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2012年07月新シャア専用277: もしカミーユ、Zキャラが種・種死世界に来たら16 (303) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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もしカミーユ、Zキャラが種・種死世界に来たら16


1 :2009/09/03 〜 最終レス :2012/07/18
新シャアでZガンダムについて語るならここでよろしく
現在SS連載中 & 職人さん随時募集中!
・投下が来たら支援は読感・編集の邪魔になるからやめよう
・気に食わないレスに噛み付かない、噛み付く前に天体観測を
・他のスレに迷惑をかけないようにしよう
前スレ
もしカミーユ、Zキャラが種・種死世界に来たら15
http://hideyoshi.2ch.net/test/read.cgi/shar/1242403155/
まとめサイト
http://arte.wikiwiki.jp/
避難所(したらば・クロスオーバー倉庫 SS避難所)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/10411/1223653605/
荒し、粘着すると無駄死にするだけだって、何でわからないんだ!!
分かるはずだ、こういう奴は透明あぼーんしなきゃいけないって、みんなには分かるはずだ!
職人さんは力なんだ、このスレを支える力なんだ、
それをこうも簡単に荒らしで失っていくのは、それは、それは酷いことなんだよ!
荒らしはいつも傍観者でスレを弄ぶだけの人ではないですか
その傲慢はスレの住人を家畜にすることだ
それは一番、人間が人間にやっちゃあいけないことなんだ!
毎週土曜日はage進行でお願いします

2 :
>>1乙!

3 :
>>1乙ガンダムMk-U行きます

4 :
これでは>>1乙には勝てん!

5 :
「直轄領」というサイトで「女帝 (仮)」という、SEED+ハマーン様 な作品が。

6 :
過疎っている…だと…。

7 :
ハマーン様の人カモーン!!

8 :
>>5
それ、なかなか面白いんだが。
ちょっと作者の傲慢を感じるのが難点か。

9 :
意味なし保守

10 :
ヤザン隊長はいずこ……

11 :
隊長早くきてくれ

12 :
カツ

13 :
友釣りの仕掛け鮎か

14 :
捕手

15 :
捕手

16 :
カミーユ「こんな人間は、生かしておいちゃいけなんだ!」
キラ「!!」

17 :
ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!

18 :
ども、337です。明日か明後日には第三話を投下できると思います

19 :
投下宣言キター

20 :
投下お待ちしております!

21 :
三話目を投下します

22 :
ZcrossC.E
第三話「これから」
「一通りお前さんの機体をチェックしたんだがな」
マッドが溜め息と共に吐き出した言葉のために、カミーユはまたも質問の応酬をする羽目になった。
「お前さんの機体、ありゃなんだ?
ありゃどうもバッテリー機じゃないみたいだし、かといってニュートロンジャマーキャンセラー(以降NJCと表記)を使ってるわけでもないみたいだし、コクピットだってあのよくわからない浮き椅子だ。よーく説明してもらわにゃあ、整備もおぼつかんぞ」
ここでのやりとりは省略させていただく。ただ、カミーユがバッテリーという単語に驚いたり、マッドが核融合炉という単語に腰を抜かしたりしたことは読者の皆様にも容易に想像ができるだろう。
「なるほどなぁ……するとあれか?エゥーゴってのはこの世界で最も進んだ技術を持ってるわけか?」
「ええと……そう、なるのかもしれないです」
マッドは思わず天を仰いだ。すると、見計らったようなタイミングで格納庫の内線用パネルにタリアの姿が映る。
「マッド、カミーユはそこに……あら、いたのね。ちょうどいいわ。カミーユ、私達の頼みを聞いて欲しいのだけど」
「……なんでしょう?」
「そう身構えないでちょうだい。ウチのシンと模擬戦をやって欲しいのよ。Zガンダムとあなたに、戦力としてどれだけ期待していいのかを明確にしておきたいから」
「シンと?本人には確認は取れているんですか?」
「もちろん。後はあなた次第なのよ」
カミーユはZを見上げた。確かに、この世界でまた戦争に関わっていく可能性がある以上、この世界のMSの性能を知っておく必要があるのは間違いない。
「……わかりました。やります」
「ありがとう。じゃあ三十分後にその格納庫でね」
「了解です」
元々シンから提案されていた模擬戦だ。確認なんてとうの昔にしてあるに決まっている。カミーユは覚悟を決めた。そして、三十分後。
「接続完了。インパルス、Zガンダム、模擬戦プログラム、リンクします」
「エゥーゴの新型とザフトの新型か。面白い戦いが見られそうだ」
独りごちたレイに、ルナマリアがピクリと「アホ毛」を揺らす。彼女のこの一房の髪の毛は、まるで彼女の感情を表すアンテナのようだ。

23 :

「Zガンダムかあ……シン、苦戦しそう」
「実際苦戦するだろう。カミーユの腕はまだどの程度のものかわからないが、俺達が実戦で戦った可変機は奪取された三機のGだけだ。どうしても経験が足りん」
「それもそうだけど、エゥーゴのMS自体戦うのは初めてじゃない。それに、なんだかカミーユって不思議なのよね」
視線を模擬戦の様子が映しされようとしているモニターから外し、レイは目を瞬いた。不思議?とオウム返しに聞くと、ルナマリアは饒舌になる。
「そう。なんというか、あの目がね。吸い込まれそうっていうか、こっちの考えてることを見透かされそうっていうか……なんかとにかく不思議なのよ!」
レイは無言で目をモニターに戻した。アカデミーからの付き合いだ。彼女の扱いは心得ている。モニターの中では、ちょうど模擬戦が始まろうとしていた。
「あっ、ちょっとレイ、無視するの?!」
「考えをまとめてから喋ってくれ。それに、もう模擬戦が始まる」
「えっ、本当?!」
モニターの中、シンのインパルスが動く。Zの斜め上方まで飛び上がり、小手調べとばかりにビームライフルを連射する。
「仕掛けてくるか!」
僅かに体を捌き、ことごとくビームをかわすZ。跳躍に合わせてバーニアを吹かして飛び上がり、すぐさま変形する。ウェイブライダー……機体下部のフライングアーマーでショック・ウェーブに乗り、本体の推力と併せて凄まじい速度を実現する。
「前にみた、ZのMA形態か!でもそれだけの速度だ、小回りの方はさぁ!」
突進してくるウェイブライダーに対して、インパルスは空中を横にスライドしながらビームライフルを撃つ。一定間隔でビームライフルを撃ち続けながら、シンはくるくるとインパルスを滑るように機動させた。
「この動き、ウェイブライダーの射角に入らないつもりか?しかもあのガンダムタイプ、なかなか素早い!」
しかし、命中弾はない。インパルスを追って加速したウェイブライダーが機首を上げ、高く高く飛び上がり、変形を解いた。
空中での高い機動性を失う代わりに手に入れたフレキシブルさと広い射角、そして格闘能力がインパルスを襲わんと、バーニアを吹かしたZがインパルスに急接近した。

24 :

「行くぞ!」
「来いっ!」
Zが頭部バルカンを撒いてインパルスを攪乱しつつ、ビームライフルを撃つ。機体を大きく左右に振ってビームをかわしつつインパルスが加速をかけ、ビームサーベルを抜いた。対するZはライフルを左手に持たせ、右手でサーベルを抜き合わせる。
「ろくに飛べないMSが、インパルスと空中戦をやる気かよ?!」
「電池式のMSで、Zと格闘戦ができるものか!」
両者が叫び、Zが核融合炉搭載機のパワーをもってインパルスを押す。力比べは不利と悟ったシンは前蹴りを繰り出して距離を取ろうと図るが、カミーユは二機のサーベルを基点にZのバーニアを吹かし、前宙でインパルスの蹴りをかわすと同時に背後を取った。
「何?!」
「この感じ……シミュレータ越しなのに彼の呼吸が伝わってきているのか?」
Zが背後を取ったとはいえ、前宙でインパルスを飛び越えてのことである。つまり、この瞬間は背中合わせ。虚を突いた分カミーユが有利なのは言うまでもないが。
「まだまだぁ!」
自分の中に芽生えた何かを確かめたくて、カミーユはシンに先手を取らせる。振り向きざまにサーベルを振るうインパルスの視界に、Zは存在しなかった。
「な、ど、どこだよ?!」
「見えた!」
「何?!」
Zは、インパルスの真下に位置していた。バーニアを一時的に全て切り、自由落下に身を任せて下方に潜り込んだのだ。
「そこだっ!」
Zの掲げたビームライフル。その銃口から一筋の光が伸び、インパルスの股間から頭までをまっすぐ貫いた。同時にモニターが暗転し、模擬戦の終了を告げる。Zのコクピットハッチを開くと、同じようにインパルスから這い出てきたシンが悔しそうに顔を歪めていた。
「……え、もう終わり?」
「〜〜っ!」
眼下のルナマリアがポツリと漏らしたその一言は、負けた直後のシンにはひどく辛辣だった。やれやれと額に手をやったレイは、Zのコクピットから降りてくるカミーユに歩み寄った。
「見事な腕前だ。クワトロ大佐といい、エゥーゴはよほどの英傑揃いなのだな?」

25 :
「そんなことは……」
ない、と言いかけて、カミーユは「こちらのエゥーゴ」の事を何も知らないのだということを思い出した。しかし、そこでインパルスから降りてきたシンが口を挟む。
「やめてくれよ、謙遜なんて。……俺が惨めになるだけじゃないか」
最後は小さく言い捨て、シンは格納庫から出て行った。直後のルナマリアとレイの、
「シンってば子供ねえ」
「シンは男だということだ」
というやりとりが、妙にカミーユの心に響いた。
ミネルバの一室。
見事な金髪を「その方が動きやすいから」という理由でショートカットにしているカガリ・ユラ・アスハ――婚約者には常々「もったいない」と詰られている――が、備え付けのコンソールパネルを繰り、艦長室を呼び出す。ややあって、げんなりした顔のタリアが応じた。
「――どうかなさいましたか」
「いや、今後のことについて話し合いたいのだが、今は大丈夫か?……というか、大丈夫か?」
ああ、とタリアが自らの失態を悟り、ビシリと凛々しい顔を作る。軍人ながら一つの艦を背負うとなると、こうも顔の筋肉を自在に扱えるようになるものか、と、カガリは妙な所で感心した。
「申し訳ありません代表。では私が代表のお部屋まで参じますので、しばらくお待ちを……」
「いや、それには及ばない。私がそちらに行こう」
内線を切って部屋を出る。軍艦の狭い廊下をアスランを伴って歩いていく。幸い、タリアは艦長室にほど近い個室を用意してくれていたので、迷子になる心配はなさそうだ。
「なあ、アスラン」
「どうした?」
「……私はやっぱり、政治家として以前に問題があるのだな。いくら女傑を気取ってみせたところで、中身はゲリラをやっていた頃と変わらない私なんだ」
「……シン・アスカのことか」
ユニウスセブン破砕作業の前後に、カガリはシンから辛辣な批判を受けていた。それに上手く反論できなかったこと、そして彼を激怒させたような不用意な発言。それはカガリが言ったように、政治家として以前の問題だった。

26 :

「君はまだ十代なんだぞ?人として、ましてや政治家として未熟なのは当たり前じゃあないか。そういう批判も受け入れて、成長していけばいい」
「……しかし」
「さあ、そんな顔はやめるんだ。君はオーブの代表首長、カガリ・ユラ・アスハなのだろ?この艦のクルーやグラディス艦長にそんな顔は見せられないはずだ」
カガリは恨みがましい目でアスランを睨みつけたが、アスランは涼しい顔で受け流す。それからカガリは一つ溜め息を吐き、先ほどのタリアに倣って凛々しい表情を作り上げてみせた。
「……これでいいのだろ?」
「はい、代表」
アスランとのやりとりに、睦ごとのようなどこかむずがゆいものを感じながら、カガリは艦長室のドアをノックした。
「どうぞ」
「失礼する」
お決まりのやりとりを経て、カガリは艦長室に入った。
「艦長、早速で申し訳ないが、今後の予定について、軍規に差し支えない範囲で教えていただけるだろうか」
「我々はオーブまで代表をお送りした後、カーペンタリア基地に向かう予定です」
「そうか……ならば、オーブに到着の際には、我々に可能な限りの補給と修理をさせていただく。アーモリーワンから今に至るまでに受けた損害は、軽いものではないだろう?」
「ええ……」
「それと、外部との通信はできるか?」
「いえ、粉塵の濃度が酷く……」
「そうか……」
ひとしきりオーブ代表首長としての用件を済ませたところで、「カガリ・ユラ・アスハ」が顔を出す。それは、彼女がずっと案じていたことのためであった。
「我々オーブは、プラントとの友好関係をこれからも継続していきたいと願っている。しかし、今回のユニウスセブンの件で、地球連合各国がどういう動きに出るかはまだわからない」
「代表、それは……」
話の行き先を察したアスランが待ったをかけるも、カガリはお構いなしだ。タリアに至っては元よりそんなつもりはさらさらない。
「最悪の場合、地球連合軍とオーブ軍がオーブ国境付近でミネルバを挟み撃ち、なんてこともあり得るだろう。もちろんそうならないよう努力はするつもりだが、何しろ我が国の閣僚は連合寄りの者が多い。もしもそうなってしまった時は……」
「……そうなってしまった時は?」
アスランの喉が鳴る音が妙に大きく響く。カガリが含み笑いをした。

27 :

「我が軍の者ではない、正義の味方気取りの誰かがきっと貴艦を助けに参上するだろう」
しばらくの間タリアは呆然としていたが、やがてカガリの意図するところに気付き、苦笑いした。
「その正義感の味方気取りの誰かさんは、きっと代表にそっくりでいらっしゃるのですね」
「かもしれん。何しろそんな馬鹿なんて我が国には私以外にはそうはいないからな。だが、一回馬鹿をやれば誰しも学習する。同じ馬鹿を二度も繰り返しはしないだろう」
アスランは憂鬱な気分になった。この艦を取り巻く今後の展開があまりに簡単に予想できたからだ。確かにカガリには、アスランを助けられたという借りがある。しかし、先のことを考えれば、今回の話はあまり賢明とは言えなかった。

28 :
第三話終了です。誤字や矛盾点などがありましたらお願いします
連載してみると改めてカミーユ氏の偉大さがよくわかりますね……

29 :
投下乙!
カミーユは何を感じたんだろか?
そして未だに他人の口から語られるだけのエゥーゴが微妙に不気味さを帯びてきているような気がする。
それにしてもカガリは預言者だねw
>>28
大変だろうけど続き期待して待ってるよ

30 :
おもしれー
337氏乙です
大変だろうけど完結までやってください
どんなに時間かかってもいいので

31 :
投下乙
この時点のシンはMk-U時代のカミーユだからな、当り前の結果だな

32 :
青く眠る〜水の保守に〜そっと♪

33 :
保守揚げ

34 :
このスレってZ関連のことでも雑談は控えた方がいいのかな?

35 :
雑談してると変な奴を呼びこんじゃう恐れがあるからな

36 :
過っ疎過疎と雑談が全ては
スレの両極端だよなw

37 :
アムロスレは反面教師なんか

38 :
そして保守が並ぶと…

39 :
てかこのスレ見てる人ってどれくらいいるんだろうな?カミーユ氏が作品を完結させてから一気に人が離れたのだろうか……

40 :
2

41 :
3
ノシ

42 :
4

43 :
5

44 :

ノシ

45 :
7!

46 :
8

47 :
009。後は投下する勇気だけだ

48 :
010これより待機する

49 :
011って訳でもないけど、wiki保管しようとしたら1,2話がこのスレに
乗って無くて保管できない。337の人の作品をログ持ってる方、
だれかうpろだにplz

50 :
>>49
うpした
鬼柴田5M
[oni02506.zip]
DLkey> nobu6

51 :
>>50
thx
でも、だれかが先にやってくれてたみたい。

52 :
シロッコの出番まだかな

53 :
ども、337です。
>>49>>50>>51のお三方、私のために骨を折ってくださってありがとうございました
今週中には第四話を投下できそうです。それと、第一話にタイトルを付け忘れていたので、どなたか編集をお願いできますでしょうか。第一話タイトルは「青い光と赤い宇宙と」でお願いします

54 :
>>53
編集しといた
>>49
保管には欠かせないサイト
2ch DAT遺漏主題 鏡子變換機 ver.4
http://www.geocities.jp/mirrorhenkan/

55 :
無印種を舞台にしたクロスSSを希望。

56 :
ヤザン隊長かハマーン様の人に期待しろ。それかお前が書け

57 :
ヤザン隊長マダー

58 :
ども、337です。第四話を投下します。今回はちょい長めです

59 :
「キラ、バルトフェルド、お前らオーブ軍に入れ」
「ええ?!」
「これはまた唐突だねぇ……」
ZcrossC.E
第四話「キラとラクス、アスランとカガリ」
冒頭のやりとりから遡ること二日。ミネルバはオーブに入港を果たし、タリア、アーサーの二人を伴ったカガリは国民と婚約者の熱烈な歓迎に見舞われた。
「カガリ〜!!」
やや軟弱な顔立ちに緩いウェーブのかかった紫色の髪。くねくねととした挙動の線の細い体、それらが相まって、中性的な印象を与える。カガリの婚約者にしてオーブ連合首長国閣僚の一人、ユウナ・ロマ・セイランであった。
そのユウナが、ミネルバのタラップを降りてきたカガリに大きく両手を広げ、抱き締める。
「お帰りカガリ!もう心配したんだからさぁ〜!」
「おい、やめろユウナ、ちょっと待て、国民の前で何を考えて……?!」
「やめんかユウナ。国民の前であるぞ。代表にも失礼であろう。……お帰りなさいませ、代表」
ユウナを窘めた壮年の男。ユウナの父にしてオーブ宰相のウナト・エマ・セイランを前にして、さすがにユウナはカガリを解放した。ユウナに抱き締められて泡を食ったような対応しかできなかったカガリとは対称的に、その表情はピクリとも動かない。
「ウナト・エマ……留守中、ご苦労であった。被害の状況など、どうなっているか」
「他の国と比べれば大分軽微ですが、やはり沿岸部は高波にやられました。……詳しいことは、行政府で。すぐに、おいでいただけますな?」
「無論だ。……」
ウナトの視線が僅かに動き、目の端にアスランを捉えた。それを感じたカガリは、やや不快そうな態度だ。
「では、こちらへ。車を待たせております」
「ああ、アレックス、お前は……」
「代表の護衛ご苦労様、アレックス。君の仕事はもう終わったから、帰っていいよ」
ウナトがアスランについて具体的に言及する前に、最後にアスランに一言労いの言葉をかけようとしたカガリだったが、それはユウナに阻まれた。カガリは不快感を露わにするが、ユウナは動じない。むしろ、面白がっている節さえある。
「ユウナ、アレックスは私の私設秘書だ。勝手に指示を出すのはやめてくれ。……アレックス、ありがとう。ご苦労だった」
「……では、私はこれで」


60 :
ユウナに時間と話すべき言葉を持っていかれ、あまり多くを話すことができなかった。車に乗り込んだカガリは不機嫌さに任せて思い切り腰を下ろす。出してくれ、と一言吐き捨て、カガリは腕を組んで目を瞑った。
「どうしたんだい、カガリ?ご機嫌斜めじゃないか」
わかっていてわざと聞くユウナの相手が面倒で、カガリは狸寝入りを決め込むことにした。
一方、ミネルバのクルーたちは上陸許可が出るのを心待ちにしていた。この男、シン・アスカともう一人、この世界に居場所のないカミーユを除いては。
「オーブ、か。帰って来ちゃったんだな、俺は……」
ミネルバのデッキ、一人柵にもたれて立ち尽くすシンを、ルナマリアとカミーユが遠巻きに眺めていた。
「なんでシンはあんなに沈んでるんだ?オーブはシンの故郷なんだろ?」
「そりゃあそうよ。でもね、あいつはオーブで家族を亡くしてるの。当たり前っちゃ当たり前だけど、楽しい思い出ってわけじゃないから、誰かれ構わず言いふらしたりはしないしね」
それでか、とカミーユはシンが発している、怒りと悲しみの入り混じった感情を理解した。
「ね、何とかしてやれないかしら」
無茶言うなよ、とカミーユは呆れて呟く。かつてとある女性の心に無遠慮に踏み込んで拒絶されたことを思い出したカミーユには、今のシンに必要なのは、無遠慮な異邦人に心を覗かれることではないとはっきりとわかる。
「その気持ちはわかるよって傷を舐めてやればいいのか?……違うだろ?」
「……わかってるけど」
ルナマリアは少し落胆した様子で、デッキの床に視線を落とした。いつも元気一杯な彼女には珍しい、と、ルナマリアに出会ったばかりのカミーユは思った。
その時、シンがカミーユたちの方を振り向いた。
「……何やってんだよルナ、カミーユ」
「何って、お前を心配してたんだ。元気がなかったからな」
白々しく答えたカミーユに、シンの眼が細くなる。どうせもう聞いたんだろ、とうそぶいて、シンは再び二人に背中を向けた。その背中に、カミーユは呼びかける。

61 :

「お前を理解して、心配している人がいるんだ」
「……だからなんだよ?」
「いつでも受け止めてもらえるってことさ。お前の怒りも悲しみも、肯定してくれる人がいる。それを忘れないでくれ」
「なんだよそれ……わけのわからないことを言うな!そんなのはカミーユの言い分だろ!俺は誰かに、自分の苦しみを受け止めてほしいなんて思っちゃいない!」
怒りに任せて怒鳴るシン。一言一言を叫ぶ度に覗く犬歯が、彼の危うげな攻撃性を物語っている。そのシンが、大きく肩で息をつきながらカミーユを睨みつけた。
「そうやって、人の心を理解したふりをする――鬱陶しいんだよ!」
大股でカミーユとルナマリアの側を通り抜け、シンは艦内に消えた。そのシンを目で追いつつも、残されたカミーユを気遣わしげに見遣るルナマリアは、
「ご、ごめん……私、そんなつもりじゃ」
「いや、ルナマリアの気持ちもシンの気持ちもわかるから……」
カミーユは三人の人間を思い出した。内二人は自らの両親。二人が二人共、宇宙(そら)の藻屑となった。二人ともいい親ではなかった。それでも、二人が死んだ時は涙が出たのだ。シンの悲しみはカミーユの比ではないだろう。
もう一人は、何かとお節介を焼いてきた幼なじみ。心配そうなルナマリアのその顔に、カミーユはファ・ユイリィの顔を重ねて微笑んだ。
「な、何?」
「あ、ああ、ごめん。ちょっと、知り合いのことを思い出してさ」
「知り合いって?」
「幼なじみ。何かと世話焼いてきてさ、ちょっと鬱陶しいって思ってた頃もあったんだけど……」
「……大切な人なんだ?」
さあね、とカミーユは肩をすくめる。夕日が、オーブの海に沈んだ。
「同盟締結は避けられないのか?」
緊急の閣議を終え、カガリは、席を立って資料をまとめているウナトに歩み寄った。
「でしょうなァ。そもそも、この同盟はブレイク・ザ・ワールド……今回の事件の被災者及び被災地への復興支援、というのが表向きの理由ですから」

62 :

閣議でユウナにグウの音も出ないほどに論破され、カガリは苛立っていた。大西洋連邦との同盟など、理念に殉じて死んでいった父を裏切るも同然。
しかし、カガリの頭に残された最後の冷静な部分は、同盟を結ばざるを得ない、むしろ結ばねばオーブが危ないと、しきりに喚起していた。
「なあウナト、本当にもうどうしようもないのか?」
「……閣議でもユウナが散々申し上げましたでしょう。オーブのため、国民とその財産、そして彼らの住まう土地のため、我々はどんなことをしてでも、もう二度とこの国を焼かせるわけにはいかないのです」
「……そうか」
落胆して議場を出ると、そこには散々自分を言い負かしたユウナがいた。カガリは鼻息も荒く足早に立ち去ろうとしたが、ユウナにその腕を掴まれる。
「何の用だ」
「……もしかして怒ってる?」
カガリは掴まれた手を振り払い、再び歩き出す。大股で歩くカガリの隣に慌てて並んだユウナは、とても一国の閣僚とは思えない軟派な口調で喋りだした。
「ねえ、カガリが怒るのもわかるけどさあ、仕方ないじゃない?僕たちはこの国のために最善の道を選ばなきゃならないんだから」
「だからお父様が命を賭して守った理念を捨てると!お前はそう言いたいのか?」
「そうだよ」
当たり前じゃん、とでも言わんばかりのユウナの襟首を掴む。そのまま一目のつかない所まで引きずり込み、カガリははったとユウナを睨みつけた。睨みつけられているユウナはというと、襟首を掴まれる前と変わらないへらへらとした調子である。それでも、カガリは言った。
「そうしなければならないというのは私にだってわかる。閣議でもお前に散々言われたからな。だが、お前のその態度は何だ?まるで前大戦で払われた犠牲を軽侮するようなその態度と物言いは!
お父様だって、お前やウナトと同じように国を思って、国を守ろうとして、その末に死んでいったんだぞ!そしてその尊い犠牲の上に、何とか築いたのが今のオーブなんだ!それをお前は一体何だと思ってるんだ、ええ?!言ってみろ、ユウナ!!」
「……そうだねぇ」
口調はそのままなのに、どこか底冷えするユウナの言葉にカガリははっとした。そのユウナの目は、冷徹さと怒りを湛えてカガリを見ている。

63 :

「じゃあさ、逆に聞きたいんだけど、ウズミ様に国民の財産であるマスドライバーとモルゲンレーテを爆破されて、それでも二年でそれらを再建して、その間経済危機になりかねなかったところをどうにか支えて、何とか僕たちはこの国を復興させたんだ。
おまけに武門のサハクの台頭を抑えて君の席を守ってさ。で、君がそれらの苦境を呼び込んだ元凶たるウズミ様の肩ばかり持つのはどういうわけ?」
「げ、元凶だと?!ユウナお前!」
「元凶以外の何だって言うのさ?!この二年間、僕やパパが必死にやってこなきゃあ、経済的に世界各国に大きく立ち遅れて、この国は三流国に成り下がってるよ!」
父を侮辱されたと思うカガリと父の功績を蔑ろにされたと感じるユウナの口論は過熱し、やがては怒鳴り合いになった。これでは一目につく場所だろうがつかない場所だろうが意味がない。
「マスドライバーとモルゲンレーテを破壊しなければ、連合はどこまでもオーブを狙うに決まってるだろ!」
「じゃあなんで連合に下るって発想がないのさ!取り引き次第じゃ使用料まで取れて一石二鳥だったはずなのに!」
「そんなことができるものか!お父様が殉じたオーブの理念を何だと思ってる!理念と工業技術で立ち回ってきた我が国がいきなり理念を捨てれば、他国からの信用を失う!」
「その他国の大半が大挙して押し寄せてきたのが前大戦だろ!いつまでも的外れなこと言ってんじゃないよバカガリ!」
「何だと?!言ったな、この女々しいオカマ野郎!」
カガリを迎えに来たアスランは唖然とした。議場へ向かう廊下の一角に、ちょっとした人だかりができている。
その中心では、オーブの中枢を担う二人がつかみ合い、罵り合いの喧嘩をしている。上になったり下になったり、派手に暴れ回っているせいで、時折カガリの服の胸元が大きく開き、あられもない姿を晒している。
「代表、何をなさっているのです!ユウナ様、あなたもです!」

64 :

コーディネイターの腕力で強引に割って入り、アスランは二人を引き剥がした。
カガリはシャツを引っ張られたためか、ボタンがいくつかちぎれている。ユウナは更に悲惨で、唇は切れ、整えた髪が無惨にもぐしゃぐしゃになっており、その上シャツが裂け、上着もしわくちゃという惨憺たるありさまである。
「ああ、アレックスか!ちょうどいい、さっさとそこの馬鹿娘を連れて帰ってくれ!」
「国家元首を捕まえて、よりにもよって馬鹿娘だとぉ?!ならその馬鹿娘の閣僚のお前は馬鹿以下だ!」
アスランはこれ以上この場にいてはならないと肌で感じた。素早くカガリを抱え上げ、
「失礼致します」
と言い置いて、走り去った。カガリを車に放り込み、アスハ家の私邸に向かう。その道中、機嫌悪く後部座席にひっくり返っているカガリに、アスランはふと気になったことを聞いてみた。
「ユウナ・ロマは、君の婚約者だよな?」
「……そうだ」
「……彼は、君と結婚したいんじゃないのか?」
「……アスハ家のカガリとは結婚したいんだろう。だから国民の前で平然と抱きついてみせたりもする。大西洋連邦にかぶれてるんだ」
アスランはどう反応したらいいのかわからなくて、黙りこくっていた。
「元々ユウナとは幼なじみで、昔はよく喧嘩もしたんだ。頭のいいあいつが私を馬鹿にして、力で勝る私があいつを泣かして、ってな。まあ今日は久しぶりだったけど」
「まあ、君の気持ちはわからなくはないが、自重した方がいい。何せ君は」
「オーブ代表首長、カガリ・ユラ・アスハだからな。……わかってるよ」
少し寂しげに呟いたカガリをバックミラー越しに見たアスランは、方向指示機を倒してハンドルを切った。脇道に逸れた車は、やがて海沿いの道に出る。アスランはそこで車を止めた。沈む夕日に映えるオーブの海は、息を飲むほど美しかった。
それから小一時間ほど、夕日が完全に沈むまで海を眺めて、カガリはようやく決心を固めた。いや、そもそも始めから、他に選択肢がないことはわかってはいたのだ。

65 :

「ありがとうな、アスラン。ようやく決意がついた。……私はお前に誓う。この美しい海を、オーブを戦場にさせはしないと」
晴れやかな口調で言ってのけ、そして、涙した。
「…………ごめんなさい、お父様…………私は、お父様の…………」
それ以上は言葉にならなかった。アスランは後部座席に移り、嗚咽を洩らすカガリを抱き締めた。そしてその時、アスランはある決意をした。
「……本当に行くのか。何もお前じゃなくたって……」
「俺だから意味があるんだ。元ザフトトップガンで、タカ派のパトリックの息子である俺だからこそ」
カガリが同盟締結を覚悟したその日、アスランはプラントへ行くことを決め、翌日には旅立つことにした。その目的は、ギルバート・デュランダルに非戦を説くため。大西洋連邦の方はカガリに任せ、自分は自分にできることをする。
そう決めたアスランだったが、アスランのこのプラント行きを誰よりも渋ったのは、何故か本来であれば恋敵のはずのユウナだった。
「なあ、本当に行っちゃうのかい?」
「ユウナ様、代表をお願いいたします」
「嫌だよ、カガリの面倒は君が見てくれなきゃ。君には、いずれ行われる僕とカガリとの結婚式で花嫁泥棒をやってもらうつもりだったのにさあ」
冗談だか本気だかわからないユウナの暴言に、アスランは苦笑で返すしかなかった。そうできたらどんなにいいか――。
「そんなに私が嫌か?!」
「嫌だよ。君だって僕のこと好きじゃないだろ?僕だって、もっとこう、しとやかで、大人の色気ある女性が好みなのにさあ――」
「人のこと言えた義理か、お前が!」
「アレックスさあ、プラントに行くのはいいけど早く帰ってきてよ?ほら、なんなら今ここでキスでもしていけば?カガリが僕に惚れちゃあ困るし」
「お前ぇ!!」

66 :

激昂したカガリの注意が完全にユウナの方を向いたのが嫌で、アスランはカガリに歩み寄った。女性特有の華奢な肩を掴み、振り向かせる。
「では、遠慮なく」
これにはユウナですら驚いた。そして、当事者たるカガリはもっと驚いた。ゆっくりと慈しむように唇が離れ、カガリの顔が怒り以外の何かで真っ赤になる。
「では、行って参ります」
その日、カガリは何も手につかなかった。その翌日になってようやく仕事に手をつけ、猛烈な勢いで溜まった仕事を処理する。午後、ティータイムが過ぎた辺りでようやく一段落つき、ふと秘書を呼んだ。
「ミネルバの修理、補給はどうなっているか」
「もう二、三日もあれば全て終わるかと存じますが」
「そうか。……ちょっと出てくる。私用だから、車はうちのを使うからな」
アスハ家所有の車に乗り込んで、カガリは考えた。大西洋連邦と同盟を結ぶのは仕方ない。しかし、何から何まで向こうの思い通りではつまらない。ここは強力なカウンターを用意しておく必要がある。そして、場面は冒頭に戻る。
「どうして?僕たちをオーブ軍に入れて、カガリは僕たちに何をさせたいの?」
カガリの提供した、海辺の別荘。キラ、そしてラクスはそこを孤児院として、そしてかつての三隻同盟の中核を担った者たちの住まう家として活用していた。
「オーブの自治と独立を守るため、お前たちの力を貸してほしいんだ。キラ、バルトフェルド」
「まさか、連合と真っ向から戦うつもりかな?」
「馬鹿を言うな。……オーブは大西洋連邦との条約に加盟することになった。今はこれでいいとしても、いずれ彼らの要求が度を超えたものになる可能性は充分にあり得る。その時、オーブは主権国家として、彼らを拒むことになるだろう」
「その時、俺たちを連合に対するカウンターにしようってか」
「そんな?!……カガリ、ウズミさんの貫き通した理念を忘れちゃったの?おかしいよ、そんなの……」
カガリは俯いた。キラのこういうリアクションは予想できていたのだが、改めて糾弾されるとやはり辛い。
「熟慮して決めたことだ。お父様のことも、理念のことも。それでも、オーブをもう一度戦場にはできないと判断して決めたんだ。だからこそ、お前たちの力を貸してほしい」
「まあ、俺は構わんがねぇ。カガリの嬢ちゃんには、ここに住まわせてもらってる恩もある。しかし、あんまり期待せんでほしいね」

67 :

バルトフェルドは割とすんなりカガリの要求を容れた。後はキラだけ、そう思ったところで、孤児院からラクスが現れた。
「カガリさん、お久しぶりですわ」
「ラクス。……」
名を呼んだきり、後に言葉が続かない。三隻同盟からの付き合いではあるが、カガリには未だにラクス・クラインという人間がよくわからない。良く言えばミステリアスで、悪く言えば得体が知れないのだ。
しかし、希望はある、とカガリは考える。キラはラクスの言いなりになるきらいがあるからだ。果たして、ラクスは言った。
「キラ、カガリさんは自分の仕事に全力を尽くしているのです。カガリさんを責めるような言い方はいけませんわ」
「だけど……」
「そんなに心配なら、キラがカガリさんを支えて差し上げればよろしいでしょう。カガリさんの言う通り、今のオーブに他に手はありません。ならば、私たちは私たちにできることをしなければ。できること、望むこと、キラとカガリさんの望む世界は同じでしょう?」
勝負あった、という確信があった。ラクスにここまで言われれば、キラは間違いなくラクスの言うことに従う。そして、そうなれば早速彼に一つ頼まれてもらわねばならない。
「……わかったよ、ラクス、カガリ。僕も戦う。オーブのために」
「そうか。ありがとうな、キラ。……悪いんだけど、早速一つ頼まれてくれるか?」
「何?」
「フリーダムで、ミネルバを守ってくれ」

68 :
第四話終了です。矛盾点などがありましたら指摘お願いします。
ちなみに>>64は単なるトリの付け忘れなので、お気になさらず
以下チラ裏
これだけ長い話で全く戦闘シーンを入れられなかった……orz

69 :
GJ!
嗚呼、最初からこうしていればラクシズが視聴者から総スカンを喰う事も無かったろうに・・・

70 :
いや、カガリが筋肉製のノウミソをフル回転させてせめて最善のアイデアとして
考えついたのはわかるんだが、シンにとってはこの上ない逆撫でになりそうな。
あるいは早い段階で対面させて因縁を吐き出させきっといて和解に持ち込むという手も…?
いずれにせよこれまでにない展開になりそうでGJ&wktk

71 :
更新きてたー!それにしてもカガリとユウナが良すぎるw

72 :
>>70
まあそれは同行するから何とかすると思いたいが
職人乙!

73 :
ほす

74 :
GJ
wiki保管したので、何かありましたら一報ください。
名前のところ消して、自動で改行タグを挿入しただけです。

75 :
酷く虚ろに 保守がゆれても♪

76 :
ヤザン隊長カムバック保守

77 :
ヤザン隊長〜!

78 :
ヤザン隊長とかハマーンの人って誰?

79 :
ヤザン隊長→ヤザン厨氏。ヤザンが種世界に転移してくる話を書いてた
ハマーン様の人→種世界にハマーン様が(ry
SSを投下し始めた時期は337氏よりちょっと早い
両方の作品とも種死ではなく種の段階にZキャラを転移させている

80 :
>>79
読んでみたいんだけどまとめサイトになくない?
過去スレ探すしかないのかな。

81 :
ヤザン厨氏はともかく、ハマーン様の人は確か投下回数が数えるほどしかなかった。だから過去ログ漁ってみるしかないと思ふ

82 :
未完と言えば過労死しそうなシロッコさんもw
もう来ないだろうな

83 :
「パプテマス様パネェwww」の一言で説明できるアレかw

84 :
過去スレ漁ろうと思ったらまとめにもログ残ってないな。

85 :
>>79
ハマーンが来るのは2種類あるがどっちもZZ最後からの転移だぞ。
たぶん最近の方を言ってるんだろうけど。
1.キラがハマーン様と出会ったら
   最初のスレ立てが 04年 というSSスレ最初期の物。
   そのためか纏めにスレにない。
   ZZ最後からヘリオポリスへ転移、完動キュベレイ。
   種は完結。 種死途中で中断。
2.二人の女王
   去年の4〜6月頃にここへ投下。
   ZZ最後から転移。 半壊キュベレイ。
   プロローグと一話のみ?

86 :
>85
1のログは
ttp://www.geocities.co.jp/Playtown-Bishop/2896/shar/kira_haman/index.html
ここにまとめられてる

87 :
青く眠る〜水の保守に〜そっと♪

88 :
保守!

89 :
浮上

90 :
酷く虚ろに〜♪

91 :
保守がゆ〜れて〜も♪

92 :
底に残った若狭鳥出汁♪

93 :
tesu

94 :
どうも、ほぼ一ヶ月ぶりですが337です。私遅筆なもので、一話書くのに一か月はかかってしまうようです。これからも一か月、もしくはそれ以上かかるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします
次回の投下は来週になると思いますので、読んでくださっている方、もう少々お待ちを

95 :
よっしゃー!!

96 :
キター((´∀`))

97 :
どうも337です。
結局書き上がりませんでしたサーセンwwwああ自分の遅筆っぷりが憎い……orz
今回はちょっと長めな話になりますので、とりあえず前半部分だけ投下します

98 :
「さて皆さん、まずはご覧下さい」
ユニウスセブンの破片が世界各地にもたらした災害を、数人の男たちが黙って眺めていた。スクリーンはいくつかのワイプで区分けされ、そこからは、一切の編集がされていない映像がエンドレスで流されている。
その映像を流している張本人は、紫色のルージュを引いた唇を僅かに吊り上げた。
「そして、続いてはこちら」
ワイプが消え、一つの映像がスクリーンに大写しになった。
そこに映っているのは、鶏冠のようなブレードアンテナを持つ黒い機体。太陽光にきらめく実剣を振るい、赤いモノアイが輝く。男たち――いや、老人たちと呼んだ方が相応しいだろう――の間に、軽いどよめきが走る。
「ザフトのロートル……か?」
「ジンじゃな。しかし今日日ジンとは。こいつはザフトの機体なのかな、ジブリール?」
ロード・ジブリール。男の本名だ。「ロード」というのが「卿」という意味に取られかねないが、とにかく彼の名前はロードである。
そのロード・ジブリールが、膝に抱いていた猫をゆっくりと床に下ろした。気障ったらしくゆっくりと脚を組み、更にもったいをつけて組んだ指をゆっくりと膝の上に乗せる。
老人たちが徐々に苛立ち始めたのを楽しむように、そして彼らが痺れを切らすその直前に、ジブリールは言う。
「ジン、というのは正確ではありません。ジン・ハイマニューバU型、というのが正式な名称です。宇宙戦用にカスタマイズされた機体なのですよ、あれは」
老人たちも徐々に苛立ちを隠せなくなってきた。高級品のモニターから発せられる細かな光のパターンが、如実にそれを表現している。ジブリールはこみ上げてくる笑いを堪えるのに苦労した。
「そんなことを聞いているのではないぞ、ジブリール。我々が聞きたいのは……」
「わかっています、ご老人。この機体がザフトのものであるか否か、問題はそこです」
苦心して作り上げた極上の顔――真剣で真面目そのものな表情だ――をカメラに向けるも、老人たちは仏頂面を崩さない。少しやりすぎたか、とジブリールは反省した。
とは言え、彼はこの手の質の悪い「お遊び」をやめるつもりはさらさらない。重要なのはいかに楽しむかだ。

99 :

「さて、この機体についての私の見解を述べさせて頂きます。この機体のパイロットは、恐らくは、元ザフトのテロリスト、といったところでしょう。
ただまあ正直に申し上げて、この機体がザフトから横流しされたものであることは疑いようもございません。それだけでも充分にザフトの管理責任を追及できるでしょうし、この機体が本当に現ザフトのものなのか、本当のところはわからないのです。
……ところで皆さん、そろそろあの『工場』の利権、回収したいのでは?」
老人たちの表情が、また僅かに動いた。
ZcrossC.E
第五話「赤の衝撃(前編)」


「……今回のユニウスセブン落下事件、通称『ブレイク・ザ・ワールド』に関して、ギルバート・デュランダルプラント最高評議会議長は、ザフトの関与を否定し、むしろ落下の阻止に全力を尽くしたとのことです。
ブレイク・ザ・ワールド以降、地球各地の被災地にザフト基地から多数の人員と作業用重機、そして大量の救援物資が届き、デュランダル議長は、多額の義援金や更なる人員の投入を検討しているとのことです。では続いてのニュース……」
「……大西洋連邦は決してテロリズムには屈しないという強い姿勢を示し、プラント政府に対して実行犯の引き渡しを強く要求しました。これに対して、プラント政府は『実行犯は全員死亡した』として、大西洋連邦の要求を拒否しました。
これについて、連邦議会主席トンプソン氏は、『大西洋連邦はテロリストに対して、武力をもって報復する用意がある。そしてそれを支援する国家も同様だ』と述べ、議会も主席を支持しました……」
「大西洋連邦とユーラシア連邦が共同で声明を発表し、今回の事件の犯人はザフトであるという証拠を押さえたとし、その映像を公表しました。今からご覧いただく映像は、地球連合宇宙軍のMSのガンカメラが押さえた映像です」
ミネルバは未だオーブに釘付けである。しかし、多くの兵士が外出のローテーションを終え、修理の済んだ箇所の点検で忙しい。
そんな中での、大多数の者の休憩時間の過ごし方といえば、談話室でドリンクを飲み、テレビモニターから流れる映像を流し見することであった。今そのリモコンを握っているのは、他ならぬシン・アスカだ。

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