2013年07月レズ・百合萌え587: STARDRIVER輝きのタクトで百合 (87)
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STARDRIVER輝きのタクトで百合
- 1 :2011/01/24 〜 最終レス :2013/02/28
- 颯爽登場!銀河美少年!
- 2 :
- 糸冬
- 3 :
- できたばかりのスレ、このまま終わらせてたまるかーっ!
非常にありがちなネタをやっておこう!
以下数レス頂戴します。
16話直後のヨウ姉妹で。
『Doubt&Trust』
- 4 :
- 「ねぇ、マリノ? ちゃんといるんだよね?」
「ちゃんといるよ、ミズノ」
今朝からずっと、幾度となく繰り返してきた質問を、またミズノが投げかけてきて。
もう何度目か分からないけれど、呆れず、厭きれず、マリノはたった1つの答を返した。
島を離れる船の上で再会した時から、ミズノは決して、マリノから離れようとはしない。
何しろ、トイレの個室にまで一緒に入る始末である。
そして今、本土の港近くにあるホテルの一室、そのユニットバスに、2人一緒に入っていた。
「……家より狭いね、このお風呂」
「仕方ないよ。温泉旅館じゃないんだもの」
家の湯船は、2人が向かい合って入っても、足先さえ触れない程度に広かった。
しかし、ユニットバスでは、油断すれば足先が相手の腰部に触れてしまう。
マリノはふと、足を動かして、ミズノの腹部に爪先を差し出してみた。
そのままくすぐるように、両足を軽くばたつかせてみる。
そうすれば、ミズノはくすぐったがるのかもしれないと思っての行為だ。
意に反して、対面にいる妹は、軽く身を捩るだけで、笑い出しはしなかったけれど。
笑う代わりに、縋るような目で、マリノを見つめてくる。
- 5 :
- 「もっと触って、マリノ」
「もっとくすぐって欲しいの?」
「違うよ、触って欲しいの」
「こう?」
中途半端に上げていた足を下ろし、マリノは両手ですぐ側にあったミズノの両足に触れる。
指の腹で、やわやわとふくらはぎを突いていると、急に湯が跳ねた。
ミズノが中腰になって、マリノの方へ近づいてきたのだ。
そうして、いつかマリノがしたように、額を軽くぶつけてくる。
「もう! 分かってるくせに」
「何のことかな?」
「そんなんじゃ、足りないって」
「そっか、足りない、か」
ミズノの膝がマリノの足の間に下り、左手が浴槽の淵に置かれる。
そして右手は、それらの動きを黙って見ているマリノの頬に添えられた。
ミズノが何をしたいかなんて、マリノには勿論分かっている。
だから、マリノが合わせるように少しだけ顔を上げるだけで。
計ったかのように、2人の唇が重なり合う。
「……ん。マリノ、マリノ、マリノ」
「ミズノ、ミズノ、ミズノ。……ふ」
幼い頃、恐らく他の子どもがそうであるように、マリノ達もふざけてキスをしていた。
けれど、キスの意味とか、少女達がキスに持つ憧憬とかを知ってからは、
いくら仲の良い双子であるとは言え、唇で触れることはなかったのにな、とマリノは思う。
全然嫌ではなく、むしろ心地良いのだから、是非も無いが。
- 6 :
- 「マリノの口、あったかいね」
「ミズノの方こそ、あったかいよ?
姿勢、きついでしょ。十分温まったし、お風呂出よっか?」
「もう少し、このままがいい」
「そう?……んむ」
あの問答と同じように、何度も何度も繰り返し、2人はキスをする。
第3者からすれば、まるで失恋の傷を舐めあっているように見えるかもしれない。
けれど、マリノはちゃんと分かっている。このキスは、互いを確認しあう為の儀式だ。
現実が、幻の実在を認識する為に。
幻が、現実の実在を認識する為に。
お互いが、お互いの存在を深く互いに刻み込む為に、必要な行為である。
「このお風呂、狭いけど……狭くて良かったかも」
「どうして?」
「狭い方が、マリノを感じていられるもん」
「そうだね」
相手の存在を不安に感じているのは、ミズノだけではない。
マリノもまた、己が本当に存在し、同じ世界にミズノが正しく実在しているのか不安だった。
ミズノが第1フェーズで作り出した己が、果たして封印を破られた後も存在できるのか。
ひょっとして、今マリノが感じているのは、ただの都合のいい妄想なのではないか。
己が封印解除後も存在している今は、マリノがそう思い込んでいるだけの夢で。
幻であるマリノが知らない現実では、ミズノが1人、寂しさに耐えているのではないか。
- 7 :
- 考えていると、きりが無い。
だからマリノは、思考を放棄し、全身の感覚を研ぎ澄ませた。
ミズノの唇、ミズノの肩、ミズノの指先、ミズノの濡れ髪。
自分に触れるそれらの柔らかさ、温かさは、確かに存在するのだとひたすら信じる。
受け止める、己自身もまた、間違いなくここにあるのだと。
そうして口付けを繰り返していくうちに、徐々に身体が熱くなっていくように、錯覚する。
いや。この熱は錯覚なのだろうか。果たして本当に……?
「ねぇ、マリノ。お湯が熱くなってきてない?」
「っ! ちっがーう! 長湯しすぎて、のぼせそうになってるの!
いけないいけない。上がるよ、ミズノ」
ミズノの声に思考を取り戻したマリノは、慌ててくっついていた身体を剥がし、立ち上がる。
茹で上がりそうな様子のミズノの腕を掴み引き起こそうとすると、僅かに抵抗を感じた。
立ち上がろうとしない妹の方を見ると、妙に熱い視線とかち合う。
「ちゃんといるんだよね?」
「ちゃんといるよ」
「じゃあ、もう1回」
そう言って目を閉じたまま、動こうとしないミズノ。
マリノは息を吐き出すと、妹の脇の下に腕を差し入れ、無理矢理身を起こした。
「ほら、ちゃんと立って!」
「あと1回はー?」
「ここから出たら、してあげるから」
「じゃあ、出るー!」
- 8 :
- 浴槽の縁をまたぎ、脱衣スペースへミズノが先に足を下ろす。
そのまま振り返るミズノは期待のこもった笑顔を浮かべている。
だが、少し不安が翳っている事に、気付かないマリノではなかった。
大丈夫、この浴槽は、2人を遮る境界などではない。
私達姉妹はちゃんと同じ世界を見て、同じ世界にいる。
それを証明するように、マリノは自分も足を伸ばす。
心に浮かぶのは、ミズノが教えてくれた魔法の呪文。
カタミ ワカチタ ヤガダンセ
伸ばした足は、ちゃんとミズノと同じ狭いスペースに届いた。
両足を揃えて、マリノはミズノに並び立つ。
そしてすぐに、口付けた。じっくりと、時間をかけて。
「ちゃんと、約束は守ったよ?」
「えっへへー」
少しだけふらつきながら、それでも元気に、ミズノがユニットバスを飛び出していく。
ゆったりとそれを追いかけながら、マリノはそっと指先を唇にやった。
家族愛、姉妹愛。互いを必要とする気持ち。それらが入り混じった、最後のキスに。
これまでにない愛しさを感じたのは、自分だけなのかどうか、考えながら。
おわり
- 9 :
- このスレ立てたのワコだろ
- 10 :
- タイトルがディーグレイマン
- 11 :
- >>3
GJ、やっぱこの双子ちゃん可愛すぎるわ
>>9
ワコはスガタク派のBL脳だから百合には興味ないんじゃねw
- 12 :
- キスシーン発表時、わざわざ「今回は男女」とサリナ部長が言ってたからな
「今回」が男女なら、「前回」は女同士だったんじゃないかと妄想してしまうww
ひょっとして、ジャガーとタイガーが舞台上でキスを……とかな
それがきっかけで、ワコが同性愛に目覚めてたりしてww
- 13 :
- 糸冬
- 14 :
- >>13
いい最終回だったよね
- 15 :
- 抜いた?
オレは3発抜いたよ
- 16 :
- 双子ちゃん退場後はケイトが百合要員として動いてほしい
- 17 :
- ケイトは百合っ子っぽいよな
本当はスガタじゃなくてワコのこと好きだったんじゃね?
とか前は思ってたけど、野球回でその線は消えた
あとカナコ×シモーヌもいいよな
- 18 :
- とりあえず双子とシモーヌ→カナコは鉄板
- 19 :
- 超わかる。カナコ様×シモーヌは鉄板。
あとマンティコール×スカーレットキスが好きなんだが同士はいないか?
- 20 :
- キーキー言いながら悔しがってるスカーレットキスを見ながらニヤニヤするマンティコールですね、わかります
- 21 :
- 天斎
ttp://epcan.us/jlab-ep/s/ep53826.jpg
どう見ても朝チュンですありがとうございました
- 22 :
- >>21
ヤダ・・・ゾクゾクしちゃう!
- 23 :
- やっぱり双子出ないのが寂しいな。コウマドはセラムンのはるみちっぽい
- 24 :
- そうだね。ケイトもっていうかこの学園の生徒全員百合っ娘素質あるよなw
- 25 :
- この島にノンケはいません(キリッ
- 26 :
- まあ公式がタクスガやっちゃうくらいだからな
百合展開ももっと増やしてほしいわ
特に今おとな銀行なんかはカナコ様とシモーヌだけという持ってこいの環境だからな
- 27 :
- タカシの変わりにシモーヌがカナコのマッサージ。カナコはきっと挑発的な感じで意地悪する。ムキになるシモーヌ。ちょっとじゃれあう。自然な流れでキマシタワー展開←ココマデ受信した
- 28 :
- なんでマッサージ回の前に双子を退場させた!!
最新話の感想はこれに尽きる
- 29 :
- >>28
マッサージじゃなくて水着回?
- 30 :
- >>29
そうだね
こないだの水着回にしてマッサージ回
- 31 :
- ワコちゃんはそろそろBL妄想じゃなくて百合を妄想すべき
- 32 :
- いっそ自分で参加するのもオッケー
ワコ×ミズノもいいよな
- 33 :
- >>27が頭から離れないんだ……。
以下妄想。
- 34 :
- 「シモーヌ。こっちへ来て」
「はい、奥様」
風呂上りの女主人に頼まれ、用意したトロピカルジュース。
いつものように寝室のテーブルへグラスを置くと、
ベッドに腰掛けていたその女主人……カナコに呼ばれた。
バスローブ姿の、グラマラスな人妻女子高生。
普通の男の子なら、きっと一目見ただけで脈拍が早くなったり、興奮したりするだろうけど。
カナコに仕えて一年以上の私はもう、彼女の裸を見ても、何の感慨も起きない。
「ちょっと、揉んでくれるかしら?」
「私が……ですか?」
「タカシの代わりの男の子、まだ見つからないんだもの。
やってみて、シモーヌ」
「……はい」
私の承諾を得るとすぐ、カナコはバスローブのまま、大きなベッドの上でうつ伏せになった。
……さて、どうしたものか。
「それでは、失礼します」
「えぇ、始めて頂戴」
- 35 :
- 運動部である事もあってか、タカシは人体のツボ……のようなものをある程度把握していた。
けれど私には生憎、そのような知識は無い。
何度も見ていたタカシのマッサージを思い出しながら、ベッドに上がる。
確かタカシは、こうしていた筈だ。
タカシの動きを思い出しながら、恐る恐る、マッサージを始める。
「初めてですので、至らない点が多々あると思いますが」
「構わないわ。何かあったら遠慮せずに言うから」
「かしこまりました」
そう言えば、1年も彼女と共にいるけれど。
カナコと同じベッドの上にいるというのは、初めてかもしれない。
そう考えると、不意に手が滑った。
気付いたであろう奥様は、しかし何も言わない。
見逃してくれた事に安堵しながら、私は手を動かし続ける。
私の正体がカナコに知れていることを知って。
あの銀河美少年に、カナコの事を大好きなんだねと言われて。
それからの私は、少しおかしい。
1年以上も同じような暮らしを続けてきた筈なのに、
端々に、これまでにない、よく分からない感情を見つけるようになってしまった。
そして、その度に動揺する。たった今のように。
どうしたというのだろう?
- 36 :
- 「やっぱり、ちょっと力が足りないわね」
「申し訳ありません、奥様」
「貴女、ちょっと私に乗ってみてくれる?」
「は?」
「腕の力では足りないなら、全身の力で押してみればいいんじゃないかしら?」
それは。それはつまり、私にカナコを踏めと言っているのか?
使用人が、主人を踏む?
そんな倒錯的な事を、私にしろと?
いや、愛人の隠し子が本妻を踏みつけにする、と置き換えれば、アリなのか?
「えぇと」
「遠慮なんていらないわ。むしろ、遠慮しないで。
貴女の軽さなら、躊躇なく力を込めて踏んでもらう位が丁度いいと思うから」
「……かしこまりました」
承知して、ベッドの上で立ち上がる。
高いベッドから見下ろす光景は、やはりこれまでにない新鮮なもので。
息を飲み、意を決して、右足の踵でカナコの背骨の辺りを圧す。
「やっぱり、この方が腕で押すよりずっと効くわ」
「はい」
バスローブ越しに、カナコの背の筋肉が動くのを感じた。
きっと、彼女は気持ち良いのだろう。じゃあ、私はどう?
主人を踏みつける事に対する、少しの罪悪感がある。
けれど、それだけじゃない。これは……高揚感?
私の鼓動は、どうしてこんなに速くなっているのだろう?
「シモーヌ、もっと強く」
言われるがまま、踵へもう少し体重をかける。
すると、カナコが少し身じろぎした。
漏れた吐息に含まれているのは、きっと苦しさではなく、心地良さだ。
その証拠に、若干横を向いたカナコの口元が緩んでいる。
- 37 :
- 嬉しそうなカナコの横顔に、私は奇妙な感覚を覚えた。
このまま、色んな所の凝りをほぐして、喜ばせてあげたいという気持ち。
もっと体重をかけて踏んでみて、苦痛の表情を見てみたいという気持ち。
とんだ矛盾もいいところだ。けれどそれらが、私の中でせめぎあっている。
右足を、背から肩甲骨の辺りへと徐々にずらしていく。
さぁ、カナコはどんな反応をする……?
「……ん!」
カナコが上げた小さな叫びに、私は咄嗟に足を細い背の上からどける。
痛い思いをさせたのだろうから、きっとここは謝るべきなのだろう。
なのに何故か、私の口から謝罪の言葉は出てこない。
むしろ、自然と浮かびかけた笑みを堪えるのに必だった。
認めよう。
私はカナコを見下ろし、彼女に痛みか喜びかを与えられる今の状況に、興奮している。
「申し訳ありません、奥様。次は加減しますので」
淡々とした風を装いながら、私はマッサージを再開する。
カナコに止められるかもと思ったが、制止の声はかからなかった。
少しだけ見える彼女の瞳が、楽しそうに見えるのは、私の気のせいか。
それよりも、問題がある。
このマッサージは、どれだけ続ければいい?
私の中で軋む音をたてている理性は、どこまで保てる?
以上、終了。
スレ汚し御免。
- 38 :
- >>37
gjすぎる!
不甲斐ない妄想を文にしてもらって感謝m(__)m
- 39 :
- イッツアGJ
ぜひ続きも読んでみたい
- 40 :
- はっちゃけたケイトが可愛かった
- 41 :
- ケイトはワコとアイドルユニットデビューすればいい。
ケイトはワコの天然さに、ワコはケイトのギャップに、それぞれ振り回されそう。
そして一緒に仕事するうち、友情以外の何かが芽生えちゃったり?
- 42 :
- カナシモいいよ、カナシモ
- 43 :
- 4chanでコウ×マドカスレ立てたら荒らし扱いされてアク禁喰らった。
正直訳わからないんだがな…
非百合の荒らしスレ立てたとか言うんならいざ知らず…
まあ…もう行かないつーか行けないのだが…
- 44 :
- >>42
同意。
折角同士がいるんだから、ちょっと調子に乗ってみる。
- 45 :
- 立ち居振る舞いどれ1つをとっても、どこか艶かしい。
さすがは人妻女子高生と噂されるカナコの数歩後ろが、私の定位置だ。
カナコの髪から零れる微かな香りを感じ、均整の取れた背中を見ることが出来るこの位置を、
獲得できるものなら得たいと思う男の子は多いだろう。
以前の私は、復讐心から、この位置を誰かに譲る事などあり得ないと思っていた。
ならば、母の真意を知らされた今の私が、この位置に留まっているのは何故だろう。
単なる惰性、だと良いのだけれど。
「シモーヌ、ちょっとこちらへ来なさい」
「如何なさいましたか、奥様」
「リボンが曲がっているの。直してあげるわ」
「……いえ、自分で直しますので。結構です」
「いいから、こっちへ」
不意に振り返ったカナコが、私に手招きしている。
前を歩いていた彼女が、後ろにいた私の制服の乱れに何故気づいたという不思議も、
使用人が自身で出来る事に、わざわざ主人自ら手を出すという不自然にも、気付いたけれど。
そもそもこの女子高生を、ごく普通の常識で計ろうとする方が間違っているのだ。
私は敢えて何も考えず、歩みを進め、カナコのすぐ側へ近づく。
するとカナコは手に提げていた鞄を足元に置き、私の襟元へ手を伸ばしてきた。
- 46 :
- 「ねぇ、シモーヌ。この状況をどう思う?」
「は?」
「貴女、知っている?
目に付いたゴミを取ってあげるとか、発熱があるか確かめてみるとか。
或いはこうして、襟元辺りを直すとか……。
こういう仕草は、後ろから見ればキスをしているようにも取られかねないらしいわよ」
「それは……現実では考えられない、勘違いですね」
カナコの感覚は、私とは大いに違う。
彼女の価値観は、実体験よりもむしろ、ドラマや漫画の類から培われているようだ。
ただ2人の人間が顔を近づけているだけで、すぐキスに結びつけられてしまっては、
内緒話も、抜け落ちた睫を取って貰う事も、化粧の手ほどきも、
おいそれとは出来なくなってしまうじゃないか。
呆れた私の答に、しかしカナコは嫣然と笑う。
「でもそれって、ただの勘違いで終わってしまうものばかりなのかしら?」
「と、いいますと?」
「こうして近づくと、顔のパーツがよく見えるでしょう?
自分でも気付かないうちに、相手の唇に魅入られて、吸い込まれそうになって……。
そうしたら、勘違いは勘違いじゃなくて、本当になるんじゃない?」
「勘違いが、本当に……」
「よく見ると、柔らかそうで、食べたくなるような口をしているのね、貴女って」
カナコの指先が、リボンではなく、私の唇周辺に触れた。
どうやら、リボン云々はただの口実らしい。
ただ、この状況を作り出すために、他愛ない嘘をつく。
「シチュエーションを楽しむ」ことを重要視するカナコらしい行動に、
私は呆れながらも、彼女の唇から目を離す事ができなくなっていた。
カナコの顔など、見飽きる程に見てきた筈なのに。
ただ距離が近く、熱っぽい視線を送られているだけで、こんなにも惹きつけられている。
どうしよう、だんだん、カナコの顔が近くなってきて……。
避けなければいけないのに、魔法がかかったように、動けない。
まるで本当に、カナコの唇に魅入られ、吸い込まれそうになっているかのように。
- 47 :
- 「……なんて、ね」
「!」
あと数センチ、というところで、カナコがふと目を瞑り、私の顎から手を離した。
その瞼が開いた時には、いつもの余裕ある笑みに戻っている。
まさか、からかわれた?
私の疑念を裏付けるように、カナコは挑戦的な目をしてみせる。
「シモーヌは可愛いわね。こんなよくあるシチュエーションに、動揺するなんて」
……やはり、からかわれたらしい。
先程までの熱っぽさも、私の唇にかけた言葉も、全ては彼女特有の冗談だったのか。
我ながら、振り回された自分が情けなくなる。
1年も共に過ごした中で、カナコの冗談好きにも慣れたと思っていたのに。
容易く引っかかって、こんなに顔を赤くしてしまうなんて。
あと数秒もあれば、本当にキスをしてしまうところだ。
「そんな、動揺なんて」
「誤魔化さなくてもいいのよ。その素直さが、貴女の魅力なんだから」
ふふ、と微かに笑って、カナコが荷物を取り、歩き出す。
慌ててその後を追いながら、私は心の中で誓った。
今度からは、出来る限り、ドラマや漫画を読むことにしよう。
カナコの言う「よくあるシチュエーション」を勉強しておくのだ。
彼女の冗談に振り回され、生まれた熱を持て余すなんて、まったくもって、冗談ではない。
- 48 :
- 以上。
稚拙すぎてごめん。
19話冒頭でシモーヌが両親不在シチュについてああも語ったのは、
こういうカナコの教育(?)のせいだと勝手に思ってる。
- 49 :
- カナシモはやっぱりええのぅ
- 50 :
- GJ
公式でも自分の顔より奥さまの顔ばっか見てるもんね
シモーヌ
- 51 :
- 本当は奥様のこと大好きだもんな
カナシモかわいいよカナシモ
- 52 :
- グッジョブ!
いつの間にカナシモだらけになったんだ。
いいぞ、もっとやれ
- 53 :
- シモーヌはなんか百合っぽい子だなあって思ってたら、主役回がホントに百合でワロタw
- 54 :
- 20話ヘッドが凄かったが脳内百合妄想も負けてない
とりあえずマリミズ双子はやっぱ正義。
バレンタインは2人で頑張って作って食べさせ愛したに決まってる!
- 55 :
- 双子とカナシモはガチすぎるぜよ
- 56 :
- コウちゃんとマドカさんも忘れちゃいかんよ
- 57 :
- その二人は今までピンとこなかったけど最新話の
「ウィンドウスターのサイバディがまだ動かないのに勝手にゼロ時間を解除するなー!」
みたいなのは良かったな
- 58 :
- コウマドはセラムンのはるみちすぎるww
しかし最新話のコウさんはマドカのナイト様だったな
- 59 :
- 流れを読まずに、マンティコールとスカーレットキスのSS投下します。
本編13話から14話の辺りです。
- 60 :
- 珍しく、人気の無い電気柩の側を通り抜けようとして、
ベニオ……スカーレットキスは歩みを止めた。
科学ギルドのメンバーは休憩中らしく1人もいないというのに。
調整中なのか開放された電気柩の側に、見覚えのある特徴的な輪郭が見えたのだ。
気付くや否や、すぐに踵を返そうとしたスカーレットキスよりも早く。
派手な服装をした女が振り返って、楽しそうに話しかけてくる。
「あらぁ。2度目の敗北を味わったばかりのスカーレットキスじゃない。
ひょっとして、またページェントを復元してもらうつもりで来たのかしら?
止めといた方がいいんじゃないのぉ?
3度目の敗北を味わっちゃうオチになるのが目に見えてるんだから」
「アンタ、それ以上言ったら本当にすわよ!」
「いやーん、怖ぁい。暴力はんたーい」
広げた扇子で顔を覆ってはいるが、マンティコールはきっと満面の笑みをたたえている。
その様子が手に取るように分かって、スカーレットキスは拳を握り締めた。
そもそも、スカーレットキスはこのマンティコールが好きではない。
というか、言ってしまえば大の苦手である。
第一印象が良くなかったし、初対面の時から皮肉を言われたのだ。
苦手意識を持つな、という方が無理がある。
- 61 :
- 「バニシングエイジの他の連中は? 一緒じゃないのか?」
「大事な作業の途中なの。余計な見物客はいないに限るわ」
「作業……あぁ、アインゴットの」
「学習能力の無いアナタでも、その位は察しがついちゃうのね。
そう、アインゴットの復元作業の途中よ。まだ始まったばかりなんだけど。
とりあえず、今は休憩中」
「だったら、アンタもこんなところにいないで、休憩すればいいじゃない」
マンティコールが素直に休憩していれば、こんな所で出会う事はなかったのに。
タイミングの悪さを呪いながら、スカーレットキスは仮面越しに睨みつけた。
多少嫌悪感をぶつけられるくらいで、マンティコールがびくともしないのは分かっている。
それでも、やられっ放しというのは癪に障るではないか。
「……休憩できるような精神状態じゃないのよねぇ」
「へぇ? ひょっとして、怖い?
バニシングエイジの新代表ともあろう方が?」
「馬鹿にしないで。ようやくアインゴットが修復されるのよ?
怖いんじゃなくて、興奮しすぎて落ち着かないの。
……この時を、どれだけ待っていた事か」
「さっきの総会でも、そんな事言ってたな、アンタ。
余程アインゴッドに思い入れがあるのか?」
正直、スカーレットキスは先程の総会に出るのが嫌だった。
かつてマンティコールが初めて代表として出席した時と同じように、
自分の敗北について、主にマンティコールに、
色々と屈辱的な言い方をされるのではないかとヒヤヒヤしていたのである。
しかし、マンティコールは意に反して、スカーレットキスについて言及しなかった。
話の中心はあくまでアインゴットの再生であり、スカーレットキスは内心安堵したものだが。
同時に、いつになく真剣で、熱意を感じるマンティコールの様子が気になってもいた。
- 62 :
- 「あっれー? スカーレットキスってば、私の事が気になるのぉ?」
「べ、別にそんな事はないっ!」
「それともなぁに?
総会の時、自分の敗因について触れられなかったから、寂しかったりするのかしら?」
「そんな訳あるか!」
スカーレットキスの真剣な問いに、マンティコールはあくまでふざけた様子で応じてくる。
馬鹿馬鹿しくなって、スカーレットキスはその場を離れようとした。
これ以上マンティコールと会話をしたら、「いじられキャラ」認定されそうだったからだ。
だが、スカーレットキスの足を、再びマンティコールの声が引きとめる。
「今回は特別よ。アナタにちょっとは感謝しないといけないからね」
「感謝、だと?」
「ページェントは負けたけど、その復元自体は上手く言った。
そのお陰で、アインゴッドの再生計画が推し進められてるんだもの。
敗北を責めることだって出来るけど、少しくらいは感謝しなくちゃ」
マンティコールの言葉の後半から、いつものふざけた調子が消えている。
再びスカーレットキスが振り返ると、マンティコールは顔を隠していた扇子を畳んでいた。
仮面をつけているから、目元は見えないけれど。
どうやら本当に感謝されているように感じて、スカーレットキスは黙り込む。
「ありがとう。スカーレットキス」
いつもの傲慢な態度ではなく、あくまで真摯に発せられた、感謝の言葉。
それを受けて、スカーレットキスはしばし言葉を失った。
ありがとうと言われて、すぐさまどういたしましてと答えられる程、
スカーレットキスはマンティコールに対して良い気持ちを抱いていない。
だが、悪態や皮肉で返せるかと言えば、それも否だった。
いつに無いマンティコールの態度に、どう応じればいいのかが分からない。
心が揺さぶられて、まともな思考ができずにいる。
- 63 :
- 「だから、感謝の印に……期待に沿ってみようかしら?」
「はぁ?」
「今回のスカーレットキスの敗因はぁ、スタードライバーである事と
ページェントの復元に気を取られすぎたせいだと思いまぁす」
「なっ!」
「それともぉ、シンドウ・スガタだけじゃなく、銀河美少年にまでメロメロになったとか?
2股なんて、いっけないんだー。あぁ、でも両方とも片思いなんだっけ?」
「マンティコール! アンタねぇ!?」
怒りを抑えきれず、足音を立てて詰め寄ったスカーレットキスに対し、
マンティコールは扇子で自らを扇ぎながら、ニヤニヤと笑っている。
さっきまでの殊勝な態度はどこへやら、すっかりいつもの調子だった。
スカーレットキスが悔しげに顔を歪めた事も、マンティコールにとっては、
楽しい気分を盛り上げてくれるスパイスにしかならないだろう。
分かっていても、スカーレットキスの肩は悔しさで震えてしまう。
「何で怒るのぉ? こうして私にチクチク言われたかったんでしょ?」
「勝手に決め付けるな! 皮肉を言われたいなんて誰が思うか!」
「皮肉を言われたくないなら、銀河美少年を負かしてしまえばいいじゃない。
アナタ、リビドーだけは強いみたいだから、もう1回サイバディ復元してみたら?」
「リビドーだけ、って、それ全然誉めてないな?」
「だぁって、2回も負けるんだもん。肝心のサイバディ戦では強くないって事でしょ?」
「……だぁぁぁぁぁぁ! もう何も言えないようにしてやるっ!」
「だから、暴力反対だってばー」
2人の言い争いは、戻ってきた科学ギルドのメンバーに止められるまで続いた。
復元作業を再開した時のマンティコールはやけに元気だったが。
どこかへ去ったスカーレットキスの心境は、定かではない。
END
- 64 :
- GJ!
まさかのマンティコール×スカーレットキスに全俺がアプリボワゼした
- 65 :
- 綺羅星!
- 66 :
- 人妻とマドカの因縁が気になる
- 67 :
- 今日は百合的においしい回だったなw
コウマドにカナシモに、そして驚きのカナマドも匂わしてたし
- 68 :
- いままでコウとマドカにはあまりピンとこなかったのだが、今日は良かった
(カラオケ屋の屋上で倒れるときにコウがマドカを抱きとめてかばうようにするシーンは良かったけど)
やきもちやいたり、いざとなったら心配したりと本気でコウはマドカの事が好きなんだね
- 69 :
- 奥様に褒められたくて強くなりたいシモーヌ可愛すぎ
てかこの二人凄く仲良くなってるよね
- 70 :
- >人妻とマドカの因縁が気になる
フツーに公式で百合関係だったと考えれば良いかと
この作品の脚本は元々ウテナの脚本やってた人だし
だ樹璃×枝織のようなガチ百合を描いても全く不思議ではないでしょう
あとコウと人妻カナコだけ巨大化マドカ見て「美しい」と言ってみたり
人妻カナコとの関係について【昨夜】初めて聞いたと拗ねて焼きもち妬いたり
マスコットボーイとキスするんじゃないかと妬いてたり
この3人に関してはガチの関係だったんでしょうねぇ
そしてメイドシモーヌが奥さまの昔の相手を知ってショックを受けてるような気がしました
- 71 :
- これ来るものがない
退場した二人だけじゃん
- 72 :
- >>70
妄想乙
- 73 :
- ああ、日曜日のアニメ放送されなかったんだ
さすがになぁ……
- 74 :
- 奥様はまた格好いい事言って、シモーヌに「かっこいい……」なんて言われていたな
- 75 :
- カナシモは鉄板だよね
- 76 :
- シモーヌは奥様に惚れ直したな。
- 77 :
- ワコ×ケイトも熱いよな
- 78 :
- 劇場版…………に期待できるかな?
放送枠的にあり得ない話では無いと思う。
- 79 :
- 最後までカナシモの独り勝ちだったね
ワコとは一体何だったのかorz
- 80 :
- 颯爽登場☆
- 81 :
- 綺羅星!
- 82 :
- 綺羅星☆
- 83 :
-
- 84 :
- kira
- 85 :
- 何が綺羅星だよ馬鹿馬鹿しい
- 86 :
- 映画でもカナシモだといいな
- 87 :2013/02/28
- スタードライバー THE MOVIE ?@sutadora
たぶんシモーヌが好きなのはカナコかな?(五十嵐)RT@myaaano シモーヌはタカシが好きなんですか?それともタクトに恋しちゃったんですか? #sutadoraQA
ほう
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