M. A. ラツィンガー医師の手記　第一章

1 ：

私は最初、電波・お花畑板にスレを立てようと思った。
しかしあそこには既に優秀な医師がいるようである。
私の出る幕ではない──・・・
未だ発見されていない病人を探すべく、私は未開の地、夢・独り言板に降り立った。

2 ：

自家用セスナ機で荒涼たる砂漠に降り立ち、辺りを見回す。
今のところ、捕獲できそうな精神病患者はいないようだ。

3 ：

我が病院の閉鎖病棟に収容されている患者─　否、
麗しき芸術家たちを観察するのが私の趣味である。
有望な病人を、他の医師に渡すことなどできない。
誰よりも早く彼らを見つけ出し、捕獲する。
そのために私はここへ来た。

4 ：

トリップをつける必要があるらしいことに今気がついた。

5 ：

ちなみに、このスレは基本的に私の独り言で進行するが、
書き込みは自由であり、誰のものであっても歓迎する。
何か興味深い事件が起こりそうな予感がする。
だがその前に、私は少々仮眠をとることにした。
＜つづく＞

6 ：

セスナ機のコックピットに戻り、毛布に潜り込んだ。
＜つづく＞

7 ：

電波板の精神病院スレかな
俺も前に電波板に自スレあったよ

8 ：

このスレ覚えとく
つづく

9 ：

同じく
＜つづく＞

10 ：

初めて訪れた砂漠の夜は、思いのほか寝苦しかった。
たった2時間弱で私は目覚めてしまった。
人の気配がする。
どうやら予想よりも早く最初の獲物に出会えたようだ・・・
私は砂丘の裏側から微かに私を呼ぶ声に答えた。
>>7
こんにちはパズルさん。そう。その精神病院スレです。
こともあろうに病院名まで私の病院にそっくりでした。
あなたもかつてはあの美の楽園・電波板に住まう芸術家の一人だったのですね。
私も、まだ私が患者だった頃に、あそこのお世話になっていました。
>>8
あなたがまたここに訪れる時をお待ちしております。
本来は医者が帰ろうとしている患者に「またどうぞ」などと言ってはいけないのですが、ふふふ。

11 ：

>>9
二人目の獲物・・・げふんげふん、患者様でいらっしゃいますね。
是非ともまたいらしてください。
それにしてもなんという寝苦しさだろう。空気が薄い。
ここはきっと高地に違いない。
アフリカ大陸は他の大陸よりも標高が高いものだ。

12 ：

のどが渇いたので、近くのオアシスで水を一杯飲む。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/yume/1322921334/475
オアシスの中には、原色シマシマの毒蛇が泳いでいた。

13 ：

そのとき、約4km先に民家の明かりが微かに見えた。
私は早速挨拶に向かうことにした。
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/yume/1320407985/160
私が到着した頃には、つい先ほどまで窓から洩れていた光は既に消えていた。
この家の主人はまだ起きているだろうか？

14 ：

私は振り返ってオアシスの方を眺めた。
おそらくこの辺りで唯一の水源であるのだろう。
真夜中だというのに人が絶えない。

15 ：

1万m離れた場所にある私の病院では、今夜患者の一人が
死んだ子豚が蛆に食い尽くされる幻を見て悲鳴をあげている・・・
そんな心地よい空想をしながら
私は再びコックピットに潜り込み、眠りについた。
＜つづく＞

16 ：

まだ眠れないという。
病院で夜勤中の看護士に電話をかけ、患者の一人と代わってもらった。
にブレスケアを入れながら東方永夜抄をプレイすることに
中毒になっているとある患者と会話をしながら、砂漠の夜は更けてゆく。

17 ：

このようなさびしい場所で、私はこれからやっていけるのだろうか・・・
しばらくの間は、私の経営する病院に住む麗しき患者たちと
こまめに連絡を取りながら、やり過ごすしかなさそうだ。
そして、ここに、いつの日か、にぎやかな病院を建てたい。

18 ：

キャンプファイアーでゆで卵とスパゲティを調理する。
水が豊富なのがありがたい。

19 ：

寝る。
現在1：30分。まだ夜明けまではずいぶんと間がある。
十分な睡眠時間がとれそうだ。
なにやら絡みづらいキャラだと思われたら申し訳ないので、一応一言言っておく。
このスレは書き込む前に過去ログを読む必要はない。
＜つづく＞

20 ：

明日締切の論文執筆の仕事が終わった。
これからクリスマスカードの準備に取り掛かる。

21 ：

いいねおっさん
いいよ面白い
また来るよ
つづく

22 ：

>>21
パズルさん、私はおっさんではない。紳士である。あらゆる意味で紳士である。
こんなところでよければ是非また来てくれたまえ。

23 ：

ラップトップでクリスマスの写真と格闘している間に、こんな時間になってしまっていたのか・・・
辺りはすっかり暗くなってしまった。夕食をとることにしよう。

24 ：

ヨーグルトとフライドポテトで軽めの夕食を済ませた。
実は、メインディッシュは夜食である。

25 ：

ここでインドネシア産のを一服。

26 ：

病院の方の仕事が向こう一週間分片付いた。
しばらくの間自由に過ごせそうだ。

27 ：

どこかに素晴らしい病人はいないものだろうか・・・
心当たりがある人は、是非紹介してほしい。

28 ：

オアシスに広告を出しておいた。期待はしないと思いながらも期待している。

29 ：

すまないおっ…紳士さん
オカ板のイカ先生を思い出したよ貴方を見て

30 ：

>>29
オカ板ですか。いいですね。
私はあまり行ったことはありませんが洒落コワなどのまとめサイトは読んでいます。
イカ先生というのがどなたか存じませんが、やはり同じホラー好き同士
似た空気を醸し出すのでしょう。
実はこのスレを立てるときに、オカ板に立てようかどうか少し迷いましたが
多分新参者が気軽に個人スレなど立てられないだろうと思い、こちらにしました。

31 ：

さて、もうすぐ午後９時・・・
夜食の時である。

32 ：

>>30
オカ板は昔なら乗りが良かったが今は
イカ先生のスレもどこがオカルトやねんだったし
洒落コワまとめはやばいね
夜中に見るもんじゃないや
確か俺が自する前にも見てた

33 ：

>>32
ほほう。自したことがおありですか。
その自は成功しましたか？
今のあなたは生きているのでしょうかそれとも死んでいるのでしょうか？
それと、自する前に洒落コワのどの話を読んでいたのか
参考までに聞かせて頂きたい。

34 ：

昨日茹でた卵を完食している間にパスタが茹で上がった。

35 ：

>>33
失敗だよ
生きちまってる
5年前の話だがな
確か師匠シリーズ
わかるか？

36 ：

ゴーダチーズとチェダーチーズにまみれたピーマン入りのフェットチーネができあがった。
>>35
当時の自しようという試みとしては失敗したのですね。
それが今となってはかえって成功だったということであればよいのですが・・・
そういえばあの師匠も失踪していましたね。
ファンというわけではないのであまり詳しくはありませんが。
そうめんと思しき茶色い謎の物体を吐き出しているところとか
夜道ですれ違う後ろ向きの人とかは好きでした。

37 ：

フェットチーネの塩味が薄すぎた。
胃が気持ち悪くなったので少し横になろう。
＜つづく＞

38 ：

>>36
今は生きてて悪くないと思うよ
話の内容がほぼ忘れてる
んじゃ先生おやすみ

39 ：

夜が明けた。
早起きのつもりでいるが、実際のところたっぷり8時間以上寝ている。
>>38
おはようパズルさん。
それはなによりです。
今日はまた新しい一日。私にとってもあなたにとっても・・・
私も師匠シリーズの内容は9割がた覚えていない。

40 ：

この辺りの砂漠には毒蛇やサソリが多すぎる。
テントで簡易診療所（トラップ）を建てたはいいが、
毒蛇に噛まれた人ばかりが駆け込んでくる。
白い砂に照り映える日光が眩しい朝であった。
＜つづく＞

41 ：

今日はお昼休み付きだよ。

42 ：

早速LSDを一服。

43 ：

診療所での一日が終わった。
来るのは毒蛇に噛まれた子どもばかりで有望な芸術家はみつからなかった。

44 ：

今日は疲れたので、もう寝る。
夜中ごろに目が覚めればまだいいが、このまま朝まで寝ていたら悲劇だ。
＜つづく＞

45 ：

もう目が覚めた。

46 ：

病院食の米に青色１号を放り込んでやった。
患者らは皆、幻覚だと思って異変に気づかずに完食。

47 ：

急患が出て病院に呼び戻される。
これから約5時間のフライトだ。

48 ：

相当な重症患者だと聞いていたが、現在は小康状態にあるようだ。
期待はずれにならないことを祈る。
コックピットの外は美しい冬の星空。月齢11の月が西に傾きはじめている。

49 ：

気流が安定している隙に、簡単な仕事を片付けてしまおうと思ったがどうも気がのらない。
12月とは何かにつけて落ち着かない月である。
今のうちに、クリスマスカードの一つや二つは書き終えてしまいたいのだが。

50 ：

積乱雲が前方に迫っている。少しの間手が離せなくなりそうだ。
＜つづく＞

51 ：

雪雲を通り抜け、病院に到着した。
仕事の前に少し早すぎる朝食をとる。

52 ：

もうすぐ午前6時になるというのに、まだ夜が明ける気配はまるでない。
12月とは素晴らしい月だ。

53 ：

12月の朝、それは石炭の岩に石油の波が打ちつける入り江。
化石に眠る古代魚のように、この時を永遠に留め置けるとよいのだが。

54 ：

2011年12月7日午前6時
この美しい時。これこそが永遠に人類の歴史に留めおかれるべきもの。

55 ：

こんな時に食べる朝食は
一粒の米もフルコースのディナーに変わる

56 ：

こんなことを書き散らしている限り
私は正気の人間ばかりの日常には戻れないであろう。

57 ：

だがこの瞬間こそ全て。
そう思えるほどに、12月の朝は素晴らしい。
日が昇らない朝こそ真の朝。

58 ：

私は歓喜という言葉の本当の意味を噛み締めながら
暗い病院の中庭に踊り出た
＜つづく＞

59 ：

今日は、もう仕事が終わった。
病院に隣接する我が家に三日ぶりに返った。
普段より一層喋りすぎて喉を痛めたので
風邪をひかぬよう、ウイスキーを一口あおる。

60 ：

今度こそクリスマスプレゼントに同封する手紙に取り掛かり始めた。
現時点で約半分完成。

61 ：

私はこのペースで本当に年賀状を書けるのだろうか。

62 ：

言い忘れていたが、私は日本国内の病院に勤務する
ドイツ人医師である。
クリスマスカードを全部片付けた後には年賀状を書かねばならない。

63 ：

などと馬鹿なことを言っている間にまた手紙を書く手が止まっている。

64 ：

手紙は書き終えたが、プレゼントの一部が不足していることに気がついた。
明日暇を見つけて買いに行く必要がある。
昼の12時ごろに中途半端な量の昼食をとってしまったため、
現在二度目の昼食中。

65 ：

ちょっとだけ患者の様子を見に行こう。
＜つづく＞

66 ：

明日締切の仕事が終わらない。
明日は朝8時半から夜の8時まで予定が詰まっているので
日記を書いている暇はないかもしれない。

67 ：

よく俺のスレわかりましたね先生
書き込みありがとう

68 ：

予定より早く帰れた。
>>67
どうもどうも。今からそちらに伺いますね。

69 ：

ダメ。マジ眠い。完全に素に戻ってるけど今本当に眠いダメ寝る。
＜つ　づ　く　！＞

70 ：

おやすみ先生

71 ：

>>70
こんにちはパズルさん。
今日は会議をずる休みして自主研究に打ち込むことにした。

72 ：

研究は進みましたかな
先生が世界を変える治療を見つけてくれたら

73 ：

>>72
まあ自主研究と言っても、用はお気に入りの患者の観察にいそしむということだがね。
ふふふ。

74 ：

今週片付けなければならない書類仕事と
今年片付けなければならない書類仕事の
両方が滞っているだと？
サボったツケがついにやってきた。今夜は仕事だ。

75 ：

一つ目の仕事。目標終了時間19時30分。
開始。

76 ：

トラブルが発生したので一時休止。

77 ：

解決。
仕事はあと10分延長。

78 ：

終了。

79 ：

やはり、はかどらない。

80 ：

ちょうど眠くなってきたので寝る。
病院の方は、以前暇があったときにまとめて仕事を片付けておいたので
もうしばらくは私が見に行く必要はない。
砂漠に開業した診療所のほうは、今は看護師にまかせてあるが
もともと人口が少ないので私が見るべき患者はそれほど集まっていないようだ。
自室の窓から、真南から少し東に傾いたあまりにも美しい満月が見える。
今日は皆既月食だと聞いて、なるほどと思った。
＜つづく＞

81 ：

なんと、あと10分で月食が始まるというのか・・・
寝れない。
だが、部屋の中から見られるのは幸運と言わざるを得ない。
私は12月を愛しているが、何と言っても寒いのだ。

82 ：

月の一部に雲が被っているようだ。
部分月食はまだ始まっていないはずであるが、端が欠けている。

83 ：

たった今、まさにたった今、とんでもないことが起こった。
月食開始まであと三分という時に、突如として分厚い雲が訪れ
つきを完全に隠してしまった。

84 ：

雲の中に月明かりが微かに見えるが、完全に朧だ。
写真撮影は諦めるしかない。肉眼での観察に専念しよう。

85 ：

ちなみに、私は今自室にある文机に向かってこの日記を書いているのだが
この椅子に座ったままの状態で月が見える。

86 ：

これまで煌煌と輝いていた満月が、月食の僅か3分前になって
雪雲に覆われるとは、これは狂気の沙汰か。

87 ：

神の思いはいつも深遠すぎて
人間には皆目理解できぬものである・・・
さて。

88 ：

このまま寝るべきなのであるとも思ったが、こうなっては私も後には引けない。
今からラーメンを食べる。

89 ：

少し始まったようですわよ先生

90 ：

ラーメン用の鍋は既にコンロにセットされた。
私が日本に来て早十年。実に手馴れたものである。
このようなことは、いかにも私のような偉大な精神科医には
相応しからぬ行為であると思う者もあるかもしれぬが、
実は一週間前、砂漠に発つことを理由に家政婦を解雇してしまった。
また何時この家を出るともわからないので新たに雇うつもりもない。
しばらくは一人で気楽に過ごすのも悪くはない

91 ：

窓の外から女の声が聞こえた。
彼女も月を見るために寒空の下に出てきたようだ。
>>89
おお。こんばんはお嬢さん。
始まったことは理解しているが・・・
雪雲に隠れて　全く見えない→おぼろげに雲が光っているのが見える
の繰り返し。
これでは月食もなにもない。

92 ：

いよいよ本当に月食は諦めねばならないようだ。
寝よう。
何も皆既月食が素晴らしいものの全てではない。
今夜の月は見れなくとも、私は明日の朝には必ず太陽を見ることができる。
＜つづく＞

93 ：

もう半分以上にはなりました先生。

94 ：

以後ラッィンガー先生になりかわりまして小百合が実況いたします

95 ：

ただいま4分の1に達したくらいでしょうか
月はだんだんと欠けております

96 ：

月が欠けた瞬間に果たして何色になるのでしょうか

97 ：

赤色と言われていましたが今回も月は赤色にかわるのでしょうか

98 ：

4分の2となり4分の1となりそろそろ皆既月食のときは間近ということでしょうか

99 ：

先生月が欠ける時間は短いようで長いですね

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