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2013年01月エロパロ326: 【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 2 【舞・舞乙】 (399)
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【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ 2 【舞・舞乙】
- 1 :2012/09/16 〜 最終レス :2013/01/05
- アニメ放送中なのにクェイサーのスレも立っておらず、舞シリーズのスレも残ってないようなので総合スレとして立ててみました。
扱う作品は聖痕のクェイサー、舞、舞乙、VITAセクスアリスなどです
なおアニメ脚本としての吉野作品は入れない方向にしたいと思います。
舞作品につきましても基本的にコミックスの内容に触れたものでお願いします。
- 2 :
- 聖痕のクェイサーアニメ公式
ttp://www.qwaser.jp/
舞-HiME・舞-乙HiMEシリーズ公式
ttp://www.my-zhime.net/
- 3 :
- 保守ついでにwiki参考にした作品紹介
聖痕のクェイサー
特定の元素を操ることができる能力者クェイサーたちのバトル漫画だが
クェイサーが戦闘するためには聖乳(ソーマ)という物質が必要になるが、これが女性の乳から分泌されるもので得るためには搾乳行為が必須となり
エネルギーを補給するという建前で乳を吸うことを正当化している変態漫画である
- 4 :
- 舞HIMEの一部の作品の保管庫
ttp://green.ribbon.to/~eroparo/
その他のジャンル、ノンジャンルの部屋のメディアミックスの部屋
- 5 :
- 前のスレッドで書き込みをさせて頂いていたものです。
先ほどお話を書き込んでいると、
「ERROR:このスレッドは512kを超えているので書けません! 」
というエラーが出て、書き込みができなくなってしまったので、
新たにスレッドを立てさせて頂きました。
スレッドの趣向はコピー&貼り付けで何とか済ませましたが、
スレッド立ては初めてなので、もし不手際がありましたら、
追加で書き込みお願いします。
- 6 :
-
「んぁあああぁ〜〜〜っ♪気持ちいいっ♪おちんちん気持ちいいっ♪もっと!!
もっと動いてっ!!ジュプジュプ突いてっ♪あひっ♪あひっ♪あっ、あっ、あんっ♪
壊れる位突いてっ♪あぁぁあ…あんっ♪やっぱり…やっぱりおちんちん最高っ!!
大塩くんのおちんちん最高っ!!」
ペニスを直に挿入される快感に、歓喜の声をあげる舞衣…
「おらっ!おらおらっ!!鴇羽!!お前もうこれ…雌豚だぜ!!ははっ!!オラオラ!!
雌豚!!尻振れよ!!豚らしく鳴いて見せろよ!!ブーブーいやらしく鳴いて見せろよ!!」
大塩は腰の振りを弱める…
「ああっ…そんな…ブッ…ブ〜〜ブ〜〜〜♪ブヒブヒっ♪豚ですっ!!あたし豚ですっ♪
イヤらしい…おちんちんの事しか考えてない…助平な雌豚ですっ♪ブヒブヒブ〜〜ブ〜〜♪」
既にプライドも何もなくした舞衣は、滑稽に雌豚を演じる…
「おらっ!おらっ!おらっ!!雌豚っ!!俺のと…元カレの…どっちがいい?言ってみろよ!!」
- 7 :
- 再び大塩は、腰の振りを弱める…
舞衣は一瞬俯く…そして唇をかみ締めた…
「大塩くん…大塩くんの方が…大塩くんのおちんちんの方が!アイツ…祐一のよりいいのっ!!
祐一のより…大塩くんのおちんちんの方が…大きくて…あたしにピッタリなのっ!!あんっ♪
あんっ♪あんっ、あんっ♪ダメダメっ♪また…またイッちゃうっ♪」
心の奥で…何かが壊れた…
心の中の何かが崩れ落ちる…
舞衣は三度の絶頂を向かえ…ぐったりと横たわり…
翌日の朝まで眠り続けた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 8 :
- 前のスレッド
【クェイサー】吉野・佐藤健悦作品でエロパロ【舞・舞乙】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1269775167/l50
- 9 :
- AV女優にでもされるかな舞衣
- 10 :
- もうこの姉は救われなくてもいいから無垢な弟だけは不幸にしないで・・
- 11 :
-
4月10日 午前10時
廃墟に近い雑居ビル…
ビルの窓という窓は全てベニヤ板で塞がれ…一筋の光も入ってこない…
換気扇と通風孔のみが唯一外部とのつながり…
お昼前になっても依然として真っ暗な部屋に、蛍光灯の灯が点される。
「んっ…あぁ…ふぁあ…あ…」
ベッドに寝転がるショーツ一枚姿の舞衣は、蛍光灯の灯りに目を覚ました…
「あぁ…あたし…寝てたんだ…」
昨日の夕方…大塩の目の前で痴態を晒した舞衣…
約2日間歩き続けた疲れもあり、この時間まで眠り続けた様子…
「はっ!!いけない!!今何時!?」
起きた瞬間、舞衣は思わず時間を気にしてしまう。
舞衣の頭をよぎったのは 「朝食の準備」と 「お弁当の準備」
そして 「出勤時間」 だった。
- 12 :
-
「って…あぁ…そうよね…もう必要ないんだ…あはは、何やってるんだろ…あたし…」
辺りを見回し、我に返る。
落ち着き、頭の中を整理した舞衣…
その舞衣の目の前に現れた、スーツ姿の大塩…
「おはよ〜〜鴇羽、ほれ、朝飯♪」
大塩は、コンビニで買ったパンとジュースを舞衣に手渡す…
「あっ、ありがとう…」
一言お礼を言い受け取る舞衣…
「しかし、よく寝てたよな〜〜もう起きないかと思ったぜ(笑)」
昨日出会った時のように、スーツを着崩した大塩は、舞衣に笑顔を向け話しかける。
「うん…疲れてたから…いろいろあって…」
元気の無い舞衣を見ると…大塩は悪戯な笑みを浮かべ、携帯を取り出す。
- 13 :
-
「しかし昨日の鴇羽、マジで凄かったよな〜〜(笑)」
「っ!!?」
舞衣はハッとした表情になると、思わず赤面してしまう…
そして、自分が裸でいる事に気づき、思わず布団に包まり身体を隠した。
「あれは…クスリのせいで…普段は絶対あんな事…しないんだから…」
普段から、痴態を平気で晒す助平な女だと思われるのが嫌なのか…
舞衣は昨日の自分を否定する。
否定すると同時に、ドラッグで乱れた自分を思い出す…
平気で裸になり…大股を開き…
そして、同級生たちに向けて笑顔で痴態を晒した自分を思い出した…
「あっ!!そういえば…昨日の動画…もしかして…本当に同級生に…?」
思い出した瞬間、赤面していた舞衣の顔は、一瞬にして青ざめてしまう…
これ以上ない破廉恥な姿を晒した動画を、同級生に配信されたら…
- 14 :
-
『あんなの見られたら…もう東京に住めないわよ…』
不安そうに大塩を見つめる…
意地悪そうな笑みを浮かべる大塩…
「とりあえず動画、男子全員に送ったらさ〜〜スゲー評判だったぜ(笑)」
「はいぃ〜〜っ!!?お…送ったの?動画…」
「あぁ、勿論♪今朝からメールが凄くてさ(笑)」
大塩は無責任に笑いながら携帯を開く…
「え〜〜っと…いろいろ届いてるぜ(笑)読んでやるよ♪」
『これマジで鴇羽じゃね!?』
『鴇羽の裸スゲーじゃん!!』
『正直ショック…抜いたけど(笑)』
『鴇羽ってAV女優になったの?』
「みんな喜んでるみたいだぜ(笑)良かったな〜〜鴇羽♪あははははっ!!」
次々に届いたメールの内容を読み上げる大塩…
- 15 :
-
「ちょっ…ちょっと!!ええっ!!?そんな…はいぃぃぃぃいいっ!!?」
次々に読まれるメールの内容に、動揺が隠せない…
「まだまだあるぜ(笑)」
『やっぱ鴇羽って巨乳だったんだな!!』
『お前、もしかして鴇羽とヤッたのかよ!!』
『鴇羽呼んで乱パしようぜ!!マジで!!』
更にメールを読み上げる…
「どっ、ど…どうしてくれるのよ〜〜!!最低っ!!あたし…もう中学校の同級生たちと
会えないじゃない!!それに…もし動画がネットに流れたら…あたし表歩けないわよ!!」
さすがに激怒する舞衣…
ショーツ一枚だけの格好も気にせず舞衣は立ち上がり、大塩に詰め寄る…
そして、怒りに任せて大塩を罵倒した。
- 16 :
-
「うわっ、ちょ、ちょっと待て…待てよ鴇羽…あはは、ちょっと待てって!!」
「待てるわけ無いわよっ!!絶対許さないんだからっ!!」
大塩の胸ぐらを掴む舞衣…
怯む大塩…
「分かった!!もう正直に言うぜ!!冗談!!あれ冗談だから!!」
「どうしてくれるのよっ!!どうして…はいっ?じょ…冗談…!?」
「あぁ…冗談だ…ほらよ!俺の携帯見てみろよ…」
大塩は自分の携帯を舞衣に手渡す…
そして、昨日の撮影は全て冗談だった事を説明した。
約10分後…
「あたしを…興奮させるために?」
「あぁ…ほら、鴇羽って、同級生にオナペットにされてたとか言ったら、興奮してただろ?
だからさ、同級生に動画を送ってメールで返事が届いたとか言ったら、無茶苦茶興奮して
元気になるんじゃないかな〜〜と思って(笑)」
- 17 :
-
大塩の携帯を手に取り、操作する舞衣…
動画のフォルダを全て開き…確認する…
昨日の痴態を撮影した動画は無かった。
動画ファイル自体ひとつも無かった…
メールのフォルダも全て確認する…
それらしきメールは一通も無い…
手に持った携帯を再び確認する…
昨日も…今日も…大塩の手に握られていた…
正真正銘…大塩の携帯…
大塩は、本当に舞衣の痴態を撮影していなかった様子…
- 18 :
-
「はぁあ〜〜あ…あぁ…よかった〜〜はぁ…」
安心した舞衣は安堵のため息をつきながら脱力し、その場にしゃがみ込む…
「あはは、悪い悪い…でもさ、少しは元気出たんじゃね?」
「元気〜〜?出るわけ無いでしょ〜〜!!逆にぐったりしちゃったわよ〜〜!!」
「ま、あれだけ俺を怒鳴る元気があれば大丈夫だって(笑)」
そういうと、大塩は携帯を受け取る…
そして携帯の時間を確認すると、玄関に向かった。
「テレビとか、勝手に見てていいから…冷蔵庫の飲み物も好きに飲んでいいぜ…
シャワーも好きに使えよ…ちょっと俺、一仕事片付けてくるからさ…」
そういうと、大塩は部屋を後にした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 19 :
-
午後3時
「はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…何なの…これ…」
大塩が外出後、舞衣はシャワーを浴び、食事を済ませた。
そして、ソファーに座り何気なくテレビを見ている最中…
妙なイライラ感が溜まってきた…
そして、そのイライラは、次第に不安へ変わり…
不安とイライラが交互に襲ってくる…
舞衣の精神は、不思議な不快感に襲われ始めた…
「はぁあ、はぁ、はぁ…はぁ…何か変…苦しい…?ううん、違う…」
呼吸が詰まるような…時折鼓動が激しくなり…そして収まり…
時間が経つに連れ、舞衣はうわ言の様に呟き始めた…
「はぁあ、はぁ…クスリ…欲しい…」
ドラッグを拒否する意思とは裏腹に…舞衣の身体はドラッグを求めた。
引出し…タンス…クローゼット…冷蔵庫…
果てはベッドの下…タンスの裏…トイレの給水タンク…
あらゆる所を探したが、ドラッグは見つからず…
大塩が帰ってくる夜まで舞衣は自慰行為に耽り、ドラッグへの欲求を誤魔化した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 20 :
- すみません…巧海くん、この先少し不幸になります。
始業式のエピソードは書いていて凄く楽しかったので、
このノリで物語を書けば、また違ったお話が書けたのかな〜と思います。
やっぱり私は暗いですね。
- 21 :
- 晶君、巧海を支えてやってタノム
- 22 :
-
4月11日 午後4時
警察署 窓口
「ちょっと待って下さいよ!!どうしてダメなんですか!!」
勤務終了間際の警察官と事務員たちの雑談で騒がしい署内で…
机に座り対面する警察官に向かって、俺は怒鳴った…
「だから〜〜書置きあったんでしょ?これ…」
中年の警察官は、舞衣の書置きを俺に見せる。
「あのね〜〜これ、要は自分の意思で出て行ったって事でしょ〜〜?
警察はね、探偵じゃないの、わかる?事件以外で人探しなんて、
警察はできないの。やっちゃいけないの。わかるでしょ?」
ったく…本当に警察ってのは無責任だよな…
事件じゃないから探せないって…
人一人行方不明になってるんだぜ…
これがテメェの家族なら…すぐに動くんだろうな…
まったく…ムカつくぜ…
「あ〜〜わかったよ!!もう二度と来ねーよ!!」
協力的でない警察官の態度にイラついた俺は、思わず怒鳴ってしまった。
…本当に警察ってのは使えねぇ…無責任だよな…
これ以上話しても無駄と感じた俺は、警察署から出る…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 23 :
-
舞衣が居なくなって丸三日…
舞衣が居なくなった翌日から…俺は大学の授業を終えると、バイトも休んで心当たりのある場所を探した。
原田や瀬能にも連絡したが…手がかりは掴めない…
原田と瀬能も、舞衣を探す事に協力してくれた…
だけど…未だに舞衣の居場所は掴めない。
丸三日…流石にヤバイと思った俺は、悩んだ挙句警察に捜索願を出そうと試みた。
しかし…今さっきみたいな感じで、軽くあしらわれた…
…人が真剣に悩んでるってのに…
…ムカつくぜ…
あ〜〜マジでムカつく…イライラする…
俺…何か悪い事したのかよ…
何が気に入らなかったんだよ…舞衣…
「ったくよ!!マジでイライラするぜ!!」
俺は、何もできない自分にイライラしながら…アパートまでの道のりを歩いた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 24 :
-
アパートまでの道のりを、一人歩く祐一…
日も暮れてきた…
住宅街に差し掛かると、数名の子供たちとすれ違う。
「ただいま〜〜!!」
帰宅する泥だらけの子供たちの元気な声が聞こえる…
もう暫く歩くと…
「ただいま〜」
丁度帰宅したであろうサラリーマン風の男性が、玄関のドアを開ける姿…
そして…もう暫く歩くと…
漂ってくるカレーの匂い…
そこには、ありきたりな 「日常」 があった…
「あ〜〜いいよな…美味そうな匂い…」
今日帰宅しても…舞衣は居ない…
美味しい晩御飯も無い…
話し相手もいない…
数日前まで当たり前だった「日常」が、今は懐かしく思えてきた…
「あっ、ヤベ!!そういや晩飯買ってねーよ!!」
今日の晩御飯が何もない事に気づいた祐一は、ため息をつきながら来た道を引き返した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 25 :
-
コンビニ
「ありがとうございました〜〜♪」
今日の晩御飯を買った祐一は、コンビニを後にする。
連日続く味気ない食事に、祐一はうんざりしていた。
うつむき加減で歩く祐一。
考え事をしていて、ロクに前を見ていなかったのか…
通行人の肩にぶつかってしまう…
「あっ…すみません…」
すぐに謝った祐一…
しかし…
「よぉ、ちょっと待てよ…テメェ何処見て歩いてんだよ」
「オラ!!ガキ!!謝れやコラぁ!!」
ガラの悪いチンピラ風情の男が二人…
男の一人が祐一の肩を掴む…
罵声を浴びせられた祐一の目つきは変わった…
「何だとコラ!!こっちから先に謝っただろーが!!」
普段の祐一なら、難なくこの場を去った筈…
しかし、精神的に不安定な祐一は、二人の態度に激怒した。
「ガキが調子に乗るんじゃね〜〜ぞ!!」
「何だよ!!やるのかよ!!」
通行人の人目もはばからず…乱闘騒ぎが始まってしまった…
- 26 :
-
5分後…
「はぁあ、はぁあ…何だよ…もう終わりかよ…ダセーよ…」
結果は祐一の圧勝…
道路に仰向けになるチンピラ二人…
周囲には大勢の野次馬…
そこに…
「あっ!!ここです!!おまわりさん!!」
コンビニの女性店員が通報したのか…
祐一の目の前には警察官が2人…
「経緯は署でゆっくり聞かせてもらうから」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!俺は先に手を出されて…こいつらに…って、
居ね〜〜し!!?馬鹿二人居ね〜〜し!!あれっ!!?」
いつの間にか逃げ出した二人…
不本意ながら祐一は、人生初のパトカーの乗り心地を味わいながら、再び警察署に舞い戻った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 27 :
-
午後7時 警察署 留置所
再び警察署に戻る羽目になった祐一…
取調室で状況を説明した後、身元引受人が来るまで留置所で過ごす事になってしまった。
「はい、ここね…一応鍵閉めとくけど…何かあったらそこのボタン押せばいいから」
先ほどの中年警察官が、鉄格子に鍵をかける。
「空調、一応効いてるけど〜〜寒くない?」
「…大丈夫です…」
「しかしね〜〜もう二度と来ないって啖呵を切って…またすぐに舞い戻って来るってのは
どうなのかね…本当に…最近の大学生ってのは…分からないね…」
呆れた警察官は、首をかしげながら留置所を後にする…
「あ〜〜最悪だ!!もう踏んだり蹴ったりだぜ!!」
祐一はその場に座り込むと愚痴りながら、先ほどコンビニで買った牛カルビ弁当をガツガツ食べ始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 28 :
- 千絵ちゃんは例の録音回収・チェックで今頃顛末に見当は付いてるはずだよな
- 29 :
- 聖痕のクェイサー
- 30 :
- 他キャラも出して
- 31 :
-
2日後… 4月13日
正午近く…警察署の駐車場に一台の軽自動車が停車する。
「ふぅ〜〜警察…か…一体何やらかしたんだか…」
黒いワゴンRから降りたのは、黒いスーツ姿の千絵…
都民の税金をたっぷり使って建てられたであろう警察署を見上げながら、そう呟いた。
「ま、事情は後でタップリ聞かせて貰いましょうかね♪」
前日の取材と、徹夜の執筆作業の疲れが残る千絵は、身体をうんっと伸ばすと、
早速署内に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 32 :
-
留置所
もうお昼にもかかわらず、毛布一枚を羽織り眠る祐一…
そこに…男女の会話が聞こえてくる…
「いやぁ〜〜すみませんね、わざわざお忙しい所…」
「いやいや、こちらこそ…何か連れが迷惑かけちゃったみたいで(笑)」
警察署の地下にある留置所には、保護室と呼ばれる部屋が6部屋あるが、
使用されているのは、祐一が入っている1室のみ…
静かな留置場…二人の会話と足音が響き渡る。
祐一が閉じ込められている保護室という名の牢屋にも、千絵と警察官の会話が聞こえてきた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 33 :
-
「大学生!起きなさい!身元引受人の方が来られたよ」
警察官は、鉄格子の向こうで毛布を被り眠る祐一に声をかける…
「…んんっ…ふぁあ…あぁ〜〜やっと来たかよ〜〜ふぁあ…」
目覚めた祐一は、欠伸しながらムクリと上半身を起こした…
「おっはよ〜〜♪祐一く〜〜ん♪徹夜明けの私を身元引受人に指名するとはいい度胸だね!!」
腕組みして、鉄格子の前に立つ千絵…
「ま、それはいいんだけどさ…まったく…何やってんだか…ほら楯!!シャキッとしな!!
そんな姿…舞衣ちゃんが見たら悲しむよ!!」
千絵は、だらしない姿の祐一を一喝する…
「分かったって…悪かったな、呼び出したりして…」
留置所に入った翌日、自身が釈放される為には身元引受人が必要になる事を聞かされた祐一。
普段なら舞衣にその役目を頼む筈だったが、舞衣は依然行方不明…
仕方なく、仕事で忙しい千絵にその役目をお願いした。
千絵の仕事…取材と執筆作業が重なり、祐一の釈放は1日遅れになってしまった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 34 :
-
署から出た二人…
2日ぶりの外の空気が美味しいのか…
祐一は心地よい春の陽気を感じながら、身体を伸ばす…
2日間味わった拘束…
その拘束から開放され…自由がこんなに素晴しいものなのかと感じながら、
千絵に招かれ、車に乗り込んだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
千絵が運転する車は、祐一のアパートに向かう。
「ほら、昼ごはん…食べてないんだろ?」
千絵は途中コンビニで買った弁当を祐一に手渡す。
「おっ、サンキュー!折角だから家で食べていけよ」
大した会話も交わさない内に、アパートに到着した…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 35 :
-
アパート
舞衣が居なくなり…男の一人暮らしによって散らかった室内…
「うわぁ〜〜男の一人暮らしって最悪だねぇ〜〜!!ま、私も人の事言えないけどさ…」
テーブルに弁当を広げると、早速二人は食事を始める。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
「何っ!?ケンカ?暴力沙汰で捕まったって!?」
「あぁ…何か…全然舞衣の居場所分からなくて…イライラしてて…馬鹿とぶつかっちゃってよ…
向こうから因縁つけられちまったんだよな…」
「馬鹿だね〜〜本当に!!私らもうガキじゃないんだよ?法の下に裁かれる立場なんだから…
っていうか、それはキミが今専門的に勉強している事だから、分かるだろ〜?」
暫くの沈黙が続く…
そして、千絵は口を開く…
「昨日の事だけど…舞衣ちゃんについての情報を少し得る事ができた…」
「なっ!!マジかよ!!」
祐一の表情は一変する。
- 36 :
-
「情報っていうか…本当に些細な事なんだけど…昨日、舞衣ちゃんのバイト先の店長から連絡があって…」
ペットボトルのお茶を一口飲むと、千絵は話し始めた。
「店長の話によると…昨日、舞衣ちゃんから連絡があったらしいんだ…バイトを辞めるってね…
店長は心配して、どこに居るのか、元気なのか…いろいろ舞衣に聞いたらしいけど…
何も教えてくれなかったらしいね…そして、その後は着信拒否…」
「そうか…そうだったのか…でも、連絡があったって事は、舞衣は…無事なんだよな!!?」
「あぁ…声を聞く限り元気だったらしいね…でも…気になる事があって…」
「気になる…事?」
「…何か…やたらハイテンションだったらしいんだ…一言話せば笑う…気遣えば泣き始める…
そして次の瞬間笑う…電話越しでも感情の浮き沈みの激しさが伝わってきたらしいんだよね…」
「まぁ…元々気分に影響され易い所あったけどな…」
「精神的に不安定なのかもしれないね…でも…一言言えることは…舞衣ちゃんは無事だって事だね!」
舞衣が無事だという事を知った祐一は、精神的に若干楽になったのか…
食事を終えるとトイレに向かう…
『あの日を境に…やっぱり…あの後…何かあったみたいだね…』
その場を立ち去る祐一を見届けると、千絵はテーブルの下に手を這わせる…
そして、以前女子会を行った日に仕掛けたボイスレコーダーを瞬時に回収した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 37 :
-
トイレから出てきた祐一…
沈黙が続く…
「まぁ…元気出せとは言えないけどさ…あまり落ち込まないで…頑張んなよ♪」
「…あぁ…」
舞衣が無事だと分かったとはいえ、依然舞衣は行方不明…
祐一の気持ちは沈んだままだった。
高等部時代、ずっと祐一と同じクラスだった千絵…
ここまで落ち込んだ祐一を見るのは初めてだった…
舞衣が居ない今…私が何とかしてやらないと…
そう思った千絵…
「あぁもう!!辛気臭いね!」
祐一の沈んだ態度にうんざりした千絵は、何とか祐一を元気付けようとした…
千絵はおもむろに着ていたスーツとシャツを脱ぎ始める…
「うわっ!!ちょ、ちょっと待て!!原田!!一体何!!?」
スーツを脱ぎ…シャツを脱ぎ…ブラまで取ってしまう千絵。
祐一の目の前に独特の褐色肌と、見事な形の美乳を晒す…
- 38 :
-
「ほらっ!そんなに辛気臭い態度だと…幸運ってのは訪れないよ!」
千絵はニッと笑みを浮かべると、頭の上で腕を組み、その整った形の乳房を祐一に晒した。
「だっ、だからって…いきなり脱ぐ事はねーだろ!!?」
同級生の見たことの無い姿に、思わず恥ずかしがりながらも興奮してしまう祐一…
「だ〜か〜ら〜!!私が身体張ってるんだろ?おっぱいでも見て元気だしなって♪
どうせ舞衣とご無沙汰なんだから、溜まってるんだろ?」
千絵は祐一に笑顔で近づき、祐一の手を取ると、自分の乳房に触れさせる…
ムニュムニュと柔らかく暖かい感触を祐一の手に与えた…
「やっ!ヤバイ!!ヤバイって原田!!俺、舞衣を裏切る事なんて…」
「あはは♪裏切るなんて(笑)ただのスキンシップだよ♪ほら、おっぱい揉み放題だよ(笑)」
千絵は祐一の両手を自分の乳房に押し付ける…
暫くすると、自然に祐一は千絵の乳房を揉み続けていた。
巨乳の舞衣とは違う乳房の感触…
舞衣とは違う匂い…体温…
舞衣以外の胸を触っている事に興奮を隠せない祐一…
- 39 :
-
「んっ、んっ…んっ♪あっ…んっ…あはは♪夢中になって揉んでるじゃないか(笑)
それに…やっぱり溜まってるんだねぇ〜〜(笑)」
そういうと、千絵は祐一の股間に手を伸ばす…
ズボンの上から股間を撫で回し始めた千絵…
「うわ!?なっ、なな…何だよイキナリ!!?」
「溜まってるんだろ?私が抜いてあげるよ…あはは、遠慮しなくていいよ〜(笑)」
千絵は強引に祐一のズボンと下着を下ろすと、既に硬く大きく勃起したペニスを露にする…
「すんすん…いやぁ〜〜汗蒸れのちんぽ…いいねぇ〜〜(笑)」
「ヤバイよ!ヤバイって!!俺、2日風呂入ってねーし!!ってか、そういう問題じゃないけど」
「大丈夫だって♪職場じゃ缶詰状態のオッサン記者連中の性欲処理は、私ら新米女性記者の
役目だからね(笑)汗臭いちんぽは慣れっこだから、遠慮しなくていいよ(笑)」
「いや、そういう問題じゃなくて…彼女でもない相手に…こんな事…」
「いやぁ〜〜舞衣、大切にされてるね…あはは、大丈夫♪舞衣には内緒にしておくから…」
そういうと千絵は遠慮ナシに、祐一の汗で蒸れ蒸れのペニスを咥えた。
- 40 :
-
「あむぅ〜〜んむっ…ちゅぱ…ちゅぱちゅぱちゅぱじゅる…ちゅぱちゅぱんちゅっ♪」
祐一が見たことも無い…千絵の表情…
汗臭いペニスを咥えうっとりとした表情を見せる千絵…
「ちゅぱちゅぱっ♪じゅるじゅるちゅぱ♪んっ、んちゅっ、んっ、んちゅぱぢゅるぢゅるっ♪」
亀頭を舌で刺激しながら唇を窄めペニスを刺激し、祐一に心地よい快感を与える…
「はぁあ、はぁあ、はぁ…うわぁ…スゲ…気持ちいい…あっ!!はぁ、はぁ…」
久しぶりの快感に、身体を仰け反らせ感じる祐一…
息を上げ…頬を紅潮させ…快感に悶える…
舞衣の肌から離れて数日…久しぶりの女性の肌の感触に、祐一は耐え切れず…
すぐに絶頂が近づいてきた。
「じゅぽじゅるちゅぱ♪んはぁ〜〜あはは、いい表情だね♪もう我慢しないで、私の
口に全部出しちゃいな(笑)遠慮しないでいいって♪」
そういうと、再びペニスを咥える…
「んんんじゅるちゅううっ♪ちゅぱちゅぱっ♪んちゅっ、んちゅっ、んちゅっ♪」
ラストスパートをかける千絵…ショートカットの髪の毛を乱しながら、頭を上下に振る…
「うわぁ!!はぁはぁ…あぁ…もうダメだ!!原田!!出すぞ!!口に!!あああっ!!」
祐一は仰け反り呻き声を上げると…千絵の口の中に大量の精液を吐き出した。
- 41 :
-
「ちゅぱじゅるちゅぱ…んぐっ!!?んんっ!!んっ!!んっ…んっ…んちゅ…」
のどの奥に精液が絡まり…多少咽る千絵…
唇でペニスを圧迫し、ちゅうっと吸い上げる…
祐一のペニスから吐き出された精液をすべて口に含んだ。
「んっ…れろぉ〜〜ぺっぺっ!!ぺっ!!」
千絵はティッシュに口の中の精液を吐き出した。
「うわぁ〜〜濃いのがいっぱい(笑)相当溜まってたんだねぇ〜〜(笑)どうだい、気持ちよかった?」
快感を味わいぐったりとする祐一を眺めながらそう呟くと、千絵は身支度を整え始める…
次の仕事の時間が近づいてきたのだ。
「あ〜〜もうこんな時間!!次の仕事行かないと!!ほら!!折角私が一肌脱いだんだから!!
キミも元気出しなよ!!あたしも全力で舞衣ちゃんの救出に協力する!約束するよ!だから…
キミも頑張りなよ…」
そういうと、千絵はアパートを後にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 42 :
- ・・千絵って基本サバサバしてる感じだけど友達を裏切るようなまねはしないんでね?
- 43 :
- ですよね〜〜女同士の友情はあり!!っていう感じですよね〜千絵ちゃんって
やっぱり、大学コンパ系ノリでの脱衣、乳揉み&景気付けフェラでも浮気になっちゃうでしょうか?
でも 「黙っていれば」 って、正義ではないですよね〜
やっぱり裏切り行為になってしまうかも知れませんね。
- 44 :
- 不安そうに大塩を見つめる…
- 45 :
- 痕のクェイサー
- 46 :
-
一人、アパートに残された祐一…
静まり返る室内…
祐一は立ち上がるとバスルームに向かい、2日ぶりのシャワーを浴びた。
入浴後…教授から与えられた課題がまだ済んでない事に気づき…
一息入れると、早速机に向かった。
しかし…
「あ〜〜もうっ!!全然勉強に身が入らないぜ!!」
机に向かうも集中力が続かず…
祐一は立ち上がると、キッチンに向かった。
棚の中から焼酎のパックを取り出す。
千絵やあおい達がこの部屋に集まった際、ジュースと割って飲むための焼酎…
その焼酎を、祐一はコップに注ぐ…
アルコール25%の焼酎を薄めずに一気に飲み干した。
「んぐんぐっ…げほっ!げほっ!!うわぁ〜〜マズっ!!」
初めて味わう高いアルコール度数のお酒にむせ返る祐一…
- 47 :
-
「はぁ〜〜はぁ〜〜畜生…もう…酒でも飲んで…嫌な事忘れるしかねーよな!!」
普段飲酒しない祐一は、お酒を飲み陽気に振舞う舞衣の姿を思い出した…
「俺もあんな気分になる事ができるのなら…」と思い、焼酎を煽った。
次第に酔いが回り…頭の中がボーっとしてくる…
「畜生…何が…何がいけなかったんだよ…舞衣…どこに居るんだよ…」
愚痴る祐一…次第に睡魔が襲ってくる…
寝入った祐一は、夢の中でも舞衣の安否を心配し続けた…
順風満帆だった…二人の新しい生活…
そんな幸せな生活が、ほんの数日間で激変してしまった…
舞衣と祐一の幸せな生活を壊した…詩帆…
その詩帆が、風華町でもう一波乱起こそうとしていた事を、
この時、誰も予想していなかった…
(完)
- 48 :
- 今日帰宅しても…舞衣は居ない…
- 49 :
- HiMEの力が無い詩帆じゃ、悪行の尻尾つかまれた時点で怒りの晶君に闇討ちで葬られるはず
- 50 :
- 詩帆何するんか
姉のDVDばら撒いてコイツの姉は最下等娼婦wとか噂にさせるか
しんどいわな
- 51 :
-
風華町で大学に通っていた頃…俺には人生の目的なんて何も無かった…
毎日、学校行って…
バイトして…
たまに友達と遊んで…騒いで…
在り来たりの毎日を送っていた…
だけど…舞衣の居場所を知り…舞衣と再会して…
俺は、舞衣を守れるような…強い男になりたいと思い始めた。
ケンカで強くても意味は無い…
俺は、世の中の不条理や悪事から大切な人を守れる、社会的に強い人間になりたくなったんだ。
大切な人を守れる男になりたくて…
願わくば…立場の弱い人たちの人生や権利を守れる人間になりたくて…
俺は弁護士の道を目指し…
司法試験の勉強を始めたんだ。
学校も変わり…学科も変わり…生活環境も変わったけど…
舞衣が俺の全てをサポートしてくれた。
学校と司法試験の勉強…そしてバイト…両立は辛かった。
でも、毎日が充実していた…
- 52 :
-
〜舞-HiME 二次小説 「逃避」〜
4月23日 午後4時
杉並区 アパート
「…ふぅ…あ〜〜疲れた…っと」
学校から帰宅した祐一は、着替えもせずにリビングに座り込む…
そして、テーブルに出しっぱなしにしてある焼酎のパックを手に取った。
まだ夕方にも関わらず、祐一は焼酎をラッパ飲みし始める…
「んっ…んっ…ごくっ…はぁ、はぁ…あぁ〜〜いけね!一気に酔っちまうぜ!!」
- 53 :
-
熱いアルコールが喉元を通る。
度数の高い焼酎が胃に流し込まれると、あっという間にホロ酔い加減に…
頬を紅潮させはじめた祐一…
不安や苛立ちが若干和らぐような…気休め程度の安らぎを得る事ができた。
「この時間帯…何かテレビ面白いのやってるかな…」
フローリングの床に胡坐をかいて座りながら、焼酎をチビチビと飲み続ける…
そして、普段それほど縁の無い夕方のテレビ番組を、眺める程度に観始めた。
夕方のニュースは、在り来たりな日常の出来事を淡々と語り続けた。
記憶喪失の元暴力団組員…コンビニでおにぎりを万引き…逮捕…
某労働局職員…勤務中の風俗店通いがバレて解雇…
中学生男子、駅構内で裸の女性の写真を握り締め自慰行為を始める…補導…
・・・・・・・・
「ったく…ロクな奴は居ねーよな…あ〜〜あ、こんな平和な世の中なのに…どうして俺だけ…」
くだらないニュースを見ながら、祐一は酒を煽る…
- 54 :
-
舞衣が祐一の元を去って早10日…
行方不明になった舞衣を心配しながらも、バイトと大学、そして司法試験の勉強を
なんとか両立させていた…
しかし、精神的に辛く…耐え難くなってきたのか…
いつしか…学校やバイトが終わり帰宅すると、酒を飲み憂さ晴らしする事が日課になっていた。
ここ数日は勉強も疎かになり…
そして、バイトもやる気が無くなってしまった…
流石にバイトをイキナリ辞めるのはマズイと思った祐一は、とりあえず1ヶ月の休業届けを提出した。
寂しさや辛さから、酒に酔い現実逃避する祐一。
祐一にとって、如何に舞衣が大きな存在だったか…
それを垣間見る事ができる光景…
しかし…酒で現実逃避しても…酔いが覚めれば、また現実を目の当たりにする…
そして…また現実逃避…
祐一は悪循環を繰り返す生活を送っていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 55 :
-
同日 午後6時
某繁華街 雑居ビル4階
「はい、こちらが依頼金100万円と…こちらが依頼内容ですね〜〜分かりました♪」
薄暗い室内…
玄関先には、黒いスーツにタイトスカート姿のあたし…
そして、目の前には暴力団組員風の男性…
「明日の正午までに、黒居の方から連絡があると思いますので、よろしくお願いします♪」
あたしは封筒に包まれた現金と大き目の茶封筒を受け取ると、笑顔で男性を見送った。
「…ふぅ…今日の来客は3人だから…今の人で最後よね…」
あたしは、今日最後の来客者の相手を済ませると、早速スーツを脱ぐ。
窮屈なスーツに白いブラウスを脱ぎ…タイトスカートも下ろす…
下着姿になったあたしは、自分の太ももに目を向けた。
太ももに巻かれた皮製のベルト…
そして、ベルトに着けられた小型のガンホルスターには、護身用に持たされているスタンガン…
あたしは皮製のホルスターを太ももから外すと、下着姿のままバスルームに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 56 :
-
バスルーム
「ふんふんふ〜〜ん♪」
鼻歌交じりにシャワーを浴びる…
堅気ではない人の相手をした後…汚らわしさを落とす為に、あたしはシャワーを浴びる事にしている。
こんな事…好きでやってる訳ないわよ…
あくまで…これはお仕事…ここに居候させてもらっているお返しに…
もちろん…クスリを貰う為に…あたしは大塩くんのお仕事のお手伝いをさせて貰ってるの…
お手伝いの内容は簡単。
大塩くんにお仕事の依頼をしに来た人への対応…それだけ…
仕事の内容を受け取り…大塩くんに手渡し…
大塩くんが仕事を請ければ、再び訪れたお客さんから、前金と更に詳しく書かれた書類を受け取る。
こんな所に来る人間で、普通の人は見たことがない…
姿は普通に見えても…どこか変わってて…怖い…
そんな人たちの相手をするのは…正直嫌だけど…
クスリを貰う為に…あたしは大塩くんのお仕事を手伝う…
あっ、ちなみに…「黒居」っていうのは、大塩くんのお仕事上の名前なの。
正直、お仕事の内容は良く知らないけど…
大塩くんって…どんなお仕事してるのよ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 57 :
-
シャワーを浴びた後…舞衣は部屋着に着替える。
Tシャツにショートパンツ姿の舞衣はベッドに座ると、早速注射器に手を伸ばした。
「はい〜〜っ!?もうこれで最後〜〜!!?」
テーブルに置かれたミネラルウォーターを注射器に注ぎ…
そして、残り少ない粉を全て注射器に入れる…
「しょうがないわね〜〜後でまた、大塩くんにお薬催促しなくちゃいけないわね〜♪」
そういうと、舞衣は注射針を自身の腕に近づける…
シミ一つ無い綺麗な肌…
その肌に、以前には無かった…沢山の注射針の痕…
また一つ…綺麗な肌に傷痕が増える…
「っ!!あぁ…はぁ、はぁ…あはっ♪キタ!キタぁ〜〜♪」
ドラッグは、すぐに舞衣の意識や身体に変化をもたらす…
「はぁあ〜〜落ち着く…もう…この為だけに生きてるような感じィ〜〜?あははははっ♪」
いつもの様に、開放感と昂揚感を味わう…
何より…舞衣は嫌な事を忘れるために…現実逃避する為に…ドラッグを使い続けていた…
- 58 :
-
「あぁ〜〜ん♪もうシャワー浴びる前にすればよかった〜〜♪」
舞衣は、昂る精神と火照った身体を手っ取り早く沈めようと、クリトリスに手を伸ばし、
自慰行為を始めた。
「んっ♪んっ♪んっ…あっ♪あんっ♪あははっ、乳首もうビンビン〜〜♪」
興奮しプックリと起った乳首を、左手で摘みながらコリコリと弄る…
「あっ、あっ、あんっ♪あぁん…やっぱりあたし、おっぱい弱いんだ…本当に助平よね〜〜あたし(笑)」
火照った身体はすぐに快感を受け入れ…気分は昂り…
あっという間に絶頂に登り詰める…
「んひゃぁああぁ…あぁあ…あぁ…イクぅぅぅぅっぅううぅう〜〜っ♪」
舞衣は身体を痙攣させ絶頂を迎えた…
そこに…大塩が帰宅する…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 59 :
-
「ただいま〜〜って…おいおい…舞衣…またヤッてんのかよ〜〜(笑)」
スーツ姿の大塩は、呆れたように舞衣を眺めながら、絶頂を向かえ痙攣する舞衣に声をかけた。
「はぁあ、はぁあ…はいいっ?あぁ…大塩く〜〜ん、お帰り〜〜♪あははははっ♪」
恥じらいも無く、大股を開き大塩に向かって笑顔で話しかける…
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜まだ…まだ足りないの〜〜♪大塩くん、頂戴っ!!おちんちん!!
あたしの助平なマンコに大塩くんのおちんちん、頂戴っ♪お願い〜〜♪」
大塩におねだりする舞衣…
舞衣を知っている人たちが見れば、悲しむような…はしたない姿…
「またか…」という風な…呆れた表情を向ける大塩…
しかし、今日いいことがあった大塩は、いつものように無視せず…
舞衣の相手をしてやろうと、ベッドに向かった。
「しょうがね〜〜な〜〜(笑)ま、今日はちょっと良い事あったから…少し相手してやるぜ♪」
そういうと、大塩は手に持つタイプの電動マッサージ機を手に取った。
「俺、最近肩こり酷くてさ〜〜買ったんだけど…こういう遊び方も…あるらしいぜ(笑)」
大塩は、電動マッサージ機の電源をONにする…
マッサージ器の先端の球体部分が音を立てブルブルと震え始めた。
- 60 :
-
「俺疲れてるからさ〜〜ま、これで勘弁な(笑)」
笑いながら、大塩はブルブル震えるマッサージ機の先端を舞衣のクリトリスに当てた。
「あっ♪あぁあぁぁああぁっ♪あああぁっ♪何これ〜〜!!凄いっ!!」
舞衣は初めて味わう電動マッサージ機の刺激に声をあげる。
「あっ♪あっ♪あっ、あっ、あぁあああああぁぁっぁぁあああぁぁぁ〜〜〜♪凄いこれ♪
あぁぁあはぁはぁはぁ♪あひぃぃぃぃいい〜〜んひぃいっ♪身体がビクビクしちゃうっ♪」
身体を震わせながら喘ぐ舞衣…
舞衣の小股は既にヌルヌルの愛液が絶え間なく流れ落ち…
ベッドのシーツに大きなシミを作っていた。
「あはは!!スゲーじゃん舞衣!!じゃ…こういうのは…どうだ…」
大塩は、既にヌルヌルの愛液まみれの舞衣の小股に、電動マッサージ機を当てる…
そして、膣口にぐりぐりと押し付けながら、次第にゆっくりと舞衣の膣内に、
電動マッサージ機を挿入し始めた。
「あぁぁぁああぁ…はいいいっ!!?ダメダメっ!!やめて大塩くんっ!!そんなの…
そんなの入らないわよっ!!入らな…あががががひぎぃいいいいいっ!!?やめ…やめて
…やめ…ひぎぃぃいいいいいっ!!?」
- 61 :
-
電動マッサージ機を見事に受け入れた舞衣の膣…
膣内でブルブルと震えながら、舞衣の膣内に刺激を与え続ける電動マッサージ機…
「あがががががががぁはががががぁぁ〜〜♪凄いィィィィイ♪凄い♪中で…凄い震えて
んひぃぃぃいいイイイイ♪ひぎぃィィィイ〜〜〜♪アヒィィィィィイあががががががぁ
あああぁぁぁ壊れちゃう〜〜♪あたし…オマンコ…ひゃひぃぃぃいいいいいいいっ♪
あたしもオマンコも壊れちゃうっ!!」
ベッドの上で、発狂に近い悶え方で…舞衣は大塩の目を楽しませた。
「ぷっ…あはははっ!!面白れ〜〜(笑)そこらのAV女優よりもスゲー口調じゃん♪」
舞衣は大股開きで腰を突き上げるようにしながら全身を震わせ奇声を発する…
身体中に玉のような汗を浮かべ、湯気が出るほど身体を火照らせ、全身を紅潮させた。
「ヒャヒィィィィぃぃいい♪はがががががあぁぁぁぁもうダメダメダメっ♪
イクっ!!イクイクイクっ!!イッちゃうっ!!こんなに凄いの初めてっ!!
ひゃひぃぃいあががががぁぁぁぁんひぃぃぃいいっ♪ダメダメっ!!壊れちゃうっ!!
壊れてイッちゃうのっ!!オマンコブルブル凄くてイッちゃうのっ!!
うっ…うううっ…う…うぐっ…ああ…ああきゃぁあああああああぁ〜〜〜〜!!」
部屋中に響く奇声を発しながら…舞衣は絶頂に達した…
- 62 :
-
「…ったく…ウルせーよな…って…舞衣!!おいっ!!」
絶頂を向かえ、ぐったりとする舞衣…
しかし、いつもと様子が違った…
「あがが…あぇえ…ぇぇえ…あぁぁ〜〜」
口を大きく開き…だらりと舌を出し…白目を剥き失神する舞衣…
そして、何より衝撃的だったのが…
大股を開き…失禁する舞衣の姿…
ベッドのシーツは舞衣の尿で黄色く染まってしまった。
「うわぁ〜〜マジで漏らしてるし…お〜い、舞衣…起きろ〜〜!」
舞衣の頬を軽く叩くが…一向に起きない…
仕方なく…大塩は舞衣をソファーまで運ぶと、仰向けに寝かせ…
ベッドのシーツを取り、ゴミ袋に入れた。
「うわっ…臭…最悪だ…」
舞衣の尿の匂いにむせながらも、事後処理を淡々と行う大塩…
暫く経ち…普通に寝息を上げ眠り始めた舞衣に目を向ける…
「まずは…餌付け成功…って所かな…」
ソファーに座り、ウイスキーをロックで飲みながら…大塩は呟いた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 63 :
-
翌日 4月24日
午後1時 雑居ビル
埃っぽい部屋の掃除を済ませた舞衣は一息つく。
「お〜〜悪ぃな〜〜舞衣、掃除ご苦労さん♪」
午後から仕事が無い大塩は、テレビを見ながらウイスキーを煽る…
「いいわよ〜〜これ位…それよりも…あのね…クスリ…もう無いのよね〜〜」
「ふ〜〜ん、それで?」
「だから…前みたいに…袋に入れて分けて欲しいのよ…いいでしょ?」
舞衣の言葉に一瞬悪戯な笑みを浮かべた大塩は、すぐに真顔に戻ると…舞衣に言葉を返した…
「それがさ〜〜あのクスリ…もう無いんだよね〜〜(笑)」
「はい〜〜っ!!?もう無いって…そんな…」
「あっ、もしかして〜〜あのクスリ、まだ欲しいんだ?」
「うん…その…合法…なんでしょ?お店で買えるのよね?」
「まぁ買えるけど…この辺の薬局とかドラッグストアには置いてないんだよね〜〜あのクスリ…
それに…あのクスリ…正直そんなに安くないんだよな〜〜(笑)」
大塩は今までタダで舞衣にドラッグを提供してきた。
しかし、今日からはタダではドラッグを渡す事はしない…
ドラッグを売ってやる…そう言い始めた…
- 64 :
-
「そうなんだ…で、このクスリ…いくらで買えるの?」
「そうだな〜〜確か…18グラムで3万円だな…」
「はいっ!!?18グラムで…そんなに高いの!!?」
「あはは!これまだ安い方なんだぜ?」
「そんな…どうしようかな…あたし…今お金持ってないし…」
今、舞衣の財布の中には現金数千円程度…
ドラッグの事を考えるだけで…舞衣の息は上がり…禁断症状が現れ始める…
「お願い…大塩くん…もう少し安くならないの〜〜?」
「だから〜〜これでもかなり安い方なんだって…ま、金が無いんなら今は諦める事だな…」
大塩は無情にも哀願する舞衣から目を逸らした。
- 65 :
-
午後5時
「はぁあ…はぁはぁ…ね、ねえ…大塩くん…本当に…クスリ…無いの?」
「あぁ…手元には無いんだよな…っていうか、大丈夫かよ…舞衣…」
禁断症状が激しい舞衣…
激しい発汗…
息切れ…
そして…嫌悪感と精神的な不快感が舞衣を襲い始めた。
「…大塩くん…お願い…あの…本当に悪いんだけど…お金…貸して頂戴…」
「あぁ…しょうがねーな…」
「そのお金で…クスリ…買ってきて欲しいの…」
「分かってるって(笑)ちょっと待ってろよ〜〜♪」
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・
約1時間後…大塩はドラッグを買って舞衣の元に届けた。
「はぁあ〜〜はぁあ〜〜はぁ…はぁ…あぁ…クスリ…クスリ♪」
舞衣は笑っているのか…泣いているのか…分からない壊れた表情でドラッグを受け取ると、
手を震わせながら注射器を腕に当てた。
- 66 :
-
「はぁ…はぁ…はぁ…あぁ…落ち着いてきた…はぁ…はぁ…」
落ち着きを取り戻し…正気に戻った舞衣…
その姿を見つめる大塩は、心の中でほくそ笑んでいた…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 67 :
-
午後7時
「ゴメンね…大塩くん…3万円も借りて…」
「ああ、いいって…それ位(笑)」
夕食を済ませた二人はソファーに座りテレビを見ながら会話中…
「お金はすぐに返すから…」
「あぁ、まぁ気にするなよ…ってか、こんなにクスリにハマるなんて思わなかったぜ…」
大塩は本気で驚いていた…
なぜなら…舞衣に与えたドラッグは、安物中の安物…
カフェインが主体の安物ドラッグだった。
市場では未成年向けに販売される代物で、作用もそれほど強いものではなかった。
しかし、体質によって安物のドラッグでも強い作用が出る人間も多く居るのが現実…
そして、安物のドラッグや合法ドラッグから、本物の覚せい剤やドラッグに手を染める…
真性の薬物中毒者になってしまうケースが多い。
それに、安物のドラッグは身体に大きな負担を与える…
舞衣は今、非常に危険な状況に陥っていた…
18グラム3万円どころか…500グラム5千円程度の代物で、女一人飼えるなんて…
得した気分で満足げな大塩は、一瞬で舞衣を飼い犬にするプランを練った…
- 68 :
-
「とりあえずさ〜〜金は貸すけど…毎回借りられるのも…ちょっとな〜〜(笑)」
「うん…分かってる…分かってるけど…お金ないし…働くところもないし…」
大塩は一瞬悪戯な笑みを浮かべると、舞衣にある事を提案した。
「まぁ、確かに…働かないと金は無いままだよな…なぁ舞衣!何なら俺が仕事紹介してやろうか?」
「はいっ?お仕事を?」
「あぁ…俺、仕事で職業斡旋もやってるからさ」
「でも…お金…沢山いるし…あれだけで3万円なんて…そんなお仕事…」
「ならさ…風俗で働けばいいんじゃね?」
「風…俗…」
舞衣の表情は歪んだ…
一瞬にして、以前場末の街で働いていた時の記憶が蘇った…
ソープ嬢として…大勢の男たちに抱かれた日々の記憶が一瞬にして蘇る…
「…うん…ゴメン…風俗は…ちょっと…」
「…そうか…ま、その気になったら教えてくれよな?」
- 69 :
-
数時間後…
「はぁ、はぁ…はぁ…やっぱり…クスリ…欲しい…クスリ…止められない…」
深夜…舞衣は禁断症状で目が覚めた。
そして、注射器にクスリを注ぐと、早速注射…
精神的な不快感や禁断症状はすぐに治まる…
禁断症状が収まった舞衣は、まだ起きている大塩の元に向かう…
「…大塩くん…ちょっといい?」
「あぁ…何だよ…まだ起きてたのかよ?」
「うん…今起きた所…あのね…やっぱり…あたし…働く…風俗で働いてお金稼ぐ…
だから…お店紹介して欲しいの…いい?」
心の中で笑いながらも、表情には出さず…
「あぁ、いいぜ…じゃ、とりあえず明日紹介するからよ…早く寝ろよ…」
禁断症状が治まった舞衣は、これからの生活に不安を抱きながらも、ぐっすりと眠りについた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 70 :
- こやつが救われなければならない理由が見当たらんわ
- 71 :
-
4月25日 午後5時
繁華街
「え〜〜っと…激安DVDの看板が目印…あっ、あのビルよね」
雑居ビルが立ち並ぶ繁華街…
その中でも、人々の欲望渦巻く一角に足を踏み入れた舞衣。
大塩の住居兼事務所がある雑居ビルから歩いて10分程度の距離にある場所…
目移りするほど風俗店の看板が張り巡らされている通りを、舞衣は手書きの地図片手に歩いた。
目的地のビル…2階に掲げられている看板を目にする…
『ピンクサロン・ペロペロ娘』
如何にもといった看板に、舞衣は嫌悪感を覚えた。
目的のお店の名前に若干引きながらも、舞衣は地図に書かれた指示通り、3階の事務所に向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 72 :
-
午後5時30分
ピンサロ 事務所
インターホン越しに名前を告げると、すぐに事務所へ通された。
安っぽいテーブル…
ボロボロのソファー…
古い型式のパソコン…
ソファーに座り、風景な事務所を眺めていると、奥から肥満体型の中年男性が現れる。
「あ〜〜いらっしゃい、初めまして♪話は黒居くんから聞いてるよ、面接希望だよね?」
メガネをかけた…好色そうな中年肥満男性…
「あっ、はい、そうです…よろしくお願いします…」
中年男性の暑苦しい外見に、舞衣は思わず苦笑いした…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 73 :
-
店長である中年男性から書類を受け取る…
名前 年齢 3サイズ 風俗店勤務暦…
そして、勤務時間や勤務日数など…
勤務に必要な項目を舞衣は記入していく…
10分後…
「あっ、できました〜?はい…え〜〜っと、鴇羽舞衣さん…20歳ですね〜〜若いなぁ〜〜♪」
店長は書類に目を通す…
「3サイズ…詳しい事は不明…へぇ〜〜ブラはFカップって、巨乳なんだね〜〜♪」
「あっ、はい…自分でも、結構大きいかな〜〜って思ってました(笑)」
愛想笑いを浮かべながら、舞衣は店長に言葉を返す…
「風俗勤務暦は無し…っと…そうなんだ〜〜こういう店で働くの、初めてなんだ?」
「はい…初めて…です…」
舞衣は高等部卒業後、ソープランドで2年間働き続けた事を隠した。
あくまで、風俗店で働いた事は無い「普通の女性」を演じる事にした。
「黒居くんから聞いたけど…顔バレNGって事でウチの店を選んだ訳だけど、
今からウチの店の仕事について説明するね〜〜」
店長から業務内容の説明が始まった…
- 74 :
-
「ウチのお店はね〜〜業種的にはピンクサロン…通称ピンサロなんだけど〜〜何する所か知ってる?」
「ピンサロ?…いえ…知りません…」
「あっ、知らない?じゃ説明しようか〜♪まずは〜〜女の子がお客さんに付いて、
飲み物を渡して、お話して接待するんだよね。それから〜〜お客さんに性的サービスを
行うって段取りね♪簡単に言えばそういう感じかな〜〜(笑)」
「性的…サービス…あはは…そんな感じなんだ(笑)」
舞衣の笑顔は引きつる…
また…再び…見ず知らずの男性たちに性的なサービスを行う職業に就くなんて…
あまりの屈辱に、涙がこぼれれそうになった。
しかし…ドラッグのことを考えると…あの時誓った思いも、プライドも投げ捨てる事ができた。
一通りの説明が終わると…接客マナーの実習が始まった。
「じゃ、とりあえず身体検査も兼ねて…まずは服脱いで〜裸になってもらえるかな?」
「はい〜っ!?あの…今…ここで脱ぐんですか〜〜!?」
「そうだよ〜〜(笑)お客さんを接客する時はパンツ一丁なんだから(笑)」
舞衣は躊躇しながらも、渋々服に手をかけた…
ノースリーブのシャツを脱ぎ…
デニム生地のミニスカートを下ろし…
上下白いブラとショーツ姿に…
- 75 :
-
「あのっ…脱ぎ…ました…」
「ダメだよ〜〜ブラジャーもパンツも脱がなきゃ〜〜(笑)こんな事で恥ずかしがってたら仕事できないよ〜〜(笑)」
下着姿で立ち尽くす舞衣…
しかし…ドラッグの事を考えると…羞恥心も捨てる事ができた…
『恥ずかしい…恥ずかしいけど…クスリ欲しいし…そうよ!!あたし…ほんの数ヶ月前まで…
男の人の前で裸になるなんて平気だったじゃない!!これ位…何よっ!!』
舞衣はブラに手をかける…
そして、ゆっくりブラを取ると、大きく見事な張りのよさを保つFカップの乳房を店長の前に晒した。
前かがみになり…大きな乳房をユサユサと揺らしながら、ショーツに手をかける…
そして、ゆっくりと白いショーツを下ろし始めた…
髪の毛と同じ…オレンジ色の陰毛が露になる…
ショーツをストンと落とすと、足首から抜き取った…
- 76 :
-
意を決した舞衣は、一糸纏わない全裸になると、脚を肩幅ほど開き…右手を腰に当て…
背筋を伸ばし…その身体を堂々と見せ付けるようにして、店長の前に立った。
大きくても垂れる事が無い…見事な形を保ったFカップの巨乳…
そして、その見事な乳房の頂にあるピンク色の乳首…
健康的でムッチリとした腕や太もも…そして、ある程度締まった腰…
形の良いお尻に、オレンジ色の陰毛…そして…常に潤っている綺麗な秘部…
木目細かく美しい肌…
舞衣は店長の前で自身の全てを晒した。
「脱ぎました…どうですか?あたしの身体(笑)」
気持ちが吹っ切れた舞衣は、強がって笑顔を見せる。
羞恥心を捨てた舞衣の心の中には、高等部卒業後…路頭に迷った時と同じ事を考えていた…
『あたしには…この身体しか取り得がない…』
唯一自慢できる自分の身体を、堂々と見せ付けた…
文字通り…裸一貫の舞衣…
「いやぁ〜〜凄いよ!!おっぱい大きいね〜〜!!形も綺麗だし、凄いよ〜〜!!
スタイルも良いし!文句無いね〜〜!!」
「あはは♪言い過ぎですよ〜〜(笑)ありがとうございます♪」
店長のいやらしい視線が身体中を這い回る中…愛嬌よく振舞う舞衣…
続いて、接客の指導が始まった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 77 :
-
午後6時
「え〜〜っと、まずは〜このお絞りの入った籠と注文した飲み物を持って、
お客さんが待つソファーに座り〜〜ご挨拶する…やってみて」
「はいっ、分かりました…」
接客の指導を受け始めた舞衣は、店長の指示通りに動き始める。
「いらっしゃいませ〜〜♪ご来店ありがとうございます♪」
「そうそう、笑顔笑顔!!そんな感じね〜〜いいね〜〜愛嬌いいね!!」
「あの…ちょっと聞きたいんですけど…その…源氏名とか…」
「あっ、源氏名は要らないよ〜〜(笑)ウチは格安店だから、回転率重視で
来店したお客さんへランダムにピンサロ嬢を割り当てるから(笑)」
「そう…ですか…」
「うんうん、じゃ、続きね〜〜」
ソファーに座る店長の隣に座ったショーツ一枚姿の舞衣…
肌を密着させ座る、脂ぎった肥満店長の汗の香りや煙草の匂いが鼻につく…
そして、店長からサービス内容の説明が始まった…
- 78 :
-
サービス時間は基本的に一人30分。
ディープキスやボディタッチ等…全て笑顔で受け入れる事…
男性へのサービスはリップサービス、手コキやフェラチオ、パイズリでイカせる事。
本番は禁止…もし強要するお客が居たらすぐに助けを呼ぶ事…
「まぁ…基本的にはそんな所かなぁ〜〜(笑)まずは、実習してみようか♪」
隣に座る店長は、舞衣の腰に手を回すと、笑顔で顔を近づける…
そして、舞衣の瑞々しい唇に、ガサガサに荒れた唇を重ねてきた…
「まずは〜〜キスから…ん〜〜〜っ!!」
「はいっ?も…もう!?んっ…んんっ…ちゅっ…んちゅ…んっ♪」
唇を強引に奪われ…店長は更に舞衣の口の中に舌を入れ…舞衣の口内を嘗め回す…
「んちゅっ、れろれろれろっ…れろっ…れろっ…」
「んふぅ〜〜んっ♪んっちゅっ♪ちゅく…れろっ、れろちゅっ♪んふぅ…んっ♪」
舞衣は店長の舌を受け入れ、自らも舌を絡める…
「んはぁ〜〜いいねぇ〜〜♪そうそう♪どんな気持ち悪いお客さんが来ても、笑顔で愛嬌よく
キスを受け入れるように、いいね♪」
「はぁ、はぁ…はい…」
舞衣の返事を聞くと、店長は早速舞衣の大きな胸に手を伸ばす…
そして、舞衣の見事な乳房を両手で鷲掴みにした。
「うわぁ〜〜やっぱり凄いねっ!!こりゃ見事なおっぱいだ!!」
「ひゃっ!!?んっ♪んぁ…あんっ♪イキナリ…やっ…あっ…んっ♪」
「おやおやぁ〜〜もしかして嫌がってるの〜〜?ダメだよ〜〜(笑)
助平なオヤジ達が沢山来るんだから〜〜おっぱい揉まれても笑顔笑顔♪」
- 79 :
-
店長は実習と称して、舞衣の身体を弄ぶ…
豊満な胸をムニュムニュと鷲掴みにして揉み…その感触を楽しんだ。
「おっぱい揉まれるだけじゃなくて〜〜こ〜〜んな事だってして来るんだよ〜〜♪」
店長は舞衣の乳房に顔を埋めぐりぐりと顔を動かす…そして、ツンと起った
舞衣のピンク色の乳首にチュゥ〜〜ッと吸い付いた。
「あっ、あぁあ…あぁ…やぁあ…あぁん♪お乳…ダメぇ…はぁ、はぁ…あんっ♪」
身体を反らせながら、ピクピクと身体を震わせ感じる舞衣…
しかし、店長の指導は容赦ない…
「いいね〜〜そういう風に、可愛い声出してるとお客さん喜ぶから♪」
店長はショーツ越しに舞衣のアソコを弄り始める。
「ほらほら、舞衣ちゃん、感じてるだけじゃダメでしょ〜〜(笑)愛嬌良く世間話でもしなきゃ♪」
「あっ、あっ、あんっ♪あっ…はい…あ…あの〜〜お客様、今日は…お休み…んぁああぁ♪」
膣に指を入れられ…ジュプジュプと出し入れされると…舞衣は快感に負け、会話できなくなってしまい…
「あっ、あんっ♪お客様…はぁ、はぁ…んっ♪ダメ…ダメ…イクっ♪イクイクっ♪んんっ…」
舞衣の首筋に吸い付きながら乳房を揉み…そして膣を悪戯する店長の手によって
舞衣は絶頂を迎えてしまった…
- 80 :
-
「はぁ、はぁ、はぁ…あぁ…すみません…あたし…」
「うわぁ〜〜本当にイッちゃったんだ(笑)感じやすいんだね〜〜♪」
そういうと、店長は舞衣の目のでズボンと下着を下ろす…
そして、自ら勃起したペニスを舞衣に見せ付けた。
「次はサービスの練習してみようか♪基本は手コキとフェラだから…俺ので練習してみようか」
勃起したペニスを目の前に、思わず興奮してしまう舞衣…
舞衣はその柔らかく滑々な掌としなやかな指で、店長のペニスを掴んだ。
そして、ゆっくりとペニスを握り…上下に擦り始める…
♪しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ…しゅっ、しゅこっ、しゅっしゅっしゅこしこしゅっ♪
18歳から857人のペニスを扱ってきた舞衣…
ペニスの扱いには慣れていた…
玄人の中でもかなりの腕前だった舞衣のペニスの扱いに、店長は悶えた…
「おっ、おっ、おふぅ〜〜♪凄い…絶妙な…いいよ…凄いよ舞衣ちゃん!!」
思わず射精してしまいそうな店長…そこは何とか快感に耐え…次の指導を始めた。
「はぁ、はぁ…凄いね〜〜舞衣ちゃん!!相当男のチンポ扱った手つきだったよ〜〜今の!!
本当に風俗勤務経験ないの〜〜?それとも、舞衣ちゃんもしかして…無類のヤリマンとか?」
「あははっ♪そんな事ありませんよ〜〜(笑)」
普段の舞衣なら思わず平手打ちを食らわせているような…失礼な言葉も笑顔で受け止めた。
- 81 :
-
舞衣は勃起したペニスに顔を近づける…
「失礼しま〜〜す♪ぺろっ、ぺろっ…ぺろぺろ…れろっ…ぺろっ…はむぅ〜〜んぐっ…
んちゅっ、ちゅぱ…んちゅっ、ちゅぱちゅぱんっ♪んっ、んっ♪んっ、んっ♪んちゅっ♪
んっ、んっ♪ちゅぱじゅるっ♪じゅるじゅるじゅぷじゅるじゅぷっ♪ちゅう〜〜〜じゅるるっ♪」
ペロペロとペニスを嘗め回した後…美味しそうにペニスを咥え、口での愛撫を始める…
愛おしそうにペニスを眺める姿は店長を興奮させ、そして瑞々しくプルプルの唇で
ペニスを咥えられると、女馴れした店長も思わず声をあげた…
「あっ!あっ!ああっ!!ちょ…ちょっと舞衣ちゃん!!凄…はぁあ!!ひぃいい!!?」
オレンジ色のショートボブの髪を乱しながら、頭を上下に振る…
ペニスを唇で圧迫しながら、舌を絡め…店長のペニスに強烈な快感を与える…
舞衣のフェラチオの技術に、思わず唸り声を上げ悶える店長…
「んん〜〜〜んっ♪んちゅ〜〜ちゅくれろっ♪んんんっ♪んちゅんちゅんちゅっ♪
じゅるちゅぱちゅぱじゅるじゅぱちゅぱ♪ちゅぱちゅぱじゅるじゅるぢゅるじゅぷっ♪
ちゅぱちゅぱちゅうっ♪じゅるじゅぷちゅぱちゅぱちゅぱっちゅぱちゅぱっ♪」
「あっ!!あっ!!凄い…舞…衣…ちゃん…あああっ!!」
店長は1分も耐えることができず…舞衣の口内に射精してしまった。
「んんっ!!ごほごほっ!!ごほっ!!あぇえ〜〜〜え…」
「はぁ、はぁ、はぁ…そうそう…お客さんが出し終わったら〜〜お口の精液はお絞りに出してね〜〜」
- 82 :
-
一通りの実習が終わり…息を上げていたのは店長の方だった…
「はぁあ…はぁ…うんうん…サービスは満点!!合格だよ…いやぁ〜〜凄いねぇ〜〜舞衣ちゃん!!」
舞衣を絶賛する店長…
「そうですか?はい、ありがとうございますっ♪」
と、そこに突然の来客…
このビルのオーナーが突然事務所に現れた。
「お〜〜い、ペロペロの!今月のテナント料払わんかい!!」
肥満体型にパンチパーマ…そして顔に傷…
如何にも暴力団組員風の男性の登場に、全裸の舞衣は驚く…
「あっ、オーナー!!はいはい、払いますよ〜〜♪」
下手に出る店長…
「あっ!!オーナー!!待っている間に、ちょっと見てくださいよこの子!!
今度うちで働く事になる新人なんですけど、素晴しい口マンコする子なんですよ!!
もし良かったら、待っている間にこの子のフェラテクを味わってみては!!?」
「はいいっ!!?ちょ、ちょっと店長…ええっ?」
- 83 :
-
店長の突然の発想に驚きを隠せない…
「ほらほら、舞衣ちゃん!お店ではいろいろなお客さんのお相手をする事になるんだよ?
練習だと思って、オーナーを気持ちよくして差し上げなさい!!ほらほら早く!!」
「ほぉ〜〜お嬢ちゃん、ピンサロで働き始めるんかい?ちょっとオッチャンのチンポ咥えて
気持ちよぅしてみろや!!」
暴力団組員風のオーナーは、舞衣の膝に1万円札を3枚置く…
『あたし…お金で買われてる…』
何だか懐かしい感覚…
舞衣はオーナーの前で膝立ちになると、オーナーのズボンを下ろす…
そして、まだ勃起していないペニスを見ると、オーナーに顔を向け、満面の笑顔を見せた。
「はいっ、分かりました♪あたし、おちんちん大好きなんですよ♪失礼しま〜〜す♪」
再び口での愛撫を始めた舞衣…
オーナーを口で絶頂に導いた後、面接は終了した。
勤務は明日から…
舞衣は今日手に入れた3万円で、大塩に借金を返済した後、仕事に備えて…ゆっくりと休息した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 84 :
- 楯→アル中のニート→家族の重荷になったあげく40ぐらいで肝臓病で亡
舞衣→ヤク中の風俗嬢→30ぐらいまでには容姿も落ちまくり、性病も悪化し、ある日首吊って自
詩帆→精神病院入退院を繰り返す→シャバに居る間は諸々の犯罪・迷惑行為→地域で有名な基地外女として長生き
みたいな末路ですねわかりまs(ry
- 85 :
-
同日 午後7時
千絵 自宅マンション
約10日間ぶっ続けだった仕事も、昨日でひと段落…
今日は久々の休日…
私は一日を自宅で過ごした。
狭いワンルームマンション…
部屋には日常生活を送る最低限の荷物だけ…
女らしさのかけらも無い…風景な部屋…
仕事に夢中な私にとって、この部屋は寝る為だけの部屋だった。
そんな部屋で、今日は一日中…ある作業に没頭した。
約10日前…私は、楯と舞衣が住むマンションに仕掛けたボイスレコーダーを回収した。
突然現れた…宗像詩帆…
『あの子…絶対何か仕掛けて来る』
そう思った私は、2人の身を案じて、ボイスレコーダーを仕掛けた。
もし何か遭った場合…何かの手がかりになると思ってね。
そして、私の予想通り…あのブリッ子が現れて数日後…舞衣は楯の前から姿を消した…
絶対…何かあった…絶対ね…
このボイスレコーダーに…何かの手がかりがあれば…
そう思い…私は今日一日…全ての時間を、この2つのボイスレコーダーの解析に当てた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 86 :
-
「う〜〜ん…一つ目は異常なし…か…」
午後7時…長い時間をかけて、一つ目のボイスレコーダーの解析を終わらせる…
3月31日の夜10時から…翌日の朝10時まで…
レコーダーに入っていたのは2人の日常的な会話だけ…
特に異常はなかった…
「結構疲れるね…ふぅ…本当に…探偵とか興信所の人間ってのは…いつもこういう事してるのかね…」
休む間もなく…私は2つ目のボイスレコーダーの解析を始めた。
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
2つ目のボイスレコーダーの解析を始めて1時間が経過した頃…
「っ!!?来客…!!?」
私の耳に聞こえてきた声に衝撃を覚えた…
この可愛らしい撫で声は…紛れも無く…
宗像詩帆…
そう…あのブリッ子ちゃん…
- 87 :
-
「な〜〜るほどね〜〜!!ははん…そういう事か…」
私はだんだん読めてきた。
この猫を被ったブリッ子ちゃんが何をするのか…予想できた…
「へぇ〜〜なるほど…これって…脅迫だよね…」
私は詩帆ちゃんの言葉の一つ一つにゾッとした。
舞衣の過去をバラして…
巧海くんを絶望させて…
自分は両手首を切って…
妙な金属音も聞こえる…多分刃物を構えてるんだろうね…ヤバイよ…ヤバ過ぎるって…
詩帆ちゃんの恨みの篭った言葉に…私は恐怖さえ覚えた。
そして…私は何とか全てを聞き終えることができた。
「…脅迫と…強要…楯は舞衣と巧海くんを守る為に…屈するしかなかったんだね…」
これはキツイ…キツイわ…
そうか…舞衣は…祐一が詩帆ちゃんと関係を持ったことを何らかの形で知って…
でも…どうやって?
- 88 :
-
覗き見? そんな訳ない…舞衣はこの時間帯はバイト中だよね…
近所の目? ドアは閉めてる筈…寝室は密室だった筈だし…
そこで思い出した…同窓会での出来事…
「っ!!そうか…盗撮!!…あの子…また隠し撮りして…」
分かった!!ようやく分かった!!
私はイヤホンを取ると、ショーツ越しにクリトリスを弄り始める…
2人のエッチな声を聞いてたら…ムラムラしちゃって…考えなんてまとまらない…
さっさとイッて…推理を完成させないと…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 89 :
-
同日 午後7時30分
「ありがとうございました〜〜♪」
晩飯と焼酎を買った俺はコンビニを後にする。
まったく…男の一人暮らしってのは、いくら金があっても足りやしないぜ…
本当に舞衣は…やりくり上手だったよな…
それに比べて俺は…
そう考えているうちに、うつむき加減で歩く俺は顔を上げると…
目の前にはレンタルDVDの店…
「家に帰っても…誰も居ね〜〜しな(笑)」
どうせ…家に帰っても話し相手すら居ない…
俺はお笑いのDVDでも借りて馬鹿笑いしようと思い入店した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 90 :
-
レンタルDVD店内
俺はお笑い系の作品を一通り眺めると、気になる一角に視線を向けた。
「そういや…当分AVって見てないよな…」
舞衣が居なくなって…高等部3年生以降、俺の性欲処理は専らAV鑑賞しながらのオナニーだった。
舞衣と同棲生活を始めてからは、舞衣のお陰でオナニーとはご無沙汰だった俺…
そういや…最後に射精したのいつだっけ…
俺は少々ドキドキしながら、AVコーナーに向かった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
「おおっ…エロい…スゲーエロいじゃね〜〜かよ♪」
溜まってるからなのか…
俺はAVのパッケージの写真を見ただけで見事に勃起してしまい…
その場を動けなくなってしまった。
とりあえず、俺は「淫乱巨乳ナース・ドスケベ姦護24時」って作品を借りた。
こんな姿…舞衣には絶対見られたくないぜ…
俺はDVDを借りると、そそくさと店を後にする…
晩飯食った後…久しぶりに抜くぜ!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 91 :
-
午後8時
俺は晩飯を食べ終わると、早速DVDを取り出した。
興奮で既に股間はパンパンだ…
DVDをセットしようと、DVDプレイヤーに電源を入れようとするが…
「あれ…コンセント…刺さってたっけ?」
普段そんなにDVDを見ない俺達は、DVDプレイヤーのコンセントは抜いたままにしておいた筈…
それなのに…まぁ、そんな事はどうでも良いんだ。
俺は借りてきたDVDをセットする為に、プレイヤーの電源を入れると、イジェクトボタンを押した。
「…あれ…何だ?このDVD…」
明らかに見覚えの無いDVDが入っていた…
「何だこれ…俺…全然知らねーし…舞衣のかな?」
俺はその見覚えの無いDVDを取り出す…
AVも観たいが…
俺は…これが何なのか知りたくなった…
何だか不吉な予感がしてならなかった…
とりあえず、AVは後回しだ。
まずは…この「記念DVD」とマジックで書かれたDVDを再生して、中身を確認する事にした。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 92 :
-
「っ!!?そ…そんな…っ!!」
DVDを再生し…画面に映し出された映像に…俺は言葉を失った…
「…嘘だろ…これ…俺と…詩帆の…」
そう…あの時、俺が詩帆を抱いた…あの時の映像が再生された…
んっ?待てよ…何かおかしいぞ…
詩帆に強要された言葉…
「好きだ」 「綺麗だ」 「愛してる」 …
俺が詩帆に絶えず投げかけるよう強要された言葉だけが大きく再生される音声に、
俺は違和感を覚えた…
しかも…映像が…途切れ途切れ?
…何度も同じ場面…同じシーンが繰り返されて…
まるで素人が作った映像…
「まさか!!詩帆…詩帆が…」
『盗撮』
俺は真っ先に詩帆を疑った…
いや…多分…詩帆で間違いない!!
このDVDを…舞衣に見せて…舞衣を絶望させるために…
- 93 :
-
「またかよ…何て事しやがんだよ…詩帆…テメェって奴は…」
俺はDVDを停止させた。
DVDを叩き割ってやりたい衝動に駆られていると…俺の携帯の着信音が鳴り響いた…
「んっ?誰だよ…あっ…原田!!」
着信の主は原田…
もしかして…舞衣について何か分かったのか…
俺は詩帆への怒りを抑えながら、携帯を手に取った…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 94 :
-
午後9時 アパート
千絵は祐一の住むアパートを訪れる…
そして、ボイスレコーダーを仕掛けた真実を伝えた。
そして…そのボイスレコーダーで得る事ができた情報も…祐一に伝えた。
「楯…こんな事をして…キミや舞衣ちゃんには…悪かったと思ってる…ゴメンよ…」
「いいって…悪気があった訳じゃないんだし…心配してくれて、ありがとよ…」
そして祐一も…舞衣が見たであろう盗撮DVDの事を千絵に話した…
「やっぱり…私の予想通りだね…」
ため息をつき…うつむき加減の千絵…
更に千絵は口を開く…
「私がこのボイスレコーダーを聞く限り…楯…キミは…悪くない…
キミは…舞衣ちゃんと巧海くんを守るために…詩帆ちゃんの要求を受け入れた…
二人を守る為に…キミは詩帆ちゃんと寝た…不本意ながらね…そうだったんだろ?」
「まぁな…あの時…俺…悔しいけど怖くて…詩帆に従わないと…ヤバイと思ったんだ…」
「あぁ…分かるよ…詩帆ちゃん…正気の沙汰じゃなかったね…」
暫く沈黙が続く…
- 95 :
-
「まぁ…舞衣にこれを聞かせれば…多分キミの事は許してくれると思うよ…」
千絵はそう断言した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
舞衣の居なくなった原因…
詩帆の陰謀…
二つの真実を知る事ができた二人は、舞衣を無事発見し助けようと、改めて誓い合った。
「今日は折角の休みだったのに、悪かったな…原田」
「あ〜〜いいって♪私も…何だか少しスッキリしたよ」
若干笑顔を見せた千絵…
「楯…キミも…酒ばっかり飲んでないで…勉強、頑張んなよ!」
「あぁ…まだやる気出ねーけどな…何とか頑張ってみるか(笑)」
「あと…あはは!キミ本当に巨乳好きなんだね〜〜(笑)」
千絵は、祐一が借りてきたDVDを手に取り眺める…
「淫乱巨乳ナース…溜まってるんだねぇ〜〜(笑)」
「あっ!!それは!!いいだろ別に!!」
「なるほどね〜〜今からシコシコする所だったんだね〜〜(笑)
何なら、私がお手手でキミのをシコシコして手伝ってあげようか?」
「いいって!!余計なお世話だって!!」
「あはははっ!!嘘ウソ!!じゃ〜〜ね!!抜き過ぎんじゃないよ(笑)」
祐一の余計な心配までしながら、千絵はアパートを後にした…
「本当の事を知ったら…舞衣…俺の事許してくれるかな…ここに…帰ってきてくれるかな…」
そんなことを考えながら、祐一は借りてきたDVDを鑑賞し性欲を処理した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 96 :
- しかし舞衣の居場所を探す手段が無いな
勤務開始後なら、風俗系掲示板とかで舞衣の写真を晒せば客が教えて
くれるかもだが、肖像権的にまずいし
- 97 :
-
4月29日 午後1時50分
某歓楽街
お昼過ぎ…あたしは大塩くんから任されたお仕事を片付けると、
急いで雑居ビルを後にし、時間を気にしながらお店に向かった。
「あ〜〜もう…気が重いなぁ〜〜」
はぁ…本当に気が重いのよね…
ピンサロで働き始めて…もう3日目…
今日も…大勢の男の人の相手をしないといけないと思うと…ため息が出ちゃう…
でも…クスリ欲しいし…
借金返済もしないといけないし…
とにかく…今のあたしには、お金が必要だった。
だから…拒否することはできなかった…
「はい〜〜っ!?もうこんな時間?いけない!!遅刻しちゃう!!」
あたしは携帯の時計を気にしながら、小走りでお店のある雑居ビルに向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 98 :
-
午後2時
ピンクサロン・ペロペロ娘
「こんにちは〜〜!今からシフト入りま〜〜す♪」
ここは、とある雑居ビルの2階にあるピンサロ…
あたしはマネージャーに挨拶すると、早速控え室で準備を整える。
服を脱ぎハンガーにかけると…あたしは自前の白いショーツ一枚姿になる…
上半身裸のトップレス姿になったあたしは、早速順番が回ってきたので、店内に向かった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 99 :
-
ピンサロ店内
限られた箇所しか明かりがない…薄暗い店内…
激しくテンポ良い音楽が鳴り響く店内には、安っぽい香水と…汗と精液が混ざった香りが
充満し、何ともいえないジメジメした空気が漂っている。
安っぽいテーブルとソファーが並ぶ店内は壁も仕切りも無く…
少し覗き込めば隣や後ろのお客さんが何をしているのか見ることができた。
あたしは、お絞りとタイマーの入った小さい手提げカゴを持ち、お客さんの待つテーブルに向かう…
「いらっしゃいませ〜〜こんにちは〜〜♪」
あたしはソファーに座り待っていたお客さんに挨拶する。
「おっ、待ってたよ〜〜!!早く早く!!」
お客さんは嬉しそうに、あたしに手招きをした。
あたしはお客さんの隣に座ると、早速話しかける…
「あっ、若〜〜い!!もしかして〜〜学生さん?」
「うん、大学生なんだけど〜〜キミも若いね〜〜!!っていうか、おっぱいデカイし!!何歳?」
「何歳に見えます〜〜?20歳なんですよ♪」
「あっ、一緒だね〜〜(笑)ここ、よく来るからさ、今日はどんなババァが出てくるか
ビクビクしながら待ってたけど〜〜マジでラッキーだよ!!てかさ、マジで巨乳だよね〜〜!!」
「あはは!ありがとうございま〜〜す♪」
薄暗い店内は視界が悪いので、ソファーに座り初めてお客さんの姿を確認する事ができる…
目の前に居るお客さんは、少々小太りな若い男の人…
あたしと同じ、20歳の…大学生…
「大学生なんですか〜〜♪今日はもう学校終わったの?」
「ううん、今日はサボり(笑)昨日実家から仕送り届いたから、気晴らしに抜きに来たんだよね〜〜(笑)」
「あ〜〜っ!いけないんだ〜〜(笑)それじゃ〜〜お客さんの気晴らしの為に、サッサと
抜いて気持ちよくしちゃいましょ〜〜か(笑)」
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