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2013年06月リーマン639: 病気<=解雇(完全版) (132)
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病気<=解雇(完全版)
- 1 :2012/10/23 〜 最終レス :2013/03/13
-
いぜん立てたスレだけど
立ったら書く。
加筆修正して追加文も
交え坦々と書いて行きます
- 2 :
- スペック
30代後半
元リーマン
元ど田舎の出版系
既婚
子供ナシ
登場人物
俺
会長(W)
社長(H)
医者
上司
親
新人Y
新人Z
- 3 :
- 32歳、ある夏の会社での健康診断での事だった
俺の血圧を測る順番が来て腕を出す、
血圧を測る係員が首を傾げながら何度も
俺の血圧を測る
- 4 :
- その様子に見かねた俺は、何かあったんスか!?
と問いただす、すると係員が
係「血圧高いね〜」
俺「血圧…ふぅ〜ん」
係「このままだと長嶋さんみないになっちゃうよぉ〜」
俺「長嶋…ミスターの事ね」
係「一度近くの内科行っておいでよ」
- 5 :
- そうこうして視力、体重、採尿、心電図やらを終え
健康診断は終わった。
そして血圧の事を社の人に話すと、すぐそこの○○内科
行って来いよと言われ、数日後その○○内科へ向かった
そこは開店休業なガラガラの内科だった。
- 6 :
- そこの医者はクラシック好きらしく院内には高級な
音響機器がズラズラ並んでいた。
そして健康診断での血圧の事を話し、
早速血圧測定
確かにその時も多少は高血圧だった。
上は180越え下は100越え
- 7 :
- 高飛車な医者で言葉遣いも乱暴、そんな医者だから
医者は肩からきているものだ、取りあえず
肩の痛みを取る内服薬処方するから、飲んどけ
と言ったぶっきらぼうな体だった。
まぁコッチはまな板の上の鯉だから
言われるがままに受け入れるしかなかった
- 8 :
- そうこうして適当に内科へ通うも一向に血圧は下がらず
同じ内服薬処方、平行線を辿る日々
- 9 :
- そうこうして暮れも押し迫る12月、その内科が閉院すると
連絡があり、紹介状を渡すから一度来てくれと言われる
だが、俺は仕事にかまけてその病院を妻に行かせた。
- 10 :
- 代役の妻が貰ってきた紹介状はクラシック好きの医者らしい
横文字オンリーのエアメールをのような封書だった。
そうこうして翌年の1月末、また近所にある××内科に
○○で貰った紹介状を持って向かった。そして今までの
顛末を話し血圧測定、そこでは採血もしたかな…
- 11 :
- そこの医者は穏やかな感触で、至って普通
すると医者が触診で告げた、何やら腎臓の数値があまり
芳しくないので、紹介状を書くから郊外にある△△病院へ
一度行ってみてくれと言われた。
- 12 :
- 郊外と言っても車で片道
約3時間半程の道程、簡単に行ける距離でない事と
俺はまたしても仕事にかまけて暇が無いの一点張り、
って言うかまた紹介状かよ…
- 13 :
- 取り合えず内服薬を処方された、そこで初めて軽い降圧剤を
処方された、そして不定期ながらも内服薬が切れたら
××内科を繰り返していた。そして毎度医者からは
いつ行けそうだ?と聞かれるも適当にはぐらかす俺…
- 14 :
- そうこうして7月を過ぎた頃、何故だろう⁈チョッと病院に行ってみようと
思えて、会社の夏休み、医者の紹介状を手に車を飛ばした
その病院は脳神経の神の手ドクターがいる病院らしく
しばしテレビにも出るほどで、遠方からの患者も珍しくない、あの光浦靖子が
お忍びで来た程の病院だった
そのドクター目掛けての新患は軽く5時間は待たされる
- 15 :
- そうして紹介状を受付で渡し新患デビュー、すぐさま血圧測定、
採尿、レントゲン撮影が行われた
- 16 :
- 採尿の時が一番やっかいだった、採尿があるとは知らず
病院着く前にトイレ済ましてきたから、尿が出ないの何のって
困り果てた看護師と俺、そこで思いついたのは缶コーヒー
がぶ飲みで尿を出すという手法、結果、時間は掛かったが
何とか出た。
- 17 :
- そして一通りの検査が終わり「腎臓内科」と言うセクションで待つ
無知だった俺はそこで内科と一口に言っても沢山ある事を
知った、呼吸器、消火器、血液腫瘍、腎臓、等
そりゃそうか…今まで大きな病気なんてしたことなかったからな…
そうしてようやく俺の名前が呼ばれた
- 18 :
- 上半身を脱ぎ診察室へ入ると何ともクールビューティーな
石田ゆりこ風の美人女医だった、その風貌に思わず引くも
適当な挨拶をして早速触診に入った。すると医者が
- 19 :
- 医者「こんにちは」
俺「あ、こんにちは」
医者「○○さんですね、紹介状拝見しました」
俺「あ、ハイ」
医者「ふぅ〜ん…厳しいですね…」
俺「?何が!?」
- 20 :
- 医者「腎臓が見えない…」
俺「!?」
医者「つまりこのレントゲンに腎臓が映ってないんですよ」
俺「はあ…」
医者「詳しい検査をしてみないと分かりませんが、最悪の場合人工透析を念頭に入れておいて下さい」
俺「ジンコウトウセキ!?…何ですかそれ?」
- 21 :
- 医者「2週間後詳しい検査したいから検査入院出来る?」
俺はまたしても仕事にかまけ、それに遠方であることを理由に
無理ですの一点張り
医者「とにかく来てくれ」
そんな押し問答を繰り返し、決着はつかず
取り合えず今日のところは
引き上げる事になった。
- 22 :
- そして、その事を上司に告げると冷やかされながらも
行って来なさいと言われた
俺は渋々2週間後短期入院の準備をして妻と一緒に
病院へ向かった、そしてその晩、妙な不安がよぎった…
もしも悪い病気だったらどうしよう…その雰囲気は妻にも
伝染しその夜は二人軽いブルーだった。そうして眠りの
浅い夜が明け二人で病院へ向かった
- 23 :
- 入院の手続きを済ませると早速CT撮影が始まった
そしてその後病室へ案内され、後は医者の回答待ち
だった、そうこうして夕方になりやっと女医に呼ばれた
ナースセンターと呼ばれる「詰所」に行くとCT撮影の
俺の身体を刻んだ断面写真がライトスクリーン!?に
映し出されて女医が説明を始めた
- 24 :
- 普通、腎臓は握りこぶし大程の大きさで2つあるのだが
何やら僕の腎臓は片方が生まれたときからクルミ程度の
大きさで壊死していて、即ち残りの片方だけで今まで
生き抜いてきたらしく、その片方の腎臓の機能も残り
僅かと言われた
- 25 :
- 女医「即ち、将来的に人工透析を受けながらの生活となります。」
俺「!!!?」
女医「正式な病名は、慢性腎不全」
俺はそこで人工透析と言うものが何なのかを詳しく
問い詰めた。
俺「この病気は回復することや完治する事はないの!!?」
その言葉に女医は静かに首を縦に振った
女医「もっと早い段階で気がついていれば
全然治療法はあった」
女医「でもこの病は無沈の病、気がついた時は
既に遅いケースが殆ど」
- 26 :
- 所で、皆、腎臓ってどういう働きしているか分かる?
みんなぼんやりとって感じの意識だろうが、まぁ
簡単に言えば体内の血液中の毒素をろ過したり
おしっこをひねり出したりする臓器
その役割を果たす腎臓が機能しないと体内の血液中の
毒素をろ過できず尿毒症と言う症状に至り、死にます。
- 27 :
- それを回避、代役するのが人工透析って奴なんです
その人工透析にも二つ種類があってさ一つは血液透析って奴、
先ずは内シャントと言って手首の静脈と
動脈を吻合(くっつけて)血管を太くさせる、そしてその
血管を使い機械に繋がれ血液中の毒素をろ過する、
それが週に3回、透析センターに通ううのだが一回の
所要時間が3時間〜4時間程度、人によって時間に
誤差はあるようだが、これが一つ目
- 28 :
- 次に腹膜透析って奴、お腹(腹膜)に管を挿入して
その管を使いお腹の中に水枕のような交換液を使い
血液をろ過する浄化液たるものを入れて活動する、
但し朝、昼、晩、就寝前と30分づつの液交換が必要これが二つ目
そんな事を女医に告げられ俺と隣にいた妻は茫然自失
何を答えて良いのかわからずにいると
女医「初めて聞く言葉ばかりで戸惑いとかあるでしょうがこの現実を一日も早く受け止めてください」
- 29 :
- 俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そうしてナースセンターを後にした俺と妻、病室までの
道程の廊下は足取りが重く、同時に俺の闘病生活は始まった
病室は幸いにも二人部屋で仕切られていたのだが
ベッドにつくなりお互いうつむいたまま
すると妻が泣き出して
妻「ずっと一緒だよ…」
俺「馬鹿、泣くなよ」
そう言って抱き寄せたがそんな俺も妻の背中に涙を落とした、
- 30 :
- しばらくして妻は翌日そろそろホテルに戻るわと言って
帰る支度をした、俺は脱力満載だったのでベッドに
横たわったまま、見送れなかった。
そうこうして病院食も口に入らず翌日を迎えた
眩しい朝、「○○さん!」そんな女医の言葉で目が覚めた
- 31 :
- 俺「あ、おはようございます」
女医「気分はどう?」
なんて酷な質問と思いつつも
俺「最悪です」
女医「でも起こった現実なんだから早く受け入れろ」
その女医は時折、男勝りな言葉遣いをする女医だった
そして女医は言い放った
女医「あなた今気付いて良かったですね」
俺「!?」
女医「このまま生活してたら今年の暮れあたりに倒れて運ばれて、もう透析始めてたわよ」俺「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
- 32 :
- そして朝のプチ回診は終わり、その日から
色々と身体に関するメニューが立て込んだ
栄養指導の先生やら薬剤師やら看護婦等
入れ替わりできては、四の五の説明…
それと採血で腎機能の数値をはじき出すの
がクレアチニンと言う奴、一般健常者の場合は下が0.6 上が1.4の間をウロウロって感じなんだが
俺の場合は既に4.8とかの数値だった
これを俗にCr(クレアチニン)って奴なんだ、それが10を超えると透析導入です
- 33 :
-
そして入院生活が始まると内服薬が今までの3倍の量で処方された、しかも朝、昼
晩きっちりとそうこうして朝食を済ませると、妻がやってきて
軽い挨拶するも明らかに昨日の事を払拭できずに目が泳いでいた、そうして看護婦が来てさっそく透析がどういうものかと言う見学を実際に見る事になった。
妻と看護婦、俺の3人で指定の場所へ行くと、二つ目の腹膜透析を実際にしているSさんを紹介された
適当な挨拶をして、早速Sさんがガチで実演を始めた
Sさんのお腹からピョンと管が飛び出ている、そしてそれを
交換液につないで、透析開始
- 34 :
- それを目にした俺は
俺「いやいやいやいや」
俺「わー無理無理」
と言い放った、するとSさんは
S「ふぅん、まぁ最初はそんなもんだわな」
S「でもさ、これで生きられるんだよ!」
生きられるんだよ…その言葉は俺には重かった
そうして、色々な話をして見学は30分程度で
終わり、挨拶をして二つ目の血液透析の見学軽く青ざめた表情で次の場所へ向かうと
看護婦が数名とセンター長みたいな人がいて
俺の表情をみるいなや
長「大丈夫!?明日にしよっか?」
と言われるも俺は気持ちを切り替えて
俺「大丈夫です」と返事
さて、血液透析の見学開始
- 35 :
- センターの小さな事務部屋にはいると
センターの様子をテレビカメラで
流してくれた。
ベッドが20台くらいあり
一台一台に自動販売機位のナリをした
ダイアライザーと呼ばれる血液を
ゆっくりろ過する機械があり
数名の透析患者が繋がれていた。
その様子を坦々とセンター長が説明する
俺はそれを見て
俺「あはは〜こんなの無理っす」
長「いやいや、やってもらわなきゃ駄目なんだってば」
と笑い交じりで切り返してくれた
そうこうしているうちに病院の色々な
話をしてくれて軽いぶっちゃけトークに
なっていた
- 36 :
- そうこうしてまぁ、今日明日直ぐにって
訳ではないからまぁ…いっかぁと思い
悩みながら透析センターを後にした
そしてその足で会社の直属の上司に
連絡を入れた。その当時珍しくも
携帯電話を持っていなかった俺は
院内の公衆電話を使い、電話
会社から上司へと内線が繋がり、事の
顛末を話す
どうやら上司も透析と言うのがどう
言ったものなのかと言う実態は知らなかったらしく
俺の説明を聞いて直立不動の雰囲気が受話器
越しにリアルに伝わってきた
そうこうして一通り話を終え電話を切った
- 37 :
- その日は妻が翌日のパートもあるしと
一旦地元に帰った
そして後日、妻が代役となり、俺の実家へ
事情を説明に行ってくれた
そしてその晩今度は俺が実家に電話した
母親が出て、崩れそうな声で
「元気だして〜…(泣)」
俺自身もどういうテンションで喋って
良いのか分からないから、
改めて静々と状況を口にする
そして静かな夜を迎えようとした
俺はそれから入院日記を一人で綴った
特に理由はないのだが、現在の心境を
数年後もう一度読み返えして見たかったからだ。
- 38 :
- 病室で二度目の朝を迎え
それからと言うもの、検査祭りの
日々が続く、エコーやら、MRI、
院内で開かれる食事療法の講習会等
日常生活においての注意点やら何チャラと…
そして内臓疾患の病院食はとにかく
薄味で最初は喰えたもんじゃないと
手付かずだったのに、人ってのは背に腹を
変えられなくなったら何でも喰うんだね…
数日後俺は病院食を完食していた
- 39 :
- 因みにその時から食事制限を課せられた
俺の場合
一日の総カロリー 1800〜2000
たんぱく質 50g
塩分 5〜6g
肉類 50g
まぁ、健常な一般成人でも一日の総カロリーは
2200程度だから、カロリーに関してはそんなに
苦ではなかったが、たんぱく質と言うのがやっかいだ
これは食物のレシピとの睨め合いだった
そして肉類50gって言うと簡単に言えば、唐揚げ
3個位と思ってほしい
- 40 :
- でもこの病気、末期を辿ると水分制限が
課せられる。酷い人は1日1000ミリ
リットル、即ち500のペットボトル2本だ
それは俺にとって食事制限よりも辛い事だった
でもまだそこまでの段階ではないので、その時は
好きなものを飲んでいた、幸いにも酒豪でないのが
唯一の救いだった
でもドライマウス…
- 41 :
- それと地味に辛かったのが風呂が
決まった時間じゃないと入れないのが
辛かったかな
せめてシャワーくらいは好きな時間に…
と思った、そうこうして、妻が仕事の
合間を縫って時々会いに来たり、
そしてある日母親が病室にやってきた
俺をみるいなや、既に崩壊寸前の母親、
多少は元気でたものの、軽い話を
して、最後はやっぱり二人でうなだれた
- 42 :
- それから入院数日後、会社の先輩が
家族連れでお見舞いに来てくれた、
正直逢いたくなかった
ヘコんでいる自分を見せたくなかったから
何やらコッチの街で友達の結婚式が
何チャラと言ってたな…
そしてその後
先輩「ヘコむなよ〜」
俺は苦笑いで切り返すも、普通ヘコむわ!
と心で言い返していた、そして見舞いを受け取り
病院を後にした
- 43 :
- その頃、携帯を持っていなかったせいもあり
地味に不便だった、
備え付けのテレビは
テレビカードを購入したり、暇だから新聞や雑誌を
読んだり、それに内臓疾患で食事制限があるから
売店で買い食いも出来ない…
結局寝てばかりの入院生活だった
そうこうして退院の数日前に会社の直属の部長が
数名のお見舞いを抱えながら、驚きを隠せない
表情で姿を見せてくれ、取り合えず喫茶ルームへ
そこでコーヒーすすりながら改めて
顛末を報告、しばらくして部長は地元へ帰った
- 44 :
- 結局その2週間足らずの入院では特別な手術や
身体に傷は入らず、腎臓、腎不全、人工透析の
ABCを学んだって感じの検査入院だった
そんな退院を迎えようとしていた前日の夕方
女医がノートパソコンを台車に載せて病室まで
ガラガラと凄い勢いで走ってきた
女医「俺さん!数値こんなに下がったゾ!」
俺はそのノートPCを覗くと入院当初は
4.8程度だったクレアチニンも
3.2まで下がっていた
- 45 :
- 女医はまるで自分の事のように跳んで跳ねて
喜んでくれ、俺はそのテンションに思わず引いた…
でも、短期入院で安静にしていたり
内服薬の効果なんだろうな…と思った
そしてそれまで抱えていた肩こりや頭痛が
不思議と取れていた
あの時、健康診断で高血圧と言われたが
俺は20歳過ぎから頭痛に悩まされいて
、月に一箱は頭痛薬大箱を空にするほどだった
それがこの病魔のサインだった
とはその時は知らぬまま過ごしていた
- 46 :
- そうこうして退院の日を向かえ妻が
迎えに来てくれた
荷物をまとめ、退院の手続きをし、
次の診察日をとりつけ病院を後にした、
その後取り合えず食事しようとなり
薄味食事だった入院生活、あまり無茶しない程度に
と、二人でイオンへ行った
バイキング形式のレストランへ入り、適当に
好きなものを食べた、格別の味わいだったな…
そうして汽車に揺られ夜、地元へ到着
タクシーで帰ると、部屋は閑散としていて
冷たい空気だった
これから吹き返さなきゃと言う思いに駆られた
するとカレンダーの今日の日付に
「○○(俺)退院おめでとう」
と妻のひしゃげた字で書かれていた
俺はそれを目にした瞬間、また涙が溢れた…
- 47 :
- そして一段落して、妻と二人、話を始め
俺は真っ先に、切り出した
俺「こんな状況になったけど、別れたいなら
引き止めないぞ、俺はお前の人生を道連れに
したくない、」
妻「…そんな事いわないでくれよ…グスン」
妻「二人で頑張っていこうよ…」
俺はその言葉に何も言えず、言葉に出来なかった
取り合えずその話は一旦保留と言う事で
俺は次の日の会社があるので、その夜は寝た
これから俺は毎日、内服薬の投与と食事制限
つきの診察で腎不全との闘病開始
その進行を少しでも遅らせる
そんな透析までの導入の期間を(保存期)と言う
そんな日々が始まった
- 48 :
- 次の日会社に向かうと俺の部署の連中は
驚きの表情だった
事情は部長越しに知っているハズだし、
病気が深刻なだけに誰一人と突っ込んだ話は
してこなかった
と、言うか何を聞いて良いのか分からないのが
現状だったと思う、
何気に暗黙の了解感満載
そうしてその後、会社の社長さん(以下H)と
それを上行く会長さん(以下W)の部屋へ
向かい、退院の報告と顛末を説明した
- 49 :
- そうしてその後、会社の社長さん(以下H)と
それを上行く会長さん(以下W)の部屋へ
向かい、退院の報告と顛末を説明した
軽い驚きを見せてくれたものの、その時は
とっても擁護的な言葉で包み励ましてくれた
そうこうして俺の食事制限生活やら身体への
気遣いやら、仕事等複数のワークが始まった
仕事自体は肉体労働ではないので特別な
支障はなかった、でも長時間PCとの
にらめっこは正直辛かった
- 50 :
- そうして俺は身体に無理をしない程度に
仕事をこなしながら徐々に自分の病気の
事を自分の部署の連中には詳しく
語るようになっていた…
皆、静かに真剣に耳を傾けるも誰一人
声にはしなかった
食事制限は勉強の日々だった、
カロリー、たんぱく質、塩分の調整、治療食を
使ったレシピ等、元々料理下手な妻は辟易していた
それで喧嘩もしばしありつつも、気がついたら
二人夢中になっていた
- 51 :
- そうして一ヶ月位経つ頃、診察日が来たので
会社を休み車を飛ばし病院まで走った、
採血、採尿、待合を経て女医との触診、
検査結果は横ばいと言った平行線で
今はまだ良好と言われた
特別な進行も無く取り合えず
一安心でルンルンだった
そして翌日、会社にて社長であるHに
検査結果を報告
どうやらHは俺のこの病気が適当な
通院をすれば完治するものと思っていたらしく
その時も応援的な姿勢だった
Wも同じ考えだったらしく、
俺は二人がそんな意識でいるとは分からずに
坦々と説明していた
- 52 :
- そうこうして月1の診察も板についてきて
半年が過ぎようとした頃
ある日Hが俺の直属の部長に問いかけた
H「所で、アイツの病気は何時頃治るんだ!?」
その時、未だ俺の病気を理解してないHとW
部「だから、何度も言うようにもう直らないんですってば!」
部「かくかくしかじか、何チャラ」と
何度も同じ説明を繰り返し
そして、要約HとWは僕の現況を飲み込んだ、
って言うか遅すぎ…
それからと言うものS長の表情や態度は
一変した、それまで擁護的だったのが
治らない不治の病と知った瞬間
もう会社には置いておかれないな…
辞めてもらわんとな…
という姿勢に変わった
- 53 :
- それに対しWは、まぁやってみなければ
分からない事だから…
と擁護的な意識は保持していてくれた
結局Wに逆らえないHは無言の状態だった
結局俺はWの恩恵に救われてその時は
会社生活を過ごす事ができた
けれど月1のHへの検査結果の報告は
軽く鬱だった
ネチネチと執拗に攻撃するから、でも
その頃の検査結果は横ばいだったので
Hの攻撃も和らいだもんだった
そうこうして1年半程が過ぎようとした頃
身体にも特別な変調はなく、
内服薬と食事制限が効を奏して進行を
遅らせてくれていると実感した
- 54 :
- 食事制限もまぁまぁ板についてきて
自分でもコントロール出来るようになっていた
しかし時々は外食するものの
自分の中で絶対に決めていた事として
外食のラーメンは絶対食べないと決めていた
外食のラーメンは具沢山でスープにも拘りが
あるのが殆どだ、裏を返すと塩分過多
になってしまうと思い、ファミレスや牛丼は
食べても
ラーメンだけは厳禁と決めていた
それは今でも貫いている、でも喰いたいわ…ラーメン二郎行きたいわ…
そうこうして一年半が過ぎ月1の診察も
慣れたもんだった
とは言ってもやはり往復600キロ前後は
しんどかったが
そうしてある診察日、いつもどおり病院へ
向かうと待合に張り紙がしてあった
- 55 :
- ○○医師(女医)は○日を持って
転勤しました…と
それは俺にとって激震だった、やっと
親交が深まった矢先の出来事だったので
俺はオロオロ、何の前触れも無しかよ!
と思いながらも、それは漠然と
潜在的にいずれは訪れる事とも意識していた
事でもあった
それが現実に起きただけ、と言い聞かせながら
新しい医師との診察が始まった
そして別の医師が俺の曜日の担当医になるも
実際診察したのは2回程、その後
その医師は咽頭癌を患い治療の為に病院を退職した
俺の曜日を埋める医師がいなくなり、医大から
交代で代診医師がグルグルしていた
いつも違う医師だから何だか落ち着かない気分だった
- 56 :
- そんな不安定な代診医師達との診察も
半年を過ぎようとした頃
やっと常勤の医師が現れた
K医師だった
風貌は船越栄一郎みたいな感じの温厚そうな
医師だった
軽い挨拶を経て早速診察、そんな折K医師は
俺に一つ問いかけてきた、
K医師「俺君、移植って聞いたことあるかい?」
俺「はい、腎移植ですよね!?」
K医師「それをやってみる気はないかい?」
俺「…移植…ですか…」
俺はその時、今ひとつピンと来なかった訳で
K医師「急ぐ話ではないけれど、やるなら今位の
数値が良いと思うんだ」
- 57 :
- 俺「はぁ…」
K医師「家族が元気な身体なら一度家族と話してみてよ」
俺はその言葉にハッキリしない切り返しばかりしていたら
K医師が突然豹変した
K医師「いいか!腎不全と言う事は透析漬けの生活を
強いられるんだぞ!俺は君のような若い子を
透析漬けの日々にしたくないんだよ!!!」
まるでスクールウォーズの山下真司ばりの
テンションで俺に迫ってきた、
その姿に俺も引いたわ…
取り合えずその場は家族と一度相談して
みますと言い診察を終えた。
- 58 :
- 移植ってのは腎臓の移植、
即ち生体間移植って奴ね
臓器を提供する側→ドナー
その臓器を貰う側→レシピエント
そんな現代の医学では
家族、妻、親戚などが主体
そんな移植も一昔前は
他人の臓器をねじ込む訳だから
貰う側の身体が拒否反応を起こし、
駄目になるケースが多かったものの
現代医学は発展して、拒否反応を抑える
免疫抑制剤が進化しているので
生体間移植の臓器生存率はグッと高い
しかし駄目なケースは駄目らしい
こればかりは十人十色と言うしかないのが
現状だ
- 59 :
- そうこうして移植の話は俺の中で燻ったまま
時は流れていった
そして日々の生活に流されていた
そして次の診察の時、再度K医師から問われた
K医師「どう?家族にこの間の話、してみた?」
俺「………」
K医師「急ぐことではないからさ、もう一度
考えてみてよ」
そうして話だけでもしてみようかと思える
ようになり、その夜、妻に報告するも
妻はすぐ手を挙げてくれたが
妻よりも先ずは先に自分の身内と判断し
数日後実家へ出向く
- 60 :
- その事を聞いた両親は嫌な顔せず
了承してくれた
まぁ最も嫌な顔する両親なんていない
だろうがね…
俺には姉が一人いたのでそれも候補の
一人だった
そうして話を聞きに行こうとなり翌月の
診察日に家族全員で俺の病院へ向かった
病院に到着、俺はいつもの儀式を
坦々と済ませ
K医師に実は今日家族を連れてきました
と伝えると、話が少し長くなるから
一般外来が終わった後、話そうよとなり
一般外来が終わった
昼過ぎに家族全員K医師と対面
- 61 :
- そしてK医師が移植について色々と切り出す
移植についての簡単な話をするK医師は
でもウチの病院では移植は出来ないからと
自分の知っている病院を二つ紹介してくれた
そこはまたしても遠方で片道400近く
ある都市だ
そうこうしてK医師が親交の深い方の病院を
選び、後はK医師が準備をしてくれ、
俺ら家族はその病院からの返事待ちだった
俺の中で移植の候補の順番としては
親父、母親、姉 の順番と決めていた
特に姉だけは出来れば避けたかった
俺と4つくらいしか歳ははなれていないのだが
独身、ニート、勝気、男勝り、相当口が悪い
と誰からも嫌われる要素満載の姉だからだ
そんな奴に大きな借りは作りたくなかった
実の兄弟でありながら、情けない関係だ
- 62 :
- そして俺はこれを期に携帯電話を持った
そうして今の携帯の機能に驚きながら
俺の携帯に移植を行っているS病院から
連絡があった
看護婦T「もしもし俺さんですかぁ」
俺「ハイ、そうです」
看護婦「かくかく、しかじか」
そんな遣り取りでS病院へ向かう日取りを
取り付けたわけ、
そうして俺はそれを家族に伝え
年金暮らしの両親とニートの姉は
何時も暇だからいつでもOK状態
- 63 :
- そしてその事を会社の上司に伝えると
了承をしてくれ、其の都度欠勤するこをと
理解してくれた
そして上司が会社のHやWに報告といった
感じの流れで移植話は駒を進めた
会社の部署のメンバーも暗黙の了解と言った
空気が流れていた
その前にS病院へ持っていく資料作成の為に
俺は度々病院に狩り出された
この日は心電図、エコー撮影
そして3日後、MRI撮影のみ等…etc
それをいっぺんに一日に出来ないものかと聞くも
機械の予約の関係とかで無理ゲー
- 64 :
- 結局日を刻んで数百もの距離を往復コース
そうこうして、資料が一通り完成したが
一つ問題が表れた
何やら俺の残っている腎臓の方に小さな
腫瘤があり、俺は一瞬癌と思ったが
K医師は腫瘍(しゅよう)じゃない
らしく腫瘤(しゅりゅう)何らかの出来物
みたいなものだと判断した
それを詳しく見るためには一度腹を切って
腎生賢という腎臓の細胞の一部を取り出して
調べる行為をしなければならないと言い出した
- 65 :
- そうなると俺の残っている腎機能に
トドメを刺してしまう可能性があるから
もしもの時のために一度手の血管の
静脈、動脈を繋げ血管を太くする内シャントを
作っておこうとなり、またしても入院…
約2週間弱の入院と言われながら
俺のプチ入院はまた始まった
今度は実際に身体にメスをいれる訳だが
手術自体は局所麻酔での手術だった
一応手術室に運ばれテレビで見るような
何個もの丸い集合体の照明が目の前で照らされた、
凄くリアルだった
- 66 :
- 常に腕と連動している血圧計やら心拍数の
機械がバルス音だけが響き手術は始まった
執刀医は腎臓内科での部長さんと可愛い女子の
研修医だった。
局所麻酔とはいえ、腕がカーテン越しに
手首カチャカチャ
器具でいじられているのが直に伝わる、
そんなオロオロ状態の時、医師が「ん!?」とか
言うからなおさらガクブル
そうして手術は1時間程で終わった
どうやら俺の血管は普通の人より細いらしく
通常の手術より難航したらしい
それは同じ病室の患者にも心配された位
そしてその晩は腕が病んだ、寝れない位病んだ
腕には寝返り打つのを防止する長方形の
アニメのコブラみたいなダンボールでガードされ
そして点滴もつながれていた
- 67 :
- そうして日を増すごとに痛みも治まり
腕に作った血管からは音がするんだ
これを(スリル)って言うらしく
シャーシャーと音が聞こえていれば血管が
正常らしく、音が聞こえなくなるとそれは
血管が詰まったサインらしい
そして入院生活も快調なので
医師に仕事の絡みもあるから早く退院したいと
懇願した
医師は難しい表情を見せるも
ギリギリ了承してくれた
通常は2週間弱の入院を俺は一週間待たず
退院した
その結果、地元に戻ったその翌々日
作った血管が詰まった
スリルが聞こえない…
俺は慌ててK医師に連絡すると
取り合えずもう一度
来てくれといわれ慌てて向かった
慌てて退院したツケだった…
- 68 :
- このまま連投します
質問あるかた、どーぞ
- 69 :
- K医師と対面し結局詰まってしまったのは
仕方ない、だからもう一度作り直しかと
思いきや
この間の腫瘤についてだが色々他の医師とも
検討した結果、特別な活動は見られないから
置いておいても問題ないと判断された
結局何のためのプチ入院だったのか…
何のためのシャント作りぃぃ?
その頃、別部署の営業部長が
白血病で入院
余命3ヶ月の宣告、しかも偶然同じ病院
だったのだが、面会NGとの事で逢えず
じまいで俺の方が先に退院
そしてそれから数ヵ月後、営業部長死亡…享年59歳
- 70 :
- それから会社はチョッとゴタゴタして
俺の直属の上司だった部長が営業部長として
異動してしまう
俺の部署でもうすぐ定年2ヶ月前の波平さんが
空いた席の部長に昇進
まさに起死回生の復活劇
そうこうして移植話当日、朝早くから
家族で車を飛ばしS病院へ向かった
到着して新患の受付を済ませると
腎移植科という待合に案内された
そこは腎臓内科と比べて患者が数える
程度で閑散とした感じだった
- 71 :
- そりゃそうだ、そんなに毎日移植患者が
現れる訳がない
そうして特別な検査もなく、家族全員が
腎移植課の権威ある部長との対面だった。
せっかちな久米宏と言った風貌だった
そうしてこの度家族間での腎臓の移植
(生体間移植)と言う件で話は坦々と進んだ
その日は話だけで終わり、翌週から家族全員の
身体検査が行われた、
- 72 :
- 先ずは親父、お袋、姉の順番で、
しかしその身体検査で親父が先ずアウト
理由は高齢&軽い動脈硬化在り、
しかもついこの間、白内障の手術
したばかりで半年間は手術厳禁
次にお袋、これもアウト、
理由は高齢&脂肪肝、二人とも普段の不摂生が
仇となり終了
次に姉貴、これは年齢が若いと言う事もあり
無事クリア、そうこうして結局残ったのは
姉貴一人だけとなった
- 73 :
- そうしてそれから何度となく検査のために
往復700キロはある病院を通ったりした
その都度の宿泊先は親父の兄弟の所に
世話になっていた。
そして会社もその度ボコボコと休んで
ばかりだった、しかも繁忙期な12月に…
そしてその頃順調に話が進んでいる中
突然実家に呼ばれた
話を聞くと家を買うという話だった
そのころ姉は家持の男の所で同棲をしていて
その男と別れる事になり、その男が
この家を処分したいと言い出した
そこでもし良ければ
姉に買わないか?との内容だった。
- 74 :
- とは言っても親父は年金&タクシーのバイト
程度の収入
姉はニート、家を買うにしても、名義も
無理、支払い能力もアウト、そこで標的と
なったのが俺
俺の名義にぶら下がり俺の収入と親父の
バイト代で何とかしようという作戦
無謀だ…親父もまだ現役で俺もこんな
身体でなければ話は別だが、
しかも二世帯向けの住宅ではないので
キッチンも一つ、明らかに自爆コース、
それでも母親は以前から持ち家が
欲しかったので舞い上がっていた
でもそれはシカト
- 75 :
- 開口一番に蹴っ飛ばしたい話だったが
コッチも家族から臓器を提供してもらう身と
してあまりムゲには出来なかった
そしてその日は解決せず解散。
それから俺は嫁の親父や他の年配の方々に
相談をしてみた
すると皆口を揃えて、危ない、NO、船出を
するには積荷が少ないと難色を示す回答ばかり
結局俺は無理と判断し断った。
でも後にそれが正答だった事にもなる
- 76 :
- そうこうしても移植話は進む中
ある日突然親父に呼び出された
何かと思い実家に行くと、一枚の紙が
テーブルにあった
何か箇条書きしてあるから見てみると
それは姉からの脅迫状ともとれる文章だった
鮮明には覚えてないがうろ覚えで書く
「移植をした後、その後の自分の身体に
何かあった時金銭的保証をする事」
「それを後生継続する事」
「他なんちゃら…」
↑コレ、マジですから
- 77 :
- と言った家族を金で強請るといった
行動に出た
その真相を探ると、移植話が進んでいる
内にどこからか色々な知恵を付けてきて
仕舞いには移植への不安を抱くように
なったらしい
だけど、今更話をチャラには出来ないし…
と悩んだ挙句この様な文面で脅すと言う
行動に出たらしい
確かに臓器移植の7割がそういった対人での
イザコザが理由でチャラになるケースが多く
それを掻い潜った輩だけ移植が成功すると
言っても過言ではない
- 78 :
- に、してもそんな遣り方に憤りを感じた俺
当の親父は開き直って
そんなお金払えませ〜んとバンザイ
と、言うよりもその前に親父と姉貴でイザコザが
あったらしく、その痴話喧嘩が引き金の話らしく
結局姉との移植話もパー、マジクソ
まぁ姉貴としても俺があの家の購入を
蹴ったからその腹癒せっていう意味合いも
あったのかもしれない
まぁそれは俺の勘繰りだけどね
そして親父と脅迫状を真ん中に話をしていると
姉が外出から帰宅した
即座に親父は姉を呼んだ
親父「○姉、今俺とも話をしていんだが」
親父「コッチも話はまとまった」
姉「・・・・・・・・・」
俺「姉貴、もう終わりにしようよ」
- 79 :
-
ブ
ロ
グ
で
や
れ
- 80 :
- 姉は憔悴しきった表情でうつむくも
無言のまま、静かに首を縦に振った
あの男勝りな姉が初めて俺の
前で女らしさを見せた瞬間だった
そして家族間での生体間移植は
振り出しに戻った
一体全体何の為の検査やら遠距離までの移動
そして会社を休んだりしたのか…
ココで全てがリセットされてしまった
まぁ心変わりは仕方ないと思う
だからと言ってこんなポーズの取り方は
姉らしいと言えばそれまでだが
一般的見識では有り得ないと思った
あいつは臓器を片手に俺ら家族を金で
強請った、それは紛れもない事実だ…
遣る瀬無い憤りが脳裏で交錯した
- 81 :
- その日は一旦掃けて、妻に報告
その数日後、営業部長に異動に
なった上司にだけ報告
妻の両親や、HやW、他社員には
検査の途中でマッチングしなかった
とボカした
説明するのも面倒だったし、
何より恥ずかしかった
そしてその一部始終をK医師や
S病院の久米医師に赤裸々に告げた
K医師は冷静の中、激しく理解してくれ
最終的には、別の治療方法に切り替えよう
と助言してくれた
それは久米医師も同じだった
- 82 :
- それから俺は献腎移植と言うものに
登録してみようと思った
献腎移植─脳死判定の臓器を待つこと
近年、臓器改正法があり
脳死と判断された生体に対し
本人の意思に関わらず家族の同意が
あれば、臓器提供が可能な事
即ち、献腎移植とは裏を返すと
誰かの死を待つと言う事である…
初回登録料が3万円だったかな…
そして年度更新料が5千円です
移植話を進めていたS病院の久米医師と
相談するも、少しでも近隣の病院の方が
良いとなり、近隣の病院に登録を志願
- 83 :
- 後、明日書きます
- 84 :
- 書かないでいいようぜーから
- 85 :
- >>84
わかりました
では、辞めます
- 86 :
- ここは結構、使える店が多いよ!
しかも、リクルートだから安心(^-^)/
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- 87 :
- >>86
今度利用してみます
ありがとうございました。
- 88 :
- う〜ん書きたいな…
誰か読んでくれる人がいれば
投下したいと思いまつ。
- 89 :
- 何故、近隣の病院が望ましいかと言うと
献腎移植が時分に周ってくる確立は
10年に1度あるか、ないかの世界
しかも、臓器移植ネットワークから
連絡が来たら、30分以内に回答を
しなけらばならない
臓器は生き物だから、長時間の保管は
NG…もしそこで何らかの理由で
断ったら、次の順番待ちの人に周るからだ
- 90 :
- そしてそれを受けたとしたら
普通の腎移植は術前に数々の検査を経て
移植手術なのだが、その時ばかりは
病院に到着したら、即座に全身麻酔で
手術室へ運ばれ、つべこべ言わずに
臓器が駄目にならない内に、強制的に
体内にねじ込まれる
取り合えず付けたから、様子見とけ!って感じ
- 91 :
- その登録の為、近隣の病院へ
と言っても現在通っているK医師の
いる病院のすぐ傍の市立病院だった
また新しい病院かよぉぉぉっ!
その登録の為、近隣の病院へ
と言っても現在通っているK医師の
いる病院のすぐ傍の市立病院だった
また新しい病院かよぉぉぉっ!
- 92 :
- そして会社の夏休みを利用して
その市立病院まで登録に向かった
その病院でのセクションは
泌尿器科だった
初めての医師との触診
石田純一みたいなプレイボーイ的な
風貌だった
会話のノリもそんな感じだった
そうこうして時は2年位過ぎた頃かな
ある日の診察で、腎臓の数値が5.0を越えた
そしてK医師が切り出してきた
K医師「あのね、身障手帳って分かる?」
俺「あぁ、障害者手帳って奴ですよね?」
K医師「俺君、数値5.0越えたから3級、交付なるよ」
そんな手帳には様々な恩恵がある
・医療費1割負担
・所得、住民、相続、自動車、個人事業たる
税金全額免除
・バス、タクシーの割引
・高速道路半額(但し自家用車のみ)
・携帯の基本料金免除
・その他諸々
- 93 :
- 俺は一応交付の手続きを取るも
1ミクロンも喜びは感じなかった
だって健康体である健常者の方が
何倍もの恩恵あるんだから
それだけ「健康は」素晴らしい宝物なんです
因みに病を患ってからの診察料や検査料
内服薬料、交通費、その他諸々を合算すると
軽く100万越えだった…
ちょっと前に戻るが
移植話がチャラになり
俺は心の何処かで不思議な
安堵感を覚えていた
元々姉は男勝りな性分、もしも
移植を行っていたら
脅迫状云々と言わずとも何らかの形で
面倒は見なければ
ならなかったと思うから
- 94 :
- 臓器ネットワークから
確認の連絡があり
献腎移植登録も一段落し
そこで次の診察の時、医師Kから
この際だから、腹膜透析にシフト
してみないか?と切り出された。
あのお腹から管が出る奴
医師Kによると、俺の腎機能を
少しでも長く持たせたいと言う事で
腹膜の方が身体にも幾分か優しいし
仕事のコントロールも血液透析より
有利だよと言わた。
俺自身はもう働かなくても生活できる
なら血液の方がと思ったが、これから
後20年くらいは働かなきゃと思えた
から思い切って腹膜にシフトしてみる
ことにした
でも、腹から管が出るのはビジュアル
的に嫌だけどね
- 95 :
- 即ち、公衆温泉は絶対アウト
変な菌もらったりしたら
ヤバイし…
そうして腹膜への治療方針で闘病は
続いたそうこうしているうちに会社で
ある事柄が起きた
それは最高責任者であるWが引退する
という事件だった
高齢も進み、身体的にもしんどく
なってきたので、そろそろ隠居
したいとの理由だった。
その時から俺の会社人生は終わった
今までWが理解を示していてくれた
からいれたようなもの、
そのストッパーが外れてしまった今
後は透析までの余生をどう過ごすか
と言う課題に切り替わった
- 96 :
- そうなると後はHの天上天下だった
その他にも諸々とテコ入れが入り
会社はブラックへと変貌していった
俺への攻撃も執拗に倍加した
でも、俺は余力でかわしていた
そうして月日は坦々と流れ2年ほど
過ぎた頃、俺の病もほふく前進で
進行していった。
そんな矢先だった、同じ部署の
年配の人が死んでしまった…
死因は自殺・・・・・・・・・
会社は慌しくなった、とは言っても
通夜や葬儀、会社にある遺品整理を
過ぎると他の部署はわれ関心無しと
いった具合で俺の部署が
割を食った形だった
- 97 :
- 俺は後になってからようやく号泣、
その人には沢山習った事もあったり
それに何よりも数日前から様子が
おかしかった事に気付けなかった
自分への悔しさとか色々な物が重なった
仮におかしな様子に気付いてたと
しても何か手助け出来た訳では
ないだろうがでも、何か変わって
いたかもしれない
俺は後になってからようやく号泣、
その人には沢山習った事もあったり
それに何よりも数日前から様子が
おかしかった事に気付けなかった
俺は後になってからようやく号泣、
その人には沢山習った事もあったり
それに何よりも数日前から様子が
おかしかった事に気付けなかった
自分への悔しさとか色々な物が重なった
仮におかしな様子に気付いてたと
しても何か手助け出来た訳では
ないだろうがでも、何か変わって
いたかもしれない
- 98 :
- 死んだ理由については
ココでは敢えてはしょります
その人は以前にも未遂を
犯したり、お酒を飲みすぎて
急性膵炎になったりと
兆候はあったらしく
その時は俺もその人が自殺を試みるまで
追い詰められているなんて
露知らず…
そうこうして、その人の整理も一段落
し、会社では代わりの補充で新人を
1人募集かけた
田舎のしがない企業だから面接に
来たのは5人、無論、俺らは面接に
立ち会えず…出たとこ勝負
- 99 :
- その時に面接に立ち会った経営者のHは
何やら専門学校卒24歳の奴1人と
隠居したWが遠い繋がりがあるとか
ないとかで、瞬時にほれ込まれた
そしてもう一人の同じ歳の奴が
元ゲーム会社勤務という異色の経歴を
持っていることでほれ込まれ
予定では1人採用のところをその二人で
悩んでるHはWの所に相談に行くと
洒落でWが
「なら、2人採用してみたら!?」
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