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【2週目】究極!!変態仮面 連載中 パンティ2枚目


1 :2013/05/19 〜 最終レス :2013/06/05
週刊少年ジャンプ1992(平成4)年42号にて「究極!!変態仮面」という漫画が掲載された。
この漫画について語ろうじゃないか。
尚、この漫画は作者がパンティをかぶりエクスタシーに達する事により1日に1話ずつの速度で連載されるようだ。
時々エクスタシーに達せず、変な時期に合併号になったり休載する事もあるが気にしないでくれ。
※注意※
連載中スレとは連載終了した漫画作品を第1話〜最終話まで順々に、
『現在連載されているもの』つまり現在進行形で語り合うスレです。
●ただし、あらすじは単行本基準で進行していきますが、
●まれにページが多く、やむを得ず同シナリオでも複数に分ける場合があります。
●(「第1話・A」とか「第2話・前」等)
●スレ住人から教えられた場合は別ですが、この場合、
●区切りのいい所や一定のページで一旦切り上げる場合があります。ご了承下さい。
ネタバレ発言はご法度。現在明かされてる情報のみで語り合いましょう。
連載中スレにそぐわない話は楽屋裏スレで行いましょう。
次スレが立ったら or 連載終了して合図があったら楽屋裏! 現代に戻って好き放題に語り合え!

前スレ:【2週目】究極!!変態仮面 連載中
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1364817322/
連載中スレの楽屋裏 第34幕
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1358072497/
連載中スレ避難所
http://jbbs.livedoor.jp/comic/5124/

2 :
第47話 『変態ボディ・ペインティング!』の巻

(扉絵:高い壁にはしごを使って変態仮面の顔を落書きする幼児春夏、
     コブを作ってはしごを支える幼児秋冬、それを見上げる幼児里美、幼児愛子、幼児狂介)
――今日は紅優高校の秋の写生大会。
景色を写生する愛子の絵を覗き込み、うまいと褒める里美と友人2人。愛子の絵なら金賞間違いなし!
「こんな手先が器用なのに、なんでぞうきん1枚ぬえないのかしらね」   ずずず〜〜
里美の余計な一言で、思わず脱力した愛子は筆を滑らせて、絵に大きな線を残してしまった…。
「あ――あ また描きなおさなきゃ… グスン」
水道で筆を洗う愛子。周りを見ると近くで狂介が写生している。覗き込む愛子。
狂介の写生内容は群れる鳩だ。
狂介は恥ずかしいし、下手だからあまり見ないで欲しいと言うが、愛子はそんなことないと答える。
「いや―― でも 鳩の色がなかなか出せなくて…灰色なんだけど、微妙に違うんだよねぇ…」
「そうねぇ… ちょっと茶色を混ぜてみたらどうかしら」
愛子のアドバイスで、白と黒に少し茶色を混ぜてみる事にする。
パレットを見るとすでに茶色の絵の具が出されていた。
「出してくれてありがとう、愛子ちゃん」
愛子にお礼を言いつつ、絵の具を混ぜる狂介。 …でも、愛子はまだ絵の具を出してない……え?
…2人の頭上では、街灯に止まった鳩の群れがフンを落としまくっていた…。
――と、その時、何かが空を切る音がしたかと思うと何かが街灯に当たる金属音!
そして絵の具の箱に何か某状の物が突き刺さる!驚く二人!
狂介が筆で軽く叩いてみると…アルミ製の矢? その狂介の前に誰かが立ちはだかった。
「勝手に矢にさわるな!」
狂介が見上げると、そこには…全身迷彩服を来てボウガンを持った男がいた。
「あ… 危ないじゃないですか!人に当たったらどうするんですか…!」
「人間狙うわけないだろ、バカじゃねーの?」
注意する狂介を男は思い切りバカにした顔で答え、矢を抜くと走り去る。…どうも鳩を狙っていたようだ。

3 :
矢のせいで絵の具が使い物にならなくなった為、愛子に絵の具を分けてもらい写生の続きをする。
愛子も自分もここで描くから遠慮なくと答える。
さて、改めて写生をしていると…目の前の鳩の群れに餌をあげている春夏が。
「春夏さん、鳩にエサなんかやって もう描き終わったの?」
「あ 狂介か ううん、まだ途中ね 鳩は難しいね、だからこうしてエサをやって…」
「なんだ、春夏さんも鳩描いてるんだ なるほどね、そうやって逃げないようにしてるんだね」
「やったぁ、できた!」
地面に置いた用紙の前に絵の具を置き、鳩の足跡をつけただけの絵(?)が春夏の作品だった…。
「春夏作『鳩の足跡』完成ね」
あまりの手抜きっぷりに呆れるしかない狂介だった。
――教師のお昼の合図に秋冬が弁当を持ってくる。
折角なので狂介と愛子は秋冬の絵を見せてくれと頼み込む。
秋冬も恥ずかしがりながらもこれを承諾、絵を見せる。
『わっ スゴイ!水墨画みたい!』
何と秋冬は黒一色で、しかも色の濃淡だけで表現するという荒業をこなしていた!こいつぁスゲェぜ!
狂介と愛子は、これだけの絵、折角だから色をつけたのを見てみたいと言う。
「しょうがないね ねえちゃん、描く用具忘れてぼくの持っていってしまったね
 一応、黒色と筆だけ残してくれたから…」
暴露する秋冬、後ろでは春夏が真っ赤になってうつむいている。
「あ… 足跡のために あんなに色使って…」
もうね、心底呆れるしかない狂介。 …ところで秋冬、逃げた方がいいぞ。
「秋冬、おしおきだべぇ〜(意訳)」
案の定、極悪非道の姉からおしおきされる秋冬。
今度はでっかい絵の具のチューブに頭を埋め込まれた。 

「じゃあ 僕達もお弁当にしよう」
狂介が食事しようとした時、誰かの悲鳴が聞こえた!
悲鳴の元に駆けつける狂介達!

4 :
そこには――さっきのボウガンの矢で翼を打ち抜かれ、芝生に縫い付けられもがく鳩がいた!
声の主の女の子は泣くしかできず、誰かに助けを求めたのだ。
紅優高校の生徒達も集まってくる。
狂介は矢を抜くと、女の子に羽に刺さってるだけだから大丈夫となだめる。
「さっきのボウガンの男だ…!」
怒りに燃えた狂介は、矢を親指でへし折る。
ボウガン男の存在を知った紅優高校の生徒達は、全員でそいつを探して捕まえようという事に。
きっとまだ鳩を狙っているはずだ。
「フフフ… 探せるもんなら探してみろ」
顔に迷彩ペイントを施したボウガン男は、実は狂介達のすぐ側――木の上にいた。
迷彩で遠目から見ると居場所がバレにくいのだ。
(しかし普通のサバイバルゲームは飽きてしまって 今じゃ鳩や猫相手だけど…
 やっぱ相手は殺さなきゃ、サバイバルじゃねーよな)
ニヤニヤしながら物騒な事を考えるボウガン男!
「こういう時は 高い所から探すのが一番ね」
同じ木の、幹の反対側にいつの間にか登っていた春夏に驚くボウガン男!
「あっ 見えた!」
「ホントだ、見える見える」
猿亀コンビの発見の声に、どこにいるか聞く春夏。
…実は見えたのはボウガン男ではなく、春夏のパンティだった!
一瞬バレたと思ったボウガン男は思わずコケてしまい――そのせいで見つかった! お手柄猿亀コンビ!
ボウガン男は木から飛び降り茂みへ逃げ込む。
捜索する狂介達だが、ボウガン男はいつの間にか再び木の上へと登っていた。
(ふ―――― 危ねぇ危ねぇ… しかしこの緊張感たまんねぇな、まさにサバイバルだぜ…フフ)
「おねえちゃん、鳩さん元気になる?死なないよね」
「大丈夫よ、またすぐ飛べるようになるわ」
泣きながら愛子に聞く女の子。愛子も手当てをした鳩抱き、女の子を慰める。
狂介も静かな怒りを胸に秘め、2人のやり取りを見守る。
(何の罪も無い生き物を標的にするなんて… 許せない!)

5 :
昼休みなのに食事もせ写生を続ける男子。
隣の男子もメシ食わないのか聞いてみるが、金賞狙っているからそんな暇は無いと答える。
「ちょっと絵の具を拝借」
「ん? お…おい 何すんだよ!今使ってるだろ!」
後ろから絵の具の箱をつかんだ手に対し怒る男子。しかし相手は変態仮面だった!
変態仮面は拝借した絵の具をパンツへしまいこむ。
――ターゲットサイトで狙われている鳩! 振り向くな、振り向くな、振り向くな! 鳩は狙われている!
「さっきは外したが 今度こそど真ん中ぶちぬくぜ
 ――誰にも気付かれずに撃つのが またたまんねぇんだよな」
「気付いてないのは貴様の方だ」
唐突の声に周りを見回すボウガン男。
 *そのほうこうには だれも いない。
「…しかし やけに耳元が温かいが 木がまるで呼吸してるかの様・・・・・・・・・・・だ!?」
木の幹をよく見ると…木が睨んでいる!? いや、木目模様に迷彩した変態仮面だ!
「うわぁ〜〜〜〜〜〜っ!! やっぱり何かいる〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!」
思わず飛びのき、目をこすってみるボウガン男。変態仮面は身を起こし、ゆっくりと歩み寄っていく。
「私の名は変態仮面 罪もない動物を 自分の娯楽のために殺生するとは不届千万 おしおきしてやる!」
驚いて背中から落ちるボウガン男!ショックの為走って逃げられず、ヨロヨロと這って逃げ出す!
「なんだ今のは!? お…俺の迷彩服のカモフラージュより完璧に偽装するとは 奴は本物の軍隊か……!?
 とにかくヤバイ!公園から逃げよう!」
痛みもおさまり、走って逃げるボウガン男は目の前の金網を越えようと網に指をかける。
「あ… あれ? 金網に指が入らな・・・・・・・・・・い?」
『変態秘奥義・七 色 肉 体 偽 装 (ボディーペインティング)!
 私の偽装を見抜けぬとはまだまだ未熟だな!』

6 :
背中一面に金網模様をペイントした変態仮面が、いつの間にか回り込んでいた!ちょっと気持ち悪いぞ!
ボウガン男に歩み寄る変態仮面。
怯えるボウガン男は…やぶれかぶれで変態仮面に向けて矢を発射した!危ない変態仮面!
だが、変態仮面はこんな攻撃ではやられない!気合の一声で…パンツの紐部分を利用して矢を止めた!
「ムダなことはやめろ!これで貴様は殺人未遂だぞ!」
*おめでとう! ボウガンおとこの はんざいレベルが あがった!
OK変態仮面、ヤッチマイナー!
ギャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ………
「なんだ!?」
悲鳴の元に駆けつける紅優高校の生徒達。彼らが見つけたものは…金網を背にしゃがんだ首無し死体!?
『 成 敗 !』
――実は背中に網目を描いた変態仮面が背を向けていただけだった。
そして股間には、例によって顔を埋められ気絶したボウガン男がいた…。

7 :
秋冬の完璧超人さと春夏のダメっぷりに磨きがかかってるなw
それはそうとあらすじ氏、デンジマン自重wwww

8 :
北斗神拳の二指真空把みたいw

9 :
前面が木目で後ろは金網模様になってるとはw
相手が逃げる方向を事前に予測してのペイントとは
変態仮面、やるじゃん!

10 :
祝・5巻発売!
<5巻作者コメント>
自動二輪の免許を取った。やはり自転車だけでは行動範囲が限られちゃうからね。運動にはなるけど…。
話は変わるが、まだ名古屋にいた頃、ジャンプを買いに行く途中車にはねられ、
結局自分がジャンプしたことがあった。みなさん交通事故には、くれぐれも注意しましょう。

第48話 『コースターはスリル満点!』の巻

「わぁ―― 楽しそうだなぁ、遊園地なんて5年ぶりだよ」
「フフ… 私は2年ぶりだわ」
「遊園地に来ると なんだか子供に帰っちゃうわね」
遊園地を並んで歩く狂介と愛子と里美。両手に花でうらやましいぞコノヤロウ!
「機長、これはスゴイ重力です!」
「ぬおおぉぉ 耐えるのだぁ!」
「…でも あの二人は完全に子供ね」
飛行機の遊具※で遊んでる猿亀コンビに冷ややかな目線を送る里美。
(※すいません、名前分からないorz 誰か教えて下さい Byあらすじ仮面)
「おーい 狂介〜」
「もう おりたいね――」
「主将〜…」
こちらでは春夏・秋冬・主将・副将がメリーゴーラウンドに乗って楽しんでいる。

11 :
呼びかける春夏に微笑んで手を振る狂介。
そしてまた秋冬と強引に1つの馬に乗る主将、嘆く副将。
まさにメリー強引ラウンド。 …ああっ、石を投げないでっ!  (ノ# ゚Д゚)ノ =石  (ノ´A`)ノ ←あらすじ仮面
――なぜ狂介達が遊園地にいるのかというと、
愛子が大会優勝のごほうびに部員全員を遊園地に招待してくれたのだ。
「実はここ、うちの姫野グループが新しく作った遊園地なの、
 チケット30枚ほど持ってたからちょうどいいかなと思って…」
「でも本当は 狂介くんと二人きりで来たかったくせに。無理しちゃって」
愛子を肘でツンツンと意地悪く小突く里美。狂介も思わず赤くなる。
愛子は恥ずかしくなって数歩小走りで離れる。
「や やだ 狂介くんの前で何言うのよ 里美… そ…そりゃあ少しはみんながゲームに熱中して
 狂介くんと二人きりになれれば、とは思っているけど… そんな事口に出して言えないし…」 カチカチカチカチ
(…言ってるよ愛子ちゃん…)
もじもじしながら小屋の中の何かボタンを押しまくる愛子… って、何、そのスイッチは…?
――猛回転しだしたコーヒーカップに乗客はパニックになる!慌てて愛子を止めに走る係員!

『ワハハハハ この世は我らボンバー一族の物だぁ!』
遊園地と言えば乗り物だけではない。…そう、ヒーローアトラクションショー!
懐かしい余り、思わず見入る狂介。
『さぁ、みんなで正義の味方を読みましょう!
 せ――の…   女  王  ア  マ  ゾ  ネ  ス  ――――!!』
子供達の声援を受け、スーパーヒーロー…いや、女王だからスーパーヒロイン登場!
「ボンバー一族!お前達にこの世は渡さない、正義の鞭を受けてみよ!」  
戦闘員を鞭でしばくアマゾネス。すごい迫力だ、本当に体で鞭を受け止めている!
狂介は鞭で戦う正義の味方に変態仮面みたいだな、と思ってしまう。
…しかしあの声、どこかで聞いたような…?

12 :
「ギィ―――― まいりました女王様〜〜っ」
降参する戦闘員を足蹴にし、高笑いをあげるアマゾネス。…その後姿は、お尻の部分が丸見えだった!
コケた後素早く立ち直り、まさかと思いステージに駆け寄る狂介。
その狂介に気付いたアマゾネスは仮面を外し――
「あらぁ、狂介来てたの?」
「やっぱり母さん!」
魔喜が素顔を見せた。少々青ざめながらも呆れる狂介。…ちなみにアマゾネスの素顔は観客にも大好評!
何で魔喜がこんな事やってるかとゆーと、遊園地の運営部長と知り合いで頼まれたと苦笑しながら答える。
…ん?ちょっと待て。 するってーと、魔喜は姫野Gにも知り合いがいるのか?
どこまで顔が広いんだこの人は!
「いやぁ〜〜 マキさん、今日は最高でしたよ、またお願いします」
「あらそう、部長さん じゃ、お店でもこれでやろうかしらね」
先程まで魔喜にしばかれてたのは運営部長の村田さんだった!
部長はマスクを外し、恍惚の表情で魔喜にお礼を述べた。
狂介はステージの床が壊れるほど、激しくコケるのでした。
里美は今の狂介のお母さんじゃなかったかと尋ねるがごまかす狂介。
…しかし愛子は村田さんがいた事にちょっと驚いていた。
一方、隣のステージでは本格的な子供向けの戦隊ショーが行われていた。
(いいなぁ、子供達に応援されて…やっぱヒーローはこうでなくちゃね…
 なのになんでボクは嫌がられたり笑いものにされるんだろ、一応ヒーローなのに…)
子供達の背後でため息をつきながらショーを見る狂介。
「ふ――ん あの3人、そんなに強いのか」
「そりゃあ、強力戦隊ツヨインジャーだもの、無敵さ!」
いつの間にかいた春夏がしゃがみこんで子供に聞いていた。
そういえば春夏、こういうの見るのは初めてだっけ。
――そして春夏はステージに上がり――
『さぁ、もう敵はいないのか!?』
…ああああああ!!ヒーローをボコっちゃった! Σ(;゚д゚)

13 :
「あーぁ 子供の夢ぶちこわしちゃった…」
青ざめる狂介。
子供達は本当は弱かったツヨインジャーに見切りをつけ、次々を帰っていった…  春夏ヒドス(´・ω・)

今度は遊園地の定番、お化け屋敷に入る事になった狂介達拳法部員一同。
…ちょうどその時、カップルの先客が出てくる。女は男にベッタリだ。カップルを見つめ、妄想に浸る連中。
狂介・猿渡・亀山は自分と愛子が腕組みする妄想を、愛子は自分と狂介が腕組みする妄想に浸る。
四季姉弟はどんな怪物がいるのか真剣に妄想し、腕をバキボキ鳴らす。
そしてホモンゴルマンは…狂介と秋冬、どちらと入ろうか迷っていた。
「ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な 神・様・の・言・う・と・お・り」
――お化け屋敷探索中の狂介&愛子。
怖がる愛子にぼくがついていると守る狂介だが、不意に現れた死体にびびる!
『こ…怖い!』
来た!予想通り愛子が抱きついてきた!
(やったぁ、これを待ってたんだよ愛子ちゃん!
 あ〜〜〜〜 ぼくの腕から愛子ちゃんのぬくもりが心臓まで伝わってくる〜〜〜〜…)
嬉し涙を流し、小さくガッツポーズを取る狂介。
『あ―――― 怖かったわ』 スリスリ
「わ―――――― 主将!!」
…一方、四季姉弟は…おばけの人形を破壊しながら進んでいた。そして愛子は…狂介とはぐれていた。

「は――い お待たせ」
休憩所にて、愛子と里美にソフトクリームを持ってくる狂介。 ――と、その時!
『あれ〜〜〜っ!私のバッグが!誰か助けて〜〜〜!!』
振り向くとこちらに接近する、ローラーブレードを履いた引ったくり3人組が!
突き飛ばされた狂介はソフトクリームを顔にかぶってしまう。
続いて警官が追いかけてくるが、さすがにローラーブレードの早さには追いつけない!
また続いて追いかけてきて転んだのは被害者のおばあさんだった。 怒りに燃える狂介!
「狂介くん、おばあさんケガしてるわ!医務室まで運ぶの… あれ?狂介くん……?」

14 :
消えた狂介。辺りを見回す愛子だが、背後の人影に気付く。
『心配いりません、私が取り返してみせます』
唐突に現れた変態仮面に驚いた愛子は、おばあさんを支えていた両手を離してしまう!
地面に頭を打つおばあさん!変態仮面に飲み物を吹きだす客!
変態仮面は近くにいた男に頼み込む。
「ムッ そのローラーブレードを貸していただこうか」
急に声をかけられた男は変態仮面に驚き、履いている途中だったローラーブレードを蹴りだしてしまう!
ローラーブレードをキャッチした変態仮面は、サムズアップしながら男に礼を言う。
一方、引ったくり犯はおばあさんの財布からお札を抜き出し、バッグをゴミ箱へ投げ捨てる。
「よし、じゃあ何から乗る…?」
「まずはコースターでも乗るか」
『遊び金欲しさに老人から金を奪い、ケガまでさせるとは言語道断! この変態仮面がおしおきしてやる!』
唐突に後ろから声が聞こえ、振り向き…驚く引ったくり犯!そう、変態仮面が追いかけてきたのだ!
後ろを見たままあっけに取られ、固まった引ったくり犯は――壁に激突! ( ´,_ゝ`)プッ
「さぁ、早く盗んだものを返しなさい」
大股を開き、足で8の字を描きながら迫り来る変態仮面!
引ったくり犯は悲鳴を上げて飛びのき行列にぶつかる!
そのまま行列(コースター)をかき分け、階段を登ってコースターへと逃げ込む。
発車しだしたコースター。どうやら追ってこないようだ。
一安心する引ったくり犯。コースターはゆっくり坂を上る。
「あっ リーダー、あれ… あああ… あんな所に!!!」
いつの間にか先頭車両にしがみついていた変態仮面!先頭車両の乗客もパニックだ!!
「あ…危ないぞあんた!」
乗客の警告と同時に、坂の頂上に達したコースターは一気に滑り落ちる!

15 :
.

16 :
場面はちょっと変わって、コースターを遠目から眺めている父子。
「見てみろ、まさる ああやって手をあげるのは怖がってない証拠なんだ」
しかし本当は――――
蜘蛛のようにコースター上をにじりよってくる変態仮面を怖がる乗客だった!
先頭車両からどんどんパニックの波が押し寄せる!
引ったくり犯達も騒ぎ出すが逃げられない!ついに引ったくり犯の目の前まで迫った変態仮面!
「さぁ、おとなしく観念しろ」
――と、その時、コースターがループに差し掛かり…ああっ、変態仮面が落ちた!!――変態仮面大ピンチ!
「やった、落ちた!第一部完ッ!!」喜ぶ引ったくり犯!
――奇跡が起きた! 引ったくり犯の後ろに何かが落ちる音。
「い… 今 後ろで音しなかったか?」「ああ 確かに何か落ちた音が…」
いやな予感がする…後ろを確認する3人組の内2人。
『 逃 さ ん !!』
後ろを見ると、変態仮面のパンツに頭を入れられもがく仲間がいた!
――そして再びループに差し掛かり、また落下する変態仮面!
「や… やった、また落ちたぜ!今度こそ終わりだ!」  ――ズドン!
「このコースターはもう1回転あるのを知っているか」
今度はもう1人の引ったくり犯におしおきしている変態仮面は淡々と語り…最後の引ったくり犯は泣き叫ぶ!
ギャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ………
「今日の客はよく叫ぶなぁ、これぞ絶叫マシーンだな、ハハハ」
まさかコースター上でこんな出来事が起こっているとは思いもしない係員はのん気に笑う。
――コースター到着。
お疲れ様と声をかける係員だが、白目をむき、気絶している引ったくり犯を見つけ、苦笑しながら声をかける。
「…あーあ まったく、気を失ってるよ…大丈夫ですか、お客さん」
『 成 敗 !』   どしゃっ!

17 :
アマゾネスの素顔はきっと会場にいた某あらすじ書きにも好評だろうw

18 :
愛子ちゃん、相変わらず変態仮面(狂介)の事となると他が見えなくなるのなw

19 :
ス、スパイダー(ry

20 :
コースターの先頭車両からにじり寄ってくる変態仮面、怖いよ〜www

21 :
>>20
そういうのって、昔の戦隊ものに付きものだろw
???「待てっ!!」
怪人「何者だ!?」
レッド「火薬戦隊!ダイナマン!!」(疾走するジェットコースターの上でポーズ)
みたいなやつw

22 :
「科学戦隊」だけど、まぁ火薬でもあながち間違いじゃないなw

23 :
第49話 『闇の女王・怪盗プードリアン!』の巻

『紋白町の宝石店に賊が侵入した模様 ただちに急行願います』
夜の紋白町に、数台のパトカーのサイレンが鳴り響く。宝石強盗だ!
現場検証する警察。ごっそり宝石を持っていかれている…これはプロの仕業だ。
ふと、短パン刑事が何かを見つけ、上司の山さんに報告する。
Pマークがついた毛玉…『怪盗プードリアン』の仕業だ!
――宝石店の向かいのビルの上から警察を見下ろす、
プードルのような服を着た女と、マッチョとガリガリ男2人。
「フフフ このプードリアン様を捕まえようなんて、10年早いわ!」

「怪盗プードリアンか…これで7件目だ」
自宅で新聞を読む色丞親子。奴らがいつ侵入したのか、どういう姿なのか一切謎に包まれている。
物騒な世の中に、戸締りはきちんとしようと考える魔喜。…金目の物を金庫にしまっておかなきゃ。
「そこまでしなくても大丈夫だよ、うちは金持ちじゃないんだから。金目の物なんて、うちには…」
魔喜が持ってきたのは、商売道具のSMグッズの山だった…。
『 誰 が 盗 る か ! 』

――朝の姫野邸。騎士の様な鎧をまとった世羽が、竹槍で突きの練習している。
気合の一声と共に突撃、槍は人形に突き刺さる!
「今じゃゴルゴ!敵はひるんだ、トドメを刺すのじゃ!   ――ゴル……」
大あくびをするゴルゴを怒鳴る世羽。早くトドメを刺せと命令すると、反応しこちらへ走ってくる!
「そうじゃ、それでこそ姫野家を守る番犬なのじゃ!」
「あら、エサだってことニオイでわかっちゃうのね」
ゴルゴは人形を華麗にスルーし、エサを持ってきたメイドの前にお座りし短い尻尾をピコピコ振る。
もはやゴルゴは役に立たない。自分1人で姫野家を守る決意を固める世羽。
…ふと、門に目をやると…メイドが押し売りに困り果てている。
いかにもボヤッキー(仮称)風な男が扱っているのは、パンティーのセット、1ケース10万円!
断るメイドだが、姫野家ならば10万円など安いでしょうと男も諦めない。

24 :
何事かと駆けつけた世羽は竹槍を突き出し追い払おうとする
――が、ボヤッキーの後ろに現れたのは、トンズラー(仮称)のようなゴリラ顔の大男!
「買わないと後悔しますよ ひひひ」
(くっ… あんな大男がおったとは…)
トンズラー風の大男に怯む世羽だが、姫野家は自分が守る!力強く指差し叫ぶ世羽!
「おい!自分が今 何をしておるのかわかっておるのか!
  ――ただちに10万円持ってきなさい!早くするのじゃ!」
指差した相手はメイドだった!思い切りコケるメイド!
10万円払ってしまった世羽。言葉は笑っているが内心悔しがっているだろう。
…しかし、そこに現れたのは…唸り声をあげるゴルゴ!

――双眼鏡で姫野邸の門でゴルゴがボヤッキー&トンズラー相手に戦っているのを見ているプードリアン。
「なるほど、あのじじいと犬が護衛か… 今回も楽にいけそうだわ」
不敵に笑う、世紀末的美少女怪盗・プードリアンだった。
「プードリアン様、ただいまもどりました。
 あの屋敷の警備は大したことありません、ただ犬にだけは気をつけた方がいいだけと…」
プードリアンの背後から声が聞こえた。振り向くとボロボロになった先程の男達。
「見ればわかる、ご苦労だったな」
冷や汗を流し、部下の苦労を労うプードリアン。ボヤッキーも収入の10万円を見せる。
「その売った下着、どこから手に入れた?」
プードリアンの一声にたじろぐボヤッキー。
――そう、あの下着の山はプードリアンの物だったのだ!シバかれるボヤッキー。
「今夜結構よ、いいわね!」
ボロボロになりながら答えるボヤッキーと、それに怯えるトンズラーであった。

「え―――― 押し売りから買っちゃったんだって!?」
拳法部道場にて、下着の山をどっちゃりと置いて悩む愛子&里美。周囲には当然部員達も群がっている。
つーか持ってくんなよ愛子!
「だって爺がくれるっていうんだけど、何か気味悪くって…それに誰かがはいた様な感じがあるのよ…」

25 :
「う〜〜む 使用済みか…それならかぶり心地も違うんだろうな」
思わず口に出してしまった狂介。愛子が聞いていたようだが必死でごまかす。
「だからと言ってこんな所に放置しておいても仕方が無いだろう、持って帰らなきゃ」
愛子に注意した主将は――――おもむろに1枚、道着の上から履いた!?
「あとは各自で分担しなさい」 うん、ピッタリ!
思い切って部室のゴミ箱に捨てた愛子。
里美もそれが一番だと笑う。そして我らの主人公は――――もったいなさそうな目で見ていた。

部活も終わり、各々解散するが、狂介は1人だけ部室にこっそり戻る。
――そう、捨てた下着を持ち帰るためだ。ゴミ箱をあさる狂介。
「ん?このスベスベした肌触り…シルクだ! ああ〜〜パンティのシルクなんて初めてだよぉ…」
思わず頬ずりする狂介。そして毎度おなじみ、フェロモンタ――――イム!!
…唐突ですが部留臼登場。
「うちの拳法部が優勝するとは思いもよらなかったな、これもあの変態仮面のおかげか…
 しかし あれから顔を見せんが、どこにいったのやら…
 おや?明かりが…まだ熱心に練習しとるのか」
誰もいないはずの部室に明かりがともっている。部留臼はこっそりと覗いてみる。
「フォオオォ さすがにシルクは度合いが違う…   ムッ、感じる 悪のにおい!」
部室にいたのは変態仮面!声を出さずに驚く部留臼!(…そうか、密かに練習していたのか…)

――深夜の姫野邸。
プードリアンの合図で侵入する怪盗達。手首に仕込んだ特殊ワイヤーで、塀の上から2階のテラスへ侵入する。
空中を移動し、侵入者に吼えるゴルゴ!
「犬は私がなんとかする、先に行って仕事かたづけな!」
子分に指示し、自分はワイヤーから手を離し、庭に降りてゴルゴの相手をする。
プードリアンは――メス犬のポーズをしゴルゴの気を引く。
かわいいメスプードルに見えたゴルゴは、プードリアンに甘える。
(フフ… 番犬なんて私の犬マネでイチコロよ)
腕の通信機で子分の状況を聞くプードリアン。侵入成功だ。

26 :
(ん? やっぱりこいつ人間か!?)
妙な仕草をしたせいでゴルゴに怪しまれるプードリアン。あわてて犬マネをしてごまかす。

姫野邸内部では、子分達が盗みを働いている真っ最中だった。
美術品、貴金属…まさに泥棒にとっては天国(パラダイス)!
次によさそうな彫像を狙う子分。だが、あれはでかすぎて持ち運べない。
仕方ないのでもう1枚、絵画を盗もうとするボヤッキー。鑑定開始、これはイマイチ。
「おっ、この裸婦像なら高く売れそうだぞ、ひひひ・・・・・・・ん?」
『裸婦ではない、私は変態仮面だ!』
網タイツを履いた裸婦像と思いきや、、窓枠に座っていた変態仮面だった!悲鳴をあげるボヤッキー!
「家宅侵入、及び窃盗の罪でおしおきしてやる」
子分に詰め寄る変態仮面。そして深夜の姫野邸に悲鳴がこだました…。
ギャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ………

騒ぎを聞きつけたフルアーマー世羽も竹槍を構えて駆けつける。
「何事じゃあ――――っ! 曲者め、成敗してくれるわ!」
この辺りから聞こえたはずだが…誰もいない?いや、像がわずかに動いた!竹槍を突き出す世羽!
『 成 敗 ! 』
だが、そこにいたのは裸婦彫像に混じって、おしおき完了した変態仮面だった。 
   がちゃっ!(コケるフルアーマー世羽)

…一方、プードリアンは…
(んも〜〜〜 あいつら、何してるのよぉ〜〜〜〜)
(さぁ、俺からのプレゼントを受け取ってくれ)
(ありがとう)
ゴルゴに完璧に惚れられ、犬小屋に連れ込まれてプレゼントの骨を受け取っていたのでした。

27 :
今回は直接対決しなかったからまた出るんだな
ドロンj…じゃなくてプードリアン様

28 :
女性犯罪者へのおしおきってどうなるんだ…?(*´Д`)ハァハァ

29 :
変態仮面のお仕置きは、男だから嫌がるってのがポイントだしな
女にはやらないだろう
やったら少年誌に掲載できなくなるんじゃねw

30 :
そういや確かに女性犯罪者は初だな。
おしおきがどうなるか期待だ!(*゚∀゚)=3

31 :
つーかプードリアンも貞操の危機なわけだがw

32 :
ゴルゴは役に立ってるんだか立ってないんだかよく分からんなw

33 :
初登場時はハードボイルドな番犬だったのに、
今やすっかりハーフボイルドな駄犬になってるよな
腑抜けたのは変態仮面ではなくて愛子が原因だと思うけど
しかし場合によっては、ゴルゴが変態仮面と鉢合わせする可能性もあったわけだなw

34 :
第50話 『プードリアンの復讐!』の巻

世紀末的美女怪盗、プードリアンのアジト。
平凡な町並みのちょっとしたビルのテナント、ペットショップ「プードル」&フルーツパーラー「ドリアン」…。
『怪盗プードリアン逮捕!』の新聞記事を読む女性。新聞を持つ手が震えてる。
「くっ… 私が初めてしくじるなんて… 変態仮面、今度会ったらただじゃおかないからね…!」
そう、この女性こそ怪盗プードリアン! …って、アジトの中でもプードル帽子かぶってるのか?
その時、ドアを開けて前回とは別の子分達が報告に来る。
「お嬢さん、大変です!仲間の二人が変態仮面にやられたそうです!」
「…それで?」
「え… いや、ただ報告しようと…」
…それにしては子分全員、鼻の下を伸ばしている。
「そんなもの新聞読んで知ってるよ!バスルームにいきなり入ってくるんじゃない!」
そう、ここはバスルーム(風呂場)なのだった!プードル帽子と思ったのは、実は泡!
怒鳴るプードリアンは子分達に石鹸を投げつけ、泡だらけの湯船で必死に体を洗う。
「あ〜〜〜もう! 昨日のドーベルマンのおかげで、犬のくさい臭いがまだ取れないわ!」
<↑なのにペットショップを経営しているプードリアン>
またしても子分が何かを持ってバスルームに乱入してくる。
「お嬢さん、こんなに熟れたドリアンが入荷しましたよ、ご試食下さい ヘヘへ」
「キャッ くさい! 私はドリアンのにおいが嫌いなのよ!勝手に入ってくるんじゃない!
 さっさと仕事しなさいよ!」
子分をしばくプードリアン。
<↑なのにドリアンという名のフルーツパーラーを経営しているプードリアン>
湯上りのプードリアンは、子分の不甲斐なさに嘆く。あんなんだから昨日の2人もドジ踏むのだ。
そして別の新聞を読むと…ファッションショーの開催記事。これだ!
今度のターゲットはファッションショーに集まる、宝石をいっぱい付けた金持ちマダムだ。

35 :
狂介ん家。
「不思議だ… 昨日このパンティをかぶったら スゴイ悪の香りを感じた
 はっきりと姫野邸に賊がいるとわかったんだもんな…」
机の引出しを開ける。中にはドラえもん …ではなく、昆虫採集の様に規則正しく並んだパンティ。
「今まで使用したパンティとは、素材がシルクという点が違うだけなのに…
 やはり持ち主に影響されてるのかな…?
 持ち主か… そういえば、これ使用済みって言ってたもんな、一体誰のパンティなんだ…」
そしてパンティとにらめっこし、とりあえず被ってみる狂介。
<何がとりあえずだ!> ←作者のツッコミ
フォッ…
フィット感とシルクの肌触りに恍惚状態になる狂介。ホント一体誰のパンティなんだ!?
「ん? な…なんだ 見える、見えるぞ!意識を集中すると何かが…
 何? 持ち主は… この女性… 名前が…プ…プ… プードリアンだってぇ!? あの盗賊の…!
 何? 今日行われるファッションショーで…盗みを働くつもりか!?」
<狂介はパンティをかぶり、意識を集中するとその持ち主の素性・行動が分かるのだ>
そう、このパンティはプードリアンの物、だから昨日感じたのだ。更に狂介の快感もどんどん上昇して行く!
『フォオオオ!!!』
そして――クロス・アウッ!(脱衣)自室でポージングする変態仮面。さらに被ったパンティを撫でる。
「おおおお… このシルクの肌触り、実にいい… それとも一般人と悪人の違いが
 肌触りの感にも出るのかな…フフ」
陶酔し悦に入る変態仮面。…っと、こんな事している場合ではない、早く会場に行かなければ!
その時、春夏が部屋に入ってくる。
「狂介、この服見てみて   み・・・・・て・・・・・」
「こんにちは、お嬢さん」
春夏に対し、さわやかに挨拶する変態仮面は紳士だ!ポーズも紳士っぽいぞ!
だが、春夏から返ってきたのは挨拶ではなく悲鳴であった!w
またも悲鳴を聞きつけ駆けつける魔喜に、春夏は腰を抜かしたまま答える。
恐る恐るドアを開けて中を確認すると… ちょうど服を着た狂介がイスに座ったところだった。
「ど どうしたの、二人とも のぞきこむ様にして…」
変態仮面を探す2人だが、いるわけない。狂介にも聞くが知らないとしらばっくれられる。
魔喜も春夏に幻でも見たのよと諭す。

36 :
さすがに瞬間脱衣は出来ても、瞬間着衣は出来ない狂介 as 変態仮面であった!
「あ… そうだ狂介、このヒモひっぱって」
…忘れる所だった、春夏はこの服を見てもらうために狂介の部屋に来たのだ。
早く出てって欲しいと願う狂介は、やむなく春夏の服の腰にあるヒモをひっぱってみる。
「やぁ」
『うわぁ!!』
何と一瞬にして服がバラバラになり、読者待望の下着姿のセクシーな春夏のセミヌードが現れる!
ポーズもかっこよいいのとかわいいのが相まってナイスだぞ!
声も気合なんか恥じらいなのか読者に判断に任せるところもポイント高し!
「キャハハハ おどろいたか? これ、狂介のお母さんに作ってもらったね
 タイトな服も、これならいざ戦う時には すぐ脱げるね  ん? …あ! 狂介、それ……」
――しまった!驚いたはずみで体の上に乗せた服が落ちた!
「いやっ 春夏さ こ… これはね…」
「なーんだ、狂介もお母さんに作ってもらってたのか つまんなーい」 どてっ
大ピンチ!  …と思いきや、春夏のナイス勘違いでごまかせた!ちょっとムクれる春夏もかわいいぞ!
「あや―― でもやっぱり武道家ね 普段でも鎖かたびらつけてるなんて」
…笑うしかない狂介だった。

「ここだな… よし!」
ひと悶着あったが、何とかファッションショー会場にたどり着いた狂介。
だが、招待券が無いと入る事ができなかった…。残念がる狂介だが、諦めるのはまだ早い!
後ろからしずしずと歩んできた、ドレスを着た若い貴婦人の膨らんだスカートを見て閃く。
「――――そうだ!」
その作戦とは――――ドレスのスカートの中に紛れる事!
さすが変態漫画の主人公、そうそう思いつかない作戦だ!そこにシビれる憧れるッ!!

37 :
「う――ん やっぱり幻だったかな 私の許婚、狂介かパンツ男か早く決めたいね
 でもパンツ男捕まるまで 私どれだけでも待つね だってその間は狂介が私の許婚だからね」
「そ… そんな… あははは」
笑ってごまかす狂介を後ろから見ると…半裸の体の上に服を乗せているだけだった。
(2巻の愛子の部屋に招待された時と同じだねっ!)
…貴婦人はスムーズに会場入り、何とか作戦成功!
しかし真剣な眼差しの狂介の前にあったものは…当然、貴婦人のお尻、というかパンティ。
(ああっ この人もシルクのパンティだ! し…しかも 締め付けのいいヒモパン!)
例によってフェロモンにやられ、かぶりたくなる狂介!今履いているというのに!
心の葛藤に悩みつつも、狂介の手はヒモパンのヒモに…。 そしてゆっくりとヒモを解く。
ビクッ
「あら?なぜか腰の辺りがスースーしますわね…(あっ 下着がない!確かに履いて来ましたのに)」
まさかスカートの中に変態が潜んでいるとは思いもしない貴婦人は、パンティを脱がされた事に気付き
スカートの上から手を当てて、履いてない事を確認する。
――と、その時!
モコッ モコモコモコ…
スカートの一部が大きく持ち上がってくる!驚き怯える貴婦人!
「なななな なんですのこれは…!? こ…子供でも産まれた… そんな事ないですのに…ああ…あ…」
『フォオオオ』
『いやぁ――――――!!!!!』
スカートから変態仮面参上!悲鳴を上げる貴婦人!
『クロス・アウッ!(脱衣)』
衣服と共に空中に放り出される貴婦人!…だが、変態仮面が受け止める。
『変態仮面 誕生!』
貴婦人をお姫様だっこする変態仮面!貴婦人も再び悲鳴をあげる!
「し〜〜〜〜っ 何も驚く事はない、ご夫人 私は怪しい者ではない <←十分怪しい>
 おっ、そうか あなたのパンティをかぶっているからそんな嫌な顔をしているのですね
 しかし、しばらくお借りしますよ お詫びにこれをマダムに」
変態仮面は貴婦人を床に下ろすと、四次元パンツからパンティを取り出し貴婦人に渡す。
「さらば!」
走り去る変態仮面! …後には腰が抜けてへたり込んだまま、パンティを持っている貴婦人…。

38 :
ファッションショー開催中。周りにはいかにも金持ちザマスよなマダムが集まっている。
モデルを鑑賞しているマダムの後姿が2人――
「あれなんかステキですわね、金有社長の奥様」
「そうですわねぇ、金城社長の奥さま」
お互いに会話する2人のマダム。
「しかし なんざますわねぇ、最近は似合いもしない
 服やアクセサリーをつける若者が 増えたざますわねぇ」
「そうですわねぇ、アクセサリーは美しさに磨きがかかった 大人の女性がつけるから
 より光り輝く事も知らないのですわ」
『 私 達 み た い に 』
 Σ( Д )    ゚ ゚  いや、お前ら妖怪は土台つーか骨格からして別生物だから!
――――その妖怪の頭上の鉄骨梁の上にはプードリアンが潜んでいた。
宝石をいっぱい付けたマダム達に、プードリアンはよりどりみどりと心躍らせる。
彼女は腕輪の通信機に、子分のブル、ビーグル、ダックスに準備はいいか聞く。向こうもOKだ。
「よし やれ!」
合図と共に、部下は会場のブレーカーを落とし―― 辺りは闇に包まれた。
辺りから悲鳴が起こり、プードリアン一味は行動開始!マダムから貴金属を盗みまくる!
収穫も終わり逃げ出した一味は、どこか暗い所に集まっている。ライターを灯すプードリアン。
袋から出したそれぞれの戦利品をリーダーに見せる。
「見てください、ダイヤのネックレスをこんなに盗りましたよ」
「私は指輪をこんなに へへ…」
「フフフ 私なんか2袋ですよ!」
部下をねぎらうプードリアンだが、最後に無言で出された袋は…小さい。
「…ん? なんだ!お前はそれっぽっちしか取れなかったのか!あんた今夜晩メシ抜きよ!
 …ったく、これっぽっちで盗ったと言える!?
 ――――ん? あんた何盗ったの、クニュクニュして……あったかいけど」
「それは私のおいなりさんだ!」
「え?」

39 :
ブレーカーが上がる。明かりがつき、プードリアンが見た&触ったのは――
「ん?」
「これっぽっちで悪かったな、プードリアン!」
そう、変態仮面の股間だった!自慢のおいなりさんを悪く言われ、少々不機嫌なご様子!
『いやああああああああああ!!!!』
「へ…変態仮面!出やがったな!」
子分達は手首に仕込んだ隠しナイフを出し一斉に襲い掛かる!
しかし変態仮面は後ろのズボンをはいたマネキンに注目――――
一瞬にしてベルトを抜き、鞭にして子分達を迎撃する!一撃で倒される子分達。弱ッ!
だが、その隙にプードリアンは逃げ出していた。
「くっ… またしても変態仮面に邪魔されるなんて…!」
だが、悪人をみすみす逃がす変態仮面ではない!パンツからロープを取り出し彼女目掛け投げつける!
「なっ… なに!? キャア!ロープが体に巻きつくぅ! いたぁい!」

一方、明かりがついた会場内では盗まれた貴金属を探して客がざわめいていた。
スリが入ったというデマもあれば、あんたが盗ったんだろ、と不審に思う人までいる。
「誰が盗ったのよ、私の宝石〜〜〜〜〜〜!」
「ショーはどうしたんだ、ショーは!?」
『みなさん お静かに! 盗賊は捕まえました、盗まれたものをみなさんにお返しします』
ステージの上に、音楽と共に現れた変態仮面!プードリアンも亀甲縛りで担がれている!
いきなり現れた変態仮面に客は悲鳴をあげ騒ぎ出す!
「マダム 何か盗られた物は… ん? 何をそんなにおびえているのだ
 おっと、私としたことが… ここはファッションショーの会場だった!
 紳士淑女の前でこの姿は失礼だったな、よし ここは一つ 私も紳士に…」
怯える客に自分の姿に気付き、後ろを向く変態仮面。 …おお、ついに変態仮面の正装か?
だが再び前を向くと―――― ただ、パンツのヒモ部分を蝶ネクタイ風に結んだだけだった!
「よし これでいい では、盗まれた物をお返ししますので順番に…」
どしゃっ           一斉にコケる客でした。

40 :
履いてるパンティ脱がせて被るって…
もはや軽犯罪(下着ドロ)じゃ済まないだろ!w

41 :
>ステージの上に、音楽と共に現れた変態仮面!
何気にモデル歩きしてるのが細かいw

42 :
いつもの帽子をかぶってない髪型が見えてるプードリアン、結構かわいいね♪
てか流石においなりさんを使った成敗はなかったなw

43 :
貴婦人が鈍いわ発想は斜め上だわで面白すぎるwwww

44 :
第51話 『変態料理で愛を試せ!』の巻

高級レストラン「砂時計」。
『かんぱーい』
狂介父の遺影の前で乾杯する4つのグラス。
「早いね、母さん もう父さんの10回目の命日なんて」
「そうね」
――今日は狂介父の10回目の命日。色丞家ではこうして、ささやかに偲ぶのが恒例なのだ。
しかし高級レストランとは奮発したな。魔喜曰く、ここは狂介父(夫)との思い出の場所なのだそうだ。
「思い出すわぁ、あの人と初めてこのレストランに来た日の事を…」
うっとりした目で記憶を思い起こす未亡人、色丞 魔喜。 はい、回想ですよ〜。

(あの人ったら、ボーナスが入って慣れない高級レストランに初めて連れて行ってくれたのよね…)
テーブルに座り、お互いを見詰め合う若い頃の色丞夫妻。
ウェイターにステーキの焼き加減を聞かれる狂介父だが、不慣れな為何も言えず戸惑い辺りを見回す。
とりあえず、近くでステーキを食っているハゲ親父を指差す狂介父。
「あっ、あのぐらいがいいな」
「ミディアムレアね、かしこまりました」
「魔喜は?」
「じゃあ私は…」
(私が言うと、あなたに恥かかしちゃうから 私も同じようにしたのよね)
知っていたがあえて知らないフリをし、狂介父同様、周りを見回す魔喜だが、ボーイが邪魔で見えない。
――――何を思ったか、魔喜は鞭を取り出しいきなりボーイの背中を叩いた!
「ま…魔喜 ムチで人をどかすことないだろ…!」
慌てて止める狂介父!
「じゃあ あれくらいで…」
叩かれたボーイの背中をステーキ肉に見立てる魔喜!ボーイは恍惚状態だ!
「ウ… ウェルダンですね かしこまりました…」
(回想終了)

45 :
「楽しかったわぁ、あの頃…」
『そりゃ あんたは楽しいわな!』
魔喜の回想にツッコむ狂介!春夏は訳も分からずキョトンとしているが、この顔がかわいいぞ。
ふと、誰かに呼び止められる魔喜。――店長さんだ。10何年も来ていないのに覚えていてくれたようだ。
「もちろんですとも、あの出来事はうちの店では有名ですよ」
これまでの経験から、きっと店長も魔喜の店の常連かと耳打ちしたが…違ったようだ、珍しい。
「ところでご注文はお決まりですか?」
「砂時計風特製ステーキを4つ、コースで」
「焼き具合はいかがいたしましょう」
そう言って店長は親切丁寧に、焼き具合の写真を見せてくれる。これは分かりやすい!
「皆さんに好評なんですよ、これ これも魔喜さんのおかげです」
写真じゃなく、魔喜のSMクラブの常連の背中だった!(制服を四角く切り抜いている)
SMクラブに…
最近通い始めた大塚さんの背中:レア
月3回は行く茨木さんの背中:ミディアム 「どーも」
よく行く堀江さんの背中:ウェルダン
「あらぁ、大塚さんに茨木さんに堀江さんじゃない」
「私 レアがいいね」                     どっかーん! ←コケて爆発する狂介

「うわぁ―― ここのステーキ、おいしいや」
「そうでしょ」
ステーキが配られ舌鼓を打つ4人。うまそうだねぇ。
「ふ―――― おいしかったね」
フォークとナイフを置く春夏。 早ッ!もう食べたのか!?
魔喜にもう1皿注文してもいいか聞くと、魔喜も笑ってどんどん食べなさいと薦める。
「へぇ―― さすが武闘家、力の源はここにあったのかぁ」
「そ… そうね、狂介もいっぱい食べて強くなるね」
感心する狂介に、ガッツポーズを取って答える春夏。
「いっぱい食べる それ違うね 姉ちゃん、フォークとナイフ使えないから下に落としてしまったね」

46 :
黙々と食べる秋冬の言葉に、春夏の下を見ると… ホントだ、落としてる!
じゅうぅぅ〜…
…でっかい焼きたてのステーキで顔をフォークやナイフで壁に縫いとめる、おしおき執行中の秋冬。
「ボーイさん 注文いいか――」
…さて、2皿目のステーキが来たわけだが…
「ホントこの肉、スジばかりで切りにくいよ、私のせいじゃないね…」
いや春夏、どう見ても変な切り方しているせいです。本当に(ry
見かねた魔喜は切ってあげると言うが…
春夏の手元が狂って肉がすべって吹っ飛び、近くのスキンヘッド男の頭にストライク!
「お!?」
「あ… 兄貴、頭に肉が!」
ふっとんだ肉を見つけた春夏は、スキンヘッド男にフォークとナイフを持ったまま駆け寄る。
「えい! ちょっとここでお肉切らしてもらうねぇ あ…今度は力を入れなくてもナイフがスッと入るね」
何を考えてるのか、このバカ中華娘は人の頭の上に乗ったままの肉を切り始めた!
「でもおかしいね 血はしたたっているのに 肉が全然分かれないよ…」
春夏が切っていたのは肉ではなくモヒカンだった… うわースプラッター!
「あああ… 二郎…」

『稲子さん…やっぱりう結婚できないよ!』
不意に狂介のそばで大声が響く。見てみると、若いアベックが。男の方は悩んでいる。
「死んだ父が残した借金を返し終わるまで、結婚なんて無理だ…」
「じゃあ なして私にプロポーズしただ? うちのおっ母も喜んでたのに なして!?」
「今 結婚の申し込みをしなければ、君がすぐ別の男に取られてしまうような気がして…
 君みたいなステキな女性、男なら放っておくわけないから…」
どうやら色々と訳有りのようだ。魔喜も大変ね、とつぶやく。
借金の総額は――500万だそうだ。稲子はハンドバッグから通帳を取り出す。
「私がパートで一生懸命働いて貯めた金が ここに300万あるだ、これ使って政彦さん
 残りは結婚して 二人で一緒にかえしていけばいいだ」
だが、男は受け取れないと言う。稲子も本当は母親の老後の為に貯めたのだが、今は彼が大事だ。
「それにこの金も、結婚してしまえば二人の財産になるだよ」

47 :
政彦に通帳を握らせる稲子。
「ありがとう、これで借金から足を洗えるよ… うう…」
遠目で成り行きを温かい目で見守る狂介。――なんと健気な娘だ…。・゚・(ノД`)・゚・。
トイレで手を洗っている狂介。
「いや―― 感動だなぁ、やっぱ夫婦はお互い助け合っていくもんだよな」
ふと、狂介は席に戻る最中、政彦が携帯で何やら怪しい会話をしている。
「――ああ、うまくいったぜ 300万だぜ、300万 やっぱり貯めこんでやがったぜ
 どうだ、俺の目はふし穴じゃないだろ!
 あの女ったら、俺がサラリーマンってこと完全に信じこんでるぜ…ヘヘ
 こんな偽造身分証明書、簡単に作れるのによ」
そう言って男は手元にいくつもの身分証明書を出してみる。
「金が入ったら久しぶりにグアムにでも行ってのんびりするか
 あ? ああ、明日女から金受け取ったらそれでおさらばよ
 何言ってんだい、愛してるのはお前だけだよ 結婚詐欺? おいおい、人聞きの悪い事言うなよ
 俺はただ女共に ひと時の夢を見せてやってるだけだぜ…へへ」
物陰から一部始終を見聞きした狂介は真相を知り、正義の怒りに燃える!
(あ…あの男、結婚詐欺師だったのか! 純粋な乙女の心を踏みにじるとは… 許せん!!)
狂介は従業員室の扉を見る。

ややあって、従業員室に駆け込んでくる女の子。
「ふー ギリギリセーフね、今日遅番ってことすっかり忘れてたわ
 早番の人と遅番の人とちゃんと決めてほしいわよね、全く…」
ブツブツ文句を言いながら着替え始める女の子。ふと、横を見ると扉の影に隠れているが誰かいる。
「あら、井上さん あなたも遅番…」
『遅番ではない 変態仮面だ』
そこには、ウェイトレス姿のような変態仮面がいた!(ほぼ)裸にエプロンッ!!
当然悲鳴をあげ、腰を抜かす女の子。
「ん? お嬢さん、どうかしましたか この服装何か変ですか…? おっ、そうか、これを忘れてた」

48 :
頭にナプキン?(すいません、名前分からない)をつける変態仮面にコケる女の子。
厨房。
「おらぁ!ここの料理 3番テーブル、早く持ってけ!」
叫んでいるのは恐らくコック長だろう、命令を飛ばしている。
次にコック長が見たのは…ボウルの周りにソースを飛ばしてしまった新米。
「何やってんだ新米――――! こんなにこぼしたらソースがなくなってしまうだろが!
 ちょっと貸してみろ!
 よく見てろ、かきまぜる時は こう ていねいに・・・・・・・・・ん?
 うわぁ――――――――――!」
新米の後ろに現れた変態仮面に驚いて、ソースをビシャビシャ飛ばしてしまうコック長!

結婚詐欺師と稲子のテーブル。詐欺師は稲子の手を握り、何食わぬ顔で芝居を続ける。
「旅先で偶然知り合った君とこうして婚約にまで至るなんて、きっと神様が僕達を結んでくれたのかな」
にこやかな顔でくさい台詞を吐く詐欺師。( ゚д゚)、ペッ
(フフ… 明日になればこれが全て夢だったと気付くとも知らずに…
 まぁ、せいぜい今夜だけでも楽しんでおくんだな…)
ふと、稲子はテーブル横にあった砂時計に気付きひっくり返す。
「ホラ 私達もこの砂時計のように、これから二人だけの時間を創っていきましょうね
 ねぇ、政彦さ… 政彦さん、砂時計…」
だが、悪事を考えてニヤついている詐欺師は稲子の言葉すら聞こえてない。
「え? ああ、砂時計ね うん あ…もう止まっちゃったね、ひっくり返さなきゃ…ハハ」
「政彦さん、砂時計こっちよ」
「え? じゃあ、これは…」
『それは砂時計ではない、私の す な ぎ も だ!  3番テーブル、料理おまち!」
そう、砂時計と思ったのは変態仮面のおいなりさん… いや、すなぎもだ!
驚く詐欺師(手をプラプラさせている)と稲子!無論、周りもパニックになる!
「パンツ男いた!狂介どこ行ったか、早く対決するね!」

49 :
『私の名は変態仮面! 女性の純粋な愛を手玉にとり、金をせしめるとは断じて許さん
 結婚詐欺の罪でおしおきしてやる!」
「け… 結婚詐欺…?」
一瞬呆然となり、詐欺師を見る稲子。変態仮面もエプロンを脱ぎ戦闘態勢に入る。
「う… うそだ、うそをつくな!デタラメ言うな!」
本音を見抜かれ、必死でごまかそうとする詐欺師。
「私には嘘を見抜く方法がある。私の持ってきた料理は、うそつきは食べられない
 だが、この女性を愛しているのなら食べられるだろう」
そう言って変態仮面はカレクックのように頭上に置いた料理を指差す。
詐欺師は食ってやるとのたまう。
「じゃあ 食べなさい」
『食えるか!』
おもむろに股間に料理(パスタ?)をぶちまける変態仮面!ツッコむ詐欺師!
「みろ、貴様はうそつきだ!」
「い… いや食べる!食べられるとも!」
「では 貴様の愛を証明しなさい」
股間に料理をぶちまけたまま、腕組み仁王立ちの変態仮面だったが、ゆっくり詐欺師に歩み寄る。
「愛はこの世で最も強い… 貴様の愛が本物ならば、この股間の料理も食べられるはずだ
 さぁ、食べてみろ!   さあ! さあ! さあ!」
変態ポーズで詐欺師に歩んでいく変態仮面!
詐欺師もガマンして食えば300万は自分のものだと覚悟を決める!
『さあ!』   ムギュ
ついに股間料理が詐欺師の口に密着する!そしてそのまま腰をグイグイを動かす変態仮面!
「うわ―――――――― やっぱり嫌だぁ、やめてくれ―――――!!
 モゴモゴ わ…わかったぁ モゴ… ほんの ほんの出来心なんだぁ〜〜〜〜!!!  モガモガ」
ついに稲子の前で自白した結婚詐欺師!

50 :
暴れる詐欺師は自分のカバンを蹴ってしまい、はずみでカバンが開く。中身を見た稲子は―――
「・・・・・こ…これは…」
そう、複数の偽造身分証明書を確認したのだ。泣き崩れる稲子と断末魔の悲鳴をあげる詐欺師。
おしおき完了した変態仮面は、泣く稲子に歩み寄り優しく励ます。
「キミはまだ若い、くじけてはいけない!」
「変態仮面さん…」
「さぁ、元気を出して明日に向かって飛び跳ねなさい!」
「は…はい!」  ピョン
おしおき完了した股間の詐欺師に驚き、まずは最初の飛び跳ねを行う稲子。
                       ――――男は外見よりも中身だと言う事を学んだ彼女でした。

51 :
前にも容疑者に自白させるのにこの方法使ってたけど
股間の料理を食えなきゃ有罪ってよく考えたら無茶苦茶だよなw

52 :
股間の料理なんて普通は食えないから冤罪作りまくりだなw
今までは運良くみんなクロだったが

53 :
クロだと分かった上でやってるから問題なしw

54 :
いつかの新幹線の田舎娘二人組も
東京に行って悪い奴に引っかかってなきゃいいんだが…
…あ、あの二人はジュリアナ娘に化けてたから大丈夫か
稲子さんもとりあえずメイクとファッションで武装した方がいいな
少なくとも純朴な田舎娘狙いの詐欺師は寄ってこなくなる

55 :
他の漫画の事例だと、
聖なる火に手を突っ込んで火傷したら有罪とか
鎖で縛って川に突き落として浮いてこなかったら無罪とか
有罪にしようと思えばいくらでも理屈をこねられるしなw

56 :
スパゲティっぽいけど股間は熱くないのかな?w

57 :
鉄格子さえも平気で曲げ、悪人の顔面もろとも地面に叩きつけ、
うどんのつゆぶっかけても平気なおいなりに何をいまさらw
…ところでまた食いづらくなった食品増えたな…
おいなり、イカサシの次はすなぎもか

58 :
第52話 『求めよ!さらば与えられん!!』の巻

「今から英語のテストを始める、教科書等、全部机の中にしまいなさい」
英語教師がテスト用紙を配り始める。
勉強不足だった狂介は、ギリギリまで単語帳を見てるが… おい狂介、そんな単語テストに出ないぞw
――今日から中間テストが始まった。
  1時間目は、1学期に赤点を取ってしまった英語だ、がんばらねば…!
テスト用紙が配られた。狂介のヤマは…完全に外れていた!折角出来留に教わったのに!
――読者もすっかり忘れたこの少年が出来留学。常に学年トップの座にいる、IQ200の頭脳の持ち主だ。
「おいそこ!机がくっっつきすぎじゃないか!もっと離せ!」
「そ… そーすか?ハハハ」
出来留の机に群がる不良共を注意する英語教師。というか不良共、机の端を出来留の机に乗せんな。
英語教師は不正行為をした者は即退場と注意勧告し―― 狂介にピッタリくっついている春夏も注意する。
「しょうがないね、私 狂介の許婚だから くっつくの当たり前ね」
「許婚でもだめなの! ほら、もっと離れて!」
春夏の机を強引に引き離す教師。
「何だかさみしいね 結婚を約束した者同志が離れ離れになるなんて
 ――しょうがない、狂介人形でガマンするよ」
今回は意外にも素直に引き下がった春夏。代わりにカバンから人形を出すが…
人形には、びっしりと答えが書き込まれていた!当然怒る教師!
「なんで そんなに狂介を私の仲裂こうとするか 先生が私を好きなのはわかるけど
 私には狂介がいるし、先生も他の女の人見つけたらどうか…」
『その前にカンニング見つけてしまうわ!』
もじもじして見当違いの事をのたまう春夏に怒る教師。コケる狂介。
…どうも怪しい。やむなく教師は持ち物検査しようと、春夏にカバンを開けるように命令する。
苦虫を噛み潰したような顔で呆れる狂介を横目に、春夏はプライベートだからと拒否する。
『早く開けなさい! カンニング見つかって罰せられてもいいのか!』
ダンッ!
春夏の机を両手で思い切り叩き怒鳴る教師。やむなく春夏も机の上でカバンを開けて逆さまにする…。

59 :
「き… 君はカンニングより 銃刀法違反で罰せられそうだね…」
春夏の四次元カバンから落ちた無数の武器で手を大怪我(剣と鎌が手を串刺し!)する教師でした。

――テスト開始!制限時間は50分!
(あ〜〜〜 みんなどんどん筆が進んでるよ
 くそぉ…一度は授業で習ったのに  ぼくに もっと記憶力があれば…)
さっぱり問題が分からず苦悩する、我らが主人公・色丞 狂介。 
その時、奇跡が起きた! ――聞こえる!頭に習った事が鮮明に蘇ってくる!
『「grew up」が「成長した」だから「彼は成長して偉大な芸術家になった」』
(そうそう、この文の訳はこうだよ! おお〜〜なんて記憶力なんだ!)
天の声?の導きで解答を埋めていく狂介。
だが――
「she is fond of playing the piano. …「彼女はピアノを弾くのが好きです」うん、割と簡単ね」
実は答えを口に出して喋っていた春夏だった!
怒りを抑え注意する教師。
「え… だめなのか?」  だめに決まっとろーが!コケる狂介。
狂介が立ち上がる時に、何かに気付く。 ――先程の不良共が出来留の答案を覗き込んでいるのだ。
(あっ あいつらカンニング!)
だが、不良共もそう簡単に答えが見えている訳ではないようだ。
「おい、ちょっと肘どかせよ 見えねぇぞ!」
「テメェ もっと字を大きく書けよ!」
不良共の文句を無視し、黙々と書き続ける出来留は――急に立ち上がった!驚いた不良共は慌てて着席!
そして出来留は教師に歩み寄っていく。教師に言うつもりか!?
「できました」
「5分48秒 また腕をあげたな、出来留」
――早ッ!もう終わったのか!  思い切りコケる不良共!

ボカッ!
テスト終了後、トイレで不良共から暴行を受ける出来留。

60 :
「お前があんなに早く出すから見えなかったじゃねーか!」
「いいか、次の時間はできても最後まで席にいろよ!」
「俺達ぁ出席日数足らねーわ、一学期ほとんど赤点で このまま行くと留年確実なんだよ!
 そこんとこ分かってくれねーとな、出来留ちゃんよ」
倒れた出来留の襟首をつかみ、キモい顔をアップで脅迫する不良。
だが、出来留もそうそう悪には屈しない!
「で… でも カンニングはよくないと思うのは 言うまでもないので…」
その一言が不良共をキレさせた。
「あーあ 英語が半分もできなかったよ… まっ、次の日本史は勉強したからバッチリか」
トイレに入ってくる狂介。そこで見たものは、不良共に暴行を受ける出来留!
「やめろお前達!」
ショルダータックルで出来留を殴っていた不良を突き飛ばす狂介!不良はそのまま吹き飛んで壁に激突!
「出来留くん、大丈夫!? なんてヒドイ事するんだ!
 まだ試験があるのに、こんなにケガさせて試験受けられなくなったらどーするんだ!」
拳を握り締め、不良共を見据え叫ぶ狂介!
「しっかりしろ!井上!」
「大丈夫か!?」
・・・・・・・・・(;゚∀゚)
だが、突き飛ばされた不良はもっと重傷だった…w 月並みな台詞を残し、井上を担いで逃げだす。

帰宅中の狂介。
「出来留くんに勉強教えてもらうと、ホントはかどるなぁ おかげでこんなに遅くなっちゃった
 よ――し テスト残りがんばるぞぉ!」
気合も入り、カバンを勢いよく振る狂介。
だが、そのカバンが戦闘帰りのお姉さんの洗面器に当たってしまう!とっさに謝る狂介。
どうやらケガはないようだ、一安心。落とした物を拾うのを手伝う狂介。
「ホントにすいません」
「いいのよ、こっちもよそ見してたんだから」
笑顔で答える湯上りお姉さん。何か色っぽいぞ。シャンプーのいい香りに思わず狂介もドキッとする。

61 :
――いや、ドキドキしてる場合じゃない、早く拾わないと。他に落し物は無いか見回す狂介。
*きょうすけは あたりをしらべた! なんと パンティをみつけた!
パンティを手に取る狂介。お姉さんは向こうを向いていてこっちに気付かない。
そして毎度おなじみ、フェロモンタイム!被りたくなってくるぞホレホレ!w
「あれ… 私のパンティ どこいっちゃったかしら…」
お姉さんがこちらを振り向くと、パンティを握り締め震えている狂介がいた。
(や… やだ 私のパンティ見られちゃった! 恥ずかしい…
 でも、私のをあんなにジィーっと見てるなんて… ウフッ しょうがないわね、男の子だもんね
 あっ、今度は顔にくっつけて…! そ…そんな匂いをかいで…
 い… 今どきの男の子ったらダイタンなのね…)
照れてうつむき、後ろを向いてしまうお姉さん。
『 フ ォ オ オ オ ォ ォ !!!』
「や… やだ… そんな大声出して興奮しなくても・・・・・・・・・・!?」
振り向いたお姉さんが見た物は…
「むぅ〜〜〜〜 色よし 香りよし しめつけよし! これは五ッ星だな」
スパイダーマンのようなポーズで変身完了した変態仮面!
ピキーン *おねえさんは 石化した
――そして、変態仮面は紅優高校の方から悪のニオイを感知する。

物理準備室。
「こんな机の中に問題用紙隠しとくなんて、甘いぜ先公 この調子で残りの強化も盗むぜ… ヘヘ」
「こんなに簡単に盗めるなら、最初からこうすりゃよかったな」
昼間の井上達不良共が問題用紙を盗み出していた!
「これで 出来留なんかに頼らなくても、赤点はまぬがれるって訳よ…!」
その時廊下から足音が聞こえてきた。ヤバイ、見回りだ! だが通り過ぎていった…。
冷や汗をかく不良。だが、肘でフラスコを小突いてしまう!

62 :
『うわっと…!』
慌てる不良は押さえようとするが、ますます他のフラスコまで倒してしまう!
「バカヤロォ! 何やってんだ、気付かれるだろ!」
怒る井上とあやまる不良。
「あっ!向こうのフラスコが落ちる!」
よく見ると、机の端から斜めになって今にも落ちそうな丸底フラスコが!咄嗟にキャッチする井上!
「ふ―――― ギリギリセーフだったぜ…
 …あれ?フラスコにしては ちょっとやわらかいな、妙に温かいし…」  ムニ ムニ
『それはフラスコではない   私 の ム ス コ だ ! 』
妙な声がして、懐中電灯を向けると…片足を机の上に乗せた変態仮面!
悲鳴をあげる井上!3人とも驚いて飛びのく!
「テストの点数をとるために問題用紙を盗むとは言語道断! この変態仮面がおしおきしてやる!」
変態ポーズで不良共にじり寄る変態仮面!
「へ…変態仮面が出やがった!」
「び…びびるな!つかまったら終わりだぞ… いいか、一気に逃げるぞ…!   ――逃げろ!」
井上の合図と共に駆け出す3人!井上は引き戸のノブに手をかけ一気に開ける!
ガラッ
『ガラッ ガチャ ギィ バタン』  ←※注:変態仮面が口で言ってるw
だが、それはノブではなかった!変態仮面のパンツのヒモだった!再び悲鳴を上げて飛びのく井上!
「そんなにテスト問題を知りたいのなら… 私が体で教えてあげよう」
言うが早いか、しゅるしゅるとロープを四次元パンツから取り出す変態仮面。怯える井上。
「フムフム なるほど ――問一、ここに30g水が入った水槽があります…」
水入りのでかい水槽を片手でドンと置く変態仮面!
「そこへ… 物体Aを入れたら、36gの目盛りをさしました。物体Aの体積を求めなさい」
『ギャアアアアア やめてくれぇ〜〜〜〜!!!』
いつの間にかパンツ一丁にされた不良共が天井から吊るされ、水の中に頭を沈められる!
ブクブクボコボクブク…
「これが一問目だ、覚えたか」

63 :
3人を引き上げる変態仮面。大きく息を吐く不良共。
「では2問目、物体Aを地上12mの高さから落とした時…」
『いやだ――――――っ!!!!』
(しばらくお待ち下さい)
「――よし、これで7問、覚えたな」
手の甲で問題用紙をパンと叩く変態仮面。不良共はすでに半失神状態だ。
『では 最後に特別問題!
 物体OがA君・B君・C君に押し付けられた時… それにかかる圧力・熱量・感触を求めなさい!」
トドメをささんと、不良共に股間を突き出し歩み寄る変態仮面!
「求めなさい!」
怯えつつも半泣き状態の不良共だが、悪人には容赦しない!
「求めなさい!」
ギャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ 
――――深夜の紅優高校に悲鳴がこだました――――
「だ…誰かいるのか!」
騒ぎを聞いて駆けつけた宿直の先生が物理準備室の扉を開けると――
「どーした?早く求めなさい、だまってちゃ分からんぞ!」
3人の不良共はすでにおしおき完了し、気絶していましたとさ。(前2名、後1名)

64 :
物体OってOinarisanのOかよw
私のムスコって言ったんだから、せめて物体Mにしとけw
それはそうと、こいつらが問題用紙を盗み出したところで、
好成績を残せるとは思わんのだがww

65 :
>3人の不良共はすでにおしおき完了し、気絶していましたとさ。(前2名、後1名)
いつも思うんだが、おしおき「される」側がキツいのは当然として
する側も常人だったら相当嫌だよなこれ…w
変身するとおいなり同様、精神もかなりの強度になるんだな

66 :
春夏ぬいぐるみをカンペにすんなww

・・・・・・ん?
ato ikkaide………? え???

67 :
ガラッ ガチャ ギィ バタンって口で言うなwww
しかし最後の特別問題、どう答えろって言うんだよ〜www

68 :
>戦闘帰りのお姉さん
ちょwwwwwwwww どこの傭兵ですかwwww

69 :
最終話 『8年後の未来!』の巻

――2001年 東京―― とあるディスコ。――の、トイレ。
「や…やだ! 私 Rなんかやりたくない…!」
イケイケおねーちゃんが男2人に捕まりピンチに陥っていた!
「心配すんなよ、すげぇ気持ちよくなるからよ ヘヘへ…」
「そのうち 自分から金払ってでも欲しくなるって
 お前、金持ちのお嬢様なんだろ!だったら楽勝じゃねーか!
 欲しくなったらいつでも売ってやるからよ、オラ、腕貸せぇ!」
男はおねーちゃんの髪を掴み、動けなくする! 大ピンチ!
『そこで何をしている!』
男の背後から救いの声が響いた!
「あ―― スイマセンね、今掃除中なんで…」
ごまかす男だが、説得力皆無。声の主はもちろん――――
『 変 態 仮 面   見 参 ! 』
ギャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ………
トイレに悲鳴がこだました。

――警察署の捜査一課に罵声が響く。
「お前達は一体何をしとるのだ! 見ろ!変態仮面にまた手柄をとられおって!
 警察のメンツ丸つぶれではないか!」
ボスが突き出した新聞には『お手柄変態仮面 R売人、ディスコ店員2名逮捕』の記事がデカデカと。
「昨日の売買現場がガセネタだったのはともかく、 その裏のディスコでこんな事件が起こっとるのだぞ!
 お前ら張り込み中気付かなかったのか!」
『すいませんボス!』
不甲斐ない部下を叱咤しているボス。
「――特に色丞! 貴様、張り込み中姿をくらまして帰ってこなかったそうじゃないか… ん?」
ボスは急に狂介(いたのか!)を指差し、襟首を掴んで怒りに震える。

70 :
「え… ええ、ちょっとトイレに…」
『バカモ――――ン!!! 一晩中トイレに入るバカがどこにおるかぁ!!!』
「す… すいませんっ 痛い…!」
…捜査一課に罵声と打撃音が響き渡った。
「大体、貴様は事件になると よくいなくなる性癖がある!今度やったら減棒だぞ!」
「は… はい…」
腰を突き出した変なポーズで床につっぷす狂介。
(ふ――っ デカ長ったら、本当はぼくの手柄とも知らないで本気で殴るんだものな
 ホントの事言ってやろうかな…  お〜 いてぇ…)
――24歳になった狂介は念願の刑事になっていた――
「課長 なにも狂介をこんなに殴らなくてもいいね」
倒れた狂介を介抱する春夏…って、こいつもいたのか!春夏の一言で余計ボスの機嫌が悪くなる。
「ええい! いくら夫婦と言え、今は勤務中だぞ!イチャイチャするな!
 そんな血も出とらんのに、手当てなんかせんでいい!」
「何言ってるか、ちゃんと血出てるね」 …春夏のパンティを見た鼻血ですが。
――そしてなぜか、春夏さんも刑事で、
  実はあれから春夏さんのモーレツな押しに負けてしまい、結婚してしまったのです――

警察署の廊下で婦警が変態仮面の事を話しているのを耳にする狂介。
「彼のおかげで全国でうちの署が検挙率No,1なのよねぇ」
「そうそう、いっその事うちの署で勤務すればいいのにね」
その会話を横目に、小さく咳払いしてちょっとだけいい気分になる狂介。
(フフ… もう勤務してるよ)
「何言ってんの、あんな変態な格好で警察官になれるわけないでしょ!」
それもそうだと笑う婦警。激しくすっ転ぶ狂介!
「よぉ、狂介」
「何こけてんだ?」
コケた狂介に声をかける見知った顔。――猿亀コンビも警察官になっていたのだった。
彼らもはやり昨日の変態仮面の話題を持ち出してくる。やはり彼はスーパーヒーローだ、スゴい。

71 :
「でもいつか、ワイセツ物陳列罪で変態仮面を捕まえてみたいよな」
「ああ、それが俺達の夢だからな」
どしゃっ!
手錠を手にした亀山は、コケた狂介に同窓会の話を持ち出す。…どうやら狂介は知らなかったらしい。

――居酒屋のんべえ――
一段と美人になった里美にお酌してもらう狂介。
「ほんと、8年ぶりね 拳法部のメンバーがこうして集まるなんて」
「でも、みんな全然代わってないね… なんか学生時代に戻ったみたいだよ」
バカ騒ぎする元拳法部員を見てしみじみする狂介&里美。
…いや、一番変わったのは狂介だ。何しろ春夏と結婚してしまったのだから。
「狂介くん、愛子の事好きだったけど、春夏さんの押しの強さにはかなわなかったか…」
冷やかす里美に笑ってごまかす狂介。
「里美、私 ひかえめでとてもおしとやかね 私のどこが押しが強いか」
酔った春夏は狂介に体を押し付けてくる。
「さぁさ、どんどん飲みましょ」
「あっ、どうも」
狂介にお酌しようとする女性が近寄る・・・・・が、誰だっけ?下向いてるんで顔が見えないぞ。
少なくとも愛子はこんな格好はしない。 じゃ、誰だ!? 
すると女性は顔を上げる。
「私の顔をお忘れ?」
『 ブ わ ――――――――――っ!!  主 将 ――――――――――――――っ!!!!!!???』
折角のかっこいい顔が崩れる程激しく驚く狂介!!(と、読者&あらすじ仮面! ( Д )    ゚ ゚)
久しぶり、と狂介に抱きつく主将!なんちゅー格好しとるんじゃ!!  
「狂介、知らなかったのか 主将、今 ゲイバーで働いてるんだよ」
「源氏名はセーラだ、一度飲みに来い!」
石田副将が教えてくれた。主将はカツラを取り、懐かしいスキンヘッドを現す。
ちなみに石田副将は現在、旅行代理店の営業マンだそうだ。
「しがないサラリーマンさ、それに比べ狂介はたいしたもんだな、刑事なんて」
「ホントよ!しかも春夏と結婚しちゃうなんて、もう手が出せないじゃないの!」

72 :
いかつい顔を膨らませ、プリプリ愚痴るホモンゴルマン。
(昔はこんな風に笑えなかったよな…)
もはや冗談に聞こえず、震えながら笑う狂介。石田副将も8年ぶりに頭を悩ませるのだった。
…そう言えば秋冬の姿が見えないな。主将が春夏に聞いてみると、とっくの昔に帰国しそうだ。
酔いながら答える春夏、ちょっとかわいいぞ。驚く主将!
「石田!中国10日間のおトクな旅行パックは…?」
メモを取り出し、旅行代理店である石田副将に問いただす主将。
「主将〜〜〜〜〜〜っ…」

「ごめんなさい、遅れてしまって」
本作品のもう1人のヒロイン、愛子がやってきた。こちらもすっかり大人っぽく美人になった。
席を勧める狂介に久しぶりね、と笑顔で答える愛子。     ――――と。
『ていっ!』   ビシッ
何者かの杖で手を叩かれる狂介。  …まさか。
「お嬢様に近づくでないわ! 全く油断もスキもないわい!」
まだ生きてたか、妖怪ジジイ!愛子も世羽をたしなめる。例によって狂介に詰め寄る世羽。
だが、愛子はもう狂介は結婚している事を知らせる。その途端、急に態度を変える世羽。
「何言ってんの、爺! 狂介くん、もう結婚してるのよ!」
「へ? 結婚…?」
苦笑しながら世羽に春夏を紹介する狂介。
「ホホホホホ そーであったか、もう結婚しておったか、そーかそーか・・・・・
 しかし! こんなお美しいお嬢様をおいて、他の女子を選ぶとはますます許せんのぉ…」 ヌヌヌ…
――――どっちなんだ、このボケジジイは。
ふと、亀山に2次会に行くのか聞かれる狂介。いいよ、と答えるが――警察から呼び出しが入る!
『船見埠頭、第3倉庫前でR密売の取引が行われると言う情報が入った、すぐ急行してくれ!』
「分かりました、すぐ行きます!」

73 :
――――船見埠頭。
父の形見のマグナムを抜き警戒している狂介。その後ろには春夏もいるが、まだフラフラしている。
(いた!)
怪しい人影が大勢いた。こいつらがR売買人だろう。
どっかで見た顔――集英会の政はRを一口舐め、Rと確認し、トランクの中身(現金)を見せる。
「これで取引成立ネ、集英会ドノ」
いかにもマフィアのボス風の男が、黒づくめの護衛を引きつれ会話する。
「これからもよろしゅう頼みますよ、ミスター・キング」
集英会組長も握手しようと手を出しだす。
…だが、突然不敵に笑うキング。キングが葉巻をくわえると、護衛がマシンガンを取り出す!罠か!?
「お…おい! まさかワシらをだました・・・・・・」
政もふところの拳銃を取り出そうとする!
シュボッ
「こちらこそヨロシク」
…マシンガンの銃口の火で、キングの葉巻に火をつける護衛。…ライターかよ!! 盛大にコケる集英会。

この様子を離れて見ていた狂介。
相手は11人、こっちは自分と酔っ払いの春夏2人、しかし応援はまだ来ない…このままでは逃げられる!
「あ―― こんなにいっぱい お酒があるね〜」
酔った春夏は、後ろにあったワンカップ酒の空き瓶を手に取ろうとし――倒して物音を立ててしまう!
『誰や!』
――気付かれた! やむを得ず、マグナムを構え物陰から飛び出す狂介!
「警察だ! お前達は完全に包囲されたぞ!」
組長の命令で狂介に発砲するヤ○ザ達!再び物陰に隠れる狂介!
「春夏さん危ない! 敵が攻撃してきたよ!」
「……てき…?」
狂介の警告に、一瞬で酔いが醒める春夏。さすが武道家!おもむろにヌンチャクを取り出す。
「そんな拳銃、この鋼鉄製ヌンチャクにかなうわけないね!」
そして春夏は――ヌンチャクを回転させ、銃弾を防ぎながらヤ○ザ達に突進する!
ことごとく銃弾を弾かれ驚くヤ○ザ達に、春夏は恒例の御色拳・茶罰苦をぶちかます!

74 :
鼻の下を伸ばして油断しまくったヤ○ザ達を次々と撃破していく春夏。
「お…応援いらないな…」
妻のあまりの強さにつぶやく狂介。

この混乱のスキに逃げ出そうとするキング。車に乗り込み発進!狂介は咄嗟に車の屋根にしがみつく!
「逃がすものか――――!」
倉庫前から一般道路に出たキングの車だが、狂介を振り落とそうと蛇行を続ける。
「おいジェームズ、上の男を早くふりおとせ!」
蛇行を続ける車は住宅街の路地に突っ込む!
「ふ――っ クラブ勤めだと洗濯物、夜しか干せないわ」
下着姿のおねーさんが洗濯物を干そうとしている。物音がし、見てみると…こんな狭いところに車が!?
勢いよく通り過ぎる車に驚くおねーさん。
「ちょっとぉ!こんなところで走るんじゃないわよ!  …あれ、洗濯物が無い…」
洗濯物は車が持っていってしまったのだ。パンティは風圧で狂介の顔にはりつく!
『フォオオオオオオォォ!!!』
車の上で正座し、服を脱ぎだす狂介!車と併走する無関係なライダーがこの様子を見て驚く!
ルームミラーで狂介が投げ捨てた上下繋がったままの服を見て、ようやく振り落としたと思ったキング。
「やった!ヤツが落ちたぞハハハ  ふ―― これで一安心 よし、空港まで急げ」
部下に命令するキングだが…壁に向かっている!
「お…おい、ぶつかるぞ!ちゃんと前を見ろ! な…何やってる!ハンドルを切れ、早く・・・・・・
 わ――――――! なんだぁ――――――――――――!!!???」
あせるキングは隣の運転手の方を向くと…変態仮面のパンツに顔を押し込められたジェームズが!
車はそのまま壁に激突!
「う… うう… な… なんだ今のは 幻か…?」
頭にケガしたものの、命に別状はなかったキング。 ・・・だが。
「幻ではない、現実だ 私の名は変態仮面! R密売の容疑で貴様をおしおきする!」
狭い車の窓からモゾモゾと迫り来る変態仮面に悲鳴を上げるキング!
『オ――――ノ――――ッ!! 入ってくるダメ〜〜〜〜っ!!』

75 :
「Rにのめり込んでしまった人間がどうなるか、知っているか 行き着く先は死、あるいは廃人だ
 そんな物を売るとは言語道断! そんなにRが好きなら、究極のトリップ感を味わうがよい!」
車に侵入しながら、恐怖におののくキングに関係なく問いかける変態仮面。
変態仮面の股間には、パンツの中にしまいこまれたジェームズの不気味な顔が!
『ジェ… ジェームズやめろぉ!来るなぁ! ジェ――――ムズ! ジェ――――――ムズ!!
 NO――――――――――!!!』
迫り来る変態仮面のおいなりさん & ジェームズの不気味な顔に泣き叫ぶキング!!
ピト ギャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ ァ………
ついに密着した必殺のおいなりさん!周囲にキングの断末魔が響き渡る!
(しばらくお待ち下さい)
「どうだ、これでRの恐ろしさがわかったろう! これにこりてRの密売など 二度とするなよ!」
見た目渋いナイスミドルだったキングは、髪が抜けて失神、廃人となっていた…。
『  成  敗  !!』
悪人を退治し、決めポーズを決める我らの正義の味方、変態仮面!
――この世に悪がある限り、変態仮面は戦い続けるのだぁ――――!

<究極!!変態仮面   終わり>
長い間応援ありがとうございました。あんど慶周先生の次回作にご期待下さい。

76 :
えっ、さいしゅう…


えっ?

77 :
前回の「Ato ikkaide〜」は見ない振りしてたが、そうか…
でも最初に読み切りが載った時を考えれば、ここまで連載が続いた事だけでも偉業だ
お疲れ様、あんど先生!

78 :
突然の最終回でビックリだわ
てっきり最後のコマあたりで狂介(それか他の誰か)の夢オチで次回に続くと思ってたのに…
てか狂介と春夏さんが結婚したってのは何だか意外だな
しかし来週から変態仮面が無いのは寂しいな

79 :
いきなり最終回はともかく、内容自体は「ああ、やっぱりね」って感じだ
愛子ちゃんとは多分くっつかないと思ってた
良くて現状維持、悪けりゃ春夏に押し切られて終わりだろうと

80 :
え?終わり?ウソだろ…・゚・(´;ω;`)・゚・ブワッ
でもまぁこんな内容だからいつ打ち切られてもおかしくないのに、
1年近く連載できただけでも奇跡だな…先生お疲れ様!
読者の予想通り春夏と結婚したか。
そりゃ同棲状態であれだけあれば春夏さんとくっつきやすいよなぁ…

81 :
ただでさえ愛子ちゃんとは色々障害が多い上に
決して嫌いではなくむしろ好みなタイプの春夏さんは母親公認の
押しかけ女房で同居してるんだもんな…

82 :
愛子ちゃんがいつから留学してたかはわからないけど
それが決定打になったのかな
でも投げっぱなしにせずきっちり一つの結論を出した最終回は
これはこれでいいと思う

83 :
<祝!6巻発売>
『究極!!変態仮面』も、この巻をもちまして終わりです。6巻まで揃えてくれた方、
ありがとうございました。まだ全巻揃えてない方、早く揃えましょう。
これからも読者を笑いR事ができるようなおもしろい漫画を描きますので期待しててね!
(おもしろくなかったら、どうしよ…)

書下SP1 『バトルロイヤル銭湯デスマッチ!』の巻

山ノ湯。――の、2階。
隣の家の屋根で寄り添うネコを見てたそがれる女性が1人。
「春、なのよねぇ… 山崎里美 彼氏いない暦25年、そろそろ探さないとねぇ
 …ていう気分かな 同級生の娘はほとんど結婚してるし、このままだとやばいかな…
 でも愛子もまだ結婚してないか、
 …と言っても、あの子は姫野グループを担う立場で大変みたいだし、別格よね
 男の狂介くんでもとっくに結婚しちゃってるし
 誰かステキな男性が目の前に現れないかしら   ――――なーんちゃって」
里美が妙な事を言ったせいか、屋根の上に中年男が飛び降りた!現れましたよ、男が!
…でも、どう見てもスゴイ顔。悪人顔です。本当にありがとうございました。
息を切らしながら里美の方に走ってくる中年男!
「ちょ…ちょっと…! い…いやよ、男性って言っても こ…こんな人・・・・・・!」
だが、その男を追いかけて屋根の上にもう1人、背広姿の青年が現れる!
『待てぇ、逃がさん!』 ――色丞狂介刑事!
『どけぇ!』 中年男は里美を突き飛ばし、部屋の中へ逃げ込む!
『ヤロォ!』 追う狂介!
『入ってこないでぇ!』 窓を思い切り閉める里美!
――ちょうど狂介が入るタイミングで!! ガラスに激突する狂介!

84 :
「す…すいません 今犯人を追っているんです」
窓から力なくズリ落ちながら、中の女性(まだ里美だと気付いていない)に警察手帳を見せる狂介。
ここでようやく、お互いの正体を知る。
「あっ、狂介くん!   ・・・・・・・よね」 「さ…里美ちゃん」
誰かさんのせいで、顔面血まみれになってケガしたせいで、力なく里美の部屋に入る狂介。
「さっきの男はR誘拐殺人犯で指名手配中の男なんだ!早く捕まえないと!  それじゃ!」
一言だけ里美に説明すると、再び走り出す狂介!

――階下の男湯。談笑するおっちゃん達。
「ま〜〜今日は現場で鉄骨資材が背中に落ちてきた時ゃどーなるかと思ったけど、
 フロ入ったら痛みもなくなったべよ」
腰をさすりながら相方と談笑するヒゲのおっちゃん。
「おお、そりゃよかったな でも打撲ですんでよかったべ、骨でも折れてたら一大事だべさ」
その途端、ヒゲのおっちゃんの後ろのドアを蹴破り、先程の殺人犯が現れる!
ドアがヒゲのおっちゃんに当たり、その上を殺人犯が乗るもんだから――――腰、折れましたorz
騒ぎを聞きつけ、こちらに注目する客達。殺人犯は番台から走り去る!
店番をしていたバーサンはありがとうございました、と言う。
『おい、いたぞ!』
銭湯から出てきた殺人犯だが、すでに出入り口は警察によって包囲されていた!
やむなく銭湯内に引き返す殺人犯!
「いらっしゃい  あ――お客さん、大人320円だよ」
『待て猪熊! 逃がすなぁ!』
続いて、殺人犯・猪熊を追う刑事と数人の警官達。
「あ―― これこれ、ちゃんとお金払わんと警察呼ぶよ」
逃げる猪熊の前に立ちはだかる男――狂介だ!
猪熊の顔目掛けて、上段蹴りをお見舞いする狂介!さすが元拳法部のエース!
自分が走ってきた勢いでカウンターとなり崩れる猪熊。警察は総がかりで猪熊を取り押さえる!
「観念しろ猪熊、もう終わりだ!  ――よし!」
集まる野次馬。猪熊は背中で片手に手錠をかけられる。    だが――――

85 :
雄叫びと共に急に立ち上がり、取り押さえた多数の警官を吹き飛ばす猪熊!なんて馬鹿力だ!
警官をなぎ倒し終わると、Tシャツを引き裂いて脱ぐ猪熊。お前は北斗の拳のキャラか!?
「ハァハァ… なにも逃げるこたぁねぇんだよなぁ、グフフフ
 元プロレスラー・マックス猪熊を警官10人来たって取り押さえる事は無理な事なんだからなぁ…
 さぁ、そこをどけ!殺されたいか!」
『やめろ猪熊!』
飛び掛る狂介!猪熊の頬にパンチを食らわすが…のけぞるものの、効いていない!
猪熊はニヤリと笑うと、狂介の襟を両手で掴み投げ飛ばす!
――――女湯。
「ねぇ、さっきから男湯で何やってるのかしら …ケンカ?」
「全く、ケンカなら外でやって欲しいわね」
男湯に凶悪犯が紛れ込んでいるのを知らない女性達は、かわいいパンティの見せっこをしている。
――その時、投げ飛ばされた狂介が仕切りの上を飛び越えて女湯の脱衣所に落ちてくる!
狂介は落ちた弾みで、見せっこをしていた女性のパンティを後ろから掴んでしまい、ずり落とす!
「え? え? …何? あら?なんかスースーするわ… キャァ…」
『キャアアアアァァァァァァァァ〜〜〜〜〜 ちかん〜〜〜〜!! 私の肉体がおそわれるぅ〜〜〜!!』
*おねえさんは ひめいをあげた!  
 しかし となりにいた だい1わの デブスぎんこういんの ひめいによって かきけされた!
パンティをずりおろされたおねーさんの悲鳴は、
隣にいた第1話のデブス銀行員(27歳独身)の壮絶な悲鳴にかき消された!
『誰か助けてぇ! 早く誰かぁ、誰か来てぇ!私の肉体(からだ)が乱暴される〜〜〜っ!!』
事態を全く把握していないデブス銀行員は、倒れた狂介に強烈な蹴りをかましまくる!
あっけにとられた女性達はただ見ているしかなかった…。
蹴るのをやめたデブスモンスターは、泣きながら逃げようとしてロッカーに激突する。
「ね… ねぇ この人動かないけど大丈夫…?」
「え… し…知らないわよ、やだ… でも私のパンティ帰してもらわなきゃね…」
おねーさんは、倒れた狂介の顔の下敷きになったパンティを引っ張り出そうとする。

86 :
『フォオオオ……!!  クロス・アウッ!(脱衣)   変態仮面 見参!!』
おねーさんがパンティをひっぱった弾みで、パンティを被ってしまった狂介は変態仮面となり、
女性脱衣所は悲鳴に包まれる!
「お嬢さん、しばらくこのパンティお借りしますよ
 しかし実によい素材だ、ずばりシルクですね、それに花柄は初めてですよ
 こんな良質の品にめぐりあえてとても光栄です」
被ったパンティを吟味し、持ち主のおねーさんに一言断る変態仮面。おねーさんは声も出ない。
「では!」 言うが早いか、ものすごいジャンプ力で女湯の仕切りを飛び越え、男湯に戻る変態仮面!
「お願い、やめてぇ パンティくらいならあげるからぁ…」
…その傍らでは、変態仮面が去った事にも気付かない、泣き崩れたデブスモンスターが
自分のパンティを脱ごうとしt         スイマセン、ダレカ洗面器モッテキテ   オェ
再び男湯――
『ダブルラリアット!』 弱P+中P+強P 同時押し!警官の銃弾もすり抜けるぞ!
…などどギャグ言ってる場合じゃないあらすじ仮面!警官2人を同時に吹き飛ばす猪熊!
警官隊は1人を残して全滅!残った警官は、警棒を構えてはいるが戦意喪失、怯えている!
「久しぶりに燃えてきたぜ、現役に戻った気分だ…グフフ
 バトルロイヤル・銭湯デスマッチ! お前を倒せばチャンピオンベルトは俺の物だ ハハハ」
狂気をはらんだ目で、臭い息(多分)を吐きながら残った警官を見据える猪熊。
警官隊がやられ、あたふたとパニックになった里美。
「た… 大変、みんなやられちゃって… おばあちゃん、もう一度けーさつ呼んで!
 早く部屋に上がりましょ、危ないわ!」
「待っちょれ里美、今 警察に電話しとるところだで」
ばーさんは相変わらず番台に座ったまま、落ち着いた状態で電話している。
「あ〜〜 早く来てぇ」 祈る里美…。
「…だから うちの銭湯でケンカしとるで、はよぅ来てくれんかね
 あ―― 東京地方晴れいうのは分かったから… ちゃんと聞いとるかね、わしの話…」
『おばあちゃん、それ177番! けーさつは110番よ!!』
ボケ老人にツッコむ里美! 折角の美人が台無しだ!   ダメダコリャorz

87 :
残った警官を後ろから抱え込む猪熊!
「さぁ、マックス猪熊、後ろからかかえこんで…出るか出るかぁ…!
 ――出た、ジャーマンスープレックスホールドだぁ!!」 ←注:自分で言ってる
ブリッジで警官の後頭部を床に叩きつけようとする猪熊! まずい、下が固い床では…!
「決まったぁ!」
ついに床に叩き付けられた警官! 果たして彼の運命は!?
「いや まだ肩はついていない」
妙な声と共に、猪熊の目の前に現れたものは……風船?ちまき?おいなりさん?
「さぁ、私とタッチ交代だ」
――そう、ヒーローは遅れてやって来てピンチを救うのだ!間一髪で警官の肩を支えた変態仮面!
『わ―――― なんだぁ――――っ!!??』
スープレックスの体勢のまま悲鳴をあげる猪熊!驚いて思わず警官を放して飛びのいてしまう!
「へ… 変態仮面!」
「おお、あの人 前にも来た事あるがね」
驚く里美とバーサン。 ボケてるくせによぅ覚えてるな。
『私の名は変態仮面! R誘拐殺人犯 猪熊五里三(ごりぞう)、これ以上罪を重ねる気か!
 おとなしくお縄をちょうだいしろ!」
変態ポーズを取りながら猪熊を威圧する変態仮面!
「てめぇが変態仮面か…フフ ヒーローだなんだ言われて図に乗ってんじゃねーぞ、
 ただの変態のくせしやがって… お前も沈めてやる!」
立ち直った猪熊は変態仮面に向かって突進し―― 変態仮面と指を組み、力比べとなる!
「バカが! パワーを誇るマックス猪熊と力比べするとは自殺行為だぜ!  ――フン!!
 そらそらそらぁ、腕がだんだん伸びてくるぞぉ〜〜〜〜〜 グフフ」
――変態仮面の弱点!いかに変態仮面が拳法で鍛えているとしても、それを上回る力にはかなわない!
圧倒的な猪熊のパワーに負けた変態仮面の腕はどんどん開いていく!
そして、変態仮面の腕はついに伸びきって下を向いてしまう!苦悶の汗を浮かべる変態仮面!
「さぁ もうすぐ骨が折れるぞぉ、ギブアップしてもムダだぜ…グフフ
 一度これで腕を折ってみたかったぜ…へへ さぁ、ボキッといくぜ、ボキッっと…」
――――変態仮面、大ピンチ!        ムニュ

88 :
「? いや、ムニュじゃなくてボキッと、ボキッ・・・・・・・・と……(ムニュ ムニュッ) いやあああああああああ!!」
両手をプラプラさせて変態仮面の手を離してしまう猪熊!
猪熊の手を自らのおいなりさんに触れさせてピンチを切り抜けた変態仮面だった!
「どうした、骨を折るんじゃなかったのか」
「く… くそぉ… プロレスをなめるなぁ!」
両手をズボンで拭きながら変態仮面を睨みつけ、再び突進する猪熊!
変態仮面は猪熊に掴みかかられる瞬間ジャンプし、アゴ目掛けてローリングソバットでカウンター!
――――さらに延髄斬り!トドメにドライヤーで脳天を叩きつけ、パイルドライヤー!
見事な(?)連続攻撃で猪熊ダウン!
「プロレスをなめるなよ」
倒れた猪熊に、仁王立ちになりながら言い放つ変態仮面。 …だが、猪熊は不敵に笑った!?
至近距離にいた変態仮面に抱きつく猪熊!そして鼻血が出る程の懇親の力を込めてベアハッグ!
骨がビキビキと軋み、目を見開き苦痛に悶える変態仮面!
「グフフフ お前、プロレスファンか!? それなら知ってるだろう、
 マックス猪熊のベアハッグがどれだけの威力かを!
 そういえば一人、バカなレスラーがいたぜ、ギブアップしねぇから
 とうとう背骨折っちまったよ グフフ!」
恐るべき猪熊のベアハッグ!変態仮面はすでに失神寸前だ!
――だが、変態仮面も負けてはいない!手を伸ばすと、そこには…シャンプーボトルが!
シャンプーの目潰しでベアハッグから脱けるつもりか!?
猪熊は甘いと言い放ち、目をつぶりそのままベアハッグを続ける!
「そんなもの、目をつぶれば済む事よ!――フン!
 そういえばザ・グレート・ちょんまげというレスラーがいてな、そいつの特殊攻撃が毒霧を吹くんだ
 ――つまり目潰しよ! そいつがこのベアハッグにかかった時、もちろんやってきたさ、毒霧をな!
 そりゃあ、しびれるほど目は痛かったさ、だが この腕は絶対外さなかった!
 そして とうとうギブアップよ!」
自慢する猪熊だが、目をつぶっている為、変態仮面が体にシャンプーを垂らしているのに気付かない!
滑りがよくなった変態仮面の体は、上に向かってだんだん滑っていく!
「あっ…くそ!シャンプーで滑りをよくして抜け出すつもりだったのか!

89 :
 そうはさせん!このベアハッグはギブアップするまで外れる事は無いのだ!
 そらそらそらそら! 骨が砕けて腰をぐにゃぐにゃにしてや・・・・・ぐにゃぐにゃ…?」
少しずつ上に滑っていったおかげで、猪熊の顔は変態仮面のぐにゃぐにゃのおいなりさんに埋もれる!
『いやあああああああ あたたかい!!』
思わずベアハッグを解き、後ろに吹き飛ぶ猪熊!
そのまま後ろのぶらさがり健康器にぶつかり、弾みでつけたままだった手錠がもう片方の手にかかり、
ぶら下がったまま動けなくなり暴れだす!
…ようやくベアハッグから開放された変態仮面は一息つくと、ここぞとバク転で猪熊に飛び掛る!
『 必 殺 ! 変 態 秘 奥 義 ……
  ジャ ン ピ ン グ ・ オ イ ナ リ プ レ ス ホ ー ル ド ! 』
『うわぁ―――― やめろぉぉぉ――――!!!!』
逆さまなりおっぴろげした変態仮面のおいなりさんは――見事に猪熊の顔面へストライク!
そしてそのままの勢いで壁に激突!モガモガと暴れる猪熊!
「カウント! 1! 2! 3! …4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 (中略) …99 100!」
100カウント数え終わると同時に、猪熊から飛びのく変態仮面!
『 成 敗 !』
…後には、ほんわかと程よく温まり、泡を吹いて気絶した猪熊の残骸があった…。

――ややあって。
『猪熊ぁ!おとなしくするんだ!』
通報を受け(?)、駆けつけた警察の応援が銭湯に到着する。
「おつとめごくろう 大丈夫だ、ヤツはすっかりおとなしくなっている」
親指で後ろの猪熊を指差す変態仮面。
「では、さらば!」
人差し指と中指でビシッと敬礼し、去ろうとする変態仮面!   ――を、バーサンが呼び止めた?
「ちょっと待ちんしゃい 兄さん」
「ム?」
「シャンプー 1本480円、払ってちょ」
そう言って手を差し出すボケババァ。 これには変態仮面と里美も思い切りコケた!

90 :
――色丞家。
「イテテテテ そ〜っと、そ〜っとね春夏さん」
猪熊にやられた腰に湿布を貼ってもらう狂介。
「そんなに強い奴だったのか、犯人…」
強いなんてものじゃない、おかげで腰がボロボロだとつぶやく狂介。
「でも、そんな強い犯人倒すなんて、パンツ男やっぱりすごい男ね、私の許婚候補だっただけあるね」
(その許婚候補で、犯人を倒した男が、今春夏さんと結婚してる犯人に倒されたぼくなのか… う〜む)
春夏の言葉に内心複雑な狂介。
「――だけど いくらパンツ男が強くて、許婚候補だったとしても 今は狂介が好きね」
「…春夏さん」
赤くなる色丞夫妻。お熱いことで。
「…狂介」
「……」
赤くなったままもじもじする春夏、頬をポリポリかいて照れる狂介。
『狂介――――――♥』
愛する夫に力いっぱい抱きつく妻、春夏!
『 ぎゃ お お お お お お お !!!!!!!』
そして、愛する妻によって腰にトドメを指された夫、狂介でした――――――

91 :
狂介&春夏の夫婦っぷりが見られて嬉しいぜ
ちゃんとラブラブ夫婦だし

92 :
今回の犯罪者って何気に最強?
ここまで変態仮面を追い詰めた奴って本誌連載中でもいなかったよな

93 :
狂介が本職の刑事になっただけあって犯罪者のレベルも上がったな、色んな意味で
犯人がギャグキャラなのは相変わらずだが、R誘拐殺人犯と思うと
何か笑えない

94 :
変態仮面も最強という訳ではないのが実証されたな。
しかしR殺人犯って… さすがにこれはきついな…
あと第1話のデブス銀行員、まだ生きてたかw

95 :
元プロレスラーが相手だから
3カウントで終わりかと思ってたのに100までカウントするとはwww

96 :
3カウントじゃたいしたダメージも無いからなw

97 :
しかし、里美はモテないのか・・・
『ヒロインの親友』ポジションのキャラ(奇面組の千絵、ろくブルの和美etc)の中では、
かなりの優良物件だと思うんだけどなw

完璧超人秋冬に足りないもの・・・社会常識
変態だらけの作品の中で最も常識人・・・里美
・・・というわけで、この2人をくっつければいいんじゃないか?と思った時期もありましたw

98 :
>『入ってこないでぇ!』 窓を思い切り閉める里美!
見事な三段オチとパイルドライヤーにワラタw

99 :
書下SP2 『二世誕生』の巻

――朝の色丞家。
「ほーら たかいたかーい」
笑顔で赤ん坊をあやす狂介。キャッキャと愛くるしく笑う赤ん坊。
<この赤ん坊の名前は狂太郎。とうとう狂介も一児の父となってしまいました>
「そーら、楽しいか狂太郎、ん〜? お前は高い高いが一番お気に入りだよなぁ」
<赤ん坊はみんなカワイイと言うけど、やっぱり自分の子が一番カワイイわけで、
 狂太郎が我が家に加わってからと言うもの、毎日がすごく楽しいです>
…と、変な音が。どうやらウンチしてしまったようだ。オムツを替えようとする狂介。
「あら、早いわね狂介 ふぁ〜」
スケスケネグリジェ姿の魔喜が狂介の部屋に入ってくる。
狂介はオムレツを取ってくる間、魔喜に狂太郎と遊んでもらうように頼む。承諾する魔喜。
「よーし じゃ、ばあちゃんが狂太くんの好きな高い高いをしてあげるねぇ」
…見た目まだ若い(とは言え45歳か)のに、ばあちゃんはまだ早すぎるな… ゲフンゴフン
それはさておき、安心した狂介はオムツを取りに行く。
「さぁ、オムツ取り替えるぞ狂太…」
『ほーら 高い高い』
そこには、狂太郎を亀甲縛りにし、滑車を使って高い高いをする魔喜が!しかもマスクまでつけて!
しかもそれで喜んでいる狂太郎! コケる狂介!
『何やってんだよ母さん!』
歯をむき出して怒る父親・狂介!
「え?高い高いよ」
「なにが高い高いだよ!関節が外れたらどうするんだよ!」
「そんなに怒んなくてもいいじゃない、狂太郎喜んでるんだからぁ」
息子に怒られ、ちょっと落ち込む魔喜。…ならば。
「しょうがないわね、じゃあ今度は熱ちゅい熱ちゅいしましょうねぇ」
再びマスクをつけ、ロウソクを持ち出す魔喜!
『するな――――ッ!!』

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