米国航空宇宙局(NASA)は1月19日、2011年の地球の平均表面温度が、1880年以降 9番目に高温だったことをウェブサイトで発表した。この結果は、近代の気象記録において もっとも気温が高い10年のうち、9年が2000年以降に生じているという傾向を引き継ぐの。 地球の表面温度を継続的に観測しているニューヨークにあるNASAのゴダード宇宙科学研 究所(GISS:Goddard Institute for Space Studies)の最新の分析によると、2011年 の地球の周囲の平均温度は、20世紀半ばの水準と比較して、摂氏0.51度高かったという。 「私たちは気温が上昇に向かう動向を観測し続けている。過去数年間にわたる太陽の活動低 下や強力なラニーニャ現象による寒冷化効果を伴っていたにも関わらず、2011年は、観測史 上もっとも気温が高い10年の中に入る」とGISSのジェームス・ハンセン所長は述べる。 21世紀の頭の11年間は、20世紀半ばや後半と比較して、明らかに気温が高かったという。 20世紀で「史上もっとも気温が高い10年」に入っているのは、1998年だけであるとのこと。