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2012年3月創作発表55: 朝起きて喪男が美少女になったら 8朝目 (146) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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朝起きて喪男が美少女になったら 8朝目


1 :
前スレ
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1263021610/l50
まとめ
http://www36.atwiki.jp/mobisyoujo/
喪板より移転しました
細々と続けさせていただきます

2 :
創発板へようこそ

3 :
まとめとスレタイが逆な気がするのは気のせいでしょうか

4 :
美少女→喪男はもう完結してるからかな多分

5 :
素でタイトルを間違えました・・・・。
正確には「朝起きて美少女が喪男になったら」です

6 :
ちょwwww
まあ、どんまいw

7 :
全部読んだ。喪男いい奴だな
楽しみに待ってる

8 :
美少女「…おっ前さぁ!いい加減トキばっか使うのやめろよ!」
喪友「お前だってサウザーしか使ってねえじゃん」
美少女「もうナギってチニャられのるは飽き飽きしたんだよ……お前はデブなんだからハート様を使ってればいいんだ」
喪友「ハート様?まぁ別にいいけど、ホラ」
ジョインジョイン
ハァトォ
美少女(ハート様来た!これで勝てる!)
ジョインジョインジョイン…
サァウザァ
ディッサイドアデスティニー……

美少女「最後まで画面端でずっと投げ続けるなんて酷いじゃないかぁ!」
喪友「ハートで来いって言ったのお前だろうが」
美少女「だからって、だからってさぁ……」
喪友「よし、じゃあ次はラオウな」
美少女「サイ使うんだな!そうなんだな!」
ペチペチペチ
ジョイアー!
ペチペチペチ…
喪友(しっかし今日のこいつはエロい格好してるよなぁ……
ノーブラだからポッチリは浮いてるし、スカートがえらい短いせいでさっきから見えそうで仕方がない)
ペチペチペチ…ジョイアー
美少女「ん?どうした?」
喪友「お前見えてるぞ」
美少女「だって見せてるんだもん…ほら」
喪友「お、おい!」
美少女自分のスカートをが見えるギリギリのラインまでたくしあげる。
美少女「ほーら脚フェチ大歓喜だ」
喪友の顔を白く長い脚で挟みあげる。
小学校高学年の女子のような細さから想像出来ない柔らかさが喪友の両頬に伝わる。
「好きなんでしょ?こーゆーの?」
どこかで聞いたようなセリフと共に喪友の顔をさらに強引に両の太ももの狭間にいざった。
喪友は顔面は美少女の股関に埋まってしまった。
「坊やはこういうこと考えて興奮してたんでしょ?よかったねー夢が現実になったよ」
スカートの中で美少女の股関の甘いメスの匂いを鼻一杯にかぎながら、喪友は美少女の声を聞いた。
美少女は真っ白な手で喪友の頭をなでなでしている。

9 :
(クンカクンカ…美少女の癖に調子に乗りやがって!お前だってじゃないか!畜生の癖にの癖に。ああ生娘の香り…クンカクンカ)
「ヌガー!」
雄叫びをあげ美少女を押し倒す!
「わ!どうした喪友!」
「貴様!美少女の癖にー!もう怒った!貴様にはお仕置きをしてやる!食らえ」
美少女のきめ細かい柔肌をがさついた指でじゅうりんする。
強引に胸を弄ったかと思うとチュニックをたくしあげ白い肌を露出させる。
北欧美少女のように均整のとれた体とサイズは小さいが美しい房が目の前に現る。
喪友はハァハァと息をあらげ、音を立てて首に吸い付いた。
「キャー」なんて声を立てているが明らかに美少女は楽しそうにしている。
身悶えするばかりで抵抗なんて一切しない。
喪友は欲求の赴くまま美少女の体を弄っていると彼の仮性|はムクムクと戦闘体勢を整えていた

10 :

あー!と美少女が嬉しそうに声をあげる。
「ねーねー、おっきくなってるんですけど」
臨戦態勢を取ったソンオブリバティの先端をダイエージーンズ越しに美少女がカリカリと引っ掻く。
「お姉さんがすっきりさせてあげよーか?」
「じゃあ頼むわ」
「そこに立って」
目をキラキラ輝かせてRを眺めたあと、ジーンズごしに頬ずりを始めた。
「あったかーい、それにすごく固くなってる」
(こいつ嬉しそうだな)
ニヤニヤ笑いながらジーンズを下ろし仮性豚|が露出させる。
「はぁ♪」
見たこと無いくらい嬉しそうに目を輝かせる美少女。
あーんと口をあけ、凄まじい悪臭を放つ|をくわえ込もうとした刹那―喪友、閃光の閃き。
「やっぱりダメだ」
美少女の口から|を引き離す。
「えー!なんでー!」
「お前は今日16連敗してるだろう?その罰ゲームだ」
ウィン ラオウ
「17連敗だな」
「えーずるーい!いーじゃん舐めさせてよー」
超ド級の美少女がチビデブキモオタに洗ってない|を舐めさせてと懇願する絵はかなりシュールで喪友自身超興奮。
でも我慢、喪友渾身悪魔的策略成就のために。
「ダメだ!今日は我慢しろ!!俺はここを使わせてもらう」
そう言うと美少女の頭をつかみゴシゴシと|をこすりつけた。
何人もの男を虜にした美少女フェイスが、喪友のキモオタ豚|カウパーでヌタヌタにされている。
美少女はムーと不服そうな声をあげているが、この行為にではなくが出来ないということであろう。
その証拠にもじもじと明らかに興奮してきている。
(この様子、やはり俺の勝ちだ!)
「苦しそうだな、そんなに|を舐めたいか?」
「うん…」
「ならば条件がある!」
「条件?」
「そうだ!!俺の性奴隷になれ!」

11 :
保守替わりにバイト先のトイレや電車の中で書きためたエロ妄想を放出してみる。
エロ妄想ってたのしいよね。

12 :
リア充と美少女の絡みがみたい
エロ方向で

13 :
了解。少し待て
ところで気になることがあるんだけど、まとめwikiに掲載されてない分なんだけど
ここに掲載した方がいいかな。
更新の仕方が判らないから保存だけはしてるんだけど。

14 :
頼む

15 :
むちゃくちゃなエロは番外編ならいいが本編としてな〜

16 :
175 :作者 ◆YSe26qLWTE :2010/05/24(月) 04:22:28 0
リア女(あーあ、バイト行くの面倒くさい)
メリ子「……」
リア女(あれってメリ子……だよね。病気か何かで男になったって
噂で聞いてたけど。全然高校の頃と髪型以外全然変わってないじゃん。
……ちょっと体つきがエロくなってる気がするけど。
あのルックスの人間がそんな何人もいる訳ないから人違いってことはありえな
いし……ってことはあの噂はやっぱりガセネタだったって訳ね。他校に名前が
知れ渡るくらい完璧だと、変な噂を流されたりもするんだ……可哀想)
メリ子「あ、美少女さーん」
リア女(え?美少女?)
美少女「お待たせー」
リア女(何?あの二人って仲いいの?……そう言えばなんかそんな噂も聞いた
ことがあるような……。男になったメリ子と美少女がよく一緒にいるとか……)
メリ子「じゃあ行きましょうか」
美少女「うん、俺でも面接採用されるかな」
メリ子「大丈夫ですよ、形だけの面接だから」
美少女「採用されたらいいな、少しでも経験を積むことが出来るし」
(それにメリ子さんと一緒に働ける)
メリ子「ねえ美少女さん、お店では私が男だったことは絶対に秘密にしてて下さいね」
美少女「うん、わかってる」
リア女(メリ子は一時期男って噂が流れてた、そのメリ子と美少女は仲がいい……、
美少女と同じ名前で学籍番号の男がいた。……どうしよう、今変な事を考えてし
まった……私の考え過ぎだよね)

17 :
176 :作者 ◆YSe26qLWTE :2010/05/24(月) 04:24:57 0
店長「店には週2回くらい来てもらうことになるけど大丈夫?」
美少女「は、はい」
店長「じゃあ採用ってことで」
美少女「あ、ありがとうございます」
(え?もう決まり?)
喪女「お疲れ様です」
美少女「……」
喪女(この人はメリ子さんのお友達の美人さん。何故こんな所に)
店長「この人は今日から入ってきた美少女さん」
喪女「も、喪女です。よ、よろしくお願いします」
(メリ子さんに加えてこんな人まで入ってくるなんて、ますます私の居場所
がなくなってしまうぜ)
美少女「び、美少女です。ど、どうかよろしくおねが……お、お願い……します」
喪女(この挙動不審ぶり……実は私の仲間なのかも)
店長「じゃあ制服のサイズはかろうか……今メリ子さんが着替えてるから……
喪女、お前がサイズ計ってあげて」
喪女「わ、私がですか!?」
店長「だって手が空いてる女がお前しかいないじゃん」
喪女「……わかりました」
(ビア樽の私にこんな細い人のスタイルを計らせるなんて拷問だよ……)

18 :
177 :作者 ◆YSe26qLWTE :2010/05/24(月) 04:33:25 0
喪女(胸は私の方が大きい胸は私の方が大きい胸は私の方が大きい
胸は私の方が大きい胸は私の方が大きい胸は私の方が大きい)
店長「どうした?死んだような顔して」
喪女「いえ……これサイズ票です」
店長「お、ありがとう」
(やっぱりスタイルいいなぁ……メリ子さんのときみたいに制服を本部から取り寄せた方がいいかな?)
美少女「……」
店長「喪女、女子更衣室に使ってない制服があったよな?ちょっと取ってきて」
(取り寄せる前に一応着せてみるか)
喪女「は、はい」
店長「サイズはどう?合わなかったらら取り寄せるけど」
美少女「ちょ、ちょっと大きいけど、大丈夫です」
店長「よし、じゃあそれが美少女さんの制服ね」
美少女「は、はい」
メリ子「お疲れ様でーす」
美少女(あ、メリ子さんだ!)
メリ子「ああ、美少女さんが制服着てる!」
美少女「メリ子さん?」
メリ子「可愛いー!可愛い可愛い!」
美少女「そ、そう?」
(メリ子さんに可愛いって言われた!嬉しい!!)
メリ子「お人形さんみたいです!!すっごく似合ってますよ」
美少女「め、メリ子さんの方がか、か、かわ、かわ……」
メリ子「なんですか?」
美少女「何でもない」(メリ子さんの方が可愛いよ、なんて言えません)
店長・喪女(あれ?メリ子さんってこんなに喋る人だった?)

19 :
リ子「うーん、何か物たりないなー……髪の毛を後ろに束ねるだけじゃなくて
ちょっと作りましょうよ。後ろ向いてください」
美少女「う、うん」
メリ子「……はい完成、こっち向いてください」
美少女「ど、どう?」
メリ子「すごい!外国の子供みたい!!」
店長「本当外人みたいだね」
美少女「ど、どうも」
店員「……いいなぁ」
店員2「……ああ」
喪女(いつの間にか男の子が皆覗きにきてる、しかも凝視してる)
美少女「こ、これからもよろしくお願いします」
店員・店長「よろしくー」
喪女(こんなに歓迎されるなんて私と住んでる世界が全然違う)
店長「あ、美少女さんもうすぐ休憩に入るから一緒にご飯食べて帰りなよ」
美少女「そ、そんな……」
店員「店長スカウトに力いれすぎですよ、美少女さん引いてるじゃないですかー」
店長「何を言ってるんだお前たちは!!ハハハハハ」
店員「アハハハ」
美少女「……」
喪女(なんだこの異次元のノリ……もうこの店辞めようかな)

20 :
店長「美少女さん、あそこの席のお客様の注文を取ってきて」
美少女「は、はい!」
美少女「ご、ご、ご注文…ご注文……」
客「え?何?」
美少女「あ、あ、ご注文はお決まりでしょうか?」
客「えっと…これとこれと……」
美少女(うう、そんなに早く言われたらメモを取れない)
店長「肩の力を抜いて」
美少女「す、すいません!」
店長「ほら深呼吸」
美少女「すー…はー」
店長「おちついた?」
美少女「はい」
店長「じゃ注文教えて」
美少女「えっと……」
客「すいませーん」
美少女「は、はい!」
客「頼んだのと違うんだけど……」
美少女「す、すいません!少々お待ちください!」
(どうしよう、店長に相談しないと)
美少女「あ、あの……」
店長「次三番席に持って行って!喪女、セットメニュー早く!」
喪女「はい!」
美少女(うわぁ忙しそう、今声を掛けていいのかな……。どうしよう、どうしよう)
店長「美少女さん?何かあった?」
美少女「お客様の注文を間違えてて……」
店長「はぁ?……じゃあ本当のお客様のご注文教えて」
美少女「そ、それは……聞いてませんでした」
店長「じゃあお客様に聞いてきて」
美少女「わかりました!」
店長「ご注文の復唱は忘れないように」
美少女「はい」
店長「……はぁ」
喪女(あの人って意外と鈍くさいんだなぁ)

21 :
メリ子(美少女さん、ちゃんと仕事出来てるかなー)
ケント「メリ子さん、来月のイベントの打ち合わせしたいんだけど……」
メリ子「ちょっと待って下さい、すぐ行きます」
美少女「店長……料理……こぼしました」
店長「また!?もっと気をつけてよ!!」
美少女「す、すいません……!!」
店長「はぁ」
喪女(普通三回も仕事したら、こんなにミスはしないと思うんだけど……。
店長ため息ふえたなぁ)
美少女「お、お待たせしました……」
客「そんなにビクビクしないでよ。怒ったりなんかしてないからさ」
美少女「……はい、ありがとうございます」
客「店長に叱られたな?」
美少女「あ……」
客「最初は失敗するのは仕方ないんだからさ。気にしない、気にしない」
美少女「……はい」
喪女(美少女さんが失敗しても男のお客さんなら慰めて貰えるんだ。逆に話せる機会
が増えるから男のお客さんは嬉しそう。やっぱり美人って得だ)
女店員「いらっしゃいませー」
美少女「い、いらっしゃ……」
女店員「美少女さん、仕事出来ないなら声くらいきちんと出してよ」
美少女「すいません」
女店員「顔だって引きつったまんまだしさぁ……笑顔とか出来ないの?」
美少女「……頑張ります」
店長「美少女さん、休憩入って」
美少女「あ……」
女店員「食べてきたら?」
美少女「……はい、失礼します」
店員「お疲れ様。苦戦してますね」
美少女「……ごめんなさい」
店員「いいんだよ、最初は誰だって失敗するんだから」
美少女「……」
店員「まかない作ったから冷めない内に早く食べちゃってよ」
美少女「はい……いただきます」
喪女(仕事が出来なくても男の店員さんはフォローしてくれるんだ。今日だって
まかないはオムライスだし。私は真面目に仕事してもメリ子さんと食べるとき
以外はチーズトーストばっかりだったなぁ……。まかないがしょぼいのは他の店
員さんも同じなんだけど……)
美少女「ハッピーラッキーミッキー…ハッピーラッキーミッキー…」
喪女(鏡にむかって笑顔の練習してる……しかも全然笑えてない。なんか
見てはいけないものを見てしまった気がする)

22 :

201 :作者 ◆YSe26qLWTE :2010/06/17(木) 21:41:47 0
ケント「こんな時間にごめん!」
メリ子「いえ、いいですよ」
(掃除が間に合って良かった)
ケント「じゃあお邪魔します」
メリ子「どうぞー」
ケント「……」
(メリ子さんってお嬢様っぽいのに意外とボロくて狭い所に住んでたんだ)
メリ子「部屋狭いでしょ?」
ケント「いや全然!」
メリ子「いいんですよ、私でも家賃支払えそうなアパートってここくらいしか無かったから」
ケント「家賃自分で払ってるの!?」
メリ子「家賃って言うか生活費は全部自分で出してるんですよ」
ケント「へー…偉いなぁ。俺なんか親から仕送り貰ってるのに」
メリ子「いやぁ、全然偉くないですよアハハ」
(家出してるから仕方ないだけなんだよなぁ)
ケント「あ、早速だけどパソコンかりてもいい?」
メリ子「はい…データのバックアップは取ってあるんですか?」
ケント「うん、ここにある」
メリ子「どれくらいで終わりそうですか?」
ケント「2時間くらいかな」
メリ子「手伝うことってありますか」
ケント「特にないかな……俺のことは気にしないで」
ケント「……」
メリ子「コーヒーどうぞ」
ケント「ありがとう……ん、おいしい」
メリ子「はかどってます?」
ケント「まぁまぁ」
メリ子「これってどこに提出するんですか?確かこのサークルってケントさんが一人で
運営してたんですよね」
ケント「んー、そうなんだけど形としては県のボランティア団体の下部組織って
ことになってるから、そこに活動内容を定期的に報告して、活動を援助してもらってるんだ」
メリ子「意外と複雑なんですね」
ケント「俺一人で活動資金を集めるのは無理があるからさ」
メリ子「そう言えば、私このサークルのことをほとんど知りません」
ケント「そうだなー、もしメリ子さんが俺のあとを引き継ぐなら色々知っとかな
きゃいけないよな。今度その話をしよっか」
メリ子「お願いします」
ケント「うん」
メリ子(また作業に没頭しちゃった。……お風呂はいろ)

23 :
202 :作者 ◆YSe26qLWTE :2010/06/18(金) 04:42:39 0
ケント「お風呂入ってたんだ」
メリ子「はい、もう終わりましたか?」
ケント「まだ、もうちょっとかかりそう」
メリ子「何か手伝いましょうか」
ケント「大丈夫、もうすぐ終わりそうだから」
メリ子「コーヒーいれましょっか」
ケント「あ、サンキュー」
ケント「やっと、終わったぁぁ……!!」
メリ子「お疲れ様です!」
ケント「よし、じゃあ帰るか。今日はありがとう」
メリ子「いえ、また何かあったら来てくださいね」
ケント「ははは、じゃあお休み」
メリ子「駐車場まで送ります」
ケント「うわぁ……雨ふってきた」
メリ子「結構はげしいですね、この中を変えるのって大変じゃないですか?」
ケント「気合いで乗り切るしかないね」
メリ子「……家で雨止むの待ちますか?」
ケント「いい?」
メリ子「いいですよ、こんなに雨が酷いと帰れないでしょ?」
ケント「だったら少し雨宿りさせて貰おうか。ちょっとバイクを雨が当たらない所に移してくる」

24 :
203 :作者 ◆YSe26qLWTE :2010/06/18(金) 05:16:29 0
ケント「雨酷くなってる」
メリ子「やみそうにないですね」
ケント「明日の朝はバイト入ってる?」
メリ子「はい」
ケント「あー……なんか悪いことしちゃったな」
メリ子「しょうがないですよ、気にしないでください。それにいつも一人だから
こうやって話す人がいるのって新鮮で楽しいです」
ケント「一人で暮らしてるとたまに寂しくなるよな、気楽なんだけど」
メリ子「家事とかも大変ですよね」
ケント「その辺は結構いい加減にやってるな、俺」
メリ子「私もです、実はケントさんが来る前は部屋が結構散らかってたんですよ。
もう少し早く来てたらヤバかったかも」
ケント「ハハじゃあ、とちゅうで道が混んでて助かったってことか」
メリ子「えー、じゃあ道が混んでなかったら大変だったじゃないですか」
ケント「そう、飛ばしてたから間一髪だった」
メリ子「ふぅあぶない、あぶない」
ケント「そうだ、今のうちに聞いておこう」
メリ子「?」
ケント「今度、三年が卒業する前に一泊のお泊まり会をしようと思うんだけど……」
メリ子「じゃあ、その日は休みにしておかないと」
ケント「来てくれるってこと?」
メリ子「もちろん、当たり前じゃないですか」
ケント「よし!じゃあスケジュール組まないとな……」
メリ子「私は何をやればいいですか?」
ケント「メリ子さんはバイトで大変だろ?いいよ、今まで一人でやってきたし……」
メリ子「ケントさん、私もこのサークルの一員ですよ。何か仕事がしたいです」
ケント「そうだな悪かった。じゃあ君には…そうだな」
メリ子「はい!」
ケント「宿泊施設の場所取りと下見をしてもらおう」
メリ子「了解です!!」
ケント「よろしい、じゃあ今度会う時までに目星をつけて資料を渡そう」
メリ子「お泊まり会でどんなことするか決めてますか?」
ケント「まだあまり……雨もやまないし今のうちに少し決めようか」

25 :
ケント「ふぅだいたいまとまったな」
メリ子「そうですねー、今から楽しみ」
ケント「二人で絶対成功させような」
メリ子(もう夜も遅くなっちゃったけど、時間の事は言わないでおこう。……ケントさんとまだ話してたいもん)
メリ子「ねぇ、ケントさんってどうしてこのサークルを立ち上げたんですか?」
ケント「知りたい?」
メリ子「はい、前から気になってたんです」
ケント「そうだな……どこから話そうか」
メリ子(ケントさんも時間のことを言わないのは私とまだ一緒にいてもいいって
思ってるからなのかな)
ケント「俺さ、高校時代バスケやってたじゃん」
メリ子「え!そこからですか」
ケント「うん、かなりさかのぼる。で、自慢じゃないけど、結構上手かったんだよね。
自分で言うのもあれだけど、」
メリ子「ですよね、プレイみてて判ります」
ケント「ありがと、でも高校時代はあんなもんじゃなかったぞー。……まぁ自慢は
そこまでにしておいて。それで短期のバスケ留学してたんだけど……」
メリ子「えぇ!!そんなに強い選手だったんですか!?」
ケント「え?うん、雑誌の取材とかもうけたことあるよ」
メリ子「すごい……変なこと聞いていいですか?」
ケント「何?」
メリ子「ケントさん……もててたでしょ?」
ケント「普通だよ」
メリ子「あー、そのリアクション!絶対もててたでしょー」
ケント「まぁまぁ、その話はまた今度な」
メリ子「そうですね、お泊まり会の時に詳しく聞かせてもらおう」
ケント「そこの留学先でホームステイしてたんだけど、その家の人が無茶苦茶カッコいい人でさー、
いろんなとこのホームステイを受け入れて、バスケ教えたりしてるんだよ」
メリ子「うんうん」
ケント「で、その人と仲良くなって帰国したんだけど、三年の大会の前に車と事故って
脚怪我してさ、バスケ出来なくなったんだよ」
メリ子「え、でも今は普通に……」
ケント「リハビリして走ったりはできる様なったけどね、本格的なプレイはもう無理って言われた。
それで部活にもいれなくなって、決まってた大学の推薦も無くなったりってことがあって腐ってたんだ」
メリ子「ケントさんそんな経験してるんだ……」
ケント「意外と苦労してるんだよ、全然苦労してなさそうでしょ?」
メリ子「いえ、そうじゃなくていつも明るかったから……」
ケント「今はね。でも当時は無茶苦茶腐ってて、進路もきめないまま卒業してフリーター
やってたんだ」
メリ子「ケントさん、フリーターやってたんですか!?」
ケント「そ、だから一浪して今の大学に入った。……で、フリーターやってたらさ。さっき話したホームステイ先の人から
手紙が届いたんだ。その人は俺が怪我したの知らないから、大学でプレイしてるの前提で手紙書いてるんだよ」
メリ子「うわぁ…」
ケント「おれ、マジでムカついたからさー。その時の状況全部手紙に書いて送り返したんだよ、そしたらさ……」
メリ子「そしたら?」
ケント「旅費は負担するから、俺の家に来いって電話がかかって来た。」
メリ子「すごい、それでどうしたんですか?」

26 :
210 :作者:2010/06/22(火) 04:43:47 0
ケント「やることも無かったし、その週の内に手続きを済ませてアメリカまで行った」
メリ子「…すごい行動力」
ケント「あのときは自棄だったから。で、アメリカに着いたら空港にその人がいて、今度
子供をホームステイさせるから手伝えとかいきなり言われたんだよ。無茶苦茶だろ?」
メリ子「ケントさんどうしたんですか?」
ケント「やったよー、2ヶ月間その家に住んで、何にもないド田舎で掃除とか力仕事とか……で、
その人が当時参加してたプロジェクトが、アメリカの子供とイラクとか紛争地域の子供を交流させる
ってプロジェクトでさ……ホームステイはその一環だったんだよね。それを聞かされたときは
なんで俺をそんなのに巻き込んだんだって感じだったよ」
メリ子「知らなかったんですか!?」
ケント「知らない、知らない。家について飯を食ってたらいきなり『今度来るゲストは……』
っていきなり言われたんだから」
メリ子「いきなりそんなの言われたら私帰りますよ」
ケント「俺も偉いことなったなーとか思ったけどさ、帰る訳にはいかないからしぶしぶそのプロジェクトに
参加したよ。とりあえずお前は子供にバスケ教えとけって感じだった。」
メリ子「言葉はどうしてたんですか?」
ケント「ボディーランゲージとノリとかたことの英語、それでなんとかなったよ」
メリ子「うわぁ、それは厳しいかも」
ケント「でさ、参加してる子供はイラクとかの子供とアメリカの子供じゃん、喧嘩するわけよ」
メリ子「ですよねぇ」
ケント「そんな中で俺まで腐ってたら雰囲気が悪くなる一方じゃん。だから必死でどうすれば
皆が仲良くなるか考えてたんだよ。その家の人と皆でさ」
メリ子「その経験が今に生きてるんですね」
ケント「どうだろう、でも最初はいがみ合ってても、プレイするうちにだんだん打ち解けていくの見てるとさ
やっぱこう胸にくるものがあって……で、俺も日本に帰ったらここの人と同じことをしたいって考えるように
なったんだ」
メリ子「それで帰国して、このサークルを立ち上げたんですね」
ケント「いや、まだ話は続く」
メリ子「え!まだ!?」
ケント「もう止めとく?時間も遅いし」
メリ子「こうなったら最後まで話聞きたいです」
ケント「じゃあ最後まで話しするか。とりあえず帰国して、
大学に行く決心がつきました」

27 :
メリ子「はい、つきました」
ケント「猛勉強して受かりました」
メリ子「受かりました」
ケント「で、人数を集めてこのサークルを設立したんだけど……ねえ当初の活動
目的ってなんだったと思う?」
メリ子「不登校の児童の支援…じゃないんですか」
ケント「違うんだなぁ。トリーブスの設立当初の目的ってさ、
この地域の外国人の子供達と一緒に遊んだり、バスケを通じて国際交流をすることなんだよ」
メリ子「え?今と全然違う!」
ケント「そう、日本でアメリカのおっさんと似たようなことがしたかったんだ。
だけど重大な問題があってね、その活動ができなかった」
メリ子「問題?」
ケント「その活動に需要がなかったんだわ」
221 :('A`):2010/07/02(金) 00:38:51 0
ケント「バカだろ?本当に初歩的な所で躓いてさ、設立当初は何もしないまま
時間が過ぎていったんだよ。その間にメンバーもどんどん他のサークルに移っていくし、もうサークルが消えそうになってた」
メリ子「うんうん」
ケント「でもそこで終わるのは嫌だったんだ。だから出来ることは何でもやった。
サークルからNPOに形態を変えて市や学校から教育支援のボランティアを紹介してもらったり……色々やったなぁ。
そうするうちにフリースクールの補助活動を見つけて応募したんだ」
メリ子「やっと今の目的に近づきましたね」
ケント「ここまででだいたい一年くらいかな。本当言うと最初はその仕事やる気無かったんだ。
いつかトリーブスの本当の活動をするための踏み台としか考えてなかった。……でも次第にね、
俺を慕ってくれるようにもなってくるとさ、こっちも遊びとは思えなくなってくるんだ。
フリースクールの生徒ってさ他の子供と何にも変わらないのに、ちょっとつまずいただけで、これからの人生に
ハンデがつきかねない、その現実をどうにかして変えたいっ思うようになって……。
うん、それからだな。このサークルの活動がフリースクールの支援になったのは。
こんな所かな、うちのサークルの歴史…結構はしょったけど、やっぱり長くなったな」

28 :
まずセルフもみもみ
http://www.youtube.com/watch?v=riPZO20eNzM

29 :
続きマダー?

30 :
まってー
土日使って書き込むからー

31 :
224 :作者:2010/07/04(日) 09:06:41 0
メリ子「当たり前ですけど、このサークルにも歴史があるんですね」
ケント「うん、俺の大学生活のほとんどがこのサークルの活動だからね」
メリ子「私なんて休学して生活が堕落しそうだからなんて軽い理由でここに入ったから、
ケントさんの話を聞いてるとなんだか申し訳なくなっちゃった」
ケント「そんなこと気にすんなよ、俺はメリ子と会えてよかったよ。今日みたいに話が出来たのだって
楽しかったんだし」
メリ子「……」
(私もケントさんと会えてよかった。でも、もし私が男のままだったら同じように優しく
してくれたんだろうか……)
ケント「また何か考えてるんだろ、メリ子の悪い癖だぞ」
メリ子「そうですね……私も治さないといけないと思ってるんですけど」
(男だった時から人の優しさを疑ってしまう、そんなこと考えたって仕方がないのに……)
225 :('A`):2010/07/04(日) 09:21:46 0
メリ子(ん…眩しい……もう朝?ケントさんと話してる内に眠っちゃったんだ)
メリ子「は!今何時……いけない、もうこんな時間」
ケント「……」
メリ子「ケントさん起きて下さい!」
ケント「ん…あ〜眠ってた」
メリ子「どうしよう…遅刻しちゃう」
ケント「バイトって何時から?」
メリ子「8時からです」
ケント「わかった、俺が送っていこう。早く準備しな」
メリ子「は、はい!」
メリ子「そこの角を左に曲がってください」
ケント「わかった」
メリ子「よかったぁ、間に合いそう」
ケント「メリ子のバイト先ってあれ?」
メリ子「はい」
ケント「よし、じゃあここで降ろすけどいいか?」
メリ子「ありがとうございました、それじゃあ私行ってきます」
ケント「俺も今から学校行くか。昨日はありがとうな」
メリ子「いいえ、私も楽しかったす。合宿絶対に成功させましょうね!」
ケント「おう!」
メリ子「おはようございます」
女店員「おはよう、ねぇ今の人って彼氏?」
メリ子「え、見てたんですか!?…ただのサークルの先輩です」
女店員「朝送ってもらったのに『ただの』なのー?」
メリ子「昨日の雨で帰れなくなったから家に泊まっただけです!そんなんじゃ
ありません」
女店員「泊まったの!?」
メリ子「……何もしてませんよ」
女店員「だってさー、よかったねー」
男店員「そんなこと言っても絶対付き合ってるって。あーあ、こんな可愛い子が
彼女とか羨ましいなぁ」
メリ子「だからそんなんじゃないですって!」

32 :
226 :('A`):2010/07/04(日) 09:32:53 0
女店員「それさっきも教えたでしょ?なんでまたミスするの?」
美少女「……すいません」
女店員「本当にやる気あんの?」
男店員「まぁまぁ、美少女さんには美少女さんのペースがあるんだから」
女店員「あとで埋め合わせをする身にもなってください」
男店員「……」
女店員「……とにかくここは私がやるからお客様の注文聞いてきて」
美少女「……は、はい」
女店員「店長、美少女さんのことなんですけど……」
店長「また何かあった?」
女店員「私あの人の教育係下りたいです、あの人の後始末してたら、
私の仕事が出来ません」
店長「そっか……」
女店員「仕事覚えるつもりもないみたいだし」
店員(あの人が来てから店も回らなくなってきたし、お客様からのクレームも増えてるし、
店員たちの雰囲気も悪くなってきた……俺もそろそろ庇えなくなってきたしなぁ)
店長「わかった、考えておくよ」
女店員「お願いします」
男店員「美少女さん大丈夫?」
美少女「はい、大丈夫です。…いつもごめんなさい」
男店員「まだ入ったばっかなんだから気にしなくていいですよ。俺も最初は怒られて
ばっかりでしたし」
美少女(俺、なんでこんなに仕事出来ないんだろう……。俺のせいでメリ子さんが恥ずかしい
思いをしてないかな)

33 :
227 :('A`):2010/07/04(日) 09:39:59 0
美少女「店長、話しってなんでしょうか?」
店長「美少女さん、君ってさ……仕事覚えるのがちょっと遅いよね」
美少女「はい……すいません」
店長「……俺からスカウトしておいて申し訳ないけど……今の仕事向いてないと言うか
その、別の仕事を探した方がいいと思うんだよね」
美少女「あの……仕事……クビって言うこと…ですか」
店長「うん…まぁ…そうなるかな」
美少女「そうですか……」
店長「本当に申し訳ない、俺の方から頼んでおいて……」
美少女「あの……」
店長「?」
美少女「私が仕事出来なくてメリ子さんがお店に居辛くなったとかは……大丈夫ですか?」
店長「うん、それは心配しなくてもいいよ」
美少女「よかった……私が仕事出来ないから、私を呼んだメリ子さんが何か
言われてるんじゃないかって気になってて……」
店長「うん、その辺は大丈夫」
美少女「……よかった」
店長「メリ子さんの事は気にしなくていいよ」
美少女「……」
店長「じゃあ、そう言う訳で仕事は今週までってことだから」
美少女「は、はい。……あの、今までお世話になりました」
店長「うん、あ…でもまだ仕事はあるからね」
美少女「あ、そうでしたね……ハハハ」
店長「ハハハ」
美少女「……」
店長「じゃあ話しはこれで終わり。ほんとうにごめんね」
美少女「……はい」
店長(はじめに友達の心配をしたりして悪い子じゃないんだよなぁ……。これで
仕事さえもう少し出来る子だったらうちの店でずっと働いてもらいたかったけど
……惜しいなぁ)
美少女(メリ子さんはここで上手くやってる、俺は必死にやってたつもりだけど
こんなに早くクビになるなんて……あーあ、情けなくてメリ子さんに顔向けでき
ないよ)


34 :
240 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 04:13:04 0
美少女「もしもし……喪友」
喪友「どうした?」
美少女「あのさ、バイトをクビになった」
喪友「そっか……」
美少女「メリ子さんと同じ職場で働いてたんだけど……こんなに早くクビなんて
恥ずかしいよ」
喪友「お前そんな所で働いてたのか」
美少女「うん、今度お前の家に行っていい?」
喪友「すまん、今は勘弁してくれ。就活と中間とゼミの発表が重なったんだ」
美少女「……そっか、じゃあ、また今度な」
喪友「ああ、じゃあな」
241 :作者:2010/07/10(土) 04:17:14 0
おばさん「美少女ちゃん、レストランのバイトはどう?」
美少女「う……」
おばさん「あ、うまくいってないんだ」
美少女「……クビになりました」
おばさん「え!もう!?……勤めてたのってどれくらいっだっけ?」
美少女「えっと……2週間です」
おばさん「あー…まぁ美少女さんは接客とか苦手だししょうがないよ」
美少女「私……接客出来てないですか?」
おばさん「あ……、でもそこが可愛いってお客さんも言ってくれてるし」
店長「何の話ししてるんだ?」
おばさん「美少女さんがバイトをクビになったって」
美少女(なんで言うんですか!?)
店長「そっかあ、それはしょうがないよ」
美少女「……」
店長「俺も昔は色んなバイトをクビになったなぁ…飲食は難しい」
美少女「……注文とか覚えるの大変ですよね」
おばさん(この子、その段階で躓くんだ)
美少女「あの、店長……」
店長「どうした?」
美少女「私、仕事が出来ないかもしれないけど一生懸命頑張るから……ここにいさせて下さい」
おばさん「ちょっと、急にどうしたの」
店長「バイトをクビになったのがショックだったんだろう」
おばさん「なるほど」
店長「美少女さんは出先では評判もいいし、まじめに働いてくれてるから、
そんな心配しなくていいよ。首にしたりしないから」
おばさん「美少女さんが来てからお客さんさんも増えてるもんね」

35 :
246 :作者:2010/07/12(月) 01:14:06 0
美少女「でも接客とかまだ全然苦手です……」
店長「んー、出来てるとは言えないけど、うちで働く分には
まぁ問題ないでしょ」
美少女「店長……」
おばさん「美少女さんさぁ、人と関わるのが苦手ならモデルとかキャンギャル
とかやったら?あれって立ってるだけで時給はここの倍くらい貰えるんじゃない」
美少女「おばさんはやったことあるんですか?」
店長「まさか」
おばさん「求人誌とかに載ってるのをみたことがあるだけ。若いとき時
給高くていいなーとか思ってたもん、応募しても不採用だけど。でも美少
女さんなら大丈夫じゃない?細いんだし。ねえ」
美少女「……私なんて無理ですよ。それに人前に立つの苦手です」
おばさん「若くて美人な子がこんな所でくすぶってるなんてもったいない」
美少女(レストランと違ってここは居心地がいいなぁ……)
249 :('A`):2010/07/15(木) 01:34:07 0
女子大生「美少女さん、さっき男の子からこの手紙渡してくれって言われたんだけど……」
美少女「え?あ…はい」
女子大生「美少女さんってすごいモテるよねぇ」
美少女「あ、いや…そんなことは……あの、ありがとう…ございます」
美少女(何が書いてるんだろう……、返事とか書いた方がいいのかな……。
ウソだろ、俺の病名が書いてある……。俺の体のことがバレたってこと?…
…でも、どうやって……誰に……。どうしよう、どうしよう)
女子大生1「あいつどうしてる」
女子大生2「ちょっと待って…あ、今手紙開いた」
リア女(こいつら下らないことやってるなー。最初に美少女が男じゃないかって
言ったのは私だけど、普通手紙渡したりする?退屈な授業の、暇つぶしなんだ
ろうけど、遊びとは言え次元が低いわ)
女子大生1「ねえ……美少女の様子がおかしくない?」
女子大生2「う、うん…まさか…ね」
リア女(……ちょっと嘘でしょ)
リア充「美少女さん、調子が悪そうだけどどうかした?」
美少女「え?う、ううん別に」
リア充「それ何?もしかしてラブレターとか言う奴?」
美少女「ち、ちが……な、なんでもない」
美少女「あ、あの……」
女子大生1「何?」
美少女「さ、さっきの手紙…あの…誰から貰ったんですか?」
女子大生1「さぁ、私も知らない。授業が始まる前にいきなり渡されただけだから」
美少女「そ、そうですか」
女子大生1「返事でもするの?」
美少女「え、あ…いや……あの、失礼します!」
女子大生1「ね、ねぇ、あれってさ…」
女子大生2「うん、絶対おかしいよね……もしかしてリア女の言ってた通り……」

36 :
作者:2010/08/06(金) 02:55:23 0
美少女(俺の体のことが誰かにバレた…。俺は一体どうなるんだろう……
それをネタに脅されたり、メリ子さんと同じ目にあうんじゃないだろうか……どうしたらいいんだろう。
……一度学校に相談してみよう)
美少女「あ、あの……」
美少女「そ、相談したいことがあって……い、今大丈夫ですか?」
職員「あぁ、君ね。……こっちで話しましょうか」
美少女「はい」
職員「それで、今日はどうしました?」
美少女「あの…自分の体のことがこの学校の誰かにバレたみたいです」
職員「と言うと?」
美少女「さっき僕あてに手紙が届いて…あの、これなんですけど…それに自分の
病名が書いてあるんです」
職員「誰から送られてきたんですか?」
美少女「わかりません、クラスの人を通じて渡されませした」
職員「今の段階で何か実害は受けましたか」
美少女「いえ……まだ何も」
職員「そうですか…誰が渡したか分からない、何かされた訳でもないとなると
申し訳ありませんが、私達としても動きようがありません」
美少女「……」
職員「法律であなたの様な方を保護するためのガイドラインがあるので、あなたの
情報を保護するための措置をとることは出来ます。でもあなたの
症例が知られてしまったからと言ってどうすればいいかと言うと……私どもも
身動きがとれないのが現状でして。その手紙の送り主がわか
ればその生徒に処置をとることもできるんですが…」
美少女「あ、あの…どうすることも出来ないということですか?」
職員「申し訳ありません、もしあなたが何か被害に合えばすぐに
対応しますから」
美少女「…被害に合わないと何もしてくれないんですか!?」
職員「申し訳ございません」
美少女「あ、あの…自分みたいな人が保護される理由って体のことが
原因で差別されたり、その…性犯罪の被害に合いやすいからって
病院で説明受けて……だから……被害を受けてからじゃ手遅れで……」
職員「不安な気持ちはわかりますがとにかく落ち着いて下さい」
美少女「……」
職員「今日はまだ授業はありますか?」
美少女「…ありません」
職員「でしたら今日は家に帰って、ご家族の方にも相談してみて下さい」
美少女「……はい」

37 :
保守

38 :
270 :作者:2010/08/06(金) 05:49:21 0
美少女母「ただいま〜」
美少女「あ、おかえり」
母「ご飯出来てる?」
美少女「うん、今日はひき肉が安かったから麻婆豆腐を作ったんだ」
母「あんたはもう食べたの?」
美少女「母さんが帰ってくるの待ってたから……話したいことがあるんだけど」
母「ん?何?」
美少女「ご飯食べながら話そう」
母「判った、着替えてくるからちょっと待ってて」
母「話っていうのは何?」
美少女「あの……これ」
母「手紙?……これあんたの病名じゃない?どうしたの?」
美少女「わからない、クラスの人に渡された」
母「それは誰?何て人?」
美少女「名前は知らない……でもその人は送り主じゃなくて、別の人から渡してくれって頼まれたんだって」
母「学校には相談した?」
美少女「うん…でも送り主が判らないから手の打ちようがないって……母さん、俺どうしたらいいんだろう」
母「何か変なこととかされてない?」
美少女「それは…まだ大丈夫」
母「じゃあ今は手紙に書かれたことは知らないふりをしてなさい。今何か動揺して変な動きをしたら
返ってその手紙に書かれたことを認めることになるから、何も行動しない方がいいわ」
美少女「うん」
母「一体どこからばれたんだろう……心当たりはある?」
美少女「判らない……それがすごく怖い。俺、誰かに監視されてるのかな」
母「……大丈夫だから落ち着いて、何かあったらすぐに学校に言いなさい。わかった?」
美少女「わかった」
母「じゃあ私はもう行くから、あんたも気をつけてね」
美少女「うん、行ってらっしゃい」
(俺もそろそろ準備しないと……)

39 :
美少女(堂々としてれば大丈夫、堂々としてれば大丈夫)
ヒソヒソ
ヒソヒソ
美少女(あの人達、まさか俺の体のこと知ってるんじゃ……。ダメだ、ただ話をしてるだけなのに
皆が俺の噂をしてるように思えてしまう)
女子大生1「あ、来た来た」
女子大生2「あいつどうしてる?」
女子大生1「なんかねぇ……キョドってる」
女子大生3「この前は明らかに様子がおかしかったよね」
女子大生1「ほんとの所はどうなんだろうね」
女子大生2「いやー、いくら何でも本当に男な訳ないでしょ」
女子大生1「ちょっと私揺さぶりかけてくる」
女子大生3「ちょっと…」
女子大生1「あいつの困るところみてみたくない?」
女子大生3「……見たい」
女子大生1「でしょ?」
美少女(……ちょっとトイレに行ってこよう)
女子大生1(あいつどこかに行っちゃった…じゃあ今のうちに……)
美少女(今はこうやって女子トイレを普通に使ってるけど、
もし正体がバレたらそういう訳にもいかないんだろうな……ん、なんだこれ。
鞄に変な紙が置いてある…手紙?)
お前本当は男だろ?
美少女「……!!」
(やっぱりバレてる!!一体誰が……この大教室の中に
俺の体のことを知ってる奴が……一体どうしたら……)
「あそこにいる女の子さ……」
「え?あの子ってこの学校でも……」
「あいつムカつくよねー」
「ねえ、いい気なるなって」
ガヤガヤ
美少女(俺の体のことを知った奴がこの中にいる……怖い!怖い!)

40 :
女子大生2「ねえ、手紙になんて書いたの?」
女子大生1「お前男だろ?って」
女子大生2「ちょ、ストレート過ぎ!いくら何でもそりゃないでしょ」
女子大生1「ハハ、やっぱり?」
女子大生3「……ねえ、あいつ教室から走って出ていっちゃったよ」
女子大生1「え!?」
女子大生2「ねえ、あいつまさか本当に……」
女子大生1「……」
美少女「はぁ…はぁ……教室から逃げ出したら、自分が男だってことを認めたようなものじゃないか。
……これからどうしよう」
295 :作者:2010/08/24(火) 14:20:04 0
美少女(もう教室には戻れないし……学生課にこの手紙のことを相談しよう)
美少女「あ、あの……」
職員「君は……どうしました?」
美少女「こ、これ……」
職員「……この手紙はどうしたの?」
美少女「わかりません、気が付いたら机の上に……」
職員「誰から貰ったのかはわかりませんか?」
美少女「はい」
職員「何か被害を受けましたか?」
美少女「まだ…」
職員「そうですか……以前にも申しましたがそうしますと、
こちらもまだ対応が出来ません」
美少女「そんな…」
職員「ですがこんな手紙が送られた以上、学校としても動かない訳にはいきません。
会議にかけ対策をとりますので手紙の方をコピーさせていただいても宜しいですか」
美少女「は、はい!」
職員「美少女さんも何か被害にあえばすぐに学生課に相談してください」
美少女「ありがとうございます」
美少女(……学校はそう言ってくれてるけど、何かされてからじゃ遅いしなぁ。
でも対策を検討してくれるみたいだからそれは助かる)
ヒソヒソ
チラチラ
美少女(何であの人達こっを見てくるんだろう…まさか俺に手紙を出した奴って、
いや違う違う、女になってからいつも同じ様に周りから見られてるじゃないか。
考え過ぎ、考えすぎ)
ヒソヒソ
ヒソヒソ……
美少女「はぁはぁ……」
(怖いよ胸が苦しい……少しここを離れよう)
リア充(あれは美少女さん……顔色が悪いけどどうしたんだろう)

41 :
300 :('A`):2010/08/30(月) 15:33:17 0
メリ子「現在新商品のキャンペーン中でーす」
(ふう……アルバイトを減らして貰ったのはいいけど、それじゃ生活が厳しいままだし、
働けるときに働いておかないと。キャンペーンガールのアルバイトに
採用されてよかった)
社員「もうすぐしたら上がってもいいよ」
メリ子「はい、ありがとうございます!」
社員「今日の給料は事務所で渡すから」
メリ子(よかった、これで食費の心配はしなくてすむ)
メリ子「それでは失礼します」
社員「次回もお願いします」
メリ子「こちらこそ是非よろしくお願いします」
メリ子「もしもし、ケントさん?」
ケント「おう、どうした?」
メリ子「今バイトが終わったから電話しました」
ケント「お疲れー」
メリ子「本当に疲れましたぁ…これからまたバイトです……」
ケント「ちょっと大丈夫か?無理すんなよ」
メリ子「大丈夫です、多分」
ケント「明後日の勉強会は大丈夫か?」
メリ子「それは大丈夫、絶対に行きます」
ケント「この前休んでた時、皆寂しがってたぞ」
メリ子「本当ですか?…嬉しい」
ケント「そういう訳だから無理はしないように」
メリ子「はい」
ケント「あ、合宿の件なんだけど準備はどんな感じ?」
メリ子「予約が入っててなかなか見つかりません」
ケント「そっかぁ……。うん、俺の方でも探してみるわ」
メリ子「お願いします」
ケント「俺も今からバイトだから、じゃあ」
メリ子「はい!ケントさんもバイト頑張ってください!」

42 :
301 :作者:2010/08/30(月) 16:05:15 0
男店員1「よっしゃ!今日はメリ子さんと同じシフトだ」
男店員2「メリ子さん、マジいいよな。顔も堀北に似てるし、ちっちゃくて手足が細くて人形みたい」
男店員1「控え目な性格もいいよな」
男店員2「胸は全然控えてないけど…たまに思い詰めたような顔してる時があるけど
あれがいい」
男店員1「お前もそう思うか。何か抱えてるのんだろうな。守ってあげたいわ」
男店員2「あー、あんな彼女がいたら最高だぁ」
メリ子「お疲れ様でーす」
男店員1「お疲れ様でーす!よし頑張ろう」
男店員2「お疲れ〜。…そういやメリ子さんの友達いたじゃん。あの子どう思った?」
男店員1「あの子もヤバかった。顔だけなら正直メリ子さんより可愛いかったと思う」
男店員2「内気な所も可愛いかった。内気過ぎて全然仕事にならなかったけど」
男店員1「俺しょっちゅう慰めてたよ。多分あのまま続けてたら俺等いい感じだったね」
男店員2「ねーよ!」
メリ子(はぁ、なんの話ししてるんだか)
男店員1「って言うか店長もバカだよなぁ。誰にでも出来るような仕事だけやらせて
店においとくだけでよかったのに」
男店員2「あんだけ早くクビにしなくてもなぁ」
メリ子(え?クビ……)
メリ子「あ、あの……」
男店員1「え?なになに」
(メリ子さんの方から話しかけてくるなんて珍しいな)
メリ子「クビになったって、美少女さんのことですか?」
男店員「うん、知らなかったの?」
メリ子「はい」
男店員「あー…」
メリ子「何かあったんですか?私、何も聞いてなくて」
男店員「そ、それは……」
女店員「あの子がこの仕事に向いてなかったみたいだからじゃない?」
男店員「!」
女店員「遊びでやってる訳じゃないから仕事が出来ないと皆に迷惑がかかるのよ」
メリ子「それでも…無理を言ってバイトに入ってもらったのに……」
女店員「どこに行くの」
メリ子「店長の所です」
女店員「店長の所に行ってどうすんの?文句を言っても私と同じこと言うと思うけど」
メリ子「でも……店長に頼まれて美少女さんを紹介したのに。こんなの酷いじゃないですか」
女店員「だったら仕事が終わってからにして…お客様が増えるから
早く掃除を終わらせて」
メリ子「……はい」
男店員「メリ子さんって怒ることがあるんだな」
男店員「友達思いってことなんだろう…素敵だ」
男店員「惚れるわぁ」
女店員「あんた達そんなこと言ってるけど、あの人彼氏いるみたいよ」
男店員「マジすか!?」
女店員「この前の朝バイクで送って貰ってたもん」
男店員「……どんな人でしたか」
女店員「んー、背の高い反町みたいな人」
男店員「そうですか…」
男店員「…朝送ってってことは……夜も……」
男店員「おい!それ以上言うな!」
男店員「あーあ、テンション下がるわぁ……帰っていいすか?」
女店員「バカ言ってないで働きなさい!」

43 :
なかなか本編再開できないなぁ…
もう少し待って

44 :
330 :('A`):2010/10/09(土) 17:03:36 O
美少女「母さん、今日は仕事から帰ってくるのが遅いな。ああそうか、月末だから仕事が忙しのか。
……今はあまり余計な心配をかけさせないでおこう。
喪友も就活とレポートで忙しいみたいだし……電話はまた今度だな
はぁ……どうしよう」
美少女「あ、メリ子さんから電話だ!…もしもし」
(メリ子さんなら相談に乗ってくれるかも……。)
メリ子「もしもし?夜遅くにすいません」
美少女「あ…えと……どうした?」
メリ子「バイトのことなんですけど……辞めさせられちゃったんですか?」
美少女「……うん」
メリ子「どうして言ってくれないんですか?」
美少女「だって、恥ずかしかったし……」
メリ子「美少女さんに頼んでバイトしてもらったのに、向いてなかったら
クビなんて酷いですよ!美少女さん、私から店長にまた働けるように頼んでみましょうか?」
美少女(そんなことしたらメリ子さんに迷惑がかかってしまう)
「いい、大丈夫。やっぱり向いてなかったみたいだし……ありがとう」
メリ子「本当にいいんですか?」
美少女「うん」
メリ子「美少女さんがそう言うなら私は何もいいませんけど……
今度また何かあったら私に言って下さいね。」
美少女「……」
メリ子「どうしました?」
美少女「え?何でもない!心配しなくてもいいよ、ありがとう」
メリ子「じゃあ私明日も仕事だから」
美少女「うん、頑張って」
美少女(仕事かぁ、年下の女の子が一人で色んなことを抱えて必死に生きてて……、
そんな子に心配されて相談までしようとして……本当、男として情けない。
こうやって自分がヘタレてる間にどんどん追い抜かされてる気がする。
付き合うのが無理でも、せめて友達として恥ずかしくないようになりたいのに……。
うん、そうだ……今回のことは自分の力だけで解決しよう)
332 :作者:2010/10/10(日) 23:01:36 O
美少女(……今日も無事に過ごせますように)
チャラ男「ねえ」
美少女「……」
チャラ「おい!無視すんなよ!」
美少女「…ひぃ」
チャラ男「君さ、美少女さんって言うんでしょ?有名だよ」
美少女「な、何か用ですか?」
チャラ男「ねぇ、君が男だったってマジ?」
美少女「な、何言ってるんですか!?」
チャラ男「アハハ、ごめんごめん。そんな噂聞いたからさ」
美少女「誰から…ですか?」
チャラ男「誰からって言うか、大学の掲示板サイトにトピックスが立ってるよ」
美少女「そ、そんな……」
チャラ男「んなわけないのに、マジムカつくよな。もし変な噂たてられて困ったらさ、
俺に言ってよ。いつでも力になるから」
美少女「……」
チャラ男「おい!どこ行くんだよ!!ちっ、感じ悪りぃ…」
美少女(学校の掲示板サイトってどれくらいの人が見てるんだろう……。
とこから俺のことがバレたんだ……、これから一体どうすれば…)

45 :
335 :('A`):2010/10/14(木) 03:44:05 O
美少女(学校の掲示板サイトに俺のことが書いてあるって言ってたけど、
どんなことが書かれてるんだろう。……うちの大学の名前で検索したら見つかるかな)
美少女(これ……かな。……………何だ、これ?本当に俺のことが書いてある……。
……一体誰がどうして俺のことをこんなに悪く書いてるんだ?
俺の画像まで貼られてる…しかもメリ子さんと一緒にいる時の写真だ。
一体どこまで見られてるんだ?
……本当に俺の病気のことが書いてある。どうやって調べたんだ?
はぁ……もういい、もう見るのを辞めよう。それより今から
どうするかを考えないと
348 :作者:2010/10/21(木) 01:19:36 O
美少女「はぁ…はぁ…」
(どうしよう、早く何とかしないと……まずは学校に相談して……)
ガヤガヤ
(美少女、何でお前学校に来てんの?昔みたいに引きこもっててくれない?)
ガヤガヤ
(ちょっと!私の席に近付かないでよ!)
ガヤガヤ
(あの人なんなの?ヤバくない?)
(自己紹介ずっと黙ったまんまなんだけど)
(気持ち悪い……)
美少女「ハァ…ハァ…」
(なんで今更男だった時のことを思い出すんだよ…。最悪だ、ずっと忘れてたのに)
美少女「ハァハァ」
男子学生「あの…顔色が悪いですけど、大丈夫ですか?」
美少女「だ、大丈夫です」
(もしかしたらこの人もあのサイトを……お願いだから
関わらないでくれ……。うぅ胸が苦しい)
男子学生「人を呼びましょうか?」
美少女「い、いえ、大丈夫です」
(早くここを離れよう、…うぅ体が思い通りに動かない。
あ、立ち眩みが……)
男子学生「ちょ、ちょっと!」
(た、倒れた!)
美少女「はぁ…はぁ…大丈夫…大丈夫です」
(息が苦しい…。誰が見てるかわからないんだ。早くここを離れないと…)
男子学生「何を言ってるんですか!誰か!誰か来て下さい!人が倒れました!」
美少女(駄目だ…体が動かない…もう何も考えられない)
リア充(美少女さんが学校に来なくなってもう10日か……。
もうすぐ冬休みになるって言うのに)
ひそひそ
リア充(最近美少女さんの変な噂をよく聞くけど、そのせいで学校に来れなくなったんだろうか。
何か俺に出来ることってないかな)
美少女(もう一週間ずっと図書館にいる。……学校にも行ってない。
はぁ…俺ダメだなぁ)

46 :
575 :('A`):2011/03/30(水) 16:23:47.61 O
メリ子「ねえ、美少女さん。学校はどんな感じですか?楽しい?」
美少女「う〜ん、相変わらずかな」
(メリ子さんには黙っていよう……)
メリ子「…ねえ、美少女さん」
美少女「ん?」
メリ子「何かありました?」
美少女「え?」
メリ子「何となくですけど……あんまり元気がないって言うか、何か我慢してる様な気がして……」
美少女「あ……」
(わかるんだ……。だったら全部話してしまいたい。でも……)
メリ子「……」
美少女(…でも甘えないって決めたんだ。メリ子さんは今一人で沢山のことを背負ってるのに、自分が甘えて負担になるわけには行かない。
一人で解決するって決めたんだ。そうじゃないとこの人に並ぶことも出来ない)
美少女「メリ子さん」
メリ子さん「はい」
美少女(全部話して受け入れて貰いたい。ただ話を聞いてくれるだけでもいい。
だけど……あんなに辛い思いをしてた人が、ようやく幸せになれそうなのに、
ここで俺が負担になる訳にはいかない、一人で解決するんだ。
今は笑って大丈夫って言えばそれでいいんだ。笑って…)
メリ子「……」
美少女「あ……」
メリ子「……」
美少女「……体のことが……バレた……かもしれない」
(ダメだ……言ってしまった)
606 :作者:2011/04/07(木) 22:54:11.09 O
メリ子「…それってどういうことですか?」
美少女「じ、実は…」
メリ子「……ひどい」
美少女「今は何をされるのかわからなくて怖いか学校も行ってない」
メリ子「学校には相談してないんですか?」
美少女「したけど……まだ動いてくれてないみたい。学校にはしばらく行ってないし」
メリ子「手紙はともかく、掲示板はどうにかしないと……」
美少女「…うん」
メリ子「どうしてもっと早く私に相談してくれなかったんですか?」
美少女「それは…余計な心配をかけたくなかったから……メリ子さん忙しそうだったから」
メリ子「もう…そんなこと気にしなくていいのに。信用されてないのかと思いましたよ」
美少女「ごめん」
メリ子「とにかく早くなんとかしないと……」
美少女「うん……メリ子さん、今から学校に行ってみる、それで掲示板のことも相談してみる」
メリ子「あの…私も一緒に行きましょうか?」
美少女「ううん、話を聞いて貰ったら勇気も出てきたし大丈夫。…これ以上甘える訳にはいかないもん」
メリ子「何かあったらすぐに電話してくださいね!」
美少女「うん……今日はありがとう。話が出来て良かったよ」
美少女(好きな子に愚痴って、励ましてもらって…ここで踏ん張らなきゃ男じゃないよなぁ)

47 :
609 :!ninya:2011/04/13(水) 02:05:11.35 O
美少女(とは行ったものの……やっぱり怖い。でもあんなこと言った以上、踏ん張らないと)
ヒソヒソ
ヒソヒソ
美少女(はぁ……女になったら時は周りの目から解放されると思ったんだけど…胸が苦しい)
DQN1「あれ、美少女さんじゃね?」
DQN2「へぇ、学校来るようになったんだ。ちょっと声掛けてみるか」
DQN3「あいつ男ってマジなんかなー」
DQN1「はぁ?ただの噂だろ。まぁでもちょっといじってみるかー」
美少女(さあ、帰るか……)
DQN1「美少女さん!」
美少女「え?」
DQN2「久しぶりじゃん。俺のこと知ってる?」
美少女(同じクラスの人達だ、怖いからあまり関わらないようにしてたけど)
DQN1「今帰り?だったら途中まで俺らと一緒に行こうよ」
美少女「ちょ…ちょっと……」
リア充(あれは……美少女さん?学校に来てたのか。
ん?……美少女さんと一緒にいるあいつらって…あまりいい噂は聞かない、何であんな奴らと歩いてるんだ?)
美少女(どうしよう、早く帰りたいよ)
DQN1「ねえ、美少女さんって最近学校来て無かったよね。
何してたの?いつも会いたかったんだけど」
美少女「え、あの…それは……」
DQN1「変な噂流れてっけどさ、何かあったら俺に言ってよ。
守ってやっから」
美少女「ど、どうも……」
DQN1「ほら、ノリ悪いって。笑った方が可愛いよ」
美少女「……」
DQN2「ところでさ昔男だったって噂マジ?」
美少女「そ、そんなことある訳ないじゃないですか」
DQN1「だよ、あるわけねーし」
DQN3「えー、でも俺美少女さんが男だった時のこと知ってるよ。
あれでしょ?Aクラスの何か引きこもりみたいな奴」
(ってネットに書いてたけどまさかマジじゃねーよな)
美少女「え……!?」

48 :
612 :('A`):2011/04/14(木) 21:03:12.66 O
DQN1(何この反応……)
DQN2「ハハ、もしかして…マジ?」
美少女「ち、ちがいます……!…ただの噂です」
(墓穴を掘ってしまった……)
DQN1「ふーん、まぁいいや。メリ子だっけ?病気で男になったとかいう気持ち悪い奴。
美少女さんさ、あんな奴と連んでるからそんな噂立てられるんだよ。
さっさと切っちゃいなって。んでもっとレベル高い奴と付き合おうよ」
美少女「……いうな」
DQN1「え?今なんて言った?」
美少女「あ……あの人の…あの人の悪口を言うな!」
DQN1「ああ…?お前誰に口聞いてんの」
美少女「……う」
DQN1「なぁ?誰に口聞いてんのかって聞いてんだよ」
DQN2「おい、止めろって……こいつ切れるとマジわけわかんなくなるからさ」
DQN1「うっせー、お前は黙ってろ」
美少女「……」
(どうしよう、誰か助けを呼ばないと…でも、怖くて声が出ない…だれか…だれか助けて……)
リア充「おい、何やってんだよ!」
DQN1「あぁ?何だお前?」
美少女(リア充くん……どうしてここに)
619 :('A`):2011/04/22(金) 02:39:20.23 O
リア充「美少女さん、逃げて」
美少女「え?」
リア充「早く!」
美少女「う…うん」
DQN1「何しゃりしゃり出てきてんの?」
リア充「もうあの人に関わんな」
DQN1「ああ!?何命令してんだ?すぞ」
リア充「…やってみろよ」
DQN1「っ……!」
リア充「ぐっ……んだコラァ!」
DQN2「おい、もうやめろって」
リア充「離せよ、てめぇ!」
DQN3「1もやめろって!人呼ばれたらどうすんだよ?下手したら退学だぞ」
DQN1「ちっ……帰るぞ」
DQN2「お前も今日はこの辺で帰れ、な?」
リア充「あぁ!?」
DQN2「あいつとかとも繋がりあっから、これ以上怒らせない方がいい」
DQN1「……」
リア充「二度と美少女さんに関わんな……!」
DQN1「……」
リア充(あー…痛え。そういや美少女さんどこに行ったんだろう、探さなきゃなー……)

49 :
637 :('A`):2011/05/08(日) 00:37:49.72 O
美少女(怖かった…、どうしてこんなことになったんだろう)
???「やっぱりここにいたか」
美少女「誰!?」
リア充「怖がらなくていい。大丈夫、俺だよ」
美少女「……リア充くん」
リア充「この前ここで会ったもんな。ここなら誰も来ないって」
美少女「……」
リア充「災難だったな」
美少女「うん……、リア充くんは大丈夫だった?」
リア充「ああ、何ともなかったよ」
美少女「……ありがとう」
リア充「礼なんていいよ。それより学校で会うのって久々じゃね?……何か変な噂とか流れてて色々大変みたいだな」
美少女「……うん、本当は今日学校に相談しようかと思ってたんだけど、さっきあんなことがあったから……まだ行けてない」
リア充「……そっか、一緒に付いて行こうか?」
美少女「ごめん、今はまだ無理みたい…足が震えてる」
リア充「なら少し休んでいこう」
美少女「……うん。あ……リア充くん、あざ…出来てる」
リア充「え?ああ……」
美少女「もしかしてさっきの奴らに……」
リア充「あー大丈夫、大したことないって」
美少女「変なことに巻き込んで……ごめん」
(こんな目に合わせてしまった……俺のせいで……)
リア充「いいんだって、好きでやったことなんだから。それより美少女さんは悪くないんだから謝んな!」
美少女「……うん」
(リア充くん、本当にいい人だな…なのに俺、
この人をずっと騙して気持ちを踏みにじってきたんだ……)
リア充「美少女さん」
美少女「ん?」
リア充「今の状況が落ち着くまでさ、……俺が守るから」
美少女「あ……いや……その……嬉しいけど…嬉しいけど……」
リア充「迷惑か?」
美少女「ち、ちが……でも、じ、自分にはそんな資格がないっていうか……」
リア充「なんだよ資格って……そういうこと言うのやめろよ。
………昔告った相手が何も悪くなのにこんな目にあってるなんて見てて辛いんだよ」

50 :
638 :('A`):2011/05/08(日) 00:39:12.74 O
美少女「……ごめん、でも…今もリア充くんの気持ちを踏みにじってるから……」
リア充「何だよそれ…美少女さんがいつ俺にそんなことしたんだよ?
……いつも資格がないとかなんとか行って…俺のこと嫌いなのか?だったらはっきり言ってくれよ」
美少女「ち、違う!ここまでしてもらって嫌いな訳ないじゃん!
感謝してるよ……でもさ、駄目なんだよ。
俺にそんな資格ないんだ……だってあの噂……本当なんだ」
リア充「え?」
美少女「俺……本当は男なんだよ……」
639 :('A`):2011/05/08(日) 00:54:50.75 O
リア充「は?…何言ってんだよ、こんな時に……」
美少女「……」
リア充「嘘つくならもっとましな……」
美少女「信じられない……よね。でも本当……そういう病気があって朝目が覚めたら女の体になってた。でも本当は男だよ」
リア充「……はは、まさか…こんなときに何言ってんだよ」
(そんな病気があるとは聞いてたけど、まさか美少女さんが…いや、そんな馬鹿な……)
美少女「ずっと黙ってごめん。今まで何度か言おうと思ってたけど、言えなかったんだ。
本当は誰にも言いたくなかったけど…噂が流れてるし…リア充くんに嘘付いてるのが辛かったから」
リア充「……本当なのかよ」
美少女「…うん、今まで黙っててごめん。もう行く……今までありがとう。
さっきの守ってくれるってセリフ、ああ言うことは彼女さんに言ってあげたら喜ぶよ。
すごく嬉しかったから。じゃあね…俺は一人でも平気だから」
リア充「ちょっと待てよ」
美少女「……」
リア充「今の話……本当なんだな」
美少女「うん、本当だよ……証拠見せようか?手帳とか診断書ならあるけど……」
リア充「…いや、いい……そっか……」
美少女「……」
リア充「話……終わってないぞ」
美少女「……え?」
リア充「ほとぼりが冷めるまで美少女さんを守るって話がまだ終わってない」
美少女「え?でも…それは……」
リア充「俺はそんなこと気にしない。目の前であんな様子見せられたら放っておけないんだよ」
美少女「でも……俺、こんな姿だけど男だよ?気持ち悪くないの?」
リア充「関係ないって言ってんだろ!それより美少女さんはどうなんだ?…嫌なのか?そうじゃないのか?」
美少女「嫌……じゃない」
リア充「じゃあ決まりだ」
美少女「俺の言ったことわかってる?本当にいいの?」
リア充「正直まだピンと来ないけど……でもこの状況で一人だとキツいだろ」
美少女「……うん」
リア充「よし…だったら早速学校に相談行くか。あいつらのことも言っておかないとな……歩けるか?」
美少女「歩ける」
リア充「なら行こうか。……ところでもう一度聞くけど、本当に、本当に男なのか?」
美少女「うん、そうだよ。半年くらい前まではね」
リア充(見た目もそうだが、中身も男っぽくないよな〜。……本当は嘘ついてるとかだったらいいんだが)

51 :
ひっどいSSだなぁw

52 :
前スレのはここまで?
続き見たい

53 :
あともう少しあります。もう少し待ってください

54 :
655 : 忍法帖【Lv=4,xxxP】 :2011/05/20(金) 03:32:55.05 0
美少女「じゃあ行ってくるからさ、ここで待ってて」
リア充「わかった。頑張れよ」
美少女「うん」
リア充「どうだった?」
美少女「うん……掲示板、閉鎖させるって」
リア充「よかったな……あいつらは?」
美少女「処分してくれるって」
リア充「そっか」
(と繋がってるとか言ってたけど、どうせハッタリだよな。どっちにしたって
俺がこの人を守らなきゃ)
美少女「……」
リア充「まぁしばらくは俺と一緒に行動しろ。同じ授業の時と、帰りは駅まで送るから」
美少女「いーの?彼女さん心配しない?」
リア充「いいんだよ、お前はそんなこと気にしなくて」
美少女「こら!頭ぐしゃぐしゃするな!……これでも年上なんですけど」
リア充「わりぃわりぃ、まぁ美少女さんは気にしなくていいよ」
美少女「わかった」
リア充「よし、じゃあ教授の研究室行ってくるか」
美少女「教授?なんで?」
リア充「美少女さんが休んでる間に課題があったからな」
美少女「うそ!マジで!?」
リア充「だから今回の事話して、少し考慮してもらった方がいいだろ」
美少女「うわー……大丈夫かなぁ」
リア充「そりゃ頼まなきゃわかんないだろ。俺も一緒に説明してやるから」
美少女「うん、おねがい」
リア充「よし、行くか」
美少女「ねぇリア充君」
リア充「ん?」
美少女「……これから俺の事、女の子扱いしなくてもいいから。むしろ男として
扱ってくれた方が嬉しい」
リア充「わ、わかった」

55 :
663 :('A`):2011/05/29(日) 08:00:24.53 0
リア充「レポート提出すれば中間免除してくれるのか。よかったな」
美少女「……うん。でも週末がつぶれる」
リア充「そんくらい我慢しろよ!!俺のノート写させてやっから」
美少女「本当!ありがとう」
リア充「そうだ……それと……」
美少女「?」
リア充「携帯の番号教えてよ。この際お互い連絡取れるようにしといた方がいいだろ」
美少女「あ、そうだね。ちょっと待ってこっちから赤外線で送るから」
664 :!ninja:2011/05/29(日) 08:06:53.00 0
リア充「じゃあな、また明日」
美少女「うん。リア充君……今日はありがとう」
リア充「お礼なんて……それより、今日言ってたことって本当なのか?美少女さんがその……男だってこと」
美少女「本当だよ……今度証拠みせようか?」
リア充「いや、いいよ。そっか……本当か……」
美少女「あー……やっぱり気持ち悪かった?」
リア充「いや!そんなこと無いって。まだ信じられないっていうか……全然男っぽくないし」
美少女「そりゃ仕方ない、俺も始めて鏡を見た時は信じられなかったし」
リア充「……そうか。うん男なのか」
美少女(話し聞いてないな)
美少女「リア充君に受け入れてみもらえたみたいでよかった。あ、メリ子さんに電話しとかないと。心配してるかなぁ」

56 :
669 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/06/05(日) 17:58:29.15 0
メリ子「言っちゃったんですか!!」
美メリ子「もしもーし」
美少女「あ、メリ子さん。今大丈夫?」
メリ子「大丈夫ですよー。……どうでした?大丈夫でした?」
美少女「うーん……大丈夫じゃなかったかな……質が悪い人に絡まれた。お前男だろ?って」
メリ子「えー!!それで、大丈夫だったんですか?」
美少女「うん、最初はどうなるかと思ったんだけど…人が助けてくれたから」
メリ子「よかった……」
美少女「あのさ、昔俺に告白してくれた人がいたじゃん…リア充君っていうんだけど
その人が助けてくれたんだ」
メリ子「……」
美少女「その時そいつらに殴られたみたいで……。前だって俺のせいで彼女と上手くいかなかったり
したのにまた迷惑かけちゃって……こんなに俺のために色々してくれるのに、俺は自分が男だった事
を言えないのが、自分はその人のことを騙してるみたいで辛くてさ……。やっぱり自分が女だから優しくして
くれるんだと思ったから……」
メリ子「もしかして……」
美少女「うん……その人に男だってこと言ったんだ……」
少女「うん……初めは向こうも気持ち悪がられるんだと思ってたんだけど……
ほとぼりが冷めるまで一緒にいてくれるって……守ってくれるって人に言われたの初めてだ」

57 :
670 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/06/05(日) 17:59:50.76 0
メリ子「そんなこと言われたんですか!?……いいな」
美少女「本当に良かった。まだ向こうも信じることができないみたいだけど、これから上手く
やっていけたらいいかなーって思ってる」
メリ子「美少女さん、その人と上手くやっていかなきゃだめですよ」
美少女「わかってる。それにさ学校も対策をとってくれるって言うし、絡んできた人たちも処分してくれるみたいだから
上手くやっていくつもり」
メリ子「羨ましいなぁ……私も受け入れてくれる人いるのかな……」
美少女「え?」
メリ子「私は受け入れてくれる人がいなかったから……」
美少女「あ……」
メリ子「ごめんなさい!変なこと言って…やば!こんな時間、もう寝ないと」
美少女「あ、明日バイト?」
メリ子「そうですねー、そのあとサークルだから……あの、ごめんなさい」
美少女「うん、いいよ。じゃあおやすみ、頑張ってね!」
メリ子「はい、おやすみなさい」
メリ子(美少女さん、カミングアウトしたのかー……すごいな。もし私が体のことを言ったら
どうなるんだろう……サークルの子たちや……ケントさん……受け入れてくれるかな。
それとも友達だった人やお父さんみたいに……私は絶対に言えない)

58 :
671 : 忍法帖【Lv=3,xxxP】 :2011/06/06(月) 12:35:38.71 0
メリ子「ふわぁ……眠い。ん……ケントさんからのメール?……今日の勉強会は遅れます、か」
メリ子「さ、机の用意しないと。四時までに全部出せるかな」
女生徒「こんにちわー」
メリ子「こんにちわ、今日早いねー。」
女生徒「うん、家にいてもやることないし。あ、手伝おうか?」
メリ子「おねがーい。二人だったら四時までに間に合うか不安だったんだ」
女生徒「ケントさんは?」
メリ子「今日遅れるんだって」
女生徒「じゃあお姉ちゃん寂しいね」
メリ子「一人は初めてだから緊張してるけど、寂しくはないかな―」
女生徒「そうなの?ケントさんのこと好きなんだとって思ってた」
メリ子「ちょっ……んー、まぁ好きっていうよりも尊敬してるって感じかな」
女生徒「そうなんだー……ねぇ私さ、前に好きな人いるって言ったじゃん。……告白しようと思ってるんだけど」
メリ子「おお!頑張れー!いいね、いいね」
女生徒「お姉ちゃんだから言ったんだからね?誰にも言ったらダメだよ。ケントさんにもだよ」
メリ子「わかってる、わかってる。いいなー青春してるなー」
女生徒「お姉ちゃんは彼氏いないの?」
メリ子「今はいないよ」
女生徒「奇麗なのにもったいないなー」

59 :
682 : 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2011/06/23(木) 01:19:30.26 0
生徒1「こんにちわー」
メリ子「あ、こんにちわー」
女生徒「準備間に合ってよかったねー」
メリ子「ねー」
生徒1「あれ?ケントさんは?」
女生徒「今日遅れてくるんだって」
生徒1「ふうん」
メリ子「じゃあ皆そろったし今日の教室はじめよっか。それじゃプリント配りまーす」
女生徒「私も手伝う」
メリ子(よしよし、ちゃんと皆やってるな)
生徒1「……」
メリ子(……寝てる)
「ほら起きるよー」
生徒1「ちっ…せーなー」
メリ子「こらー、今なんて言った?」
生徒1「別に……」
メリ子(1君どうしたんだろう機嫌悪いのかな)
メリ子「じゃあ答え合わせするよ。判らない所あったらいつでも質問してね」
生徒1「……」
メリ子「1君、ちゃんと話し聞かないと」
生徒1「……」
メリ子(PSPやり始めた……)
生徒2「お前態度悪すぎ、姉ちゃん困ってんだろ」
生徒1「うっせー話しかけんな」
生徒2「ああ!?」
メリ子「ちょっ、二人ともやめようよ」
女生徒「1君、昔に戻ってる……」
メリ子「どういうこと?」
女生徒「ここに来たばっかのころはすごく荒れてて、最近はケントさんの言うことは素直に聞いてたから
大人しくなったのかと思ったんだけど……」
メリ子(それって私が低く見られてるってこと?)
生徒1「おい!表出ろ!」
女生徒「もーやめてよー!」
メリ子(どうしよう、私がしっかりしてないせいで教室が無茶苦茶になってる。
ケントさん早く来て!……違う!そうじゃない、私がちゃんとしないといけないんだ)

60 :
とりあえずこれで終わりっす。色々と酷い

61 :
ここまでコピペか
続き待ってる

62 :
メリ子「……」
1「なんだよ……」
パァン!
1「つ……」
メリ子「他の子の邪魔をするなら出て行きなさい!」
1「わかったよ」
メリ子「……」
ケント(メリ子上手くやれってかなー……ん?今の1じゃ?)
「おい」
1「あ……」
ケント「お前何してるんだよ」
1「姉ちゃんに追い出されたから帰ってる」
ケント「追い出されたって何やったんだよ」
1「別に……」
ケント「理由もなく追い出したりしないだろう、何をやったんだ」
1「……」
ケント「……で、お前が喧嘩を始めてたら追い出されたと」
1「……」
ケント「そりゃお前が悪い」
1「だって……」
ケント「お前にも言い分はあるだろう、だがまぁ話しを聞け。姉ちゃんがどんな思いでここで活動してるか知ってるか?」
1「どうせ大学の片手間に……」
ケント「あいつは学校に行ってない。何があったかは知らないが休学してる。
今バイト掛け持ちしながら生活費を賄ってるんだ。
朝から夜まで働いて、そのあとに資料を作ってるんだよ。
本当に寝る暇を削って授業の準備をしてるんだ。
そうやってお姉ちゃんが一生懸命準備した授業でお前は何をした?
お姉ちゃんの気持ちになって自分のやったことを考えてみ」
1「……」
ケント「自分のことをどう思う」
1「…ダサい」
ケント「ダサいよなぁ、なら次はどうするべきだ?」
1「え?」
ケント「謝るんだ」
1「……」
ケント「お前にも理由があるんだろうけど謝っとけ」
1「うん」
ケント「お前、どうして授業中にそんなことしたんだ?」
1「俺、高校行けないってさ……」
ケント「それはもう決まったことなのか?」
1「家の仕事、全然無くって……俺も働いて家を支えなくちゃいけない。高校の学費も無いみたいだし……」
ケント「そっか……お前の話全然聴いてないのに勝手言ってごめんな」
1「……いいよ、俺が悪かったんだし」
ケント「フリースクールの先生に話したのか?」
1「うん、定時制を勧められたけど……そこの学費も払えそうにないって」
ケント「そっか……とりあえず今から教室に戻ろう。姉ちゃんも心配してるだろうし」
1「わかった」

63 :
応援してます

64 :
ありがとうございます。
盆明けにまとめて投下出来ればと思います。
卒業出来てらいいなー

65 :
うむ期待

66 :
喪板から来ました
続き待ってるよ

67 :
メリ子「ごめん、ちょっと自習してて。すぐ戻ってくるから」
メリ子(1くん、どこに行ったんだろう……)
ケント「おーい」
メリ子「あ、ケントさん!どうしよう1くんが……」
1「……」
メリ子「……1くん」
ケント「ほら」
1「……ごめん」
メリ子「もう、どこに行ってたの……?」
1「……」
ケント「わりぃ、ちょっと1と話してきていいか?」
メリ子「う、うん」
1「あのさ…今から授業受けちゃダメかな」
メリ子「え、でも…あとは自習だよ」
ケント「……俺からも頼む」
メリ子「う、うん…まぁいいけど」

68 :
期待

69 :
しこしこ書いてるのになかなか更新できない
もう少し待ってて

70 :
メリ子「あ、ケントさん……1くんは?」
ケント「帰った」
メリ子「そっか。私全然ダメだった」
ケント「1のことか?」
メリ子「うん」
ケント「そのことだけどさ…1は高校に行けなくなった」
メリ子「え?」
ケント「お父さんの仕事が上手くいってないらしい……昨日そう言われたんだと」
メリ子「私、理由も聞かないで殴っちゃった……」
ケント「お前は悪くない。他の生徒のためを考えたら正しい判断だよ。
1だって納得してた」
メリ子「……」
ケント「あいつが中学を卒業するまではここで授業を受けたいんだって。
それまではこのことを他の生徒には黙っておいて、今でと同じように
接してやってほしい。それがあいつの希望だ」
メリ子「うん。……1くん、強いね」
ケント「ああ。俺はあいつに何もしてやれなかたった。
三年間ずっとみてきたのに最後の最後にこの結果なんて……たまんないよなぁ」
メリ子「そんなことありません!だって1くんの居場所を作ってあげてるんですよ!
それはケントさんにしか出来ないことじゃないですか。
1くんは最後までここで授業を受けたいって言ってるんですよ。
それはケントさんが今まで生徒のために頑張ってきたからでしょう。
ケントさんは絶対1くんの力になってます」
ケント「……はは、ありがとう。そうだな、ここがあいつらの居場所だもんな。
メリ子がいてくれて良かった。一人だったらきっと潰れてた」
メリ子(潰れてた…か、ケントさんもそんなこと思うんだ。
三年間一緒にいていろんな経験してるんだから当然だよね)
ケント「あとな」
メリ子「はい?」
ケント「あいつらの居場所は俺にしか作れないんじゃない。
お前も一緒にこのサークルを作ってるんだ」
メリ子「そ、そんな…!!私なんてここに入ってまだ日も浅いし、全然何も出来てないし……」
ケント「そんなことはない。お前の頑張りは皆認めてるしいつも感謝してるよ」
メリ子「それは…ケントさんに認めてもらいたい一心で……」
ケント「ははは…、ん?もうこんな時間か。来いよ、バイクで送るから」
メリ子「は、はい!」

71 :
メリ子「今日はお疲れ様でした。おやすみなさい」
ケント「うん……なあメリ子」
メリ子「はい?」
ケント「うちの生徒は、学力も正直高くないし家庭に問題が
ある子も多いからさ、
また今日みたいなことがあると思うんだ。
もしかしたらこれからもっと辛いことが起こるかもしれない。
だから…その、覚悟をしておいてほしい」
メリ子「……」
ケント「それが辛いなら俺一人でも……」
メリ子「ケントさん、私だってトリーブスの一員ですよ。
ここまで来たんなら最後まで見届けます」
ケント「そうだな……変なこと聞いて悪かった。じゃあ俺はもう帰るわ」
メリ子「おやすみなさい、また今度……」
メリ子(さっきの言葉、ケントさん自分自身に言ってるみたいだった。
あんなケントさんを見るの初めて。
ケントさんもいろんなことを抱えてるんだ。当然なんだけど……。
ケントだけじゃなくて、生徒の一人一人がみんな色んな問題を抱えてる。
まだ中学生のあの子たちがそんな思いを抱えてるのに……私は小さいことで悩んでたんだなぁ)

72 :
更新キター
ブサ男はまだかな

73 :
ブサオ編途中でとまっちゃってるんだよね
アレと喪友は書いてて精神力を使うから書くのが怖いw
今は自分の現実とはかけ離れたイチャラブを書いて、心を落ち着けたいんだ

74 :
保守

75 :
マダー?

76 :
メリ子さんは美少女とくっつくことはなさそうだな

77 :
リア充(えーと、美少女さんはどこかなー)
美少女「……」
リア充(お、見つけた。一人だといつも無表情でオドオドしてるんだけど……)
「おい」
美少女「あ、リア充くん!おはよう」
リア充(俺がくると笑顔に変わるのがたまらん!……男だけど)
美少女「いつもごめんね」
リア充「気にすんな」
美少女「でも彼女さんとか大丈夫?心配してるんじゃない?」
リア充「あーいや、大丈夫……なはず」
美少女「はずって、あんた」
リア充「うまくいってるよ」
美少女「ならいいんだけどさ」
リア充「俺は美少女さんの方が心配なんだけど、最近変な奴から絡まれたりしてない?」
美少女「うん、リア充くんがこうやってガードしてくれるから全然絡まれない」
リア充(それでも周りから相当見られてるんだけどな。今まで一人でずっとこれに耐えてきたのか……)
美少女「ただどういう訳か女子の人から今まで以上に無視されてる……ような気がする」
リア充「それは…大変だな……」
リア充「じゃあ次の休み時間までここに居るんだな」
美少女「うん、そのまま一緒に教室に行こう」
リア充「OK。授業終わったらすぐ来るから」
美少女「うん、待ってる」
リア充(一人で図書館でじっとさせておくのも可哀相な気もするが……。本が好きそうだししばらくはいいか)

78 :
リア充「お、何か沢山買ってきた」
彼女「おもーい!見てないで運ぶの手伝ってよ」
リア充「すぐ行くー」
彼女「もうずいぶん寒くなったので、今日は鍋にします」
リア充「おー」
彼女「リア充くんはテレビでも見ながら待ってて」
リア充(最近のあいつ機嫌いいよな)
リア充「ふぅー美味しかった。ごちそうさま」
彼女「お風呂湧いてるから入ってきたら?片付けは私がやっておくから」
リア充「今日は何か機嫌がいいなー。誕生日が近い…とかじゃないし…何かあったっけ」
彼女「んー…特に無いかな」
リア充「そ、そっか」
彼女「強いて言うならリア充くんの一番になりたいからかなー」
リア充「は?」
彼女「最近美少女さんと仲いいってきいたから、負けないようにしないと」
リア充「ちょっと待てって。美少女さんは関係ないから!」
彼女「気にしなくていいよ。リア充くんかっこいいから仕方ないって思うもん。
それにあの人可愛いし。私二番目でもいいから彼女でいたいし……
そのためならリア充くんが喜ぶことなんでもしてあげたいんだ」
リア充(俺、こいつのことこんなに追い詰めてたんだ……。自分の気持ちをはっきりさせないとな)

79 :
美少女「はぁああああ?なんでそこでそうなるの?」
リア充「あれだけ想われてたら中途半端な気持ちで付き合うわけにはいかないだろ」
美少女「だからって別れなくてもいいじゃん!俺のことで喧嘩したなら
俺のこと放っておいてもいいのに!」
リア充「一人でどうするんだよ?ずっと周りの目を避けながら四年間過ごすつもりか?」
美少女「……」
リア充「そんなの勿体ないだろ。せっかく大学生になったんだからもっと遊んで
沢山の人と会って、いろんな経験をつまなきゃ。
今のままだとそれが出来ないからほとぼりが冷めるまで俺がフォローする」
美少女「そのせいで別れるとか我慢出来ません」
リア充「きっかけは美少女さんだったかもしれないけど、
別れようと思ったのは俺なんだ。美少女さんは関係ない」
美少女「……リア充くんにみせたい物がある」
リア充「みせたい物?何?」
美少女「……これ、昔の写真と病気の診断書。俺が男だってことを
リア充くんはまだ理解してないんじゃないかと思って持って来た。
まさかこんなことになるとは思わなかったけど、これを見て
自分の判断に間違いがないか考えてほしい」
リア充「……」
美少女「……あからさまにがっかりした顔しないでよ」
リア充「ち、違……そうじゃなくて」
美少女「ほら、後悔したでしょ?早く彼女さんに謝ってきなさい」
リア充「後悔なんてするわけないだろ。俺は自分の意思で別れたんだ!
そして美少女さんを守るって決めたのも俺の意思だ。
例え美少女さんが男でも変わらないよ」
美少女「本当に後悔しない?本当に?」
リア充「ああ」
美少女「……ありがとう」
(……カッコいいなぁ、コノヤロー)
リア充(どうやったらあんな見るからにいじめられっ子な男から
こんな人形みたいな女の子に生まれ変われるんだ……。
このルックスで本物の女だったら……)
「……はぁ」
美少女「何、ため息ついてるんだよ……」
リア充「いや別に……」
美少女(きっと後悔してるんだろうなぁ)

80 :
リア女「ねえ、なんで別れたの?」
リア充「はぁ?」
リア女「あの子最近部屋から出れなくなってるんだけど」
リア充「……」
リア女「こんな風に別れるくらいなら最初から紹介なんてさせないで下さい」
リア充「悪かったよ」
リア女「悪かった?また美少女と二人で会ってるのによく言えるわ。
そのことをどんだけ悩んでたか知ってるの?
こんなことするなら最初から美少女と付き合えば良かったじゃん」
リア充「あいつとはそんなんじゃない」
リア女「はぁ?とにかく私はあんたのことを絶対に許さないから」
リア充「……俺のことは許さなくていいから、美少女には手を出さないでくれ。
あいつは関係ないんだ」
リア女「……あんな奴に関わる気なんてもうないから」

81 :
お、きてた

82 :
俺も美少女になりたい
他人から好かれたい

83 :
リア充「よう、待った?」
美少女「大丈夫?来るの遅かったけど何か用事でもあった?」
リア充「別に。じゃあ帰ろっか今日から駅まで一緒にいけるから」
美少女「そんな、駅までなんていいよ!」
リア充「いいって。学校の外だって危ないだろ?ついでだから何か食べて帰ろうぜ」
美少女「え……う、うん」
リア充「どうした?時間が無いとか?」
美少女「何でもない!何に食べる?」
リア充「んー…美少女さんってこの辺だといつもどこ行ってる?」
美少女「コンドル・ラーメンとか……かな」
リア充「おっさんかよ!」
美少女「だってウィード全巻置いてるんだよ!!」
リア充「漫画のチョイスがおっさんじゃねーか」
美少女「男だからしょうがないだろ。だいたいそんなおっさんに告白したの誰だったけ?」
リア充「しょーがねーだろー。男だって知らなかったんだから。だいたいその外見で男なんてわかるわけないだろ」
美少女「ふふふ」
リア充「なんだよ」 美少女「こうやって誰かと話しながら帰るのって憧れてたから」
リア充「何悲しいこと言ってんだよ」
美少女「だって大学入ってすぐにこんな体になっちゃったから」
リア充「サークルとか入んないの?」
美少女「んー…いろんな目にあったから人と関わるの怖いし」
リア充「まぁその気持ちもわかるけど、せっかく大学に入ったのにもったいないなー」
美少女「自分中卒だから学歴が手に入るだけで十分ですよ」
リア充「高校行ってないの?」
美少女「中退。だからこうやって誰かと一緒に学校から帰るって憧れてたんだ」
リア充「それこそサークル入ればいいのに……。人生最後の学生生活なんだから青春しないともったいないだろ」
美少女「……いいよ、そういの向いてないから」
リア充「そうやってうじうじしてちゃだめだぞ」
美少女(この人は俺の心をえぐっている自覚はあるんだろうか

84 :
美少女「でもさサークルとか青春とか置いといて、やってみたいことはあったかも」
リア充「何?」
美少女「俺、何人かで集まって格ゲーとかしたかった」
リア充「そんなんでいいの!?」
美少女「だって高校行かなかったからそんな経験出来なかったし……」
リア充「……今日これから時間ある?」
美少女「バイト休みだから夜まで大丈夫だけど……」
リア充「飯食いに行くの今度にして今から俺の友達の家に行かないか?」
美少女「え?え?」
リア充「鯛男が格ゲー好きだったはずだから、あいつんちに何人か呼んで集まろうよ」
美少女「そ、そんな、急に悪いよ」
リア充「いいって。どうせあいつ暇してんだから。ちょっと待って……あ、もしもし?鯛男?今からお前んち行っていい?
え……いや、美少女さんが皆で格ゲーやってみたいって言ってるから。お前格ゲーすきだったじゃん。
……あ、うん。わかった。美少女さん、好きな格ゲーは?」
美少女「スト3とマブカプ」
リア充「スト3とマブカプ…マブカプ2でもいいかって」
美少女「マグニートとセンチネル使わなかったらいいよ」
リア充「…マグ?なんとかとセンなとか使わなかったらいいって。……うん、わかった。他の奴にも声かけとく、うん、うん」
美少女「鯛男くん格ゲー好きなんだ」
リア充「あいつ超ゲーマーだよ」
美少女「へ〜」
リア充「あとは……誰に声かけるかだな」
美少女「急に呼んで人集まる……?」
リア充「美少女さんが来るっていったらかなり集まるでしょ」
美少女「俺、喰われないかな……」
リア充「……バカな心配しなくてよろしい。ただ一応、俺のそばから離れないように」
美少女「……怖い」

85 :
フラグか

86 :
これは危ない

87 :
日曜更新なん?

88 :
ちーす」
リア充「お前も来たのかよ、呼んでねーだろ」
「ほら、俺学部がちがうから美少女さんと話す機会ないじゃん?だからこういう機会を逃す訳にはいかないのよ」
リア充(呼んでもない奴がなんでこんなに来てるんだよ……、どっから情報が漏れてるんだ?)
「で、美少女さんどこ?」
リア充「向こうでゲームやってる」
「わかった」
リア充(あー!!この調子で増えられたら面倒見切れんぞ)
鯛男「よっしゃあ!!」
美少女「負けた…もう一回しよ」
鯛男「バンパイアやるんじゃなかったっけ?」
美少女「その前にもう一回だけ」
(ちくしょー鯛男くん強いなぁ)
「お前らさっきからゲームばっかやってんじゃねーよ」
「せっかく集まったんだし、一緒に話しようよ」
美少女「え…う、うん」
(ゲームしたいのに……)
「美少女さんってサークルとか入ってるの?」
美少女「……入ってないです」
「じゃあ高校のころ何部?」
美少女「帰宅部です」
「ふ〜ん、俺高校のころハンドボールで全国行ったんだ」
美少女「へぇ…」
「おれサッカーやってた!」
美少女(……ゲーム)
「でぇ〜、、その時は無茶苦茶もてた」
美少女(なんでさっきからスポーツと恋愛の話ばっかしてるんだろう。聞くの辛い)
鯛男(……こいつらのスペックが高すぎて話しに入れない。体育系はこういう時いいよなぁ。
黙りこくってる俺のことを美少女さんはつまらない男と評価してるんだろうさ)
美少女(リア充君、早く戻ってきて……)

89 :
アカン喰われてしまう

90 :
リア友「ちょっといいか?」
リア充「ん?」
リア友「お前、ここの所しょっちゅう美少女さんと一緒にいるけど、彼女さん心配してないの?」
リア充「別れた」
リア友「別れたってお前……リア女切れるだろ」
リア充「切れてたなぁ」
リア友「お前サークルとかどうすんだ?リア女とそうなったらもういれないだろ」
リア充「……辞めよっか」
リア友「何でそこまでするんだよ。美少女さんと付き合ってんの?」
リア充「いや」
リア友「じゃあ何故」
リア充「あいつ全然悪くないのに根も葉もない噂立てられて、
変な奴から絡まれて周りからずっと孤立してて、放っておけなかったんだよ」
リア友「愛だねえ」
リア充「そんなんじゃねーし。目の前で苦しんでる人を助けることで彼女が苦しむなら、別れた方がいいと思っただけだ」
リア友「なんか納得いかないな〜」
リア充「ちょっと美少女さんの様子見てくる。今の面子だと心配だわ」

91 :
イケメンすぎだろ

92 :
更新楽しみにしてる

93 :
「ほら美少女さんも飲もうよ」
美少女「あ、いや……」
(喰われる…回される…)
鯛男「ハハハ」
美少女(笑ってないで止めてよぉ)
リア充「盛り上がってるか〜?」
美少女「リア充くん…」
リア充「どうした?」
美少女「……」
「ほら、お前からも飲むように言えって」
リア充「何言ってんだよ、今日はゲームする日。鯛男、スマブラやるぞ、スマブラ。
あれなら皆で出来るだろ」
鯛男「おう!」
美少女(リア充君かっこいい!!)
「美少女さんつえ〜」
美少女「そんな……あ、ハンマー取られた!」
鯛男「リア充から逃げろ!」
美少女「逃げ足ならソニックは負けないぞ!」
リア充「逃がさねーからな、おりゃ!おりゃ!」
美少女「ふー、また負けた」
リア充「今回は俺が一位か」
美少女「あ、もうこんな時間……そろそろ帰んないと」
リア充「じゃあ送ってくよ。今日は急にごめんな」
鯛男「俺も楽しかったよ」
美少女「……鯛男くん、また今度ゲームしよう」
鯛男「う、うん」
「じゃあ俺らもそろそろ帰るか」
「ああ」

94 :
美少女は惚れるだろこれ

95 :
男が男に惚れるってあるんかな。
美少女も男だし、リア充君も美少女がいくら可愛くても本当は男だってことを知ってる訳だし。
俺がリア充なら一人で苦悩してそうだw

96 :
どなたか心やさしい方、いらっしゃいましたらまとめwkiの編集のやり方を教えて
いただけないでしょうか?
とんでもないことをしでかしそうで怖いです

97 :
http://h2.upup.be/sTmoszM7FG

98 :
結局、美少女はウイルス感染により、C型肝炎に感染。インターフェロン治療を受けることになった。

99 :
更新まだか

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