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2013年10エロパロ155: 進撃の巨人 (835)
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進撃の巨人
- 1 :2012/08/12 〜 最終レス :2013/10/05
- ・このスレは漫画『進撃の巨人』に関するSSを投稿するスレッドです
・ここ成人向けのSSを投稿するスレッドなので、18歳未満の出入りを禁止します
・作品を投稿する際は、キャラの組み合わせやシチュエーション、注意点などの御記載をお願いします
・基本的にどんなジャンルもOKですが、過激な暴力表現が含まれる場合は、ちゃんとした注意喚起をお願いします
・このスレの私物化を禁止します
・このスレに関係の無い話や、私の性癖批判、本作品のキャラ批判等の話題はお控え下さい
・最低限、以上のルールは守ってください
・次スレは>>980を踏んだ人が建ててください
・次スレが建てられるまで、書き込みや作品の投稿は自重してください
- 2 :
- >>1
乙です
- 3 :
- いちもつ
- 4 :
- 自分の書いたSSが、好きな絵師さんの手によって同人誌にされるのであれば、俄然ヤる気が出ると思う
万が一そんな事になったら、ミカサシャ百合百合SSとかクリスタ調教SSとか幾らでも書くよ、俺
- 5 :
- 前スレ完走出来ましたね、良かった良かった
今スレではなるべく雑談は控えましょうか
- 6 :
- 雑談っつうか同人の話と僕の性癖談義がいい加減鬱陶しい
- 7 :
- 性癖語りしているやつもう嵐にしか見えないのだが
- 8 :
- 前スレ>>983です
時間がかかりましたがまとめサイト作ってみました
http://www59.atwiki.jp/aot_hokan/
突貫工事なので一部未完成&チェックが甘いところがあるので
問題点があったらどんどん指摘or編集してくだしあ
自分もちょくちょく時間を見つけて編集していく予定です。
- 9 :
- >>8
GJ&乙すぎる!
都の地下街の変態の旦那方もお喜びになることうけあいだ!
- 10 :
- >>8
乙
- 11 :
- _、ー-、, ‐'''Z.._
>. ` ′ <
zヾ'`^`'``' ' 'ィ_ ∠ , ハ. 、 ヽ オレらにも
7"`"'^'"`"'ヘ ヽ / , /{ / uヽ.|\ト、 l エロSS
/=ミ、 r,==1 .l /,ィ=ミ‐' `ァ= 、ヽ | くださいよ‥‥‥!
| r〜` "=ー、 1,、|. { l「 `。lニニ{ 。´ ) }'Tn !
. |ゝu゚l l ゚-、< ||f|.|. `(ノニイ v' ヽニゝ)' ||f} | エロSS‥‥‥!
|u _L__.」 __ 0 |lノ | |u_└-- ┘, -、u llソ ト、
. l(__`二´_) ハ ト、 l(__`ニ二´_ ノ( ト、 |::::ヽ、.__ エロSS‥‥‥!
_,, -‐''Tヽ.u ー / ンH,>‐ヘ __ ー‐ v __ ノ ヽ|::::::::l:::::
: : : : : : H::l`‐--‐' ,、-‐'' ´:::::::::::|:::::::「 ̄ ̄´u v /|:::::::::|::: エロSSを
: : : : : : :H::ヽ. /:::l::::::::::::::::::::::|:::::::::ト、 u / ,|::::::::::|:: くださいよ‥‥‥!
: : : : : : : H_::/V/::::::|:::::::::::::::::::::|::::::::::l、`ー---‐' ./|:::::::::::|:
: : : : : : : :`<エ.7:::::::::|::::::::::::::::::::|:::::::::_」` ー---‐ ' L_:::::::::|
- 12 :
- 前回の投下から一ヶ月近く時間が空いてしまいましたが、ようやく
続きを書くことが出来ました。しかもここまで書いてようやくエロ成分を
入れることが出来ました。
(ここまで読んでくれてる人がいるのかも分かりませんが……)
過去分がdat落ちしてしまったので、UPロダに上げました。
(誤字修正・空白挿入等あり、加筆なし)
ttp://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/371155.txt
パスワード:mikasa
読んでくれてる人、今後ともよろしくです。
- 13 :
- 深夜。兵舎の消灯時間はとうに過ぎ、俺も布団に包まりながらウトウトと眠りにつきかけていたその時、
部屋の外からガサゴソという怪しげな音が聞こえた。
なんだ? 時間は……、もう十一時を回った頃だぞ。一体何をしているんだ?
俺はその音が気になって、一応警戒しながら、ドアの側まで静かに移動し、耳を壁に付けて外の音を
伺った。
「おい……本当に……るのか?」
男の声が聞こえる。
「黙って……に気づかれるわよ」
今度は女の声だ。クソッ、壁越しだから会話の内容がが途切れ途切れにしか聞き取れない。音も不明瞭で
一体誰の声だかわかりゃしない。聞き覚えのあるような気がする声だが……。
「……じゃあ……けるぜ」
今、「開ける」と言ったのか? 一体どこを開けるんだ。もしかして、この部屋じゃないだろうな。
クソッ、話の内容からすると、穏やかじゃないぜ。もし、この部屋のことだったらどうする? 一応、
9mm弾を装填したP220なら持ってはいるが……。撃つのか……? 入ってきたら……。それだけは避けたい
ところだぜ。らなきゃられるかもしれないが……。
ガチャ
ドアノブが回される音がした。
ゴクッ
嫌な予感に思わず息を飲む。
ギイィィィ
ドアが開けられる音……。
一瞬、緊張が走る。俺はドアに向かって拳銃を構えていた。
……。
……。
開かない……。隣室だったのか? だが、隣室は空き部屋のはずだ。俺はすぐさま自室のドアを音を立てない
ように注意深く開け、誰かが入って行ったと思われる隣室のドアに耳をそばだてた。
「ミカサ、本当に大丈夫か?」
さっきの男の声だ。……って、何、ミカサ? ミカサが中にいるのか? 男と二人で?
「大丈夫、この部屋は空き部屋だし。夜になると誰も来ないから」
この声は、やっぱりミカサだ。その時、俺はこの状況から全てを理解した。
ははあ、ミカサの奴、上手くやりやがったな。ということは、一緒にいる男は例のエレンって奴か。それにしても
俺がアドバイスをしたその日のうちに実践するなんて、なかなか優秀じゃないか。さすがはエリート兵士。いや、エロ兵士
というべきか……。
っと、こんなことしている場合じゃない。さっさと覗かないとな。まあ、覗くこと自体は難しいことじゃない。俺の部屋と
この部屋は天井裏で繋がっているし、天井裏に廻ってしまえば部屋の中が一望できる覗き穴もある。そこからミカサの情事が
覗き放題ってわけさ。
そうと決まれば、早速行動だ。俺は慎重に、だが素早く自室に戻り、机を踏み台にして天井裏に上がった。そして、これから
まさしくミカサとエレンとの行為が始まろうとしている部屋の真上に移動すると、予め発見してあった覗き穴に目を近づけた。
「ん……んっ……」
ちょうどミカサとエレンの二人は、溶ろけんばかりのディープキスに勤しんでいる最中であった。灯りは、点けたままだ。
思ったとおりだぜ。ミカサの奴、ああ見えてどエロだからな。好きな男とやる時に部屋を暗くするはずがない。むしろ照明を
全開にするタイプだと思ったぜ。ま、そのおかげで俺はこの決定的瞬間を鮮明に目に焼き付けることが出来るわけだけどな。
「んっ、エレンっ、好き……」
エレンの奴ミカサの胸を揉んでやがる。パジャマの上からだが、形の良さと柔らかさがわかるぜ。クソッ、俺も揉みたいな。
それにしてもミカサの奴、意外と着やせするタイプなんだな。胸も……でかいぜ。貧乳だと思ってたんだがな。
「ああ、エレンっ……! エレンっ……!」
好きな男の名を呼びながら喘ぐミカサの瑞々しい乳房を、エレンは好きなように揉みしだいている。ミカサの乳房は弾力的で
エレンの指を跳ね返さんばかりだ。パジャマ姿のミカサは胸を揉みしだかれながら、エレンにしがみ付くように抱きついている。
- 14 :
-
ゴクッ
俺は普段のミカサと、今のミカサのギャップに興奮して、思わず唾を飲み込んだ。気付けば俺の下半身はギンギンに膨張していた。
くっ、これはある意味……。
目の前でこのような絶景が広がっているのに、身動き一つ出来ないなんて、ある意味拷問である。俺は辛くなってきたが、充血した
目で、その光景を見続けた。
「……ミカサ、脱がすぞ」
エレンが、ミカサの胸を鷲掴みにする手を止めてそう言った。
「うん……」
ミカサも緊張した面持ちで承知した。
「それじゃ……」
と言って、エレンはおもむろにミカサのパジャマのズボンを脱がしにかかる。
「えっ!?」
これにはミカサも慌てて驚いた声を出した。
「どうした?」
エレンもその声に反応して手を止め、ミカサに問いかける。
「こ……、こういう場合普通上からじゃないの……?」
「そ……そうか?」
エレンもこういうことは初めてなのか、緊張した様子でそう聞き返した。
俺は、このやりとりを見て頭を抱えた。あちゃー、ミカサの奴、何を考えてんだよ。そんなこと言ったら、経験豊富な女みたい
じゃないか。純情なイメージで売ってるのに……。っていうか、純情なんだろ、本当に。そもそも、エッチする時に服を上から
脱がそうが、下から脱がそうが、どっちだっていいじゃねぇか。俺は下から脱がす派だ。
「じゃ……じゃあ、改めて」
そう言って、震える手で今度はパジャマの上着のボタンに手を掛けるエレン。ぎこちない手つきではあるが、パジャマのボタンは
確実に上から順番に外れていく。ミカサもボタンが外されるごとに緊張の度合いを増しているようだ。さっきより表情が固くなっている。
……心なしか、ミカサも震えているようだ。
ミカサの胸が見れる……。俺の期待は否が応にも高まっていく。あいつはこの世界で、同じ東洋人として、それ以上に人間として、
気心の通じ合う良い友人ではあるが、やはり異性として惹かれる部分が無いかと言えば嘘になる。あいつは美人だし、スタイルも良いし、
性格も良いし、……優しいし……な。敢えてあまり意識したことは無かったが……。
ごくっ……。
とにかく、今の俺には生唾を飲み込むことしか出来ない。もしかしたら俺はすごく悪いことをしているのかもしれないが、ここまで
来たら乗りかかった船だ。泥船だろうがなんだろうが、最後まで見届けるぜ。
スッ
ミカサのパジャマのボタンがお腹の辺りまで音もなく外されると、ミカサの布に覆われていた乳房が衣服の外に飛び出し、露わになった。
その瞬間、ミカサは羞恥に眉をしかめ、目を瞑る。
「ミカサ……」
エレンは手を止め、呟くようにミカサの名を呼ぶと、無言になった。初めて見るミカサの乳房を凝視しながら、何かを考えているのだろう。
俺は、おそらくエルヴィンが何かのために作っておいたのであろう小さな覗き穴から、ミカサの乳房を見るのに躍起になっていた。思った
とおり良い形の乳房だ。大きくは無いが、張りがあって、バランスが良い。それに柔らかそうで、挟まれたくなる乳房だ。……乳首も見えた。
薄桃色で、ミカサらしい可愛らしい乳首だ。
吸い付きたい……。俺がそう思うより先に、エレンがミカサの乳首に吸い付いていた。
「んっ……」
ミカサの表情が快楽に歪む。
ちゅうちゅうという音を立てて、エレンがミカサの乳首に吸い付く度に、ビクンビクンと電流が走ったように身体を震わすミカサ。
「あっ……、エレンっ……」
ミカサが悩ましい顔でエレンの名を呼ぶ。しかし、一心不乱に乳首を吸っているエレンには届いていない。
「エレンっ……、やめて……、気持ちいい……っ」
普段のミカサからは想像も出来ない恍惚の表情と、媚びるような口調で懇願するミカサ。しかし、それでも興奮しすぎているエレンには
届かない。
- 15 :
-
ビクン ビクンッ
ミカサも大好きな相手にこんなことをされて、相当興奮しているのだろう。大きく全身を波打たせて、一度目のエクスタシーを迎えた。
「あ……あぁっ」
イった後、緊張が解けて全身の力が一気に抜けたのか、艶っぽい声を漏らすミカサ。その声だけで俺は危うくイってしまいそうになる。
ミカサが力なくベッドに横たわったことで、ようやくミカサが達したことに気付いたエレン。乳首から口を離し、ミカサを気遣うように
声をかける。
「大丈夫か、ミカサ? 痛かったか?」
よほど力強く吸っていたのだろう。ミカサが痛くなかったかをまず心配するエレン。
「ううん……、すごく、気持ち良かった……」
ミカサは潤んだ瞳でエレンの目を見つめると、穏やかな口調でそう呟いた。
「そうか……」
エレンという男は、想像するだに自分の下半身も大変な状況だろうに、ミカサのことばかりを気遣っている。ミカサも視覚的に容易にそれに
気付いたのだろうか。自らパジャマの下を脱ぎ、エレンを仰向けにさせて、それに跨った。
いきなり挿入か……? と思ったが、それは躊躇ったのか、ミカサはその姿勢のまま少し後ろに下がり、上体を倒して、エレンの屹立したそれを
口に含んだ。
「あっ!」
今度はエレンが瞬間的な強烈な快感に身を震わせて、思わず声を漏らす。その可愛らしい反応に悦んだのか、ミカサが目を閉じて、ナニを口に
含みながら、うっとりとした表情をしたのが見て取れた。
「恥ずかしい?」
唐突に、ミカサがエレンのナニから口を離して、顔を上げ、エレンの顔をじっと見ながら問いかけた。
「う……うん……」
エレンはミカサに真っ直ぐに見つめられ、気圧されたのか、それとも羞恥したのか、目を逸らしながらそう答えた。
「そう……」
ミカサは蛋白にそう言ったが、俺は、ミカサが口角を吊り上げ、満足気に「うふふっ」と微かに笑みを漏らしたのを見逃さなかった。
ミカサは何事も無かったかのように、再びエレンの一物を口に含むと、今度は勢い良く頭を上下に動かし、エレンのナニを強烈に刺激する。さっき
の一瞬のやり取りで弛緩した快感神経を、一気に奇襲されたエレンはひとたまりもない。
「あっ、あっ!」
と男にあるまじき、情けない喘ぎ声を出して、ミカサに大事な尊厳を好きなように弄ばれる。
「あっ……、あん……、あんっ」
次第に、少女のような喘ぎ方でよがるようになるエレン。ミカサは構わず、エレンの張り裂けんばかりに膨張したそれを吸ったり、舐めたりして刺激する。
あまりの快楽にびくびくと痙攣しているそれを手でつまんでは観察し、一番弱いカリの部分を舌の先端で容赦なく責め立てる。これにはエレンもたまらない。
「あああっ!」
女の子のような高い声で断末魔のような声を上げると、びくんびくんと身体とあそこを痙攣させながら、白い液体をミカサの口内に放出するエレン。その
目は涙ぐんでいるように見えた。ミカサはその白い液体を恍惚の表情で存分に味わうと、ごくりと一気に飲み込んだ。はあっ、と至高の美酒でも飲んだかのよう
なため息をつき、そして、改めてエレンの顔を見直す。そして、先ほどの味を脳内で反芻し、エレンを見つめて満面の笑みを浮かべた。
「あれ、エレン。泣いちゃったの?」
ミカサが意地悪な顔で、そんなことを問いかける。
「ば、バカ言うなよ。泣いてないよ」
エレンが慌てて否定する。
「そんなに必になって否定しなくてもいいのに」
そう言って、ミカサが自分より小柄に見えるエレンの手を取り、引き寄せて抱きしめる。
「ミカサぁ……」
エレンはミカサの両腕に包まれて、母親に甘える子供のような声を出す。
そんなやり取りをしばらくして、二人はそれぞれの自室に戻って行った。俺は物音を立てないように気を付けながらそれを見ていたが、二人が部屋に戻って
行ったのを確認すると、自室に戻り、ベッドに横になった。
「ふう、今日はなかなか良い物が見れたぜ」
それにしてもミカサは最高だった。
俺は、先ほどの光景をベッドの中で幾度も反復しながら、そう実感した。
「しかし……」
今度ミカサに会うときには、なるべく今日あったことは意識しないように気を付けないとな。いや、完全に意識しないことは無理だとは分かっちゃいるが……。
その後、俺は男なら当然と思われることを、当然にやり終えると、気持よく眠りに落ちた。
- 16 :
- ぐっじょぶ
- 17 :
- 保守&GJ
- 18 :
- ユミル×クリスタ小説はよ
- 19 :
- ここの小説はpixivのより良いので楽しみにしています
- 20 :
- クリスタ&班長
- 21 :
- まとめWiki超ありがたい
もしかして、ドギーマンって他人がパコパコしてるのを覗いてシコるだけなのか?
でも、エレンとミカサがパコパコしてる所を覗く、というシチュは凄く興奮した
少しだけアルミンの気持ちがわかった気がした
- 22 :
- ドギーマンはまとめサイトに載せるときどういう分類でいけばいいんだ?
オールキャラ?夢?
- 23 :
- オールキャラじゃないかな
夢小説でジャンルを確立させちゃうと、また夢小説を描く人が出て来てしまうかも知れん
まあ、ドギーマンはミカサ×エレンの描写も有ったし、過疎ってたから今回は別に良いんではないかな
でも、次回からは夢小説はなるべく禁止にしたいな
- 24 :
- 夢小説とかいう専門用語?はよくわからないからオールキャラのほうがいいと思う。
まとめサイトに隠語は使わないほうがいいと思う。
- 25 :
- てめぇが知らない言葉は隠語かよ。夢小説はSS界隈じゃ普通に使われる言葉だから覚えとけ
ついでにメアリー・スーでググっとけ
夢小説はSSの形態の分類であって、キャラによる分類とはそもそも基準が違う
基本的にキャラで分けて、夢小説であることは注意書きくらいにとどめておくほうがわかりやすいだろう
というかまぁ、基本的にキャラ・カップリングで分けて特殊な要素は注意書き、くらいが一般的だろう
- 26 :
- 「夢小説」をググったらwikipediaにあった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E5%B0%8F%E8%AA%AC
明らかに腐女子の間だけで使われている隠語です。本当にありがとうございました。
- 27 :
- もう何から突っ込んでいいのかわからんよ。好きに思え
- 28 :
- オタクでネットやってたら普通に夢小説という言葉に行き会うけどな
- 29 :
- まとめWikiは有り難いね
良作ばっかりだったから自信無くしたけど
- 30 :
- 確かに高品質だなー とくにアニまわりはすごいと思う
各キャラ増えてくれるいいなー
- 31 :
- 前スレドコデスカ?
- 32 :
- 落ちたよー^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
- 33 :
- ごめん、落ちたんじゃなくて完走したんだ
ごめんごめん
- 34 :
- ユミクリはよ
- 35 :
- クリスタのクリちゃんクリクリ
- 36 :
- セックリスタ
- 37 :
- クリスタちゃんとセックリスタ
- 38 :
- ナナクリ
- 39 :
- これから投下します。
読んでくれている人には本当に感謝です。
感想くれる人もありがとうございます。
過去分は>>12にあります。
今後ともよろしくです。
- 40 :
- 朝になった。この世界に来てから三度目の朝だ。まだこの世界に慣れてはいないが、ミカサや、リヴァイ兵士長、エルヴィン団長やクリスタちゃんのおかげで
何不自由なく暮らしてはいる。ミカサ……のことを考えると、どうしても昨日のことが頭に浮かんでしまうな。薄桃色の乳首……、くびれたウエスト……。
いかんいかん、こんなことではどこかで足をすくわれてしまうぜ。気を引き締めないと。
さて、今日から朝は兵舎の食堂で食べることになるんだ。兵士たちの朝の訓練が始まるまでには食事を終える必要があるから、毎朝かなり早く起きなければ
ならないことになる。ま、それはいいんだが、問題は集団生活だな。俺は知ってのとおり、こういう複雑な経緯を抱えた人間だから、あまり自分のことを他の団員
に話すわけにはいかない。かと言って、話をしなければ諜報活動など出来るはずがないし、ずっとぼっちでいることも、それはそれで問題を引き起こしてしまうだろう。
それに現実的に考えて、自分がこの世界で生き残っていくためには、信頼出来る人間を少しでも多く作っておいたほうがいい。
とにかく初日からごちゃごちゃ考えていても仕方がない。腹も減ったし、食堂に行くぜ。
俺は部屋を出て食堂に向かった。途中、大勢の人間とすれ違ったが、知らない顔ばかりだった。向こうも俺を知らないだろうが。っと、食堂はこっちでいいん
だったか? 俺はリヴァイから簡単な地図を渡されていたが、道に迷ってしまった。そもそも、簡単過ぎるんだよな、この地図は。俺の部屋と矢印と、食堂しか
書かれてないじゃないか。こんなんで辿り着けたら俺はサイコメトラーだぜ。
さてと、どうするかな……。俺は途方に暮れてしまった。やっぱりそこら辺の奴に聞くしかないか……。と思いかけたその時、
「あっ! ユウジ、こんなところにいたんだ。探してたんだよ!」
という聞き覚えのある女の子の声が聞こえた。
この声は……、間違えようはずもない。クリスタちゃんだ。
「ごめんね、部屋まで迎えに行こうと思ってたんだけど、寝坊しちゃって……」
彼女は、そう言って駆け足で俺の近くまで駆け寄ってくると、よっぽど俺を探して走り回ったんだろう、肩でゼェゼェと息をし始めた。
「そうだったのか……。いや、俺の方こそすまなかった。道に迷わなければ君が探し回ることも無かったのにな」
俺がそう言うと、彼女はぶんぶんと首を大きく振って否定した。
「ううん……、そんなこと! とにかく、食堂に行こう! 私の友達も紹介するから」
「あ、ああ……」
俺はクリスタに手を引かれるように食堂に向かった。
「二人共、おまたせ」
食堂に入ると、クリスタの友達という二人の少女が待っていた。一人は長身でスリムな体型の、ポニーテール?のような髪型が特徴的な素朴系美少女、
もう一人は、普通な体型で、顔のそばかすが特徴的な、目立たない感じのちょっと因業そうな少女だ。ポニーテールの娘は鷹揚な笑顔で俺を見ているが、
そばかすの方は鋭い目付きで俺を観察しているかのようだ。
「ユウジ紹介するね。こっちがサシャ。で、こっちがユミル。二人共、私の同期なの」
「サシャ……、にユミルか。よろしく」
俺は二人に挨拶をした。
「それでこの人はユウジさん。今日から新設される部隊の部隊長さんなんだよ」
クリスタが振り返って二人に向けて俺を紹介すると、サシャは平然としていたが、ユミルは驚いて「はあ!?」と声を上げた。
「どうしたの?」
クリスタが聞くと、ユミルは詰め寄るようにしてクリスタに向けて言った。
「それじゃ私達の上官じゃないか。なんでそんなタメ口聞いてんのさ!?」
「あっ、そっか」
クリスタも納得したようにそう言った。
「いや、いいんだ。部隊と言ってもそういう種類のものじゃないし、普通に話してくれて構わない」
「でも……、ねえ」
俺がそう言っても、ユミルは釈然としない様子だ。
- 41 :
- 「まあ、いいじゃないですか。部隊長さんがそう言ってるんですし」
さっきから黙っていたサシャという娘が思いっきり敬語を用いてそう言った。
「いや、だから敬語は使わなくていいんだって」
「ほら、部隊長さんもここまで言ってくれてるんですし、これで敬語を使ったら逆に失礼ですよ」
「あのさぁ……」
俺がサシャにツッコもうとしたところで、クリスタが口を挟んだ。
「うん、そうだよね。私も今さらユウジに敬語を使うのもなんか変な感じがするし。今まで通り話すことにするよ」
「それがいいですよ。ね、部隊長さん」
「あ、ああ」
もしかしてこの娘は天然なんだろうか。そう思った俺はこれ以上何も言わないことにした。
「ふん、私はやっぱり出来ないね……」
ユミルはまだブツブツ言っているようだったが、まあいい。口調なんて大して問題じゃない。ただ、俺はクリスタちゃんに敬語で話をされるのが
嫌なだけだ。
「それじゃユウジ。ユウジの食事持ってくるから、ここで待っててね」
「えっ?」
俺が呼び止める間も無く、クリスタちゃんはそう言って食堂の奥に行ってしまった。悪いなあ、と思いつつ、俺もお言葉に甘えることにした。
彼女は本当に面倒見が良くていい娘だ。絶対に、巨人なんかにさせる訳にはいかない……。俺は改めてそう決心した。
クリスタちゃんが食事を運んでくる間も、ユミルは俺のことを不審者でも見るような目でジロジロと観察してきた。俺はなんだか居心地が
悪かったので、とりあえずサシャに話しかけてみることにした。
「あのさ、サシャって言ったよね」
「はい、なんでしょうか?」
彼女は相変わらず敬語で話してくる。だが、彼女の敬語はなんだか軽い。上手く言えないが、友達と話すような敬語だ。
「君は何で兵士になったの?」
「それは目的でしょうか? それとも手段でしょうか?」
ああ、まあ確かに曖昧な聞き方だったな。目的というか理由を聞きたかったんだけど、なんか手段とか意味深な台詞が出てきたから、ちょっと
聞いてみるか。
「じゃあ、手段の方で」
「テストを受けてです」
っておい。全然普通な答えじゃねえか。でも、意外とこういう所に重要なメッセージが隠されていたりするからな。とりあえず、もうちょっと
深く掘り下げてみるか。
「へえ、それはどんなテストなんだい?」
と聞くと、彼女はちょっと暗い顔で俯き加減になって答えた。
「罵倒されたり、罰としてにそうになるまで走らされたりといったテストです……」
そして彼女は深くため息をついた。俺は気まずくなって、引きつった笑顔を浮かべながら話題を変えることにした。
「そうか、それは大変だったね……。じゃあ、目的の方は?」
俺がそう聞くと、さっきまで落ち込んでいた彼女は顔を起こして眼の色を変えて答えた。
「ご飯をお腹いっぱい食べられるからです」
しかし、言い終えるとすぐにまた下を向いて暗くなって、
「……と、思ってたんですけどね……」
そう言って、また溜め息をついた。
「うーん、これは重症だ」
- 42 :
- 俺がそう思った時、ちょうどクリスタが戻ってきた。
「ユウジ、お待たせ。持って来たよ」
そう言って、俺の朝食が盛りつけられたトレーをテーブルの上に置く。
「ああ、ありがとう」
その時、俺はそれを見てあることに気が付いた。もっとも、サシャは俺よりもっと早くに気付いたようだが。
「あれ、俺のだけなんか量が多いな」
「ですよね……」
サシャが俺の朝食を凝視しながらそう答えた。
「そりゃあ、ユウジは上官なんだから私たちみたいな一般兵より多くて当然だよ」
クリスタがさらりともっともらしいことを言う。
しかし、言われてみればそのとおりだ。上官と下級兵士が同じ服を着て同じ物を食べている軍隊なんて、古今東西存在したことがない。
しかし……だ。今の俺のように下級兵士からも情報を集めなきゃいけない立場になると、その格差が障害になる。誰だって、自分より立場
や待遇が上の人間に対して明け透けに物事を語ることは出来ないものだ。とりあえず、これは対処が必要な問題だな……。
俺はそう考えをまとめると、改めて自分の前に置かれた食事を見直した。主食のパンが2つに、野菜のスープ、白身魚のムニエルと、水だ。
他の三人のトレーにはパンが一つと、スープと水しか乗っていないので、比べると俺の方はかなり豪華だ。どうやら、上官の食事には毎朝昼晩
に主菜が付き、主食が多めに配分されるようだな。軍隊の構成員としては、この差を当然視するしかないんだろうが……。
「なあサシャ、さっきから見てるけど、これ欲しそうだよな」
「えっ!」
俺がそう言うと、サシャは図星を突かれたような慌てた顔をした。
「いっ、いえ、そんな……。欲しそうな顔なんて……、してましたけど……」
「だよな。これ、あげるから食べなよ」
そう言って俺は、パンを一つと白身魚のムニエルを差し出した。
「えっ……、ええっ!!」
サシャは驚いて目を丸くした。
「そんな……、ほ……本当にいいんですか?」
そう言って俺に確認を求めるサシャ。
「うん。俺は元々少食なんだ。朝からこんなに食べられないから、食べていいよ」
それを聞いた途端、サシャは地獄に仏を見たような、感激の涙でも流しそうな顔になって、
「あ……、ありがとうございます!!」
と俺に礼を言った。
「いいよ、礼なんて。本当にそんなに食べられないんだ。機会があったらまたあげるよ」
サシャはさっきより感極まった表情で俺の手を両手でしっかりと握って、
「か……神様。あなたは神様です……」
と言って、その後は一心不乱に目の前に並んだ料理を食べ始めた。
- 43 :
- 「お……おいしい、おいしい」
ハグハグと音が聞こえてきそうないい食べっぷりだ。
「良かったね、サシャ」
クリスタもそれを見て、自分のことのように喜んでいる。ユミルは気に入らなさそうに終始こちらを見ていたが。
それにしても、こんなに喜んでくれるとは思わなかったな。たかが料理を一品二品分けてあげただけなんだけど。もしかしてこの世界の
食糧事情は相当酷いのか? それとも、この娘が特別なだけか? どちらにせよ、こんなことで仲良くなれるなら安いもんだぜ。よく見れば
結構俺好みの顔してるしな……。って、俺は何を考えてるんだ。俺にはクリスタちゃんがいるじゃないか……。
……。
いや、どうなんだろうな。俺はクリスタちゃんに好意を寄せているが、彼女も俺のことを好きだとは決まったわけじゃない。むしろ、俺の
ことなんかどうでもいいと思っている可能性の方がずっと高いんじゃないのか? だとすれば、この娘……、サシャにだって……。
ブルンブルン
俺は頭を大きく振って、自分の考えを打ち消した。何を考えてるんだ俺は。俺は確かに恋やエッチなことに興味がある健康優良な日本男児だが、
こんな最低野郎ではなかったはずだぜ。
「ユウジ……、ユウジ?」
気付いたら、クリスタが俺に呼びかけて来ていた。
「っと……、どうしたんだ?」
「大丈夫? なんか、ボーッとしてたよ?」
「あ……ああ」
サシャとクリスタのことを考えているうちに、いつの間にか自分の世界に入ってしまっていたんだな。気を付けないと。
「それじゃ、私たちはもう食べ終わったから行くね。ユウジは訓練には参加しないんでしょ?」
「あ……ああ、そうなんだ」
「だよね。それじゃ、またね」
そう言って、三人は食堂から出ていった。俺は一人になって、周囲を見回してみた。……大分減ったな。それもそのはず、もうすぐ訓練の
時間だ。
「さてと……」
俺は無意味な掛け声をかけると、立ち上がって兵舎の外へ出ることにした。他の連中が訓練している中で、俺一人だけ兵舎の中をうろちょろ
していたら奇妙だと思ったからだ。
ま、異世界見物と洒落込みますか。そんなことを考えながら、廊下を歩いて玄関に向かう。そういえば、今朝はミカサを見なかったな。まあ、
俺も道に迷ったりして遅くなったから当然か。
ガチャッ、ギィッ……
俺は玄関のドアを開けた。
- 44 :
- 次回に続きます
- 45 :
- おつ
- 46 :
- >>44
お疲れさん
うーん、久しぶりに『不幸系SS』を書いてみたいけど 書く為の時間と文章力が明らかに足りな過ぎる
ここに投稿してる人はみんな凄いね、キャラがあまり崩壊して無い上にエロくて面白い
こんなに良作ばかりだと、萎縮しちゃうよ
- 47 :
- >>46
書いてクリスタ
- 48 :
- 不幸系ありそうでないな
和姦ばかりや
- 49 :
- まあ良いんじゃないですか
- 50 :
- クリスタはたくさん喘ぎ声を出しながら、全力で中出しを拒否してた方が可愛い
サシャはアヘアヘしてた方が可愛い
ミカサは喘ぎ声を我慢してた方が可愛い
アニは悔しそうな表情をしてた方が可愛い
- 51 :
- 進撃の女キャラ全員のパンチラが見たい。
ピクシス将軍、女子の制服をミニスカートに変えてくれないかな。
by 調査兵団員
- 52 :
- 純愛とNTR、どちらの方が需要が高いですか
- 53 :
- 誘い受けですか?自分が好きなほう書けよ
- 54 :
- だって、純愛が飽和してるって仰ってる方が居られるんですもん
- 55 :
- 進撃でNTRってのが想像出来ない。
NTRれるキャラがいない。
ミカサが他の男とやってもエレンは何も感じないだろうし
NTRが書けるならむしろ書いてみてほしい。
- 56 :
- NTRなんて意外と簡単なんですよー
結局SSも二次創作だから、エレンに「俺は実はミカサの事が〜」って言わせる事も出来るワケで
でも実際に書きたいのは、エレンが知らない所でミカサ調教される→ミカサ堕ちる→エレン告白みたいな流れ
ただ、NTRの場合は書くのに時間がかかる(内面描写とかで)
- 57 :
- クリスタとサシャが少ない
- 58 :
- ストーリー展開 エロス描写 オチ
これらに説得力があるならNTRだろうがなんだろうが問題ない 要はお話として上手いかどうか
>>56のいうように内面描写がしっかりしていて物語の結論としてヒロインの堕ちを納得させられればいい
何の説明もなくキモデブのオッサンとかDQNとかとセックスしてるだけなのは基本的には下の下
- 59 :
- どうでもいいよ
NTRについて語りたいだけなら他所でやってくれる
SSスレだからここ
- 60 :
- 夏コミで同人誌あった?
- 61 :
- 成人男性向けの奴で知ってるのは2つあった
- 62 :
- 進撃キャラでNTRなんて無理。
レイプものもミカサ→エレンしか考えらんない。
必然、純愛ばかりになる。
- 63 :
- 主人公に矢印あるヒロインが他の男にとられたら
主人公がヒロインをどう思っていようがNTRあつかいじゃないか
- 64 :
- おら!誰でもいいから、早くクリスタたんの自慰SS書けや!おら!
ミカサNTRなんか書く暇があったら、クリスタたんのエッチなSS書けや!
- 65 :
- クリスタちゃんのエッチな姿を想像すると
鼻血が止まらなくなるから書けない
- 66 :
- これから投下します。
過去分を更新してUPしました。(誤字修正あり、加筆なし)
http://www1.axfc.net/uploader/Sc/so/373322.txt
パスワード:sasha
今後ともよろしくです。
- 67 :
- バタンッ
玄関のドアを閉めると、その脇にリヴァイ兵士長が壁にもたれ掛かって立っていた。
「どこに行くつもりだ?」
リヴァイ兵士長がそのままの姿勢で俺に尋ねる。
「ちょっと、散歩に」
「俺も同行していいか?」
「もちろん」
こうして俺は再びリヴァイとともに街に繰り出すことになった。
「リヴァイ兵士長は訓練には参加しないのですか?」
俺は石畳の街路を歩きながら、リヴァイに問いかけた
「ああ、足の方は訓練程度ならもう支障ないんだがな、エルヴィンに止められてる」
「それは何故?」
「俺がいると兵団の戦術的成長を阻害するそうだ」
「そうは思いませんが」
俺がそう言うと、リヴァイは遠い目をして答えた。
「それは建前だ。実際のところは、班を全滅させた人間の下で働きたい奴などいないということさ」
「……」
「ま、実質的に調査兵団という組織からはお払い箱にされたことになるな」
「そんなことは……。」
俺が口を出そうとすると、リヴァイはそれを止めた。
「いいんだ。考えてみれば俺は今まで個人プレーに走りすぎていた。これをきっかけに兵団が成長するなら言うことはない」
「……」
再び沈黙。そして、もう少しで街に差し掛かろうというところで、リヴァイが口を開いた。
「お前が要求していたクリスタ・レンズの転属の件だがな」
「……」
「ナナバからの了承を得た。明日にも辞令が出されることになるだろう」
俺はこのことを聞いてホッとした。これで彼女を巨人との戦闘から引き離すことが出来たからだ。
「リヴァイ兵士長には感謝しています」
リヴァイはフッと笑って答えた。
「礼などいい。お前の一人目の部下なのだから、しっかり面倒を見てやれ」
「はい」
その後、俺はリヴァイと二人で街を見て回った。少しだが給料ももらったので日用品等を買うことも出来た。
ここへ来て驚いたのが、異常な物価の高さだ。食料は特に高い。やはり壁内にしか生活圏が無いので、資源が慢性的に
不足しているんだろう。俺はサシャの気持ちが分かったような気がした。
「そろそろ訓練が終わる頃だぞ。戻るか?」
リヴァイが日の暮れかけてきたのを確認してそう言った。
「そうですね。そうしましょう」
俺とリヴァイは兵舎に戻ることにした。
- 68 :
- 兵舎に着くと、ちょうど夕食の時間が始まる頃だった。俺は自室に戻って荷物を置くと、急いで食堂へと向かった。
「それにしても日本にいたら考えられない刺激の多さだな。時間がものすごく短く感じるぜ」
そんなことを考えながら、俺は食堂のドアを開け、配膳台のところまで行って、自分の夕食が乗ったトレーを受け取る。
そして、空いているテーブルを探して適当に腰をかけ、食事を始めた。今夜の献立は、パンが二つと、コーンスープ、
豚肉の腸詰をローストしたものと、水……、だな。
周りの兵士達のトレーを見てみると、相変わらずパンとスープだけだ。俺はいいが、こんなんじゃ一般の兵士達はすぐに
栄養失調になっちまうぜ。こりゃ、エルヴィン団長に掛け合って、何とか兵士達の栄養管理に回す予算を増やしてもらうように
しないとな。まあ、鉄より食い物の方が値段が高い世界だから、難しいことだとは分かっちゃいるが……。
「ユウジ、ここ座っていい?」
俺が下を向いて飯を食いながら考え込んでいたら、突然誰かに呼びかけられた。この声はもしかして……、と思いながら
上を向くと、目の前には思ったとおりクリスタちゃんが立っていた。
「あ、ああ、もちろんいいよ」
「ありがとう」
そう言って、クリスタちゃんは俺と向かい合う席に腰掛けた。
「どうしたの? 何か真剣な顔で考え込んでたよね」
テーブルに両手を置き、俺の顔を心配そうに見つめながら聞いてくるクリスタ。
「ああ……、いや、なんでもないんだ。それより、今朝の二人は?」
「サシャは遠征の訓練で今日は帰って来ないよ。ユミルは班長の命令で隣町まで物資を受け取りに行ってる」
「そうか。大変なんだな、二人とも」
「そうでもないよ。サシャは遠征の訓練とか好きみたいだし、ユミルは隣町を観光出来るって喜んでたし」
「そうか」
それを聞いて俺は思わず笑ってしまった。この世界の人たちは厳しい環境の中で本当に前向きに生きている。俺の世界の
軍人で、あんな立体起動装置とブレードだけを持たされて巨人に立ち向かっていける奴はいないぜ。戦車かRPGでもあれば
別だけどな。
「クリスタちゃんはどんな訓練が好きなんだい?」
「私が一番好きなのは乗馬」
クリスタは笑顔で即答した。
「へえ、それはどうして?」
俺がそう聞くと、クリスタは照れくさそうにしながら答えた。
「私って背が低くってトロいでしょ? でも、そのおかげで体重が軽いから、乗馬をするといつもダントツで一番なんだ。
それで、いつの間にか乗馬が一番好きになっちゃった」
「そうか」
俺は妙に納得してしまって、笑いを堪えながら返事をした。
「あっ、ユウジ笑ってる」
クリスタがちょっとムッとした顔で俺をにらみつける。
「笑ってないよ」
と、その瞬間、俺の口から空気が少し漏れ……。
「あっ、やっぱり笑ってる。ユウジ、ひどいよ」
クリスタが椅子に座ったまま、腰に手を当てて怒り出す。その仕草がとても可愛らしい。
「ごめんごめん」
俺は、子供をなだめるように謝った。
- 69 :
- 「もう……。あっ、そういえば!」
クリスタがハッとした表情で言った。
「えっ?」
「班長から聞いたよ! 私って明日からユウジの部隊に配属されるんだって!」
クリスタは大ニュースとでも言わんばかりの表情で俺にそう伝えた。
「なんだ、もう聞いてたのか」
俺は当然驚くはずもなく、普通にそう答える。
「えっ、知ってたの?」
クリスタは不思議そうに目を丸くして聞いてきた。
「ああ、だってそれは俺が要請したことだから」
「ええっ!」
クリスタは今度は驚いて目を丸くした。この娘の目は大きくてクリクリしていて本当に可愛らしい。
「それじゃ、この人事はユウジがやったことなの!?」
「正確には俺がそうしてもらうようにリヴァイ兵士長に頼んだんだけど。まあ……、そういうことになるのか?」
「ええ〜っ! ユウジってすごーい!」
クリスタは興奮しながらそう言った。
「すごい……、のかな……?」
まあ、確かにすごいのかもしれない。軍隊の人事を変えてしまったんだからな。俺はただクリスタちゃんを守りたい一心で
やっただけなんだけど。
「それじゃ、ユウジ。明日は私、どうしたらいいの?」
クリスタは俺に指示を仰いできた。当然だ。明日から俺が彼女の上司なんだから。これから彼女のスケジュールは俺が決める
ことになる。
「ああ、そうだな……」
「……」
「辞令が下りるのは明日の昼頃だろうから、午前中は今まで通りナナバの班で訓練をすればいいんじゃないか。午後からは俺の
ところに来て……、訓練だな」
「それで、何の訓練をするの?」
「そうだな……。何の訓練……か」
「選択肢
乗馬の訓練をする
→相撲の訓練をする
プロレスの訓練をする」
……おい、またかよ。あのな、どこから俺に指示を出してるのか知らないが、ここは俺がクリスタちゃんをモノに出来るか
出来ないかの正念場なんだぞ。ふざけた選択肢を選んでる余裕は無いんだ……って、もう相撲の訓練をするにカーソルが付いてる
じゃねーか。こうなってしまうと俺はどう足掻いても他の選択肢を選べない……ってことか?
わかったよ。そこまで相撲の訓練を選ばせたいんだな。そりゃあ俺だって、クリスタちゃんと相撲の訓練したいさ。それじゃ、
言うぞ。どうなっても知らないからな。
- 70 :
- 「それじゃ、相撲の訓練をしよう」
「スモウ……? 何それ?」
「相撲ってのは太った裸の男たちが土俵という円形の区域の中でぶつかり合う神事のことさ」
「神事?」
「神事ってのは……、簡単に言えば神聖な儀式のことさ」
「それを……するの? でも、それって男の人がすることなんだよね?」
「そりゃあ、神聖な土俵に女性は上がれないからね」
「それじゃあ、出来ないよね」
「そうだね、出来ないね」
「他のことをやろうよ」
「ああ、そうだな……」
ほら、クリスタちゃん、すごいジトーッとした目で俺を見てるぜ。どうやら軽蔑されたみたいだ。こんなこと、言う前から分かってる
じゃねえか。ううっ、◯学館の某探偵漫画じゃないんだから、そんな目で見ないでくれよ。トラウマになっちまう。今度こそ真面目に選ぼうぜ。な?
「選択肢
乗馬の訓練をする
→プロレスの訓練をする」
やると思ってたぜ……。いいさ、もう何も言わない。お前がそれでいいなら、俺もいいさ。こうなったら一蓮托生だ。行くとこまで行こうぜ。
二人でな。
「それじゃ、プロレスの訓練をしよう」
「プロレス……? 何それ?」
「プロレスってのは特別な衣装を着てリング上で行う、打撃や投げや関節技を用いた格闘技のことさ」
「へえ、格闘技なんだ。面白そうだね」
「やるかい?」
「でも、特別な衣装なんて持ってないよ」
「ま、レオタードとかでもいいんだが……」
「レオタード? そんなの持ってないよ?」
「それじゃ出来ないな」
「そう? 残念だね……」
「しょうがない、他のことをしよう」
そりゃそうだろう? 衣装もレオタードも無いのにプロレスなんて出来るはずがない。俺も衣装なんて持ってないから、普通のパンツでやるしかない。
想像してみろよ。男がパンツ姿で下着の女性にプロレス技なんてかけてたら、そんなの格闘技じゃない。ただの変質者だろ。やらないぜ俺は、そんな事。
ほら、やっぱりこれしか残ってないだろ。
- 71 :
- 「それじゃ、乗馬の訓練をしよう」
「えっ? でも乗馬なら、私得意だよ?」
「俺が出来ないんだ」
「えっ……?」
クリスタは、信じられないとでも言いたげな顔をした。
「本当に出来ないの?」
そして、念を押すように聞いてきた。
「本当に出来ないんだ」
俺がそう答えると、クリスタは本当に理解出来ないという様子で、重ねて俺に聞く。
「でも、ユウジも軍人なんだよね? 本当はちょっとぐらい出来るんでしょ?」
「いや、全く出来ない。馬に乗ったこともない」
この言葉は、クリスタには少し衝撃的だったようだ。この世界では、軍の人間が馬に乗れないなんて、よほどおかしいことらしい。しばらくポカーンと
俺の顔を見ていたクリスタだったが、そのうちハッと正気に返って、微笑みながら俺に言った。
「ま、そういう人もいるよね。それじゃ、これからは私がユウジに乗馬を教えてあげるね」
「ああ、頼むよ」
「任せて!」
彼女は快諾すると、食器を片付けるために、食堂の奥に入っていってしまった。その時、俺の食器も一緒に持って行ってくれた。俺は自分でやるから
と断ったんだが、彼女に「いいから」と言われて、ここで座って待っていることにした。
「ねえ」
すると、座っている俺の肩を何者かが叩いた。俺が顔を上げて見ると、そこにはミカサが立っていた。
「うわっ、ミカサ!」
俺は驚いて、椅子に座ったまま後ろにぶっ倒れそうになった。
「何、その反応……?」
ミカサは怪訝な顔で俺に尋ねてきた。
「いや、何でもないんだ。それより、何の用だ?」
俺がそう言うと、ミカサはそれ以上気にしなかった様子で、
「後でちょっと時間とれない?」
と聞いてきた。
「それはいいが……。どうかしたのか?」
「ううん、どうもしない。ただちょっと話したいことがあるだけ」
「分かった。じゃあ、後で部屋まで呼びに行くよ」
「うん」
そう言って、ミカサは軽く微笑むと、食堂から出ていった。そこに、ちょうどクリスタちゃんが戻ってきた。
「さっきのって、ミカサ……だよね。ユウジ、仲良いの?」
クリスタが、ミカサが出ていった食堂のドアを眺めながら、俺にそう聞いてきた。
「ああ。まあ、同じ東洋人だしな」
「あっ……、そう言えばそうだよね。それで、ミカサが何か言ってたの?」
「なんか、俺に話があるんだと」
「そうなんだ。それじゃ、早く行かないとね」
そう言うクリスタの表情が心なしか暗くなったような気がするが、ヤキモチ……、じゃないよなあ。いくらなんでも。
「うん。じゃ、ちょっと行ってくるよ」
「じゃあまた明日ね」
そう言って、俺達は手を振ってその場で別れた。俺はその足で、ミカサの部屋に向かった。
- 72 :
- 次回に続きます
- 73 :
- おつおつ
クリスタたんのエッチシーンはまだか
- 74 :
- ドギーマン頑張れ
- 75 :
- サシャたんの濡れ場はよ
- 76 :
- サシャのフェラシーンはよ
- 77 :
- クリスタ「ナナバちゃんのバナナおいしい!」
- 78 :
- クリスタちゃんのクリちゃんもおいしいよ!
- 79 :
- その内、ミカサかクリスタでキャラヘイト書く人が現れそうで怖い
すでに、今夏のコミケでそれ(ミカサヘイト)っぽいの有ったんだよなぁ・・・
愛がある作品なら、どんなに下手くそでも どんなにエロく無くても 心から『乙』したくなるけど、
例えどんなにエロくて、話の構成がめちゃめちゃ上手かったとしても、愛が無かったらイヤだな
でも、愛が有る = 和姦では無いんだよな、難しいな
- 80 :
- 空気読まずにまた投下です。
今回の投下で文字数4万、原稿用紙100枚突破しました。
そろそろ終わらせることを意識していきたいところです。
過去分は>>66にあります。
今後ともよろしくです。
- 81 :
- ミカサの部屋の前に来た。
コンコンコン
俺はノックをして、ミカサからの返事を待つ。
「はい」
「あ、俺。ユウジだ」
「ああ、早かったのね。今出るからちょっと待ってて」
しばらくすると、ミカサが出てきた。
「お待たせ」
そう言って出てきたミカサは、いつもの軍服姿とは違い、白シャツ白ズボンのリラックスした格好で、首にはいつもの
マフラーを巻いていた。
「それじゃ屋上に行きましょう」
ミカサはそう言って、屋上に行こうとする。俺はなぜ屋上に行くのかと疑問を持ったが、ここは黙って従うことにした。
「ごめんね。さっきは邪魔したかしら」
「何の話だ?」
「彼女とのこと」
ここでいう彼女とは言うまでもなくクリスタちゃんのことだろう。
「いや、そんなことはないさ。別に彼女は俺の恋人でもなんでもない」
「でも、恋人にしたいんでしょう?」
ミカサは俺を横目で見ながら、確信を持った笑顔でそう聞いてきた。
「他人のことに関してはえらく鋭い奴だな」
「ふふ、見てれば誰でも分かるわよ。彼女といる時のあなた、顔の表情が全然違うもの」
「そ……、そうか?」
俺はそれを聞いて、何だか気恥ずかしい気持ちになった。もしかしてクリスタちゃんも気付いているんだろうか。
「自分で気付かなかった?」
「いや、全く……」
「そう」
こんなことを話しながら、ミカサと俺は屋上へと続く階段を登る。俺はミカサの雰囲気が何だかいつもと違うことに気付いていた。
今まではピリピリしていた物腰が、今日は何だか柔らかく感じる。女らしくなった……というか、暖かくなった……というか……。
やっぱり彼氏が出来ると変わるものなんだろうか。
「なあ、ミカサ」
「何?」
「その、エレンって奴とはどうなったんだ?」
俺はその答えを既に知っていたが、わざとらしく聞いてみた。
「知りたい?」
「まあ……な」
ミカサはもったいぶってから俺に言う。
「上手くいってるわ。あなたのおかげよ」
ミカサは小声で囁くように言った。それを聞いた時、急に俺の頭の中にあの時のミカサのあられもない姿が浮かんできた。俺は赤面
して、暗い屋上に出るまで顔を上げられなくなった。
- 82 :
- 「屋上に着いたわ」
ミカサは屋上へと出るドアを開け、俺を外へと導いた。そして、
「今日は夜風が心地良いわね」
と言って、美しい黒髪をたなびかせ、
「ねえ、星でも見てみない?」
と促した。
「どうしたんだよ、突然」
突然のミカサからのロマンチックな申し出に戸惑いながら、俺は夜空を見上げてみた。そこへちょうど吹くそよ風。今夜は確かに
風が気持ち良い。
「星が……綺麗だな。俺がいた世界ではこんなに綺麗に見えなかったぜ」
「そう」
ミカサはそう言って相槌を打ってくれた。
「あれは……いて座の南斗六星だな。ってことは、こっちが南か。するってーと、こっちを向くとはくちょう座があって、あの星がデネヴ、
その上にこと座のベガ、右にいくとわし座のアルタイル、これが夏の大三角だな」
「へえ……」
俺の博学に感心したかのように、ミカサは俺の話に聞き入っている。
「夏から秋にかけては、この夏の大三角の各辺を延長して、色々な星座を探すんだ」
「そう……。詳しいのね」
「まあな。こう見えても昔は動く星座盤と呼ばれて、夜になると友達やその親御さんによく呼び出されたりしたものさ」
「便利に使われていたわけね」
「まあ、そうとも言うけどな……」
アレ?
今、俺は何か重大なことを忘れてないか……? そうだよ。どうして俺がこの世界の星座を知ってるんだ? いや、違う。どうして、この世界
の星座が、俺の世界の星座と同じなんだ?
「やっぱり……、思ったとおりね」
ミカサが狼狽える俺の様子を見て、静かにそう言った。
「どういうことだ?」
俺はミカサに説明を求めた。
「ずっと思っていたんだけど……、あなたがいた世界と、この世界は、実は同じ世界で、時間だけが異なるんじゃないかしら」
「……」
「つまり……、ここはあなたがいた世界の遥か未来の姿で、あなたは何かの原理で、時間だけ飛ばされて来たということ」
「……」
「考えて見れば、あなたと私たちは姿形が似すぎているし、私たち二人なんて同じ東洋人同士、それに……同じ言葉を喋ってる……。
こんなこと、完全な異世界だったらありえないわ」
「……」
- 83 :
- その後、俺はミカサと別れて自室に戻ってきた。ベッドに仰向けになりながら、さっきのミカサの話を何度も反復し、考える。
「確かに……、ミカサの言うとおりだ……」
だとしたら、ここは俺がいた世界から何年後の世界なんだ? 数百年とか、数千年か……?
だとしたら……、俺は……元いた世界に戻れるのか……?
そんなことを考えながら、うとうとと眠りに着こうとしていたら……、
ドンドンドンドン!!
部屋のドアが激しく叩かれ、俺は何事かと思い飛び起きた。すぐさまドアに向かい、
「誰だ、どうした!?」
と呼びかける。
「俺だ、大変なことになった」
ドアの向こうから聞こえたのは、リヴァイの声だった。
「リヴァイ兵士長……、一体どうしたんです?」
俺はドアを開け、リヴァイに問いかけた。
「ここではまずい。とりあえず、部屋に入れろ」
そう言って、リヴァイは強引に部屋の中に入ってきた。そして険しい顔のまま、小声で俺に言う。
「サシャ・ブラウスという娘のことは知っているな?」
サシャ・ブラウス……。クリスタちゃんの友達の、あの娘のことだな。
「はい」
「その娘の班が、遠征の訓練中に巨人の襲撃を受けて壊滅した。壁内でだ」
「……!!!」
「知らせを受けた付近の住人が早馬を飛ばして兵団に知らせて来た」
俺はかなり大きなショックを受けたが、努めて冷静になり状況把握を優先することにした。
「それで被害の方は!?」
「分からん、だがこれから救出に行くつもりだ」
「しかし外は真っ暗ですよ! これじゃ馬も走らせられない!」
「分かっている。だからお前に話しているんだ」
「と言いますと……」
「……お前、あのトラックとやらを運転して救出に行けるか? もちろん俺も同行する」
「場所はどこなんです!?」
「ここだ。そう遠くない」
リヴァイはポケットから地図を取り出し、それを広げて俺に見せた。リヴァイらしからぬ精巧な地図だ。おそらく
専門家が作ったものだろう。
「ここから、10マイルぐらいか。余裕で行けますね」
「時間はどれぐらいかかる?」
俺は地図を詳しく見ながら答えた。
「道が良ければ10分かかりません」
それを聞いてリヴァイは驚愕した表情で言った。
「な……、そんなに速いのか……!?」
「とにかく、準備を」
- 84 :
- 俺は急いで準備を開始した。リヴァイからトラックの鍵を受け取ると、すぐさま倉庫に向かい、トラックのカバーを外し、
中に乗り込む。限り有る燃料のことを考えると、後ろに搭載してあるミサイルは下ろしてから行きたかったが、そんなことを
している時間は無い。俺はサシャがまだ生きていることを祈って、キーを回してエンジンをかけ、ヘッドライトを点灯すると
強くアクセルを踏んで急加速で外に飛び出した。
思ったより、道は良かった。駐屯兵団が豊富な予算を使ってしっかりと整備しているようだ。そのおかげで、俺達は現場に
急行することが出来る。
走っていて感じたことだが、ある意味、事件が起きたのが夜で良かったかもしれない。昼だったらこの街道に、旅行者や
馬車、軍の騎馬などが大勢いて辿り着くのに余計な時間がかかったことだろう。いや、それ以前に、このトラックを走らせること
自体不可能だっただろう。
案の定、こんな真っ暗闇の街道には誰もおらず、俺達は100km近い速度で走り、10分以内に現場に到着することが出来た。
「すごい機械だな……、これは」
リヴァイはトラックの性能に驚いているが、俺はそれどころではない。
「そんなことより、まずはサシャを……!」
俺とリヴァイはドアを開け、トラックから下りた。現場は凄惨な状況だった。巨人が戯れに食い荒らし、後に吐き出しのだと
思われる四肢がグチャグチャになった粘液まみれの遺体がそこかしこに転がっている。
「クッ……」
俺はその異臭と異様な光景に頭がやられ、卒倒しそうになった。しかしサシャの顔を思い浮かべ、膝に力を込め、何とか
踏みとどまった。
「酷いな……」
リヴァイはそう呟きながら、冷静に一体一体体を確認している。こういうところはさすが本物の軍人だ。
これが巨人との戦闘か……。俺は今までの甘かった認識を反省し、転がる体を見回してみた。俺の場合は、リヴァイと違って、
体を詳細に確認する必要はない。サシャだけを探せばいいのだから、女性の体があるかどうかだけを見ればいい。
「頼むから見つからないでくれよ」
祈るような気持ちで周囲を歩き回る。……無い。一体どういうことだ? サシャはいないし、体もない……。
ガサッ ガサッ
探し回ったり、頭を使って落ち着いてきたのか、周囲の音が耳に入ってくるようになった。
ガサッ ガサガサッ
なんだこの音は……? 風で木々がざわめいているんだと思ってたが、何か違うな……。これは何か巨大な生物的な……。
(巨人だ……! 暗闇の中に巨人がいる……!)
俺は、そう直感すると、武器を取りにトラックに戻った。
- 85 :
- これは、5.56mm機関銃……ミニミか。これじゃ巨人の身体を貫通することは無理かもしれないな……。うわっ、これはRPG-7じゃないか!
なんでこんなものが積まれているんだ? 防衛省が研究用に少数を購入したとは聞いてはいたが……。とりあえず、これとこれは持っていか
ないとな。
俺は武器を装備し、懐中電灯を手にとると、さっきの音がした場所に向かった。そこへ、俺に気付いたリヴァイが合流して来た。
「どうした?」
異様な雰囲気を感じ取ったリヴァイが俺に聞く。
「どうやらあの辺りに巨人がいるみたいだ」
「何?」
それを聞いてリヴァイは少し驚いた顔をしたが、覚悟はしていたのだろう、すぐに元の顔に戻って、
「それで、どうするつもりだ?」
と聞く。
「まずは状況を確認する。この暗闇の中だ。戦う必要が無ければさっさと撤退したい」
「だが、あの娘はまだ見つかっていないぞ」
「……」
サシャのことだ。それは俺も気になっている。しかし、巨人が本能的に近くの人間を襲う特性があるのなら、その巨人の近くにサシャが
いる可能性が高い。
ガサッ ガサッ
……近い。俺は決の覚悟で、物音のする方に向けて、懐中電灯のスイッチを入れた。
「で……、でかい……」
目の前には、15メートル程はあろうかという巨人が、大きな岩が並ぶ岩壁に身体をくっつけてガサゴソと何かをしている姿が映った。
「15メートル級か……。この暗闇の中でこんなに活発に動いているとは……奇行種か?」
リヴァイはそれを見ながら、冷静に分析している。こういうところは、さすがプロだ。常人ならパニックで腰が抜けそうなこの状況で、
すぐ側でこれだけ冷静にいてくれるのは、本当に頼りになる。
「だ……、誰かそこにいるんですか!?」
そこへ、突然女性の叫び声が聞こえた。聞き覚えがある……。この声は……サシャだ!!
「た、助けてください!! 巨人に襲われているんです!!」
声は巨人が何かをしている岩陰の方から聞こえる。そうか、この巨人は岩の隙間に手を突っ込んで、岩陰に隠れているサシャを捕まえようと
しているんだな。
「サシャ!! 大丈夫か!? 待ってろ、今助ける!!」
俺は、サシャに向かって叫んだ。
「部隊長さん!? 部隊長さんですか!?」
「そうだ!! 安心しろ!! もう大丈夫だからな!!」
とはいえ……。状況はかなり悪いな。巨人はもうこっちに気付いてしまって、こっちを向いているし、サシャと巨人の距離も近すぎる。
これじゃ、ミニミを撃ってもうなじにダメージを与えられないし、RPGをぶっ放せば巨人は粉々になるだろうが、サシャも一緒に粉々だ。
- 86 :
- 「おい、何をしている。巨人の動きは速いぞ」
すぐ横でリヴァイが呟く。
「分かってる、分かってるが、うなじが見えないと撃てないんだ」
「なんだ、それなら敵に後ろを向かせれば良い訳だな。お安い御用だ」
そう言うと、リヴァイは立体起動装置のアンカーを発射して、暗闇の中に消えていった。俺は間髪入れずリヴァイに呼びかけた。
「後ろを向かせたらすぐにそこから離れてくれ!」
「分かった!」
リヴァイは巨人の後ろに回って、巨人の後頭部から背中にかけてデタラメに切りつけた。
「クッ、明るければうなじに一撃なんだが、さすがに暗すぎるな……」
リヴァイの攻撃は急所を掴めないが、しかしそれを喰らった巨人は、暗闇の中、俺に背後を向けて必でリヴァイを捕まえようとする。
その様子を確認すると、リヴァイは立体起動装置のアンカーを遠くの大木に撃ち込み、すばやくその場から離れた。俺はその瞬間を狙って、
ミニミの5.56mm弾を毎分1000発の速さで巨人のうなじに向けて連射する。
ドターン!!
と大きな音を立てて、その場に前のめりに倒れこむ巨人。どうやらやったようだ。
ザッ
同時に、リヴァイが立体起動装置を使って俺の隣に戻って来た。
「倒したようだな」
「ああ……」
俺はなおも倒した巨人に懐中電灯の光を当てて動きを観察する。サシャを救出しようと近づいた瞬間起き上がってグワーッと襲いかかって
こられたら一巻の終わりだからだ。
「俺はあの巨人の生を確認してくる。お前は娘の救出に行け」
そう言って、リヴァイは持参していた松明に火を灯した。
「分かった。頼んだぜ」
承諾した俺は、懐中電灯を携えサシャが隠れている岩陰へと走った。
「サシャ!! どこだ!? サシャ!!」
俺は彼女の名を叫びながら、懐中電灯の小さな光だけを頼りに必で探しまわる。クソッ、どうして返事が返ってこないんだ。まさか
彼女の身に何かあったのか? そんな不安を感じつつ、俺は目に付く岩の隙間に片っ端からライトを当てる。……いた!!
「サシャ!!」
俺は、岩の隙間の中で、よほど怖かったのだろう、頭を抱えてうずくまって震えているサシャに大声で呼びかけた。
「あっ、ぶ、部隊長さん!?」
ようやく俺の声が届いたのか、彼女は顔を上げ俺の方を見た。
- 87 :
- 「大丈夫か!? 出れるか!?」
「は……、はい!!」
そう言って、まだ助かったという実感が沸かないのだろう、蒼白な顔をして岩の隙間から外にでようとするサシャ。
「あっ!」
しかし、両手両足に力が入らないのだろう。岩のくぼみに手足がかからず、何度もズルズルと滑り落ちてしまう。
「待ってろ、手をかしてやる」
見かねた俺は、岩の隙間に手を突っ込んで、サシャの右手を握ると、全身の力で一気に彼女を引っ張りあげた。
ズルッ
出てきた瞬間、腰を抜かしてその場にへたり込んでしまうサシャ。そんなサシャの背中をさすりながら、
「怖かっただろう。もう大丈夫だ」
と安心させるべく呼びかける俺。
「ありがとうございます……。もう大丈夫です……」
じきにサシャは安心してきたようで、呼吸を整えてゆっくりと立ち上がった。
「お……、おい、本当に大丈夫か?」
まだふらつく彼女を心配して声をかける。
「は……、はい」
その時、彼女の膝が力なく折れ曲がり、俺に向かって倒れかかってきた。
「わっ!」
俺は彼女を転ばせまいと全身を使って支えたが、その姿勢が恋人同士が抱きあうような形になってしまった。びっくりして、思わず声を出す俺。
「す、すみません! 部隊長さん……!」
サシャは慌てて離れようとする。が、俺は彼女の腕をぐっと掴んで離さない。
「いや……、いいんだ。このままで」
そう言って、俺はその姿勢のまま反転し、彼女に背中を向けると、未だガクガクと震えている彼女のひざの裏に手を回し、そのまま背中にしょって
おんぶしてやった。
「あ……ありがとうございます……」
割と長身な彼女は、恥ずかしそうに俺の後ろでそう呟くと、自分から身体を密着させてきた。
ドキッ
彼女の息や、柔らかい身体の感触が俺の背中に伝わり、心臓が鼓動を上げる。
(確かに……、このほうがおんぶしやすいっちゃーしやすいんだけど……)
俺の血流が下半身の一部分に集中し、ちょっと歩きにくくなった。
- 88 :
- サシャがいた岩場から出ると、リヴァイが暗闇の中さっき倒した巨人のうなじ部分をまじまじと観察しているのが見えた。
「リヴァイ兵士長!」
俺が呼ぶと、リヴァイはこちらに気付き、俺の背中にいるサシャを見つけて言った。
「良かった。その娘は無事だったんだな」
「行きましょう、リヴァイ兵士長」
この巨人は倒したとはいえ、他にもまだいるかもしれない。サシャの班を襲った巨人が一体だとは限らないのだ。それにこの暗闇だ、もし戦闘に
なったら次も勝てるという保証は無い。俺はリヴァイを促し、早くこの場から離脱することにした。
「こ……、これは……?」
トラックを初めて見るサシャは、目を見開いて驚いていた。
「兵団が極秘に開発している最新式の馬車だ。極秘だから絶対に誰にも言うなよ。人に話すならお前を消さなきゃならん」
リヴァイが心にも無いことを言って、サシャに脅しをかけた。
「ところで、これからどうするんです?」
俺はトラックを運転しながらリヴァイに尋ねた。
「この近くに俺の縁者が経営している宿がある。今日のところはそこに泊まる」
「トラックはどうするんです?」
「その宿にでかい馬小屋がある。今夜はそこに隠して、明日エルヴィンにでもカバーを持って来てもらうさ」
「分かりました」
俺はリヴァイの指示に従って、その宿に向かった。
宿に着くと、リヴァイの縁者という男が俺達を出迎えてくれた。この男も元軍人なのだろうか。ただ者ではない気配を感じる。
「よく来たなリヴァイ。言われたとおり馬小屋は空けといた。中も見えないようにしてある。自由に使うがいい」
「すまんな、恩に着る」
リヴァイは男にそう言って、俺にトラックを馬小屋に入れるように指示を出した。
「また何か怪しげな兵器でも開発しているのか?」
「まあな。そんなところだ」
どうやらこういうことは初めてではないらしい。ま、そのほうが俺達にとっては都合が良いが。
「部屋は何部屋必要だ? 二部屋か? 三部屋か?」
男がそうリヴァイに聞いた時、リヴァイが俺の方を見た。
「な……、なんです?」
「どうなんだ? 二部屋か? 三部屋か?」
慌てる俺に、なぜかそんなことを聞くリヴァイ。おいおいおい、これってセクハラじゃねーのかよ。俺は反射的にサシャの顔を見た。
サシャは真剣な顔で俺の方を見ていた。その後、俺は気付いた。あ……、これこそセクハラじゃねーか……。
「あの……、三部屋で……」
俺は慌てて顔の向きを戻し、小声でそう答えた。
「ということなんで、三部屋だ」
リヴァイは口元に笑みを浮かべながら、宿の経営者の男にそう答えた。俺はその時思ったが、意外とこの人、リヴァイ兵士長は結構
お茶目な人なのかもしれない。
- 89 :
- 「ふう」
俺は割り当てられた部屋に入ると、さっさとシャワーを浴び、歯を磨き、パジャマに着替え、ベッドに横になった。
「今日は色々あって疲れちまったよ。とっとと寝よう」
そう独りごちながら、ランプの火を吹き消し、部屋を真っ暗にする。
……。
……。
……寝れない。
当然だな。あんなスリリングなことがあった後だ。実はまだ心臓がバクバクしてるんだぜ。
トントントン
その時、俺の部屋のドアが3回軽くノックされた。
誰かな……? まいった。今日に限ってランプの火を消しちまったから、暗くて何も見えない。ベッドからドアまで歩くのも一苦労だ。
「誰? 何か用?」
俺は何とかドアまで辿り着き、ドア越しに外にいる人間に呼びかけた。
「私です……。ちょっといいですか?」
「ああ、サシャか」
俺はドアを開けた。サシャは薄暗い廊下の中でカンテラを持って立っていた。
「どうしたの? 何かあった?」
俺は心配してサシャに尋ねる。
「すみません、ちょっと入っていいですか?」
「あ……、ああ、どうぞ」
そう言って、俺は部屋にサシャを招き入れる。サシャが持っているカンテラのおかげで、部屋の中がぼんやりと明るくなった。とりあえず、
サシャのカンテラから火を借り、部屋のランプにも火を点けた。これで大分明るくなった。それでもまだ暗いが、この世界では夜はこんなもんだ。
サシャが椅子に座ったので、俺はベッドに腰をかけた。
「……」
そして、しばしの沈黙。とりあえず俺は、こういう時、何を言っていいのか分からない。
「あの……寂しくて、なんだか震えが止まらないんです……。今夜は一緒に寝てもらえませんか……?」
- 90 :
- 「……」
「……」
「……」
「……」
……えっ? 今、何て言ったの? 寂しくて、震えが止まらなくて、一緒に寝て欲しいって?
「あの……、サシャ?」
「駄目ですか……?」
今さら気付いたが、サシャはパジャマ姿で、自分の枕まで持って来ていた。この部屋で俺と一緒に寝る気満々だ。
「そ……そりゃあ、駄目だよ……」
「どうしてですか……?」
こういうことを意識すると、どうしても目線が、サシャの胸とか、あそことかに行ってしまう。
ごくっ
サシャのパジャマの襟から胸の谷間が見える。いや、見えるだけじゃない。そこから、芳しい匂いというか、女性フェロモンが漂って
いることさえ感じられる。パジャマのズボンの下にはパンツを穿いているんだろうか。穿いているんだとしたら、どんなパンツを穿いて
いるんだろうか。そのパンツの中はどんなふうになっているんだろうか。匂いや女性フェロモンがかなり充満しているんだろうか……。
そんなあらぬ妄想まで抱いてしまう。
「だ……だめだめ、女性フェロモンにやられて、エッチしたくなっちまうから、本当に駄目なんだ」
俺は冗談めかしてそう言った。これで彼女も諦めるだろう。と思ったのだが……。
「エッチしたくなるんですか? それなら……、エッチしましょうよ……」
え……ええっ!?
「据え膳食わぬは男の恥ですよ」
そう言って、彼女は椅子から立ち上がり、俺にキスをして、そのまま俺をベッドに押し倒した。
- 91 :
- 次回に続きます
- 92 :
- キターーーーー(゚∀゚)ーーーーーッ!
乙! 続きはよ!
- 93 :
- >>79
雑談の流れを断ってしまいすみませんでした。
私が思うに、作品への愛というのは、作者が好きな(書きたい)作品を書いている
時にしか出てこないものだと思います。
他人の意見を気にしながら書きたくもないシチュエーション等を書いていると、
その作品のみならず、その作品に出てくる登場人物にも愛情を持てません。
私の作品も色々と批判があることは分かっていますが、結局は自分が書きたいものしか書けません。
愛がある= シチュエーションの問題ではなくて、作者が自分の好きな作品を書けているかどうかだと思います。
- 94 :
- ドギーマンええこというやん
このスレはNTR排除の声がでかいが
好きなキャラほどいじめたいという変態の旦那もいるんやで
- 95 :
- ドギーマン 毎回読んでるけど エロくはないけどおもしろいよ
おもしろければNTRだろうがなんだろうがいいよ つまんなきゃ読まないし
気にせずどんどん書きなよ
- 96 :
- 俺もNTRは嫌いじゃないな
でも、俺の場合は『俺 →← ヒロイン ← 主人公』っていう関係を勝手に妄想してて、
主人公とヒロインが楽しそうにセクロスしてるのを見て
『俺の〇〇ちゃんが、あんな奴と幸せそうにセクロスする淫乱だったなんて・・・』って思うと凄く興奮する。
主人公が俺(読者)に見せ付ける様にヒロインを調教してた奴はフルボッキした。
特に、主人公がニヤニヤしながら「しゃぶれよ」って言って突き出した汚いチンポを、
大好きなヒロインが嬉しそうに頬張ってたシーンはヤバいかった。
だから、純愛なんか好きじゃないのに、NTR好きとも分かり合えないから悲しい
- 97 :
- 俺→←ヒロイン
とか言う時点で既にNTRとかそういう問題じゃなくなってる
- 98 :
- 別にNTRを排除してるわけじゃない。
御託ばっかりで全然SSを書かないNTR厨はいらないだけ。
- 99 :
- 性癖自慢にかける時間をSSにかけたらいいのにね
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