあ。やっぱり島尾敏雄は読まないとダメかなあ。
- 39 :
- 未読だったら代表作の死の棘よりも短篇の方がおススメ
- 40 :
- アドバイスありがとうございます
- 41 :
- >>37
中村真一郎も後年おかしくなってたよね
その分析もしてほしかったなあ
- 42 :
- 文学が正義を語りえると錯覚したとき、作家は盲目になった。
それがいわゆる「戦後文学」のおかした誤りである。
作家は怖れずに私情を語り得なくなった。
その上に世界の滅亡について語ることが家庭の崩壊ついて語ることより「本質的」だという通念が根をはって、ジャーナリズムは「戦後派作家」を甘やかした。
- 43 :
- 中村クンは超人的な読書量と語学力を盾に(真偽の程は不明)世界文学の未来について
熱く何度も語り続けたくせにポロッと「カルヴィーノが判らん」って書いちゃってたのがワロたw
同窓の小島信夫の作品についてもまったく言及したこともなさそうだし
実は時代の流れと共に真の前衛は完全にワケワカメになって
んで「文学は死んだ」と思い込み亡くなってたんだろうね。
- 44 :
- 浅い読み方してるんだな
- 45 :
- >>38
いいよ島尾は。>>39が書いているように短篇が俺は面白いなあ。
「むかで」「鬼剥げ」とか夢モノとして分類される作品群は
鈴木向きかもしれないな。
- 46 :
- そっかあ。でも文庫でなさそうですね。
- 47 :
- ●へ゜イカレン_ト・コ_ンサ_ルティング
・新卒内定切りで有名なクソ企業。実行犯の執行役員南_部は社長がまだ在籍中。
・売れない社員は何もない部屋に監禁され、休職退職強要、カメラ監視。
・今年入社した新卒の半数が退職済
- 48 :
- >>45
お、「むかで」わかるやついたかぁ
当時から批評家の多くは「例の島尾の異常感覚」といって敬遠してて、でも花田清輝が時評でやたら褒めたんだよね。
その時花田は新日本文学の編集長を更迭された頃で、わざわざ島尾の元へ訪ねてきて、
「近頃の作品はとてもいい、むかでは傑作じゃないのかな」なんて言ってる。
「鬼剥げ」についても村松剛が「冒険小説の提唱」だかで世界文学age日本文学sageしてるのに対して、
「たとえばこの島尾敏雄の小説集だとか、わたしの『アヴァンギャルド芸術』という評論集だとか、
日本にもまた、国際的水準をぬいたすばらしい作品のあることにほとんど気づいていない。」
なんて言って持ち上げてる。
スレチな気もするがお節介承知で言わせてもらうと、「むかで」なんていま新品で読めるのは「日本幻想文学集成24 島尾敏雄」
くらい。ただこれも初〜中期までを集めたものだが「兆」「帰巣者の憂鬱」「帰魂譚」が抜けててな。。。
一時期歌改版が出回った新潮文庫の「出発は遂に訪れず」も併せれば中期まではだいたい押さえられるんだが、
それをもってしても今度は後期の「島へ」「頑な今日」が抜けてしまうんだな。。。
- 49 :
- 講談社文芸文庫スタンダードって野間宏の暗い絵、武田泰淳の風媒花ってきてるけど戦後文学を読むの企画に対応してるの?
雑誌と書籍部って別だからそうでもないのかな
- 50 :
- >>47
ふうん・・・
- 51 :
- >>46
48で挙がってる「日本幻想文学集成24 島尾敏雄」はいい本だよ。
>>48
両者の評価は知らなかったなあ。
島尾と藤枝の小説作品はほぼすべて読んだ。
>>49
講談社文芸文庫スタンダードで「大陸の細道」の木山捷平もあるけど
戦後派とはいえないか。
- 52 :
- 一般に戦後派というのは第一次、第二次戦後派を指し、
その多くが近代文学派、つまりかつての左翼崩れだったから
個人と社会という図式的な捉え方になるけれども
そういうある特定の党派の世界観で小説や世間を規定する史観は良く無い。
それだと三島や梅崎は論じられない。
ようするに左翼的全体論での括りなんだよね。
- 53 :
- でも、戦後文学が束になったところでKAGEROU一作の足許にも及ばないんだよね
なんか虚しいよね
- 54 :
- いや、戦後文学が束になったところで村上春樹一人の足許にも及ばない、というべきだろう
- 55 :
- ツマンネ
- 56 :
- 村上春樹が重要じゃないとは言わないけど、あの人は思想を語る作風じゃない
戦後派の人は思想を語っていた。それはどちらが正しいとかではなく違いとしてある
文学が社会に対して影響があるといってしまえば傲慢であり、意味がないといえば嘘になる
戦後の方向性としては戦後派より村上春樹のほうへ潮流が向かったということです
- 57 :
- 社会はね。文学が社会現象になるなんてそもそも間違ってるんだよ。(安吾は除く)
- 58 :
- 戦後派(特に一次)は重いよね。ずっしりくる。
- 59 :
- その重さがイイんだよねえ。文学に軽さなんて求めてねえからさ。
- 60 :
- 野暮ったい、読みにくい。
- 61 :
- 一人の知識人があーでもないこーでもないとグダグダ自問自答を繰り返してれば、
それが日本人の精神を代表できた、そんな幸福な時代の産物
今となっては骨董ほどの値打ちもない
- 62 :
- じゃあこんな板に来なきゃいいじゃん。ちなみにあんたはこの時代の精神を代表してるのが誰だと思ってんの?秋元康?w
- 63 :
- 今は、一作家が時代精神を代表できるような時代じゃないって言ってるんだよ
新しい誰かが出てきたから戦後派作家が無用になった、ということが言いたいんじゃない
- 64 :
- 戦後派作家の代わりって誰なの?大江?じゃあ大江の代わりって誰なの?
- 65 :
- あ、「言いたいんじゃない」って否定文か。俺は時代の精神を文学に映そうとしている現役作家なら阿部和重を推すね。
彼の本質がそういう所にないとしても、そういう仕事もしてるからね。
- 66 :
- じゃあ一作家の代わりに何が時代を映すようになったのさ?結局人間なんて誰もいなくなったって言いたいの?
それとも現代の人間の精神が文学には映せなくなったと?それは進歩なの?退化なの?教えて下さいよ。
- 67 :
- 底なしの状態の戦後は、土台となるものが欲しかったんだろうし、
作家たちも何か築こうとしたんじゃないのか。
いや違うな。まあいい、それは後回しにしておくか。
でも今はどんな土台も胡散臭いもんだっていうのがわかってて、
それならいっそのことカオスをできるだけカオスのままにしとこう、
そういうスタイルを選ぼうとするわけだよな。
阿部はそのカオス的なものをユーモアとアイロニーで描き、
中原は文章表現そのものをカオス化して投げ出してんだよ。
- 68 :
- 柄谷行人は状況をカオスにするために書くと言ってたね。「反文学論」で。
- 69 :
- 第一次戦後派が重いっていっても、今もドストエフスキーなんかが読まれていることを考えると、
そういう「文学の耐えられない重さw」みたいなものはスポイルされてるわけじゃねーよな。
きっとさ。鈴木は泰淳の「滅亡について」は読んでない?
- 70 :
- 読んでない…「政治家の文章」は持ってる。
- 71 :
- しかし柄谷は状況をカオスにしてるのかね?
俺はよく知らないけど、そういうイメージはないなあ。
読書会に安吾、泰淳を選んだ鈴木としては、
もし「滅亡について」を読んでいたなら、
安吾の堕落と泰淳の滅亡を関連づけたかもしれないな。
- 72 :
- それはどの本に入ってるの?
- 73 :
- 「滅亡について」はエッセイ集で岩波文庫にあったはず。
品切れじゃなければ。
いろんなエッセイが入ってて、「滅亡について」はその中の1篇。
短いからすぐ読めるよ。
- 74 :
- 教えてくれてありがとう!!
- 75 :
- 安吾が各人間の生き方として「堕落」を持ってきたとすれば、
泰淳はもっと大きな視野(国家とか世界とか人類とか)から
「滅亡」という言葉を持ってきてるような感じがするね。
風呂入ってもうちょい仕事すっかー。
- 76 :
- バタイユやブランショのように文学を「無為」として考えるのとサルトルのように「アンガジュマン」として考えるのは表裏一体
安部公房が対談で文学ってのは無意味だけどどこかで言語の力というのを信じていると言っていた
昔は文学でも社会に訴えかけることが出来たこともたしかにある(ディケンズとか)が、基本的には胡散臭いものでしょう
大衆というのはその胡散臭さに過剰反応して無意味と決め付けて作家を貶すんです
しかし真の芸術家とはそんなこと当に知っている。いわく「芸術の本質は芸術自己を否定すること」です
現代文学はその否定が趣味世界へ向かったといえるでしょう、あれが好きこれが好きで終わる文学です
大衆社会で社会問題を語ることの困難さに作家たちが逃げているとも言える
- 77 :
- 中原昌也だw
- 78 :
- ちなみにこれは僕の好きな逸話ですが、サルトルは晩年構造主義の台頭で信奉者が次々自分のもとを離れていったのに、
残った数少ない仲間と街頭でビラを手配りしていたそうです。それは今の人は笑うかもしれないけれどかっこいいと思います
ただサルトルが死んだ後この仲間たちは遺産を奪って逃げたりするワルだったらしいですがね
- 79 :
- かっこいいよね。ビア樽に乗って演説したりしてたんだよね。
- 80 :
- >>76の文章って中原?
- 81 :
- いや、俺は知らないけど、中原昌也の生き様そのまんまじゃないですか。
- 82 :
- おまえほんとに中原昌也好きなんだなw
- 83 :
- すべてが中原昌也に結びついてしまうらしいw
- 84 :
- 確かにサルトルはすごいよ。考えてみれば。
ブランショだって「無為」なんて言ってるけど、
デュラスやマスコロらと学生作家行動委員会を組織したり、
アンガージュマンの人なんだよね。
一方、戦後派の埴谷や武田は社会運動の挫折と敗戦を経験した分、
形而上的な方向に向かったのかもしれない。
- 85 :
- 嘔吐を読みたいよー
- 86 :
- 読みたいよー って何だよw 読みたきゃ読めばいいじゃん。
でも嘔吐は俺にはつまらなかったな。
>>67で「作家たちも何か築こうとしたんじゃないのか。いや違うな。」と書いたのは、
安吾の「堕落」と武田の「滅亡」という言葉が書いてる途中で頭をよぎったんだよ。
- 87 :
- つまり敗戦したのだから堕落して生きていきましょうということ?土台は崩れたというが、そのままでいいじゃんと。
僕の意識はそれに近いです。たとえば歴史の問題ですが、右翼や左翼は歴史に正解があるかのごとく振舞う、
そこには相手を論理的に叩き潰そうとする合理主義、理性信仰があるんです。
小林秀雄のように歴史は人智が及ばないからこそ素晴らしいのだとして大東亜戦争について語らなかった態度を評価したい。
- 88 :
- >>87
安吾の場合は、土台が崩れたんだから、下手に土台を築こうとせず、
自ら徹底してさらに土台を崩していけ、と。
それでも人間は土台を築こうとするのは宿命的なものだけど、
それもどんどん崩していけ、と。
そういうラディカルな破壊の中でこそ本当の土台が築かれるんだと。
そんなふうなメッセージに受け取れるね。「堕落論」からは。
- 89 :
- 泰淳の「滅亡」の場合はもっと認識的な視点で、
人間の叡智を超えた次元の動きには抵抗できないと。
すべての国家は遅かれ早かれ滅ぶし、
人間が築く土台なんて脆いものだと。
すべては諸行無常という仏教的な観点でもあるかもしれない。
小林秀雄のように語らないことがいいのかどうかはよくわからない。
でも、大岡のように自分の戦争体験を記録としても芸術としても残し、
戦争体験者でしかなしえないことを文学でやったのは素晴らしいと思うよ。
- 90 :
- 中野重治、石川淳、大江健三郎、木下順二も忘れないでね
- 91 :
- やっぱ第一次戦後派中心でいかないとくくりがゆるすぎてしまうよ
- 92 :
- >>90
戦後派っていうのがわからんのか?
- 93 :
- あー知ってる知ってる、現代文の授業で覚えさせられたよ。
今週の覚える作家、みたいのに入ってた。
「第一次戦後派」「第二次戦後派」「第三の新人」でしょ(笑)?
こういう作家って、試験に出るから覚える作家、って感じで、
まともにその作品自体を読んでる人なんて絶対いないと思ってたよ(笑)。
- 94 :
- まあ「戦争」という体験を自身の文学に採り入れた作家、
ということでいうと木山捷平なんかも地味だけどいいね。
庶民の等身大の経験が語られてるから。
- 95 :
- 集英社の「戦争×文学」シリーズ
このセレクションにひとこと無いかい?
太宰 治 『待つ』
上林 暁 『歴史の日』
高村光太郎 『十二月八日の記』
豊田 穣 『真珠湾・その生と死』
野間 宏 『バターン白昼の戦』
下畑 卓 『軍曹の手紙』
北原武夫 『嘔気』
庄野英二 『船幽霊』
火野葦平 『異民族』
中山義秀 『テニヤンの末日』
三浦朱門 『礁湖』
梅崎春生 『ルネタの市民兵』
江崎誠致 『渓流』
大城立裕 『亀甲墓』
吉田 満 『戦艦大和ノ最期』(初出形)
島尾敏雄 『出発は遂に訪れず』
川端康成 『生命の樹』
三島由紀夫 『英霊の声』
吉村 昭 『手首の記憶』
蓮見圭一 『夜光虫』
- 96 :
- 吉田 満 島尾敏雄のは名作
- 97 :
- >>95
なんで大岡昇平がないんだよ!とかですかね?
- 98 :
- 大岡先生の『捉まるまで』は別立ての巻、『戦争の深淵』へ、遠藤周作『海と毒薬』、武田泰淳『ひかりごけ』といった超有名作と収録されますですね。
捉まるまでって俘虜記のなかの一篇だっけ?
- 99 :
- 中山義秀『テニヤンの末日』、三島由紀夫『英霊の声』もよい作
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