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2012年6月NHK528: こんな忍たま乱太郎があったら・・いいな!or嫌だ! (246) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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こんな忍たま乱太郎があったら・・いいな!or嫌だ!


1 :10/03/13 〜 最終レス :12/03/31
「こんな忍たま乱太郎は嫌だ」の流れを引き継ぐネタ書き込みスレであります。
韓国からの攻撃を受けて死んでしまったようなので建てました。
今度は「嫌だ」だけでなく「いいな」の方向でもOKとします。
小ネタパロでもちょっとしたおふざけでも結構です。

2 :
さっそくに、
OP曲がいつのまにか「忍者王誕生!」になる
奇跡! 神秘! 真実! 夢!
誕生!むて〜き〜の〜♪ ド・で・か・い・守護神!
僕らの忍者王〜♪
ら・ら・ら・ら・ら〜んたろう♪

3 :
「んばば・んばんば・めらっさめらっさ」と踊るきり丸
「はっはっは!イナデラくん!フクトミくん!おはよう」

4 :
「忍者というものがなんだかよく分からない」
某総理のような事を言う学園長。

5 :
・乱きりしんの部屋の壁に『EじゃんGじゃん最高じゃん』と書かれている。
・死んだ魚のような目をしたきり丸。ツッコミしかキャラの無い乱太郎。
清八がドS。土井先生も眼鏡をかけている。潮江が陰陽師。
綾部が天然や不思議ちゃんではなく電波野郎。
再映画化したらいいのにな。

6 :
福富邸にて
乱太郎「しんべヱ、カメちゃん。なんで足だけコタツに入れてるの?寒くない?」
しんべヱ「南蛮から入荷した電気カーペットだよ」
カメ子「足だけ入れていればポカポカです」
土井宅にて
乱太郎「???・・きり丸、土井先生・・。なんで頭だけコタツに入れてるの??」
きり丸「はあ〜〜、はあ〜〜」
半助「息で温めたりして・・・」

かわいそ〜〜と吹っ飛ぶ乱太郎

7 :
キメラアントと融合して王となり君臨するヘムヘム
学園長「王よ。お主、自分の名を知りたくはないか?」
ヘムヘム「何故、貴様が余の名を知っている?」
学園長「お主は生前、わしの共の忍犬だったのじゃ。わしに負けを認めさせることが出来たなら教えてやらんでもない」
ヘムヘム「殺さず気のすむまで・・か。飛車角落ちといったところだな。・・まあ、すぐに詰んでやろう」
と、言って闘う学園長とヘムヘム
学園長「いつからだ?・・敵の攻撃を待つようになったのは?
     いつからだ?・・負けた相手が差し出す手に間を置かずに応えられるようになったのは?
     そんなんじゃねえだろ!! 俺が求めた忍の極みは
ヘムヘム「!!」
学園長「百式観音・九十九の掌!!!」
ドドドドドドドドドドド!!!!!!!!!
学園長「敗色濃い難敵にこそ全霊をもって挑むこと!
     感謝するぜ。お前と出会えたこれまでの全てに」

8 :
きり丸の出生を知っている綾部
綾部「おや?あなたはどこかで・・。!これは失礼いたしました。
   あなたはマザー直属のタイプ粛清官。確かお名前は、ロッ●マン・トリッガー様
   申し訳ありません。そのようなお姿でしたので気付くのが遅くなりました。」
きり丸「君は・・僕のことを知っているのかい?」
綾部「何をいわれ・・ なるほど、メモリを失われたのですね・・」

9 :
三治郎に脚を潰される乱太郎
組で孤立する中二病のきり丸
大金持ち故に壮絶ないじめを受けるしんべヱ
表向きは優等生だが裏ではいじめの主犯格の庄左ヱ門
その腰巾着の伊助
予算会議で恨みを買い落馬事故を仕組まれ植物状態になった団蔵
裏山で通行人を練習代わりに撃ち虎若
乱太郎に負け続けるうちに病んで行く三治郎
からくり部屋でひっ捕らえた曲者を拷問する兵太夫
喜三太のナメクジを細切れにする金吾
金吾の刀を叩き折って戸部先生に有る事無い事吹き込む喜三太
生徒達を見てみぬ振りする先生達

10 :
忍たま達の軟弱さに業を煮やして地獄の授業を開始する戸部先生
  ↓
忍術学園にやってきてお決まりのマグレで戸部先生に勝つ牧之介
  ↓
乱太郎「うおおおお!!!」
金吾「自由だーー!!!」
潮江文次郎「カサンドラ伝説(?)は破れ去った!!」
食満留三郎「俺たちは二度と、剣王の手先などにはならんぞぉ!!」
池田三郎次「救世主だぁーー!!!」
能勢久作「まさしく、俺たちの救世主だぁーー!!」
と、学園中から崇められる牧之介

11 :
http://www.youtube.com/watch?v=3ZzG4313L3M

12 :
第174回国会における鳩山内閣総理大臣施政方針演説 - 平成22年1月29日
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3202.html
体と心をボロボロにする薬物乱用
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2897.html
それでもたばこを吸いますか〜たばこが与える健康被害
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2537.html
所持・栽培は重大犯罪です
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2452.html
「振り込め詐欺」撲滅!!還付金等詐欺ってご存じですか?
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2093.html
自殺予防〜わたしたちに できること
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1506.html
ひとりで悩まず 相談を… 〜働きざかりの自殺予防
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3261.html
天皇陛下御在位20年記念式典と天皇陛下のおことば
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2867.html
映像で見るご結婚50年のお歩み(被災地お見舞い)
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2632.html
本当に救急車が必要ですか?〜救急車・適正利用についてのお願い〜
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1359.html
誤解。後部座席は安全である。
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2001.html
アニメ「めぐみ」 http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg1754.html
北方領土問題  http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2064.html
違法な金融業者にご注意!
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg3215.html
違法?合法?ダウンロードにご注意!〜著作権法改正
http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2824.html

13 :
キャラが全員鼻をほじっている

14 :
忍術学園・ゴルフ大会
くノ一教室代表で出場するユキちゃん
 ↓
「つむじ風まうディグランドで♪ 狙うはグリーンのターゲットォ〜♪
 大地を掴む両足と♪ 闘志を繋ぐ両腕に〜♪
  (中略)
 夢を 夢を 夢を〜♪ ゆめ〜を勝ち取ろう〜♪」
と、応援のつもりで大声で歌うトモミちゃん&おシゲちゃん
 ↓
気を散らされて失敗し、半泣きでトモミちゃん・おシゲちゃんに襲いかかるユキちゃん

15 :
http://www.youtube.com/watch?v=6FUDn-BaV1o

16 :
「臨海学校・二年生鉄人レースの段」
手近にある岩と木片でシーソー作戦を思いつくユキちゃん
ユキ「トモミが思いっきりシーソーを踏んで私を吹っ飛ばす。トモミは私の足に捕まって飛んでいく。下は海だから安心よ!」
トモミ「なるほど!」
ユキ「よっしゃートモミー!!、思いきり来い!!」
トモミ「おりゃーー!!!」
バコーーーン!!!!!(飛び立ち成功する2人)
ピューーーーン
トモミ「やったわユキちゃん!」
乱太郎『こ・・これは凄い!ユキ選手トモミ選手飛んでおります!』
きり丸『しかし、このアニメの場合そう上手くいくとは思えませんが!』 と、アナウンスを入れる一年生's
ユキ「お先に失礼ーー!!」
なおみ「おお・・!」 そうこ「凄い!」
池田三郎次「ば・・馬鹿な・・」 能勢久作「信じられん・・」 と、ざわめく遠泳中の二年生面々

17 :
ユキ「よ〜っし、あの島から木を持ってくればいいんだったわね!トモミ!ここらで海に落ちよう」
トモミ「は?落ちるってどうやって?」
ユキ「なに!!?止めようはないのこれ!!?」
トモミ「ユキちゃんの考えた作戦じゃないの!!」
ユキ・トモミ「きゃああああああ!!!!!」
ドシャーーーーーン(砂浜に墜落する2人)
ユキ・トモミ「・・・・・・・・・」(ピク・・ピク・・)
きり丸『まったく浅はかな作戦です!!』
しんべヱ『切ないほどの知性の無さですねこれは』
砂浜に辿りつく三郎次&久作
池田三郎次「こんな事だろうと思ったぜwwww」
能勢久作「さっさと木を切って戻ろうぜ!!」

18 :
〜いいな!〜
原作設定の世界とアニメ設定の世界をパラレルワールドとして描く
「クロノクロス」張りの冒険ストーリー
主人公はアニメ設定世界のきり丸
知らずに別世界へ飛ばされ、ユキ・トモミと鉢合わせ
きり丸「あれ、おシゲちゃんは?」
アナザー・ユキ「おシゲちゃん?誰それ?」
とか・・・

19 :
悲しきフリーターども
「何故お前には美味いらっきょが作れんのか分かるか?それは執念だ。お前にはそれがない!」と野村先生を見下す大木雅之介
ファーストフードでバイトを始め「てめーらの血は何色だぁー!!!」と客に斬りかかり、1日でクビになる花房牧之介
化粧品の訪問販売の最中「一番美しいのは誰だ!!?」と客を殺して捕まる山田利吉
工事現場でバイトをしてたら会社の手違いでピラミッドの頂上まで1人で巨大石碑を運ぶハメになる北石照代 「この石碑が給料だと思えば重くはない!!」
食品会社でバイトをし、食材購入の得意先に対し「愛も情けも無用!」と言ってタダ同然の値段で食材を頂いてくる突庵望太

20 :
>>19
南斗六聖拳ww

21 :
大木「秀作よ。君を、ボスと呼んでもよいか?」
小松田「構わん。雅之助」
大木「ありがとう、ボス」

22 :
就活で落ちるたびにいいちこで朝まで飲み明かす突庵&照代
突庵「またきみ〜にぃ〜! 恋してる! いまま〜でよ〜りもふ〜かく!
   まだきみ〜をぉ〜好きになれ〜るぅ〜! 心〜か〜らぁ〜!」
照代「いつ聞いてもいい曲だわちくしょう!!(泣」

23 :
仰天不良揃いの一年は組
庄左ヱ門「つまんねーぞ先公!!」
団蔵「んなつまんねえ授業してっから結婚できねーんだよボケ」
半助「てめえら、俺が教科担任だと思って殴らんとでも思っとんのか!!!」

24 :


25 :
〜嫌だ!〜
宣伝ポスターに「すごい奴らがやってきた!」とキャッチフレーズが記載されて
19期から乱きりしんによる痛快時代劇に路線変更される「忍たま」
「殿様」と呼ばれる乱太郎
「千石」と呼ばれるきり丸
「たこ」と呼ばれるしんべヱ

26 :
明るい一年ろ組

27 :
戦災孤児だからって常に可哀相アピールしまくって同情を誘おうとしているきり丸

28 :
乱太郎が行くとこ先々殺人事件が起こる

29 :
乱太郎が行くとこ先々凄腕料理人が待っている
実はしんべヱもその一人だった。
「しんべヱ、私カレー食べたい!」と言うくのたま・そうこちゃん
に対し、「任しとき!わいはカレーの天才と呼ばれた男やで!」
と何故か関西弁で応えるしんべヱ

30 :
「忍たま乱太郎」最終回ネタ
牧之介対戸部の最終決戦
「我が生涯に一片の悔いなし!!!」と叫んで燃え尽きる戸部先生
次週月曜日に
「時代は再び、剣術と暴力が支配する混沌の日々へと逆戻りしていた」
という冒頭で始まり、「忍たま乱太郎2」放送スタート
つまらんネタ失礼しました。
花房牧之介はなんか好きなキャラです。
少年漫画テイストだったら、最初弱いけど最後には神格にまでなりそう。
そう、ちょうど「北斗の拳」のケンシロウのように

31 :
前に「大友が主題歌を歌う」ってネタがあったけど
“大きなお友達”の略だと知らなかったので
歌手の方の“大友”かと思った記憶がある。

32 :
みんな八頭身

33 :
みんな一頭身

34 :
世にも奇妙な忍たま乱太郎

35 :
【堺、PM8:00】
馬車の男「坊主、着いたぜ」  しんべヱ「え?」
馬車の男「お前が言ってた場所だよ」  しんべヱ「あ・・はい」
馬車はしんべヱを降ろすとそのまま過ぎ去った。
しんべヱ「・・・・・・・・・・・・真っ暗じゃん」
彼の名は、福富しんべヱ君
現在忍術学園在学中のはずですが、父と妹を驚かそうと久しぶりに家に帰って来ました。
懐かしの場所に久しぶりに帰ってくると、その様子が一変していたということは誰にでも経験があるかと思いますが、
彼のケースは、もっと特別で、奇妙です。
しんべヱ「うえっ!ゲホゲホ!」
機械熱による蒸気でしんべヱは噎せた。真っ暗な中に佇む我が家に、潜入のように入り込んでからおよそ30分
迷路のようにあちこち迷った彼が宇宙船のハッチのようなものを開けると、それまた暗闇に包まれた異様な部屋であった。
しんべヱ「・・・・・・・・・・・・」     カメ子「お兄様ぁ?」
しんべヱ「!!」    父「なんだよ突然・・・」
これまた暗闇に包まれた異様な部屋でテーブルを3人で囲み、少しの間無言の時が流れた。
しんべヱ「なんなのよここ?」  父「なにが?」
しんべヱ「なにがじゃなくて」  カメ子「お父様、事業を拡大なさったんです・・」
しんべヱ「それ手紙貰ってるから知ってるよ」  カメ子「家も・・それに伴って少し改築しまして・・」
しんべヱ「いや少しじゃねえじゃん・・」  父「わたくし、予想以上に株で儲けまして・・」
しんべヱ「いやあのさあのさ、僕 晩飯立食い蕎麦喰ってきたんだけど、街外れの方とかすっげえ賑やかで明ぬけた感じになってんじゃん。
      でも家に近づいてくと街灯とかどんどんなくなって終いには真っ暗になってんだけどどうなってんの?」

36 :
父「・・・・・・・・・・・」   カメ子「そうですね」
しんべヱ「そうですねじゃ答えになってないじゃん。・・・真っ暗ん中やっとうち見つけたと思ったら、家の中まで真っ暗だし部屋の配置は全然変わってるし・・
      トンネルみたいなの通ったり階段とかすっげえ昇ったり降りたり・・・
      やっべ僕どっか迷いこんじゃった!とか思ってたらこうして2人いたりするし・・・・。どうなっちゃってんの僕んちは?」
カメ子「それより忍術学園の方はどうなっているのですか?・・」
しんべヱ「・・・・・・いま春休み」  父「SummerVacation!」
しんべヱ「英語使わなくていいよ、しかも間違ってんじゃねえかよ」
カメ子「連絡してくださればよかったのに・・」  父「突然帰ってきたりして」
しんべヱ「びっくりさせようと思って・・・・・ていうかどうなっちゃってんのこのうちは?僕の部屋は?」
父「いや・・あのなしんべヱ、家のことについてはあまり聞かないでくれ」
しんべヱ「なんで?」  カメ子「まあ、プライベートなことですから・・」
しんべヱ「なんでよ?僕んちじゃん」
父「でも君は現在忍術学園在学中であって、ここ堺では今は、私と、カメ子と、ツル子の家なんだから・・」
しんべヱ「ツル子って誰?」
父「・・いや・・・・」  しんべヱ「いやじゃないよ。僕初めて聞いたんだけど!」
カメ子「いいじゃないですか」  しんべヱ「よくねえよ!誰なんだよツル子って」
父「だからそういうプライベートなことは聞かないでくれって・・・」  しんべヱ「いや家族だろだって!」
カメ子「・・ツル子は・・・あなたの妹ですよ」  しんべヱ「もう1人妹いんの?僕」
父「言わなかったっけ?」  しんべヱ「聞いてねえよ」
カメ子「記憶力が弱いんですね・・・」
しんべヱ「き・・記憶力が弱いんですねじゃなくてさ・・・。しかも今サラッと流すように言ったろ!僕、ツル子なんて初耳だよ
      ちょっ、いつ生まれたの?」

37 :
カメ子「・・・・・・・・・」  父「・・・・・・・・・」
しんべヱ「なに黙ってんの?」
カメ子「恥ずかしいんですよ////」
しんべヱ「いや・・息子に恥ずかしがってどうすんだよ。なんで手紙とか使者とかで教えてくれねえの!?」
父「家のことは今は聞かないでくれと言ってるだろ、落ち着きなさい。そうだカメ子、ビールがあったろ」
カメ子「ありますわ。この前お父様が200本くらい衝動買いしたものが」  しんべヱ「200本!?」
カメ子「最近、お父様も私も1日50本は飲むんです」  しんべヱ「死ぬよ」
父「まあいいじゃないか」
闇の中に走り、冷蔵庫・・らしきものからカメ子はビールを5〜6本運んできた。
カメ子「はい、お兄様もどうぞ」  しんべヱ「・・・ありがと」
グビグビグビ!! 父・カメ子「ぷはぁ〜〜〜!!」
しんべヱ「・・・・・・・・・」
そのとき、僕は久しぶりに会った父と妹の奇妙な態度の原因に気付いてしまった。
1日に50本のビールを飲む人が世間で何と呼ばれているか?2人は知っているだろうか。「人間失格」・・・
今夜は遅いから2人をそっとしておくとしても、明日になったら2人を病院に連れて行こうと、僕は固く決心していた。
本当に僕に「ツル子」というもう1人の妹がいるとして、この2人にツル子を任せていいものだろうか?
そんな不安がよぎった。そのとき・・その事件は起こった!

38 :
ウィーーン!!!ウィーーン!!!  しんべヱ「なんだあれ?」
『Danger!! Danger!!』  しんべヱ「????・・なになに!??」
カメ子「お父様!」  父「うむ!」
ポチッ!
カメ子がテーブルの脇にあったスイッチを押すとテーブル上に無線機のようなものが出現した。
しんべヱ「なにこれなにこれ!??? なんなの!???」
(無線を取る父) 父「どうしたツル子!? え!南極にガストン出現!?」
しんべヱ「ガストンってなに!!???」  父「ただちに特別非常事態宣言出します!」
そう言うと、カメ子の周囲にSF映画の指令室のような機器が出現する。
しんべヱ「カメ子!??」
カメ子「こちら、国際特務機関・HUKUTOMI 南極大陸およびその周辺にいる同志に告げる!
    速やかに指定のシェルターに避難してください!繰り返す!・・・・・」
しんべヱ「・・・・ちょっ・・パパ! どうなってんのこれ!!????」
ゴゴゴゴゴゴ!!!!!  しんべヱ「・・なにこの音?・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
カメ子「総員第1次戦闘態勢!国際特務機関・HUKUTOMI 戦闘形態に移行します!」
機器の発する明かりの中、しんべヱが見たものは発進体勢の整ったガン●ムのような戦闘機だった。
カメ子「お父様!準備はいい!!?」  父「もちろんさ!!」
カメ子「1号機・鬼蜘蛛丸 発進!!!」
グオオオオオオオン!!!!!  しんべヱ「うわあああああ!!!!」
ヒュウウウウウ〜〜〜
しんべヱ「・・・・はあ・・はあ・・・・・・すげえ・・・」
部屋には再び静寂が訪れ、しんべヱが振り返るとカメ子は穏やかに茶をすすっていた。
しんべヱ「はは!・・あ・・あのさ・・カメ子・・僕、ちょっと聞きたいことあるんだけどさ・・・」
カメ子「聞かないでください!お兄様!」  しんべヱ「・・・・はい」
カメ子「時期が来れば、お兄様も忙しくなりますよ!」
敬礼して佇むしんべヱであった。

39 :
んじゃあきり丸がトモミちゃんの首を探して旅に出る。

40 :
三木ヱ門の変声期の段

41 :
忍たまボーグ

42 :
やたらと「ざわざわ」という擬音が出てくる
16期「大借り物競走の段」改
乱太郎「それで・・負けたらどうなるんですか?」
学園長「残念ですが、質問にはいっさいお答えできません!」
浦風藤内「なんだって!?」
立花仙蔵「負けたらどうなるかくらい話すのが当然だろ!」
能勢久作「そうだ!ふざけんな!」
くノ一そうこ「シナ先生からは学園長に聞けって言われました!」
滝夜叉丸「話せよ!」
事務のおばちゃん「そうよそうよ!」
鉢屋三郎「馬鹿にしてんのか!?」
と、ブーブー言う選手一同

学園長「・・・・黙れ! 撃ちぞ・・ゴミめら・・」
学園長「てめえら数百人もいる中からたった8人選ばれたそのクソみてえなクジ運のせいで
    この地獄の釜の底に来てんだろうが! 負けたときの処遇など聞いてどうなる!?
    わしの話の真意を確かめる術がお前らにあるのか!!?
    まずは勝つことだけを考えろ!心に刻め!!勝たなければ、ゴミィィィ!!!!」
と、激を飛ばす学園長

43 :
きゃはきゃはと笑い、相手そっくりに変身できる忍法「骨肉細工」を使う食満

44 :
一年は組・俊足ベスト3
3、三治郎
2、乱太郎
1、「達急動」を使った喜三太

45 :
乱太郎が「明日も見るらーーーーーーーん!!!」とか叫んで
劇場版のアイツみたいになっちゃう

46 :
乱太郎を3人目のヒーローとした横スクアクション:舞台は22世紀の地球
きり丸を主人公としたフリーランニングRPG:舞台は文明の滅びたはるかな遠未来

47 :
「ふぁ〜〜あ!市場まで行くなんてめんどいわね。そのへんで食材仕入れるか」
と、ハナクソほじりながらぼやいて学園を出発する食堂のおばちゃん

ブチブチブチ・・・
「食っても死なんだろ・・」
と言いながらそのへんの草をむしるおばちゃん

ガン!!
野良猫から魚の骨を奪い取るおばちゃん

「このソフトクリームまだ食えるわ! あっこっちのガムもまだ食えそうね」
と、そこらへんのものを拾うおばちゃん

48 :
日銭屋おりんの若き日のエピソード「逆境無頼おりん」

49 :
テレビ改造を兵太夫に相談に来るトモミ
トモミ「パネルをダミーにしてスイッチもオンのみにする!バッテリーも大容量のものを使えばかなりもつでしょ」
兵太夫「なるほど、これなら改造も簡単そうですね」
くノ一長屋のテレビを改造したものとすり替えるトモミ
トモミ「よしやった、すり替え成功よ!逃げるわよ」
兵太夫「トモミちゃんいいのこんなことして!?」
トモミ「いいのよ、友達をないがしろにするとどうなるか教えてやるわ!」
その夜
ユキ「おシゲちゃん、そろそろ『忍恋絵巻』の最終回始まるわよ」
シゲ「楽しみです!」
ユキ「テレビのスイッチ入れなくっちゃ」(スイッチを入れるユキ)
トモミ≪こんばんはユキちゃんおシゲちゃん!!≫
ユキ「ブーーー!!!」(お茶をふき出すユキ)
シゲ「な・・なんでトモミちゃんがテレビに!??」
トモミ≪昼間はリーダーは無理だのなんだのとなじってくれてありがとう!!今夜はそのお礼よ!!≫
ユキ「このこの!」(ボタンをいろいろ押すユキ)
トモミ≪フッフッフ、私の察するところユキちゃんは大慌てでスイッチを切ろうとしてますね!無駄ですよ!どのスイッチも無反応です!≫
ユキ「そうだ電源よ!コンセントさえ抜いちゃえば」
プチッ(コンセントを抜くユキ)
トモミ≪フッフッフ、今度はコンセントを抜いたでしょ!無駄です、抜けば内部電源に切り替わります!バックアップ機能ってやつよ!≫
ユキ「うぬぬぬぬ!」

50 :
トモミ≪今夜は『忍恋絵巻』最終回の予定でしたが、めでたく!!中止です!これから8時間にわたって『トモミちゃんの空手レッスン』をお送りしまーす!!!
    まずは『空手バカ一代』2時間大熱唱!! か〜ら〜ていちだ〜い〜〜ちか〜ったひ〜か〜ら〜!!!!!!!♪♪♪♪≫
シゲ「この音量なんとかならないんですかー!!?」
ユキ「トモミィィィーーー!!!」

集まってくるくのたま達
しおり「ちょっとちょっとなんなのよこんな遅くに!!?」
みか「なんとかしてくださいよぉ!!」
なおみ「寝られないじゃないの!!」




翌朝、
卯子「でね〜・・」
ガチャン! ガチャン! ガチャン!
猪々子「な・・なにこの音?」
鎧武者スタイルで教室にやってくるユキ
恵々子「きゃああ!!」
ユキ「トモミの大馬鹿野郎はどこにいる!!?出て来い!!」
亜子「あ・・飛鳥拳に弟子入りすると言って先程出て行きましたが!」

51 :
周りから名前を忘れられることを誇りに思っている三反田数馬
忍者にとって喜ばしいことなんだけどね・・・

52 :
それ最高

53 :
謎を食べる大木先生。
ドーピングコンソメスープを作るおばちゃん…いや、パンちゃん。
壁に埋まっているため髪の毛しか出ていない仙蔵。
怪物強盗の異名を持つ鉢屋。
そんな三郎に付き従っている雷蔵。
たぶんなんやかんやでわかめと戦うと思う。

54 :
石川五十ヱ門ふたたび! の段

55 :
「姿三四郎」に感化され夜な夜な園内で辻投げを繰り返すトモミ

56 :
「先輩があの最初に絡んできた奴を蹴り入れて派手にぶっ飛ばしたりなんかするから悪いんじゃん・・。だからあいつらキレたんだよ」
「なによ。あんただってあの後暴れたじゃないよ!」
「・・後に引けなかったの」
小鳥の囀りが聞こえる長閑で静やかな休校日の廊下に学園長の庵へ向かう少年と少女の姿があった。
休校日だけあって私服だが、一応きちんと正装されたところからあまり良くない事で呼び出しを喰らったことは推して知ることができる。
随分と親しげな口ぶりからは不即不離であることが窺えるものの、
男女で学舎は隔離されているこの学園で、ましてや学年すら違う二人にどのような接点があったのだろう?
一昨年に遡る一風変わった二人の出逢いには、残念ながら触れません。
程なくして庵に到達する二人。
「学園長、三年は組・しんべヱ 四年くノ一組・そうこ 参りました。」
「おお、来たか。まあ座りなさい」
「ヘムヘム♪」
大川学園長と忍犬ヘムヘムはいつもと少しも変わらぬ穏やかな顔で二人を迎えたものの、
その両の傍らで腕を組んで佇む三人の大人達の眼は一様に厳しかった。
三年は組実技担任・山田伝蔵、くノ一教室担任・山本シナ、事務員・小松田秀作
「で、何のご用でしょうかぁ?」
何用で呼ばれたのかとっくのとうに承知しているだけに気だるく、二人はだれた様子でその場に胡座を組んだ。
「正座ぁぁぁ!!!!」
あまりにも突然の山本シナの怒声に庵が震えた。
「ひっ!」「きゃっ!」
あたふたとした後、カクカクの正座に固まる二人。
「山本先生、まあ抑えて」
困惑の汗を一筋流し、シナを宥めた渦正。額一つの座高の差を意味無く開示している二人に向き直ると当たり障りなく話に入った。
「ん〜っとの・・まずは一つ質問なんじゃが、お前さんら 昨夜はどこにおったかの?」
「・・・・・・・」「・・・・・・・」
二人は数秒間口籠る。やがて、その質問の回答自体は咎められる道理の無いものとして包み隠さず答えた。
「街の酒場です・・」

57 :
数百年後の泰平の世ならばともかくこの御時世、特に十二の小僧や十三の小娘がいつ何時どこに身を置こうとも誰も咎めはしない。
腕白気溢れる年頃の二人。その好奇心を酒類およびそれを楽しむ公共の場にまで広めるに出逢ってからさした時間は掛からなかったと聞く。
街のとある酒場からここ忍術学園に一つの苦情が寄せられたのは、つい今朝方のことであった。
聞けば昨晩、他の客との会話の中で忍術学園の生徒であることを自称していた少年と少女の二人組が
酔って絡んだ柄の悪い男達を相手に喧嘩を起こし、店内を損壊したという。

「すみませんでした・・・」
学園と店に迷惑を掛けたことへの後悔の念が襲いかかろうとも、
二人は申し訳なさと歯がゆさが入り混じったような複雑な顔をしていた。
どうしたもんかの?・・・二人の若者を見つめる渦正の微笑みはどこかそんなことを言いたそうな困惑顔にも見える。
「まあ、苦情を寄せてきた店の方も『先に手を出したのは向こう』だと言っておられたことだし・・」
「・・・では・・伝蔵、シナ先生 今回は二人へのお咎めはなしということでよいかの?・・・」
「待ってくださーーい!!」
無罪判決直前、大袈裟な挙手をして意義を申し立ててきたのは事務員・小松田であった。
「この二人の昨日の夜間外出は許可が下りていません!相応の罰則を与えるべきかと思います!」
齢十八と信じるには幼い怒りの視線を、しんべヱとそうこは気まずそうに左右互い逆方向へとかわして昨夜の脱走の場景を思い出していた。
そういえば、ものの弾みで小松田さんの頭を踏み台にしてしまったような・・・・
そういえば、壁から飛び降りる際にも『ごめんね小松田さ〜ん♪』などと小馬鹿にしてしまったような・・・・
ごめんなさい・・・・・・心の中でひっそりと一言謝る二人であった。
「そうじゃの・・ただ許すのも面白くない!」
「山田先生、学園長また何か考えてらっしゃるご様子ですが・・・」
伝蔵の耳元でそっと囁くようにシナは語りかけた。

58 :
「・・・別に・・面白くなくてもいいんだけどね」
長年付き合わされてきた勘からか?伝蔵は学園長の突然の思いつきの気配を敏感に感じ取り、
また妙なことをやらかす光景を浮かべると、三白眼をじとりと横に細くした。
「よろしい!罰則を与えるか否か、ゲームで決めるとしよう。わしに勝てたならお咎め無し!負けたなら一カ月中庭の掃除じゃ」
「ゲ・・ゲームってなにすんの? まさか囲碁とか将棋とか?」
「私、少しなら打てますけど・・」
「ホッホッホ!二人とも忍服に着替えて修練場においで」

経つことおよそ半刻
「お待たせしましたー!」
青と桃、やや明るく忍者と呼ぶにはそぐわない気がする学園の忍服を身に纏って二人は修練場へとやって来た。
広さは三百畳ほどもあろうか?ヘムヘムがまるで道場の主将のように突き当たった壁際で胡座を組んでふんぞり返っている。
伝蔵、シナ、小松田も最後まで見届けようと壁際で佇んでいた。
柔術の修練を主な旨とする幽寂閑雅な修練場、剣術師範の戸部先生もときに精神集中のために籠ると聞く。
四方の壁と高めの天井は特注の硬質な石と木で構築されており、この二人のように時折派手なことをする忍たまがいても容易に壊れはしない。
満遍なく張り巡らされた床板は空手道場のようにほとんど弾力のないもので、跳躍の際には己の脚力に全てがかかってくる。
「で?・・学園長。ゲームってなにやるの?」
「ホッホッホ! これじゃ!」
袴は膝下まで裾上げされて裸足。上体はシャツ一枚とし、
運動系のゲームである可能性の満了を無言で告げていた渦正の背後からヒョイと取り出されたのはサッカーボールであった。
サッカーといえば一昨年の一年は組。当時、ボールと一緒に転がっているかのようだったある一人の少年も
いつのころからかすらりと伸びた脚を振り切ってチームに貢献するようになったと聞く。自慢の馬鹿力でゴールを突き破ったこともあったとか・・。
「学園長、PKでもやるおつもりですか?」
きょとんとした顔で伝蔵は尋ねた。
「違うわい。しんべヱ、そうこくん、ルールは簡単! 制限時間四刻、その間にこのボールをわしから奪えたらお主らの勝ちじゃ」
「ボールを奪うって・・ただそれだけでいいの?」

59 :
「さよう。わしは一切手は出さん、お主らはどんな攻撃も自由じゃ。わしを殺してボールを取っても構わんぞ」
「まあ、面白そうですわね!」
冗談なのか本気なのかよく分からない物騒な言葉をシナが笑顔で受け取る。
「いいの?本当に」
齢七十を過ぎた老人から一個のボールを奪う・・・ただそれだけのことで罰則を免除してもらえるのならば美味しい話ではあるが、そうこは素直に喜べなかった。
いかに往年の天才忍者と呼ばれた男とはいえ、こんな老いぼれからボールを取るのに四刻もかかるものか!
舐めやがって・・・そうこはそんなことを言いたそうな半ば睨むような視線を渦正に当てていた。
「オッケーオッケー!いつでもいいぞい!」
ぽんぽんとボールを投げ上げる仕振りがまるでおいでおいでをしているかのようでそうこを挑発する。
「・・・それでは、まずはくノ一・そうこが行かせて頂きます」
しんべヱと相談など一切せずに勝手な宣言を立てた次の瞬間、彼女の右足は既に一歩前に出ていた。
くノ一特有の身軽さと鍛え抜かれた脚力をもって静止状態からたった一歩で全速に達したそうこが、
渦正との間合いを詰め切るまで、それは時間にして恐らく一刹那にも満たない間であった。
極限に圧縮された時間の中の光景を固唾を飲んで傍から見つめる三人と一匹。無論、小松田の眼では捉えられない。
そうこの右手が今まさにボールに届かんとしている。
「ヘム・・」
決まったか!?・・・三人は一斉にそう感じたが、ヘムヘムの両目は一吐きの後にボールが通る軌跡を予知の如くなぞっていた。
「え!?」
そうこが体勢を崩して倒れ込む。この上なく穏やかなスロー映像のような光景の中のはずだが、
何故かボールは流れるような動きで弧を描き、そうこの背後に回った。
「うわぁ・・・」 「疾い・・・!」
しんべヱとシナが呟いた瞬きよりも短い間に、そうこは軸足を踏み込んで振り返った。
「よっと!」
止まっているかのような時間の中、まるで次の攻撃を待ってますと言わんばかりに額にボールを乗せて余裕の行動を見せる渦正の姿を見ると、
再び刹那にも満たない間を残して跳びかかった。だが・・・
「はあ!」「よっ!」
・・・・・
「えい!」「はっ!」
・・・・・
「この!」「ホホホ!」

60 :
ボールはそうこの手と同極磁石の如く紙一重で逃げてしまう。
まるで立体映像のボールを追いかけているかのようだ。
「ちっ!」
「は・・速すぎて、なにがなんだか!??」
ようやく反応の追いついた小松田があたふたとする中、そうこは五度渦正に跳びかかった。
「違いますな・・」
狙いを悟られまいと両の手でボールを狙う仕振りを見せながらも
かすかなぎこちなさが生じ、伝蔵とシナには瞬時に彼女の次の狙いが読めていた。
「ええ、そうこちゃんの次の狙いは・・」
自身が男の忍者以上の俊敏さを要求されるべきくノ一の卵は俊敏な敵との闘い方もしかりと心得ていた。
敵の動きが速いときには・・・、まずはその動きを封じる!
「はあぁ!!!」
左手を床に付き、それを軸とした渾身の蹴りが渦正の右脚を直撃。
「ぐわっ!」
真芯を捉えた完璧な一蹴り。あまりに心地の悪い場景を前にしんべヱが思わず片目を閉じて苦い声を漏らした。
勝ち誇った笑みを浮かべるそうこと表情の消えた渦正であったが・・・・
「うっ!」
「いったーーい!!!」
強烈な衝撃が両者の中枢神経に至ると、苦悶の声をあげたのはどうしたことかそうこの方であった。
「先輩!?」
苦痛に歪む顔で右脚を押さえ、左脚一本でケンケンを繰り返すそうこにしんべヱは心を配った。
「ホッホッホ!遠慮も迷いもない恐ろしく良い蹴りじゃの。粉々になっとるよ、常人の脚ならの」
「先輩、大丈夫!?」
「う・・うん。いたたぁ〜 学園長の脚・・まるで鉄骨だわ」
「ホホホ、どうした?もうお終いかね?」
余裕でぽんぽんとヘディングを繰り返す渦正。

61 :
馬鹿にしやがって!・・・
そうこが頭に上った血をどうにもできずにいたそのとき、しめやかな学園の上空に分厚い雲が差し掛かる。
場内を横切る鬱蒼とした束の間の闇がオーバーヒート寸前だった彼女の心を冷ました。
みてなさい!・・・
状況不相応に不敵な笑みを浮かべたと思えば、ゆらりと真横に歩を投げ始める。
周囲の者達は沈黙し、それを片時も離すまいと目で追った。
そうこの気配が消えている。
瞬きでもした途端に神隠しのように消えてしまうのではないか?
そんなことを思わせるほど、存在感さえ虚ろになる見事な暗歩を十数歩起こすと、
修練場の片隅にできた日中の闇の中に、まるで溶け込むように彼女は消えた。
「き・・消えた!? ど・・どこ!??」
「おお!見事な暗歩ですな」
「恐れ入ります」
不気味なほど静まりかえった場内でかすれそうな声を交わす三人の大人。
「己が気配を絶ち、闇に身を潜めて敵を討つ。忍の基本中の基本!」
ボールを頭上より左手へと落として気構える渦正の顔はいつからか特有の茶化し顔から凡百の笑みへと変化していた。
それは忍たまにとって何にも勝る誉れと言えるだろう。
天才忍者・大川平次渦正、この男から余裕を奪うとまでいかなくとも道化者のフリをやめさせられる者。それは本当にごく稀な存在である。
やがて、
そうこの暗歩を過去、幾多と見てきたその経験から彼女の姿形、気の性質、匂い、歩調癖に至るまでを知り尽くしており
今にも途切れそうな感覚の中で唯一人、その位置を把握していたしんべヱが動に転ずるわずかな殺気を読み取ると、
呆れるほどにほぼ同時、渦正もそれを感じ取った。
「後ろ!」

62 :
「取ったぁぁ!!」
さながら、一撃必殺に獲物をしとめる鷹のようにそうこは自信の叫びをあげた。
これは絶対に取れる!・・・傍の相棒も含める幾百の実戦経験の勘からの確かな自信。
だが所詮は机上の空論。
先程よりもさらに疾く、渦正は彼女の想定上限を超える動きで身をかわしてボールを死守した。
「ちぃ!」
非の打ちどころのない絶好球が外され、そうこは歯を食いしばった。
惜しい!・・・
やはり紙一重であったものの、先程とは明らかに違う手応え。
同極磁石のような必然感はなく、まさしく間一髪という表現の妥当な一瞬の光景を前にしてしんべヱは素直にそう感じ、また片目を閉じて苦い顔をつくった。
渾身の闇討ちを仕損じると、束の間の闇はまるで何者かがその場景のためだけに用意したものであったかのように過ぎ去った。
場内に陽の光と共に一触即発の闘気が注ぎ込まれる。
「学園長!」
そうこは桃の頭巾と上服を脱ぎ、しんべヱの立つすぐ横を狙って乱暴に放った。
「なんじゃな?」
「なかなか面白いゲームね。 私、ちょっとやる気出てきちゃった」
威嚇紛いな三白眼をつくりながらも、その表情は挑戦の悦びと取れる渋く鋭い笑みが支配していた。
「ホッホッホ!やる気になったか小娘?ではわしも少々レベルアップしようかのぉ」
挑発の言葉にはもはや心を乱されることもなく、髪結いをきちんと締め直したところで床を蹴り場内を舞う疾風と化した。
渦正はやはり流れるような動きで逃げる。
だが、最初に仕掛けたときのような さっさと終わらせよう・・などという腑抜けた気合いとは違う。
どんなに逃げられようともかわされようとも、鋭い眼光を絶やすことなくそうこは執拗にボールを追った。
「え??・・ええ!??」
小松田の瞳にはもはや変幻出没のようにしか映らない長く短い攻防の果て、二人の両足が床を離れて一瞬動きが止まる。
そうこが伸ばし伸ばした右手でついにボールから行動余地を完全に削ぎ落とし、渦正の左手首を掴み捕えた。
「しまっ・・・!」
「貰い!」
腕力にほとんど差はない。学園長は攻撃行動をしない。
これらの条件下において、現状を回避する術は皆無。

63 :
今度こそ取った!・・・
絶対の確信のもと、自分の体を引き寄せるように左手でボールを取りに行ったそうこを待っていたのは完全に彼女の意表を突いた迎撃であった。
「ほれ!」
「ぶっ!!」
自由の効く手首より上をめいっぱいに振り切って放たれたボールがそうこの顔面を直撃。
たまらず倒れ込んだ。
「いったあ〜〜・・・、反則ぅ!!攻撃しないって言ったのにぃ!!!」
赤くなった鼻っ柱を押さえつつ、ガバッと振り向いたそうこは鬼の様な形相に涙を溜めて訴えた。
「いや〜すまんすまん。今のは左から右へのパスじゃパス!たまたまそこに、そうこくんの顔があったんじゃね」
ボケ老人のような涼しい顔で惚けられるだけであった。
「くぅっ・・」
よく見れば、二人の教員は「そんなことだろうと思いました・・」とでも言いたげな朗らかな呆れ顔を浮かべている。
「ヘムゥーー!!」
そうこが納得せざるを得ない言い訳をどうにか噛み砕いたとき、大仏のように微動だにしなかったヘムヘムが何かを告げた。
「はい、一刻じゃな」
「ヘムヘムが時計代わりなんですか〜?」
なんだそりゃ?・・といった顔で尋ねる伝蔵。
「馬鹿にするでない。ヘムヘムの体内時計は精確じゃぞ」
「・・・・・しんべヱ、交代!」
一区切りの付いたこのとき、そうこはひとまずしんべヱにバトンを渡した。
学園長は攻撃はしてこない・・・。忍者にあるべからざる先入観による自縄自縛。
その滅茶苦茶に絡まってしまった縄を一度心から取り除くべく取った選択は概ね正解と言えるだろう。
「よっしゃ!」
当人は既に頭巾と上服を脱ぎ放り、待ってましたと言わんばかりに深く開脚屈伸を行っていた。
本当に皆の心に居るだるまの様な男の子と同一人物だろうか?・・すらりとした手脚と豊潤な筋肉で構成された小さな体はたくましいの一言に尽きる。
「気を付けな。学園長、とんだくせ者よ」
「うん、わかった。やってみる!」
「ほほう!あのだるま小僧がまた随分と良い体に変わったのぉ」
「行く!」
愉快活発な瞳が真向勝負の意思を示したとき、今や同じ三年は組の夢前三治郎にさえ劣らないと定評の脚は既に床を蹴っていた。

64 :
なかなか良いダッシュ!
「じゃが、わしと真向勝負は十年早・・・・!!」
渦正が投げかけたそのとき、
風船のように音もなく、それでいて大国火矢のように鋭くしんべヱの姿は視界から消えた。
「上か!」
げに恐ろしきは明鏡止水たる彼の心。何か策を講じたり誰かを欺こうと企てるとき、普通であれば気の流れに些かの淀みが生じるものである。
彼の瞳から発せられた真向勝負の意思が虚言であったことに気付くまでの刹那がまさに天才忍者唯一度の隙であった。
その間、しんべヱは既に次の行動に移っていた。
一昨年には絶対的不向きな形のために持て余していた豊潤な筋肉。
すっかり引き締められ理想的な形を成した今日のそれから生み出される強靭無類な下半身のバネは
両足で目一杯に天井を蹴ったしんべヱの体を、まさしく雷光の如き勢いで目標を目掛けて打ち付けようとしていた。
「うおらぁーー!!!」
「なんの!」
身を翻す余裕や次の行動体勢を整えるに理想的な地点を選択する間はそこにはなく、渦正はただ無造作に後ろに跳んでかわした。
「はあっ!!!」
逃さず追うべく、両手を床に付き真横に軌道を変えるしんべヱ
雷光の如き力の先端が床に吸収され、まるで百貫の鬼が跳ねたかのように修練場が揺れた。
「なんじゃと!?」
「いただきぃー!!!」
「ふん!」
「ええっ!?」
それは、未だ床を離れている学園長の両足を確認した閃光の中にしんべヱが千載一遇の不意討ちの成功を見たまさにその瞬間であった。
渦正の右手がしんべヱの脇を撫でる様に捉え、大地に跳ね返った雷のような力を些かもことなく受け流した。
「うわあ!!」
「い・・いかん!」
しんべヱは強烈に壁に叩きつけられ、さながら煙硝蔵が吹っ飛んだかのような轟音が休校日の忍術学園に響き渡った。
「うわあぁ!!しんべヱくん!!?」
「しんべヱくん、大丈夫!!?」
慌てふためく小松田と険しい表情を浮かべたシナが駆け寄る。
「やってしもうたわい!」
幾千幾万の猛者達の血の染み込んだ右手を、渦正は憂さげに見つめた。

65 :
パラパラと砕片が場内に降り注ぐ。
「やれやれ、改修費もばかにならないね」
「山田先生!?」
大人二人と老人一人と犬一匹が不安な面持ちで眺める塵煙の中に放たれた伝蔵の言葉にシナは耳を疑った。
「先生 大丈夫よ。ほら」
ったく、あいつのこと何も分かってないんだから・・・
傍らで尻を付くそうこはそんなことを言いたそうな顔で伝蔵を擁護し、だんだんと晴れゆく塵煙の中に向けて顎を押した。
「よっと!」
まるで蟻のように自重の何倍もの重さのある瓦礫をいくつか持ち上げて除去し、しんべヱはその下から姿を現した。
「お〜いてぇ」
「・・・・・・・・」「・・・・あらあら」
シナ、小松田 両者絶句。
「いや〜、失敗失敗!」
というより、体はなんともないのだろうか?さして堪えた様子はなく、ケロリとした仕振りで後頭部をかいている。
全身バラバラになった軟体動物の様なおぞましい亡骸が出てきてもおかしくないほど強烈に壁に叩きつけられたはずだが・・・?
「・・・なんというタフな小僧じゃ」
「学園長、前から言おうと思ってたんだけどさあ・・この制服、もっと丈夫な布で作った方がよくありません?」
このようなことは一度や二度ではない。・・・ボロボロになった忍服を指しながら、しんべヱは無自覚に自供してくれた。
「ホッホッホ!なかなか言うな小僧。二人とも気の抜けない相手のようじゃな、本当に少々レベルアップせんといかんのう!」
「しんべヱ頑張って!」
「うん・・・わかってる!」
そうこが軽く眉を吊り上げた倹しい表情で励ましの言葉を掛けた。
まだまだこれからよ。などという府抜けた応援の言葉ではなく、
あんたはせっかく学園長も少し油断していた千載一遇の好機をものにできなかった。という喝を入れるための言葉であったことを
一発勝負か真向勝負のどちらかしか戦法を持たないしんべヱは瞬時に理解していた。
「まったくじゃ。いつも惚けた顔をしとったあのお前さんが、いつのまにか老獪なやり取りまで覚えおって・・。意外と油断も隙もない奴じゃな!」
「へへ!」
腕白小僧に似つかわしいはにかみに今度こそ本当に真向勝負の意思を乗せて再びダッシュを切った。
「先程言いかけた言葉を繰り返そうかの」

66 :
・・・・・
「はあっ!」「わしと真向勝負は!」
・・・・・
「この!」「十年早いわい!」
左脚一本を軸に体を回転した渦正に、まるでボールを餌に誘導されたかのように半転してもと来た方向へと戻されてしまうしんべヱであった。
「とっとっとぉ! はぁ!!」
バランスを失った勢いを無駄にすることなく今度は壁に向かって跳び、深く曲げた両脚で壁を蹴って再度突貫攻撃を仕掛ける。
超人的な下半身のバネを駆使した突貫力、それのみがスピードに絶対の自信を持つそうこの動きをも上回っていた。
「それにしても凄いバネですわね・・」
「ええ、あいつの身体能力には驚かされるばかりでしてな」
少しの間単調な光景が続くことになるかと思うと、伝蔵とシナはらしく解説を始める。
「ですが、あれではボールは取れない・・。あいつはまだおたくのそうこくんみたく力の使い方が上手くありませんでな。
 猪突猛進!凄まじい勢いであるだけに直線的で短絡な動き。速いけど読みやすい。
 既に植物の域である学園長の脳には、おそらく止まって映っているでしょう・・・。あの突貫力を活かすためには相応の知略が必要でしょうな」
奴にはまだ三年以上在学期間がある!・・・改めて知った一人の教え子の可能性に伝蔵は胸を躍らせ、
シャンパンの栓が小部屋を飛びかっているかのような光景を好奇な微笑みで眺めていた。
「はぁ・・はぁ・・」
やがてスタミナ切れによりしんべヱの動きは止まる。
「口惜しいのぉ。無駄な動きが多いからすぐにバテるんじゃよ」
「しんべヱ、交代しよ!少し休んでな」
とうに自縄自縛の縄を解き、もはやおごりも甘さも無くなったそうこが交代を申し出た。
「駄目だよ先輩、かすりもしない」
「まだ半分以上時間はあるって」
どうやらだんだんと面白くなってきたらしく、楽しそうに打ち手を交わす。
「学園長、二回戦!」
その後も風をきるような甲高い音と鬼が暴れているかのような激しい音が交互に園内に聞こえ、刻は過ぎていった。
石火矢、焙烙火矢、種子島の実習。その他、予測不可能な騒動もろもろ
とかく、この忍術学園では休校日であっても騒音というものは珍しいものではないらしく
園内に疎らにいた人間達も特に不信に思ったりはしなかったようである。

67 :


ゲーム開始より、間もなく三刻が経過しようとしている。
「はぁ・・はぁ・・」
両膝に手を当て、球のような汗を顎から滴らせるしんべヱの眼前で桃の疾風は変わることなく必死にボールを追っている。
だが、渦正はだんだんと興が冷めてきていた。
二人とも疲れのせいで動きが単調になってきていることもあるが、
しんべヱもそうこも三刻のうちに既に持てる手全て出し尽くしており、もはや成す術はなく精神的持久力が尽きかけていた。
「ほれほれ、どうした?」
サッカーボールが渦正の左手と床の間をぽんぽんと往復している。あるスポーツで「ドリブル」と呼ぶ行為らしい。
そのリズムを外そうとボールを目で追うそうこ。よし今だ!と思って跳びかかってもあっさりとかわされてしまう。これで幾度になるだろう?
「ほれ!」
「うあっ!」
後頭部にボールを当てられ、前面から押し倒されてしまう。
「ヘムゥーー!!」
「さて、残り一刻じゃが・・・これでは埒があかんのう。
 よろしい!二人いっぺんにかかってきなさい。 どちらかが取れたら、二人とも合格にしてやろう!」
その瞬間、戸から垣間見える庭の樹木がざわりと揺れたような気がした。
修練場を炎の如く侵略したこれまでになく大きな闘気と負けん気が外にまで及んだのかもしれない。
「しんべヱ、おいで!!」
普通の女の子のように弱々しかったそうこの眼が一瞬にして力を取り戻し、学園の誇る屈強のくノ一が蘇った。
「行く!!」
しんべヱがそうこの後に続くように駆けだし、二人は渦正を追い始めた。
「しんべヱ、あんたはボールじゃなくて学園長を捕まえて!!!」
「え!?  あっ、そうか!」
彼らの取った戦法は最後の手段と呼ぶには至極単純であった。
いかにこの老人が人智を過ぎた玄人であろうとも、腕力であればしんべヱの右には出ない。
しんべヱが渦正の体を捕え動きを止めれば、そのとき勝負は決する。

68 :
表立った攻撃はしないという条件にやはり縋ることになり釈然とはしなかったものの、
二人同時でなければ成立しないこの戦法以外に、もはや手段など一つも無かった。
しんべヱが渦正を捕え、そうこがボールを取りにいく。
そうこがあえてそれを大声で渦正にまで認識させたことには、「本人」「ボール」という二つの守護対象に彼の神経を分断する狙いがあった。
「おお!良いコンビネーションじゃ。二人になったら急に動きが良くなったわい!」
決められたシチュエーションで最高のポテンシャルを発揮するしんべヱには馬鹿正直に「本人」だけを追わせる。
そうこは守護対応の整然化を防ぐため、ボールを追いながら時折自分も「本人」の方を狙ってみせた。
「いいよしんべヱ!もっと回り込め!」
「うん!!」
だがそれでも、なかなか上手く事が運びはしなかった。
自身とボール、渦正は二つの守護対象に全神経を集中などさせてはいない。
場面に応じて瞬間的に意識を切り替えている。
一昨年に一年い組に在籍していた者達や表向きくノ一教室一・二を争う手練二人のような「優等生」とは違う。
今は当人達も含め多くの者達が気付いていないにしろ、
彼らもまた一頭地を抜いて実質的な「天才児」と呼んで遜色ない、この二人の怪童の動きを常に先読みしながら
そんな真似をするというのは、もはや常軌さえ逸した離れ業であった。
「はあ!」「どうだ!」
時間差を付けず、左右から同時に掛かれば、
そうこは左手で頬を押さえ付けられ「御饅頭顔」とでも表現すべき顔にされ、
しんべヱは右手でまたも受け流され、
ボールは悠々と宙を飛んでいた。
「はぁはぁはぁ・・」「はぁはぁはぁ・・」
両膝に手を当てる二人は激しく喘ぎ、汗だくになりながら不思議な眼差しで渦正を見つめていた。
・・・何故、手を伸ばせば届きそうなあのボールに触れることができない?
「二人とも良い眼差しじゃ。とことん足掻いて獲物に喰らいつく我武者羅・・・若いもんはこうでなくてはいかん!」
何故、この老人はあれだけ動き回って息一つ乱さず涼しい顔をしているのだろう?

69 :
既にタイムアップ寸前。そこからの最後の攻防は時間にして十秒に満たないものであったが、
たとえ同時でも正攻法ではとても敵わないという二人の覚悟と汗が飛び散り、場内に幾つかの火花を咲かせた。
「まだまだ!!」
狙いは顎! しんべヱが柔軟で鋭い正面蹴りを飛ばす。
お主の蹴りの間合いなどもう分単位で見切っておるわい!・・・そう余裕でかわしたはずの渦正の顎を何かが掠めた。
「ぶっ!」
渦正が一瞬、?顔をつくったのは無理もない。もしそれがしんべヱの足だとしたら彼の右脚が突然に一尺程伸びたという不可解な現実に直面してしまう。
いったいいつの間に脱いだのだろう?渦正の顎を掠めたのは足袋であった。
親指と人差指で掴み、蹴りの間合いを伸ばしている。
「こ・・こいつめ!」
形振り構わなくなったその奇襲の目的は無論、ダメージではなく渦正を硬着させるところにあった。
「はいぃ!!」
その一瞬の硬着をそうこは逃さず、開始直後に煮え湯を飲まされた鉄骨のような脚に払い蹴りを仕掛けた。
「うげぇーー!!」
渦正がなんとも間抜けな顔で前方に転倒すると、慣性に逆らえないボールは宙に舞い上がった。
「取った!」
そうこはすかさずそれを取りに跳び上がる。
「なんの!」
転倒した勢いでそのまま半転し、左手を着いた渦正は右足でボールを蹴り飛ばした。
そうこが両手に掴む物は空気に格落ちし、雑駁な柏手を打った。
「お〜っと危ない危ない!」
残り半転を素速く済まし、渦正はボールを取りに行く。その手がボールに届かんとしたそのとき、またもしんべヱの魔法がお披露目された。
袴の中に隠していた彼愛用の鉄双節棍が飛来し、ボールをふっ飛ばす。
「こしゃくな!」
そして、最後の瞬間は訪れた。
「もらったぁ!!」「いただきぃ!!」
壁に跳ね返り、渦正のいる位置とはまるで反対方向にふっ飛んだボール。
しんべヱもそうこも既に手を伸ばせば、これまで片時も渦正を離れなかったそれに届きそうな位置にいた。
しんべヱのように何か物を投げ当ててふっ飛ばそうにも、もう間に合わない。
そもそも渦正とボールの一直線上に二人はいるため、そんなことをすれば今度こそ言い訳など出来ぬ攻撃行動となり反則となってしまう。

70 :
絶対に奪取のしようがない。決まった!・・・渦正と間もなくタイムアップを告げる忍犬以外の場内の全ての者がそう確信したとき、
今日最大の激震が修練場を走った。
「ふん!!!!」
右脚に渾身の力を込めて床を蹴った渦正の一足飛はその気合いさえも置き去りにした。
「うわあ!!」「きゃあ!!」
渦正はしんべヱとそうこの間を掻い潜り、二人を弾き飛ばした。
といっても、彼らが反応して悲鳴をあげたときにはとっくのとうに決着を迎えていたのである。
「うおっ!」「きゃっ!」「ひゃあ!」
ボールをブレーキ代わりに使って渦正が止まったころ、ようやく三人の大人達が修練場を走った激震に反応を示す。
ほぼ同時に、尊敬する先輩から譲り受けたというしんべヱの鉄双節棍が床に落ちた。
「ヘムゥーー!!」
「ふぅ、タイムアップか。 惜しかったのう。まあ、努力賞といったところじゃ」
「はぁ・・はぁ・・?????」「はぁ・・はぁ・・?????」
しんべヱもそうこもあまりのことに唖然喰らっており、聴いていない。
どうして学園長が僕(私)より先にここにいるの???・・・そんな表情だ。
見るのがちょっとだけ怖い・・・二人はそんな顔をつくり、ゆらりと振り返った。
しんべヱの踏み込みによってあちらこちら床板の割れ剥がれた場内で、それは豪く目立っていた。
割れも剥がれもせず、ただ小さな足跡がくっきりと残る一枚の床板。
「いや〜〜見応えのあるゲームでした!」
「本当、退屈しない休校日でしたわ」
「僕にはもう何がなんだか!」
「ヘムヘム!」
僅かながらの天才忍者の本領、腕白小僧小娘の直向きな善戦
それらに絶賛と敬意を込めて歩み寄る大人達と忍犬の言葉も、もはや虚ろに聴きとる程度の気力しか二人には残されてはいなかった。
「さてどうする? 一カ月庭掃除はしてもらうが、なんならもう少し続けるかね?」

71 :
「はぁ・・はぁ・・・いえ・・今日のところは・・ギブ」
「御見逸れしました〜〜」
二人は綺麗に白旗を立て、バタリと大の字になった。
「こらお前達、汗だくでこんなところに寝ていると風邪ひくぞ!さっさとひとっ風呂浴びてこい」
「フフッ!」
「ホッホッホッホッホ!!」
「ヘ〜ムヘムヘムヘム!!!」
時刻はまもなく冷たい空気の落ち始める未の下刻
談笑の中、休校日のゲームは大食い怪童コンビの完敗で幕を下ろした。
〜〜〜〜〜
=三週間後=
今日は休校ではない。
やんちゃな一年坊主どもの遊び跳び回る賑やかな場景が風に乗って中庭まで聞こえてくる。
そんな中でも、二人はなんの不平も並べず穏やかな顔で罰則の庭掃除を毎日きちんと務めていた。
「先輩、こっち終わったよ!」
「うん!こっちも」
仕事を二分していたしんべヱが竹箒を肩にそうこのもとに戻ってくると、彼女の方もちょうど片付いたところであった。
「どうする?」
と言って先輩に判断を仰ぐしんべヱの首は一年坊主どものいる運動場の方向に少しだけ傾いたように見えた。
「それじゃあ・・・」
そうこはたった今自分達の手で綺麗にした長閑な庭の片隅にある大樹へと目をやった。自分と相棒を優しく包んでくれそうな樹齢数百年の雄大な自然。
「のんびり読書!」
「じゃあ、僕寝ていい?」
「ご自由に♪」
「膝枕ぁ!♪」
「頭に乗るなぁ!」

72 :
竹箒と塵取りを置き場に戻し、二人はしばし大樹に身を委ねることにした。
しんべヱは当然のように自分の両手を枕にして一眠り
そうこは樹に凭れかかり脚を組み、懐から取り出したなにやら難しそうな本を目蓋を半分閉じて読み始めた。
この少年と少女も、伝蔵もシナも、そして唯一人学園長に念を押されたらしい小松田もあの休校日の出来事を他言はしなかった。
一昨年にこの忍術学園を卒業した誰かが言っている。「忍者にとって忍者に見えないことはとても重要なことだ!」
もし仮に、皆がいつも見ているあのひょうきんなお爺さんが全て「フリ」だとしたら・・・
いずれもそう考えたのである。
「やれやれ、もう安心かのう?」
「ヘムヘム!」
校舎の窓には、最近は力を持て余すこともなく穏やかに過ごしている少年と少女を気配を消して遠見する学園長とヘムヘムの姿があった。
大川平次渦正・・・往年の天才忍者と自称する謎だらけの男である。
「ヘムヘム、わしらも昼寝するか?」
がしかし・・・
「ヘムヘムヘム♪♪」
あの休校日のゲームは今日の少年と少女の姿を見通しての企てだったのか?はたまた単なる成り行きだったのか?
この老人の真の姿とはいかなるものなのだろうか?
それら全てを知っている唯一の存在。
忍術学園最上無二の謎とは、結局のところ彼のことなのかもしれない。

73 :
ハンターネタSSで長々と失礼しました。
元ネタは
ハンター×ハンター KC2巻「真夜中のゲーム」

アニメ忍たま 16期「そうこは大食いの段」
でお送りしました。

74 :
保健委員の不運ぶりがだんだんエスカレートしていき、
悲惨委員会だの無残委員会だのしまいにゃ凄惨委員会呼ばわりされる

75 :


76 :
全員凄腕アクションゲーマーのくノ一教室
「罪と罰 宇宙の後継者」でWi-Fiランキング上位独占するくのたま達
みか「みんな見て見て!卯子がついにノーマル1面4400万出したよ!」
ユキ「マジで!」
亜子「やるじゃんやるじゃん!」
シゲ「早速アップしましょう!」
=Wi-Fiランキング=
NORMAL・Stage1・ISA
RANK NAME SCORE HIT
1  UKKO   44058732 822
2  MIKA   43248712 835
3  EEKO   43056825 754
4  NAOMI  42583156 803
5  YUKI   40558265 779
6  SHIGE  39981248 805
7  SIORI  39154289 732
8  IIKO   38621548 845 
9  AYAKA  38101489 814
10 SOUKO  37758574 764
11 AKKO   37005201 735
12 TOMOMI 36724637 788
 

77 :
下っていくと点々と知っている名前が出てくるWi-Fiランキング

27 PLAYER 30805568 651
28 MAKINOSUKE 30252486 665
29 MR.X 30056259 648



56 KOTARO 24226785 523
57 TERUYO 24055418 509
58 SENGOKU 23986587 527



97 JELY 19962570 458
98 RYUOUMARU 19773589 471
99 PLAYER 19426745 466



255 KICKER 12874860 322
256 NO3KYOEIMARU 12452473 315
257 TOTORO 12433572 318



1134 ZAKO 302154 129
1135 RANTARO 300027 114
1136 KUZU 299841 110


78 :
保健委員会が人体実験をやっている。

79 :
兵庫水軍で別格の強者が50人集まった戦闘部隊「第一海兵部隊」
全員「団牌」という武器を両手に装備している。

80 :
三木&団蔵「宇宙一ギンギンな会計委員長だコノヤロー!!!」
こんな会計委員会。
あと呪われた手裏剣でヘタレたオタクになる食満。

81 :
ある日、きり丸が食堂にやってくるといつものくの一3人組がなにやら作っていた。
食卓にはしんべヱと喜三太の姿が・・・
きり丸「よお、あいつら何作ってんだ?」
喜三太「なんでも今度、ユキちゃんの家と福富屋が共同経営する飲食店が境にできるんだとか」
しんべヱ「その店に出す料理を作ってるんだよ。僕と喜三太で審査」
喜三太「僕はともかく、しんべヱを納得させる料理ができれば問題ないかなって」
きり丸「なるほど」
ユキ「よし、できたわ!」
シゲ「見事な親子丼の完成です!」
しんべヱ「わーい!早く早く!」
トモミ「さあ食べてみて!名付けて『カエルの親子丼』よー!!」
喜三太「きゃあああ!!!」
しんべヱ「ぬおおおお〜〜!!!」
2人の前にやってきたのは生きた蛙とおたまじゃくしが数匹のった怪料理であった。
シゲ「ほ〜りほりほり、しんべヱ様早く食べてみてください」
しんべヱ「んなもの食えるかーー!!!」
こうして3馬鹿娘の料理は歴史に跡すら残さず、店は予定通りオープンした

82 :
〜嫌だ〜
忍者に向いてないことを悟り、
普通に就職しようとエクセルやマクロの勉強を開始する突庵&照代

83 :
私の名は食満留三郎、人呼んで「闘い好きの委員長」
ただの委員長ではございません。
私の取り扱う用具は心!人間の心でございます。
などと言って
「オーホッホッホッホッホッホーー!!!!」
と馬鹿笑いをする用具委員長

84 :
この学園は老いも若きも男も女も、心の寂しい人ばかり
そんなみなさんの心の隙間をお埋め致します。
いえ、お金は一銭もいただきません。
お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。
さて、今日のお客様は・・・
ジャキーーン!
【佐武虎若(10) 一年は組】
サブタイ「幻の種子島」
オーホッホッホ!・・

85 :
チ○コのデカさを争う三木ヱ門と滝夜叉丸

86 :
乱太郎=小池徹平
きり丸=水嶋ヒロ
しんべエ=山田花子
滝夜叉丸=京本政樹
土井先生=藤木直人
山田先生=役所広司
利吉=長瀬智也
食堂のおばちゃん=和田アキ子
山本シナ=伊東美咲&市原悦子
ヘムヘム=ソフトバンク犬
学園長=ハマコー
八宝菜=小沢一郎

87 :
イメージの話か?
だとしたら俺的には「ハンター×ハンター」とかなりかぶるものがある
きり丸=クラピカ
しんべヱ=ゴン
団蔵=レオリオ
喜三太=ズシ
山村リリー=ウイング
くノ一そうこちゃん=キルア
学園長=ネテロ
竜王丸=ゼノ
ヘムヘム=ネテロの秘書
山田先生=モラウ
土井先生=ノヴ
滝夜叉丸=ナックル
三木ヱ門=シュート
大木先生=レイザー
牧之介=ゴレイヌ
んな感じ(笑

88 :
好きの三反田数馬
年上好きの浦風藤内
ブス専の富松作兵衛
雌ならなんでもいける次屋三之助
自分より年も身長も上の女性すべて「おばさん」呼ばわりする神崎左門
恒温動物に興味ありません伊賀崎孫兵
こんな時間に何やってんだ私orz

89 :
横一列に並ぶ5人
あやか「私達は!」
そうこ「1期からいるけれど!」
しおり「ユキトモシゲのような!」
みか「“キャラ”ではなく!」
なおみ「かといって!」
あやか「あいうえのような!」
そうこ「“モブ”でもない!」
しおり「なんとも中途半端な!」
みか「脇役さ!」
なおみ「だけど!」
あやか「それがいったい!」
そうこ「なんなのよ!」
しおり「我ら人呼んで!」
みか「くの一教室!」
なおみ「脇役組!」

90 :
90

91 :
OP曲がいつのまにか「うしろゆびさされ組」になる
ヴォーカル=しおりちゃん
ギター=あやかちゃん
ドラム=なおみちゃん
ベース=そうこちゃん
キーボード=みかちゃん でバンドを組んで歌う脇役組

92 :
日銭屋おりん=クラピカの念の師匠
南野園是式=バッテラ
第三協栄丸=ツェズゲラ
達魔鬼=ゲンスルー
風鬼=サブ
暁鬼=バラ
北石照代=ピトー
突庵望太=ユピー
利吉=プフ
ユキちゃん=パーム
今福彦四郎=メレオロン
王は誰だろう?

93 :
みか「るんるん♪」
あやか「いい天気でよかったわね」
しおり「愛犬の予防接種にぴったりの日和だわね」
ラッシー「ワンワン!」
賑わう街中を犬猫の予防接種場を目指して歩くのはくノ一教室・脇役組であった。
一月ほど前からくノ一教室の庭で面倒を見ている犬に、彼女らは「ラッシー」と名を付けた。
そうこ「着いたわよ」
なおみ「結構ここも賑やかなのね」
みか「あれ?あそこにいるのは・・」
みかが目を凝らすと、前方にいるのは一年は組の乱きりしんであった。
しおり「やっほー!」
乱太郎「あ、脇役組」
あやか「君達も来てたのね」
きり丸「うん、このペルの予防接種にね」
ペル「ワンワン!」
そうこ「まあ可愛い!」
しんべヱ「ちょっと前から庭で面倒見てるんだ」
なおみ「ラッシーと同じなわけね。でもまだ子犬ね」
乱太郎「ペルは子犬といっても賢いんだよ。なんと計算ができるのだ!」
みか「え、マジ?」
乱太郎「ペル、これやってみろ」
      [2-1=]
ペル「ワン!」
乱太郎「はい次」
      [3-2=]
ペル「ワン!」
乱太郎「はいラスト」
      [6-5=]
ペル「ワン!」

94 :
あやか「す・・凄い!」
そうこ「全問正解だわ!」
きりしん「・・・・・・・・・・・・・・・」
なおみ「で・・でも、それくらい私たちのラッシーだって!」
しおり「乱太郎君、ちょっと貸して」
しおり「さあ、ラッシー!これやってみなさい」
      [5-4=]
ラッシー「ウ〜〜ン」
考えるラッシー・・。やがて、
ラッシー「ファ・・ファッ・・」
みか「ん?」
ラッシー「ファイッブゥ!!!」
ズデーーーン!!!(ズッコケる脇役組)
しおり「こんなときに変なくしゃみすんなーー!!」
しおり「さあラッシーもう一回よ。答えてみなさい。簡単な問題よ」
      [5-4=]
ラッシー「ウ〜〜ン」
ラッシーはまだやんのかよとでも言いたそうな顔をしていた。
口から出たのは答えではなく、だれたあくびであった。
ラッシー「フォ〜〜〜」
ズデーーーン!!!(再びズッコケる脇役組)

95 :
しおり「おちょくっとんのかお前はー!!!」
バコーーン!!(みかに右ストレートをもらうラッシー)
みか「このアホーー!!」
ラッシー「ワギャーーン!!!」
ドゴーーン!!(なおみにハイキックをもらうラッシー)
なおみ「うりゃあーー!!」
ラッシー「ワウーーン!!!」
しおり「死んでおしまーーーい!!!」
ズドゴーーーーン!!!!!(しおりにバックスープレックスをもらうラッシー)
ラッシー「キャイイイィィン!!!」
その夜、
学園に帰ったラッシーがぶっ倒れるまで算数の特訓を受けたのは言うまでもない。

96 :
ヤベェ・・だんだん頭ン中くのたま脇役組が奇面組と被ってきた。
共通点は「大食いキャラが1人」くらいのもんなのだが・・何故だろう?
ED曲がいつのまにか脇役組のアップで始まる「ちょっと辛いあいつ」になる
ttp://www.youtube.com/watch?v=xhi525q3eac

97 :
おりん婆さんから
一秒間に100発の拳で銭を掴む「ドケチ流星拳」を伝授されるきり丸

98 :
うん

99 :
「静けさや〜」
と、しみじみと早朝の風に浸っている学園長&ヘムヘムのもとに
馬鹿騒ぎして突進してくる一は

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