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2013年07月エロパロ616: 冨樫義博総合エロパロスレ2 (214)
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冨樫義博総合エロパロスレ2
- 1 :2011/02/09 〜 最終レス :2013/07/05
-
ここは冨樫義博作品の総合エロパロスレです。
HUNTER×HUNTER(既刊27巻)
レベルE(全3巻)
幽☆遊☆白書(全19巻)
狼なんて怖くない!!(短編集)
てんで性悪キューピッド(全4巻)
・*:.。..。.:*・゜゚・*上記の作品で共に萌えましょう!
公式・捏造、なんでもござれ。
ただし男×男は801板、女体化ネタは専用スレにてお願いします。
※基本的にはsage進行で(メール欄に半角で“sage”と入力)
職人さんはいつでも・誰でも大歓迎!
- 2 :
-
前スレ 冨樫義博総合エロパロスレ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198753108/
前々スレ
HUNTER×HUNTERのエロパロって無いの?
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1120293909/
幽遊白書でエロパロ その5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196609022/
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/
→ENTER
→漫画の部屋
→ジャンプ系コミックの部屋
→冨樫義博作品の部屋
- 3 :
-
無事立ちました。
引越し乙です。
約三年ぶりの新スレっつーことで(爆
次はこんなに間が空かぬようにとの思いを込め
祈願、スレ繁栄!職人出現&SS充実!
ぱんぱんっ!! (-人-)
で、早速即防止も兼ねてSS投下。
々若×幻海、住人さんらのすばらしアドバイスを受けつつ書いてみた。
前回の安易な媚薬ネタの続き、今回は安易に酒ネタ(爆
477様のヒソマチ読んで、ハンターにも『鬼し』あんだなぁと思いつつ。
ネタかぶって申し訳ないっすorz
苦手な方、興味ない方スルーでよろしく。
では投下。
- 4 :
-
――深夜。
厳しい修行を終え、他の者は皆疲れて泥のように眠っている、
もうじき草木さえもが眠る丑三つ時に差しかかろうかという時刻。
反して、男の目は冴えていた。
誰よりも寝不足の筈であるのに。
誰よりも厳しい修行を強いられた筈であるのに。
寝不足の理由は、目の前にいる女の為に。
この上無く熱く、束の間の逢瀬に伴う甘い激しい快楽の為に。
だが、今男はその美しい女を目の前にして、手を触れる事を謀られる。
手を触れ難い雰囲気を、目の前の女は放っていた。
部屋に入るや、いつもに違わぬ香の匂い。
それもその筈、仕掛けたのは男自身である。
本来は年老いた女の身体を一時的に若返らせる為の、魔性を秘めたお香。
それはこの一週間程続いていた。
女も、それを甘受し、男を受け入れていたのだが、この日はいつもと違っていた。
香の匂いに混じって――芳しい酒の匂いが、部屋に霞んでいた。
「あんたは飲まないのかい?」
妖艶に微笑みながら、女は男にそう誘いかける。
女は盃に酒を注ぎ、それをぐい、と一気に飲み干す。
男が見る限りでも、これで五杯目。
男が部屋に訪れる前から、女は既に酒盛りを始めていたようなので、
実際どれだけの量を飲んでいたのかは定かではない。
一升瓶の酒が、半分近く減っているのは、以前に一度空けた事のある瓶の為か、
それとももしや今宵だけで空けたものであるのか、理解に苦しむものがあったが。
- 5 :
-
だが、女の頬には微かな赤みが差した程度で、それ程に酔っているという
感じは見受けられない。
どうやら酒には強いらしい。
男自身も、酒を全く嗜まないわけでは無いが、今日に限っての女のこの申し出には、
些か乗る気にはなれなかった。
何故ならば。
『――今夜は、覚悟しとくんだね。昨日の分、たっぷりと、苛め返してやるから――』
女の、今朝の科白が、男の脳裏にリアルに焼き付いていたからである。
昨夜の己の行いが、決して女にとって面白くは無いものであっただろう事は容易に理解できる。
解るだけに、男は今日に限っての女のこの趣向が、女の悪戯心の為せるものであろうと
信じて疑わないのである。
「…俺はいい。酒はあまり好きではないんでな…」
女の隣に腰を下ろし、あまり女を見ないようにして、つれなくそう答える男に、女はくすり、と
悪戯染みた笑みを零す。
「何だい、つれないじゃないか。年寄りの楽しみに、一杯位付き合ってやろうって
気はないのかい?いつもはあたしの方が、あんたに付き合ってやってるってのに」
女はさも面白げな口調で、男をそう煽るが、男は頑なにそれを拒否する。
これは一種の駆け引きのようなものである事を、男は理解していたからだ。
迂闊に女の誘いに乗れば、今日は己の方が女に呑まれてしまうだろう。
今日の、この女に強いられたあの地獄のような修行内容に、男は空恐ろしさを改めて
実感したのだった。
どう女が仕掛けてくるのか、実際今日はこの部屋に入るのをやめておこうかとさえ思った程だった。
だが、束の間の、女との逢瀬の刻にすっかり骨抜きにされてしまった己の愚かさに、
やはり自然と足は女の部屋へと向かってしまった。
さぁ、どうするかと、男がそう悩み始めたその時であった。
「々若丸…」
女が、一際艶めいた声色で、男を呼んだ。
男が、その鈴の音のように甘く、色づいた声に、思わず女に顔を向けた、その刹那。
- 6 :
-
「――っ…!?ぅ…」
女が、唐突に男に口付ける。
すっかり馴染んだ、女の唇――だが、それだけでは止まらない。
女は、男の着流しを手で鷲づかみ、そのまま男を布団に押し倒し、そのまま圧し掛かる。
そして――
「――ぐ…!?」
女が唇を開くと、女が口内に含んでいた酒が、男の口内に流し込まれる。
「っ、ん…!」
あまりに突然の女の口移しに、男は抗う間も無く、その女の唾液混じりの酒を、
喉を鳴らして飲み込む――と。
ぐらり
男の視界が歪む。
どくん、と男の身体に熱が篭る。
(――何だ…!?この酒……何という濃度だ…!)
今まで、味わった事の無い、恐ろしく濃度の強い酒……視界が歪み、頭が一気に重くなる。
たかが、口移し程度の量で。
「はぁっ……ったく、すごい酒だね……あたしまで酔っちまいそうだよ…」
女は男が飲み干したのを確認し、顔を上げると、口の中に微かに残った酒を、
唾液ごとぺっと吐き出す。
とてもでは無いが、まともに胃の中に入れられるような代物ではない。
女は顔を顰め、明らかな不快感を露わにした。
「ぐ、 何、だ…!?この酒、は…もしかして…」
「ふふ……酎から少し拝借したのさ。『鬼し』…魔界の重濃酒だそうだね?
あたしがさっきまで飲んでたのは、普通の人間界の酒だけどね…」
女が、口端を紅い舌でぺろりと拭う様が、艶めいて。
酒の力も手伝ってか、男の身体に情欲の熱がじんわりと沁みていく。
だが…
- 7 :
-
(…身体が…動かん…!)
たかが、あれだけの量で……男は既に参り始めていた。
あれを一瓶飲み干す酎に心底感服するが、今はそれどころではない。
覚悟しとけとの、女のその科白通り――今から自分は、この美しい女にどうされるのか…。
それは、男にとって勿論ではあるが本意では無い。
自分の上に、馬乗りになる女の艶やかな唇――
ああ、舐めてやりたい。
その唇から、あの淫らな喘ぎを響かせてやりたい――そう本能が告げている。
そんな男の真意を読み取ったのか、女が壮絶なまでに妖艶な笑みをその口元に浮かべ――
「幻海っ…っつ…」
「五月蝿い」
女の唇が、男のそれに再び寄せられ、唇を奪われる。
だが、それによって与えられるのは、快感ではなく――微かな痛み。
「っ、う…」
女が男の下唇に歯を当てる。
そして、ほんの少し力を込めてカリ…と噛み切ると、小さな裂傷。
じわり。
血が滲む。
ぴり、とした痛みが男の脳を侵食する。
女は男の流す血を唇ごと舐め上げ、男の口腔へ舌を差し入れた。
差し入れられた舌からは…血の味がした。
- 8 :
-
「んっ…は…っ…」
女は男の吐息ごと絡め、夢中で男の唇を貪った。
血の匂いに、反応する己の身体。
血の味に、昂ぶる己の熱源。
――まるで、獣の交わりのようだ――
男は、女に唇を弄ばれながら、そう自嘲気味に思った。
ふいに、女の掌が男の身体の一部に触れ、女は唇を離す。
「もう、大きくなってるじゃないか……」
くすくすと可笑しそうに笑いながら、男の着流しを肌蹴させていく。
男の、細身ながらも締まった身体が露わなる。
強すぎる酒を以ってしても、男の身体の自由を奪っても尚、男から放たれる強い妖気は霞む事はない。
それは、女自身が男に日々強いている修行の賜物とも言えるもの。
故に。
「…こうでもしないと……今のアンタには勝てないからね…」
女はふ、と――どこか寂しげな笑みを漏らしながら、男の胸板につ…と掌を這わす。
「昨日はアンタに散々いい様にされたからね……今度は、あたしの番だろう?」
「――っ、幻、海…っ…!」
全く力を欠いた男の、露わになった胸元に顔を当てる。
鎖骨から、男の左の乳首を子猫のように舌を突き出して、ぬる、と舐め上げる。
ざらついた舌の感覚が、男にぞくぞくとした、こそばゆい快感を与える。
堪らず男の口から喘ぎが零れた。
「…っ、く…ぅ…」
「くす……いい声で啼くじゃないか……アンタの声…好きだよ…」
声が好きだ、と言われ、男は思わず苦笑う。
- 9 :
-
――声だけ、か…?
男の脳裏に、そんな疑問が浮かぶ。
毎日のように身体を重ねても、女が自分を好きだと言った事は無かった。
何故女が自分を受け入れる気になったのかどうかさえも。
(…まだ、一度も聞いた事が無かったな…)
おそらく、嫌われているわけではないのだろうが――聞いてみたいと言う想いはあった。
女はそんな男の内情を知ってか知らずか、一心に男への愛撫を続けていた。
左の乳首を焦らすようにゆっくりと舐め、右の乳首へは爪の先で軽く引っ掻いて、微かな痛みを与える。
「っく……幻海…っ…!」
「ふふ……意外と、感じやすいんだね……」
からかうような女の声の中に、微かに欲情の欠片が含まれていた。
女の舌は、そのまま男の胸から硬く引き締まった腹筋へと降りていく。
そして、辿り着いた、男の下部。
袴の合わせ目を割り、張り詰めたものを取り出す。
女の目の前には、既に熱く滾る男の熱源。
天井に向けてそそり立つ男の逸物に掌を添え、女は愛しげに頬を摺り寄せながら
男に妖しい眼差しを向ける。
人よりもずっと小柄で、どう見ても十代の少女にしか見えぬその女が、
男の欲を卑猥に弄るその妖艶で不釣合いなその姿に、嫌でも男は情欲をそそられていく。
女は妖艶さに反して、くすくすと無邪気に笑いながら、既に液体を滲ませた鈴口に
指先を添え、そのまま根元へと滑らせる。
「っぅ…!」
唇を噛み締め、声を抑える男の反応に気をよくした女は、そのまま指を数度往復させていく。
その度に透明な液体が溢れ出し、それを全体にまぶすように擦り付けた。
「…っ…っ…!」
押しした男の喘ぎが、吐息混じりに熱を帯びて女の耳に届く。
女は嬉しそうに微笑み、自らの口の奥深くに、男の欲を頬張る。
- 10 :
-
「ぐ、あ…っつ…!」
痺れるような快感が、脊髄までもを侵食する。
快楽に眉を顰め、腰を引き攣らせる男に構う事無く、女は局部への愛撫に躍起になった。
くちゅ、ぐちゅ、と濡れた卑猥な音が、女の口の動きに合わせて漏れ出る。
裏筋を巧みに指先で攻め立て、その根元の袋をやわやわと揉みしだき、男の快楽を高めていく。
「――ぅ、あ…!っ…」
昨夜の男との情交で、男の欲を煽る術を学んだのらしい女は、昨夜よりも更に滑らかな
舌使いで、その指先での愛撫で、確実に男を絶頂へと追い立てていく。
一旦女は男を解放すると、舌先を窄めて裏筋から鈴口を刺激する。
男は攻め立てられるばかりの悔しさと情けなさが募り、何とか身を起こそうとするも、
指先一つ思い通りに動かない。
まるで、金縛りにあったようだ。
そんな男を微笑みながら見詰め、女は再び先端を口に含み、じゅる、と吸い上げると、男は
一気に射精感が煽られた。
「ぐ、――ぅ…!」
後、一息で、不本意ながらもその欲望が満たされるといった頃合に――女は残酷にも
男の逸物から唇を離してしまう。
女の舌と、男の逸物の先端からは唾液と先走りの筋が糸を引いていた。
「…くっ…幻、海…っ…お前…!」
切羽詰った男の声が、女を責める。
完全に遊ばれている。男は、苛立っていた。
これでは完全に生しではないか。
「ふん……昨日アンタも同じ様な事をしたじゃないか。おあいこだろ?
悔しかったら、動いてみな?」
女の挑発的な科白に、男はどうにか身体を動かそうと試みる。
力の入らぬ手に精一杯の力を込めて、女に伸ばそうとするが、思い半ばで女に手首を掴まれ
布団へと押し付けられる。
「…っ、悪魔か…貴様…」
艶やかな笑みを湛えながら
「本当に強い酒だね……口に含んだだけのあたしでさえ、酔ってる位だから当然か…。」
ひくり、と切なく引き攣れる男の逸物と、汗と苦痛が滲んだ男の顔を交互に見詰め、
女はそう人事のように呟く。
- 11 :
-
何を悠長な、と男はそう女を責めたかったが、口にする事は憚られた。
女は立ち上がり、自らの腰紐を緩め、寝間着をするりと肌蹴させ、そのまま床へと落とす。
すると一糸纏わぬ女の艶かしい裸体が、男の目の前に現れた。
男はごくり、と生唾を飲み込んだ。
美しい――それが、男の嘘偽りない、女に対する素直な感想だった。
決して大きいわけでも無いが、張りのある、確かな二つの柔らかそうな膨らみと、
なだらかながらも細く締まった腰、そして股の付け根……確かな液体が
女の腿を伝い、男の目を引きつけた。
「アタシが、欲しいかい…?」
艶然と微笑みながら、男を見下ろす女に、男は自嘲気味な笑みを返した。
――…完全に…やられたな…――
男は力の入らぬ手を、ゆるゆると動かしてみる。
先程よりは、力が入るようになったかもしれない。
指一本動かせない状態からは抜け出せたようだ。
だが、まだとてもではないが、女に手を出す余裕はない。
――だが……悪い気がしないのは、相手がこの女だからか…――
ふぅ、と一息ついて、切なく震える己の逸物に目をやる。
触れてさえもらえず、捌け口を無くし、女の眼前に無様に晒されたままの哀れな自身に、
男は苦笑する。
――もう限界だな……――
女は、微笑んでいる。
ただ、微笑んでいる。
極めて、艶やかに。
極めて、残酷に。
男の答えを、待ちながら。
男の望みを、知っていながら。
男は、完全に快楽に、女への溢れんばかりの執着に負け――素直に、告げる。
己の求めるものを。
己の愛しさを向けるものを。
それは、この生しの状態から、一刻でも早く抜け出したい一心で――
- 12 :
-
「ああ……俺はお前が欲しい…――お前の、全てが、欲しい…」
それは――全て――を含んだ、男の精一杯の想いだった。
身体だけではなく――女の情も欲しいのだと。
だが、その男の言葉の真意が、女には果たして届いただろうか。
女は、満足そうに、ただ微笑みながら、また男に跨り、顔を寄せてくる。
吐息が絡まる程に近く顔が近付き、しばらく見詰め合った後、女は男に口付けた。
女の表情に、微かに切なげな色が交じっていたのを、男は気付いただろうか。
しばらく、唾液を絡ませ、舌を絡ませながら、互いに唇を貪った後、
女は唇を浮かし、密やかに、男に囁く。
「…あたしも…あんたが欲しい……」
ただの、一言――女は呟き、そして、また男に口付ける。
女の科白に、男は胸が締め付けられる。
そして、期待する。
その真意に。
その先にある、快楽に――
だが、男の思考は、次の瞬間もろくも崩れ去っていく。
突然、男のそそり立つ熱源は、それよりも更に熱く湿ったもので覆われる。
ぬるり、とした感触の直後、あまりに強く、男の欲を搾り出すようにきゅううっと締め付けられ、
頭の芯が痺れる。
「う、ぁ…っ…!――く…っ…!」
「ひぁ…っ…あぁぁぁっ…!」
快感を伝える喘ぎが、互いの口から思わず漏れた。
男は必に射精を堪え――女は不覚にも、男を挿入ただけで達してしまった己の身を抱いて震える。
心地よさに、その重力に逆らわず、男を一気に根元まで沈めた事で、この上無い快感が
女の身体を駆け抜けた。
- 13 :
-
「あ、う……ぁっ…!」
どくどくと、男の脈打つ鼓動に呼応し、女の膣もまた収縮を繰り返した。
絶頂の波をやり過ごそうと、女は一切の動きを止め、ただ小刻みに肩を震わせ続けていた。
男と触れ合う局部が熱く、男の大きさと硬さが女の中を圧迫し、苦しげな吐息を漏らす。
男ははぁ、と大きく息を吐いて、そんな女の姿を見上げる。
先程までの、余裕を湛えた笑顔は既に無く、衝撃的なまでの快楽に涙を浮かべて耐える
女の表情。
切なささえも色づいて、男の情欲に更に劣情の炎を灯していく。
ぴく、と男は手を動かすと、男は自分の手にいつの間にか、僅かではあるが力が戻っているのを感じた。
(動く、か…?)
ゆっくりと腕を女の方に伸ばすと、まだ至極重みは感じるが、それでも。
(十分、だ…)
男は、不敵に、口角を上げて笑む。
女は目を瞑ったまま――だから、気が付かなかった。
男の身体に、力が戻っていた事を。
女が微かな空気の流れに気付き、目をはっと開けると――時は既に遅く。
「あ、々…っ、あぁぁっ…!」
逆に、快楽に堕ち、力を失っていた女の腰を掴みながら男は身を起こし、
女を組み敷いた。
ようやく、女の美しい顔を見下ろしながら、今度は男が女に微笑み返す。
「ふ……もう十分楽しんだだろう…?今度は…俺の番、だな…」
「んん、っ、はっ、はぁ…っ、あ、あんた……動けたん、だね…」
繋がったまま体勢を変えたことで、また新たな快感が女を襲い、
びくびくと震えながら男に問う。
「まだ思い通りにはいかないがな…。やはり…っ…、こっちの方が…、
俺の性に合ってるようだ…」
男は、ようやく女の肌に口付け、そのしっとりと汗ばんだ女の柔らかな乳房に舌を滑らす。
先端の尖った頂を執拗に舐め上げ、軽く歯を立てると女の乳房がもどかしそうに震えた。
- 14 :
-
「ふぁっ…!あ、ぁ…っ」
「…お前も……いい声だ……もっと、聞かせろ……もっと、俺を…――」
続く言葉の代わりに、男は女の中を、深く突き上げ始める。
これまで堪えていたものを、全て発散させるかのように。
「ああぁぁっ、や、ぁあ…」
「幻海…っ…く、…力、抜け…っ…!」
余りの締め付けに、男もまた余裕をなくしてはいくものの、突き上げる速度は緩める事が出来ない。
うねる様に腰を送り込み、敏感な肉芽を擦り付けるように肌同士を密着させると、
女の身体は過敏に反応し、一際大きな喘ぎを押し出し、逸物を締め上げる。
「あぁぁぁっ!い、や…っ、くっぅ…」
気持ちよくて、気持ちよくて、たまらない。
男の身体が、男の熱が、男の声が、甘く女を痺れさせ、女をまた絶頂へと高めていく。
女は、自分自身でも理解出来なかった。
何故、この男を受け入れるのか。
何故、この男を許すのか。
このような仕打ちをされ、何故悪い気がしないのか――初めてこの男と関係を持ってから、
この一週間の間、ずっとそれを考えていた。
束の間の、ほんの一時手に入るこの若さの求めるがまま――体の疼きは、日に日に大きくなり、
男と身体が馴染んでいくのを確かに感じていた。
「ひぁんっ…あ、ああぁ…!々わ、か…っ…」
妙な小細工を施してまで、人間の自分を求めるこの若い妖を、たまらなく愚かだと思う。
愚かで――たまらなく愛しいと思った。
- 15 :
-
「――っ!ああぁ…」
子宮の奥を突き上げられ
内襞を目一杯に擦り上げられ
燃える様な熱を
切ない慟哭にも似た脈動を 刻み込まれ
「あっ、くぅ や、あ」
「っ、幻海…っ!」
憂いさえ帯びた声が
焦がれるような眼差しが
乞うような表情が
「あ、ア、も、ぅ……、イっ、ちゃ…!」
「――っ、…!」
女を酔わせていく。
快楽に抗う術を、奪っていく。
男自身の先端が最奥を貫く刹那、温かいものが注ぎ込まれる。
中でとくん、とくんともどかしげに脈打つ感覚が、生々しくも心地よく、女を満たしていった。
それでも。
「んんっ、ぁ、あ…、ぅ…」
「まだ…だ…!まだ…っ…!」
胎内で、熱と硬度を取り戻していく男の感覚に女はまた身体を震わせる。
男はまだ女を解放するつもりはないのらしい。
- 16 :
-
「ひぁ…あ…っ、ア…っ」
「…っ、お前も…そうだろう…?まだ…俺が、欲しいんだろ…?」
耳元で吐息交じりに熱っぽく囁かれ、びく、と身体が震えた。
それだけで膣がきゅう、と締まり、男を締め付けるのを女自身も感じていた。
男が再び律動を始めた。
伴うように、女の形のよい唇から、また淫らな喘ぎが漏れ始める。
「くぅん、あ、ああ、ぁ、あ…!」
「気持ちいいんだろう…?もっと…、俺を求めろ…幻海…!」
それは強制の言葉でありながら、裏腹に、懇願の色が含まれている事に女は気付いていた。
――頼む、と。
男の心が、そう女に乞うていた。
(馬鹿だね……あんたは…)
女は心でそう男を宥めながら、ただ男にされるがまま――求められるがままに、その身を差し出していた。
強く、些か荒々しく男に揺さ振られ、女が絶頂を迎えるとまた男が中で果てる。
香に交じって酒の匂い――そして、男の精の匂いが部屋に漂っていた。
引き抜かれ、どろりとした感触が股を伝い、女は微かな不快感を覚えた。
喪失感は虚しさを呼ぶ。
冷めていく熱が儚さを伝える。
霞む目で男を見上げると、男は憂いを秘めた眼差しを女に向けていた。
そして、女の髪を愛しげに梳きながら、消え入るように囁く。
「…俺はお前が欲しい…」
男の睦言に、女は、この上無く優しく微笑み、男に返す。
- 17 :
-
「…なって、やってるじゃないか…。欲張りだね…」
「まだ、足りない」
男は、女に覆いかぶさり、女の首筋に顔を埋めた。
「…もっと…欲しい…」
掠れるようにそう呟き、男はそのまま女に体重を預けたまま意識を手離す。
温かな寝息が、女の首筋に伝う。
男が情交の後にこうして女の部屋で眠るのは初めてだった。
女は、微かに戸惑いはしたものの。
(…仕方ないね…。修行で疲れてる上に、あんな強い酒飲ませちまったんだから…)
ちらりと部屋隅の香を見ると、あと十分もすれば燃え尽きてしまう程に短くなっていた。
「……馬鹿だね…本当に…。こんな年寄りに惚れちまうなんて…」
最初は、この男に対する哀れみのような感情からだっただろうか。
こんな小細工までして、自分を求めてきたこの男に、焦がれるような眼差しを
向けるこの男に同情し、付き合ってやるのも悪くないと、ただそんな気持ちだっただろうと思う。
だが、次第にそれは後悔へと変わっていく事になった。
(柄にも無く、同情なんてするもんじゃないね…)
自分でも、どうかしていると思う。
本当の自分はこんなにも老いているというのに、こんな若い妖怪の男に現を抜かし、身を任せるなどと。
そう、受け入れるべきではなかったのだ。
男にとっても――女にとっても。
- 18 :
-
女は男の重みと温もりに名残惜しさを感じながらも、男の身体をずらし、男の胸から抜け出る。
ようやく解放され、未だ眠り続けている男の頭をそっと撫でた。
「今日だけは、ここで寝る事許してやるよ…。その代わり年寄りの朝は早いから覚悟しとくんだね。」
女は笑いながらそう囁き、寝間着を羽織って浴室へと向かう。
どうあっても、男のものになる事が出来ないその身体を清める為に。
時の流れとは無情なものだ。
強さを求め、魂を売り渡して若さに縋りついた男を思い出す。
あれも馬鹿な男だったと、女はふ、と笑う。
今自分の部屋で眠っている、これから先気の遠くなるような時間を生きるであろう男と、
すっかり年老い寿命も幾許かという自分とでは、全くの不釣合いである事は明白。
人間とは不便なものだと憂いていた男の気持ちが、今となっては全く理解出来ない事はない。
だが。
(だからこそ、この世は面白いのさ。戸愚呂…)
不条理の多い世の中だからこそ。
矛盾だらけの世の中だからこそ。
諸行無常の世の中だからこそ。
その刹那の悦びも、愛しさも、儚さも――魂に、深く刻み込まれていく。
(…まぁ、残される方はたまったもんじゃないかもしれないけどね…)
案外、すぐにこんな老いぼれの事なんて忘れて、他の女を好きになるかもしれないが、
それも全ては男次第。
柄にも無く湧き上がる嫉妬の心に、女は艶やかに苦笑を漏らしたのだった。
――終――
- 19 :
-
以上。
幻海姐さんあんまり攻めてねぇよ。
々若全然ドSじゃねぇよ。
また心理描写に走ってエロさが足りねぇよ。
スマネ、これが自分の限界だ… 逝ってくる ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
- 20 :
- 前1-534です
1-426様、スレ立て有難うございました!
しかも記念すべき第一作まで‥!(´Д`)はぅ
若幻海、好きです‥ポッ
最後の「戸愚呂‥」が切なすぎて‥!!(涙)
静流シリーズのリク、有難うございます(´∀`人)
私自身も結構気に入ってる構図なので、続き考えてみます。
いずれは其処に蔵馬も絡ませたい‥という欲張りっぷりです。
バレンタイン目前なので、糖度高めのコエぼを鋭意製作中です。
が、甘い話はむずむずして全然書き進まない‥orz
歪んだ性癖ですいません、ホントに。
バレンタインまでに何とか投下したいと思います(´・ω・`)
次スレを早めに立てられるよう、微力ながらお力添えできればと思います。
- 21 :
- 禿しくGJ!! 心理描写GJ!!!
幻海と々若切なすぐる・゜・(つд`)・゜・。
々若は雷禅化しそうだ...いつの日か霊界でお幸せに...
- 22 :
- 1-534です
バレンタイン目前企画、なんとか書き上げたので投下します。
(本編にバレンタインに絡む描写は一切なし)
拙宅のコエ様とぼたんちゃんの馴れ初めです。
甘い系は此れが限界でした(´・ω・`)
- 23 :
- 何故こんな事になったのだろう。
小閻魔様がシャワーを浴びている音が聞こえる。
備え付けのバスローブに身を包み、洗面所で髪を乾かしながら、私は目まぐるしく駆け抜けた今夜の出来事を思い返した。
霊界での仕事を終えて、小閻魔様と一緒に人間界へ降り立った。
幽助が螢子ちゃんと夜の海を見に行くと云うので、誘われるがままについてきた。
四人で浜辺を一頻り散策して、終電で帰ろうと駅へ向かう途中、土砂降りの雨に見舞われた。
ずぶ濡れになった躯は完全に冷え切って、あまりの寒さに堪えきれず、目の前に現れたラブホテルへ四人で飛び込んだ。
場所が場所だけに、私は小閻魔様と同室で。
小閻魔様がバスルームを先に譲ってくれたので、私は熱いシャワーを浴びた。
出てきた私と入れ替わりに小閻魔様がシャワーを浴び、私は洗面所で髪を乾かしている。
がちゃりとバスルームの扉が開き、バスローブ姿の小閻魔様がタオルで髪を拭いながら出て来た。
「ぼたん、寒くないか。
バスタブに湯を貯めるから、後で改めて入るといい」
「有難うございます。
あ、ドライヤー、どうぞ‥」
私は彼にドライヤーを渡すと、洗面所を出てベッドへと腰掛けた。
ドライヤーの音が室内に響く中、私の鼓動も大きな音を立てていた。
こんな嵐の夜に甦るのは、あの忌まわしい記憶。
冥界の王により審判の門が濁流に飲み込まれ、みるみる内に霊界が水没した。
まだ私の頭に鮮明に残る、恐ろしい出来事。
心臓はどくんどくんと其の存在を主張し、息苦しささえ憶える。
震える手を握りしめて、私は大きく息を吐いた。
- 24 :
- 「外はまだ、だいぶ荒れているな。
海が唸っている」
背後から低い声が響いて、驚いた私の躯はびくりと跳ねた。
彼はベッドに腰を下ろして足を投げ出し、窓を見つめた。
激しく打ち付ける雨が、窓硝子を曇らせている。
真っ暗な海は窓から良く見えないが、轟轟と云う風の音と共に、荒れ狂う波の音が響いてくる。
私は窓から視線を戻し、小閻魔様の後ろ姿を見つめた。
すらりとした長身。
さらさらの栗毛。
長い手足。
見目麗しいとは、まさに彼の為に在るような言葉だ。
案内人の中にも、彼に憧れている子はごまんと居る。
ましてや、霊界の御世継ぎ様。
名だたる有力者や名家の御令嬢様との縁談も、ひっきりなしと聞く。
私は俯いた。
そんな彼は、あの日、私に冥界玉を預けた。
沈みゆく霊界で、彼は何を思っただろう。
どんな思いで、私に全てを賭けたのだろう。
彼は私の前では一度も、あの時の事を口にしないけれど。
おい、と云う声と共に、右手をぐいと引かれたので、私は驚いて顔を上げた。
「きゃ、何ですか。
そんな大声を出さなくても、」
「何度も呼んだ。
‥おまえ、さっきから変だぞ」
私の言葉を途中で遮って、小閻魔様は私の顔を覗き込んできた。
「具合が悪いのか」
琥珀色の瞳が心配そうに、真っ直ぐに私を見つめているので、首を振った。
「そんな事はありません。
体調は大丈夫です」
「‥‥おまえは嘘つきだな」
私の返答に対して、小閻魔様は眉を寄せた。
そして、そっと抱き寄せられる。
「震えている癖に」
- 25 :
- 小閻魔様の肩越しに、真っ暗な闇が見える。
雨は勢いを増して、黒い布を切り裂くように閃光が走り、雷鳴が響き渡る。
あの日、私はこの漆黒の中を。
小閻魔様を残して。
私だけが、一人。
ひどい悪夢のような霊界から、抜け出したのだ。
皆を置いて。
私だけ。
無意識に躯が痙攣し、手足の指先まで急速に冷えていくのが分かった。
震えを止めることが出来ない。
頭の中を、どくん、どくんと大きな音が脈打つ。
早まる鼓動が耳障りだ。
ごくりと唾を飲み込むと、其の音すら室内に響いたような気がした。
其の時、落雷の大音量が轟き、辺りは真っ暗になった。
響き渡る衝撃音に弾かれるように、自分の躯が跳ね上がるのが分かった。
室内の非常灯がぼんやりと点る。
橙の薄明かりの中、小閻魔様がぽつりと云った。
「‥すまない。
辛い思いをさせて」
彼は其のまま、震える私を抱き締める腕に力を込めた。
「あんな日はもう二度と来ない。
大丈夫だ、もう怖がることはない‥」
優しい彼の言葉に、私の両の瞳から泪が零れた。
室内に灯が戻っても、私の震えが治まる迄、小閻魔様は背中を撫でてくれた。
「有難うございました‥」
私がそっと躯を離すと、小閻魔様は暫しの間、無言で私を見つめていたが、やがてこう告げた。
「‥嵐の夜の記憶を、上書きするか」
視線を上げると、彼は優しく、けれど哀しそうな瞳で私を見ていた。
小閻魔様が云わんとする意味は、すぐに理解した。
其れと同時に、私の心臓は再びどくりと大きな音を立て、早鐘を鳴らす。
彼を見つめ返したまま答えられずに居ると、其の手が私の頬に触れた。
「‥沈黙は、肯定と捉えるぞ」
更に私が黙っていたので、小閻魔様は私の唇にそっと口付けた。
- 26 :
- 触れ合う唇から、甘い痺れが広がる。
優しい口付けは次第に深いものへと変わり、小閻魔様の舌が私の其れに絡む。
「ん‥‥」
私の躯は静かにベッドへと押し倒され、小閻魔様の大きな手が私の手を包んだ。
しっかりと絡めた手が、熱い。
まるで全身が心臓になったかの様で、頬に血の気が集中していくのが分かる。
触れている箇所から、此の拍動が伝わってしまうのではないかと思う程に。
「‥はぁ‥‥」
小閻魔様の唇が首元へと動いたので、私は呼吸を整えた。
ぺろりと首筋を舐め上げられ、躯が反応する。
小閻魔様は空いた手で私のバスローブを開いてゆき、露わになった肌に次々と唇を押し付ける。
臍まで唇が下りてきた時、彼は身を起こしてバスローブを脱いだ。
「‥‥ぼたん‥」
私を見下ろす小閻魔様の表情は、私にはとても複雑なものに見えた。
同情から私を抱いているのか。
憐れんでいるのか。
彼の心情は読み取れなかった。
「そんなに見ないでください‥。
恥ずかしいです、から‥」
哀しみが込み上げて来て、私は両手で顔を覆った。
しかし其の手は直ぐに外され、私の両腕は小閻魔様の首に回された。
「‥儂を見ろ。
何も考えるな。
ただ身を任せれば良い」
小閻魔様はそう云って、私の髪を撫で、額に口付けた。
- 27 :
- どの位の時間、こうして居るのだろう。
既に二度の絶頂に達した私は、ぼんやりとした頭でそんな事を思った。
室温は上昇し、私の頬を伝っているのは汗なのか涙なのか、其れすら今の私には分からない。
聞こえるのは、自分の息遣いと色を含んだ声、小閻魔様の舌が生み出す、ぴちゃぴちゃという水音。
私は両膝の裏に手を入れ、下半身からもたらされる快感に溺れていた。
小閻魔様の舌が小陰唇を舐め上げ、膣口をなぞる。
既に絶頂を迎えた其処は、ひくひくと動き更なる刺激を求めている。
「あ、はぁ‥‥ふっ‥
んん‥っ」
小閻魔様の舌の動きに合わせて、私の唇から喘ぎが洩れ、躯が小刻みに震える。
くちゅくちゅと云う音と共に、彼の舌は膣内へと入り込み、内壁を刺激する。
「‥ひ‥あぁ、ふぁ‥‥」
私は頭を振り、じわじわと下半身から背中へと昇ってくる快感に堪える。
びくんびくんと腰が跳ね、愛液と唾液が混ざった液体が、尻まで伝っている。
小閻魔様の唇が、私の敏感な蕾を捉えたので、私は思わず嬌声を上げた。
「っやぁぁああぁん」
蕾は柔らかな唇で挟まれ、ぱくぱくと啄まれたり、ちゅうちゅうと吸い上げられたりしている。
あまりの快感に、私の全身が戦慄いた。
「小閻魔様、あ、もう‥‥、
許してくださいっ‥。
も、駄目‥‥っ」
私が下半身をがくがくと揺らしながら懇願しても、小閻魔様は秘所への愛撫をやめなかった。
- 28 :
- 小閻魔様の指が、肉芽の包皮をそっと剥いた。
「あぅ‥、小閻魔、様、
其処はっ‥」
私の制止を無視して、包皮から顔を出した紅い真珠を、彼は舌で転がした。
「あ、はぁぁあんっ‥
ひ、ん‥っ、あ、あ、あっ」
敏感過ぎる其処を生温い舌で直に舐め上げられ、あまりの刺激に私の頭の中で火花が散った。
もう、何も考えられない。
気持ち良いと云う単語しか、浮かばない。
もっとして欲しいけれど、これ以上されたらおかしくなってしまいそう。
私の秘所から蜜が次々と溢れているのが、自分でも分かる。
小閻魔様が、其れをじゅるじゅると啜る音が聞こえる。
頭の中が、白く霞んでゆく。
「あ、小閻魔様っ‥‥
もう、ぁふ、無理です‥っ、
いっちゃう、またいっちゃう、
‥っく、‥ひぃぃんんっ‥‥」
喉の奥から声を絞り出して、私は三度目の絶頂を迎えた。
全身の力が抜け、両脚を支えていた腕がぱたりとベッドに落ち、支えを失った脚も其のまま倒れた。
秘所からどろりと蜜が溢れる感覚。
私は瞳を閉じ、全身で浅く早い呼吸を繰り返していた。
ゆっくりと瞼を開くと、躯を起こして口許を手で拭っている小閻魔様と目が合った。
彼は微笑み、私の隣に横たわると、優しい手付きで私の髪を撫でた。
- 29 :
- まだ云うことをきかない躯をどうにか捩り、私は彼の胸に擦り寄った。
「‥小閻魔様‥‥
このまま、抱いてください‥」
私が紡いだ言葉に、小閻魔様は少し目を見開いた。
気恥ずかしかったので、私は視線を外して続けた。
「‥‥あの恐ろしい夜を、忘れられそうだから‥」
「‥‥ぼたん‥」
小閻魔様の手が、私の髪から頬へと静かに滑ってきたから、私は瞳を閉じた。
小閻魔様は、とても丁寧に私を抱いてくれた。
私の躯を気遣い、優しく、ゆっくりと。
私の秘所を擦り上げる彼の剛直が、私に新たな快感をもたらす。
「あ、気持ち良い‥っ
小閻魔様、すごく気持ち良いっ‥‥
あぁん、」
彼の頭を抱きながら、私は声を上げた。
「儂も、いいぞ‥、
ぼたん‥‥っ」
小閻魔様の声を、息遣いを耳許で聞きながら、融けそうだと私は思った。
いっその事、此のまま融けて彼とひとつになってしまいたい。
絡み合う性器が熱を帯びて、じんじんと疼く。
抽送が繰り返されるたびに、お互いの粘膜がぬちゃぬちゃと卑猥な音を立て、粘液が滴る。
下半身からぞくぞくと背中を駆け上がる快感と共に、頭の中で再び光が点滅し始めた。
膣が激しく収縮して、小閻魔様の屹立をぎゅうぎゅうと締め上げているのが分かる。
「あ、また‥っ
また、あん、あ、いっちゃうぅぅんっ」
どくどくと胎内に熱い液体が注ぎ込まれるのを感じながら、私は意識を手放した。
- 30 :
- ***************
瞼を開くと、見慣れない天井が暗闇に浮かび上がった。
そうだ、幽助達と海で雨に降られて、途中の‥。
私はぼんやりとする頭で、記憶を手繰り寄せた。
私の躯は綺麗に拭き清められ、バスローブを羽織った上に丁寧に布団が掛けられている。
其の同じ布団の中に、小閻魔様が眠っている。
私は彼の寝顔を見つめた。
長い睫。
通った鼻筋。
形の整った唇。
きめの細かい肌。
誰もが見とれる、其の美貌。
彼はきっと、慈悲の心から私を抱いたのだろう。
悪夢に囚われている私から、其の枷を取り去る為に。
私がいつ迄も取り憑かれているのは、自分の所為だと。
嵐の夜は、もう怖くない。
私は夢現で、今夜の出来事は全て、嵐が創り上げた幻なのだと思った。
朝になって目を醒ませば、砂の様に掌からさらさらと零れていくに違いない。
私は小閻魔様の手をそっと握り、再び眠りへと堕ちていった。
ゆらゆらと揺れる水面の奥深くへと。
私は沈んでゆく。
窓の外では、未だ嵐が吹き荒れている。
「人魚」了
- 31 :
- 後書きと云う名の後出し。
2人が近付くきっかけ編。でした。
私の勝手な妄想では、時系列として
暗黒武術会→炎の絆→魔界の扉→魔界統一
なので、此の話は魔界の扉前後と云うことで。
此の後はしばらく何もないけど、
仙水の事でコエ様が歪み始めて、
2人が次第に再び接近、みたいな。
甘い話を書ける職人さんをマジで尊敬しますorz
取り敢えず宣言通りバレンタインまでに
投下できてヨカタ(´・ω・`)
失礼いたしました‥
1-534でした(´∀`人)
- 32 :
- すごく萌えた
ぼたんかわいいよぼたん
GJでした!!
- 33 :
- 思ったんだが幻海って試合の時みたいに妖気を取り込んで若返るとかできないのかな。
ましてやs級妖怪なら、結構耐久性もありそうじゃないか。
ところで取り込むって良く考えたらなかなかエロい…。
>>19
この流れで幻海と樹里の百合も読んでみたいので、もしも神が暇を
持て余しているのならお願いします。
- 34 :
- >>426
GJ おっきした
玄海とぼたんは
日に日に
淫乱に育っていくな
- 35 :
- キルゴン見たいんだけど、801板ってどこ?
- 36 :
- むしろどうやってここに辿り着いたのかを聞きたい
- 37 :
- 普通にエロパロ見てたんだけどね、最近キルゴンも有りかなぁとか
- 38 :
- ↑お前、女だよな?女だと言ってくれ・・・
だが鈴木が鏡の前で自分の美しさに陶酔
しながらオナーヌというのは読んでみたい。
ギャグ的な意味で。
- 39 :
- 保守
- 40 :
- 1-534です。こんばんは。
1-426様のリクを受けて、コエぼ←静流の続編を書いてますが、
諸事情ありまして中々筆が進まず‥
書き上がったら投下するので、保守おねがいしますm(__)m
職人様の投下も待ってます!
また来ます。
- 41 :
- 保守!
- 42 :
- 保守
職人さん住人さん無事ですか〜(;´Д`)
- 43 :
- 1-534です。
幸い被災はしていません。
首都圏なので、毎日慌ただしくしてます‥
作品は今は書けそうにないです、すみませんm(__)m
私も皆様のご無事を願っています。
- 44 :
- 生存者発見(。・ω・。)
東北関東の皆さん(自分含む)これから大変ですが御多幸を心よりお祈り申し上げます
- 45 :
- 関東の生存者&読んでるだけな住人です
- 46 :
- 534さんのコエぼ萌えすぎてやばい
色々巡り巡ってここにたどり着いたけど間違いなく私のナンバーワン!!!
小閻魔様かっこいいよ
ぼたんかわいいよえろいよはあはあ
喘ぎ声とか描写とかモロ好みです
世間ではマイナー扱いだからこんな素敵なの読めて幸せ…
これからも楽しみにしてます!
- 47 :
- >>46さんへ
1-534です、有難う!
すごく嬉しいです、励みになります。
コエぼは私もサイトとかあまり見つからなくて、
なら自分で書いちゃえ!と(笑)
今2本並行して書いてますが、諸事情あって中々筆が進まず‥
1つは426様リクの静流偏愛編続話、
もう1つは小天女様(映画第一作)乱入話
の予定です
気長にお待ちくだされm(__)m
- 48 :
- できれば専用サイト作ってやっていただきたい。
正直コエボばっかりで腹いっぱいだ。
だれか戸愚呂弟×魅由鬼とか陣×ぼたんとか
普段見ないような組み合わせのエロを頼む!!
- 49 :
- いやいやコエボ少ないからこれからも楽しみにしてますー。
- 50 :
- 同じくコエぼ楽しみにしてます!
- 51 :
- 534ですがサイトは作る気ありません。
仕事も家庭もあるし、妊婦で体調に波があるからサイト管理なんかできない。
だから此処に投下してるわけで。
いつも前置きしてるように、
読みたくない方は読まなくて結構です。
- 52 :
- つわりで気が立っててすみませんが、
少しの間此方には来ないようにします
その間に体調もよくなるかもしれないので‥
多才な426様の再降臨と、新たな職人様による活性化をお祈りしています
- 53 :
- >>51-52
お体なにとぞ大事になさってくださいね
職人さんの都合を鑑みず催促するつもりはないのですが、やっぱりいつも楽しみに読ませていただいてましたのでこれからもこっそり勝手に待ちたいなあと思います
貴方のコエぼ大好きですマジで!
- 54 :
- >>51
いや別に嫌いなわけじゃないんだ
ただ同じカップリングばかりだから逆にカプスレ作った方が
読む方も読まれるほうも楽しいんじゃないかってさ
- 55 :
- ほしゅ
誰かよしポンで富樫が描いた女体化した蔵馬が
まわされる話書いてくれないかなー
- 56 :
-
エロパロって女の人の職人さんもいるんだ
- 57 :
- >>55
それは寧ろキャラサロ板の蔵馬たんスレ向きの話題かとw
あっちも過疎っちゃってるけどな。
- 58 :
- 426様の再降臨願う
- 59 :
- 426って誰だっけ
覚えてないや
- 60 :
- >>59
おまえ黙ってろよ
自分も426さんの再降臨待ってます
特に飛影×躯待ってます
- 61 :
- 自演乙(笑)
- 62 :
- >>61
馬鹿じゃないの?
- 63 :
- >>61
自演じゃない
ID調べればわかるだろ?
426様,おなじく再降臨待ってます
- 64 :
- 保守
- 65 :
- コエぼに飢えてるー
保守
- 66 :
- 戸愚呂弟×魅由鬼もとむ
- 67 :
- 保守
- 68 :
- 保守
- 69 :
- 保守
- 70 :
- やはりゴンの能力は王にも届き得た……!
良かった……。
命を圧縮する事でしか成し得ないであろう精力……。
二度と勃たなくなってもいい、それほどの決意と覚悟でなければ不可能……。
犯されるのが、ボクで良かった……!
と、ボロ雑巾のようになるまでゴンにヤられるピトーとかどうか。駄目か。
- 71 :
- いいね、さぁ書いてくれ
- 72 :
- ハンタ再アニメ化でここも少しは盛り上がるんかな。
- 73 :
- >>70
いいなぁ、ぜひ書いてくれ!
ピトーは俺の中でハンタ1の萌えキャラ
- 74 :
- ピトー書いてくれ!
あと幻海&々若が好き過ぎてつらい
もちろん婆でも可
- 75 :
- 保守
- 76 :
- ピトーまだ?
- 77 :
- 待チ期待
- 78 :
- ええい王ムギはまだか
- 79 :
- >>78
純愛まぶしくて
けがれた目で見れねぇよ……
- 80 :
- なんでや!エロは純愛とも並び立つんやで!
- 81 :
- あれは純愛というか子供の初恋って感じ
とても実際に手を出すとこまでいきそうに思えない
- 82 :
- プラトニックだからこそいいような気がしてしまうんだよ
俺にはとても書けない
でも他人様が書く王ムギエロは美味しくいただけます
- 83 :
- 先週号で二人がいた部屋(家?)で横にベッドがあったのを見て
ヤレるじゃんとすぐさま思った自分にort(なくてもやれるけど)
先週号と今週号の間に軍義以外に出来たことがあるんじゃないかと
妄想してみる
- 84 :
- パーム様が見てる
- 85 :
- >>82
禿同
だから俺も神降臨を待機して待つ
- 86 :
- 作家さんカモーン
- 87 :
- 二人にとっては軍儀がセックスなんだよ
お互いとより深いところで繋がれる訳だ
- 88 :
- コムギがエロ方面でも覚醒して、
「ワダす……変です、止まらないんです、っん!
素晴らすいテクが次々と洪水みたいに頭になだれ込んできて……。
ワダす、もっともっと御奉仕できるっ……!」
「はぁっうっ!! おっおっおおおおおお」
と、王が28巻のプフのよーに歓びの天空へ誘われる展開を思いついたが上手く言葉にできない。
- 89 :
- 挿入手前で終わった王麦あったよな〜見てえ
- 90 :
- コムギとピトーの百合もいいな・・・
- 91 :
- ヒソカや他団員とのやつはあるのに
団長×マチがない…だと…?あの雰囲気は手を出してるだろjk
- 92 :
- 団長×マチいいな・・・
マチが一方的に惚れこんでるみたいなやつ。
- 93 :
- 幻海の若いときのが読みたい。
戸愚呂と々若単品じゃなくてむしろ3Pで犯されるのが読みてぇw
- 94 :
- ついにこのスレが輝く時が来たようだな
- 95 :
- >>92
色々手を尽くし奉仕するけど反応無し
団長絡みは誰が相手でも基本そんな感じがする
- 96 :
- それは気の毒すぎるw
- 97 :
- 行為が終わって、一通り相手を労ったら
淡々と本を読み始めそうだもんな、団長
- 98 :
- 「お兄ちゃん、キスして!」
「ん…ぷぁっ…エッチして…」
「中に…中に出してぇっ…!」
- 99 :
- 露骨なエロがいまいち想像しにくいんだよね
醸し出すエロさはあるんだけど
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