【鯱】西村寿行Part13【鷲】

1 ：2013/02/27 〜 最終レス ：2013/06/19

前スレが980超えで落ちてたので勝手に立てました。
前スレ
【抜いた数だけ】西村寿行Part12【記憶がある】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1311690644/

2 ：

過去スレ。前スレから拾いました。
【土田明子】西村寿行Part11【逢魔麻紀子】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1284201480/l50
【鷲の啼く】西村寿行Part10【北回帰線】
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1257202595/
【頽れても神】西村寿行Part9【猪強すぎ】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1233667565/
【濁流は】西村寿行Part8【逝く者の如し】
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1212259233/
【わが魂、】 西村寿行Part7 【久遠の光に】2007/11/09(金)11:43:20
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1194576200/

3 ：

過去スレ続きです。
【泣ける！】西村寿行Part6【抜ける！】 2007/07/07(土) 13:52:11
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1183783931/
【なぁ本家よ】西村寿行Part5【何だ分家よ】2006/11/17(金) 01:11:30
http://log2ch.net/read.php/mystery/1163693490/
【雷四郎・ちー子】西村寿行【出雲阿紫】2006/05/11(木) 01:22:52
http://2channero.com/mystery/1147278172/
【自然・動物】西村寿行【バイオレンス】2005/07/17(日) 17:30:25
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1121589025/
【バイオレンス】西村寿行【ハードロマン】04/04/21 20:54
http://book3.2ch.net/test/read.cgi/mystery/1082548457/l50
何を今さら西村寿行 2000/10/30(月) 14:56
http://logsoku.com/thread/book.2ch.net/mystery/972885375/

4 ：

１乙ぬ

5 ：

ああッ！お>>1さま！

6 ：

age

7 ：

往きてまた還らず漫画化か
人気が出たらこのまま死神シリーズ全部やることになるのかな？

8 ：

古本屋で寿行の本探して７冊ほど買ったけど、書き込みに書いてある本、全然無い
唯一面白かったのが
妖しの花乱れにぞ

9 ：

馬鳴神
で、
ヤクザの女とR中の男子学生が
寝室に踏み込んできたヤクザに、出刃包丁で頬を叩かれるシーンは
何度読んでも心打たれる。

10 ：

黒人さまのコックさま！

11 ：

ウルトラレッドも紹介絵で伊能？が拳銃握ってるが
実は「往きてまた還らず」の中で伊能中郷が拳銃を撃ったシーンは一度も無い
（携行は基本的にしてたろうけど）
飯能で散弾銃撃っただけ。
マンガには期待してるからね。

12 ：

>>11
伊能は僧都の妹の包丁自殺を阻止するために拳銃撃ってます。

13 ：

祝・死神初マンガ化！・・・とか思ってたら、
ググったら過去にマンガ化されてるのな＞「往きてまた還らず」↓
ekizo.mandarake.co.jp/shop/ja/item_s-110704.html
これまで話題に上がったことがないから今回が初だと思ってた。。
単行本にはなってないのかな・・・見かけたこと無いし、wikiにもないし。。
ググってもこれの他にひっかからないし・・・
それにしても今回の「ウルトラ・レッド」ってタイトルはなんだかなあ・・・
僧都がウルトラ極左って呼ばれてたから、その意味なんだろうけど。
元の「往きてまた還らず」のが何百倍もセンスいいのに・・・
原題じゃ編集のOKがでなかったのかなあ。
原作の書かれた当時とは違って、今は都庁も新宿に移転してきてるから、
僧都のテロもさらに壮絶なものになるだろうとその辺は期待している。

14 ：

レディコミで寿行を漫画化してる人がこのスレにいたはずだけどどうなった？

15 ：

寿行さんは、物語内で、女をモノとして扱ってるから女には受けないだろうなあ。

16 ：

女性にもいろいろいるからね。
なにも女性の権利が人権がキーッていう人たちばかりじゃない。
そういう人たちは声が大きいから一番目立つんだろうけど‥‥
なかには家族の復讐に立ち上がる熱い男の闘いにシビレる人もいるだろうし、
エロ部分が好きな壇密体質もいるだろうし、
死神や鯱でボーイズラブを妄想する耽美系女子もいるだろう。
先生のエッセイにも女子大生にファンレター貰って編集が嫉妬したとかあったし、
腐女子の作る死神や鯱の同人誌とかもかつてはあったみたいだし。

17 ：

俺のお袋も寿行さん好きだぞ
まあ｢荒らぶる魂｣とか｢捜神鬼｣とかの動物小説たけど
あと、｢晩秋の陽の炎ゆ｣や｢秋霖｣なんかは、漫画にしたらその手の女性が食いつきそう

18 ：

どの作品だったか忘れたけど文庫の解説で
「基本的に女には受けない作風だと思ってたら、女性特に若い女性で西村寿行作品が好きというのが知り合いに多くて驚いた」って記述があったかな。
まあ一昔前の話ですけど。

19 ：

今のライトノベルとか読んでる層に、鯱や死神、｢魔の牙｣や｢汝！怒りもて報いよ｣なんかを読ませたらどんな反応するんだろうか

20 ：

以前、図書館で寿行を借りようかと思った女の子が、
父親にどんな小説を書く作家なの？とたずねたらエッチな小説と答が返ってきて
借りるのをやめました、とツイートしていた。
エロ無しで良い作品もたくさん遺してるんだけどなあと思うと少し口惜しくなった。
まあ、父親の気持ちはわからなくもないが・・・
ある種の偏見でもって不当に低く評価されているのは否めないと思う。
「秋霖」や「怨霊孕む」なんかもエロ要素は強いけど、時代小説としてかなり良い出来だと思うんだ。
もちろんこんなこと書いても寿行のエロを否定する気持ちはかけらもないのであるが・・・

21 ：

鬼の跫
冒頭の、若い医師に籠絡される清楚な人妻が良い。
私は女性経験が無いのでよく解らないが、
「へー、ここから珠樹ちゃん（主人公の娘）が出てきたのかー」
などと言いながら、医師は人妻の股間を舐めたのだろうか。

22 ：

マンガ化ついでに深夜アニメになったりしないもんかなウルトラレッド
寿行人気が再燃して絶版作品も復刊するかも
つーか、してくれ！

23 ：

鬼の跫
男は何かに手を出すときには覚悟をしなければならない。
たとえそれがどのような些細なことでもだ。自分の惹き起こした行為には全責任をとるのが男だ。
越智は妻を殺した。覚悟があって殺したから従容と刑に服した。浮気をした妻は死をもって報いねばならなかった。
珠樹も自ら死を選んでいる。ならば、由布にも死を科さなければならない。
ただのちょっとしたつまみ喰いでは済まされないことを由布にも世間にも知らす必要があった。
△

24 ：

癌病船はもう一作くらい続けてほしかったな

25 ：

とりあえず最後まで読んで、もういいやと思ったシリーズは無頼船と雷四郎。
もっともっと書き続けてほしかったのは鯱と死神。
いろいろな展開が考えられただけに残念。
特にテロルの世紀といわれる21世紀に入っての、死神や鯱の活躍は読んでみたかった。
まあ、晩年の「鷲」とかを読んでしまうと、無いものねだりなのはわかってしまうんだが。
できれば全盛期の筆致と創作意欲で書かれた、この時代の物語を読んでみたかったな。

26 ：

「往きてまた還らず」ってのは中郷、伊能ではなく
僧都の覚悟のことだったのだろうか？

27 ：

最後の円盤行のことかな

28 ：

「往きてまた還らず」って、当初はすべてを投げ打って姉の復讐に立ち上がる伊能の覚悟に喩えた句だったんだろうけど、
最終的には僧都がああいう形で滅びて、伊能は生き残り、その後、中郷と共に世界を股にかけて珍道中を繰り広げることになっちゃうから、タイトルの悲愴感やリリシズムを、完全に僧都にもってかれた感じだね。
まあ、その僧都も「母なる鷲」で元気に復活しちゃうから、結局あの句に込められた悲愴感は何だったのか？って感じになっちゃうんだけど。

29 ：

824 名前：名無しんぼ＠お腹いっぱい[sage] 投稿日：2013/03/16(土) 13:55:59.27 ID:09UnWVLRO
>>809
まあ強い女と戦い、これを破ったなら、
もう立てなくなるくらいのトラウマレベルにたっぷりと犯し尽くして、敗北の二文字を体と心に刻み込むのが世の常識だからな

「屈辱を味あわずに強くなったものがいるか」
「お前にも味わわせてやる」
とかやるリーさん見てみたい

30 ：

頻闇にいのち惑いぬ
僕の好きなカーマくんとナムテアちゃんは、
結局、助かったのだろうか。。
前者は完全に同性愛者になっただろう。
後者は、一年半にわたって毎日30人からに犯されて、
妊娠しないのは、少しおかしいと思う。

31 ：

寿行ヒロインは避妊してないのに、なぜかだれも妊娠しない。
山村や廃村で集団生活・Rしてても、だれ一人として性病にすらならない。

32 ：

バイオレンスアクションに関係ない要素はサクッと流してるだけでしょ。
主体がエロじゃなくバイオレンスだってこと。
陵辱されたヒロインが孕んだとか悩み始めていちいち本筋を止められてたら
寿行バイオレンスで一番重要なスピード感がなくなる。
「牛馬解き放ち」じゃ飯盛り女が梅毒罹りまくりだし、
「血の翳り」の江戸時代パートじゃ犯されて孕んだ子を出産したりもしている。
要は孕み女や性病が、作品のテーマに必要かどうかを、作者が取捨選択しているだけ。

33 ：

まさかのマジレス

34 ：

よくぼけじいい

35 ：

>>31
中郷は涯の鷲からエイズを心配するようになったぞｗ

36 ：

ウルトラレッド読んだが正直微妙だ。
このタッチが寿行に合っているかどうかという問題もあるが、
それ以前にあまりにもスロースタートすぎる。
第一回が終ってまだ伊能はサブナードの中で何が起きたのかわからない状況。
こんなんで読者がついてくるかな・・・・
最初の元KGBを逮捕するエピソードは余計、友人だか同僚だかわからない女とのやりとりも余計。
その分、新宿大炎上までストーリーを進めて見せ場を作ってほしかった。

ひさびさの寿行ネタなんでこの先も温かく見守ろうとは思っているが・・・

37 ：

>>36
この漫画家さん、ぶっちゃけすんごい展開遅い人です。
書きたいシーンを見開きで魅せるの上手い人なんだけど構成力に難があるタイプ。

38 ：

>>37　
俺はこの漫画家さん初見だったんだけど、なるほど、そうなんだ。
せっかくの第1回巻頭カラーなのに、あまり盛り上がらずに終っちゃったなあと思ってね。
どうせなら、巻頭でいきなりインパクトのある新宿テロのシーンでも良かった。
巻き込まれる伊能の背景や中郷の登場はテロの流れの中で徐々に説明できていけば充分、
後回しにしてもよかったのに。
このテンポだと僧都の正体が割れるまでに1年はかかりそうだね。
それにしても、小説情報まとめサイトの、ツイートで話題にされている作家ランキングに
それまで圏外にもいなかったのが、いきなり20位内に食い込んできたのは驚いた。
ウルトラレッド効果恐るべし。
こんな時に原作が絶版なのがもったいなさ過ぎる。

39 ：

シグルイで原作が復刊した例があるから諦めてはいけない

40 ：

>>39
スレ違いですみませんが、本当に復刊したんですか？
だったら是非購入して読んでみたいと思います。

41 ：

>>40
ほい
ttp://honto.jp/netstore/pd-book_02594687.html

42 ：

>>38
今回のコミカライズを機に寿行作品の再評価とか起きてほしいですね

43 ：

>>37
>すんごい展開遅い人です
「竜童のシグ」の展開の早さは伝説レベルなのですがw
過去の寿行スレで、この人 作画の「黒塚」が紹介されていたと覚えているけど、この人が描く女性はエロイです。

44 ：

>>41
ありがとうございます。早速ぽちっとなしてきました。
寿行作品も全集とか出ないですかねぇ。
このスレで紹介されて興味をもった未読の作品、いっぱいあるんですが。

45 ：

古本屋ですら滅多に御目にかかれなくなってきてるもんな
昭和に君臨した大作家とは思えん品薄っぷり
｢白骨樹林｣を借りパクされてしまったことが悔やまれる…

46 ：

>>43
ヤングチャンピオンで連載されている「バビル2世リターナー」が物凄く展開が遅いんですよ・・・
話全然進まない訳で。
>>45
最近ブックオフに行って大藪春彦探したら全然無かったけど
西村寿行も置いてませんよね・・・

47 ：

大藪のはぜんぶ同じだしな…「飢狼の弾痕」とか逆の意味で凄い作品だった。
寿行は貴重な独自の情報が含まれてる作品が数多くある

48 ：

俺も大藪よく読んでたけど、寿行に比べると直球勝負って感じだよな。
基本、復讐とか金とかにロックオンした一匹狼がひたすら身体を鍛え、闇社会を襲撃して金や武器を調達して目的を果たすって感じ。
寿行の場合は、老若男女から動物までいろいろなキャラが出てきて孤立無縁の主人公を助けたりとか、コンビやトリオで敵と闘ったり、集団どうしが憎しみ合ったりと、いろいろなパターンがある。
大藪の小説では、銃器や車に関する蘊蓄が詳細に語られてメカ好きにはたまらないんだろうけど、そういうのに興味がない俺はササッと読み飛ばしてた。
寿行の方は自然や動物、古典文化や社会問題などに関する深い造詣が散りばめられていて、読んでいて飽きなかった。
大藪の銃器や車の蘊蓄はほとんど覚えてないけど、寿行の作品から受け取った雑学は今でも自分の中に蓄積されているな。
まあ、好みの問題てことに尽きるんだろうけど。

49 ：

>>48
大藪は「個人」が社会と戦う話が書きたい人で徹底的にハードボイルドの作家なのだと思います。
寿行はヴァイオレンス路線に行かなかったら社会派サスペンスを主に書いていったかもしれませんね。

50 ：

>>48
そうなんですよね。野獣シリーズとかなん回も読み返してますけど身につかないです。
逆に寿行作品から得た雑学は飲み会のときとかに重宝します。
なにせ広く深いので、若者から年長者まで対応可能。

51 ：

たしかについ「ヘリコ」とか言ってしまうんだよね

52 ：

ウルトラ・レッドの僧都もやはり最後は石油の備蓄基地を狙うんだろうか‥‥
でも、あれはオイルショック直後のあの世相だったからリアリティがあったんであって、
今の時代に持ってくると設定として違和感あるんじゃないかな〜‥‥とか考えてたら、
ふと恐ろしいことを考えてしまったよ。

もし仮に、この国を滅ぼすことだけを行動原理に動く、僧都のような狂気のテロリストが
現代に現れたら何を狙うんだろうか‥‥
例えば、あの福一が僧都のような奴に破壊活動の標的にされたら、もう防ぎようがないんじゃないか？
あのポンコツの警備とかはどうなってるんだろう‥‥
単純な自爆装置を備えた巨大な核爆弾みたいなもんで、あれを破壊されたらもう誰にも成す術は‥‥
ただの妄想にすぎなければいいんですが‥‥

53 ：

高嶋哲夫の原発クライシスが既にあるので

54 ：

スピカ　原発占拠やった

55 ：

あの〜
往きてまた還らずでの僧都の行為は、占拠とは根本的に違うのです。
自分の命と引き換えに問答無用で日本を滅ぼすことなのです。
あ、ちなみにスピカの方は読みました。
深刻な題材を扱ってる割には、まったく恐くなかったという印象。

56 ：

原発程度を吹っ飛ばすなら核地雷はいらんな、僧都の手にかかれば

57 ：

>>52
今の世相を反映させるなら確実にそういうネタになりますね・・・・

58 ：

寿行作品の主人公はどういうタイプのキャラが人気あるのかな？
雷四郎みたいなバカだけどやるときはやるタイプのキャラか
はたまた、中郷みたいな無敵で傍若無人なキャラか
それとも、徳田左近みたいな好好爺タイプのキャラかか

59 ：

理系研究者〜技術者系

60 ：

本家と分家や、わらの街の保月と森戸みたいなダメダメコンビは好きだなあ。
読んでて笑っちゃうと同時にほっとする。
十樹吾一もオッチョコチョイで天然な部分は雷四郎系統ですかね。
鯱の4人の中では十樹が一番好きだなあ。
雷四郎はそれほどでもないけど。

61 ：

>>58
私は「本家」「分家」のコンビが一番好きですね。
あの軽妙なやりとりがなんとも言えずに好き。
雷四郎も好きです。単純で直情型ばかりが好きかというと、そうでもなくて
峠に棲む鬼の真庭も好きです。

62 ：

自分の作品としてのベストは
「魔の牙」とか「往きてまた還らず」みたいなハードなやつなんだけど、
キャラとしての一番は、自分も本家分家かな。
死神コンビも鯱チームも好きだけど、笑える点ではこいつらが一番。
逢魔紀魅シリーズの羽化真人、ハッサン・サパーとかの飄々とした感じも良い。

63 ：

村上春樹の話でもそろそろするかｗ

64 ：

あててみろよ
凌辱　ＳＭ　カリバリズム

65 ：

寝取られ　黒人男優　媚薬

66 ：

人妻　ジーパン　ねばい目　ああっ

67 ：

ttp://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE93C00F20130413

68 ：

ずいぶん電子書籍化が進んでいるけど、作品選びの基準がわからない。
なんで、よりによって駄作や凡作ばかりを…

69 ：

>>68
漫画化記念で往きてまた還らずの上下合本版DLした。
でも死神シリーズ全部電子化した訳でもないのかな。
紙で売れたものから、みたいな基準なんだろうか。

70 ：

>>68
いま寿行の評価が不等に低くなってしまっている一因は
そんなところにもあるのだと思う
あれだけの昭和の大作家なのに・・・

71 ：

勝目梓なんかと同じエロ小説に近い娯楽作家って感じの評価だろう。

72 ：

>>70
同感
過去の北上次郎のレビューとか参照して初期中期の代表作をラインナップに加えるべき！

73 ：

＞勝目梓なんかと同じエロ小説に近い娯楽作家
この評価がすでに思い込みでね。
まあ勝目もそこそこに売れっ子ではあったけど、西村寿行は格が違っていた。
勝目も勢いのあるときには10万部単位では売ってたろうけど、
寿行の、特に「犬笛」なんかは、各出版社から出されたものを累計するとミリオンはいっているはずだ。
エロ＆バイオレンスだけの作家と、それだけではない寿行の差が、そこに如実にあらわれてる。
現在のエンターテインメント作家に例えれば、東野圭吾くらいの売れっ子といえば若い人にもわかりやすいか。
作家長者番付の上位に何年も居続けてトップにもなっている。ただのエロ小説作家じゃありえんだろう。
ただのエロくてバイオレンスを賛美するだけの小説がそれほど売れるものかどうか、普通に考えてみればわかることだ。
西村寿行の小説は、人を殺して女を犯してるだけだから読む価値はない--なんてことを
まことしやかにネットに流布してる奴がよくいるが、そういう奴に限ってろくに読んですらいない。
胡乱なネットの情報や悪意をもって書かれたレビューを鵜呑みにしている。
「捜神鬼」も「癌病船」も「荒ぶる魂」も「虚空の影落つ」も読んでいない。
「老人と狩りをしない猟犬物語」なんて中・高校生の学校推薦図書になってもおかしくない位なのにだ。
今の寿行はエロの部分ばかりが強調されてて、そのイメージだけがひとり歩きしてる。
寿行は確かにエロも書くが、それは作家を形作る要素のひとつに過ぎないってことが忘れ去られている。
初期から中期の名作が復刊され、もっと誰もが手軽に読めるようになれば、それも変わってくるとは思うんだがね。

74 ：

よく言ってくださいました！

75 ：

>>73
｢垰｣や｢濫觴の宴｣、｢風は悽愴｣なんかもそうだな
こういう作品読まずに寿行語るのはナンセンス
｢異常者｣や｢悪霊の棲む日々｣、｢我が魂、久遠の闇に｣みたいなぶっ飛んだ作品も勿論寿行の持ち味だけど

76 ：

ウルトラ・レッド第2回
若い伊能にもだいぶ慣れてきた。
今回は伊能姉がやっと右往左往するホテルの避難客をまとめて脱出ルートを探り始めたところまで。
次回、伊能と姉が悲しみの対面で伊能の回想ってとこかな。
相変わらず展開は遅いが仕方ないんだろうな。マンガじゃ小説並みに情報詰め込むのは難しいし。
最後にちょっとだけ僧都が登場したが、あのタイミングは悪くなかった。
原作準拠だと少し登場が早いような気もしないでもないが。
女のオリキャラ（新条というらしい）は何のためにいるのか、相変わらずの空気。
そのうち見せ場があるのかな。

77 ：

まあ単純に、勝目梓が巨大資本で映画化されたという話がないからなあw
直木賞候補とか「三村」などとマスコミの寵児になっていたとか
中国人の絶大な高倉健人気はもともと「君よ憤怒の川を渉れ」のおかげだし。
朝日新聞の寿行先生の追悼記事はとてもよかった。
全くどうでもいい話題だけど、よくヒロインが「口腔R」を強制される描写で
「口が裂けそうだった」「顎が外れそうだった」とよく書かれていて、そんな
大げさな、と思っていたのですよ。
だって人間頑張ればコーヒー缶くらい口に入れられますもん（私だけ？）
…ところがネットで海外のでかい男の人たちのものを見たら、ビール瓶
ビール缶クラスがたくさんいて、先生おそれいりました状態になりました。
世界は広い…

78 ：

勝目梓は芥川賞候補になったことがある

79 ：

>>77
勝目は「獣たちの熱い眠り」映画化されてたと思う。
確か三浦友和主演で。（調べずに記憶で書いてるので間違っていたら失礼）
ただヒットしたという話は聞かないし、映画化もそれ1本きり（じゃないかと思う）。
>>78
勝目の芥川賞候補はデビユーしたてのころだっけ？
もとは純文の人なんだよね、確か。
結局、賞もとれなかったし売れ行きもパッとしなかったから、エンタメ作家に転身した。
そうしたら、売れっ子になった。
その頃には、もう寿行がバイオレンスの路線を引いていたから、うまくそれに乗っかった感じだが。
純文作家からエンタメ作家に転身っていうのは、北方謙三も一緒かな。余談だが。
一方の寿行は元々が中間小説誌（大衆小説誌）デビューだったから、最初から直木賞候補。
しかし3度も落とされて頭きて「もう、いらん」とガチガチのエロ路線に走っていったとか‥‥
まあ、それは真偽の定かではない都市伝説の類いですが、その後の作品の傍若無人ぶりを見るにつけ
本当にそうだったのかも、と思ってしまう。
そうでもなければ、その後に書かれた捜神鬼や蒼茫の大地滅ぶだって直木賞の候補になっててもおかしくないレベルだと思う。
辞退したのであれば、その説明もつく。

80 ：

>>78-79
失礼しました。適当なことを書いてはいけませんね。
映画「獣たちの熱い眠り」は１９８１年東映作品、「化石の荒野」の半年前の公開で、
企画は松竹の「黄金の犬」が公開された頃にスタートしてたんじゃないでしょうか。
松田優作で一定の評価を得た「野獣死すべし」の後継作品のはずだったのですが、
今見るとほんと評価はボロボロですねｗ
「マシュマロ野郎にアクション映画は似合わない」とか「山口百恵を我らの前から
奪った男としての反感には勝てず、総スカンを喰った上にイメージまで落とした
悲惨な記念碑映画」とか…
直木賞の選考委員は、 司馬遼太郎、川口松太郎、源氏鶏太、村上元三、柴田
錬三郎といった、今見るとこんな人たちに現代エンタメが理解できたのかと
心配したくなる顔ぶれで、案の定西村作品に強硬に反発していたのが司馬遼太郎、
松本清張、川口松太郎、村上元三、 柴田錬三郎、源氏鶏太などのようですね。
選考委員が大幅に若返ったはずの今も、ミステリ、ＳＦ、ファンタジー、ライトノベルに
偏見むき出しで、とうとう書店員が「売りたい本がいつまでたっても受賞しない！」と
本屋大賞を作ったと言われている有様で、辞退の噂も本当だろうと思えてしまいます…

81 ：

近年の芥川賞なんて倒錯的な性行為が目立つもののほうが多いのにな

82 ：

>>80
＞直木賞の選考委員は、 司馬遼太郎、川口松太郎、源氏鶏太、村上元三、柴田
　錬三郎といった、今見るとこんな人たちに現代エンタメが理解できたのかと
この面々にハードボイルドが理解できるとは思えません。
現在の直木賞もご指摘通り本屋大賞の方が現代エンタメを正確に捉えてますよね・・・

83 ：

純文学はエロ要素がないと本にならないよ。
村上春樹なんか女性向けエロチカみたいに読まれ方してるじゃないの。

84 ：

滅びの笛の直木賞講評では源次慶太の否定理由が傑作
「面白くて達者すぎる。（新鋭らしい）瑞々しさが感じられない」
面白い小説は文学にあらずってか？w
バカだろ、こいつw
今、講評を読む限り、寿行の才能に対する嫉妬もしくは
後進の才能を恐れて潰そうとしていた労害としか思えないw

85 ：

>>84
マジかｗｗｗ
そいつの本なんか一冊も読んだことないけど、ヤクザの因縁付け以下の
こじつけだな
自分の地位を脅かしそうな筆力の西村氏を潰してやろうって悪意しか感じない。

86 ：

ホームドラマとかで一世を風靡した作家だそうだけどねえ
今は忘れられたというか何と言うか、ある意味直木賞っぽい

87 ：

一般論として才能がある新人は嫉妬される傾向はあるだろうね。
大したことない才能だと気軽に授賞に賛成しちゃったりするんだけど…

88 ：

>>84
「面白い小説」こそが後世に残っていくわけで、詰まらん小説は後世に残らない
つうか新人で達者な筆致って凄い才能あるってことじゃん？
なんでそれが落とす理由になるんだろう？

89 ：

>>84
>>80のリストのなかでは源氏鶏太とシバレンくらいは
寿行を理解できるかと思ってましたが・・・。
自分が面白おかしく、しかも荒唐無稽なものを書いてるのになあ・・・。

90 ：

源氏鶏太はともかく、柴錬にとっては若手のライバルみたいな意識があったのでは？
眠狂四郎よりも感覚的に新鮮な感じしたからね。

91 ：

「往きてまた還らず」「鷲の啼く北回帰線」読了
「鷲の〜」での中郷さんの壊れっぷりが凄いｗ
今後もああいうキャラのままなのでしょうか？

92 ：

怖いけん！怖いけん！

93 ：

＞91
このままです。というか、次作からさらに激しく壊れていきます。
もはやテロリスト相手に素面では闘いません。
いつも飲んでます。伊能も飲んでます。
２人の会話は掛け合い漫才の域に入っていきます。
でもそれが味があったりします。

94 ：

>>93
レスありがとうございます。
「往きて〜」では仕方なく一緒に僧都を追っていく伊能と中郷さんが「鷲の〜」で腐れ縁的な関係で
旅をしていく辺りが面白かったので中郷さんが今後もっと酷くなっていくというのは実に楽しみです
中郷さんの「バカ」発言が実に楽しいし朱野能子に結婚を迫られるシーンは爆笑しましたｗ

95 ：

『往きてまた還らず』を読んで、その後も順番に読んで行くつもりだったけど古本屋数軒回ってほぼ全滅。
（他の寿行作品もほとんど無し）
唯一あった『涯の鷲』を読んだ。
往きて〜から涯の〜に飛んだせいか、何があったのかと目を疑うほどの死神コンビの完成度だったw
しかし、読んでる間愉快な気分になる小説だなー。

96 ：

>>95
図書館で探してみるのをお勧めします

97 ：

おらは 捨吉じゃけん

98 ：

中郷と伊能のやりとりは「頻闇にいのち惑ひぬ」の年金に関するやりとりとかゆるくて好きだなあ。
あとCIAとの共闘で悪魔の工房を襲撃する際の米軍の移送ジェット機での会話。
中郷が伊能に「おれとお前は友達だだろ？な？」ってやつ。あれには吹いた。

99 ：

>>95
amazonで一冊251円で買うのをお勧めします。
ほぼ全タイトル買えます。寿行先生幻のエッセイ本すら買えました

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