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2012年6月FF・ドラクエ175: FFDQバトルロワイアル3rd PART16 (452) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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FFDQバトルロワイアル3rd PART16


1 :11/01/18 〜 最終レス :12/06/23
━━━━━説明━━━━━
こちらはDQ・FF世界でバトルロワイアルが開催されたら?
というテーマの参加型リレー小説スレッドです。
参加資格は全員、
全てのレスは、スレ冒頭にあるルールとここまでのストーリー上
破綻の無い展開である限りは、原則として受け入れられます。
作品に対する物言い、感想は感想スレで行ってください。
sage進行でお願いします。
詳しい説明は>>2-10…ぐらい。
過去スレ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1099057287/ PART1
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1101461772/ PART2
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1105260916/ PART3
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1113148481/ PART4
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1119462370/ PART5
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1123321744/ PART6
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1128065596/ PART7
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1130874480/ PART8
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1142829053/ PART9
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/ff/1143513429/ PART10
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/ff/1157809234/ PART11
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/ff/1179230308/ PART12
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/ff/1208077421/ PART13
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/ff/1218211059/ PART14
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/ff/1249315531/ PART15

2 :
+基本ルール+
・参加者全員に、最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう。
・参加者全員には、<ザック><地図・方位磁針><食料・水><着火器具・携帯ランタン>が支給される。
 また、ランダムで選ばれた<武器>が1つから3つ、渡される。
 <ザック>は特殊なモノで、人間以外ならどんな大きなものでも入れることが出来る(FFUのポシェポケみたいなものです)
・生存者が一名になった時点で、主催者が待っている場所への旅の扉が現れる。この旅の扉には時間制限はない。
・日没&日の出の一日二回に、それまでの死亡者が発表される。
+首輪関連+
・参加者には生存判定用のセンサーがついた『首輪』が付けられる。
 この首輪には爆弾が内蔵されており、着用者が禁止された行動を取る、
 または運営者が遠隔操作型の手動起爆装置を押すことで爆破される。
・24時間以内に死亡者が一人も出なかった場合、全員の首輪が爆発する。
・日没時に発表される『禁止技』を使ってしまうと、爆発する。
・日の出時に現れる『旅の扉』を二時間以内に通らなかった場合も、爆発する。
・無理に外そうとしたり、首輪を外そうとしたことが運営側にバレても(盗聴されても)爆発する。
・なお、どんな魔法や爆発に巻き込まれようと、誘爆は絶対にしない。
・たとえ首輪を外しても会場からは脱出できないし、禁止魔法が使えるようにもならない。
+魔法・技に関して+
・MPを消費する=疲れる。
・全体魔法の攻撃範囲は、術者の視野内にいる敵と判断された人物。
・回復魔法は効力が半減します。召喚魔法は魔石やマテリアがないと使用不可。
・初期で禁止されている魔法・特技は「ラナルータ」
・それ以外の魔法威力や効果時間、キャラの習得魔法などは書き手の判断と意図に任せます。

3 :
+ジョブチェンジについて+
・ジョブチェンジは精神統一と一定の時間が必要。
 X-2のキャラのみ戦闘中でもジョブチェンジ可能。
 ただし、X-2のスペシャルドレスは、対応するスフィアがない限り使用不可。
 その他の使用可能ジョブの範囲は書き手の判断と意図に任せます。
+GF継承に関するルール+
「1つの絶対的なルールを設定してそれ以外は認めない」ってより
「いくつかある条件のどれかに当てはまって、それなりに説得力があればいいんじゃね」
って感じである程度アバウト。
例:
・遺品を回収するとくっついてくるかもしれないね
・ある程度の時間、遺体の傍にいるといつの間にか移ってることもあるかもね
・GF所持者を殺害すると、ゲットできるかもしれないね
・GF所持者が即死でなくて、近親者とか守りたい人が近くにいれば、その人に移ることもあるかもね
・GFの知識があり、かつ魔力的なカンを持つ人物なら、自発的に発見&回収できるかもしれないね
・FF8キャラは無条件で発見&回収できるよ
+戦場となる舞台について+
・このバトルロワイアルの舞台は日毎に変更される。
・毎日日の出時になると、参加者を新たなる舞台へと移動させるための『旅の扉』が現れる。
・旅の扉は複数現れ、その出現場所はランダムになっている。
・旅の扉が出現してから2時間以内に次の舞台へと移らないと、首輪が爆発して死に至る。
現在の舞台は闇の世界(DQ4)
http://ffdqbr.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/source5/No_0097.png
━━━━━お願い━━━━━
※一旦死亡確認表示のなされた死者の復活は認めません。
※新参加者の追加は一切認めません。
※書き込みされる方はCTRL+F(Macならコマンド+F)などで検索し話の前後で混乱がないように配慮してください。
※参加者の死亡があればレス末に、【死亡確認】の表示を行ってください。
※又、武器等の所持アイテム、編成変更、現在位置の表示も極力行ってください。
※人物死亡等の場合アイテムは、基本的にその場に放置となります。
※本スレはレス数500KBを超えると書き込みできなります故。注意してください。
※その他詳細は、雑談スレでの判定で決定されていきます。
※放送を行う際は、雑談スレで宣言してから行うよう、お願いします。
※最低限のマナーは守るようお願いします。マナーは雑談スレでの内容により決定されていきます。
※主催者側がゲームに直接手を出すような話は極力避けるようにしましょう。

4 :
書き手の心得その1(心構え)
・この物語はリレー小説です。
 みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。
・知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。
 二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。
・みんなの迷惑にならないように、連投規制にひっかかりそうであれば保管庫にうpしてください。
・自信がなかったら先に保管庫にうpしてください。
 爆弾でも本スレにうpされた時より楽です。
・本スレにUPされてない保管庫の作品は、続きを書かないようにしてください。
・本スレにUPされた作品は、原則的に修正は禁止です。うpする前に推敲してください。
・巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け!
・叩かれても泣かない。
・来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。
 できれば自分で弁解なり無効宣言して欲しいです。

5 :
書き手の心得その2(実際に書いてみる)
・…を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。
・適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。
 ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。
・適切なところで改行をしましょう。
 改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。
・かぎかっこ「 」などの間は、二行目、三行目など、冒頭にスペースをあけてください。
・人物背景はできるだけ把握しておく事。
・過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。
 特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。
・一人称と三人称は区別してください。
・極力ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。
・「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。
・状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。
 ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。
・フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。
・ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。
・位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。

6 :
書き手の心得3(一歩踏み込んでみる)
・経過時間はできるだけ『多め』に見ておきましょう。
 自分では駆け足すれば間に合うと思っても、他の人が納得してくれるとは限りません。
 また、ギリギリ進行が何度も続くと、辻褄合わせが大変になってしまいます。
・キャラクターの回復スピードを早めすぎないようにしましょう。
 (今までの話を平均すると、回復魔法使用+半日費やして6〜8割といったところです)
・戦闘以外で、出番が多いキャラを何度も動かすのは、できるだけ控えましょう。
 あまり同じキャラばかり動き続けていると、読み手もお腹いっぱいな気分になってきます。
 それに出番の少ないキャラ達が、あなたの愛の手を待っています。
・キャラの現在地や時間軸、凍結中のパートなど、雑談スレには色々な情報があります。
 本スレだけでなく雑談スレにも目を通してね。
・『展開のための展開』はイクナイ(・A・)!
 キャラクターはチェスの駒ではありません、各々の思考や移動経路などをしっかりと考えてあげてください。
・書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。
 誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。
 一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。
+修正に関して+
・修正(NG)要望は、名前欄か一行目にはっきりとその旨を記述してください。
・NGや修正を申し立てられるのは、
 「明らかな矛盾がある」「設定が違う」「時間の進み方が異常」「明らかに荒らす意図の元に書かれている」
 「雑談スレで決められた事柄に違反している(凍結中パートを勝手に動かす等)」
 以上の要件のうち、一つ以上を満たしている場合のみです。
・批判も意見の一つです。臆せずに言いましょう。
 ただし、上記の修正要望要件を満たしていない場合は
 修正してほしいと主張しても、実際に修正される可能性は0だと思って下さい。
・書き手が批判意見を元に、自主的に修正する事は自由です。

7 :
+議論の時の心得+
・議論が紛糾すると、新作や感想があっても投下しづらくなってしまいます。
 意見が纏まらずに議論が長引くようならば、したらばにスレを立ててそちらで話し合って下さい。
・『問題意識の暴走の先にあるものは、自分と相容れない意見を「悪」と決め付け、
 強制的に排除しようとする「狂気」です。気をつけましょう』
+読み手の心得+
・好きなキャラがピンチになっても騒がない、愚痴らない。
・好きなキャラが死んでも泣かない、絡まない。
・荒らしは透明あぼーん推奨。
・批判意見に対する過度な擁護は、事態を泥沼化させる元です。
 同じ意見に基づいた擁護レスを見つけたら、書き込むのを止めましょう。
・擁護レスに対する噛み付きは、事態を泥沼化させる元です。
 修正要望を満たしていない場合、自分の意見を押し通そうとするのは止めましょう。
・嫌な気分になったら、モーグリ(ぬいぐるみも可)をふかふかしてマターリしてください。
・「空気嫁」は、言っている本人が一番空気を読めていない諸刃の剣。玄人でもお勧めしません。
・「フラグ潰し」はNGワード。2chのリレー小説に完璧なクオリティなんてものは存在しません。
 やり場のない気持ちや怒りをぶつける前に、TVを付けてラジオ体操でもしてみましょう。
 冷たい牛を飲んでカルシウムを摂取したり、一旦眠ったりするのも効果的です。
・感想は書き手の心の糧です。指摘は書き手の腕の研ぎ石です。
 丁寧な感想や鋭い指摘は、書き手のモチベーションを上げ、引いては作品の質の向上に繋がります。
・ロワスレの繁栄や良作を望むなら、書き手のモチベーションを下げるような行動は極力慎みましょう。

8 :
参加者名簿(名前の後についている数字は投票数)
FF1 4名:ビッケ、スーパーモンク、ガーランド、白魔道士
FF2 6名:フリオニール(2)、マティウス、レオンハルト、マリア、リチャード、ミンウ
FF3 8名:ナイト、赤魔道士、デッシュ、ドーガ、ハイン(2)、エリア、ウネ、ザンデ
FF4 7名:ゴルベーザ、カイン、ギルバート、リディア、セシル、ローザ、エッジ
FF5 7名:ギルガメッシュ、バッツ、レナ、クルル、リヴァイアサンに瞬殺された奴、ギード、ファリス
FF6 12名:ジークフリート、ゴゴ、レオ、リルム、マッシュ、ティナ、エドガー、セリス、ロック、ケフカ、シャドウ、トンベリ
FF7 10名:クラウド、宝条、ケット・シー、ザックス、エアリス、ティファ、セフィロス(2)、バレット、ユフィ、シド
FF8 6名:ゼル、スコール、アーヴァイン、サイファー、リノア、ラグナ
FF9 8名:クジャ、ジタン、ビビ、ベアトリクス、フライヤ、ガーネット、サラマンダー、エーコ
FF10 3名:ティーダ、キノック老師、アーロン
FF10-2 3名:ユウナ、パイン、リュック
FFT 4名:アルガス、ウィーグラフ、ラムザ、アグリアス
DQ1 3名:勇者、ローラ、竜王
DQ2 3名:ローレシア王子、サマルトリア王子、ムーンブルク王女
DQ3 6名:オルテガ、男勇者、男賢者、女僧侶、男盗賊、カンダタ
DQ4 9名:男勇者、ブライ、ピサロ、アリーナ、シンシア、ミネア、ライアン、トルネコ、ロザリー
DQ5 15名:ヘンリー、ピピン(2)、主人公(2)、パパス、サンチョ、ブオーン、デール、王子、王女、ビアンカ、はぐりん、ピエール、マリア、ゲマ、プサン
DQ6 11名:テリー(2)、ミレーユ、主人公、サリィ、クリムト、デュラン、ハッサン、バーバラ、ターニア(2)、アモス、ランド
DQ7 5名:主人公、マリベル、アイラ、キーファ、メルビン
DQM 5名:わたぼう、ルカ、イル、テリー、わるぼう
DQCH 4名:イクサス、スミス、マチュア、ドルバ
FF 78名 DQ 61名
計 139名

9 :
生存者リスト
FF1 0/4名:(全滅)
FF2 0/6名:(全滅)
FF3 1/8名:エリア
FF4 1/7名:カイン
FF5 2/7名:バッツ、ギード
FF6 4/12名:リルム、マッシュ、ロック、ケフカ
FF7 2/10名:ザックス、セフィロス
FF8 3/6名:スコール、アーヴァイン、サイファー
FF9 1/8名:サラマンダー
FF10 1/3名:ティーダ
FF10-2 2/3名:ユウナ、リュック
FFT 2/4名:アルガス、ラムザ
DQ1 0/3名:(全滅)
DQ2 0/3名:(全滅)
DQ3 1/6名:セージ
DQ4 3/9名:ソロ、ピサロ、ロザリー
DQ5 2/15名:ヘンリー、プサン
DQ6 2/11名:クリムト、ターニア
DQ7 1/5名:フィン
DQM 0/5名:(全滅)
DQCH 1/4名:スミス
FF 19/78名 DQ 10/61名
計 29/139名

10 :
■現在までの死亡者状況
ゲーム開始前(1人)
「マリア(FF2)」
アリアハン朝〜日没(31人)
「ブライ」「カンダタ」「アモス」「ローラ」「イル」「クルル」「キノック老師」「ビッケ」「ガーネット」「ピピン」
「トルネコ」「ゲマ」「バレット」「ミンウ」「アーロン」「竜王」「宝条」「ローザ」「サンチョ」「ジークフリート」
「ムース」「シャドウ」「リヴァイアサンに瞬殺された奴」「リチャード」「ティナ」「ガーランド」「セシル」「マチュア」「ジオ」「エアリス」
「マリベル」
アリアハン夜〜夜明け(20人)
「アレフ」「ゴルベーザ」「デュラン」「メルビン」「ミレーユ」「ラグナ」「エーコ」「マリア(DQ5)」「ギルバート」「パイン」
「ハイン」「セリス」「クラウド」「レックス」「キーファ」「パウロ」「アルカート」「ケット・シー」「リディア」「ミネア」
アリアハン朝〜終了(6人)
「アイラ」「デッシュ」「ランド」「サリィ」「わるぼう」「ベアトリクス」
浮遊大陸朝〜日没(21人)
「フライヤ」「レオ」「ティファ」「ドルバ」「ビアンカ」「ギルダー」「はぐりん」「クジャ」「イクサス」「リノア」
「アグリアス」「ロラン」「バーバラ」「シンシア」「ローグ」「シド」「ファリス」「エッジ」「フルート」「ドーガ」
「デール」
浮遊大陸夜〜夜明け(19+1人)
「テリー(DQ6)」「トンベリ」「ゼル」「レオンハルト」「ゴゴ」「アリーナ2」「わたぼう」「レナ」「エドガー」「イザ」
「オルテガ」「フリオニール」「ユフィ」「リュカ」「ピエール」「ハッサン」「ビビ」「ブオーン」「ジタン」「ライアン」
浮遊大陸朝〜終了(7人 ※うち脱落者1人)
「アルス」「ギルガメッシュ」「ウネ」「ウィーグラフ」「マティウス」「アリーナ」 ※「ザンデ」(リタイア)
闇の世界朝〜 (5人)
「サックス」「タバサ」「テリー(DQM)」「ルカ」「パパス」

11 :
■その他
FFDQバトルロワイアル3rd 編集サイト
http://www.geocities.jp/ffdqbr3log/
FFDQバトルロワイアル3rd 旧まとめサイト
http://www.geocities.jp/ffdqbr3rd/index.html
1stまとめサイト
http://www.parabox.or.jp/~takashin/ffdqbr-top.htm
1st&2ndまとめサイト
http://ffdqbr.hp.infoseek.co.jp/
携帯用まとめサイト
http://web.fileseek.net/cgi-bin/p.cgi?u=http%3A%2F%2Fwww.geocities.jp/ffdqbr3log/
FFDQバトルロワイアル保管庫@モバイル(1st&2ndをまとめてくれています)
http://dq.first-create.com/ffdqbr/
番外編まとめサイト
http://ffdqbr.fc2web.com/
保管庫
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/2736/1201201051/
したらば
http://jbbs.livedoor.jp/game/22429/
あなたは しにました(FFDQロワ3rd死者の雑談ネタスレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/22429/1134189443/
ロワらじ
http://jbbs.livedoor.jp/game/22796/
お絵かき掲示板
http://dog.oekakist.com/FDBR/
現在の舞台は闇の世界(DQ4)
http://ffdqbr.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/up/source5/No_0097.png

12 :
スレ立て乙

13 :
よっしゃあ!
>>1乙!!

14 :
マップ修正。
ttp://www43.atwiki.jp/ichinichiittai?cmd=upload&act=open&pageid=16&file=%E9%97%87%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C.PNG

15 :
雌伏の時は終わったー! >>1乙! 超乙!

16 :

あとこれも一応
1stまとめ+ログ置き場 兼 3rdまとめ未収録話避難場所
http://www11.atwiki.jp/dqff1st/

17 :
人が死ぬのは、誰からも忘れられたときだ。
無言。
歩みを進める二人の間に会話はない。
息が詰まりそうな重苦しい空気だけがそこにある。
両者共にその空気を打ち払うことも、自分から歩み寄ることもない。
手をつないでニコニコ笑みを浮かべて会話を交わしながらの楽しい散歩にするつもりなど、これっぽっちも無い。
もっとも、それを提案されたところで引き受けることも無いのだが。
理由は単純でシンプル。
気に食わない。
今、隣に居る澄ました顔のいけ好かないヤツが気に食わない。
可能なことならそのいけ好かない顔をボッコボコに殴り飛ばして原形をとどめないぐらいにしてもいい。
それをしないのは、そんなことに体力を使う余裕が無いから。
しょうもないことに体力を使って、いざというときに使える体力が無いなど論外だ。
ここでは、それが命を落とす行為になる。
隣に人間なんて、居ない。
そう思って歩くのが自分のためには一番いい。
だが、耳に入ってくる足音はそれをさせてくれない。
二人分だ。しっかりと二人分の足音が聞こえる。
それは現実で、かつ今起こっている事実。否定することなど、神でも出来ない。
そう、隣に居るいけ好かない奴は、どれだけ強く念じたところで本当に消えてくれる事は無い。
だったとしても、せめて意識下ぐらいは存在を認知せずに居たいのだ。
奴がいると考えただけで、頭の中が真っ黒と真っ白になって。
ほかの事を何も考えられなくなって。
いろんな考えが頭の中に入ってきて。
僕が僕でなくなってきて。
――――しまいそうだから。

18 :
 

19 :
 

20 :
出来るだけ早めに本当にどこかへ消え去ってくれることを、ただただ願うばかりだ。
……それにしても、いつまで奴はついて来るんだろう?
「たまたま進む道が一緒なだけ」
分かってはいるのだが、一つだけ懸念材料がある。
もし、このままタバサに出会ったら。
もし、そのままタバサと戦ったら。
今、隣に居る人間は敵になるのではないだろうか?
どの道相手にすべき敵ならいつ戦おうと、消費する体力も同じ。
体力を消費してでも、ここで先手を打って殺しておくべきなのだろうか?
だが、それには確信が足りない。
そう、両者共に得ている情報が少なすぎる。
情報だ、情報を得れば深くまで立ち入ることが出来る。
だが、そうすることすら面倒で、どうでもいい。
口を利いて情報を聞き出したとしても、なんの意味も無ければ自分のストレスが溜まるだけ。
そうだ、どうでもいいことだ。と心の中でそうつぶやく。
立ちはだかろうとするその時に――――してしまえばいいんだから。
それにしても、本当に何時までついてくるんだろう?

21 :
  

22 :
スミスは笑う。
魔法の絨毯を使用していたとはいえ、ここまで早くお目当ての人間の姿を見つけることが出来たのだ。
しかも、タバサの死を伝えることで上手いこと操れそうな人間をもう一人連れて。
同時に二人の人間を傀儡にすることができる、あわよくば当面の仲間にしてもらえるかもしれない。
青髪の男に関しては戦っている場面を見たことは無い、がどちらも戦力にはなるはずだ。
問題は目の前の二人を抜け殻にできる情報を、如何にして伝えるか。
この魔物の姿のままで接触を図ったところで、怪しまれるに決まっているし最悪殺されてしまうかもしれない。
ただでさえ「タバサは魔物を操って人を殺している」ということを知っている奴が相手なのだから、魔物の姿で近寄るのは自殺行為に近い。
最高のシチュエーションを作るためには、姿を変える必要がある。
スミスは記憶を辿る。
次の一手にふさわしい仮初の姿を求めて。
数秒ほどで、ふさわしい姿を見つける。
演技が下手な自分でも、なりきるのが簡単だと思える人間。
かつ、目の前の二人が保護してくれそうなか弱い人間。
それに当てはまるとある一人の事が頭に浮かぶ。
そして、スミスは変化の杖を使う。
ボワンと小さく音がして、微かな煙の中から出てきたのは一人の少女。
そう、スミスが先ほどまで共に行動していた少女の姿へと変身したのだ。
ただ怯えながらも事実を話す、たったそれだけの簡単な仕事だ。
怯えきっている少女を躊躇い無く攻撃しようと思う人間なら、話は別だが。
笑いたくなる気持ちを抑え、スミスは再び他人を演じる。
最高のシチュエーションのためにわざと息を荒げ、瞳には涙を浮かべ。
スミスはいかにも命からがら逃れてきた少女を装う。
今のスミスをぱっと見て、誰が殺し合いに乗った参加者だと思うだろうか。
整いきった舞台で役者スミスにとっての二度目の幕が今、上がろうとしている。
胸いっぱいに大きく息を吸い、たまりきったその空気を全て吐き出すようにスミスは叫ぶ。
「助けてください!!」

23 :
   

24 :
突然のことだった。
絨毯に乗った少女は悲痛な叫びを発しながら青髪に一方的に抱きついてきたのだ。
願っても無い好機だった。
少女が助けを求めているのは青髪だ。
青髪は少女を振りほどこうとしているが、少女は泣き叫んだままセージを離そうとはしない。
この隙に青髪を置いて走り去れば、苛々も収まるだろうと思い駆け出そうとした。
しかし、少女が発した言葉が自分の体をこの場に縫い付けたのだ。
「タバサちゃんが……タバサちゃんが!!」
タバサ、それは追い求めていた仇敵。
その名前が出てくるということは、彼女はタバサの仲間なのか?
いや、彼女も操られていただけなのかもしれない。
「ま、まあ落ち着いて。タバサがどうしたんだい?」
青髪は泣きじゃくる少女を宥めながら引き剥がす。
その手が若干震えているということは、青髪も少なからず彼女の言葉の続きが気になるようだ。
「タバサちゃんが、タバサちゃんが……殺されたんです」
衝撃。
その口からは信じられない言葉が出てきた。
追い求めていた、仇敵が死んだ。
彼女ははっきりとその口からそう告げた。
「そう、ザックスって言う人に殺されたんです。私、知ってるんです。
 あの人は他にもギルガメッシュって人や、アルスって人まで殺してて……。
 タバサちゃんは私を逃がすために……私の代わり、に……」
不思議と、何の感慨も沸かなかった。
正体を知る誰かが殺したか、それとも強力な殺人者に殺されたか。
別に誰が殺したかとかは、どうでもいい。
あの殺人鬼が死んだ、それが事実ならそれだけでいいのだ。
そう、それが事実なら。
自分の胸に引っかかっているものも無いはずなのだ。
目の前の少女が何かを演じているような、そんな違和感と既視感が自分の中で渦巻く。
思い当たったのは一つ。
つい先ほどに、同じようなヘタクソの演技をしていた一人の少女。
その可能性を頭に浮かべると、あれよあれよと全ての要素がイコールで結びつくのだ。
目の前の少女から感じる違和感も。
タバサが死んだことに対して喜べないことに対しても。
僕はゆっくりと彼女に近づき、肩を軽く叩く。
「ねえ」
セージにすがっていた彼女はあっさりと自分の方を向く。
その涙で濡れた顔を、僕は力いっぱいの拳で殴り抜いた。
無様に地面へと転がる彼女は、何が起こったのか理解できないといった顔をしていた。
それはそうだろう、今の彼女は「演じている」のだから。
「さっきは40点って言ったけど、君の演技はやっぱり赤点だね。ねえ、タバサ」
そう言い放った後、彼女の驚いた顔が僕の目に入ってくるのと同時に、弾ける様な閃光音が僕の耳を貫いた。

25 :
「タバサちゃんが、タバサちゃんが……殺されたんです」
面白くない。
スミスの最初の感想はそれだ。
復讐の対象を失ったフィンが暴れ周り、セージが絶望に身を捩る姿を期待していたのに。
タバサの死を告げてもフィンは何を考えているのか分からない顔をしているし、セージはぼーっとしている。
予想外のリアクションに、スミスの機嫌は著しく悪くなる。
そこで、復讐の対象を失ったフィンに情報を与えてみることにした。
「ザックスは二人の人間を殺した人殺し」という情報は元々流すつもりだった情報だ。
その情報に「タバサを殺したのはザックス」という情報を足して。
あわよくば、フィンがザックスを殺してくれるかもしれないという可能性に賭けてみることにした。
「そう、ザックスって言う人に殺されたんです。私、知ってるんです。
 あの人は他にもギルガメッシュって人や、アルスって人まで殺してて……。
 タバサちゃんは私を逃がすために……私の代わり、に……」
タバサが正義の味方のような扱いになってしまったが、それは別にいい。
どうせフィンはそんなことを信用しないだろう。
ここでこの二人に「ザックスは人殺し」という情報さえ伝わればいいのだから。
しかし、その情報を与えたにもかかわらず、両者共に動きを見せない。
面白くない。
泣け、叫べ、喚け、狂え。
どうしてそんなに平然としていられるのか?
フィンがずっと殺したかった奴が死んだのに。
せめて死んだことに感謝するとか、そういうリアクションすらないのか?
セージもセージだ。共に行動していた仲間が死んだというのに、リアクションのリの字も無い。
本当に期待ハズレだ。
「ねえ」
突如、フィンが自分に近づいてきて自分の肩を叩く。
振向くと同時に、頬から強烈な衝撃が伝わる。
モロに拳を受け、顔面から地面に滑り込む形になってしまった。
「さっきは40点って言ったけど、君の演技はやっぱり赤点だね。ねえ、タバサ」
フィンはスミス告げる。
彼にとってのタバサのイメージは、スミスそのものだ。
まさか、バレたのだろうか?
そこまで自分の演技というのは、バレ易いものだったというのか。
それともフィンにはそういう偽者を見抜くことに長けているのか?
ひょっとすると、この少女はフィンと面識があったのか?
自分の正体がバレた原因を探っているうちに、一つの閃光音が自分の耳を貫いた。

26 :
 

27 :
真っ白な世界に、ぽつりと立つ三枚の鏡。
いつのまにか僕の視界にはそれだけしか写っていなかった。
少女に肩を捕まれたところまでは覚えているのだが、あの少女の能力なのだろうか?
近づいてみると鏡には三人の姿が映っている。
忘れるはずも無い、大切な仲間の姿だ。
近づいて触れようとしたとたん、ピシリという音がした。
音を立てたのはローグの姿が映った鏡だ。
「やめろ」
反射的に声を出す。
鏡の中のローグが笑っている。
「やめろ」
パキパキと小気味のいい音を立てながらヒビがどんどん大きくなる。
鏡の中のローグが誰かと戦っている。
「やめろ!」
鏡の中のローグが何かに貫かれ、血を流しながら倒れこむ。
それと同時に鏡が砕け散り、鏡があった場所にローグの死体が現れた。
どくどくと流れ出る血が、真っ白だった世界を赤に染めていく。
ローグに近づこうとしたその時、またピシリという音がする。
「……嫌だ」
振り返るとフルートが映っていた鏡にヒビが入っている。
鏡の中のフルートは、表の人格で笑ったまま。
「やめてくれ」
突如、鏡の中のフルートが裏の人格へと変わる。
誰かと戦っているような、口論しているようなそんな光景が映る。
「やめてくれよ!!」
鏡の中のフルートが呪文を唱え、真紅の閃光に包まれる。
それと同時に鏡が砕け散り、鏡があった場所にフルートの死体が現れた。
死体を中心にローグとは違う赤が飛び散り、白い世界を赤に染めていく。
三枚あった鏡のうち二枚が立て続けに割れ、仲間の死体へと化けた。
このまま行けば残りの一枚、アルスの鏡も割れ、死体へと化けるのだろうか?
唐突に怖くなった。
そして残った一枚、アルスの鏡の元へと向かう。
割れんばかりの勢いで抱きしめる。

28 :
      

29 :
何も起きない。
アルスを映したまま、鏡はそこに佇んだままだった。
「よかっ……た」
柄にもなく、アルスの姿が映った鏡の前で泣き続ける。
大きな声を上げて、ボロボロと大粒の涙を流しながら。
鏡の中のアルスは、そんなセージをずっと見続けていた。
「タバサちゃんが……タバサちゃんが!!」
突然、僕の肩を掴んできた少女の声がする。
耳に入ってくる、というよりは頭に響いてくる感じである。
僅かにエコーの掛かったその声の正体である少女の姿を求め、辺りを見渡す。
そこで、先ほどまで三つしかなかった鏡が数枚増えていたことに気がつく。
最初からあったのか? 自分が気がついていなかっただけなのか?
「タバサちゃんが、タバサちゃんが……殺されたんです」
再び、頭に響く声。
タバサが殺された? そんな、嘘だ。と思ったときだった。
目の前に新たに現れた全ての鏡が同時にひび割れる。
まず最初に金髪の三つ編の女性の鏡が割れ、代わりに四肢と首が離れ離れになった死体が現れる。
次に赤い衣服の青年の鏡が割れ、首が明後日の方向を向いた死体が現れる。
次に尻尾の少年の鏡が割れ、体中を打ち抜かれた死体が現れる。
そして、その奥にある一人の少女の鏡。
他の三枚と同じように一瞬のうちに砕け散り、胸に大きな穴を空けた少女の死体が現れる。
そう、四人ともこの世界で知り合った仲間達。
自分の手の届かないところで死んでいった仲間たち。
勝手に皆どこかに行って、勝手に死んでいって。
自分を、この嫌な世界に置いて行って。
「……君だけだよ、アルス」
残った鏡一枚に話しかける。
当然返事は無い、相手は鏡なのだから。
それでも、ひたすらに話し続けた。
この殺し合いに巻き込まれてから思ったこと。
出会った人々、仲間のこと。
何が起こって、どうなったのか。
答えは帰ってこないと分かっていても、「アルス」にひたすら語りかけるしかできなかった。

30 :
                             

31 :
「そう、ザックスって言う人に殺されたんです。私、知ってるんです。
 あの人は他にもギルガメッシュって人や、アルスって人まで殺して――――――」
声が響く。
途中で切れる。
今、なんて言った?
「ザックスって言う人に殺されたんです」
違う、そこじゃない。
「私、知ってるんです」
何を知ってるんだ、教えてくれ。
「あの人は他にもギルガメッシュって人や」
や? 他に誰か居るのか?
「アルスって人まで殺して」
音がする。
振向く。
ヒビが入っている。
抱きしめようとする。
崩れる。
現れる。
切り刻まれた。
アルスの死体が。
七つの死体に囲まれるように立っていて。
もう、知り合いなど居ないのだと分かって。
誰もわかってくれないという現実だけが突きつけられて。
誰もいない、誰もいない。
自分の周りには、誰もいない。
ゴポリという音と共に、自分の中で何かが満たされる。
抗わなければいけない気がする、この感覚は受け入れてはいけないものだと脳が告げている。
しかし、動こうとはしなかった。
本能が、それを受け入れている。
そのまま隅の隅まで満たされていくのを、ジッと待っていた。
「はは、ははははは」
起き上がる。
「なんだ、みんないるじゃないか」
三つの死体が起き上がる。
「そうだろう? 魔女やその手下が幾らみんなが死んだって言っても僕は信用したりしない」
セージにしがみつき、笑う。
「ここにいるんだから。これからはずっと一緒だよ」
白い世界が引いていき、現実に戻される。
「そうだね、あいつらは魔女の手下みたいだし、やっつけちゃおうか」
ゆっくりと、右手に魔法の球を作り。
「イオナズン」
放つ。

32 :
突然のことだった。
タバサとの中間地点を狙って唱えられたイオナズンだったため、致命傷にはならなかったものの直撃を受けてしまった。
左手を支えに氏ながらゆっくりと起き上がり、そんなことができる唯一の人物の方へと振向く。
「なるほど、君もタバサの仲間だったんだね」
ようやく晴れた煙の先に立っていたのは、あの青髪。
「うるさいなあ、魔女の手下の癖にさ」
まるで汚物をみるような目で青年は僕を見る。
「ところで、もう一人のお仲間はどうしたんだい?」
「はぁ? 仲間? さっきの話聞いてた? あれ、タバサなんだけど。折角仕留められそうだったのに君のイオナズンの所為で逃がしちゃったじゃん」
今までのやり取りをなんだと思っていたのか。
僕がタバサを殴り飛ばしたところを見ていなかったのか?
アレだけ至近距離だったというのに。
目の前の男は疎ましそうにこちらを見るばかりだ。
「ああそう、どうでもいいけど早く死んでくれる? 魔女の手下さん」
「話しても通用しない……か。まあ、さっきから苛々してたし、コレで躊躇いなく殺せるけどね」
陸奥守を構え、次の魔法を撃とうとしている青髪へと斬りかかって行った。
「ふざけんな……ふざけんな!!」
イオナズンの直撃をすんでのところで避け、巻き起こった煙に乗じてその場から離れたスミスはひたすら逃げていた。
最初は漁夫の利を狙い、その場に留まりどちらかが死んだところで姿を変えて近づくつもりだった。
そのため、セージの意図を読もうと僅かに残った読心能力で心を読んだのだが、それが間違いだった。
狂気、ただ狂気だけがそこにあった。
彼の記憶にある、三人分の思考、行動、性格、口調。
それらを全て使い、彼の中で「三人」を作り上げているのだ。
その記憶から作られた人格を自分の心に住まわせ、体を扱わせ、声まで出させようとしている。
そこに居ると思い込んでいるのではなく、自分の中に住まわせているのだ。
純粋な狂気が生み出した、三つの虚像。
その虚像を、自分という器に入れることでその人間が生きているものだという証明にする。
そこまでセージの心は狂いきっていて、自分のそれとは比べ物にならない"闇"の存在があった。
彼をみるだけで視界が"闇"一色になるほど、既に"闇"が彼を包み込んでいるのだ。
いつの間にそれだけの、魔王に匹敵するほどの闇を抱えていたのか。
魔王と戦った勇者というのは、ここまで闇を抱え込める器があるというのか。
逃げる、スミスはただ逃げる。
あの「魔王」から逃げ出すために。
セージは彼らを忘れない。
一生、自分の心に刻み込む。
だから自分の心を、少しだけ彼らに分けた。
今、セージの心には四人いる。
一人分の壊れきった器の残骸の上に、それぞれ違う四つの心がある。
セージが忘れない限り、セージがその心の存在を彼の中に許す限り。
彼等は死ぬことは無いのだ。
真っ黒な世界に、ところどころ赤が飛び散っている。
その世界に転がる七つの死体の中心に位置するように。
新しい鏡が、少しずつ形を作り始めていた。

33 :
  

34 :
      

35 :
【スミス@ターニア(HP1/5 左翼軽傷、全身打撲、洗脳状態)
 所持品:変化の杖 魔法の絨毯 波動の杖 ドラゴンテイル  スコールのカードデッキ(コンプリート済み)
 基本行動方針:怖い
 第一行動方針:逃げる
 最終行動方針:ゲームを成功させる】
【現在位置:南東の祠へ向かう分岐点の少し北→逃走】
【フィン(HP1/2ほど、MPほとんどカラ、風邪+体力消費)
 所持品:陸奥守、マダレムジエン、ボムのたましい
 第一行動方針:セージを
 第二行動方針:風邪を治す】
【セージ(HP4/5、魔力1/3程度、多重人格)
 所持品:ハリセン、ナイフ、ギルダーの形見の帽子、イエローメガホン
     英雄の薬、厚手の鎧、般若の面、釘バット(FF7)、グラディウス、聖なるナイフ、マテリア(かいふく)
 第一行動方針:魔女の手下(フィン、スミス@ターニア)を。
 基本行動方針:魔女討伐
 最終行動方針:みんなと一緒に魔女を討伐する】
【現在位置:南東の祠へ向かう分岐点の少し北】

36 :
             

37 :
茂みを抜け、その姿を目の当たりにした時、パパスは即座に己のあやまちに気がついた。
これは結果論に過ぎなかったが、彼は偵察などしに来るべきではなかったのだ。
すぐに荷物をまとめ、仲間と共に身を潜めるべきだった。
パパスの目の前には、1人の剣士が佇んでいた。
流れる銀髪。あちこちが裂けた漆黒のコート。
2mの長身と、その手に握られた抜き身の刀。
傲然とこちらを見据える眼は千の言葉よりも多くを語りかけ、パパスはそこにあらゆる凶兆を見てとった。
噂には聞いていた。
噂にしか聞いていなかった。
銀髪の殺人者――セフィロス。
その者が発する剣気は想像以上のものがあった。
私はおそらく、ここで死ぬ。
パパスは、自他共に認める超の付く一流の剣士だ。
しかし――いや、だからこそ、彼我の差を瞬時に理解してしまった。
その思考は他の時ならば自らを叱咤せずにいられない弱気なものと言えたが、パパスはこれを殆ど自明なこと、前提条件としてさえ受け止めた。
ただし、と彼は胸中で付け加える。
どのように死ぬかはまた別の話だ。
繰り返すが、パパスは一流の戦士であり、守るべき命を授かった1人の男だ。
息子こそ目の前で失くしてしまったが、彼には息子の遺した忘れ形見がいる。
この世界のどこか、今も孤独に彷徨っているはずの孫娘のタバサ。
そして、すぐそこにいる、たしかな絆を繋いだ仲間達。
彼らのためにパパスは剣を握りしめ、ゆっくりと構えを取った
背水の覚悟を持った、その勇姿。
セフィロスは未だ構えも取らず、棒立ちのままだったが、
パパスの立ち姿に少しく目を細め、口を開いた。
「飛竜を……あるいはドラゴンオーブというアイテムを、知らないか?」
パパスは斬撃の代わりに発せられた質問に虚を突かれたが、即座に答えた。
「知らぬ。お前と交わす言葉など唯の一つもないぞ、セフィロスよ」
「……私の名を知っているか。では、もう一つだけ聞いておこう。こちらは応えても特に支障はあるまい」
そう前置きすると、セフィロスは僅かに口元を歪めてパパスにその名を尋ねた。
セフィロスの微笑、それはむしろ凄絶な印象を強めるものであったが、パパスは固く剣を握りしめ、それに応じた。

38 :
「パパス。ただの剣士だ。ゆくぞ、セフィロス!」
斬りかかろうとしたパパスへ、セフィロスが初めてその刃を向ける。
射抜くような殺気。
足を踏み出すたびに神経を削られていくような錯覚を抱きながら、パパスはそれでも前進をやめなかった。
脳裏に浮かぶは背後にいるケフカ達。
おそらく――いや、確実にセフィロスは仲間の存在に感づいているだろう。
多少呪文を使えはするが基本的には非力なピエロと、疲れ切った様子の男の子。
パパスは彼らを呼んで得られる力と、その結果失われるであろう命の数を秤にかけた。
そしてパパスはパパスであるからして、この選択には最初から選択の余地などはなかった。
彼はセフィロスに1人で立ち向かうことを決意し、そして叫んだ。
「ケフカ殿、セフィロスだ! ルカを連れてすぐに逃げろ!」
袈裟がけに振るった剣は空を切り、返しの一閃も弾かれた。
セフィロスの反撃を危ういところでかわしながら、パパスは心中でルカに謝った。
君達を頼れないことを今回ばかりは許してほしい。
私が奴を抑えるからすぐにここを離れろ。
そして生きろ、と。
++++++++++
――逃げろ。
離れた場所にいたルカの耳にも、パパスの言葉はしっかり届いていた。
切迫したその響きが、パパスの置かれた状況の不味さを物語る。
頼もしさと、少しの寂しさを漂わせていたパパス。
出会って一時間と経っていない彼だが、既にパパスはルカにとって仲間だ。
仲間を置いて逃げるなんてできない。
あの威厳溢れるドラゴン――ドルバを失った時のような思いはしたくない。
泣きたくなるほど強い思いだったが、ルカは未だ逡巡していた。
セフィロス。
その名はギードから聞いていた。
多くの……とても多くの人を殺した恐ろしい殺人者だ。
自分が助けに行ってもただ無駄死にするだけじゃないか。
臆病な自分が囁きかけてくる言葉を、ルカは頭を振って撥ね退けた。
そしてケフカとアンジェロを見つめて、決死の思いでこう言った。
「行こう、パパスさんを助けに! 倒せはしなくたって、力を合わせればきっと皆で逃げられるよ!」
「え〜!!ボクちん怖〜〜い!!」という言葉を予想しないでもなかったが、
ケフカは思いのほか神妙な顔で頷き、アンジェロは勇気づけるように一吠えあげた
とんとん拍子で仲間の支持を受けることができたのに勇気づけられ、ルカは先陣を切って足を踏み出した。
そしてそんなルカに寄り添うようにして、アンジェロも歩きはじめる。
ただ、一人と一匹の後ろ、ケフカだけはその場から動かず、笑みを浮かべて片手をかざした。

39 :
++++++++++
振り下ろされる刀をいなし、かわし、受け止める。
一瞬一瞬が死線の連続だった。
一秒は一時間に等しく、一分は永遠にも似て引き延ばされる。
本来ならば必殺の一撃にもなるはずの豪剣で距離を稼ぐと、パパスは乱れた息を整えた。
初見で感じた通り、目の前の男は強い。
そしてなにより、異質だ。
存在の在り方そのものからして何かが違う――。
表情を険しくするパパスに、再びセフィロスが言葉を投げかけた。
「大した腕だが……、私には及ばない。
質問に答えるのは今からでも遅くはないぞ? そうすれば今回は見逃してやってもいい」
それは一見甘い誘惑にも思えたが、パパスはつれなくその誘いを否定した。
セフィロスが求める情報を本当に知らないというのも理由と言えば理由だが、
それ以上に根本的なわけがパパスにはあった。
セフィロスの情報をパパスに伝えたのはサイファーという青年だったが、
彼が教えてくれたのはもちろんその名前だけではなかったのだ。
「お前は命の恩人をも殺したと伝え聞いた。それもうら若き少女をな。
 そのような者の言うことなど信じられると思うか」
パパスの返答は、殆ど予想通りのものだったに違いない。
セフィロスはまた少し笑みを濃くすると、嘲るように言葉を紡いだ。

40 :
「ならば、お前の仲間に聞くとしよう。どうやら、私に会いたがっているようだからな」
――どういう意味だ?
パパスが問うより先に、けたたましい笑い声がそれを遮った。
同時に横手の何もなかったはずの空間、ちょうどパパスとセフィロスの中間に当たる位置から、突然ケフカが姿を現した。
バニシュ――パパスの知らない魔法だったが、それを使って姿を隠していたのだ。
「これは残念だ! ぼくちんがせっかく驚かせてやろうと思ったのに!!」
キーッと唸って悔しがるケフカを、パパスは大きな驚きをもって見つめていた。
まさかケフカが、こんな能力を持っていたとは……。
いやそれ以上に、こんなに強い勇気と、仲間への忠誠を持っていたとは……!
パパスは思いがけぬ感動に心を打たれながら、それでも聞くべきことをケフカに正しく聞いた。
「ケフカ殿、心遣いはとてもありがたいが、ルカはどうしたのだ? 連れて逃げるように言ったはずだが――」
「あのガキンチョならぜ〜んぜんッ心配ないですよ!
 無茶しようするから、ぼくちんの魔法で眠らせました!!
 んでっ! 誰にも手が出せない場所に連れて行きましたよ!!!」
成功を親に見せびらかす子供の無邪気さを見せてケフカは笑ったが、
パパスは緊迫した状況に似合わぬ様子と、その言葉に怪訝な表情を浮かべた。
「さきほどルカは眠れないと――」
言いかけたパパスの言葉を、上から被せるようにしてケフカが遮った。
「ところがどっこい!! ボクちんはとっても賢い方法を思いついたのです!
 え〜、ちょっと待ってください……どれどれ……ブリザラ!」
そう言ってケフカが手から顕現させたのは、一粒の小さな氷だった。
「一体それがどうしたのだ」と言いかけて、パパスはその氷塊がひどく鋭く、尖っていることに気がついた。
そして氷塊はその鋭さを保ったまま、みるみるうちに大きくなっていくことに――。

41 :
  

42 :
「……ケフカ殿、まさか!?」
氷塊に比例するように強大になっていく魔力と悪意を察知し、この時になってようやくパパスはこの道化の危険性を理解した。
パパスは初日に会ったレオという戦士の行動、その正しさを思い知った。
時たま胸の中でくすぶった小さな不安、その正しさを思い知った。
パパスの目の曇りが多くの人を――そしてルカを死なせてしまったのかもしれない。
――許せ、ルカよ!!
嬌声と共に飛来してくる氷の槍を剣で粉砕したパパスだったが、彼の抵抗もここまで。
次の瞬間にはパパスは胸から刀を生やし、滝の如く血潮をしたらせていた。
「眠ったら起こせないのがこの方法の難点だな……」
セフィロスがそう囁いたのは刀を抜いた前か後か。
パパスには何も分からない。
ただ彼は崩れ落ちる間際、誰にも聞き取れない声で息子と孫娘の名を呼びかけ、
そして地面に着いた瞬間には事切れていた。
パパスには知るよしもなかったが、彼が守ろうとしていた孫娘のタバサも既にこの時には逝っていた。
こうしてパパスとその一家――グランパニア一族はこのゲームで死に絶えた。
【セフィロス
 所持品:村正 ふういんマテリア いかづちの杖 奇跡の剣 いばらの冠 プレデターエッジ
 第一行動方針:ケフカに対処
 第二行動方針:飛竜の情報を集める
第三行動方針:ドラゴンオーブを探し、進化の秘法を使って力を手に入れる
 第四行動方針:黒マテリアを探す
 最終行動方針:生き残り力を得る】
【ケフカ(MP1/4程度)
 所持品:ソウルオブサマサ 魔晄銃 魔法の法衣 爆発の指輪(呪)  アリーナ2の首輪
 第一行動方針:???
 第二行動方針:「できるだけ楽に方法」を考えつつ全員を
 最終行動方針:ゲーム、参加者、主催者、全ての破壊】
【現在位置:デスキャッスル南の草原】
【ルカ 死亡】
【パパス 死亡】
【残り 29人】

43 :
       

44 :
         

45 :
                

46 :
          

47 :
両者は最初の15分ほどは座椅子にすわって落ち着いて待っていた。
20分過ぎたころからは、一方は足を組み腕を組み、一方はときおり貧乏ゆすりを始めていた。
25分経ったくらいから、特に目的もなく席を立ち部屋をうろついたり、時間をしきりに気にしたりする様子が目立ち始めた。
ロックとラムザ、リルムと大きな関わりを持つ二人がプサンの帰りを今か今かと待ちわびている。
「もうすぐ30分経つぞ。あのオッサン本当に大丈夫なのか?」
誰にというわけでもなく、ロックはつぶやく。その声色には不安を隠す気配もない。
「30分と期限を切っているんです。それまでは待ちましょう」
ラムザはロックをたしなめるが、
壁時計と部屋の出入り口を交互に眺めるその姿に落ち着きはない。
一方で、クリムトは部屋の隅にて、静かにたたずみ、ときおりギードと何らかの会話をおこなっている。
ギードはそれまでも、それからも首輪の研究をおこなうだけだ。
二者と二者、あまりに対照的な様子である。
「何に対して不安を抱いているのかね?」
落ち着きのない二人に対してクリムトは質問をおこなう。
「何ってそれは…」
ロックとラムザはひととき考え込む。
あまりに不安要因が多すぎて、具体的な答えを出すまでに戸惑ったのだ。
「リルムが無事なのかとか、アーヴァインがいたらどうするんだとか、
 セフィロスが襲ってきたらひとたまりもないんじゃないかとか、とにかく色々だよ」
ひねり出した答えもどこか抽象的。

48 :
「ふむ。要するに、プサン殿の力では、自らの身も、リルムの身も守りきれない、
 そう考えているのではないかね?」
率直である種辛辣な物言いだが、二人の不安の原因を言い当てていた。
それは、二人はプサンを信用し切れていないということだ。
「まあ率直に言うとそういうことだな。
 あのオッサン、戦ったことがない、つーか間近で見たこともあるかどうか怪しいぜ。
 妙に自信がありげだったから結局折れる形にはなったがよ、こうも戻りが遅いとなあ…」
最終的には折れる形になったものの、
プサンの単独行動に反対したロックは当然、セフィロスに出会って無事ですむとは思っていない。
そしてラムザもプサンの力を信用してリルムの捜索を任せたのではない。
彼の単独行動案を真っ先に支持したのは、ただセフィロスに出くわすのが恐ろしかったからだ。
ウィーグラフが自らの命を賭け、セフィロスを凍った湖の中に引き込んだはずなのに
まるで何事もなかったかのように現れた光景、
それは一種のトラウマのようなメモリをラムザの心に刻んでしまっていた。
しかし、自身の抱いた恐怖を素直に認めたくはないというのも事実。
クリムトにはその部分を見透かされているような気がした。
ラムザの思いを知ってか知らずか、クリムトがアドバイスを始める。
「逆に考えるのだ。戦いの経験がないからこそ適任と考えよ」
「戦えないから適任? どういうことだそりゃ?」
二人が今一度顔を見合わせる。
ラムザは首をかしげ、ロックは腕をくみ、目を細める。
わけがわからん、とでも言いたげだ。
「話を聞く限り、セフィロスとやらは正面から戦えばここにいる誰よりも強いのだろう?
 ならば、そなたがプサン殿の代わりに行っていたとして、セフィロスとやらに出会えばどうする?」
ロックは運よくセフィロスと関わったことがない。
だが、ギードやラムザの話を聞く限りでは、
一対一でまともに戦って勝てるような相手ではないということくらい感じ取れる。
もし一人のときに出くわせば、それこそ逃げるという選択以外思いつかない。

49 :
「そのときの状況次第だが、俺なら逃げるだろうな。
 話聞いてる限りじゃ、とても一人で戦えるような相手じゃねーよ。
 でも、あのオッサンは逃げようにも逃げられないんじゃないか?」
「うむ、だからこそ正面から打ち破るしかないのだ。
 ただし、白兵戦や遠戦ではなく、舌戦によって、だ」
「ちょっと待ってください、あの男相手に話が通じるとは思えません。
 話に持ち込もうとしても、その前に襲われればどうしようもないのでは?」
ラムザは話術師の経験がある。いったん話し合いに引き込めば、どんな相手だろうと説得する自信はあるが、
それは相手が話し合いのテーブルについてくれてこそだ。
そして、セフィロスという男の辞書には交渉という言葉自体が載っていないのではないかとすら思えた。
あれだけの強さがあれば、すべてにおいて力ずくで我を通すことができるのではないかと思ってしまうのだ。
「確かにわしもあの男との交渉など考えもせんかったが…」
静観していたギードがぽつりとつぶやく。
「それは一度あの男と出会っているからかもしれん。
 ラムザや、少なくとも、先ほどおぬしは襲われておらん。
 理由は分からんが、今は問答無用ということはないのじゃろう。
 そして、プサン殿はあの男とまるで面識がないからこそ、
 そのような先入観なしに、あらゆる手を駆使して場を切り抜けられる。
 そういうことなんじゃろう?」
「うむ」
そう、クリムトの言葉はあくまで気休め。
会った、会わないによる差異があるならば、
やはり普通は会ったことがあるほうが有利に振舞えるものだ。
規格外のセフィロスだからこそ、このような話がまかり通るが、別に会わないほうが有利という保証などどこにもない。
プサンにはそれなりの勝算があったと推測しているが、
実際に無事なのかということまで感知することはできない。
ただ、いたずらに不安がるよりは精神衛生的にはよいというだけ。
本当は二人の気の流れを感じ取ることができれば確実なのだが、
闇の世界は邪悪な力が強すぎてうまく感じ取ることができないのだ。
自然の流れの中に気配を隠す術を持つセフィロス相手では、
たとえ他のフィールドであっても存在を感じ取ることは難しいのだろうが、そこは彼の知るところではない。
壁時計を見上げる。まだ数字の中心と長針は重なっていない。
「まだ時間はあるしの。定刻までは落ち着いて待つことにしよう。
 ひょっこり戻ってくるかもしれんしの」
「誰がひょっこり戻ってくるんですか」
話の流れをまるで理解していないのんきな声。
「誰がって、さっきからずっと話してるだろ……??」
少しあきれ気味にロックが質問者の声のしたほうへと振り向く。
話題の本人は、とっくに戻ってきていた。

50 :
 

51 :
 

52 :
 

53 :
「プサン殿、戻ってきていたのなら声をかけてくださらんか」
「いえいえ、何かお取り込み中だったみたいで。
 あ、ギードさんが話し始めていたころには帰ってきてましたよ。
 クリムトさんは気付いていたみたいですけど」
時刻は30分後ぴったり。その飄々とした雰囲気は相変わらず崩れない。
「ったく、人の悪いオッサンたちだぜ…」
「まあ、心配なのは分かりますが、もっと心に余裕を持ったほうがよいですねえ」
ロックとラムザはどっと疲れたかのように大きなため息をつく。
「このオッサンが死ぬところが想像できなくなった」
「心配すること自体、杞憂だったように思います」
結局、プサンの報告では、リルムはピサロ、アーヴァインと共にこの城を後にしていたとのこと。
アーヴァインと一緒というところに関し、ラムザは大いに不安がったが、
プサンとロックからはピサロがいるから大丈夫だと説得された。
そして、セフィロスには遭ったが、うまく別の場所へと誘導はできたとのことだった。
「『バリアの先の隠し部屋』に、確かに人がいた形跡が残っていました。
 私が出向いたときにはもぬけの殻でしたから、セフィロスと出会う前にここを発ったのでしょうねえ。
 激しく争ったような様子はありませんでしたしね」
「そのセフィロスは一体どうしたんだ?」
「途中で会いましたよ。
 とても友好的とは言えませんでしたが、忙しいらしいので当分は襲ってこないでしょう。
 なんせこの私が五体満足なのですからね」
「オッサン一体何やったんだ? 本当に説得したのか?」
「探し物をしていたようですので、心当たりがあると言ったら見逃してくれましたよ。
 半分は出任せですが、まあ背に腹は変えられないとでもいうのでしょうか?
 まあ、しばらくは戻ってきませんでしょうね」
ラムザがあきれたようにため息を付く。
本当にセフィロス相手に、しかも出任せを並べて説得するなんて、規格外もいいところだ。
話術師の経験を積んだ自分でさえそんなことができるかどうか。
ここは亀の甲より年の功とでも言っておくべきなのだろうか?
いや、亀の功だって相当なものだけれど。

54 :
「それより、面白いものを見つけましたよ」
そう言って、プサンは文字が書かれた数枚のしわくちゃの紙と、きれいな紙を取り出し、きれいなほうにこう書き記した。
『この手紙以外は、口に出さないように』と。
「きたねー字だな。誰の書いたメモだ?」
「アーヴァインさんとピサロさんですよ。
 最悪自殺もありうると思っていましたが、どうやら予想以上に元気そうですよ」
二人の名前をだしたとたんに奇妙な沈黙が走る。
ロックとラムザという、よくしゃべる二人が何の返答も返さなくなったのだから当然だ。
ラムザからはつーっと冷や汗が流れている。その間五秒。
「アーヴァイン!?
 こうしちゃいられない、すぐに追いかけないとッ!」
「…話が見えないのですが、どうかなさったので?」
「アーヴァインのやつがおかしくなってるんだとよ。
 無抵抗の人間の目をつぶしただとか、ユウナがエドガーを殺したとふれまわってるとか、
 ピサロを人質にしているとか、まあどこまでが本当かは分からないがな」
「人から聞いた話ではありますが、少なくともまったくのウソではないと確信しています。
 気を許していいような相手じゃない」
「わしにも心当たりはあるんじゃが、彼には色々と不安定なところがあったからのう、
 どの情報を信じていいのか分からんのじゃよ」
プサンはアゴに手をあて、ふーむ、と一呼吸したあとできれいな紙のほうをラムザに渡す。
ラムザはテーブルに手紙を載せ、食い入るように見つめる。ロックも横から覗き込む。
アーヴァインの置き手紙の内容は、パーティから離れたことへの謝罪文と、ピサロ、リルムの行方。
「なんだか、ずいぶん参ってるみたいだなあ」
手紙を見たロックの最初の感想だ。
確かに一見、ただ思い詰めているだけにも見えるが、どこか違和感がある。
アーヴァインはアルガスに人を連れてくるように言っていたはずだが、その到着を待つことなく出発している点。
ギードらがこの城にいることはリルムを通して聞いていたとしても、探し人にまるで触れていないのはどういうことなのだろう?
そしてもう一点。手紙を読む限りでは、自身の行動を制御できていないように見えるが、
ギードやロックから又聞きした話では、理性の種という薬剤の効果でアーヴァインは明確な理性を保っているはずだ。
プサンに改めて確認したが、間違いないという。
もっとも、具体性がまるでないこの手紙ではどこからどこまでが本当なのかは分からない。

55 :
 

56 :
 

57 :
次に渡されたのはメモ。部屋の隅のほうに放り投げられていたらしい。
筆談をしていたが、何かの理由があって片付ける前に部屋を出ることになったのだろうというのがプサンの予測だ。
それがセフィロスによるものか、リルムの訪問によるものか、まったく別の要因なのか、
それとも他の人間が残したメモが残っていただけなのかは分からないが。
文章は、二つに分類できる。
汚い文字で書かれている、くだけた印象を持つ文章と、機械的に整った、かたい印象を受ける文章。
前者は質問や確認が多く、後者は回答や考察が多い。
筆跡から見るに、置き手紙の執筆者と質問をしている人物は同一だ。
内容自体は脱出に関する話。アルガスはピサロが人質だといっていたが、その点は誤りに見える。
書かれていることにこれといって不審な点は見当たらない。むしろ有益なくらいだ。
だが、アーヴァインがこれを書き、なおかつあの置き手紙を残していったということを考えると不審な点がボロボロと出てくる。
これだけ脱出について熱心に考察をしていながら、突然こんな思い詰めたような手紙を残すだろうか、とか、
それに、ウソではない、100%ウソだよねと尋ねたくなる話とはなんのことか、などという点だ。
「あいつ、俺に会いたくないから適当な手紙書いてごまかしたんじゃないだろーな…」
ロックがあきれた声で感想を漏らす。ギードも苦笑いを浮かべる。
「まあ、考えられんこともないがの」
「冗談のつもりだったんだが、勘弁してくれ…。俺もあんまし会いたかねーけどよ」
理由はとにかく、アーヴァインが二つの顔を持っているのは確かだ。
ロックに会いたくないから、などの理由ならいいが、何か企んでいたならリルムが危険にさらされる。
それとも、何も企んでいなくて、本当に精神が不安定なのだろうか。そちらのほうが危険だ。
突然、気まぐれに人の目を抉るようなことがあればそれこそ対処できない。
プサンとてすべての事象を知っているわけではないだろうし、理性の種とやらが効いていないことも十分に考えられる。
なにせ、世界が違うらしいのだから。

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60 :
 

61 :
「ま、私はどちらでも構いません。追いたいのならば止めはしませんし、
 行けと強制することもありません。
 セフィロスは当分戻ってこないでしょうから、それ以外はなんとか撃退できるでしょう」
どの情報が信用できるか分からない以上、やはり自分の目で確かめたかった。
すみません、と言い残し、ラムザは部屋を後にする。
もし同じような志を持った人間がいるならば城に来るように伝える、その役割をプラスして。
「では、また始めるにしましょうか。
 クリムトさんかギードさん、向こうでもう一つ気になるものを見つけたのでちょっと来てほしいんですが。
 どうにも私は魔法文字には疎くて、ね」
「む、では私が行こう」
クリムトがプサンに連れられ、部屋を出る。
去り際にロックに声がかけられる。
「ロックよ。そなたは行かなくても大丈夫なのか?
 リルムという者が仲間だったと聞いておるが」
「ピサロが一緒にいるんだろ? なら大丈夫だ。
 二回もあいつに、もっと人を信用しろと説教くらった。次にあったら三階目だよ。
 さっきもあんたに説教食らったしな。いい加減、落ち着くことにするよ」
ピサロは信用できる。ラムザとて、多少冷静さは欠いていたかもしれないが、信用に値する人物だと思う。
リルムは心配だが、そこにロックまで加わる必要もない。
体力には自身がある、もしなんらかの研究成果が出て、人を集めることがあれば、自分が必要になるはずだ。
「ふむ、ではまたよろしく頼むぞ」
「任せとけって。アンタらはまわりに気にせず好きにやってくれ。
 面倒ごとは全部引き受けるからよ」

62 :
   

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66 :
【プサン(左肩銃創) 所持品:錬金釜、隼の剣、メモ数枚
 第一行動方針:首輪の研究
 基本行動方針:仲間を探しつつ人助け】
【ギード(HP2/5、残MP2/5ほど)
 所持品:首輪 
 第一行動方針:首輪の研究
 第二行動方針:アーヴァインが心配/ルカと合流】
【クリムト(失明、HP2/5、MP2/5) 所持品:なし
 第一行動方針:ピサロの魔力メモを研究
 第二行動方針:首輪の研究
 基本行動方針:誰も殺さない
 最終行動方針:出来る限り多くの者を脱出させる】
【ロック (左足負傷、MP2/3)
 所持品:キューソネコカミ クリスタルソード 魔石バハムート 皆伝の証、かわのたて
 魔封じの杖、死者の指輪、ひきよせの杖[0]、レッドキャップ、ファイアビュート、2000ギル
 デスキャッスルの見取り図
 第一行動方針:ギード達の研究の御衛
 第二行動方針:ピサロ達、リルム達と合流する/ケフカとザンデを警戒
 基本行動方針:生き抜いて、このゲームの目的を知る】
【現在位置:デスキャッスル2Fの一室】
【ラムザ(ナイト、アビリティ:ジャンプ・飛行移動)(HP3/4、MP3/5、精神的・体力的に疲労)
 所持品:アダマンアーマー、ブレイブブレイド テリーの帽子 英雄の盾 エリクサー×1
 第一行動方針:リルムを追う
 第二行動方針:アーヴァイン、ユウナのことが本当なら対処する
 最終行動方針:ゲームから抜ける、もしくは壊す】
【現在位置:デスキャッスル城外】

67 :
                

68 :
 

69 :


70 :
そういやまとめサイトってどうなってんのかな
見た感じ、しばらく更新されてないみたいだけど

71 :
一年以上更新されてないよ
まとめサイトの人のブログもあったけどどっか行った

72 :
復活するのを楽しみに待ってた、>>1乙!!
そういえば4thのうわさって本当?
新参者なんだが、4thやるんだったら最初からリアルタイムで見ていきたい

73 :
ロワでこの板検索すると出る
やるんだったらというかもうやってる

74 :
既に70話くらい行ってる

75 :
>>73
>>74
まじか
ありがとう、探してみる

76 :
FF勢生き残り過ぎて偏ってるな

77 :
最近たまたまDQキャラが多く死んだからな
だが、それ以上に偏ってるのが男女比w

78 :
FF勢は祠で固まってるのも大きいな。
旧ウル組がターニア捜索で分散したと思ったらまた増えて大集団を形成。

79 :
保守るぜ

80 :
ttp://ffdqbr3rd.seesaa.net/
まとめサイトが止まったりインフォシークごと会場地図が消えたりしてるから
ブログ使って転載しようと思ったんだけど、サイトに比べると見づらいかな?

81 :
>>80
乙。
編集のしやすさも考えるとブログでもいいと思います。見づらいということもなし。
4thやってるみたいだけど3rdも頑張ろう。せっかくここまで進んだんだ。

82 :
浮上

83 :
このロワ始まったときって、キャラバンハート発売してすぐだったりとかしたの?
キャラバンハートの知名度低いのに、このロワでは何人も出てるし

84 :
先月開始だよ
なのに2〜3年経ったかのような過疎具合

85 :
先月開始でもうPart16も行ったのか
そりゃ凄いな

86 :
何か誤解を招いている感。
このロワが始まったのは丁度「キャラバンハート発売後〜DQ8発売前」の時期。
だから比較的発売後すぐではあったキャラバンハート勢が活躍しつつも、DQ8キャラはいないというカラクリ。

87 :
CHキャラが多く出てるのは俺が書きたくて三人挙げただけだ
実際に登場話を書けたのは一人だけだったが、
どのキャラも割といい感じに動いてくれて満足してる

88 :
うん、まあ多分あそこと勘違いしてるんだろうなとは思ったけど
ちょっと意地悪言ってみただけ
最近キャラバンハートにハマってんだけど、結構いいキャラ多いよな
このロワに出てるスミスマチュアドルバとか
あとパンナとかウェバーとかカカロンとかも好きだ
出遅れたせいであそこには出せなかったのが残念
>>87
その3人ってのが誰なのか気になるな

89 :
お久しぶりです。
新スレも立ち、新作も投下され、FFDQ3rdは再び勢いに乗ってきたと言っても過言ではないでしょう。
まさに「復活」という言葉が似合うこの期に乗じて、やらかしてやろうと思います。
というわけで今夜、節分ラジオするよー^^
時間になったらURL貼ります。

90 :
追記
一応、本日20時〜21時の間には始めようと思っています。
色々と完了したら改めて貼らせて頂きます。

91 :
何となく来るような気はしてたけど、本当に急に来たなw
始まる前に気付いてよかった
でもこれじゃ見逃す人も多いんじゃ?

92 :
>>91
まぁ、俺にはこれくらいのが丁度いいんじゃねと思ってねw
というわけで、20;30ごろから開催の予定です。
ラジオとしたらばのURLを貼っておきますので、宜しくお願いいたします。
ttp://std1.ladio.net:8000/ffdq3rd
ttp://jbbs.livedoor.jp/game/22796/

93 :
絵板GJ!
ラジオの流れで投下来ると思ってたぜw表情が怖いな

94 :
844 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/05(水) 18:51:13 ID:92MBpHRn
しかしもう7スレか。
そういや1stでは7スレ目で完走したわけだが、3rdはやっと中盤に入った所か。
完走するには1stの倍は行きそうな予感。
845 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/05(水) 20:06:12 ID:NSTSH/AH
時間もスレ数も話数も倍行きそうだな。
846 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/05(水) 20:15:02 ID:I66JT2gJ
時間か……1stは開始からどれくらいの期間で完結したのん?
847 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/05(水) 20:26:02 ID:2RipmcjC
確か2002/09ごろに始まって、2004/05辺りで終わったから
ちょうど一年半ってところじゃない?
あと一ヶ月で3rd開始から一周年だからなぁ
書き手さんにもよるけど、
このペースだとあと一年ぐらいかかるんじゃないかな
848 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/05(水) 20:28:23 ID:2RipmcjC
よく考えたら全然ちょうどじゃなかったorz
849 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/06(木) 01:19:57 ID:djAbKtLD
もっとかかるだろ。このペースならあと2年と見た
850 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2005/10/06(木) 07:09:48 ID:9+2bWaD0
完走すればの話だがね
44 名前:名前が無い@ただの名無しのようだ[sage] 投稿日:2008/11/07(金) 19:30:58 ID:YWUIDmCc0
心理学研究によると、同じメンバーで物事をやり続けてると、4年目あたりからだんだん効率とか質が下がって、
6年目くらいになるともうダメになってしまうらしいね。
まあ書いてる人がずっと同じってわけじゃないから完全には当てはまらないとは思うけど、
あと二年以内でどれくらい進められるかは重要だと思う。

95 :
2年どころかもう5年…
この調子だとあとさらに4,5年くらいかかりそうだ

96 :
今7年目か
10周年は普通にやってきそうだな

97 :
2005年の俺ワロタ

98 :
ttp://www11.atwiki.jp/dqff1st?cmd=upload&act=open&pageid=991&file=%E9%97%87%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%2C630%E8%A9%B1%E3%81%BE%E3%81%A7.PNG
位置図ここに置かせてくれ。
確認したいんだけど。
浮遊大陸編で、構築中フィールドに飛ばされて死んだライアンの死体は、
闇の世界のどこかにあるはずだよね。
構築に巻き込まれて地の底や壁の中に消えた可能性もあるだろうが。

99 :
うん、闇の世界のどこかにあるのは確定してるよ

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