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2012年11月801259: モララーのビデオ棚in801板68 (356)
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モララーのビデオ棚in801板68
- 1 :2012/08/02 〜 最終レス :2012/10/30
- ___ ___ ___
(_ _)(___)(___) / ̄ ̄ヽ
(_ _)(__ l (__ | ( ̄ ̄ ̄) | lフ ハ }
|__) ノ_,ノ__ ノ_,ノ  ̄ ̄ ̄ ヽ_ノ,⊥∠、_
l⌒LOO ( ★★) _l⌒L ┌'^┐l ロ | ロ |
∧_∧| __)( ̄ ̄ ̄ )(_, _)フ 「 | ロ | ロ |
( ・∀・)、__)  ̄フ 厂 (_,ィ | </LトJ_几l_几! in 801板
 ̄  ̄
◎ Morara's Movie Shelf. ◎
モララーの秘蔵している映像を鑑賞する場です。
なにしろモララーのコレクションなので何でもありに決まっています。
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || |[]_|| | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ]_||
|__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| すごいのが入ったんだけど‥‥みる?
|[][][]._\______ ____________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || |[]_|| / |/ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.|| |[]_||
|[][][][][][][]//|| | ̄∧_∧ |[][][][][][][][].|| |  ̄
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ ) _ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.|| |
|[][][][][][][][]_|| / ( つ|8l|.|[][][][]_[][][]_.|| /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(__)_)
前スレ
モララーのビデオ棚in801板66
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1316072222/
ローカルルールの説明、およびテンプレは>>2-9のあたり
保管サイト(携帯可/お絵描き掲示板・うpろだ有)
http://morara.kazeki.net/
※前スレ
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/801/1329544209/
- 2 :
- ★モララーのビデオ棚in801板ローカルルール★
1.ノンジャンルの自作ネタ発表の場です。
書き込むネタはノンジャンル。SS・小ネタ・AAネタ等801ネタであれば何でもあり。
(1)長時間(30分以上)に及ぶスレ占拠防止のためリアルタイムでの書き込みは控え、
あらかじめメモ帳等に書いた物をコピペで投下してください。
(2)第三者から見ての投下終了判断のため作品の前後に開始AAと終了AA(>>4-7辺り)を入れて下さい。
(3)作品のナンバリングは「タイトル1/9」〜「タイトル9/9」のように投下数の分数明記を推奨。
また、複数の書き手による同ジャンルの作品判別のためサブタイトルを付けて頂くと助かります。
(4)一度にテンプレAA含め10レス以上投下しないで下さい(連投規制に引っかかります)
長編の場合は10レス未満で一旦区切り、テンプレAAを置いて中断してください。
再開はある程度時間をおき、他の投稿者の迷惑にならないようにして下さい。
(5)シリーズ物の規制はありませんが、連投規制やスレ容量(500KB)を確認してスレを占拠しないようお願いします。
また、長期連載される書き手さんはトリップを付ける事を推奨します。
(参照:トリップの付け方→名前欄に「#好きな文字列」をいれる)
(6)感想レスに対するレス等の馴れ合いレス応酬や、書き手個人への賞賛レスはほどほどに。
作品について語りたいときは保管庫の掲示板か、作品が収録されたページにコメントして下さい。
※シリーズ物の規制はありませんが、連投規制やスレ容量(500KB)を確認してスレを占拠しないようお願いします。
※感想レスに対するレス等の馴れ合いレス応酬はほどほどに。
※「公共の場」である事を念頭にお互い譲り合いの精神を忘れずに。
※ルールを守っている書き手やその作品に対して誹謗中傷・煽り・否定意見の書き込みは禁止
※誹謗中傷・煽り・否定意見に対しての反論は書き手、読み手共に禁止
レスするあなたも荒らしです。注意する時は簡潔に「>>2を守ってください」で済ませましょう。
相談・議論等は避難所の掲示板で
http://bbs.kazeki.net/morara/
- 3 :
- ■投稿に当たっての注意
1レスあたりの最大行数は32行、タイトルは全角24文字まで、最大byte数は2048byte、
レス投下可能最短間隔は30秒ですが、Samba規定値に引っかからないよう、一分くらいがベターかと。
ご利用はテンプレをよくお読みの上、計画的に。
- 4 :
- 2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| | [][] PAUSE | . |
∧_∧ | | | . |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | | | . |
| |,, ( つ◇ | | | . |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 5 :
- 3.ネタはネタ用テンプレで囲うのがベター。
別に義務ではないけどね。
テンプレ1
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| モララーのビデオを見るモナ‥‥。
____________ \ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| __________ |  ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄| きっと楽しんでもらえるよ。
| | | | \
| | |> PLAY. | |  ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | ∧_∧ ∧_∧ ∧∧ ドキドキ
| | | | ピッ (´∀` )(・∀・ )(゚Д゚ )
| | | | ◇⊂ )( ) | ヽノ___
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _) ┌ ┌ _)⊂UUO__|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__)(_(__). || |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____________
| __________ |
| | | |
| | □ STOP. | |
| | | | ∧_∧ ヒトリデコソーリミルヨ
| | | | ピッ (・∀・ )
| | | | ◇⊂ ) __
|  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ||―┌ ┌ _)_|| |
| °° ∞ ≡ ≡ | || (_(__) || |
- 6 :
- 2.ネタ以外の書き込みは厳禁!
つまりこのスレの書き込みは全てがネタ。
ストーリー物であろうが一発ネタであろうが
一見退屈な感想レスに見えようが
コピペの練習・煽り・議論レスに見えようが、
それらは全てネタ。
ネタにマジレスはカコワルイぞ。
そしてネタ提供者にはできるだけ感謝しよう。
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ネタの体裁をとっていないラッシュフィルムは
| いずれ僕が編集して1本のネタにするかもね!
\ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| . |
| | [][] PAUSE | . |
∧_∧ | | | . |
┌┬―( ・∀・ )┐ ピッ | | | . |
| |,, ( つ◇ | | | . |
| ||―(_ ┐┐―|| |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |
| || (__)_), || | °° ∞ ≡ ≡ |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
- 7 :
- テンプレ2
_________
|┌───────┐|
|│l> play. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
∧∧
( ,,゚) ピッ ∧_∧ ∧_∧
/ つ◇ ( ・∀・)ミ (` )
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| ┌‐^──────────────
└──────│たまにはみんなと一緒に見るよ
└───────────────
_________
|┌───────┐|
|│ロ stop. │|
|│ |│
|│ |│
|│ |│
|└───────┘|
[::::::::::::::::MONY:::::::::::::::::]
ピッ ∧_∧
◇,,(∀・ ) ヤッパリ ヒトリデコソーリミルヨ
. (⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒)
| |
└────────────────┘
- 8 :
- テンプレ3
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 生 || ∧(゚Д゚,,) < みんなで
//_.再 ||__ (´∀`⊂| < ワイワイ
i | |/ ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 見るからな
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ"
,-、
//||
// .|| ∧∧
. // 止 || ∧(゚Д゚,,) < やっぱり
//, 停 ||__ (´∀`⊂| < この体勢は
i | |,! ||/ | (⊃ ⊂ |ノ〜
| | / , | (・∀・; )、 < 無理があるからな
.ィ| | ./]. / | ◇と ∪ )!
//:| | /彳/ ,! ( ( _ノ..|
. / /_,,| |,/]:./ / し'´し'-'´
/ ゙ / / / ||
| ̄ ̄ ̄ ̄ |,,./ / /,!\
| | / `ー-‐'´
| | ./
|_____レ
- 9 :
- テンプレ4
携帯用区切りAA
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
中略
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
中略
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- 10 :
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 僕のコレクションに含まれてるのは、ざっと挙げただけでも
|
| ・映画、Vシネマ、OVA、エロビデオとかの一般向けビデオ
| ・僕が録画した(またはリアルタイムな)TV放送
| ・裏モノ、盗撮などのおおっぴらに公開できない映像
| ・個人が撮影した退屈な記録映像、単なるメモ
| ・紙メディアからスキャニングによって電子化された画像
| ・煽りや荒らしコピペのサンプル映像
| ・意味不明、出所不明な映像の切れ端
\___ _____________________
|/
∧_∧
_ ( ・∀・ )
|l8|と つ◎
 ̄ | | |
(__)_)
|\
/ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 媒体も
| 8mmフィルム、VCR、LD、ビデオCD、DVD、‥‥などなど
| 古今東西のあらゆるメディアを網羅してるよ。
- 11 :
- |__[][][][]/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| じゃ、そろそろ楽しもうか。
|[][][]__\______ _________
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | |/
|[][][][][][][]//|| | ∧_∧
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ || | ( ・∀・ )
|[][][][][][][][]_||/ ( )
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | |
(__)_)
- 12 :
- >>1乙
保守った方がいいのかな
- 13 :
- >>1乙でして
連投規制のあるなかでのテンプレ貼りもおつかれさまでした
即回避って30レスだったっけ?
ということで一応保守
- 14 :
- >>1乙です
保守させていただきます
- 15 :
- >>1乙。保守
- 16 :
- >>1乙。
保守です。
- 17 :
- おつおつ
保守
- 18 :
- そこまでシビアな即判定はないよ
今はもうって言うかかなり前から
- 19 :
- ・文才ゼロ
・山なし意味なし落ちなし
・5レス+5レスに分けて投下します
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
なれ親しんだバーで、いつものごとく失恋した男の愚痴を聞いていた時のことだった。
彼が失恋したときには必ずといっていいほど飲みに誘われる。そのため「飲みにいこう」と言われてすぐに出てくる方程式が=失恋だ。
そして酒を飲みまくる。強くも無いくせに呷るように飲む。すさまじい飲みっぷりだ。
顔が真っ赤になって呂律が回らなくなってきたらマスターに目配せをしてグラスに注ぐのは水だけになる。
隣の酔っ払いが文句を言うことは無い。
最初は味わうために飲んでいるわけじゃないからだと思っていたけど、最近になってただ単に気がついていないだけだということに気がついた。
今日の飲むペースだと、グラスの中身が水に変わるのも時間の問題だ。
苦笑いするマスターを横目に私は重々しくため息をついた。
マスターには本当に申し訳なく思っている。
店に入ったとたんに、見ているこっちがかわいそうに思うくらいに緊張が走るからだ。
- 20 :
- 毎月のように繰り返される2人失恋反省会(もちろん失恋するのは毎回彼だ)で、あほみたいに同じ話を聞かされるわ。
好きなだけ飲んで、好きなだけ愚痴って、好きなように吐いたり寝転がったり歌ったりする迷惑な奴だ。マスターの顔の引きつりにもうなづける。
泣きべそをかく彼にハンカチを握らせながら涙を拭く、自分で涙をぬぐおうとすらしない彼を見てよく入店禁止にされないもんだと常々疑問に思う。
その辺の居酒屋ならまだしも、若干客の少ないが小奇麗なバーなのに。
しかもただでさえ客が少ないのに、彼がここで酔っ払うせいでより客が来なくなったという噂を聞く。
親切で困った人や落ち込んだ人を放っておけないという苦労人だ。
泣いている人がいたらついつい声をかけてしまうらしい。この間小学生に声を掛けて近所の人に通報されかけてたのを庇った記憶がよみがえる。
良い人なのにあまり報われないことに定評のあるマスターを見て、されて当然の出入り禁止処置をしないというあまりの菩薩っぷりに涙が出そうになる。
マスターの最近薄くなった頭皮のためにも、反省会の開催をせめて数ヶ月に一回のペースに減らしたいと思う。
「でさぁ〜、俺はこう言ってやったんだよ! お前みたいな奴こっちから願い下げだってね!!」
本日16回目の言葉に適当に相槌を打ちながら、そのためにはどうしたらいいのかを考えた。
- 21 :
- 最悪なことにその日は私も飲んでいた。
まっとうな頭なら絶対に思いつきもしないことを思いついた。
その内容は『じゃあ私がこいつとそういう関係になればいいんじゃね?』といった内容を更に過激にしたものだ。
何をトチ狂ったかこんな馬鹿なことを思いついた自分を天才だと思うくらい、その時は冷静な判断が出来なかった。
会計を済ませた後、普段切り上げるより早く店を出るように彼に促した。そのとき自分が思った”天才的な発想”を現実のものにするためにだ。
そして、千鳥足で歩く彼の腕を肩に回して自宅へ戻った訳だ。
家に入って真っ先にしたことは玄関の鍵を閉めることだった。そしてその次に「ユキぃ……なあ、ゆきぃ」と唸っている荷物をベッドに運んだ。
それで終われば全てにおいて正しい対応だったといえる。酔って無事に家まで帰れるかわからない彼を家に泊めただけだったのならば。
しかし私は正気じゃなかった。したがって酔っ払いへの対応も最悪なものだった。
いまだにうんうん唸っている彼のネクタイを解き、両手をベッドの柱に括りつけ、服のボタンをはずし羽織っただけの状態にした。
- 22 :
- この時点で駄目だ。今思い返しても自分の行動に問題がありすぎる。完全な犯罪だ。
もしそのときに戻れるのならすぐに自分を羽交い絞めにして簀巻きにするくらい後悔している。
だけど実際にはその場には2人しか存在しなかった。そして私の蛮行もとまらなかった。
彼の耳に舌を這わせながら首筋を撫でる。
それとともに落ち着きなさそうに身じろぐ彼の体を抑えるように、脚の間に私の膝を割り込ませた。
彼の酔いが覚めたのは、おそらく首筋を擦っていた手が胸に移動した時だ。
それまで何もせず横になっていた彼が私の指が乳首に触れたとたんに僅かに声を漏らし、ジタバタと抵抗し始めた。
「ちょっ、おま……っ!!」
縛ってさえいなければいともたやすく逃げることが出来ただろうに、かわいそうに足をバタつかせながらどうにか逃れようとする。
- 23 :
- 私はバイだ。男とも女とも床をともにした事がある。
でもそれは完全に同意のうえでの行為であったし、(特に相手が男の場合は)世間にばれないように慎重に振舞った。
だからこそ今まで家族はもちろん友人にも単なる顔見知り程度の人にもばれなかった。
「おいっ! 俺だ! 誰と勘違いしてるのか知らないけど俺だ!!」
自称親友の彼にだってばれていなかっただろうこの瞬間までは。
私が両手を止めて離したことに一息ついた彼が天国から地獄に落とされるのはすぐだった。
わめく唇がかさかさなことに気がついた俺は彼の頭を両手で押さえてキスしたときに痛くならないように唇をなめた。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
続きは21:00前後に投下します
- 24 :
- |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「ひっ……んっ、ちょっ、人の唇舐めんなよ気持ち悪い!!」
「唇じゃなかったらいいか?」
頬と頬が擦れ合うくらいの距離で囁きながら、わき腹をさする。
「はぁっ? ちょ、ふざけんのもいい加減に……っ!!」
わき腹から太ももの外側に、外側から内側に手を移動させて愛撫していく。
「聞け! いい加減やめろ!!」
聞こえてくる静止を聞き流して首に唇を這わせる。
舌が首筋から鎖骨へ移動するとともにジーパン越しに硬くなった場所を握りこんだ。
「おいおいおい待てよ、そこまでだ。ストップストップ」
今まで聞いたことのないほど焦った声を聞きながらいつになく興奮した。
- 25 :
- 彼にキスをしたのは黙らせる目的と私の興奮を伝えたかったからだ。
最初は押し付けるように、時間とともに何度もリップ音を鳴らすように軽く吸い、キスをしながら唇を舌で舐めた。
再度唇を舐めた時ビクリと肩が揺れたものの何故かそれほど抵抗してこなかった為相手の口内に浅くに舌を出したり入れたりする。
「んぁっ…おい…むゅっ、冗談キツ……」
「レロッ、ちゅっ、ん、うっさい……はぁ、んー……むー」
彼の抗議を無視して少しずつ舌を深く入れていく。
上にのしかかり左腕を背中にまわしながら舌と舌を絡ませ、右手で掴んでたものを上下に擦りあげると連動するように安物のパイプベッドがギシギシと悲鳴を上げた。
「んむー! んー!」
一時期止んだ抵抗がこの状況になって一番激しくなった。背中に回した腕を頭にまわし更に深く口付けていく。
- 26 :
- 「ん…ふ…んぅ、ん?」
手の中でより膨らんだものから手を放すとあがった怪訝そうな声を耳にしながら、彼のジーパンのファスナーをおろした。
「もがっ! むぐ……」
「んっ、ちょっと待ってて」
障害が除かれ、押さえつけるものがなくなったため、外気にさらされたソレを直接手で扱く。
「あっ、あっ、ああっ!!」
どうせ夜は長い。1度抜いてからでも十分楽しめる。私の口端があがるのがわかった。
- 27 :
- そうして一夜の過ちというか火遊びが終わった後、正気に戻った私はまず発狂した。どっからどーみても完全なる計画的犯行である。
相手の自由を奪った後その体で好き放題するとかどこの官能小説だ。
そういうプレイならまだしも正真正銘の強姦だ。俺の人生は完全に終わったかもしれない。
酒で人生が詰むのか俺は……警察に行かれてもしょうがないという諦めと、どーしてこうなったなんて後悔とが入り混じりになった心境でネクタイに手を伸ばす。
手首とベッドを縛っていたネクタイをはずした時、相手の顔を見た。そのときの表情を見て目の前が真っ暗になった。
私は現実から眼を逸らして、自由に空を飛びたいくらい後悔した。本当にどうしてこうなったんだろうと。
彼とは一線を越える予定はなく最後の最後まで友人として付き合うつもりだったのに。
酒が悪いんだ。飲みに誘った彼が悪いんだ。酔っ払った俺が悪いんだ。だから俺自身は悪くない。そうであってほしい。
自分の知らなかった一面を垣間見た俺は金輪際酒を飲まないと決心した。むしろ酒が飲めない身になってやろう。
よし、紐無しバンジーをしようかなと脳内で考え窓のふちに手を置いたときに彼の声が聞こえた。
- 28 :
- 「とうとうお前ととやっちゃったのか」
思いっきり肩が揺れた。そして油のさしてない機械のように顔をギギギと振り向いた。
その時私は”とうとう”と言う言葉を疑問に思うことも出来なかった。
「むかつく。本当にむかつく」
「あ、わ、悪か……」
俺は思う。人生なんてクソだ。現実なんてゴミだ。
それでも彼を襲ったことについて申し開きなど存在しない。
「あークソッ、1週間後、俺が由紀を襲う予定だったのに……」
……今の爆弾発言を聞かなかったふりをして、私はどうしたら何もなかった日常に戻ることが出来るか悩んだ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- 29 :
- >>19
面白かった!
また読みたいわー!
- 30 :
- あ、>>27->>28変換ミスです
俺→私
- 31 :
- 生。某大御所テクノバンド三角関係前提の四弦×太鼓です。全盛期設定。
エ口あり。性格捏造入ります。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
夏も盛りに近づいた。
陽が沈み、いくらか気温は下がったようだが、かと言って涼しいわけでもない。
湿った夜風が顔にまとわりつく。
―暑い。早いところ、あんな狭い部屋から抜け出したい。
ため息混じりに最後の煙を吐き出した。
吹かしていたタバコの火を踏み消し、階段へ続く扉に手を掛けた。
「おっ!…びっくりしたなーもう」
まさか開けざまに居るとは。
「だって細/野さん、なかなか戻ってこないから。教/授もどっか行っちゃったし」
「あ、そうなの。じゃあ、リズムだけでもやっちゃおうか」
「うん」
くる、と引き返す後ろ姿。ちゃんと食べているのか心配になるほど細い身体付き。
その背中も、腰も、腕も、見かけによらず筋肉質なことは、僕以外知らない。知らないでいい。
だが、心中穏やかでないのも事実であった。
「な、あぶな、…っ」
腕を掴まれて振り向いた幸宏をそのまま壁に押しつけるようにして詰め寄り、耳元へ顔を寄せた。
ガチャン、と屋上への扉が閉まった。
「どうしたの、これ」
捕らえた華奢な身体が、ビク、と震えた。
- 32 :
- 「何してたの、アイツと」
目についたのは、白い首筋に咲いた赤い花。付けた覚えはない。
嫌な予感がして、カマを掛けた。
「何って、今日持ってきた曲アレンジするからって、」
「違う。僕が訊いてるのは、僕が居なくなったあとのこと」
「な、んもしてないっ」
「へえ。じゃ、悪い虫にでも噛まれたんだ」
耳たぶを甘噛みして、首筋を舌でなぞった。
ひとつ、ふたつと花を咲かせると、多少は気が晴れるように思えた。
自分のいない所でアイツが幸/宏に手を出しているのではないかと何となく感づいてはいたが、
大人気なく突っかかるのも癪に障る。腕っ節で敵う相手でもない。
どうにも対処のしようがなく、思案をめぐらせていた。
「ふ、ぁ」
おもむくまま、唇を鎖骨に滑らせる。
防音室ばかり並んだ建物の中、誰に聞かれる訳もないのに押しして掠れた嬌声が、体温を上げる。
暑さのせいじゃ、ない。
幾度か歯を立てて満足したあと、手慣れた風にシャツの釦を外し、露わになった胸の突起を口に含んだ。
「ほ、そのさ…ゃめえっ…」
ちゅ、と吸いながら舌で先端をこね回すと、その度に身体が跳ねた。
釦を外し終わるとベルトに手を掛ける。片手で解くと、膨らんだ其処を緩く扱き始めた。
「…何?アイツとの方がイイの?」
「だから、ちが、うっ…て」
- 33 :
- 「気づかないとでも思った?」
「ちがう、教/授がむりやり…」
そら、やっぱり。
「浮気者」
「や、ちがう…っ、」
扱くたびに堅くなっていくソレに下着越しでなく直に触れた。
先端を親指で撫でながら、その他の指が雁に引っ掛かるようにして攻めていく。
荒くなり始めた息遣いに交じって、段々と、粘着質な水音が響いた。
「すごいヤらしい音。まだちょっとしか触ってないのに」
「ぅ…は、ぁ」
「ねえ、もっと鳴いてよ。誰も居ないんだから」
「ぁ、う…!」
根本からぬるぬると扱く。少しキツく握ると、脈打つのが分かった。
「あっ、ん、細/野さ、ぁあっ」
今にも泣き出しそうな表情が堪らなくて、意地悪したくなる。仰け反った首筋を、顎を、唇でなぞった。
「自分で腰動かしちゃって、ヤラシイなぁ、ユキ/ヒロは」
耳元で囁いてしまえば僕の手中。囁くごと、カラダは素直に反応する。
自分の声はあまり好きでなかったけれど、こういう時大変に役立つのは、まぁ、悪い気はしなかった。
「ん、ふ…っ」
唇を重ねて舌を絡めると、背中に廻されていた手に力が入った。
息をするので精一杯らしかったが、構わず口内を蹂躙する。
手や指先は、根本から先端まで感じやすい所を攻め立て続けた。
鼻に掛かった声が色っぽくて、ゾクゾクする。
- 34 :
- 「んぅ…!、ん…、は、ぁ」
「っ…は、イきそう?」
離した唇からは銀の糸が伝う。ぐちゃぐちゃと淫らな音ばかりが響いた。
浮かされたように喘ぐ幸/宏が、たまらなく愛しい。
「ダメ」
「あっ、ん…っ」
ニヤリとして、一旦手を止めた。
幸宏が、意表を突かれたような、もどかしいような表情をした。
「何したいって?言ってくんなきゃ分かんないなぁ、僕。」
「ぅ…」
「そろそろ、坂/本くんも戻ってくるんじゃない?はやくしないと探しにくるかもね」
「…っ……イか、せて…くだ、さい」
「僕の目、ちゃんと見て」
くい、と顎に手を掛ける。
「細/野さ…はやく、イか、せてぇ…っ」
「良くできました」
軽く口付けて、再び手で愛撫する。
潤んだ目、上気した肌。思わずその白い首筋に噛み付いた。
「ほそのさ…ん、好きっ…、ぁ、細/野さ……っ!」
上擦った声、痙攣する身体。ドクッ、と手の内で脈打って、多量の精が吐き出された。
力の抜けた幸/宏の身体を上手く支え、もう一度深く唇を重ねる。
離れると、ぎゅう、としがみつくように抱きついてきた。
「僕もユキ/ヒロが好きだから、」
子供をあやすように、ぽんぽんと頭を撫でる。
「坂/本くんに何かされたら、ちゃんと僕に言ってよ」
肩の上で、幸/宏がこくりと頷いた。
- 35 :
- 「さて。戻れる?大丈夫?」
「ん…」
少し名残惜しそうに体を離す。
こちとら同じ心境ではある。しかし、またアイツと要らぬ諍いを起こすのは勘弁だ。
人にどれだけ挨拶回りをさせれば気が済むのか、思うだけで憂鬱にもなる。
乱れたシャツやらは整えた。
さすがに火照った肌までは直ぐに戻らない。
奴は気付くだろうか。否、見せ付けてやればいい。
「…続きは、また後で」
手に飛んだものを舐めながら、甘く低い声が悪戯っぽく告げた。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
- 36 :
- >>31
萌えましたわ乙です
いつも2人の間に挟まれて大変なT選手、
こんな所でも苦労してたとは知らんかっとってんちんとんしゃん
ふと八拍子ギャグ思い出しました
手癖が悪くて強引でエロいSに無理矢理、に興味津々です
- 37 :
- オリジナル。頭脳系×肉体系。やってるだけの話。
特殊部隊っぽいイメージ。受けが酷いドM・流血・自傷・傷口攻め注意。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
『一触即発の犬猿の仲』――それが奴と俺に対する周囲のイメージだ。だが実際そんなことは全くない。
任務で接触がないのも会話をしないのも単に状況やタイミングの巡り合わせが悪いだけなんだが、
俺と奴のタイプが違いすぎるせいで噂だけが大分先行してしまっている。
しかし俺が奴を全く避けてなかったかと聞かれればそれは否定できない。
気に食わないとか苦手だとかそういうんじゃなくて、あの透き通った硝子玉みたいなブルーの瞳と
全く考えが読めない整い過ぎた顔を見ると、背中の辺りがゾワゾワして落ち着かなくなる時がある。
だが重要なことでもないので大して気に留めてはいなかった。あの日、思いがけない形でそれを突き付けられるまでは。
その日、数日間に渡る任務を終えて現場から戻って来た俺は酷く疲れていた。
血だらけ泥だらけで全身はボロボロ、寝不足やストレスで頭も上手く働かない。
すぐに治療を受けるよう医療主任に言われたが、俺としてはとにかくシャワーを浴びたくて仕方がなかった。
さっさと装備を放りやり、フラフラの足取りでシャワールームへと向かう。もう夜の12時を回っていたので人気はほとんどなかった。
簡単に仕切られたユニットがいくつも並ぶ中、俺はお気に入りの隅の個室を目指してタイルの上を歩く。
ドアと仕切りだけのシャワー室に入って蛇口を捻り、壁に凭れかかりながら全身を手で擦るとあっという間に足元が赤くなった。
まだ出血が止まっていない傷口に湯が染みる。痛みに顔を顰めている内に、ふと自分の異変に気が付いた。
無意識の内に腕の切り傷を自分で引っ掻き、肩の打撲痕を壁に押し当ててわざわざ痛みを与えるような仕草をしている。
当然痛い。でも止められない。しかも頭がぼーっとして、あの変なゾワゾワとした感覚に支配される。
疲れているからだろうか、身体が火照って力が抜けていく。膝がぐらついて座り込みそうになった瞬間、突然声をかけられた。
「ねぇ」
「っ!!」
驚いて振り向くと、あの硝子玉の目をした奴がドアの外に立っていた。
- 38 :
- 奴もシャワーを浴びていたらしく、ブラウンの短い髪から雫を滴らせている。
「大丈夫?それ手当てまだなんじゃないの」
「…あぁ、気持ち悪かったから、先に汗とか流したかったんだ」
「ふーん…痛そう」
奴は普段の『サイボーグ』面よりは若干柔らかい表情で俺を見ていたが、正直今はまずい。
ただでさえ何かおかしくなってるのに、奴のあの硝子玉で見つめられると余計ゾクゾクして訳がわからなくなってくる。
なのにその瞳から目を逸らすこともできなくて、俺の手が傷口を掻き毟るのも止まらない。
「……本当に大丈夫?」
「っ…え…?」
「それ自覚あるの?」
「なに、が…?」
すっかり呼吸が上がってしまっている俺を見る奴の目の色が変わった気がした。
奴は断りもなくドアを開けて入ってくる。タオルを腰に巻き付けただけの格好だった。
俺と比べても遜色ない程度に筋肉がついた身体とそこに刻まれた傷痕がやけにセクシーに見える。
ようやくはっきりと、自分が性的に興奮していることを理解した。急に恥ずかしくなって、咄嗟に奴に背を向ける。
「っヤベ……ちょっと、悪い…一人にして」
「手伝ってあげようか」
「…は?」
壁と向き合う俺の背後に奴が近寄ってくるのを感じる。そっと肩に置かれた手が左の肩甲骨の下辺りへと滑っていき、そこをゆっくりと掌で撫でられた。
「ゔぁ…!!」
「ここ凄い色してるよ。でも折れてはいないみたいだね」
「…ん゙ぐ……っ!」
「ほら、わかる?」
そう言って奴が手を伸ばしたのは俺の下半身で、そっと握られただけなのにもう爆発しそうな状態になっていた。
「っ!……マ…ジか、これ…」
「僕も驚いてるよ。話には聞いてたけど実際に見るのは初めてだ」
奴の言ってることがよくわからなくなってきた。腕の傷が酷く痛む。心臓の鼓動に合わせてそこがズキズキと疼く。
「…ぁ…っ、はぁっ…」
奴の手が滑る背中も痛い。銃弾が掠めた脇腹も、蹴りを入れられた左足も、とにかく全身が痛くて堪らない。
なのにその痛みと快感が同期してしまったように、痛ければ痛いほど背筋にゾクゾクと震えが走る。
- 39 :
- 「君は…痛いのがイイの?」
「っわ、かんね……こんな…っ初め、て…で…っ」
「…じゃあもっと痛くしたら、君はどうなるのかな」
シャワーの音でよく聞こえなくて、どうにか顔だけを振り向かせる。思ってたより近くに奴の顔があった。
整い過ぎた顔立ちと、硝子玉のようなブルーの瞳。
いつもと違って色の深いブルーが、俺の中の更に奥深くにある本質を見抜くように容赦なく突き刺さる。
まるでナイフのような冷たさと鋭さで俺をじわじわと貫いていく眼差しに全身が粟立った。
「―――っあ゙っは…!!!」
その瞬間、俺の中に奴が押し入ってきた。引き裂かれるような痛みと信じられない熱さに脳がショートする。
「……ひっ、ぐ、あ゙…っ、っ!!」
「っ、凄いな…どっちでイッたの?痛み?快楽?」
奴の問い掛けによると、どうやら挿入された瞬間に達したらしい。だが俺は質問に答えるどころか息をするのもやっとだった。
どっちかなんてわかる訳がない。今の俺にはその二つが同じなんだから。
イッたばかりなのにまだガチガチのまま涎を垂らしてる俺のモノが良い証拠だ。
「…ここまでしておいて言うのも何だけど」
「……?」
どうにかして身体を落ち着かせていると、奴がぽつりと口を開いた。
「僕は別に君をレイプしたい訳じゃない。手伝うと言ったのは性欲処理で、それはもう済んだよね」
奴は表情のないあの顔で極めて事務的に話す。
「この先を続ける理由が僕にはないんだけど、君はどうする?辛いなら医務室まで連れていくよ」
ブルーの硝子玉が俺を射抜く。それだけで心臓が暴れ出し、頭の中がどろどろに溶かされて奴以外何も見えなくなる。
どうしよう。コイツにめちゃくちゃにされたい。自由を奪われて、強引に抉じ開けられて、
心も身体もズタズタになるまで痛め付けられたい。
整えたつもりの呼吸がまた乱れる。行きすぎた興奮のあまり涙を滲ませながら俺は奴に縋っていた。
「はっ……続き…した、い…っ」
「…いいの?君自分が今傷だらけなのわかってる?そもそもこんなことしてる場合じゃ――」
「痛くして、い…からっ……もっと、っ…!」
俺の言葉に奴の瞳が輝きを増したのは気のせいじゃないはずだ。
奴がその目を細め歯を見せて笑った瞬間、一気に身体中が熱くなった。
- 40 :
- 「…っぁ…!!」
「参ったな…サドの気なんてないと思ってたのに」
困ったように呟き、奴は一旦モノを引き抜いた。そして体勢を変え、狭いシャワー室の床に俺を座らせる。
「どうなっても知らないよ」
向かい合いに奴も座り、脇腹の傷の上から腰を掴む。思わず身体を揺らしたのと同時にまた奴が根元まで中に捩じ込んだ。
あまりの痛さと衝撃にもう声も出ない。奴はわざと激しく俺を揺さぶって壁に何度も身体をぶつけさせた。
興奮したせいで出血が酷くなり、腕の傷が壁を汚すし痣は広がるし床に流れる水は真っ赤になりそうなくらいだ。
それでも俺には快感しかわからなくて、奴しか見えていなかった。
奴のブルーの瞳はこんなにも俺をおかしくさせる。だから奴を無意識に避けてたんだと、その時気付いた。
それにしても、あんな風に痛みを快楽に変えてしまったのは後にも先にもあの時だけだった。
だがあの時生まれた『奴に虐げられたい』という衝動だけは忘れられず、それが奴と関係を重ねる要因となった。
結局あの後は気が済むまでイキまくった後、体力を使い果たして気絶した俺を奴が医務室まで運んでくれた。
俺と奴の噂しか知らない医療主任は、奴が俺を抱えてやってきたのを見てたいそう驚いてたらしい。
ちなみに俺はすぐに治療を受けなかったばかりか傷を増やしてきたことをこっぴどく叱られた。
治療がてら俺と奴の関係は主任の知るところとなった訳だが、『一触即発の犬猿の仲』というイメージを
皆に訂正して回る気はないらしく、たまに俺を見かけてはニヤニヤと笑いかけてくる。
まぁ俺も、そういうことにしておくのが案外楽しいので気にしていない。奴も同意見だそうだ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
書き忘れてましたが前スレ616の続きです。
感想をくださった方々どうもありがとうございました。
- 41 :
- >>37
続ききたー!
すごくツボなので嬉しい!
ドMとドSに目覚める二人、萌えです
- 42 :
- >>37
続きが読めるとは……!
めちゃくちゃ萌えた!
ごちそうさまでした!
- 43 :
- |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
五つの輪の体操王者とその親友
重い病室の扉が開く気配に顔をそちらへ向けると、そこには嫌と言うほど見慣れたジャージ姿が立っていた。
「よぉ。」
軽く声を掛けられ、同じように答える。
しかし彼は最後に会った時よりまた更に一つ称号を増やしていた。
体操界の頂点に立つ男。
そして親友であり盟友であり悪友でもある男を、それでも自分はこの時穏やかに迎え入れていた。
「足どうだ?」
ベッドの脇に置かれた椅子を引き寄せ座りながら尋ねられ、自分はあぁと軽く返事を返した。
「手術は成功。しばらく安静。様子見ながら徐々にリハビリだな。」
ほら、包帯も大分薄くなった。
言いながら足元を指し示せば、それを見て目の前の表情が少しだけ和らぐ。
「よかった。」
「心配かけたな。」
「まったくだ。」
「悪かったな。」
「団体戦の事なら謝らなくてもいい。」
俺も結構やらかしたし。微かに視線を落としそんな殊勝な事を言う親友の頭を手を伸ばし、クシャリとする。
繊細とは程遠い、ワシャワシャした髪の質感。
夢の大一番なのだからもう少し切るなり整えるなりすればいいのにと思わない事もなかったが、本人はもはやそんな事は超越した次元にいるらしい。
そんな相手に心配をかけさせた。
それでも踏ん張って、やり遂げた。だから言ってやる。
「あらためて総合おめでとう。」
これだけはと見届けた競技の後ずっと声をかけたかったものの、試合後の彼は忙しくて、ろくに顔も合わせられなかった。
そしてそのまま自分は一足先に帰国した。
- 44 :
- だから知らなかった。彼があの後プレス会見で自分の事に触れていた事など。
日本について、人から言われて、自分にまで取材が来て初めて驚いたくらいだ。
しかし本人はそんな事はもはや忘却の彼方のようで。
「うん、ホッとした。」
素直すぎる言葉に、あれマジだったのか?と問い質す気も失せてしまう。だから、
「床も、満足できたみたいだな。」
直には見られず、そしてトップでも無かったが、それでもテレビ越しに自分自身納得がいったような顔をしていたのを思い出して告げれば、
それにも彼は素直に頷いた。
「あれはあれで良かった。」
ならば後は、
「団体だけだな。」
「あぁ。」
「あと4年か。」
「あっと言う間さ。」
確かに。
それでもかつて彗星のように現れた少年は、その4年の時を経て今、この世界に絶対的王者として君臨している。
ならば4年後、彼は更にどんな風になっているのだろう。
友だけれど競争心はあって、だけれど不思議と嫉妬なんて感情は浮かばなくて、ただただ……誇らしい。
そんな彼とまた共に同じ場所に立ちたいと心の底から思う。だから、
「早く治せるよう、頑張るな。」
約束するように告げれば、彼はまたコクコクと首を縦に振った。
「そうしてくれ。おまえがいないと、色々場がもたない。」
「おい、人を宴会部長みたいに言うなよ。」
「でも辛い。疲れる……」
競技の上ではけして弱音を吐かないが、ことマスコミ対応になると苦手意識が先に立つらしい。
それでも以前に比べればずいぶん対応は大人になった。
しかしだからこそ、この先しばらく各方面に引きずり回らされるその心労を思ってふと笑えば、すかさず笑い事じゃないと文句を言われた。
- 45 :
- それにごめんなとまた謝れば、彼はそのまま無言で目の前のベッドの端に顔を埋めてくる。そして、
「早く戻ってこい。」
ポツリと呟かれる。
心からの懇願。
それには全力で応えたいと思う。だから、
「あぁ。」
もう一度その頭をクシャリと撫でてやれば、それを彼は当然のように受け入れ、それ以上何も言わなかった。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
世界配信されたメダル秘話会見に打ち抜かれました。
- 46 :
- >>43
ふおおおお!!!!
まさかこの二人が読めるとは!ありがとうございます!
決勝の朝のエピソードは萌え禿げますよね
- 47 :
- 半生注意。絶賛上映中の映画「工いト練ジャー」の黄色総受けです。
大○さんのせごどん方言が無理だったので博多弁ちっくなものにしています。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
深夜のレンジャー協会の一室、数十本の蝋燭のゆらめく明かりに囲まれ
四人の男達が神妙な顔つきで膝を突き合わしている。
- 48 :
- 「・・・というわけで、犯人はいまも捕まってないんや・・・」
「やっ、安○の話はいつ聞いても悲しいなあ」
「泣いてまうでぇしかし!!」
安○が過去の悲惨な事件の顛末を話し終え、○之内と錦○は声を上げて泣いた。
大○は歯を食いしばり、黙って涙を流している。
- 49 :
- 何故真夏の深夜、狭い部屋に成人男性が四人も集まり薄暗がりの異様な雰囲気の中で
メンバーの重大なカミングアウトを聞いて涙しているのかというと、
一言で言えば、今夜が熱帯夜だからである。
はじめは、安○の提案で<納涼☆怪談百物語大会>が催される予定だったのであるが
そこは酸いも甘いも噛み分けた、いい年した大人達である。
- 50 :
- 「やっぱり、幽霊よりなによりいっちゃん怖いのは生きてる人間たい・・・」
という大○のあまりにも重い一言により、不幸自慢百物語大会になったのである。
もともと生活苦を理由に集まってきたメンバー達だ。不幸話には事欠かない。
おかげで部屋は幽霊話とはひと味ちがった、湿気っぽく寒々しい雰囲気に包まれれいる。
- 51 :
- 「じゃあ、次は錦○な」
ふっと蝋燭を一本吹き消した安○に促され、錦○はずずっと洟をすすり上げて語り出した。
「そうやなあ。こんな、ガチで深刻な話されたあとにこんな話するのもなんやけどな、
俺、昔男に集団レ○プされてそれをビデオに撮られてん」
「「「はあああああああああーーー!!!???」」」
- 52 :
- 二人がのけぞり、一人は前のめりになり、蝋燭が何本か消えた。
衝撃の事実をさらっと暴露したイエローは、涼しい顔でなおも続ける。
「俺、いろんな闇金から金借りてたんやけどな、そのうち一番借りてたとこの人に
一日バイトしたら借金チャラにしたるって言われてな。そんで、行ったらいきなりヤられた。」
「俺、ああいうのってヤラセやと思てたんやけど、ガチのもあるんやねえ。」
- 53 :
- そして彼は、まるで財布を忘れて買い物出掛けちゃった、くらいの軽いノリで
ちょっと照れくさそうにへらっと笑った。
翌日、錦○の出演したビデオの大捜索が始まった。
[][] PAUSE ピッ ◇⊂(・∀・;)チョット チュウダーン!
長文書き込めないのでお見苦しくなってなんだか済みません。
- 54 :
- しえん
- 55 :
- |>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
探す理由は特にない。
しかし知り合いの子がAVに出てると知ったら是が非でも見てみたくなるのが
男の性というものではないだろうか。
たとえそれが男の子であっても女の子であっても。
昨夜の衝撃の告白の後、ドン引きする仲間達を尻目に安○が事情聴取したところ
いくつかの手掛かりが手に入った。
- 56 :
- ・素人ノンケレ○プもののオムニバス作品で、彼以外にも何人か出演しているらしい
・本当にガチの作品で、錦○以外の出演者も同じような境遇で連れてこられていたらしい
・それは結構人気のあるシリーズで、彼が出演する前にもいくつか
ナンバリングタイトルが出ているらしい
- 57 :
- 『らしい』というのは、終わった後、例の闇金の893さんに質問しに行って得た情報なので
詳しいことはよく分からないとのこと。実に良い度胸をしているな、と安○は思った。
「しっかしなあ。そんだけの情報で分かるんか。DVDなんて星の数ほど出とるんやぞ」
「そうたいそうたい」
「しかも何人も出とるんやったら尚更ややこしいなあ・・・」
- 58 :
- ○之内御用達の通販サイトで該当するような作品を検索するも、あまりの数に三人ともげんなりしてしまったのだ。
そこで作戦を変更、現物をばっとみてじゃっと探してしまおうと、三人は某大人のセルDVD屋さんまでやってきた。
「あっ」
入店した途端、大○がアホみたいに口をあけて震える指で一点を指した。
そこに。あった。しかも。
- 59 :
- 「あいつパッケージを飾っとるやないかい!!!!」
「しかも人気ランキング一位ってなんでやねん!!!!」
「びっくりしゃっくりたい!!!!」
帰ってきて再生すると、三人は不幸自慢大会とはまた違った重々しい雰囲気に包まれた。
- 60 :
- 映像は間抜け面した錦○が「ここでええのかなあ」
とか呑気に言いながらドアを開けるシーンから始まり、
屈強な男達に押さえつけられて「さわんなやコラしばくぞぼけ」と巻き舌で威嚇する錦○。
「ちょ、待っ、お金返すからゆるして」と涙目で焦り出す錦○。
「いたいいたいやめてー」と号泣する錦○。
- 61 :
- 最終的には本当にノンケなのかと訝しがってしまうほど甘い声を出して
絶頂を迎える錦○までが克明に撮影されていた。
そして失神寸前で目の焦点の合っていない錦○の顔面がアップで撮され、映像は唐突に終わった。
ビデオは別の青年が笑顔でドアを開けるシーンに切り替わっていたが、
三人は気まずさのあまり一言も口をきけず、目を合わすこともできなかった。
- 62 :
- しばらくそうしていたが、口火を切ったのは大○だった。
「お、おいどんの桜島がっ」と謎の発言を残して立ち去る。続いて安○も、
「あれやね、こういうのは・・・困るよね」
と言ってなぜか前のめりになりながら部屋を出て行った。○之内は
「これは三人だけの秘密にせなあかんな」
とつぶやき、ぬかりなくDVDを懐に仕舞った。
- 63 :
- 錦○が三人にとって「仲間」から「ちょっと気になる子」に変わったのは言うまでもない。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
支援ありがとうございます!分数もちょいちょい変わってすいません。
ご本人様達の事をよく知らないので変だったら申し訳ない。
そして伏せ字にした方がご本人様達っぽくなってしまうのが悩ましい。
- 64 :
- モブサイコ100の弟子と師匠と悪霊
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「こんにちは、師匠」
「おう、お帰り。今日は特に予約も入ってねーし、ちょっと出てくるから留守番頼むわ」
ドアを開けて入ってきたバイトの少年にそう声をかけると、素直に「はい」と言いながら
なにやらぎくしゃくとした動きで受付に向かう。
「なにやってんだ?なんか動きがロボットみてぇだぞ」
「ちょっと筋肉痛で…」
「ああ、そういや部活入ったんだったな」
モテたい→筋肉という単純な思考を経て『肉体改造部』というひたすら筋肉を鍛える部に
入部したらしい。バカだ。
そもそも今まで運動もろくにしてこなかっただろうひょろひょろした奴がそんな脳筋部で
やっていけるのかと思ったが、脳筋な先輩たちはそこそこ親切でなんとかやっているようだ。
- 65 :
-
「ただいま、たこ焼き食うだろ?今日は客も来そうにないしこっちで食えよ」
手に提げた土産を示しながら言うと、少し嬉しそうな顔で「はい」と答えて
やはりぎくしゃくと来客用のソファまで移動してきた。
愛想笑いが出来ない、という理由でインチキ宗教組織をひとつぶっ潰してきた奴だ
本当に嬉しいんだろう。部活の後は腹が減るもんだしな。
「師匠、気をつけないとまた火傷しますよ」
「…子供じゃねーんだから、そうそうしませんよ」
ちょっとふてくされてそう答えたが、俺の分のたこ焼きがふわりと浮き上がると
俺を中心にして風を切って回りだした。…冷ましてくれてるらしい。
「…表面は冷めても中は熱いんですよね…」
「いや気をつけるから大丈夫だって」
このバイト少年は超能力者だ。それもかなり強力な。
で、俺は霊能力がある(ということにしている)「霊とか相談所」の所長。
実際には何の能力もないわけだが、素直なバイト君は疑いもせずに慕ってくれてる。
もしかしたら、他に理解者がいなくてずっと心細かったのかもしれない。
自分のたこ焼きを小さく切って少しずつ口に運んでいる少年を見ながらそう思う。
- 66 :
-
「ごちそうさまでした」
行儀よく言って受付に戻ろうとするのを腕をつかんで引き止めた。
「お前、滅茶苦茶ぎくしゃくしてるぞ。ちゃんと運動後のマッサージしたか?」
「いえ先輩が教えてくれるんですけど……わかりにくくて」
…脳筋だもんな。しょうがない、そのまま腕を引いて隣に座らせる。
「教えてやるから、明日から部活終わったらすぐやっとけ。
まず、筋肉痛が始まる前、運動後すぐじゃないと駄目なんだ。
筋肉痛が始まってからするとかえって筋肉を傷つけるからな」
右手の上に自分の右手を重ね、左手で左腕を取ってゆっくりと揉んでやる。
「筋肉痛が始まっちまったら、ゆっくりと軽〜く揉んで短時間で終わらせろ」
しかし本当にひょろいなこいつ、後ろから手を回したらすっぽり俺の腕の中に入っちまった。
「どうせ明日も痛いまま部活だろ?ま、しばらくはこんな感じでゆるく揉んどけ
治まったらそん時にまた教えてやるよ。ほい、次右手な」
手を持ち替えて同じように揉みながら忠告する
「物足りなく思ってもあんまり力入れるなよ?揉み返しがきて後から痛くなるからな」
ああ、俺っていい師匠だなぁ。詐欺師だけど。
- 67 :
- 「後は足だが……っておい、なんか顔赤いぞ熱でも出てきたのか!?」
もともと薄らぼんやりした表情がもっとぽやーっとしてきている。
こんなひょろっこいくせに無理するから体調を崩したのかもしれない。
「ああもう!足の方は揉んでやるから終わったら今日は帰れ!早く風呂入って寝ろ!」
手早く足のマッサージを済ませると、玄関に送り出した。
「師匠、ありがとうございました。あと、たこ焼きごちそうさまです」
律儀に挨拶する顔はもういつもどおりだ。さっきまで赤かったのに…気のせいだったのか?
首をひねりながら「おう、気をつけて帰れよ」と返す。
扉を閉めて、背を向けたとたん濡れた雑巾を力任せに叩き付けるような音が数回響いた。
「なんだ!?おい、どうした!」慌てて廊下に顔を出したが、
「師匠?なにがですか」といつも通りの表情の少年が居るだけだった。
「いや、なんかすごい音が…気のせい…?」「さあ…僕は何も聞いてないです」
そう言うとひとつお辞儀をして帰っていった。
ええー…あいつじゃなくて俺が頭の病気とか?…俺も今日は早く寝よう。
- 68 :
- しえん?
- 69 :
- 携帯からすみません!
エラーがでてしまうので一時中断します。
支援ありがとうございました。
- 70 :
-
【真相】
なんでこいつはあんな分かりやすい詐欺師に懐いてるんだ。ちょっとは疑えよ。
だいたいこの俺様が一切見えないって時点で霊能力なんてないに決まってるだろうが。
ああ、むかつく。
「あいつ変な趣味ないだろうな。後ろからべったり抱きついて耳元で囁きながら
マッサージの練習とか下心ありすぎだろ。男子中学生に淫行とか洒落になんねーぞ」
「……エクボ」
俺の宿主はまったく表情を変えないまま無造作に俺の頭の先をつかむと超能力を使用した上に
遠心力も利用してかなりの力で壁に数回叩きつけた。
「…師匠は、そんなこと、しない」
まったく表情が変わらないのが逆に怖い。
この直後にあの詐欺師が顔を出さなかったら消滅させられてたかも知れない。畜生。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ぐだぐだですみません!
師匠は数年後にはすくすくと逞しく成長した弟子に押し倒される予定(自分の中で)
- 71 :
- >>64
萌えた!!
ナチュラルスキンシップ師匠可愛いよ師匠
- 72 :
- >>70
GJGJGJ
- 73 :
- >>64-71
乙と言わざるを得ない
GJ!
- 74 :
- >>43
うわーあるはず無いと思いつつきてみたらあった!
可愛い2人が読めて幸せありがとう
- 75 :
- こちらで再放送中の豚局まおーなドラマ。弁護士のモノローグで。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
「はじめまして」
無邪気に、なんの疑いもなく、向けられたその言葉。
本当の自分に向けられることは、けっして無い、その笑顔。
やはり覚えていやしなかった。
自分がどれだけのことをしてのか、その罪をきれいさっぱり忘れ、
あまつさえ刑事なんて職についている。
無神経にもほどがある。
いいだろう。忘れているなら思い出させるまでだ。
そのためにこの時を待っていた。
ゲームはもう始まっている。止めることはできない。
彼に気付かせるために。
年数を経るほどに渦巻き、自分ではもう手のつけることのできない、
この恨み、この思いに。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
本放送初回観た後に刑事視点を投下して、
逆をやりたいとずっとひっかかってたので満足。
- 76 :
- 保管庫管理人です。
掲示板にサーバーエラーが出ていたのを今気付いて直しました。
かなり長い間放置していて本当に申し訳ない。
- 77 :
- >>76
いえいえ乙です
管理人さんも色々あるでしょうし、本当いつもありがとうございます
- 78 :
- >>76
いつもお疲れ様です。ありがとうございますm(_ _)m
- 79 :
- 管理人さま、本当にいつもありがとうございます。
感謝しております。
宝箱です。
- 80 :
- ・生物注意報。
・ひっそりとショウギ界。十八世酩人×十九世酩人。プラトニックでヌルイ。
・下手文章。現実乖離ご容赦。
・規制により10行ずつ。長くて細かくてすみません。
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
- 81 :
- 十八世side
隣に暖かな気配を感じ閉じていた目をゆっくりと開けると、
眠る前には無かったはずの他人の頭が視界を覆っていた。
ぼんやりとその頭に手を伸ばし髪を撫でつけると、
覚えのある癖の強いすこし固い感触。
そのまま優しく触れているとぼやけていた意識が覚醒し始め、
ああ今日は彼とのタイトル戦の第二局が終わったんだったと思い出す。
- 82 :
- 終局した時の彼の消耗しきった姿を思い出しながら髪を撫で続けると、
吐息を漏らしながら自分の胸元に顔を埋め擦り寄って来る。
まるで猫みたいだな、と緩んだ表情を自覚して心が誘われるままに
二本の腕で彼を包み込んだ。
いつものように。
彼の冷たい体温が少しでも暖かくなるように。
- 83 :
- 青白い彼の肌に少しでも赤い血が巡るように。
…明日、また彼にいつもの笑顔が戻るように。
いつの頃だったかはもはや遠い記憶過ぎて覚えていないが、
ある時から彼は対局が終わった夜、自分の傍らで眠るようになった。
彼が対局のとき、そして自分が何らかの理由で同じ所に泊まっているとき、
深夜目を覚ますといつの間にか彼は隣に眠っていて、早朝には何も言わず帰ってゆく。
- 84 :
- さすがに二日制番勝負の一日目に来るようなことは無いが、
終局した夜には、たとえその対局相手が自分であったとしても必ず来る。
何を思ってこうして自分の隣で眠るのか、
長い付き合いになるが一体何を考えているのかよくわからない所が彼にはある。
ただ、自分からそれを問うたことは一度も無かったのは、
自分の方もこのよくわからない感情を言葉にすることに躊躇いがあったからだ。
- 85 :
- 生きているのか心配になるくらい泥のように眠る彼には、
一週間という短い期間の後に別のタイトル戦が待ち構えている。
静かに彼の頬に手の平を当てると、青白かった顔色が少し赤みがさし
心なしか表情も穏やかになった気がしてホッとする。
この感情にまだ名前をつけることはできない。
けれど彼がこうして少しでも安らかに眠れるのであれば、
- 86 :
- 自分ができることがあるのであれば、なんでもしてあげたい。
外の世界では戦うこと以外に自分は何もできないから。
ふと思い立って、そっと眠る彼の額に唇を寄せた。
いつもはしない、けれど、今は心がそうしたい、と思った。
「お疲れ様。」
まだ、夜は長い。
- 87 :
- 先程より強く彼を抱き込み、この安らかな時間がもっと長く続けば良いな、
と取り留めも無いことを思いながら眠りついた。
眠りの先には赤い帽子を被った小さな少年が笑っていた。
- 88 :
- 十九世side
めずらしく昔の夢を見た気がする。
まだ小学生の頃の自分、目の前にいるのは同じく小学生だった彼。
一緒に大会に出よう、と彼を誘ったのは自分だった。ハニカミながら了承してくれた彼。
そう、あの時自分は彼と一緒ならもっと将/棋が楽しくなる、と思ったんだ。
そして、それは、今でも…
- 89 :
- 意識が覚醒すると同時に暖かな気配を感じ目を覚ますと、
皺の寄った群青色の浴衣の布地がぼんやりと目に留まる。
背中からじわじわと彼を思わせる暖かな体温が浸み込んできて、
ああ昨日は彼との対局が終わったんだったと思い出す。
首を伸ばして窓の方を見上げてみるとまだ日は上っておらず、
ホッとして彼の胸元に再び顔を埋めて目を閉じる。
昨日皆が寝静まった時間に部屋を抜け出し、
眠る彼の隣に潜り込み共に眠りについた時と同じ仕草で。
彼の傍らでは何も考えることなく静かに眠ることができる。
- 90 :
- 対局後はどうしても頭の中が思考の渦に支配されて、
自分の思考、相手の思考、傍観者の善意や悪意が入り混じり飽和状態になってしまう。
酷い時にはそれが思考を狂わせてしまい、
悪夢を見たり、眠りが浅くなったり、時には眠れなかったり、ということが往々にしてある。
それが、彼の体温を感じながら眠るときだけは、
周りの雑音も、内から湧き上がる衝動も、全てから解放されて眠ることができる。
- 91 :
- それが何を意味しているのか、単に他人の体温が自分を安心させているだけなのか、
深く考えることをずっと自分は放棄してきた。
彼の腕に包まれながら眠ることは心地よくて離しがたくて、
考えることで閉じられた二人だけの空間を壊したくはなかったから。
彼の方は一体こうした自分の行動をどう思っているのか気にならない訳ではないが、
きっと同じような思いでいてくれるのでないか。
何故なら、こうして毎回鍵を開けて自分を待ち、眠る自分を抱きしめ、
何も言わない自分をただ優しく受け入れてくれているから。
- 92 :
- 傲慢と言われればそうかもしれないが、自分でも可笑しなくらいの確信がある。
きっと彼は言葉は無くても理解してくれている。
彼がこうして揺るぎ無くそこにいてくれているから、
自分はこうして走り続けて行けるのだということを。
離れがたいがそろそろ戻らなくてはいけない。
彼の腕の中からそっと抜け出そうとすると、
不思議なくらい簡単に腕から抜け出すことができた。
- 93 :
- いつもと変わらない、眠りの底にいてすら優しい彼。
まるで「行っておいで。」と言うように。
…そのまま、離れないほど、強く、抱きしめてくれればいいのに。
そう心のどこかで叫び続ける願望に蓋をして、
安らぎを与えてくれた彼の大きな手にお礼を込めて唇を寄せる。
「行ってきます。」
そうしてまた、閉じた安らぎの世界から戦いの舞台へ戻る。
眼鏡を掛けていつもの自分に戻り、外の世界へ。
□ STOP ピッ ◇⊂(・∀・ )イジョウ、ジサクジエンデシタ!
ムシャクシャしてやった。反省はしているが後悔はしていない。
規制関連で長い時間のレスになってしまいました。色々すんませんでした。
- 94 :
- >>80
>>2の(4)を読め
- 95 :
- >>31
遅ればせながら萌えさせて頂きました…!
意外に嫉妬心強くてSなホソノさんと、その次期の緊迫した三角関係がおいしゅうございました
大好きな組み合わせなのですが初めて見ることができて嬉しかったです
ありがとうございました!
- 96 :
- >>94
あああああああ申し訳ない見落としていました…。
見苦しい真似をしてしまい申し訳ありませんでした。
逝ってきます。
- 97 :
- 半生・現行月九の新社長×元社長で新社長視点・7話冒頭周辺の話で801成分は低め
新社長が理想のヤンデレすぎて毎週ハァハァしているものの規制で全く801板に書き込めなくてつらいのでむしゃくしゃしてやった
棚への投稿は数年ぶりゆえ、お見苦しい点がありましたら申し訳ありませぬ
|>PLAY ピッ ◇⊂(・∀・ )ジサクジエンガ オオクリシマース!
久しぶりに寄って行かないか、と大切な人が言った。
だからああ、とだけ答えた。
「うっわ、本当に久しぶりだなこの家」
「だろ?」
「妹がこっち帰ってきた時以来じゃないか?」
「ばたばたしてたからな」
そう言いながら苦笑する横顔を見つめる。
きっと彼はまだはっきりと自覚してはいないのだろう。
奈津井誠。彼女の言葉で、行動で、心で、自身がどれだけ変わってきているのか。
- 98 :
- 一番間近で彼を見つめ続けてきた自分だから気づくのだ。そしてだからこそ、堪えられないのだ。
心の奥底に渦を巻くこれは憧れか羨望か、それともどす黒い嫉妬の心か。
目の前の男の持つ天賦の才への。
その男を刺激し、いとも容易く変えてしまう無垢で愛らしい天使への。
果たして日優雅に変わってほしくなかったのか。
それとも彼を変えられるのは自分しかいないとでも思い上がっていたのか。
今はもう、わからない。
「でもよかった」
「何が」
日優雅が少し気まずそうに笑った。
「もう、お前とはこうやって話せないのかと思った」
まだ記憶に新しい。
株主総会の後に一戦を交えたという話は瞬く間に社内に広まり、かつてない剣呑な雰囲気を醸し出すツートップに社員たちも動揺を隠せない様子だった。
しかし一番こたえたのは何と言っても日優雅自身だろう。
多少の口論は今までに何度かあれど、そのやり方に真っ向から異を唱えたのは後にも先にもあれ一度きりだったのだから。
故意に酷い方法で傷つけた。一番彼の心を抉る言葉を選んで。
誰に何を言われても決して揺らがなかった日優雅が信じがたいほどに憔悴していたことを会いに行った妹から聞かされた。
自分の言葉がまだそれくらいの影響は与えられるのだと、暗く歪んだ悦びが湧き上がる。
『間違っていたのは俺だ。お前のやり方を疑った。ここはお前の会社だ』
- 99 :
- その言葉を聞いた先ほどの日優雅の表情が脳裏を過ぎった。
自信を取り戻したその顔は間違いなく自分の惚れ込んだ日優雅透そのものだった。
今までならその言葉に一片の嘘偽りもなかっただろう。
いや、今だって嘘を言っているつもりはないのだ。その証拠に日優雅は自分の言葉をただの少しも疑うことはない。
けれど確実に、自分の中では、何かが恐ろしい勢いで変質している。
もう自分でも制御できないほどに。
何が嘘で、何が本当なのか。
ただはっきりしていることはこの関係があと少しで終わるということ。他でもないこの手で終わらせるのだということ。
その時が来たら、ああ。彼はどんな顔をするだろうか。
「何言ってる。何年付き合ってると思ってるんだ」
隣に立つ日優雅の肩を抱いて諭すように力強く微笑んでみせる。
「そう簡単にお前を見捨てるわけないだろう?」
日優雅が、心から安堵した風情で笑った。
「さ、落ち着いたら少し寝ろ」
シャワーを浴びた日優雅が、まだ髪から透明な雫を滴らせたまま振り返った。
寝室の方向を顎で指し示しながら再び促す。
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