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眠れる花は春をまつ。一花目


1 :2011/04/07 〜 最終レス :2013/06/07
―幸せを運ぶ少女と、不幸を呼ぶ男。二人の出会いが紡ぎ出す、ちょっと不思議な恋物語―
座敷童と行く、幸せ探訪AVG
『眠れる花は春をまつ。』 2011年6月24日発売予定
■公式
眠れる花は春をまつ。
http://130cm.jp/games/zasiki/index.html
130cm開発日誌
http://blog.livedoor.jp/staffdiary_130/
13cm OnLine
http://13cm.jp/
■関連スレ
13cm 130cm 13cc アーヴォリオ Vol.42
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1240483381/
嫉妬・三角関係・修羅場統合スレ 第30章
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1293020515/
【一刻も】依存ヒロイン萌えスレ4【離れたくない】
http://qiufen.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1190057583/
実妹キャラについて語れ その38
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1301065038/
近親相姦&義理総合スレッド #27
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1294305731/

2 :
1乙

3 :
1乙!

4 :
とある都会の喧騒から遠く離れた村、「天咲村」。
全国にその名を轟かせる大財閥「天童家」の息子にして
生まれ持っての不幸体質でもある主人公・天童一馬は、
今日も今日とて自身38回目となる
誘拐事件の人質として捕えられていた。
颯爽と現れた天童家のメイド・三島葉子によって救出され
今回もなんとか事無きを得る一馬。
しかし、妹・天童一花は泣きながら叱責、
もう一人のメイド・野々村樹子にも心配され、
周囲に迷惑ばかりかけてしまう
自分の不幸体質に頭を悩ませていた。
しかし、悩んだところで改善の策など見つかるはずも無く
一馬は自分の不甲斐なさに落胆する日々を送っていた。
そんな折、一馬は自身を「座敷童」であると名乗る
一人の少女と出会う――…

5 :
うっほ

6 :
体験版の感想を頼む。

7 :
http://130cm.jp/games/zasiki/movie/movie0317.html
http://130cm.jp/games/zasiki/movie/movie0316.html
ttp://130cm.jp/games/zasiki/movie/movie0307.html
ttp://130cm.jp/games/zasiki/movie/movie0308.html
一様時間限定イベントのリンク先おいときます

8 :
体験版GETして来た。
プレイ可能なのは白との邂逅(一日目)〜一花の夜這い(十六日目)
までの期間。二日目からいきなり十六日目まで飛ぶのでもしかしたら
製品版ではこの期間のイベントが追加されるのかもしれない。
全体的なノリは鬼うた&鬼まりに近いものがあるかな?
葉子さんが白に「ぱぱと結婚するの?」と聞かれて真っ赤になって
あたふたしたり、一花が一馬に抱き締められて昇天してしまうシーン
は思わずニヤニヤしてしまった。
あと、公式HPにもある一花の夜這いでは選択肢によってはちゃんと
本番まで行く。全身リップ&乳首責め→フェラ→本番の流れ。
「え? もうルート確定なの?」と思った人は多いんじゃないだろうか。
全体的に言ってかなり本編を期待出来る感じだったので今から発売が
非常に楽しみだ。

9 :
>>8
報告乙です!
葉子さんとの絡み楽しみだなぁ。一花との夜這いプレイも良さげで早くやりたい。
HPの報告書ワロタww

10 :
原画がクソだな
見たこと無いけどどこのシロートよ

11 :
>>9
あの報告書は葉子さんが一花にケンカ売ってるとしか思えないwww
体験版でも一花に対しては結構な毒舌だったしな。それも見所の一つだけど。
・対一花
「……いいえ。一花様には一メイドの疲労度まで気遣っていただけたようで」
「自分に自信が持てないから人様の評価に一喜一憂してしまうんじゃないですか?」
「……そうですね。確かに一花様の胸は大変慎ましく、お上品です。自己主張が、
一切無いですものね」
・対一馬
「あ、あの一馬様? 私はお母さんではないのですが……出来れば、私のことは、
その……」
「ああ、こんなに近くに一馬様がいらっしゃる……一緒の布団に眠れるなんて、
嬉しいです……。ん……」
「も、もちろん落ち着いていますよ!? 結婚だなんて、そんな!! 物事には
順序というものもありますものね!? デートとか結納とか、そういうステップ
をちゃんと踏んでから!」
他にも白が「ぱぱと結婚する!」と言った時必で止めに掛かったり頭撫でて欲
しそうにしたり一花が一馬に抱きしめられているのを見て本気で羨ましがったり
する葉子さんがマジ可愛い。とても三十路前とはry

12 :
>>11
可愛い…可愛らし過ぎる!なんて愛らしい三十路前なんだ!!
葉子さんマジいとおしい

13 :
そんな可愛らしい三十路前な葉子さんには修羅場要員としてもとても
期待している。
一馬が一花と一線を越えてしまったことに気付いたらどうなることやら……。
ほぼ確実に気付くよな。乱れた寝具、部屋の主のものではありえない長い
髪の毛、何故か歩き辛そうにしてる雇い主……。修羅場は確実だ。

14 :
サンプルCGみたいな、一花対葉子に期待

15 :
サイトの一花の変態っぷりがすごい。すごくかわいい。

16 :
体験版の一花のHシーンは萌えたわ。
照れまくり&恥ずかしがりまくりながらも終始攻めの一花と
そんな妹に翻弄される一馬が可愛い。
「SEXしましょう、兄さん!」には直球過ぎて吹いた。

17 :
どうせ後々ひ控えている血みどろの修羅場の伏線なんだろうなぁ
とかそんな感じでもうまともな目で見れないから哀しい

18 :
かーなーしーみのー

19 :
>>18
ヤメレw

20 :
鬼うた本編のシナリオは最後尻切れすぎたけど結構好きなんで
妹のエロがちゃんとあるみたいだし特攻しようかな!

21 :
しかし夢落ちでした

22 :
質問コーナー好きなのに更新ない(´・ω・`)

23 :
今まで殆どスタッフの自演だったんだろうな
で、ネタが尽きたと

24 :
質問してるの鬼うたと鬼まり事件の時必に擁護してた信者だけだったんでしょうに

25 :
ぶっちゃけ、テレカの絵柄が出てこないと、予約できへんよショボーン

26 :
体験版で葉子さんが可愛過ぎてSSを書いてしまったんですが、投下してもいいですか?

27 :
お願いします

28 :
>>27
では、投下します。

29 :
 自室に着いて後ろ手で扉を閉めると、ついため息が出ました。
白ちゃんが来てからというもの、一馬様の御身に以前のような危険が迫ることも無く平穏な日々が続いているというのに、
私の気分は晴れませんでした。
一馬様、と小さく口に出して呟いてみる。ベッドの傍らに飾ってある一馬様の写真は何も答えてはくれません。
私の呟きは暗い部屋の中に空しく消えていくばかりです。
 
 天童一馬様は全国にその名を轟かせる大財閥「天童家」の長男です。
この家にお仕えするようになってすぐ、私は生後間も無い一馬様のお世話を仰せ付かりました。 
とは言え、私に求められたものは世間一般で言うところのメイドとしての能力ではありません。
求められたものは一馬様に降りかかる危険を排除すること。つまりは護衛役でした。
天童家の長男であるという立場はそれはそれで危険を呼び込みやすい要因ではあったでしょう。
しかし、それを遥かに上回る要因として一馬様は「極端に運が悪かった」のです。
庭を歩けば蜂の大群に襲われる。廊下を歩けば床が抜ける。街に出ればスリ・ひったくり・誘拐犯が砂糖に群がる
蟻のようにやって来る……。
説明の付かない理不尽な不運に一馬様はずっと苛まれて来られたのです。
並みの人間であれば心が歪んでしまってもおかしくはなかったでしょう。しかし、一馬様はそうではありませんでした。
どんな不運に見舞われても一馬様は優しい一馬様のままでした。私の力が足りないばかりに一馬様にお怪我をさせてし
まった時もむしろ私の方を気遣うような、優しい一馬様のままでした。
 だから私はあの方を守りたいと思ったのです。儚くも美しい新雪のようなあの方の心を。
あの方の信頼に足る私であれ。それが私を動かす原動力となりました。
『ようこさんはぼくがおおきくなったらぼくのおよめさんになってくれる?』

30 :
 そして、私の腰ぐらいまでの背しかなかった一馬様が言って下さった一言。その時に感じた強烈な衝動。
心の底が焦げ付くほど一馬様が欲しい。あの唇を奪い、華奢な身体を抱き寄せ、耳元に愛の言葉を囁いて、瞳の中には私
だけを映していて欲しい。何度も何度も数え切れないくらいそれを実行しそうになって結局そうしなかったのは、あれが
単に忠誠が慕情に変化した瞬間ではなく、私の中に一種の信仰が生まれた瞬間であったからでしょう。
「いつか一馬さまが私をお嫁さんにしてくれる」。
自制の鎖でもあるその信仰が、一馬様の意思を無視した行動に踏み切ることを思い止まらせてくれたのです。

 ……実際にはかなり本気で際どい局面もありましたけど。ええ、プロポーズされた時のことなんてその最たるものですよ。
まさに雷霆億撃を受けたが如し感極まってぎゅーっと抱きしめてしまって「よ、ようこさんくるしいよぉ……」と照れる一
馬様が愛おしくてまた思わず頬っぺたをすりすりしてその感触最高私の思考はピリオドの向こうへ飛び三人目の子供の入学
式まで幻視し一馬様の笑顔でご飯三杯一馬様の可愛さで宇宙がヤバイ

 こほん。

 それはともかくとして。ここ二週間ばかりはそんな一馬様の不運も発動しておらず、いたって平穏な日々が続いております。
その理由はこの天童家に突然現れた少女、シロちゃん。自らを座敷童であると称し、何故か一馬様を「ぱぱ」と呼び慕う白
髪の少女はその不思議な力で一馬様の不運を中和し、人並みの運にすることに成功しています。
私は一馬様が自らの不運を、いえ、それによって周囲に被害が及ぶことを何よりも気に病まれていたことを知っています。
白ちゃんの出現はまさに天の助け。一馬様の悩みが解消されるのは私にとっても喜ばしいことでありました。
だから、私が思い悩むことなど何も無いのです。無い、筈なのに。
 ベッドの傍の壁に掛かっているコルクボード。その一面に貼られている幼少期から現在に至るまでの一馬様の写真。
その中の一枚、幼い一馬様に抱き付く髪の長い女の子が映っている写真が目に入るとたちまち今日の出来事が思い出され、また
ため息が漏れました。
 朝食の時のことです。一馬様と一花様――最近ではシロちゃんも――はどれだけ忙しくても朝昼晩と食事をともにし、私と
樹子はそれに付き従うことになっています。
今日もいつものように朝食を食べていたのですが、何やら雰囲気がおかしかったのです。
ちらちらとお互いの顔を窺い、目が合うと赤くなる一馬様と一花様。何かを言いかけ、「あの」という声が重なり合ってお互い
が先にどうぞと譲り合う。食卓から塩入れをとろうとして指先が触れ合えばびくりと震え、容器を取り落としてしまう。

31 :
理由は存じませんが、昨日も似たようなことがありました。ただし、昨日は何と申しましょうか、もっと重苦しくて居辛い雰
囲気だったのですが。今日の雰囲気はそれとは違う、妙になまめいた、そう、まるでお互いを想い合う男女の――
「あらら、まるで付き合いたてのカップルみたいですねえ」
「お、おかしなことを言わないで下さい!」
 普段なら聞き流せる筈の樹子の発言に思わず大きな声を出してしまい、シロちゃんが驚いて目玉焼きの乗った皿を取り落とし
てしまいました。
「……馬鹿馬鹿しい。そんなことある筈が無いのに」
 三度目のため息。一花様は敬愛すべき雇い主であると同時に、ただ一点のみに置いては不倶戴天の敵でありました。
一花様のことを嫌っているわけではありません。あの若さで天童グループ何十万何百万という人間のトップに立ち、辣腕を振る
う一花様。あの細い肩に何十万何百万という人間の人生と生活を背負い、凛と立つ姿を私は尊敬しております。
なのに、一花様のことを敵のように感じてしまうのは一馬様のことがあるからです。
 一花様は一馬様のことが好きなのです。兄妹という限度を越えて。一馬様を目の前にするとなかなか素直になれない一花様。
一馬様はそんな一花様の態度を自分が不甲斐無い所為だとよく仰っていますが、気付いておいでだったでしょうか。
一花様が時折寂しさと同時に強い渇望の色を浮かべてあなたを見ていたことを。
 私と一花様の間で小競り合いが絶えないのはその所為なのでしょう。一花様が本気であることを知っているからこそ、一馬様
のことでは些細なことでも妥協が出来ない、譲れないと思わされてしまうのでしょう。
 しかし、私が一人の女として一花様に危機感を募らせる反面、私は何処かで楽観していました。
なんといっても一馬様と一花様は兄妹なのです。幾ら想いを募らせようと最終的に結ばれるわけがない。万が一、一花様が直接
的な行動に出たとしても一馬様はモラルが高く常識的なお方。ちゃんと拒んで下さるに違いない、と。
 常識的に考えればその通りなのです。私の煩悶はある意味では一馬様への侮辱。しかし、では、昨日と今朝のお二人は?
嫌な考えが消えてくれない。勝手に膨らんでいく自らの猜疑心が呪わしい。一馬様を疑いたくなんて無いのに。
 
 駄目だ。このままじゃ眠れそうに無い。もう一度見回りでもして頭を冷やしてこよう。
私はドアを開け、自室を後にしました。

32 :
少し短いですが、投下終了です。同じくらいの分量の後編を近日中に投下予定。

33 :
期待♪

34 :
サイコー葉子さんサイコー

35 :
濡れ場はあるよね??

36 :
目が合った回数を数える葉子さん、三十路かわいい。

37 :
葉子さんは三十路前だぞごるぁ!!

38 :
そうだ! 葉子さんは三十路前だ!
多分27〜29歳くらいの世界一可愛い三十路前なんだぞ!

39 :
葉子さん愛されてるなぁ

40 :
http://130cm.jp/games/zasiki/movie/movie0412.html

41 :
サイトのデフォルメ絵かわいいな
バナーも見入っちゃうよ

42 :
魅力的な胸の一花可愛い

43 :
キャラ紹介見たかぎりでは
ツンデレ当主妹にクール&おちゃらけメイドと、月姫に似たものを感じるんだが…
髪型もかぶってるし、樹子が怪しげなもの栽培してるのも琥珀さんみたいだし
気のせいかな?

44 :
今までの商品を見ればワザとやってるのは間違いないだろ

45 :
>>43
書き込もうと思ったら先人が……
つか、TOPヒロインも白いお姫様だしな。
あー、絵は絵はー

46 :
一花と葉子さんは変態かわいい

47 :
妹に期待する

48 :
俺は一花推しだけど葉子のが人気あるの?

49 :
ギャップ萌えってやつだな

50 :
三十路萌え

51 :
だから三十路前だと何度言ったら(以下略

52 :
三十路前萌え

53 :
樹子さんは永遠の10代可愛い

54 :
報告書を使って一花を煽る葉子さん三十路前かわいい

55 :
葉子さんの可愛さは異常。そして、近日中にと言っておきながら
結構時間かかってしまったSS後編を投下します。

56 :
 私は檻の中の熊みたいに落ち着き無く部屋をうろうろしていた。
昨日の今日で流石にはしたないと思われないだろうか。いや、でも。あー、でも。
 倒れ込むようにソファへとダイブ。。クッションに顔を埋めると、昨夜の熱の残滓のような吐息が自然と漏れ出た。
身体の芯がじんと痺れるように甘く疼いている。兄さんが悪いんですよ、と口に出して呟いてみる。
私の八つ当たりを受け止めるものはクッションだけだった。
 そう、喜ばせるにせよ悲しませるにせよ、私の心をこんなにも掻き乱すのは兄さんだけだ。子供の頃からずっと。

 子供の頃、私はまさに「身も世も無く」という形容がぴったりな位泣き喚いたことがある。兄と妹は結婚出来ないという事実を知った時だ。

 世間に「結婚」という制度があるのを知ったのはずっと小さな頃に天童グループの関係で結婚式に出席した時だった。
その時の私は結婚式どころか結婚がどういうものかも知らなかったし、興味も無かった。
それを表面に出さないだけの分別くらいはあったが、早く家に帰って兄さんと遊びたいなあなんてことを考えていたのだ。
 それが一変したのは「お嫁さん」の姿を見た時だ。
生まれて初めて見た純白のウェディングドレスに身を包んだ「お嫁さん」は、まるで絵本の中に出てくるお姫様のようにきらきらと輝いて美しく
見え、そのお姫様が目の前にいるというのが幼心に強烈な衝撃だった。
彼女の姿はあまりにも綺麗で、幸福そうで。私に結婚がどういうものかを百万言費やされるより雄弁に教えてくれたかに見えた。
私もああなりたい、と思ったのは自然の成り行きだったろう。そして、その時には兄さんに隣にいてほしいと思ったのも。
私は兄さんが好きだった。兄と妹としてではなく、真剣な意味で。昔から今に至るまでその気持ちが変わったことは無い。
だって、一緒にいてあれ程幸せな気持ちになれる人なんて兄さん以外にいないのだから。その日から私は度々結婚式の夢を見るようになった。

57 :
 そして、あれは何時のことだったか――幼い私は一大決心をして兄さんを自分の部屋に呼び出した。夢を夢のままで終わらせたく無かったのだ。
兄さんの好きなお菓子を用意して、その日の為に何度も練習したやり方で紅茶を淹れて兄さんをもてなした。
何も知らない兄さんは優しい笑顔を浮かべて「一花は紅茶を淹れるのが上手いな」なんて誉めてくれたものだった。
 決心したくせに核心に入るのが怖くて、私は他愛の無い話を引き伸ばしてばかりいた。無意味にカップの上にスプーンを泳がせる私を見て兄さんが
不思議そうにしていたのを今でも覚えている。
それでもやっぱり言わなくちゃ、と心臓が緊張で破裂しそうになりながらも私は遂に言ってしまったのだ。
『兄さんは、一花が大きくなったら一花とケッコンしてくれますか?』
 兄さんは、最初何を言われているのかわからないみたいだった。目をぱちくりさせ、その後照れたように笑って曖昧な言葉で誤魔化そうとしていた。
私は真剣な告白をそんな風にはぐらかされたのが腹立だしく、それ以上に悲しかった。
私が兄さんを好きで、兄さんは私を好き。それは間違いの無いことなのに、どうしてただ一言「うん」と言ってくれないのか、と。
私はつい責めるような口調で兄さんに返答を求め続けた。兄さんはそれでもなかなか答えようとはしてくれなかったけど、やがて困ったような笑顔で
こう言った。
『一花、兄妹は結婚出来ないんだよ』
 今度は私が呆然とする番だった。兄さんは私に嘘を付かない。けど、それは私の夢が絶対に叶わないということで。
それを他の誰でも無い兄さんの口から聞かされたことがただ信じられなかった。
『うそ』
『うそじゃないよ、お兄ちゃんとその妹は』
『うそ! そんなの……うそ、だもの……!』
 私は泣いた。泣き喚いた。廊下を歩いていた葉子が何事かと驚いて部屋に飛び込んできたのにも気付かず泣き続けた。
私の初恋は始まりから間違っていた。私には勝負の舞台に上がる資格すら無かった。
そのことが悲しくて悔しくて、私は涙が枯れるまで泣くしかなかったのだ。
 兄さんは優しい人だった。兄に恋する妹を異常者と蔑むこと無く、私が泣き止むまでずっと傍にいて頭を撫でてくれた。
 兄さんは温かい人だった。結婚出来なくても家族はずっと一緒にいられると私を慰めてくれた。

58 :
でもこの時兄さんは二つのことに気付かなかったのだ。一つ目は私の諦めが悪かったこと。当初の夢は確かに打ち砕かれてしまったが、だからといって
私は失恋したわけではなかった。失恋とは気持ちに終止符が打たれることだ。逆に言えば相手への想いが尽きない限りは失恋しないということでもある。
そして、私の兄さんへの気持ちは絶対に変わらない。何を諦めることがあるのだろう? 兄妹だって手を繋ぐことは出来る。
抱き締め合うことも。キスも、セックスだって。私が昨日兄さんとそうしたように。
身体の疼きに堪えかねて身じろぎすると、股に棒が刺さっているような違和感をおぼえた。私が兄さんのものになって、兄さんが私のものになった証。
その時のことを思い出して、私は一人顔を赤らめた。
 
 そして、忌々しい二つ目は。兄さんを想う女性が私一人だけでは無かったということだ。
 私はしっかり見ていた。あの時兄さんの後ろに控えていた葉子の表情を。最初はそれが何なのかわからなかった。それ以来何となく葉子の態度がつっ
けんどんだと感じることが多くなってはいたが、その理由までは気付かなかった。
でも、それとなく葉子を、いや、兄さんと一緒にいる時の葉子を観察する内に気付いたのだ。葉子も兄さんのことが好きなんだって。
鉄面皮・鋼仕立て・鉄壁無双……とにかくがちがちにお堅くて過剰な程腕っ節が強いくせに、兄さんの前では別人みたいにおとなしい葉子。
兄さんのちょっとした一言に慌てふためき真っ赤になって取り乱している葉子。
彼女は真剣なのだ。私に負けない位、真剣に兄さんを想っているのだ。そう悟った時から私達は互いに相容れぬ者同士となった。
 葉子には感謝している。子供の時から今まで、兄さんの危機を数え切れないくらい救ってくれたのだ。もしも葉子がいなかったら怪我だけじゃ済ま
なかった時だって何度もある。人間的にもどちらかと言えば好ましい部類に入るだろう。
しかし、それとこれとは話は別だ。兄さんのことだけは決して譲れない。大体あいつ護衛だからって兄さんにべったり過ぎるのよ。
私が止めなけりゃあいつ何回か犯罪やらかしてんじゃないの? ああ、今思い出しても腹が立つ! 子供の頃の兄さんをあんなにきつく抱き締めて
頬っぺたすりすりして! おまけに、あの女私の見間違いか被害妄想じゃなけりゃ兄さんの服を脱がせようとしていやがった! 
当然の処置として後頭部に飛び蹴りをかましてやりましたけどね! 
 でも、まあ。そんな闘いの日々ももうお終い。何しろ兄さんは私を抱いてくれたのだから。
仮に葉子が身の程知らずにも兄さんに迫ったとしても、兄さんは責任感のある人。きっぱりと断ってくれるに違いない。
そう、あれほど激しく私を求めてくれたのだから。
 
 ……やっぱり、駄目だ。
 私はソファから身を起こした。このままじゃ眠れそうにない。はしたない妹と思われてもいい。私はドアを開け、自室を後にした。

59 :
投下終了です。お目汚し失礼しました。

60 :
実は楽しみにしてた。
GJ!

61 :
gj

62 :
兄グッズを手にした一花は、輝いてるな。

63 :
自分のHPでも作ってやってくれ・・・
長文が見苦しくてかなわん

64 :
葉子さんの報告書でイライラしてる一花のスカートの中に頭突っ込みたい

65 :
葉子さんの警備報告書は相変わらずの酷さだな。職務放棄ってレベルじゃないwww
葉子さん割と本気で一花のことを邪魔者扱いしてないか?
これ、一花が葉子さんほどじゃないにしろ武術の達人だとかいう裏設定でもないと
一花が危ない状況だったと思うんだけど。

66 :
NTRの臭いがするのが、気のせいならいいけど

67 :
体験版ちゃんとwebでも配信するのかそれはよかった
しかし思ってたより一花がちっぱいでよかった

68 :
一花は一体何処へ向かおうとしているのか……。
唾液味ジュースは人類には早過ぎる領域だろ……。

69 :
ジュースであれなら、直接唾液を交換したら一花はどうなってしまうのか

70 :
もうすぐ母の日だが、葉子さんは一馬からカーネーションとかもらったことがあるのだろうか?
嬉しいことは嬉しいが複雑な気分になっていそうだ。
一馬(幼)「はい、葉子さん。母の日おめでとう!」
葉子(1●歳)「あ、ありがとうございます一馬様。で、ですが私は……
(この前は「お嫁さんになってくれる?」ってプロボーズしてくれたのに……)」
一花(幼)「あらー、よかったわねえ葉子。肩叩き券もあるそうだから早速
使ったら? そんな無駄にデカいものをぶら下げてたんじゃ肩も凝るでしょ
(ニヤニヤ)」
葉子(1●歳)「(この女いつかシメる)」

71 :
>>70
そんな煽り方をしたばっかりに一花の胸は…

72 :
体験版きたーw

73 :
来たが落ちてこねぇ・・・

74 :
予め月厨ではないことを名言しておきます
体験版やってみた
妹がほぼ秋葉。デレた秋葉。メイドの片割れが完全に琥珀さんだった
でもまぁ、面白そうだな

75 :
体験版は楽しいなこれがどうなるのかも楽しみだけど

76 :
体験版やっと落とせた! 早速やってくる

77 :
後半になると樹木さんが本当に魔法使いだったことが明らかになって
超展開突入かな

78 :
葉子さんのブラがエロくて良かった

79 :
相をそうさつって読んじゃったなー葉子さん

80 :
そんな葉子さんも好き

81 :
本番ないとあきまへんか?とか抜かしたスタッフが居る
とこの新作だろこれ・・・めっさ不安なんですけど

82 :
それ言ったの社長な
どうせ今回もやらかすだろうから、その不安は的中するよ

83 :
あきまへんかはただのお飾り

84 :
あれはわざと矛先を逸らしたように思えるし
本質的には変わってないんじゃね?

85 :
でしゃばって余計なこと言って炎上させただけだろ、
あれがなければ作品の評価はもっと違っていたと思うんだが。

86 :
新しく求める人材は、「テレずにエロを追求できる人」「エロゲーをビジネスと割
り切れる人」「プロ意識の持てる人」。
逆にこんな人はいりません。「エエカッコしたモノを作りたい人」「エロゲーを芸術
作品と勘違いしている人」「サブカル系の人」。
お金貰って仕事するんだから、そこでの自己主張は会社への貢献度であるべ
きで、自己満足のための仕事をする人は必要ないのです。でもまあ、現実に
は、「会社は自己主張させて貰える場」と思ってる人が多いこと多いこと。いい
かい、若い人たち、組織の中に居て自分だけ目立とうとしてもダメだよ。会社・
ブランド・商品が評価されて、初めてキミ達は正当に評価されはじめるんだ。仲
間内だけの評価なんてなんの意味も持たないよ。って、なんだか高橋がなりチックなコ
トを書いてしまったぜ(汗)

87 :
WEB体験版は先行体験版と内容ほぼ変わらないんだな。
追加シーンとかあると思ったけど。
見所は葉子さんのセクシーな下着姿の立ち絵が見れることくらいか?

88 :
葉子さんの下着姿たまらん

89 :
バストアップしか見れないの?
全身が拝みたいです…。

90 :
>>89
同意

91 :
下着姿とQ&Aにあるスリーサイズを見る限りじゃ、葉子さんはハル姉よりも
スタイルが良いっぽいな。今からHシーンに期待大だ。
しかし、泉いこ作品においてはオナニーを目撃される→エッチの流れは定番なのか?
葉子さんもサンプルボイス聴くとそういうシーンがあるみたいだし……。

92 :
期待以前に本番シーンがあるかどうかを心配すべきだな

93 :
>>92
中の人的に寸前で邪魔が入って未遂で終わるとか、本編では結局誰かの当て馬
で終わるんだけどDLCで恋人になるとか(ただしその過程はキングクリムゾン)
ありえそうで怖い。葉子さんには本当頑張ってほしいよ。

94 :
葉子さんがセクシーな下着姿で迫ってくるって
私、信じてる!

95 :
一花と葉子さんとの3Pだと・・・!?

96 :
まさかのハーレムルート搭載!?
ハル姉とアヤ姉との3Pだって無かったのに……!?

97 :
そういう風に期待すればするほど勢いよく叩き落してくれるメーカーなのは皆も良く知ってるだろう

98 :
ふりふり、鬼うた/鬼まり、で学習しなかったのかお前ら?

99 :
粘着のアンチはもう飽きた。

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