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2013年07月エロパロ494: 【心と】障がい、不自由のある日常2【身体】 (177)
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【心と】障がい、不自由のある日常2【身体】
- 1 :2011/04/20 〜 最終レス :2013/05/30
- 身体障碍(がい)、知的障碍、精神障碍(心の病)などを抱える人物モノです。
永続的なものに限らず、一時的な不自由になるものもアリ。
(例)ケガで入院し不自由
ショックな出来事で引きこもったり、パニック障碍のようになったり
小説にした場合、「この状況が障がい、不自由にあたるか?」と、判別が難しいことも多いです。
変に拘りすぎず、投下者の裁量に任せましょう。
■前スレ
【心と】 障がい、不自由のある日常 【身体】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204098249/
■関連スレ
病弱少女のHなSS 第二病棟
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211710410/
■保管先(2chエロパロ板SS保管庫-オリジナル・シチュ系-15号室)
http://green.ribbon.to/~eroparo/contents/original15.html
【注意事項】
・書きながらの投下はお控えください。書き終えてからの投下をお願いします。
・SSの最後には、投下が終わったことが分かるように了をつけるなどしてください。
・特殊嗜好の作品の場合は投下前に注意書きをお願いします。
・sage進行でお願いします。
- 2 :
- ぬるぽのある日常
- 3 :
- >>1さん乙
即回避
>>2
がっ
- 4 :
- >>1
乙。
- 5 :
- >>1
乙です
隻眼、隻腕の美少女とエロい事する話とか良いと思う
- 6 :
- >>5
カルタグラ ってエロゲに隻腕の女性キャラがいたな…
今思えば、そのキャラがきっかけかもしれない
- 7 :
- >>6
カルタグラ懐かしいのお
隻腕美女(・∀・)イイ
- 8 :
- 隻腕美女とか影がありそうでどきどきするなあ
- 9 :
- >>8
真っ直ぐなお方だよ
純情だし
トンファー片手に暴漢を 鎮圧 するけど
- 10 :
- >>9
というか隻腕だろーがw
- 11 :
- >>10
片腕だけだからな…
- 12 :
- カルタグラの冬史さんか
中の人は咎狗の血でも隻腕キャラを
- 13 :
- 隻眼も良いぞ
- 14 :
- 過呼吸とかの発作起こす系でおすすめとかない?
- 15 :
- 俺も知りたいw
- 16 :
- 投下期待
- 17 :
- 後天的な障害は?
- 18 :
- 俺AD/HDだけど、碍とか、がいとか書くのが大嫌いなんだけど。
言葉を今更変えて何になるの?しかも書きにくい字を探して来やがって
正直、「障碍」「障がい」は頭狂った過激派の過保護親が生み出した負の遺産だと思ってるよ
- 19 :
- さーて投下wktk
- 20 :
- 乙武さんも
障害を笑いに変えられないと駄目だ
って言ってるからな…
そんな聖人しかいない世界に達するまで人類が生きているかどうか…
- 21 :
- >>18
障害の"害"はは元々"碍"って字だったけど
戦後に常用漢字を作った時"碍"を入れなかったから当て字で"害"にした
PCや携帯など文字を書くから打つ機会が増えて、
書けなくても読めれば使えるから、元々の正しい字を使おうって言う主張でしょ?
個人的に"障がい"は反対だけど"障碍"は有り
文字として"障害"も有りで否定はしない
- 22 :
- 俺も障碍か障害なら障碍が良いな
碍が常用漢字ではないからってだけで、障害って書くから代用感が強くて嫌だ
- 23 :
- 今さっき気付いたんだが、○○○少女(あえて伏せる)の製作は大分進んでるんだな
パッケージ版を買いたいが時間が…
- 24 :
- >>23
いま何割程進んでるんだ?
俺はいつ迄待てばいいんだ
- 25 :
- >>24
まさかの隠しキャラの存在が明らかになったね
- 26 :
- ほしゅ
- 27 :
- よくみたら前スレ埋まってるな
- 28 :
- >685
2人のけなしっぷりと、悪口を言われるのを受け入れるだけの仲の良さがいいな。
今日はあまり気持ちよく無かった、という日は本当に噛み付きそうw
初めての時が知りたい!
>701
障碍を乗り越えて生きている姿はより美しくなるのだ!
>704
「今日はブラジャー取らないから、したままで、おっぱい見ないから」
「ありがとう」
これはこれで後で
「ちゃんと私のこと全部見て」
と言いそうw
>710-714
>しかし新子はその右足を、王子の股間めがけて思いきり蹴り上げました。
玉を潰され子を持てなくなった王子は王室から追い出され、国民には
亡くなったと告げられ、偽の遺体による葬儀が行なわれ、名前を
変えさせられ、新子の家で引き取ることになりました。
姉の1人が新子を苛め、もう1人にそれを見せ付けられながら、種無しに
なったことを良いことに、生で騎乗位逆レイプされる日々を送っています。
新子と2人きりにさせてもらえるのは七夕の日だけです。
>716
盲目少女は触覚は敏感だから、運動不足でちょっと体がたるんだらすぐ
気が付かれて、その時はおしおきとして勃たなくなるまでしゃぶり尽くされそうw
>722
クララのばかーっ!
クララがいつまでも立てないから、おじいさんがお姫様だっこしようとして
ぎっくり腰になったじゃない!
- 29 :
- ユウちいの続き読みたい
- 30 :
- 自分に出来ないことをしてあげると、いつもごめんね、ごめんねと言う
優しい姉さん
出来ないことをしてもらうのが当たり前だと思っている
ツンデレ妹
どっちもありはありだな。
- 31 :
- 人口比的に結構あるのに忘れられがちなてんかんの美女、美少女とかどうよ?
- 32 :
- >>29
ちょっと時間かかるけどよろしいか?
- 33 :
- おkおk
>>30
上の姉はせつない純愛系になりそうか
下の妹はむちゃくちゃに陵辱したいなぁ
- 34 :
- >>30
妹は、 「当たり前だと言いながらも兄に感謝してるけど素直に言えない」
のが妥当ではないだろうか
- 35 :
- >>32
気長に待ちます
千佳たんに幸あれ
- 36 :
- 藤林丈司
- 37 :
- 自分だったら
efの新藤千尋(交通事故による記憶障害)とか
D.C.IIの雪村杏(生来の記憶障害、但し桜の力によって克服)とかだな
- 38 :
- 隻眼って萌える
- 39 :
- >>34
それはツンデレという時点で織り込み済みではないか。
- 40 :
- 前スレに貼られてた小説のリンク
http://novel18.syosetu.com/n2611p/
- 41 :
- 「勇人くん、あの……好きです。私と……付き合って下さい」
「ゴメン。俺、誰とも付き合う気ないから」
返事には一秒かからなかったと思う。
時は放課後、場所は校舎裏、僕は女の子から告白されていた。
目の前の女の子は篠原紗江という隣のクラスの女子だ。即答された篠原は信じられないという顔で悲痛な声を出した。
「そ、そんな……ちょっとくらい、考えてくれても……」
「返事が決まってるんだから無意味だろ」
どうも何か勘違いしてるらしい。僕にとってこの手の話題は選択肢が一択しかないから、考えるという行為自体が存在しない。
じゃあな、と僕はその場を離れようとした。こうしている間にも不安な思いに心を磨り減らしている千佳が心配だ。
ところが篠原はなおも見当違いな方向で食い下がってきた。
「あの子の……せいなの……?」
「は?」
「そうなんでしょ!?勇人くん、いつもあの子の面倒見てて、恋愛も自由に出来ないんだよね!?」
「お、おい……」
「ずるいよ、あの子!あんな悲劇ぶってなんでも勇人くんにやらせて!勇人くんかわいそう。そうだよ!あんな子いなくなっちゃえば……」
最後まで言わせなかった。僕は篠原の顔のすぐ横を打ち抜くように殴りつけた。ゴスッという鈍い音と共に拳が校舎の壁に叩きつけられる。
一瞬呆気にとられていた篠原はすぐに状況を理解したようで、ひっと小さく悲鳴を漏らす。
「…………ひ、あ」
「次にちぃの事言ったら……この程度じゃ済まさん」
そう言い放つと篠原はへなへなと腰を抜かし、その場にへたり込んだ。女の子相手なので一応警告ありだ。
それきり僕は振り返る事もなくそこから立ち去った。途中、手に痛みが走ったので見てみると、壁を殴った拳の皮が破れ血が吹き出ている。少し強く殴り過ぎたか。一瞬治療の為に保健室に寄ろうかと考えたが、すぐに改めた。
「ちぃ、待ってるだろうしな」
つまらない用事で時間を喰ってしまったし、これ以上僕の怪我程度で千佳を待たせる訳にはいかない。僕は千佳の待つ教室へと急ぎ戻る事にした。
- 42 :
- 僕と千佳の関係は相変わらずだった。僕は尽くす事が日常で千佳は尽くされる事が日常の歪な依存。本人同士は納得しているのだから例え外側からどう見えようと極めて平和な毎日を送っていた。
ところが、篠原との一件から一週間程たった頃、そろそろ彼女の存在を忘れかけていた僕は、ふとある事に気付いた。
周囲の千佳に対する態度がおかしい。遠巻きに何かを噂するように話している奴がいる。それも同じクラスの奴ではなく、よそのクラスや違う学年の奴だ。いや、僕の気のせいと言われればそれまでなのだが。
そんな折、僕はクラスの担任の教師に呼び出され、思いもかけない事を聞かされた。
曰く千佳に援交の疑いがかかっている、との事だ。聞いた瞬間に座っていた椅子を蹴倒して立ち上がっていた。教師に掴みかからなかったのは、普段この担任には千佳との事で世話になっているのと、一片の自制心だと思いたい。
担任教師は僕を宥めながらも重ねて問うてきた。
「まだそういう噂があるってだけだ。だからこそ彼女の一番近くにいるお前に聞いているんだ。それで……どうなんだ?」
「そんな事……ある訳ないですよ。ちぃはいつも俺と一緒にいるんだ。やるやらない以前に出来る訳がない……」
絞り出すようにそう言うのが精一杯だった。同時に気がつく。千佳への周囲の反応が変だったのはこの噂のせいなのだと。
職員室を出ると千佳が拓也と希美と共に待っていた。千佳も呼び出されたらしく、拓也逹に連れられてここまで来たらしい。
千佳への事情聴取に僕も相席すると言い張ったが千佳1人から話を聞く必要があると認められなかった。なるべく刺激しない事を約束させ、僕は不本意ながら扉の外で待つ事にした。
僕の様子を見かねたのか、拓也と希美が気遣うように声をかけてくる。
「その……勇人、大丈夫だって。単なる噂だよ。千佳ちゃんがそんなする訳ないって俺らはわかってる」
「お前らは……知ってたのか?」
「雰囲気は感じてた、かな。普段も千佳の事を好き勝手言う人はいるけど、最近それが増えてきた感じだったから」
知らなかったのは僕だけか。ぎりぎりと爪が食い込む程に拳を握る。怒りは間抜けな自分自身へのものだ。これでよく千佳の面倒を見ているなんて言えたものだ。
「ユウくん、終わったよ……」
職員室から声がかかったので僕は中から千佳を連れ出し、教師と拓也逹に礼を言い帰路につく事にした。
千佳をのせた車椅子を押しながら、僕は千佳におずおずと話を切り出した。
「ちぃ……えと、大丈夫、か……?」
「え?あ、うん……だいじょぶ、だよ。わたしはそんな事、してないもん……ただの……噂、だから」
嘘だ、と一目でわかった。肩は小刻みに震えているし、目許は力なく揺れて、喋る言葉はつっかえつっかえ。明らかに無理をしている顔だ。しかし僕は千佳が強がりを言っている、という事自体に驚き、何も言えなかった。
ガラスのような脆いメンタルの千佳が僕に心配をかけまいと必になって取り繕おうとしている。それがどれだけ大変な事か、少なくとも僕はわかってやらねばならない。
そもそもここ数日の周囲の反応に千佳が気付いていないはずがないのだ。それでも僕に気取られないように平静を努めていた千佳の気持ちを思い、僕はただ「無理するなよ」という一言をかけるしかなかった。
千佳が倒れたのは翌日の事だった。
- 43 :
- 僕が学校内でほぼ唯一、千佳と離れる女子トイレの中での事だった。知らせを聞いた僕は、即座に教室から走り出し千佳のところへ飛んでいった。
現場にいた人だかりを掻き分け、女子トイレである事も気にせずに中に飛び込むと、車椅子ごと床に倒れている千佳が見えた。
急いで千佳を抱き起こした僕は、女子トイレの壁に何か書かれているのを発見し、思わずそれをじっと睨み付けていた。
「これは……」
そこには千佳の名前と彼女を中傷する言葉が書き連ねてあった。「ビッチ」「淫乱」「似非障碍者」エトセトラエトセトラ。真っ赤なスプレーで乱雑に書き殴ってある。
「千佳……これ見て、倒れちゃったの……」
いつの間にか近くにいた希美が済まなそうな顔で教えてくれた。僕の代わりに千佳をトイレに連れていってくれたのは彼女だ。
千佳は壁の落書きを見た途端、息切れを起こしパニック状態に陥ってしまったという。恐らく「あの日」の事がフラッシュバックしたのだろう。内心で歯噛みをする。
「ごめん、勇人君。私が……ついて、いな……が……ら……」
「気にするな。お前のせいじゃないさ」
口ではそう答えたものの、とても気にするなとは言えない顔をしてるのだろう。希美の声がだんだん強ばっていくのがわかった。やっぱり僕は間抜けだ。もっと気を付けていればこんな落書き見落とさなかったかも知れないのに……!
内心の激情を隠し、行動を起こした。とりあえず僕は意識のない千佳を車椅子にのせると職員室へ向かい、担任に2人で早退する旨を告げた。
- 44 :
- 帰宅すると僕はすぐに千佳をベッドまで運ぶ事にした。いつにもまして軽く感じる千佳の身体を抱きかかえ、彼女の部屋へと歩いていく。
帰路の途中、千佳は既に意識を取り戻していた。しかし目を開けても口を開く事はせず、一言も喋ろうとはしない。
だが部屋にたどり着き千佳をベッドに下ろそうとした時、彼女は不意に身体をことんと倒してきた。僕の胸に頭を埋める体勢を取った千佳はやがて啜り泣くような声を出し始めた。
「ひっ、ひっく……うぅ、ひぐっ……うああぁ……」
「ちぃ……?」
千佳が泣く、というのは実は珍しい事だ。「あの日」の事を思い出して恐怖に涙する事はあっても、こんな風に感情を抑え切れずに泣くなんて普段はまずない。
最もそれは僕も同じなのだが。
「ひぐっ、ごめんなさい……ユウくん。私、大丈夫って言ったのに……これくらい平気だって、ぐす……ユウくんに胸を張って言えるようになろうと思ったのに……ごめんなさい、ひぐっ、ごめ……なさ……」
涙混じりの声で何度も謝罪を繰り返す千佳。いつもならそれを諫める僕だが、今日はただ黙って彼女の髪を撫でるばかりだった。
やがて泣き疲れたのか、多少落ち着いた千佳に僕は優しく語りかける。
「ちぃ、大丈夫だよ。お前が謝る必要なんてない。お前は僕に心配かけないように頑張ってくれたんだろ?それで十分だ」
「ユウくん……」
僕の言葉に千佳の顔が少しだけ明るくなる。僕は胸の中にある千佳の頭をぎゅっと抱きしめた。
「それにさ、お前が1人でも平気になっちゃったら、お前の世話もいらなくなっちゃうよ」
お役御免は勘弁してくれよ、と冗談めかして言うと腕の中の千佳が小さくふふっと笑った。
「だから大丈夫だ、ちぃ。お前がどんなに傷ついて泣きわめいても、僕はお前の傍にいるから。いくらでも頼ってくれよ」
「…………うん」
- 45 :
- 目尻に微かに涙の跡を残しながらも安心しきった笑顔で千佳が頷く。僕は優しく微笑みかけると不意打ち気味に千佳の唇を奪った。ぴくりと硬直し、動かなくなった様子がなんだかおかしかった。
十数秒ほどして顔を離すと、千佳はぽーっとした顔で僕を見つめている。
「落ち着いた、だろ?」
「…………ううん、もっと……して?」
浮わついた口調で少しいたずらっぽく千佳が笑う。僕は再び唇を重ね、舌先を口腔内に潜らせた。
「んっ、ちゅ……はぁ……んむ、はぅ……んちゅ」
別の生き物のように絡みあっていた舌が解け、淫靡なディープキスを終える。舌先同士が一瞬つぅ、と糸を引き、すぐに途切れた。
「はぁ、ユウく…………んあぁ!?」
頬を染めてキスの余韻に浸る千佳がびくっと身を振るわせた。僕が下着の上から女陰をそっと撫で上げたからだ。
「なんだ、もうびっしょりじゃん」
「そ、それは……ユウくんに……してもらったのが嬉しくて……それに、さっき……学校で、思い出しちゃって……」
「いいんだ、感じてくれたなら」
学校で「あの日」の事がフラッシュバックした事を言っているのだろう。千佳の思考が危うい方向に行く前に、僕は話を遮り愛撫を続けた。
制服のスカートに手を突っ込みショーツを脱がすと、千佳は恥ずかしそうに顔を背けた。愛液で濡れそぼったショーツを足から引き抜いてしまうと、僕は千佳の背中に手を回し彼女の身体を抱え上げた。
「は……んぁ!?は、挿入ってくる……あ、やぁ!」
立ったまま正面から抱きしめ合うような形で千佳を抱えるとそのまま秘所に挿入した。千佳は僕の首に手を回す事で身体を支えている。動かす事の出来ない両足は代わりに僕がしっかりと持ち上げ、M字に開かせていた。
いわゆる駅弁の体位だ。千佳自身の体重で、僕の物が彼女の身体に深く沈んで行く。
「やぁ、あぁん……ふ、深いぃ!んああぁ!はぁ、いい!気持ちいいのぉ!」
手は首にかけたまま、背筋をピンと反らして千佳が快感によがる。口は「あ」の字に開き、目はとろんと蕩けていた。僕の腰の突き上げに千佳も自分から腰を振る。その度に膣圧が増し、限界が近い事がわかる。
一際大きく腰を突き出すと千佳の身体はびくんと跳ね、絶頂の声を上げた。
「ふあぁ!ユ、ユウくん!私、も、もうイク!イキます!あっあああぁぁぁぁ!」
行為の後、シャワーを浴びさせ改めて布団に入れると千佳は疲れたのか、すやすやと寝入ってしまった。その傍らで彼女の髪を撫でながら寝顔を見ていた僕は、同時にじっと考え事をしていた。
今回の件は明らかに僕のせいだ。周囲の千佳への反応も、千佳がそれに耐えていたのも気付けなかった。だがそれ以上に、事の発端が僕の行動にある。
「だから、それを……排除しなくちゃな」
聞く者がいない部屋の中、僕はそう呟いた。
- 46 :
- 一週間後、僕はひとり校舎裏で人を待っていた。壁についた拳の跡を見て二週間前は逆に僕が呼び出されてたな、と考えているとほどなく待ち人が姿を現した。
「勇人くん……」
「よぉ、篠原」
篠原紗江。二週間前に僕に告白した女子。僕の目の前に現れたその娘はあまり元気がなさそうだ。
「転校……明日なんだってな」
「うん……」
「そっか……残念だな、寂しくなるよ……」
「え……?それって……」
僕の別れを惜しむ言葉に篠原が戸惑ったように頬を赤く染める。シチュエーションだけ見ればまるで青春ドラマの別れのワンシーンのようだ。
「俺さ……餞別って訳じゃないけど、篠原に渡したい物があるんだ」
「え、そんな……何だろ、嬉しい」
別れを目前にしながら、好きな人から最後のプレゼント。篠原は寂しさと期待の入り混じった恋する乙女の表情になる。
僕は無言で背中に隠し持っていた物を差し出した。途端、篠原の笑顔が凍りつく。
それは真っ赤な塗料のスプレー缶。
「………え、……ぁ、そ、それは……」
「一週間前、女子トイレの壁に赤い塗料で落書きがされていた。犯人はお前だろ、篠原?」
「…………ち、ちが……わた、わたし……」
問い詰める僕に対し掠れた声で言い訳をする篠原。さっきの乙女の表情はどこへやら、腰が抜けてその場にへたり込んでしまうほど怯えていた。二週間前に校舎の壁についた拳の跡を見れば無理もない話だが。
「そんなに怯えなくていいよ。もうお前には何もしないから」
「…………え?」
意外そうな、それでいてほっとした表情で聞き返してくる。そう、もう何もしない。何故なら事は既に終わっているからだ。
「突然の転校、残念だったな。何が原因だっけ?」
「……………………………………ま、まさか!?」
篠原紗江。今の彼女は学校中から疎まれている。一週間前から彼女には妙に信憑性の高い悪い噂が流れていた。喫煙、飲酒、援交、薬物、他多数。それが学校側に耳に入り、他校への転校という処分になったのだ。
「私の噂を流したのは……!」
「お前がちぃにやったのと同じ事だ。忘れたとは言わせない。それに障碍者への名誉毀損は本当の事だろう」
嘘をつく時は真実を混ぜろというが、女子トイレの落書きの証拠を掴んでいるおかげで他の噂の信憑性も一気に増した。後は教師連中を誘導をすれば簡単だった。
「という訳だ。んじゃ最初に言った通りこいつは返すよ」
「…………」
僕は赤のスプレー缶を篠原の目の前に置いた。篠原は魂が抜けたようにへたり込んだまま動かない。
「それじゃな、篠原。転校先でも元気でやれよ」
何も反応しない篠原に構わず、それだけ言うと僕は踵を返してその場から立ち去った。後の事は最早僕には関係ない。
- 47 :
- その日の夜、僕は千佳に今回の顛末の一部を話す事にした。前のように全て秘密にするのは千佳を不安にさせるからだ。
「ちぃ、俺、篠原紗江に告白された」
「…………え?」
「心配すんな。すぐ断った。俺はちぃの傍にいるって言ったろ?」
「あ……うん、ありがとうユウくん。…………でも篠原さん、転校しちゃうのは寂しいね」
「……そーだな」
彼女を転校という名の追放にしたのは僕なのだがそんな事は言う必要はない。僕は千佳を守る為なら平気で嘘をつける。「あの日」の真実を千佳に黙っているように。
篠原の転校を惜しむ千佳の髪を撫でながら僕も少しだけ篠原に悪い事したかなと思った。でも僕はただ千佳とのこの関係を壊そうとする奴を許さないだけなのだ。
(篠原、君が僕に告白した時点で君は僕の敵でしかなかったんだ……)
こんな壊れた男を好きにならなければ良かったのにな……。もう会う事もないだろう女の子に僕は心の中で哀れみを送った。
了
- 48 :
- という訳でユウちぃ2でした。
一応これが前のを書いた時に考えていた続編です。多分この先もし続編考えたとしてもこんな話になると思います。
読みたいと言ってくださった方の期待に応えられたなら、そうでなくてもスレの賑わいになれば幸いです。それではいずれまた
- 49 :
- >>48
GJ!!
千佳たんが可哀想過ぎて萌える
ユウくん相変わらず壊れすぎてて逆に笑えるな……
続きがあるなら読みたいです
- 50 :
- 千佳かわいいなぁ。そしてユウくんあいかわらずこえーw
GJでした
- 51 :
- >>48
GJ!! よかったぜー。
- 52 :
- ユウくんすげぇGJ!
千佳たん視点も読んでみたい
- 53 :
- 保守
投下期待
- 54 :
- ほす
- 55 :
- 保守
- 56 :
- 岡本一広の「トランスルーセント―彼女は半透明―」とか
面白かったな
透明病ってやつ
- 57 :
- 発育不全って事で合法ロリってこのスレ的にはどうだろう
まあ合法ロリのスレは他にちゃんとあるけど
- 58 :
- 失明した近所のお姉さんの部屋に忍び込んでオナってたら、向こうもその匂いをオカズにしてオナり合って遂には逆レイプに…。
なんてネタを求める私は氏ぬべきでしょうか。
- 59 :
- >58
苦しゅうない。遠慮なく執筆して投下するがよい。
- 60 :
- >>58
ふむ、問題ないな
- 61 :
- 保守
過疎ってるのう
- 62 :
- 目の見えない男の子と。実体験はスレチですかね?
- 63 :
- スレチなのは誘い受けをしてsageもできてないお前
- 64 :
- すみません。書き込むの初めてで…勉強して出直します!
- 65 :
- ほっす。
- 66 :
- ほしゅー
- 67 :
- このスレに触発されて
ちょっと書いてみたうちの一つがなんとか仕上がったんですが、
なにぶん初めてなもので…ちゃんと読めるものになってるか不安で投下迷ってます
しかもエロなし、小ネタほどの短さという内容で、スレを汚すだけな気もします…
- 68 :
- >>67
何事も経験さね
投下してみ
- 69 :
- >>68
ありがとうございます。
では、投下します。
- 70 :
-
なんでそんな笑ってられんだよ。何事もなかったみてーによ。
一生目が見えなくなったんだぞお前。 しかもある日突然、何の前触れもなく。
なのになに平気な顔していつものトーンでしゃべってんだよ。
おまえがそんなに強くないことぐらい、俺は知ってるぞ。
昔からすぐ俺に泣きついてくるほど泣き虫で、いまだに直ってないことも知ってるぞ。
こんな時に平常心保ってんじゃねーよ。
普通に冗談飛ばして普通にメシ喰ってんじゃねーよ。
「平気だよー。」じゃねーよ。
「もっとつらい人もいるんだから。」じゃねーよ。
「あたしでよかったよー。視えなくなったのがもしあんたで、あたしの姿が見えなくなるほうが嫌だもん。」じゃねーよ。
「それに、あたしの頭の中にはあんたのまだ若くてカッコいい姿が一生残るし。」じゃねーよ。
いつまでそうやって虚勢はってるつもりだよ。
俺までお前に合わせて明るくしなきゃなんねーじゃねーか。
さっさといつもみたいにわんわん泣いて全部吐き出して俺の服びしょびしょにしてくれよ。
言いたいことは我慢しないですぐ言えっていつも言ってんだろーが。
いやな気持ちは溜め込むなって前にさんざん言っただろーが。
無理してんじゃねーよ。感情押ししてんじゃねーよ。
おまえは、こんなことに笑顔で耐えられるようなやつじゃない。
悔しいじゃねーかよ。
俺に気でも遣ってんのか?迷惑だとか思ってんのか?
バレバレなんだよ今にも泣きそうなのが。
なんでそこで涙止めてんだよ。
もう見てらんねぇんだよやめてくれよ。
わりぃけど、俺はもう限界だ。
もうおまえには付き合いきれねぇよ。
もう決めたんだ。
明日、
いつも通り病院来て、
いつも通り受付すまして、
いつも通り病室の扉あけて、
いつも通りの笑顔をおまえが俺に見せてきたら。
その、悲しみとか不安とかを隠しきれてない笑顔を見せてきたら…
俺から先に、泣かせてください。
以上です。
穴があったら入りたい…
- 71 :
- Gj
男子たるもの穴があったら入れなさい
- 72 :
- 実際こんな感じなんだろうな
せつねー
- 73 :
- 昨日は投下したまま寝落ちスマソ…
>>71
ありがとうございます!
穴にはまだ入れたことないので早く入れたいですww
>>72
この上ないほめ言葉です…
まさに、せつないっていう気持ちをあわよくば感じてほしい(?)
と思いながら書いたので、とてもうれしいです。
ありがとうございます。
こんなまだまだ未熟なお話を読んでいただき
ありがとうございました。
スレを汚すことなく、微力ながらもスレに貢献できたなら幸いです。
またなにか仕上がったら投下するかもです。
それでは!
- 74 :
- >>70
>>73
今更だが切なくてヨカタ
- 75 :
- >>74
うれしいです。ありがとうございます。
ところで今テレ東でやってるISってドラマの
「半陰陽」って
このスレ的にはどうなんですかね?
俺見てないしそれ題材のSS書けるほど意欲もスキルもないんですけど…{汗
- 76 :
- ふたなりスレあるよ
- 77 :
- >>76
ありがとです。頭回らんでスマソ…
人いないなぁ…
書いてみたうちのもう一つをちょっといじくって
うまく仕上がったらまた投下してみます…
- 78 :
- 期待して待っとるよ
- 79 :
- 保守
- 80 :
- 保守ついでにユウちぃの完結編をリクってみる。
全てが千佳に知られたって流れで…。
- 81 :
- 半月ぶりすいません(汗
あれからしばらくいじくってみたものの、なかなかうまくいかず
仕上がるまでまだ時間がかかりそうです…そんなに内容長くもないのに…
そこでちょっと提案なのですが、
繋ぎとしてとりあえず別のものを投下してもいいでしょうか?
一旦離れて切り替えようと書いたもので、
内容としては>>70みたいな書き方。かなり暗め。
長さも>>70の三分の一程度という感じです…
身勝手な話なら自重します…すいません…
- 82 :
- いいんでないかい
スレも半分夏休みなわけだし
- 83 :
- ありがとうございます。
では投下しやす。
- 84 :
-
いつか誰かが私に言った。
「あなたは化け物。人じゃない。」
「おまえは怪物。まともじゃない。」
いびつな身体。歪んだ心。
この世で最も罪深く、
この世で最も穢れた生命。
どんなにあなたを好きでいて、
愛したいと願っても、
そばにいたいと望んでも、
触れることさえ叶わない。
世界は私を否定する。
いつか誰かが私に言った。
「おまえは誰にも愛されない。」
「誰かを愛す資格もない」
どれだけあなたに好きだよと、
愛してほしいと言われても、
そばにいたいと言われても、
私はあなたに応えられない。
私はあなたを求めてはいけない。
世界は二人を否定する。
以上です。
すいません…なんか今更ひどくスレチな気が…
- 85 :
- >>83-84
GJ
エピローグっぽい感じですね、なんだか切ない雰囲気
背景設定が気になる
- 86 :
- >>85
>なんだか切ない雰囲気
うれしいです。
ありがとうございます。
気分変えようと適当に書いたので
背景と言っても漠然としたものですが…
『初恋で初めて人に愛されることを知るが、過去の深い傷から
「自分に恋や人並みの幸せは許されない」と、心を閉ざしている』…という感じです。
自分の中では、初恋の相手の強い想いに心を開いていく…という妄想が続きそうですが、
確かになんかバッドエンド(?)っぽくもありますね。
あとスレ的には身体に障害を持つ人の心情ですが、
ファンタジーな世界の異端で孤独な存在の心情…というふうにも読めてしまうので少し投下を反省してます(汗
気付くの遅すぎ…orz
- 87 :
- Gjです。
ただ、投下後に自分語りしたり感想に全レスしたりすると叩かれることが多いので控えることをお勧めします。
今後の作品投下も期待して待ってます
- 88 :
- ほっす。
- 89 :
- 保守
- 90 :
- 保守
- 91 :
- 保守
- 92 :
- 逆に男が障害持ってて女が看病するのに萌える
- 93 :
- それはこのスレの趣旨とはまた違うような…
- 94 :
- 回復する見込みのない植物人間なヒロインは?
それこそ生きたダッチワイフだな
- 95 :
- 究極のマグロだな
- 96 :
- 意思疎通どころか
意思があるかどうかすら不明だったら尚更だな
- 97 :
- >>93
いいんでないかい
スレタイにもテンプレにも
「女性限定」とは書いてないし
- 98 :
- 意識は有るけどそれを外部に伝える手段がない患者視点の「やんドル」って漫画があるが…
- 99 :
- 池沼な可愛らしい女の子にエロい事する話とか好き
身体の障害なら隻眼で脚喪失とか隻腕の女の子とか良い
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