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2013年10エロパロ181: 【田村・とらドラ!】竹宮ゆゆこ 37皿目【ゴールデンタイム】 (389)
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【田村・とらドラ!】竹宮ゆゆこ 37皿目【ゴールデンタイム】
- 1 :2012/10/08 〜 最終レス :2013/10/05
- 竹宮ゆゆこ作品のエロパロ小説のスレです。
◆エロパロスレなので18歳未満の方は速やかにスレを閉じてください。
◆ネタバレはライトノベル板のローカルルールに準じて発売日翌日の0時から。
◆480KBに近づいたら、次スレの準備を。
まとめサイト3
ttp://wiki.livedoor.jp/text_filing/
まとめサイト2
ttp://yuyupo.dousetsu.com/index.htm
まとめサイト1 (閉鎖)
ttp://yuyupo.web.fc2.com/index.html
エロパロ&文章創作板ガイド
ttp://www9.atwiki.jp/eroparo/
前スレ
【田村くん】竹宮ゆゆこ 36皿目【とらドラ!】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1340886420/
過去スレ
[田村くん]竹宮ゆゆこ総合スレ[とらドラ]
http://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date70578.htm
竹宮ゆゆこ作品でエロパロ 2皿目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1180631467/
3皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205076914/
4皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1225801455/
5皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1227622336/
6皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1229178334/
7皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1230800781/
8皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232123432/
9皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232901605/
10皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1234467038/
11皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1235805194/
12皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1236667320/
13皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238275938/
14皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239456129/
15皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1241402077/
16皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1242571375/
17皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1243145281/
18皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1244548067/
19皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1246284729/
20皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1247779543/
21皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249303889/
22皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250612425/
23皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1253544282/
24皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1255043678/
25皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1257220313/
26皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1259513408/
27皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1260805784/
28皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1263136144/
29皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266155715/
30皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1268646327/
31皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1270109423/
32皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1274222739/
33皿目http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1285397615/
34皿目http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1295782102/
35皿目http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1313928691/
- 2 :
- Q投下したSSは基本的に保管庫に転載されるの?
A「基本的にはそうだな。無論、自己申告があれば転載はしない手筈になってるな」
Q次スレのタイミングは?
A「470KBを越えたあたりで一度聞け。投下中なら切りのいいところまでとりあえず投下して、続きは次スレだ」
Q新刊ネタはいつから書いていい?
A「最低でも公式発売日の24時まで待て。私はネタばれが蛇とタマのちいせぇ男の次に嫌いなんだ」
Q1レスあたりに投稿できる容量の最大と目安は?
A「容量は4096Bytes、一行字数は全角で最大120字くらい、最大60行だそうだ。心して書き込みやがれ」
Q見たいキャラのSSが無いんだけど…
A「あぁん? てめぇは自分から書くって事は考えねぇのか?」
Q続き希望orリクエストしていい?
A「節度をもってな。節度の意味が分からん馬鹿は義務教育からやり直して来い」
QこのQ&A普通すぎません?
A「うるせぇ! だいたい北村、テメェ人にこんな役押し付けといて、その言い草は何だ?」
Qいやぁ、こんな役会長にしか任せられません
A「オチもねぇじゃねぇか、てめぇ後で覚えてやがれ・・・」
- 3 :
- 813 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2009/01/14(水) 20:10:38 ID:CvZf8rTv
荒れないためにその1
本当はもっと書きたいんだがとりあえず基本だけ箇条書きにしてみた
※以下はそうするのが好ましいというだけで、決して強制するものではありません
・読む人
書き込む前にリロード
過剰な催促はしない
好みに合わない場合は叩く前にスルー
変なのは相手しないでスルー マジレスカッコワルイ
噛み付く前にあぼーん
特定の作品(作者)をマンセーしない
特に理由がなければsageる
・書く人
書きながら投下しない (一度メモ帳などに書いてからコピペするとよい)
連載形式の場合は一区切り分まとめて投下する
投下前に投下宣言、投下後に終了宣言
誘い受けしない (○○って需要ある?的なレスは避ける)
初心者を言い訳にしない
内容が一般的ではないと思われる場合には注意書きを付ける (NGワードを指定して名前欄やメ欄入れておくのもあり)
感想に対してレスを返さない
投下時以外はコテを外す
あまり自分語りしない
特に理由がなければsageる
- 4 :
- 前スレが落ちてたっぽいので立てました
スレタイにゴールデンタイムいれてみたら文字数ギリギリでこうなった…
あと>>1の行数もこれで制限いっぱいなので次スレ立てる人は気を付けてください
- 5 :
- スレ立て乙
盛り上がりの無さからいつか落ちると予想できたけどね
ちなみにななこい6が作者のサイトで更新されてたよ(ここが落ちてたからw)
- 6 :
- 37か
思えば遠くへ来たもんだ
- 7 :
- おお、ななこいの続編が出ていたとは
4から途切れていたからすっかり気がつかなかった
ここで言うのもなんだけど、作者様GJです!
- 8 :
- 乙だっつーの
- 9 :
- >>5
作者様のサイト探しきれないんだが検索のヒント教えて貰えないだろうか
- 10 :
- グーグル先生でタイトル名だけで検索かけたら
普通に1ページ目に出るのだが?
- 11 :
- 発見したありがと
- 12 :
- 香椎奈々子
でググッても最上位に出てくるw
- 13 :
- 1乙&保守
- 14 :
- すいません、質問なんですが
どなたか、保管庫の補完庫にあるリンクの
竜児×亜美スレ96氏のイラスト置き場のパスワードを知ってる方か
当時、その話が出ていたスレ名をご存知の方は居らっしゃいませんでしょうか?
見てみたくて、いくつかの過去スレ掘り返してみたのですが
竜児×亜美スレは既に存在しないし、わからなかったので
こちらで質問させていただきました
ヒントでも構わないです
- 15 :
- 保守
- 16 :
- 保守
- 17 :
- なんか保守しても意味なくないか・・・?
もう3週間経ってるけどSSの投下が無いからさ
- 18 :
- 見事な過疎っぷり
ゴールデンタイムが最終巻までいくか、アニメ化でもしない限りはこんなもんでない
圧縮こない限りは落ちる事も無いだろうし、連載してる人もいるみたいだから
特に気にする必要もないと思うが
- 19 :
- 変に荒れて悲惨になるよりは過疎ってるほうがいいかな
- 20 :
- アニメ見てはまってゲーム買って
最近やっと小説を読み始めました。小説の方が竜虎のフラグが多いね
- 21 :
- 誰もゆゆこの書く文書に、リアルな学生生活なんて求めてないだろうに…
とらドラも基本はコメディで、そんなもん無かったじゃん
- 22 :
- 失礼、誤爆
- 23 :
- ななこい7話があがってましたね。174氏やななどら、ちわどらの作者の皆さんお元気ですか?
こちらのスレにも書き込んでもらえないかなぁ
- 24 :
- 短編ならともかく、保管庫が機能してない時点でここに上げても意味が薄いと思われる
前の話とか遡れないからね
174氏も最終投下から二ヶ月経つし、辞めたのかもしれないね
- 25 :
- dat落ちとかしちまったしな
- 26 :
- ななこいが見つからんのだが、誰か助けてくれ
- 27 :
- ななこいでググれ
- 28 :
- 見切られちゃったんだろうな〜
まあ、見に行けば読める分だけマシなんだろうけど
- 29 :
- 仕方ない
続きを読めるだけ感謝するよ
- 30 :
- ななこい最新話おもしろかった
しかも次回が楽しみな引きだ
- 31 :
- ゴールデンタイムまた外伝ですか
迷走して方向性でも探ってんのかな…
- 32 :
- ヒロインがじょしこおせえじゃないから人気が出ない
- 33 :
- 先生には悪いが、俺のとらドラ熱でさえ
原作<アニメ< 出来のいいSS だからなあ、ゆゆぽの文体は癖あるし
GTも買ってるけど発行日じゃなく本屋とかBOOKOFF行ってあったら買う程度
- 34 :
- pixivでもゆゆこ関連のSS書いてるのなんて
今となっては片手で数えられる程度だしなー
- 35 :
- pixiv で SS ?
- 36 :
- マイナーであまり知られてないが、pixivは小説の類も扱ってるよ
- 37 :
- あなたは腐海を何もわかっていない。
そこは人間の住む場所じゃないわ。
- 38 :
- >>32
やっぱり、ラノベでメインキャラ・レギュラーメンバーは中高生じゃないと無理だわな
- 39 :
- 腐海でも何でも面白けりゃいいです
ここだって似た様なもんだし
- 40 :
- 通じなかった……
シブは腐女子のすくつだから止めとけと言いたかったのをナウシカのセリフにからめたのに
- 41 :
- 39だけど、そんな事は百も承知です
ランキング上位50なんぞ、黒バスしかないという事もね
単に面白い作品ありゃ何処でも見に行くって比喩として言っただけ
ご心配はしてくれたという事でしたら、ありがとう
- 42 :
- pixivにも萌えられるssあるけどな
ちゃんと避けて使えばpixivもいいところだよ
- 43 :
- おれの予想ではそろそろ神作家達が動き出すはずなんだが...なかなか投稿されんな;;
- 44 :
- ローマの人まだかなあ。
- 45 :
- 来週で最後にSSが投下されてから二ヶ月が経つな
前スレ程とは言わないまでもこの過疎っぷりは寂寥感にあふれるものが…
98VMさんも最後の近況報告から丁度1年半か
- 46 :
- 98VMさんはFUKUSHIMAの腐海の底に沈んでしまったのかな(´・ω・`)
- 47 :
- >>46
表現がマズいですよw
でも98VMさんの復活を心待ちにしてます!
- 48 :
- 保守
- 49 :
- 寒い…
- 50 :
- >427 ◆/8XdRnPcqA sage 2011/05/20(金) 00:26:15.48 ID:snJKrI5L0
>
> 例によって地下鉄を乗り継いで、バルベリーニ駅からシスティナ通りを通ってスペイン階段を降りる。
> 平日の昼前だというのに、スペイン広場の噴水前は混雑していた。
> 「あっちでしょ?」「おう。」
> どうやら、バヴィーノ通りの入り口までは道案内は不要なようだ。
> 横切るのは思い出のスペイン広場。
> しかし、そんな感慨はつゆほど見せず、ずいずいと押し渡っていく亜美。
> 過去のロマンを振り返りがちな男と違って、女は常に前向きで現実的だ。
> とはいっても、亜美は女性としては一番ウェットな部類の性格なんじゃないかと思うわけだが。
> などと考えている間に…… ほら、やっぱり立ち止まった。
> 振り返った顔は… 嗚呼、またよからぬことを考えているな、コイツ。
>
>
> こんな感じでゆっくりと復元中。もうちょっとね、もうちょっと。
>
>
> 428 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2011/05/20(金) 01:01:01.92 ID:oXnRHwCDO
> >427
> ウワァァァァァン(´Д`)
> 待つぞ、頑張って待つぞ、頑張れVMさん!
>
>
> 429 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2011/05/20(金) 01:27:05.98 ID:qYpM4M270
> >427
> キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
>
> 今から全裸で待つと大変かな(´;ω;`)
>
429の人?
既に一年半も全裸で待ち続けているのか・・・
- 51 :
- 保守
- 52 :
- 保守
- 53 :
- 保守
- 54 :
- 保守
- 55 :
- イタリアの旅番組を見る度に妄想してしまうな
- 56 :
- あるあるw
- 57 :
- 保守
- 58 :
- みんなどこへいった〜 二度と〜かえることもなく〜 つ〜ば〜めよ〜...
- 59 :
- 本格過疎状態になって、はや三ヶ月
みんなモルグに落ちていったんだよ…
あの二人まで消えるとは予想外だった
保管庫機能してないし、しゃーないともいえる
- 60 :
- >>59
あの2人?
- 61 :
- 保守
- 62 :
- 保守
- 63 :
- ほっしゅ
- 64 :
- ゴールデンタイムが完結するか、望み薄のアニメ化まで冬眠してくる(`_´)ゞ
終わったら起こして
- 65 :
- 保守
- 66 :
- 保守
- 67 :
- みんなが帰ってくるまでの低コストSS投下
注意
古本屋でみつけたゲームブック?みたいな昔の文庫本の話をヒントにアレンジ。反則スレスレ
なので、無駄にポイントとか出てきますが、気にしなくてもどうにでもなるかと
選択肢があって、結末部分が分岐します。
そのあたりが気に触る方は申し訳ありませんが、スルー下さい。
題名 : 借家暮らし
方向性 :大河と亜美、ダブルヒロインの低コストSS
主な登場キャラ:竜児、大河、亜美
作中の時期:高校3年 夏休み
前提:
とらドラP 亜美ルート100点End後の世界
夏休み中、亜美は高須家に居候
- 68 :
- シーン1 いつもの喧騒?
「……こ〜の〜、ばかちーのくせに、今日という今日はもう勘弁しないわ」
今週に入って何度目かの罵声が高須家を貫いた。大河は仁王立ちでちゃぶ台をはさんで亜美に向き直る。
「聞き飽きたての、逢坂さんって本当、ボキャブラリーが自分の胸みたいに貧しいよね」
「ぬぬぬ、貧乳って言うな!」
「えー、貧乳とか言って無いのに? でも、自覚はあるんだ。
亜美ちゃんが思ってたより、ちびトラって頭いいんだね、びっくり。語彙はないけど」
「ふん、言葉知らない訳じゃないもん。バカチーのあれみたいにモジャモジャして面倒臭くないだけだもん」
「言ったな! 馬鹿トラ!」
夕食中だったので、竜児と泰子も同席しており、
……食後のお茶を飲んでいた。
いつものことなのだ。泰子はニコニコと両方を応援していた。
所詮は子犬と子猫(科肉食獣)のじゃれあいな事は学習済みだ。だが、限度はある。
「お前ら、いいかげんにしとけ。近所迷惑だろ」
数日前、1Fの大家さんから、注意されたばかりだった。
その時、大家に平謝りする竜児をみている。
二人は竜児に隠れ、もう喧嘩をするのはやめようと約束しあったはずだった。
だから、二人は目を合わせると、それでも、「フン!」とそっぽをあさっての方向に向け、無理やり停戦した。
そして、次の朝。朝食に亜美は姿を現さなかった……
亜美の寝室となっている奥部屋へ様子を見に行こうとする。竜児はもしかして昨日の喧嘩が原因ですねているのかと思ったからだ。
当事者である大河へも声をかける。すると
「やだね。ばかちーの事なんかほっとけばいいんだ。2、3食抜いた方がダイエットになるからデブチーには丁度いんじゃない?」
とあっさりと拒絶。大河は大河で昨日の事で意地になってるようだった。しょうがないので、一人で様子を見に行く。
「川嶋、どうした? 調子悪いのか」
「え、うん、ちょっとなんだけど、少しお腹痛くて、少し休めば大丈夫だと思うから。ごめんね。朝ごはん作ってくれたのに」
川嶋は意外と考えすぎるところがある。もしかしたら昨日の事が原因なのかと考えながら、竜児は居間に戻った。
そこで竜児は
@ 亜美に無理をさせないよう、今日の夕食の食事当番(本来は亜美)をなんとかする。
一人だと時間がないので大河にも手伝わせよう。
A 今後の人生教育を兼ねて、大河に亜美を見舞う事を強く諭す。
B 余計なお節介をしてもどうしようもない。一応、大河には亜美の病状だけは伝えよう。
- 69 :
- 今日の夕飯当番は亜美だった。さすがに亜美にさせる訳にはいかない。だが、あいつは責任感が強いとこがある。
それを阻止する為に、先に用意してしまおう。弁財天に出勤する前に済ませる必要があるから、人手がいる。
「なぁ、大河。夕飯作るの手伝えよ」
「はぁ?。料理出来ない私になにを手伝えって言ってるのよ」
「なに、簡単なことでいいんだ。それでもすげー助かる」
「それでもイヤ。面倒だもん」
「たのむ。そうでもしねーと、川嶋が無理しそうな気がする」
「ばかちーが? そんな調子悪いの?」
「いや、本人は少し休めば直ると思うが、あいつ、変なところで責任感強いだろ」
大河は少し考え込んで、小さく頷くと
「ばかちーだものね。……わかった。わたしに手伝える事があったら言って」
「おう。助かる」
それから小一時間、台所は大騒ぎだった。
大河と竜児は忙しくも、楽しい時間を過ごした。
その晩、亜美と泰子は大河の手料理に、大きく驚きつつも、賛辞し、明るい晩餐となった。
大河、亜美との「えにし」が「+1ポイント」
- 70 :
- 竜児は亜美の腹痛の原因はストレスだと判断した。亜美はあれで意外と考えすぎる性質だ。
いくら、何でも口に出来る友達の仲といえど、親しい仲にも礼儀ありだという事を大河に教えないといけない。
きっと、それが大河のためだ。
「大河、川嶋、本当に腹痛みたいだぞ」
「え、本当だったの!、けっこう酷いの?」
「本人は少し休めば大丈夫だと思うが、けどな、友達だからって、毎日、喧嘩してるからこうなるんだぞ」
「……どういう意味」
大河は声を落とし、目を伏せて聞き返す。
亜美の病状の原因など、医者でもない竜児には本当のところなど解らない。だが、そういう事を言いたいのではない。
大河に思いやりを学んでもらういい機会だ。
「あいつが調子悪いのはお前にも少しは原因があるんじゃねえのかって事だ」
「なんで、わたしだけが悪い側で、バカチーは被害者なの?」
「そうは言って無い。だが実際、川嶋は腹痛なんだ、だから川嶋の見舞いぐらいしたらどうだ?」
「腹痛になった方が偉くて、可愛そうなの?、だったら、あたしだって腹痛になってやる」
「大河!、そういう意味じゃないだろ。もっと思いやりってものをだな……」
「後で様子見ぐらい行こうと思ったけど、あんたがそんな事言うなら、絶対行くもんか」
大河は自分の家へと戻っていき、昼食にも、夕食にもあらわれず、亜美が説得に行き、
やっと高須家に顔を出した。
大河の「好意」、「えにし」 共に 「-1ポイント」
- 71 :
- 竜児は亜美の腹痛の原因はストレスだと判断した。亜美はあれで意外と考えすぎる性質だ。
「なぁ、大河、川嶋、腹痛くて少し横になるだと」
「……それで、あんた、わたしになにしろって言うのよ」
「いや、なにをしろとも言ってない。ただ昼から俺は弁財天だから、なにかあったらお前を頼るかもしれん」
「そう……」
竜児は心なしか、大河が暗くなった気がしたが、あえて声を掛けることをしなかった。
彼女が不器用なだけで、心優しい女の子である事を知っているし、信じている。
彼女に必要なのは、ほんの僅かな考える時間だけだ。
「……ねぇ、竜児。玉子酒の造り方教えてくれる?」
竜児はクスリと笑う。きっと、この言葉を聴いたら川嶋もすぐに元気になるに違いないと確信する。
「なんだ、川嶋に作ってやるのか?」
「違うわよ! ただ、急に飲みたくなったの。あまったら、ばかちーに分けてやってもいいけど……」
竜児は思わず、大河の頭に手をのせるとクシャリと撫でた。
「大河、やっぱりお前はいいやつだな。そういうところ好きだぞ。
二人分作ってやるから、川嶋のところ、持って行ってやれよ」
「な、な、なぁ、す、好き!?」
熱の上がった大河と、腹痛の亜美は、竜児特性の玉子酒で余計に元気になった。
大河の「好意」が「+2ポイント」、「えにし」が「+1ポイント」
- 72 :
- 新年あけおめ
ゲームブックとは懐かしい物を…
とにかく乙でした
十分に面白そうな物を書ける余地がありそうなので、あえて
本編のCに続く
を選ぶばせてもらおう
- 73 :
- あけおめ
14へ.
- 74 :
- 笑える程に人来なくなったなw
まったりとしつつ、ゆゆぽに頑張って貰いますか
- 75 :
- 保守
- 76 :
- 保守
- 77 :
- 今更ながら保管庫にあった某アフターストーリーを読んだ
いい話をありがとうあけおめ
- 78 :
- ゴールデンタイムも何気に7冊出たんだな・・・
- 79 :
- 外伝書いてたりする余裕があるって事はアニメの企画はまだ動いてないっぽいよな…
とらドラ!の時は四巻の時点でアニメ企画スタートしてたらしいが
- 80 :
- 1日遅れましたが、成人の日記念に。
・前提
保管庫に収録されている356FLGR様の「きすして」シリーズに(勝手に)則っとりつつ
プラス勝手なキャラ補正つきです。
竜児×大河(結婚済み)
祐作×麻耶(付き合ってる)
素人の書いた拙い文章ですが、お楽しみいただけたら幸いです。
10レス程の予定
- 81 :
- 「大河ー、まだかよ時間マジでやばいぞー」
「うるっさいわねぇ!女の子は時間がかかるのよ!」
「きゃあ〜〜〜、大河ちゃん動かないでぇ〜〜〜」
はぁ、と小さくため息を吐いて、でも竜児の顔には小さな笑みがこぼれた。
3年前に出会ったときは、こんな未来は予想していなかった。幸せな日々どころか、命の危険すら感じたものだ。
2年前に離ればなれになったときは、ふたりは特別な絆で結ばれていると信じていても辛かった。
なにもできない子供の自分が歯がゆくて。そして再会したふたりは、ふたりのやりかたで大人になった。そして大人と戦った。
ふたりの、そしてふたりのまわりの人たち全員の幸せのために。どうしても避けられない悲しみもあったけど、
それでも竜児と大河はきっと最善のやりかたで、一番の幸せを掴んだ。そしてその幸せを継続させるために努力もしている。
ふたりの未来はまだ、はじまったばかり。
「できたー!竜児、おまたせ!どう!?」
勢いよく襖を開いて現れたのは、この日のために特別に着付けてもらった大河。小柄で愛らしくて、誰よりも大切な竜児の嫁。
身長はあのときから1ミリたりとも伸び縮みしていない。
髪を綺麗にまとめ、化粧は大人っぽく。ほのかに香る香水は泰子のものだろうか。とにかく。
「……めちゃめちゃかわいいよ。」
自分の語彙のなさを恨ましく思うほどの可憐な美貌。大好きな竜児に褒められてくしゃっとなる笑顔もまたひとしお。
ふたりは今日、名実ともに大人になる。
--成人の日--
- 82 :
-
電車にのって小一時間、久々に大橋の町へ帰った。
大学進学以来、矢のように過ぎていく日々に忙されていた。
ふたりとも大学での勉強はもちろん、竜児はそれとは別に税理士としての資格をとるための勉強、祖父の仕事の手伝い、大河がこなせない分の家事の手伝い。
しかし家事手伝いがなによりのリフレッシュだというのは竜児の談。
大河も大河で、竜児ほどに勉強はしていなくとも妻として、家事の勉強はもちろん最近ではアルバイトも始めた。彼女曰く
「竜児が勉強もして仕事もしているのに、私はなにもしないなんて!」
らしい。竜児はこれまでの大河のことを思うと無理に働く必要はないんじゃないか?と思ったが、それでも自分のことを思って社会に飛び出そうとしている彼女を
止めることはできなかった。そして、自分の助けになろうとしてくれている彼女の気持ちが心の底から嬉しく思った。
そんなこんなで、無事に大学を1年、2年と進み今は2年の冬。もう数週で期末考査が始まろうかという時期。
そして、ふたりの人生にとっては大事な、特別な日。
周りの人たちより駆け足で大人になったふたりには、本当は関係ないのかもしれないのだけれども。
それでもふたりでこの日を迎えられることを、ふたりは心の底から喜んだし、大河の母も竜児の母も、居候させてくれている祖母も祖父も喜んだ。
他人と比べてあまりに激動の10代を過ごしたふたりにとっては、やはり特別な日なのだ。
「ちょっと竜児!ちゃんと場所わかってるの!?」
「おぅ、こっちだこっち。」
実は大河は大橋の地理にはそんなに詳しくない。高校の3年間しか住んでなかったから当然といえば当然なのだが、それでもそこは大河にとっては特別な町だったし、
物心ついたころから住んでいた竜児にとっては思い出の故郷だ。そんな場所での成人式に出席したいというふたりの願いは当然のものだろう。
本当は現在住んでいるところの役所からそこでの式に出席するようにとの連絡が届いていたのだが、わざわざ頼み込んでこちらで出席させてもらうことにしたのだ。
役所に頼む、という行為はなんだか頭の固いおっちゃんにいやな顔をされるんじゃないかみたいな漠然とした不安を感じさせたが、
実際に頼んでみたところすんなりとその要求は通り、ふたりは大橋での出席を許されたのだった。
- 83 :
-
「たいぐわぁ〜〜〜〜!!!」
「みのり〜〜〜ん!!」
熱い抱擁が交わされる。せっかく整えた髪や着付けが崩れることもお構いなしに。
もちろん再会は竜児にとっても嬉しいことなのだが、お前あとで遺憾なことになるぞこれはと思いつつ、黙っておく優しさを持った男なのだ。
「やっほ、タイガー、高須くん。久しぶり!」
「おぅ。」
櫛枝実乃梨を筆頭に、懐かしい面子が勢ぞろう。川島、香椎、木原、能登、春田。
「あれ、北村は?」
「祐作はね!ふふ、すぐ会えると思うよ!」
そう笑顔で教えてくれた木原麻耶は相変わらずの明るい髪色だが、ちぐはぐにならないような色の着物をかわいく着こなしている。
そういやこいつらもそれなりの美少女として通ってたんだっけなぁと竜児は記憶の糸を手繰りよせる。今となってはすべて懐かしい思い出だ。
式はつつがなく行われた。
昨今話題になるような荒れた成人式になることもなく(竜児が見た目で勝手にビビられたという事実は除いて)、市長の話だの新成人代表の宣誓だのという
定番であろうイベントを消化し、記念品をもらって終わり。終わりなのだけれども。
「いやー…、すごかったな。」
「すごかったね、北村君かっこよかった。」
「でしょでしょ!?」
「そうか?あれでも控えめだったんだがな。」
興奮する木原が抱き着いているのは、おかげさまで絶賛恋愛中の彼氏、北村祐作。
新成人代表として彼が登場したとき、竜児と大河は本当に驚いたが(何万人の中から選ばれたんだ!)、
しかし実際にスピーチさせてみたらそれはもう納得のいく素晴らしい内容だった。
生徒会長をつとめ、卒業式の答辞でも素晴らしいスピーチを行った彼だ。当然といえば当然なのだろう。
ちなみに控えめでないほうの予定では、スピーチのあとに脱ぐという内容があったそうだが、それは愛しの彼女に全力で止められて断念したらしい。
木原曰く「もう大人なんだから」ということらしいが、「大人とかそういう問題なのか…?」というのが竜児の素直な疑問だった。
- 84 :
-
「ほいではみなさん!行きますかー!」
実乃梨が号令する。そのよく通る聞きなれた、でもどこか懐かしい声で。
久々にそろった懐かしい面子で、新成人らしく飲みに行こうというのが今日の予定だ。
場所は大河の希望で泰子の働くお好み焼き屋。泰子に相談したら「サービスしちゃうよぉ〜〜」という話だった。
「大河、無茶するなよ」
「わ、わかってるわよ!」
「なになに?タイガーはお酒飲めないの?か〜わ〜い〜い〜」
「そ、そんなことないわよ!」
アホの春田にからかわれてきっと睨みつける。睨みつけられた春田は「その目もなつかしい〜」と勝手に盛り上がっている。
「日本酒じゃなければ大丈夫よ!」
成人の日に先立ち二十歳を迎えた大河は、誕生日に義理の祖父である清児に日本酒を振る舞われていた。
が、そのおちょこ一杯でものの見事に酔いつぶれ一晩中竜児ではなく洗面器とともに過ごしたのは記憶に新しい。いやそのそばにも竜児はつきそったのだが。
「お、じゃあ大河はこっちのサワー系かな?」
実乃梨が勧めるメニューの中には、女性向けのカクテル、サワー類が並ぶ。カシスオレンジ、カルアミルク、カルピスサワー…etc。
「そうね、オレンジにしようかな。」
といって大河はメニューの中の一つを指さす。
「ふぅ〜!大河かわいいね〜!でもあたしは生で!」
「あ、俺も。」
「わたしも〜。」
と一同続く。
結局大河と奈々子の二人以外はビールで(麻耶は祐作が飲むなら!と変な意気込みを見せていたが)、一同を代表して実乃梨が注文を通した。
- 85 :
- 「りゅうひぃ〜〜〜〜」
「大河っ!?」
案の定だった。
ドリンクをグラスの半分も受けないうちに大河の顔面は真っ赤で、目はとろんとしている。呂律もだいぶ怪しい。
「りゅうひぃ〜〜〜、どこおぉ〜〜〜〜」
「俺ならここだ!大河、しっかりしろ!」
「あ〜、りゅうひだ〜〜だいしゅき〜〜」
えへへと真っ赤な笑顔全開で竜二の胸に飛び込む。この日のために特別に用意してもらった大河の頭にかわいく飾られている簪もここでは立派な凶器。
竜児は怪我をしないようにさせないように優しく抱き留める。それをみて
「ひょー!あついねあついねー!」
実乃梨が盛り上がれば、唐突に
「ゆうさくー!どこなのー!」
と、まだそこまで酔っぱらってもいない麻耶が叫びだして一同は笑う。北村も
「俺はここだぞー!」
と、妙な乗り気だ。
この光景をみて、亜美の瞳が怪しく光る。賢いチワワは今日も他人をいじめて楽しむつもりだ。
「りゅうひぃ〜、いつもみたくぎゅってしてぇ〜」
周りの目などお構いなしにデレデレモードの大河。きっと素面の自分が今の自分をみたら遺憾だわとつぶやくだけではすまされず、木刀でそのままノックアウトするところ
までもっていくことだろう。まだまだ冷静な竜児はこの半ば予想されていた事態にしかし困惑しつつ、優しく大河を抱き締める。その光景を見た亜美が
「なになに〜?高須くんはいつもどうやって抱きしめてくれるの〜?」
とおちょくるように大河に尋ねる。しかし大河は最高にご機嫌のデレデレモードで
「りゅうひはねぇ、こうやってぎゅってしてね、で、やさしくきすしてくれるの〜」
などと恥ずかしげもなくしゃべっている。
「おい大河おちつけ!お前かなり遺憾なことになってるぞ!」
「ふぇ、いかん?なにがぁ?」
- 86 :
-
今の大河には竜児の思いは届かないようだ。普段どれだけのリミッターをかけて生活しているのだろう。
大河はあまりにも竜児のことを愛しすぎている。しかし酒の力も加わった一同はその状況を楽しんでいて、
「高須くんはやさしくキスしてくれるんだー!どんな感じなの〜?」
亜美の黒い笑顔から繰り出されるきわどい質問。しかし大河はノリノリで、
「それはねぇ、ふふ、ねぇりゅうじ?」
竜児のほうを見つめて目を潤ませる。
この目はだめだ。とアルコールと込み上げる衝動というふたりの悪魔の前に屈服しつつある竜児の脳が必に警告する。
いくらなんでも人目がある。下手したら泰子にも見られかねんぞ。
「ねぇりゅうじ、いつもみたいにきすして?」
大河がそう囁いて目を閉じる。竜児の理性が必に警鐘を鳴らす。
「おー!あついねー!」
「ひゃ〜〜タイガーえろいよ〜〜」
「ねぇ祐作、わたしたちも〜」
一同勝手なことをがやがや叫ぶが、
「だー!お前ら落ち着けこんなとこでキスなんてできるか!」
竜児が頭を振って大河のおねだりを拒否した。
「えー!高須くんそんなのないよー!自分のお嫁さんのおねだりきいてあげられないの!?」
「高須くんさいてー!」
一同がまた勝手なことをいって盛り上がる。その空気にあてられて大河までもが
「りゅうじがわたしのこときらいになっちゃったぁあ〜〜!ふぇぇぇ」
と泣き出す始末。そしてそのまま残っていたドリンクをぐっと飲み干す。1秒前まで泣いてたくせにぷはーなんて親父くさいおまけつきで。
「おい大河おまえほんとに大丈夫か?無理するとまたぶっ倒れるぞ」
「なによりゅうひのばかぁ、あたしはぜんぜんだいじょうぶなんらから!このアホ犬!」
- 87 :
-
呂律のまわってない舌で毒づく。迫力はないしまったくもって可愛いのだが。と、そこに亜美が
「ねぇタイガー、高須くんに不満とかないの?」
「おまっ!なにきいてんだよ!」
大河を焚き付け、竜児をあわてさせる。が、
「お、いいねぇ結婚2年目の夫婦の悩み!知りたいねぇ〜」
ビールを煽る実乃梨までもがのっかってくる。彼女もだいぶ顔を赤くしている。
「ふまん?…、不満ねぇ、あるわよそりゃ!」
唐突に叫んで大河はガッと立ち上がる。これは隣に座っていた竜児にも予想外。
一同どころか、店中の視線が小さく着飾った酔いどれに集まる。その状況に竜児も含め一同が唖然とするが、
「りゅうじはねぇ!りゅうじはねぇ・・・!えっちがうますぎるのよ!」
誰も何も言えなかった。ただそう叫んだ大河はそのまま竜児の飲んでたビールジョッキをつかみ残りをまたぐっと飲み干す。あ、俺のビール・・・。
そして。
「きゃー!」
実乃梨が叫んだ。
ノックアウト。大河はそのまま崩れるように倒れ、しかしそこは咄嗟に竜児がささえる。
顔を真っ赤にした大河をその腕の中に優しく包み込み、おい大丈夫かと大河のほほを叩いてみるが、大河はう〜ん、といったきり眠りこんでしまったようだ。
しかしそんなことを叫ばれた後では。
「高須君、えっちうまいんだ・・・」
「まぁでも、優しそうだしなんかすごそうだよね高須くん・・・」
「たかっちゃ〜〜ん、どうしたらうまくなれるのおしえて〜〜」
知るか!俺はべつにうまくねぇ!とアホに全力でつっこみつつ、怪しい空気が場を包んだ。その空気を作りだした犯人は今はもう幸せな夢の中。
カウンターの裏で泰子が人知れず涙していたのを目撃したアルバイトは、どうすればいいのかと本気で困惑したらしい。が、それはまた別のお話。
- 88 :
-
「はれ?ここど…、気持ち悪い、、」
「気付いたか」
大河が目を覚ますと飲み会は終わっていて、頭上には星が瞬いていて、自分は竜児の背に負ぶわれていた。
なかなか強烈な頭痛と吐き気がする。すぐに理解した。またやっちゃったのか…。
「もうすぐで泰子んちつくから、じっとしてろよ。吐き気とかないか?」
「気持ち悪い、けど、大丈夫…。」
そう答えながら自分の記憶をたどる。状況からして自分は酔いつぶれてしまったんだろう、えーっと、やっちゃんのお好み焼き屋で乾杯してそれから……?
「ならいいけどよ、吐きそうになったらすぐいえよ。」
「うんごめん、ありがと」
ダウナーな気分は人を素直にさせる。今の大河は竜児にだって素直に謝れる。いや普段からそうあるべきではあるのだけれども。
「ねぇ竜児、ごめんねせっかくの飲み会だったのに。私一人で酔いつぶれちゃったみたい」
「……」
返事がない。怒っているのだろうか?
「…竜児、怒ってる?」
「…怒っちゃいねぇよ、けど、お前やっぱなんも覚えてないのか」
「え?」
覚えてないのか?と聞かれても。そもそも乾杯以降の記憶がなかった。もしやなにかやらかした?
- 89 :
-
「え、もしかして私なんか変なこといっちゃったの?」
「…はー。大丈夫だよ、そんな変なことはいっちゃいねぇから」
「うそ!やっぱりなんか言ったんだ!ねぇ!なんて言ってたの私!教えなさいよ!」
「あー、大丈夫だ。そんな遺憾なことはいってねぇから。」
優しさ。竜児にとっては、穴があってもはいらずそのままどこかへ消え去りたいほど恥ずかしかったのだが、わざわざそれを大河に教えてやる必要はない。
まぁ、今後ちょっと自重してもらえれば。百歩譲って身内で飲む分にはまだしも、あまり知らない人と飲もうなんて時にはほんと気を付けてもらわないとな…。
背負われた大河がもぞもぞと動く。おそらく竜児の優しさを見抜いているんだろう。いつもそうだ。そういう人間なんだ。
大河は誰よりもそれを知っている。
「お前が…。」
竜児がふと口にする。
「お前が、俺のことを好きだとか、そんなことだよ」
嘘ではない。デレデレ全開ご機嫌モードの大河はなんども竜児に愛の告白をしたし、それだけでも竜児的には十分恥ずかしかったのだから。
「みんなの前でそんなこと言ってたの私…。」
「おぅ。そりゃあもう何度もな」
「遺憾だわ…」
やはりそれだけでも大河的にも十分遺憾だったらしい。その先のことは永遠に秘密だ。
背中の大河のもぞもぞ動きがとまる。
- 90 :
-
「降ろして」
「ん」
竜児は腰をかがめ、大河はそこからぴょんと飛び降りた。
竜児に向き合い、だいぶ元の色に戻りつつある顔で言う。
「竜児、ごめんね、恥ずかしかったよね…。でもそれは私のほんとの気持ちだと、思うから。だから…。」
竜二の顔に、ふっと笑みがこぼれる。そんなことは知ってるって。どれだけの時間をいっしょにすごしていると思ってるんだこいつは。
「わかってるよ。」
そういって竜児の顔が大河にぐっと近づく。ふたりの間に言葉は必要ない。きすして、なんてわざわざ言わなくても。
唇と唇が優しく触れ合う。お互いの息を感じあう。ほんの一瞬のできごと、温もり。しかし。
「竜児、あたし…。」
「おま、酒くさ…」
「…吐きそう」
「え」
そういって大河はおもむろにそばにあった電柱にむかってオロロロッロロロロ
「おい大河!大丈夫か!」
「うぇえぇ、きもちわるい・・・」
優しく背中をさすってやる竜児の目が、ふと電柱に向かった。あれこの電柱なんか歪んでね…?
しかし状況はそれどころではなく。
「おぇぇぇえ、りゅうじぃ、たすけてぇ〜〜」
「しっかりしろ!水あるからのめ!」
空にはいつか眺めた星が今日も瞬いている。
ふたりの大人ははじまったばかり。ふたりの幸せも、はじまったばかり。
ふたりの苦難もまだ、はじまったばかり。
--------------------------------------------------
- 91 :
- 以上です。非エロ乱文失礼しました。
竜児と大河は永遠にしあわせであれ(`・ω・´)
- 92 :
- GJ 原作の雰囲気出てます!
- 93 :
- おお
GJっ
- 94 :
- ふむふむ、続きはあるのか
- 95 :
- >>91
GJ
面白かったよ
- 96 :
- 次はエロも頑張ってくれい
- 97 :
- 保守
- 98 :
- いまさらアニメ見返して原作買ってはまってしまってつらいです。
今回は(申し訳程度ですが、、)えっちもいれました。いろんなSS見てたらばんばんえっちしてて
でもなるほどどれもいいなぁと思って。
竜児×大河
二人の会話と営み
原作数年後、結婚しててふたり暮らし(やっちゃんは実家帰ったのかなぁ)
子供はまだいません
予定通り投下できれば10レスの予定。
- 99 :
- 空気が冷たすぎたから。
月が綺麗すぎたから。
二人の距離が遠すぎたから。
理由なんて、ほんとはなんでもよくて。
――凍えそうな季節の夜に――
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