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2012年07月創作発表16: ロボット物SS総合スレ 70号機 (517) TOP カテ一覧 スレ一覧 2ch元 削除依頼
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ロボット物SS総合スレ 70号機


1 :12/07 〜 最終レス :12/08
ロボット物のアニメ・漫画・小説・ゲームの二次創作から、
オリジナルのロボット物一次創作まで 何 で も どうぞ。
・当機はSSに限らず、イラストや立体物も受け付けています。
・投下の後、しばらく雑談は控えてください。
・ガンダムやマクロス等の有名作は、該当する専用SSスレが立った場合はそちらへ。もしなければ全部ここでやればいいんじゃあないでしょうか。
・支援のご利用は計画的に。詳しくは投下の際の豆知識を参照してください。 →http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/884.html
・次スレは>>950が立てて下さい。次スレが立つまでは減速を。
・また、容量が470KBを超えた場合は要相談。
・立てられない場合は報告及び相談を。スレ立ての際は必ず宣言を行ってください。でないと、黒歴史が来るぞぉぉぉぉ!!
・とある方が言っておられました。「話題が気に入らないなら、四の五の言わずネタを振れ」雑談のネタが気に入らない時は、新しくネタを振りましょう。
・スルー検定10級実施中です。荒らしは華麗スルーしてください。それが紳士の条件です。
・夏到来です。暑さに負けずに頑張りましょう。身体を壊したら創作はできません。
まとめwiki
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/
ロボット作品投下用アップローダー
http://ux.getuploader.com/sousakurobo/
ロボット作品投下用アップローダー2番艦
http://ux.getuploader.com/sousakurobo2nd/
お絵かき掲示板
http://www2.atpaint.jp/sousakurobo/
ロボット物SS総合スレin避難所28号機
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/3274/1321198338/
前スレ
ロボット物SS総合スレ 69号機
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1338224864/
関連スレ
だから俺達に新作ガンダムを作らせろよ7(ガンダムSS総合スレ)
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1322491231/
勇者シリーズSS総合スレ Part4
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282636520/

2 :
[2]創る名無しに見る名無し<sage>
2012/05/29(火) 02:09:11.53 ID:CW8ul5Hz
スレ発祥連載作品紹介!(※紹介文には多少の誇張表現も含まれています)
【荒野に生きる(仮) ◆8XPVCvJbvQ】
再生暦164年、コンクリートの荒野が広がる未来――。
獣の耳と尻尾を持つ「ヒューマニマル」の少女達はひたすらに戦う。対鋼獣用人型兵器・ヴァドルを駆って――!!
怪獣VS獣耳っ娘!? 話題騒然のデスマッチ!!
【CR ―Code Revegeon― 古時計屋 ◆klsLRI0upQ】
これは、悪夢に立ち向かうちっぽけなひとりの人間と、「怨嗟の魔王」と呼ばれた機神の物語。
アンノウンの襲撃で家族を失った潤也は、漆黒の鋼機・リベジオンの玉座に身を沈める。反逆と復讐を遂げるために……!
人類震撼! 暗黒のレコードオブウォー!
【瞬転のスプリガン ◆46YdzwwxxU】
スーパーカーから伸びる鋼の腕――神速の挙動と極微の制動を可能とする、エーテル圧式打撃マニピュレータがその正体!
異世界の侵略者・魔族により廃墟と化した街角で、幼いことねは機械仕掛けの拳法家を目撃した。
変形ロボットならではの技が炸裂する、極超音速機動武闘伝!
【パラベラム! ◆1m8GVnU0JM】
Si Vis Pacem, Para Bellum――汝、平和を欲さば、戦への備えをせよ。
遥か昔に文明がリセットされた世界。黒い機械人形(オートマタ)・リヒターと、彼のマスターとなった少女・遥(19)の神子としての生活が始まった!
軽妙な会話と、動きを魅せるアクションに定評あり? なんだかおかしなキャラ達が紡ぐ、ドタバタ日常コメディ!
「……ねぇリヒター、こんな感じでいいかな?」
<イエス・マイマスター>
【最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ ◆46YdzwwxxU】
ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビッドゥ! ドゥビドゥビドゥビドゥビッドゥドゥビドゥビ!
今日も今日とてロボヶ丘市で激突するのは、変な正義と変な悪!
ハイテンション! 歌うスーパーロボットバトルアクション!
【少女機甲録(仮) ◆kNPkZ2h.ro】
80年ほど前に地球上に出現し、地球上全ての生物を滅ぼさんとする謎の生命体群「ワーム」
異形の敵に立ち向かうは、全長4mのパワードスーツ兵器「機士」
陸上自衛軍第28連隊 第4中隊の少女達は、血と硝煙の匂い漂う世界を生きる!
【鋼鐵の特攻兵―Gun Strike Girles― ◆6LGb3BALUde1】
近未来。人類はBUGと呼ばれる巨大生物との戦争を続けていた。
主人公・御前静を始めとした世界各国から集まった個性的な少女達は、鋼鐵の棺に身を沈めてBUGとの熾烈な戦いに身を投じていく。
戦争という極限状態の中で、少女達は傷付きながらも成長し、互いに支え合い日々を懸命に生き抜く。
やがて少女達の間に芽生えるのは、友情かそれとも――
ハードボイルドミリタリーの皮を被った百合ん百合んな物語。
欝展開はないよ!
【武神鋼臨タケミカヅチ ◆YHSi90Gnr2】
其れは鋼の人型。其れは『神』の力を降ろす為の人造の依代。
剣神はその手に太刀を担い、在らざる戦場(いくさば)を駆け抜ける。
その刃は未来を切り開けるか―
【鋼殻牙龍ドラグリヲ ◆Uu8AeR.Xso】
荒廃した世界を跋扈する、『害獣』と呼ばれる異形の災厄。
人には太刀打ち出来ぬその存在を屠る、暴君竜の如き異形の鋼。その名は「ドラグリヲ」
アルビノの少年「真継雪兎」とゴスロリ姿のナノマシン少女「カルマ」の紡ぐ物語に刮目せよ!

3 :
[3]創る名無しに見る名無し<sage>
2012/05/29(火) 02:09:45.75 ID:CW8ul5Hz
【守護機兵Xガードナー シクス ◆wuZfOwaq7U】
CC(コスモセンチュリー)115年。独立を宣言する火星と地球の、人類初の惑星間戦争が行われていた。
少年シュート・ダリューグは独立機動防衛部隊"Xガードナー"に参加するも自分の存在価値に惑う。
戦いを止められるのは薙払う剣か、それとも守護する盾か… あなたの護りたいモノはなんですか?
【秘神幻装ソルディアン ◆tEulldVhj8h6】
因果の日は来たり――世界は異形の怪物アバドンに覆われた。
混迷を極める世界に機械仕掛けの神々は覚醒し、かくして今まさに黙示録が再現される。
測り知れざる過去より続く闘いの行方は、如何に。
【廻るセカイ-Die andere Zukunft- ◆qwqSiWgzPU】
「もう少しで世界が滅びる」世界中にそんな噂が飛び交った。
そして噂の通り、国が、都市が、次々と地図から名前を消していく。人類は滅びを待つだけだった
舞台は架空の都市“揺籃” 特別な一人の少女と、普通の少年のから、それは紡がれていく
「抗う術があるのに、やらないなんて選択肢、オレにはない」
……それは、似通っているようで……違う“セカイ”
【ビューティフル・ワールド the gun with the knight and the rabbit TロG ◆n41r8f8dTs】
未来へと向かっていた隆昭達は、黄金のアストライル・ギアによって次元の狭間へと飲み込まれ、別世界に辿り着く。
隆昭一行、やおよろず、レギアス、そして、神威。様々な人々の思惑がシャッフルされた物語の執着点は、果たして――――
パラべラム×ヴィルティック・シャッフルという二作品による、全く違った世界観が交じ合った物語の行く末を見届けよ。
この物語に、勝者はいない。
【『正義の執行者』 ◆8XPVCvJbvQ】
世間を震撼させたリベンジャーレディの事件から数ヵ月後。
ネットである言葉が頻繁に使用されるようになっていた。
「正義の名の下に」 その言葉と共に、人型兵器による犯罪者を処罰していく所属不明の赤い機体。
奇しくも所有する機体のフォルムが似ていたが為に、姉小路は事件に巻き込まれてしまう。
【eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― ◆5b.OeHcAI2】
ガラクタに覆われた世界の片隅で、少年と少女は一冊の書によって結ばれた。
そのは白く、黒く塗り潰された過去を、未来を、それ以外を呼び覚ます。
迫り来るこの世ならざる怪異、有り得ざる可能性、そしてセカイの果てより来るモノ……
――総てを越え、彼らは何を見るのだろう?

4 :
【Robochemist! ◆a5iBSiEsUFpN】
物語は、新たな世代へ――
第一作の主人公、ユトとメリッサの娘が織り成す、もう一つの『Diver's shell』!!
DS伝統のポニテを受け継ぐ少女、アルメリアと、愉快な仲間達による色鮮やかな青春グラフィティ!
とくと見よ! 激突する鋼の騎士の勇姿を!
三つ編みもあるよ!
【地球防衛戦線ダイガスト 秋水 ◆3C9TspRFnQ】
異星文明、銀河列強諸国による限定戦争と言う名の侵略戦争の篝火が地球を焦がす。
帝政ツルギスタン軍を前に敗退を繰り返す自衛隊。日本が絶望に暮れたその時――
大江戸先進科学研究所のスーパーロボット、ダイガストが此処に立ち上がる!
――この国を好きではいけないのですか?
【Villetick Jumble 硬質 ◆pOWm4b0gBI】
新たなヴィルティックワールドに鈴木隆昭が帰って来た!
今度は、あの草川大輔も大騒動の渦中と、ヴィルティックに乗っかって大暴れ!
あの人や、この人に、その人! 様々な平行世界から次から次に現れるゲスト達!
まぜこぜカオスな新世界の未来を「カード」で切り開け!
【鮮血のTank soldier◆A0fDXEX2Bs 】
荒くれ共達が血とオイルとプライドを垂れ流す世界で――――――――その物語は幕を開ける。
ニヒルでクールな赤毛の少年、ひろしと無邪気な三つ編みロリっ子ロンメル。
彼と彼女と愛機タンクマキナ。二人と一機が先行き粗筋雲行き不明の荒地を駆け抜ける!
小気味の良いギャグと予想の付かない脱線の先に、一体どんな未来が待ちかえるのか……。
何処に着地するか分からない、ハチャメチャロボット活劇から目を離すな!
【ヒトの塔◆luBen/Wqmc】
一体ここは何処なのか――――――――ここではないどこかに招かれてしまった不憫な青年、ビル。
口の悪いウサギ様と掴み所の無い青年、ロビンを始めとした不思議で独特な登場人物達と霧の森。
不思議な人とロボットが織り成す世界の中で、ビルは一体何を見つけ、何を掴むのか。
謎と不思議に満ちた、まるで童話の様なロボットストーリーをご堪能あれ。
【Spartoi◆mqimtco4oQ】
 高校全体が静まりかえった試験期間中の放課後、尾崎晴道は謎の少女・来栖貴子にゲーム対戦を挑まれる。
『神速機動ラゲリオン』。この精緻な戦術性が売りのロボット格闘ゲームでネットにその名を轟かせる晴道は、しかし周囲には秘密にしていたはずのそのHNを言い当てられて動揺する。
 美しくもどこか異質な雰囲気を備えた貴子に誘われるまま、携帯ゲーム機GPGでの対戦に臨む晴道。
 少女の正体、そして目的は何なのか?
 ゲーマー少年尾崎晴道の、新たな『ゲーム』が幕を開ける。
【ロボスレ学園】
ロボット物SS総合スレ、10スレ目突破記念作品!
このスレのキャラクター達が織り成すどこまでもフリーダムな青春(?)グラフィティ! 参加者募集中!
【スーパーロボスレ大戦】
自然発生したクロスオーバー企画。
あの世界とあの世界で刺激的にヤろうぜ!

5 :
http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/265.html
・読者側は、積極的にエールや感想を送ってあげよう! 亀レスでも大感激! 作者はいつまでだって待ってるもんだぞ!
・作者側は、取り敢えずは作品で語れ! 自分のペースでも完結まで誠実に奮励努力せよ!
・半年以上生存報告がないと、作品がテンプレから削られてしまうぞ! 要注意だ!
・テンプレに載る作品は1人1つまで! 上記の他にも作品は沢山あるので、こちらもチェックだ!  http://www13.atwiki.jp/sousakurobo/pages/12.html
・我らスレ住人は、熱意に溢れた新作をいつも待ち望んでいる!次スレの紹介文には、キミのロボットも追加させてみないか!
※紹介文未定作品一覧※
・【機甲闘神Gドラスター ◆uW6wAi1FeE】 ・【英雄騎兵ミッドナイト】 ・【ブリキの騎士 ◆WTKW7E8Ucg】
・【機動修羅バイラム】 ・【都道府県対抗機動兵器決選】 ・【てのひらをたいように ◆1m8GVnU0JM】 ・【パラベラム!〜開拓者達〜 ◆RS4AXEvHJM】
・【壊れた世界の直し方 ◆H48yyfsLb6】【Diver's shell another 『primal Diver's』◆wHsYL8cZCc】
・【TONTO◆LlCp3gHAjlvd】・【グラインドハウス ◆tH6WzPVkAc】 ・【装甲騎兵ボトムズ 幻聴編】【銀の月が見る夢 ◆CC6hDu/XuQ】
紹介文はまだまだ募集中! 作者さんが、自身で考えちゃってもいいのよ!
「自作に関する絵を描いてもいい」という了承を頂いている作者さん一同はこちら↓
・TロG ◆n41r8f8dTs氏 (tueun、ROST GORL、ヴィルテック・シャッフル 他)
・シクス ◆wuZfOwaq7U氏 (守護機兵Xガードナー 他)
・PBM! の人 ◆1m8GVnU0JM氏 (パラベラム! 他)
・古時計屋 ◆klsLRI0upQ氏 (CR ―Code Revegeon―、ザ・シスターズ、シャドウミラージュ、電瞬月下)
・◆YHSi90Gnr2氏 (武神鋼臨タケミカヅチ、パラベラム! ―運び屋アルフの何ということもない一日―)
・秘神 ◆tEulldVhj8h6氏 (秘神幻装ソルディアン)
・◆Uu8AeR.Xso氏 (鋼殻牙龍ドラグリヲ)
・DS世界観の人 ◆a5iBSiEsUFpN氏 (Diver's shellシリーズ、Robochemist! 他)
・GEARSの中身 ◆B21/XLSjhE氏 (GEARS、GEARS外伝 Berserker)
・◆46YdzwwxxU氏 (瞬転のスプリガン、最強無敵ロボ・ネクソンクロガネ 他)
・|・) ◆5b.OeHcAI2氏 (eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ――)
・◆uW6wAi1FeE氏 (機甲闘神Gドラスター)
・◆wHsYL8cZCc氏 (カインドマシーン 他)
・バイラム氏 (機動修羅バイラム)
>>882 ◆MVh6W.SAZtbu氏 (あるツッコミ体質の男の受難、でくのぼうと聖人 他)
・硬質 ◆BfO3GzMb/w(ヒューマン・バトロイド)
ここに名前の無い作者さんの作品を絵にしたい場合は、直接ご本人にお伺いを立ててみたらいかがかと。
(1行削除)
―以上がテンプレとなります―

6 :
シンプルに>>1乙!

7 :
颯爽登場>>1乙!! すごいひどいオチで前スレ終わったwww

8 :
前スレ埋まったが、なんなんだあの流れはwww

9 :
>>1乙!

10 :
 フッ、いくら>>1とはいえ、この至近距離からの>>1乙ではひとたまりも━━━━

11 :
今日の師匠はなぜこうも自爆したがるのか

12 :
 一時の迷いさ――――

13 :
せやな(時計を見ながら

14 :
ではすっごいひどいネタを披露した後で、70号機記念の一発目は僕がいただいていきますね!
ロボスレの最古参である古時計屋氏の作品である「CR -Code Revegion-」のOP風動画を作らせていただきました!
なんかノベルゲみたいな入りをイメージ。素材の少なさに一番苦労しt
http://www.youtube.com/watch?v=wpESpi4ttBs
黒歴史や諸々を重ねてきましたが、もうあっという間に70号機です。
これからもみんなで頑張っていきまっしょい!

15 :
まごついている間に、スレをまたいでしまった……
>>前798
ご芳名は存じ上げておりますが
由来の方は存じませんw
>>前801
了解ですー。
エンジョイ&エキサイティングですな!
よそのスレではSS投下とかもちょこちょこやってたんですが、ここではSpartoiが初です。
感想も書きたいんですが、変に細かいところが気になったりして書けないときがしばしばです。
68号機だったか、ワイルドアイズがおもしろかったから感想書こうとしたんですが、出てきた37ミリHEAT弾にどうしても気を取られて、結局うまく書けずじまいでしたー。

16 :
>>14
なんという本命。素材数が片手の指で足りるくらいなのによくやったな、凄いわ……

17 :
>>14
 投下乙です!
 素材2つしかないのにすごいわー、よくやるわー。
 かっこいいけどクレジットで笑ってしまうよ!

18 :
しっかし黒歴史を見事にネタに昇華したな。神経の図太さに恐れ入るわw

19 :
本命があって汚名返上できる状態だから出来た一発芸ですけどね!w
もちろん師匠がこう言ってくれたりするのとか、自分に戒めるためでもありますけどもw

20 :
>>14
乙です
作者としてはなんというかもう嬉しすぎて、髪の毛全部抜ける気分になるというか
特に動画のクオリティ高くて、最初見た時、もう感動して、嬉しくてしかたなかったです
本当、ありがとうございます
         (   (
        ( (   (. )
         . -‐ ) ‐- .
       .´,.::::;;:... . . _  `.
       i ヾ<:;_   _,.ン |
       l      ̄...:;:彡|
        }  . . ...::::;:;;;;;彡{
       i   . . ...:::;;;;;彡|∧_∧
       }   . .....:::;::;:;;;;彡{´・ω・`)  お疲れ様です、とりあえずお茶でも飲んでケロ
         !,    . .:.::;:;;;彡   と:.......
        ト ,  . ..,:;:;:;=:彳:―u'::::::::::::::::::::::::::..
        ヽ、.. ....::::::;;;ジ.::::::::::::::::::::::

21 :
 私もそこまでスゴいものじゃないけどDaZ氏に続くよー。
http://download2.getuploader.com/g/sousakurobo/1682/%E3%81%AA%E3%81%9E%E3%81%AE%E6%8B%B3%E6%B3%95.jpg
http://download4.getuploader.com/g/sousakurobo/1683/%E4%BA%BA%E5%A6%BB%2837%29.jpg

22 :
>>19
いやマジでよくやるわw割と本気で感動したぞw
>>20
>髪の毛全部抜ける気分になるというか
それ絶望してね?w
>>21
はいはい遥さん遥さn
なん……だと……!?

23 :
合法ロリだー逃げろー

24 :
 デジタル、はじめました(冷やし中華のノリで。

25 :
3年目は70号機にしてついに師匠がデジ絵デビューか……なんか感慨深いな
つか一枚目と二枚目で塗りがぜんぜん違うのはなんでだ?

26 :
>>25
 はっはっは、単純に慣れの問題なんじゃよ!
 遥さんはペンタブ買ったばっかりに描いたので、悠ママは一昨日描いたものです。

27 :
メカ青森さんvsデジ師匠という電波襲来

28 :
>>26
なるほど。つかいつのまに買ってたw
>>27
なにそれ見たい

29 :
釣られたな、age氏よ。

30 :
なに……!?

31 :
電波に興味を持ってしまったからには書かねばならぬ!これは宿命よ!フハハハハ!!(エコー

32 :
(え、なにこれどういう流れ!?)

33 :
しかしかわええなあ。これで37歳か……
つか下着のチョイスが相変わらずブレねぇwww
>>31
俺に文章力はねぇよ!?

34 :
残念ながら電波発信した私には現在そこまでの余裕はありません。
誰か書いて(丸投げ

35 :
これはアレだな、青森さんと師匠のロボスレ名古屋組による合作をだな……

36 :
 お様は正義です!
>>35
(なんかこっちに飛び火してきた!?)

37 :
それにしてもDaZ氏の動画に師匠のデジ絵とか幸先いいな70号機

38 :
良く見たらに染みがあるじゃねぇかwww

39 :
なんだと!?

40 :
ちくしょう師匠め、早速デジタルを有効活用しやがって……ふぅ

41 :
帰ったらなんかすごい投下連発な上に師匠と闘う事になっていたがだれか産業

42 :
>>41




43 :
 ガッ!
 さて、wikiの編集しときましょうかねぇ。
 そういえばwikiに動画のまとめって作ったりしないんでしょーか。

44 :
>>42
ガッ

45 :
>>43
編集乙
動画まとめは作者のページに作るか動画でまとめ作るか迷うところだな

46 :
たろ氏も結構な数の動画作られていますし、良い機会なんで動画でまとめページ作っちゃっても大丈夫でしょうか?

47 :
 YOUやっちゃいなYO!

48 :
作者ページに動画ページのリンク貼ればいいか
>>46
構わんやれ!むしろやってください

49 :
たろ氏は自分のページにちゃんとリンク貼っていますしねw
ではでは、暇なときにでも作っておきますおー

50 :
頼むわー。俺寝るわー

51 :
>>49
 おねがいしますー。

52 :
今更だけど、
 ○  >>1 乙 もうお前に用はない 
 く|)へ
  〉   ヽ○ノ
 ̄ ̄7  ヘ/
  /   ノ
  |
 /
 |

嘘ですよ?もちろん

53 :
ロボスレもう70号機なんだね、おめでとう

54 :
 アバウトに計算すると、一年につき大体17スレくらい進んでますね。
 ロボスレ百式はもっともっと先かー……。

55 :
来月末には四周年もあるんでしょう?
なかなか節目の多いスレですな。

56 :
ロボは間接が大事だからな

57 :
誰がうまいことを言えと

58 :
 これは座布団を持ってこざるを得ない。

59 :
なんか間接多そうなロボ
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org3167712.jpg

60 :
多「そう」というレベルでは…

61 :
つかでけぇw

62 :
           /\        。
   ゚     *  ヾ´⌒`ヽ、__,ノ⌒ヽ   *
 ⊂二 ̄⌒\  , '  ̄ `ヽ   _,ノ    ノ)
     )\   ヽ! 〈,、,、ヾ、〉〉   。   / ヽ
   /__   )从`ヮ´ノ! ∧  ._/ /^\)
  //// /\\二二//⌒__/  
 / / / //' ̄\ `――'"| ̄ ̄    
./ / / (/     \コ=ヾ==| * 
((/    ゚ *   〉    |    ──┐| | 
  *         イ    /       │ 
            .|   /    *    │ __|_ __|_ __|_ __|_  
     +       |   /         │   /|     /|     /|     /|   
           /  /   +   ──┘ /  |   /  |   /  |   /  |  
           ./ /
      ゚   / /   ,, -‐ 、     +
  +     ./ /   / ,‐'' ~ヾ ,
       /  ./  .i /   o.i |
     /   /    i  +  //
    /    /    ○  /,"
   ./     ヽ  _,.-‐''" ,ノ
   !        ̄   /
   .\_____,.-‐''"´

63 :
なんぞw

64 :
ラゲリオンサッカーって、実際どんな情景なんだろうか。
なんか真面目に考えると、第三者からはかなり怖い光景しか浮かんでこないのだが……

65 :
 ロボでサッカーと聞いて、真っ先にアクエリオンの
 ドリブルドリブルドリブルドリブルドリブル――――
 を思い出してしまった私ガイル。

66 :
寧ろ、それしか思い付かんw

67 :
ガンダムageで最初の頃ガンダムでサッカーやるのかと言われていたのを思い出した

68 :
やってもよかったんじゃねーかなw今のいい意味で話が古臭いAGEも好きだが、それぐらいぶっ飛んでてもよかったw

69 :
サッカー刑事ドリルボーイがいるだろぉがぁぁぁぁぁっ
いや、あんまり本編とは関係なかったけど。

70 :
>>64
やってる本人達が楽しそうだから、まあいいかなとは思ってますけどね
なんでこんな遊びなのか、KY氏の意図はまだよくわかりませんけど
仮に団体戦やったら更に気が散りますよねこれw
あと流れ見てて思うんだけど、「Spartoi」のラゲリオンサッカーは
ロボでサッカーする話じゃないからね! 誤解しないでよ!

71 :
 なんやて!?
 あ、そういえば今日は七夕ですね。

72 :
ヒャッハー! 七夕だぁー!

73 :
70号機で7月7日か。ポニーテーラーにとっては最高の日じゃないかw

74 :
 ポニーテーラーの一斉蜂起に備えなければならんのか……!

75 :
一斉蜂起なさそうだぞw

76 :
今更ながらロボスレ70号機、誠におめでとうございます!
これからもガンガン作品投下と感想と雑談の積み重ねで、ずずいと100号機行っちゃいましょう!
と、祝砲を鳴らしながら前スレ含めた感想の程を。
皆さま力作の投下、本当に乙でございます。
ではまず前スレから
>>693(円川さんクライシス)
相変わらずDaZさんの書く女の子は可愛いのお!可愛いのお!
にしてもこんな可愛い子と近づけるマコト君が羨ましくて仕方が無いっす
というか何気にグラ家さんのキャラが他の絵書きさんに書かれるのは珍しいんじゃないから士ら
DaZさんだけでなく他の絵書きさんにもバンバン書いてほしいですね
>>703(グラインドハウス)
何と言うか、こういう現実と組み合せた市街戦は凄い新鮮というか、頭の中に凄い鮮明にイメージが浮かぶというかw
にしてもイナバさんの面の皮が剥がれれば剥がれる程、色々と心寒くなり、哀しくなり……。
タナトスつえー。流石王者の風格というか、伊達に頂点を張ってたわけじゃないですね。
壮絶なやり取りの末に辿りついたのが埋立地というか港とは。何故かfatezeroのあの場所を思い出したり。
さて、最後の戦いという事で、男らしい行動に出たマコト君。
これが果たして校を成すのか、それとも現実は厳しい……という事になってしまうのか。
氏の作風的にマコト君が完全に勝利を得ることはなさそう、というか勝っても負けても苦い事になりそうですが
どちらにしろこれが〆となる戦いという事で、次回を心待ちにしております。
>>724(Spartoi_002)
あのシリアスな引きからサッカー対決にあまりに意表突かれて麦茶吹いた。無論良い意味で。
うん、来栖さんヤバいっすね。ホントに変わってるというか、色んな意味でぶっ飛んでてw
しかし冴えわたる突っ込みをしながらもしっかりと乗ってあげる晴道君も晴道君というか。ある種主人公らしくて立派です。
にしても想像してみるとすっげえ光景ですよねこれ。片方でサッカーしながらロボットが戦ってるって無茶苦茶だw
この素っ頓狂な状況をどうにか打破出来た晴道君ですが、どう見ても来栖さんに翻弄されてますね……w
にしてもこの他の事をしながら戦うというシチュエーション、今後どんな風に物語に活かされるのでしょうか。
今後来栖さんに晴道君がどう翻弄されていくのか楽しみに待っていますw晴道君になりきってドM心でw

77 :
では本スレ
>>14
うおおおお……!まじかっけえ!
あのCRがこうも映像化されるとは、震えるぞハート!燃えに燃えるぞハート!
これはもうサウンドノベル化するしか無いね!俺応援するよDaZさん!(無責任
しかしここまでこったのを作られると次回作を期待せざるおえない
>>21
師匠がデジタル移行してとんでもない大人になってたでござる
にしてもこの遥さんマジかっけえ、なんか某神父みたく八極拳でもしそうですねww
そしての無駄なこだわり……ふぅ……
でも染みはやり過ぎだと思うよ師匠。うん
>>59
なにこれこわい
こいつは絶対に神龍とガRしても勝てる。絶対に勝てる
というわけで皆さま乙でした
自分も七夕記念という事で70号機にとって初SSを投下したいと思います
多分時間区切りで丁度良く支援なしで投下出来るかと。宜しくお願いします。

78 :
男の掌が、彼女の頭にそっと触れる。触れた掌で男は、彼女の頭を優しく何度も、撫でる。
まるで親が子供を褒めている様に見える程、男と彼女には身長差がある。それほどに彼女は小さい。
「テンマ君。やはり君は私の一番弟子に相応しい、素晴らしい人材だよ」
頭を撫でながら、穏やかな口調で男が彼女にそう呟いた。
彼女は照れているのか、白い頬を仄かに赤く染めて、男を上目遣いで見つめる。
見つめながら遠慮がちに、彼女は言葉を返す。
「そんな事……無いです。まだまだ私なんて、マキさんの足元にも及ばないです」
自己否定する彼女に、男は首を大きく横に振り、やんわりと彼女の言葉を否定しつつ、褒める。
「そんな事はないさ。君はもう充分、独り立ちできる程成長したじゃないか。頑張ったね。本当に良く、頑張った」
力強い声で太鼓判を押す男に、彼女は嬉しさのあまりに目を潤ませている。照れ隠しが頂点に達していて、耳まで含めて顔が真っ赤に染まっている。
彼女の両目は男をしっかりと見つめ続けて離さない。見つめるというより、見惚れていると言っていいかもしれない。
男が掌を頭から離して、彼女の両頬へと両手を、当てる。彼女はそれを受け入れる。
男の目と、彼女の目が合い、揺るぎなく重なり合う。やがて二人は顔を近づけて、唇を――――――――。
「マキさんっ!」
勢い良く起き上がりながら、布団を豪快に吹き飛ばして、ユキハラ・テンマは長い眠りから目を覚ます。
これ以上無く心臓が、鼓動がバクバクと激しく波を打っており、至る所から汗が止まらない。
これは、ヤバい。色んな意味でヤバい夢を見てしまったと、テンマは内心焦りに焦る。
ボサボサしっ放しで無造作極まりない髪の毛を、もしゃもしゃと指で激しく掻きながら、数秒前に見てしまったあの夢を脳内から掻き消す。
寝ぼけ眼を、どうにか朧げに開き始める。窓ガラスから寝起きのテンマを叱る様な、眩い日差しが照らしている。
……起きなきゃ。髪の毛を掻きながら、テンマは部屋の電気を点けて、夢の世界から現実へと舞い戻る。
電気を点けた部屋には、今正に唇を重ね合わせようとした、愛しの男の姿などありはしない。
そこにあるのは生々しい生活感に満ちた、散らかしっぱなしな己の部屋があるだけだ。読もうと思っていたが面倒臭くなり放り投げた大量の書籍やら、仕事で読まなければならない書類関係。
踏んだら確実に足を痛めるネジやボルト、作り掛けのプラモデル等々等。大きい物から小さい物まで、ありとあらゆる物が散らかり、足の踏み場もない。
一瞬で夢の世界から現実へと叩き落としてくれる、物物物の大海原。世の母親がこの部屋を見たら気絶しそうな散かしっぷりである。
このグータラを具現化した様な部屋に住んでいる女性の名は、ユキハラ・テンマという。
一般的な小学生以上、中学生未満の背丈にあずき色という、地味一色なジャージを上下に着込み、低い鼻立ちにくりっとした、幼さの残る大きな目。
その背丈と正に童顔といった顔立ちからよく子供に間違えられるが、実年齢は既に成人を越えており少女では無く立派な女性である。外見からは想像出来ないが。
テンマは常日頃、世の中で修理士と呼ばれる、家庭で一般的に普及しているロボットを修理する職業に就いている。
しかしまだ正式に、修理士として生計を立てている訳では無い。修理士のプロとなるべくある男の元で助手とした働きながら、切磋琢磨している。
修理士として自立するには勉学の他に経験が物を言う為、テンマはある男―――――――マキ・シゲルというベテラン修理士の元で常に経験を積みながら一日でも早く独立できる様、努力している。
この修理士という職業、よっぽど大成して自分自身が会社を起こしたり、あるいは大手大企業に専属修理士として雇われるでもして地位を安定させなければかなりハードな職業である。
修理士としてロボットを修理する技能の他に、お得意さんを作る為に自らを売り込んだり、贔屓にして貰う為に何度も同じ客に利用して貰ったり自分自身で営業しなくてはならない。
それに伝手を作る為には、なるたけ遠方へも出張しなければならない為、その遣り繰りで中々黒字には出来ない、そんな職業だが年々希望者の数は増えつつある。
毎年毎年新しいロボットが作られては消費される為仕事自体は無くならないのと、技術を覚えさえすれば、何歳からでも再就職が出来るのがその理由と言われている。

79 :
マキはよほどの距離、流石に国と国を跨ぐ程の依頼でも無ければどこの依頼でも引き受ける為、移動するだけでも結構ハードだとテンマは思う。
車とかで二、三〇分程度で行ける近場からの依頼ならともかく、移動に何時間も掛かる場所からの依頼を受けた翌日には、疲労感が半端じゃない。
それに一日に何件も依頼が舞い込んでくると、色々な場所をあっちこっちと行く羽目になるので目が回りそうになる。
ベテランとしての威厳、というよりもう何十年も同じ事をしている為、マキはどれだけ遠い所に出張しても全く疲れる様子が無い。
そんなマキに対してテンマは見習いとして勤め始めた頃は、ただ長距離を移動するだけでもヘトヘトになっていた。
一つ依頼を終えて帰れる日ならまだしも、次から次へと他の依頼が舞い込んできて移動しながら数十軒も依頼をこなした日には、翌日の休日は一日中疲れて寝続けていた。
疲労の原因はそれだけではない。
依頼を受けた際、修理するロボットが小型ロボットの修理ならともかく、工事等で使われる様な大型ロボット、または構造が複雑なアンドロイドの修理となると二重の意味で疲れ果ててしまう。
中には直接メーカーに修理を依頼しろと思う位滅茶苦茶に故障しているロボットすらある。だがどれだけテンマはヒ―ヒ―言おうと、マキは涼しい顔で修理に取り掛かっては、最短で修理を終わらせてしまう。
そんなマキを見、テンマはやっぱりこの人に師事して良かった。大切な事が沢山学べる。と思うが同時に。
自分にはこの仕事は向いていないのではないか、マキさんの様な立派な修理士になれる気がしない、という正反対の思いが頭を過ぎって困る。
最近になってようやく、長距離移動する程度では疲れる事は無くなった。だがやはり、大きな依頼を終わらせた後だと正直疲れる。
昨日受けた依頼は、自動で芝を刈り上げてくれる二足歩行型自動芝刈り機の修理へとマキと出向いた。
この二足歩行型自動芝刈り機、既にメーカーが製造を中止しているとても型の古いタイプで、どう直せばいいのか二人で四苦八苦した。
どうにかメーカーに電話で問い合わせながら予想よりも大幅に時間をオーバーしながらも修理を終えて事無きを得た。
事無きを得たが、もうあんな依頼を正直受けたくない。というか古いのなら買い変えろよとテンマは何度も口に出そうになって困った。
まだ時間が掛かるのか! とやけに偉そうな中年男性の依頼主の態度を見ていると特に。こんなのも客にしなければならないと思うと、修理士も楽な仕事ではない。全然ない。
布団を乱雑に畳んで隅へと追いやり、適当に物を払い除けて隙間を作る。その隙間に、壁に立て掛けられている新調した折り畳み式の小型ちゃぶ台を持ってきて足を立てる。
料理を作るのが至極かったるいので、台所からいつごろ買ったか分からない、多分食べれるカップヌードルを取り出して、やかんに水を入れる。
そうしてやかんの蓋、の取っ手をくるくると三回位、回転させる。回転させて、蓋を閉める。
すると取っ手がゆっくりと回り始めた。どういう仕組みかは分からないが三分後、取っ手が動きを止めると、やかんに入れた水は沸騰したお湯となる。
もう人類はわざわざ、コンロを手動で回して火を点けて置くという行為をしなくて良いのだ。僅か数秒の手間である事は取り合えず触れない。
文明の進化万歳。ちゃぶ台の上に適当な布とカップヌードルを置き、布の上にやかんを置いて、沸騰するまでしばし待つ事にする。
どこに置いといたかな……と、テンマは周囲を漁っては目的の品を探す。自分自身、何がどこにあるか把握できない。
あ、あったあった。テンマは確かな感触を得、それを物の大海原から救出する。小さなテンマに手に余るほど、それはゴツい形をしている。
テンマの掌に握られているその物体の名は、データフォンという。
人々の間で幅広く普及している言わば携帯電話、というよりスマートフォンの発展系と言っても良い道具である。
小型のホログラム装置が搭載されており、映像を立体的に見る事が出来る。また、遠隔操作機能で鍵が無くても自宅のドアを開け閉め出来たり、風呂を入れて沸かす事等出来る。
色々と人類の生活を格段に便利にした利器なのだが詳しい説明は省く。テンマはそんなデータフォンのモニターに表示されている数多のアイコンの中から時計機能を探し出し、指先を当てる。
モニターに表示されている、デジタル時計が示している時間帯はは午前一一時四五分。あまりにも疲れていた為か、朝通り越して昼頃まで寝てしまっていた。
き、昨日の疲れが響いちゃったんだな、うん。しょうがない、しょうがないよね……と、テンマは自分で自分を擁護する。にしても何と勿体無い。

80 :
午前中をまるっと無駄にしてしまった。手付かずのままの書籍や書類を読破するとか、作り掛けのプラモデルを作るとか、というか部屋の整理……はめんどくさいから良いか。
何にせよ出来る事が腐るほどあったろうに。どうしてこうもグータラなのかとテンマは反省はするが後悔はしない。
それにしても今日はどうするべきか。テンマは何も思いつかない。別に休みだからといって外に出る必要性はない。
寧ろテンマは休みの日は基本的に予定とか無ければ、家に籠りっ放しである。普段の仕事がハード、まぁ……ハードだし、休みの日くらいはゆっくりしたい。
普段必死に頑張っているからこそ、何と言われようと体と心を休める為にゴロゴロと自堕落を楽しまなきゃならない、というのがテンマの持論である。
……決めた。夕方まで二度寝だ。明日はまた仕事だし、ジタバタしたって失った時間は戻らないし。戻らないし。大事なので二回言う。
まるでテンマの考えに賛成する様に、取っ手の回転が止まりやかんが三分経った事をベルで知らせてきた。これが朝飯兼昼飯だ。
二度寝を決意した所で、寝る為の腹ごしらえを済ます為テンマがやかんに触れようとしたその時。
データフォンのモニターがデジタル時計から、誰かが自分に電話を掛けてきた事を示す簡、易的な電話のアイコンへと切り替わる。
これから眠ろうってのになんて無粋な……。内心舌を打ちながら、テンマはそのアイコンの中央に書かれている、電話を掛けてきた人物の名前を見る。
親しい人ではなくセールスだとか知らない人から、また非通知設定なら通話に応じず即切りしようと思う。
その人の名前を見、テンマはすぐ通話を行う為にアイコンに指を触れる。触れて耳元へと、データフォンを持ってくる。
「もしもし、テンマです」
「あ、テンマちゃん? ティマです。いきなりだけどテンマちゃん、今日予定とか……ある? 無いなら付き合ってほしいんだけど……」
二度寝する所か、テンマは急いで身なりを整えて出掛ける事になった。それほどまでに、テンマにとって大事な人からの連絡であった。
その人から教えられた待ち合わせ場所に立ち、テンマは待ち人となる。ギラギラと容赦無く頭を照らしてくる太陽を鬱陶しそうに睨む。
頼むから雲に隠れていてほしい。こうも眩しいんじゃ、立っているだけで日射病になりそうだ。只でさえ蒸し暑いってのに。
上にはは風通しの良い、胸元の涼しげな白色のブラウス。下にはカジュアルなジーンズ風のタイトスカートを履き、テンマは待つ。
急いで服と髪の毛を仕立てたが、それなりの格好にはなっていると思う。とはいえ……テンマは周囲を行き交う子持ち連れやカップルを見、ジト目で思う。
本当に暇だなコイツらと。まぁ、こういう人達が居るから経済が回るから良いのか。……何に八つ当たりしているんだ、私は?
ふと、テンマはちらりと、近くの洋服店のマネキンが並んでいるウインドウガラスに目を向ける。一応あの人に会う間に自分の姿を確認してみる。
うむ、組み合わせも色の相性も悪くない。オシャレとまでは言わないが、少なくとも他人から変な目で見られる様な格好ではないとは思う。
問題は、この背の低さと顔の幼さだ。一般女性よりも大分小さい背丈。垢抜けたくても垢抜けられない、低い鼻と無駄にくりくりとした目。全体的に幼い。我ながら幼い。
この容姿のせいで、テンマは中学生くらいの少女、たまに小学生の少女にさえ間違われる。今まで受けてきた苦労を思い出すだけで一冊本を書ける気がする。
高い所にある本を取ろうとしても届かず、店員に協力して貰ったり、映画館で前の人が大きいせいで映画が見れなかったり。得した事も無い事は無い。
だがそれ以上に損した事の方がずっと多い。世の中は童顔というか幼く見える女性を羨ましがる系統が何となくある気がするが、それは違うとテンマは絶壁な胸を張って言える。
一応待ち合わせ時間には充分余裕があるのだが、テンマは正直に言えば、早く待ち合わせたいと思っている。
こうも日差しが強いと、肌が焼けてしまう。小さい頃から肌が強い方じゃない為、ちょっと日差しに当たるとすぐに焼けてしまい痛い。
それに、早く冷房の利いた施設内に入りたい。仕事の日以外はまず外に出ない為、こうも長く陽に当てられると頭がくらくらする。
にしてもあの人―――――――ティマさんはどんな用事で私を誘ってのだろうか。テンマの中で楽しみが半分、不安が半分ある。

81 :
こう、仲睦まじそうな家族を見ていると上手く言えない黒いモヤモヤとした感情がふつふつと……と、その時だ。
テンマのいる場所へと誰かが小走りで向かってくる。落ち着いた服装の、さらりとして綺麗な金髪を揺らしてその人が駆けてくる。
テンマはその人に向かって、自分がここに居るという事を示す為に両手を大きく上げて振る。その人、というか女性は片手を上げてテンマにサインを送る。
次第に女性の姿がはっきりとテンマの両目に映り込む。聡明そうな蒼い瞳に、外国人女性の様な高い目鼻立ち。それに美しく靡く、金色の長髪。
出る所が出て引っ込む所がしっかりと引っこんでいるスタイルの良さと良い顔立ちと良い、その女性の容姿はテンマはとは対照的である。
と同時に、テンマに電話を掛けてきて二度寝を阻止した人物である。
女性はテンマの元へと急ごうとしているが、急ぎ過ぎて足元が見えていない。微妙に飛び出ている、路面の段差に気付かない。
テンマがそこ、段差ありますから気を付けて下さいと言おうとしたが時すでに遅く。
「ごめんねテンマちゃん。待たせちゃ……ってきゃっ!」
踏み出した右足を女性は思いっきり段差に引っかけると、派手に地面へとすっ転んだ。
周りの人々が一瞬女性の転倒に驚くが、すぐに歩き出す。テンマは急いで女性の元に駆け寄って気遣う。
「ティ、ティマさん、大丈夫ですか?」
心配そうに顔を曇らせているテンマに対して、女性は照れ臭そうに舌をぺろりと出すと、大丈夫である事を証明する様に元気に起き上がった。
起き上がり膝元を両手で叩きながら、持っているハンドバックからこぼれた物が無いか、くまなく探す。
どうやら特に落とした物とかはない様だ。ホッと胸を撫で下ろし、女性はテンマに明るく朗らかな笑顔を浮かべながら言った。
「うん、大丈夫。心配させちゃってごめんね。久々にテンマちゃんと遊べると思うと興奮し過ぎちゃった」
「気を付けて下さいよ。ビックリしました」
テンマに笑い掛けながら話しかけているこの女性こそ、待ち合わせ相手である女性である。名はティマ。一応本名はマキ・ティマ。
最初に話したテンマの上司であり師に当たるマキ・シゲルの恋人であり、その正体は――――――――突拍子もないがアンドロイド、つまりロボットである。
しかしマキもティマ自身も、その事に対して負い目を感じ立てたり、世間に秘匿するつもりはない。テンマはティマがアンドロイドである事を知っている。
そんな事実が気にならなくなる程に、ティマは人間らしい生活を送っている。故にテンマはティマに対してこうして普通に接しているし、たまに遊んだりもする。
ふぅ、と一息吐いて色々と落ち着かせるとティマは待ち切れないといった感じの弾んだ声で、テンマに言う。
「それじゃあテンマちゃん、あれ買いにいこっか」
……アレ? どこかで待ち合わせるとは聞いたがどこに出掛けるか聞いていなかったテンマは、小さく首をかしげつつティマに聞く。
「買いに行くってどこに……ですか?」
そう聞くテンマに、ティマは困った様な苦笑いをしつつ、返答する。
「どこにってやだなぁ、テンマちゃん。今日のお祭りに着ていく浴衣を買いにだよ」

82 :
何だかんだ合流したテンマとティマは、すぐ近くの大型ショッピングセンターへと足を運ぶ。
テンマはまだ起きてから一時間も経っていない為、上手く頭が働かない。何でティマとお祭りに、それで浴衣を買いに行くのか良く分からないまま付き合っている。
入って早々、一階は待ち合わせた場所と同じく、多くの家族連れやらカップルとかで人がごった返している。
あぁ、人混みって嫌だ。何か妙に息が詰まる、とテンマは軽い不快感を覚えながらも、何でこんな人多いんだろうと疑問に思う。
がすぐに、そう言えば今日は土曜日だったなと疑問に答えを出す。道理で無駄に人が多い訳だと。まぁ、この場所は普段から人が多いっちゃ多いが。
それに何故か、浴衣やら甚平やらを普段着ないであろう服を着ている人もやたら多い。テンマの脳味噌は何が何だか分からず軽くショートしている。
そういえばティマからお祭りという言葉を聞いたが、どんな祭りかがいまいち思い出せない。まぁ七月だしそんじゅそこらで祭りはあるだろうが。
ティマに誘われるがまま、洋服と和服を取り扱っている衣料品コーナーのあるフロアへと、長い長いエレベーターで移動する。
エレベーターで移動しながら、まだ四分の三程度が眠っている頭を必死にフル回転させて、今日が何の日か考える。
今日は確か七月、七月の七日……あ、そうか。その答えにようやく気付けて、テンマはぼそっと呟く。
「そっか……今日七夕だったんだ……」
通りで妙に今日のティマのテンションが高いのだと、テンマは一人納得する。気になっていた事がスッキリすると、自然に頭の中が冴えてくる。
今日、何でティマがテンマを誘ってきたのか、その理由を思い出し始める。確か、数日前だ。
数日前、ティマはテンマを交えた夕食の席で、近くのアーケード街で七夕祭りをやるから、皆で行ってみない? と提案したのだ。
そこでティマとマキ、それにテンマと、ティマの同僚でありテンマの義姉的存在であるハナコの四人で行く事になった。
無論、無理強いというか強制では無く、各々でその日、七月七日に予定が無かったら、という前提ではあるが。
ハナコは残念ながら丁度その日に仕事が入ってしまった為泣く泣く不参加に。
では今回、仕事が休みで尚且つティマが居るなら必ず付いてくるであろうマキ……の姿が無い。テンマは疑問符を頭に浮かべる。
よほどの事でも無い限り、絶対にマキさんはティマさんに付き添う筈なのだが……もしや何かあったのかと。
「あの、ティマさん」
機嫌良く、前に立ち小声で鼻歌を歌っているティマにテンマは声を掛ける。
「ん?」
ティマは身体を少しだけ振り向かせて、テンマの呼び掛けに応じる。ティマが振り向くと、テンマは頭に思い付いたままの疑問を伝えてみる。
「マキさんはどうされたんですか? 姉さんは仕事だからこれないにしても……何か、あったんですか?」
真剣な目でそう聞くテンマに、ティマはうーんと、少しばかり返答に迷う素振りを見せる。そうして若干苦笑いしながら答える。
「マキなんだけどねー……。昨日の夜までは何ともなかったんだけど、今朝急に腰が痛いって言いだしてね。
 仕事してる時は作業に夢中になって気付かなかったらしいんだけど、一日経ったら物凄い筋肉痛になっちゃったみたい。だから残念だけど自宅療養中」
「……そうなんですか」
テンマは思い出す。
昨日の仕事でマキは、件の二足歩行型自動芝刈り機を直す為に何度も芝刈り機を持ち上げては倒して、持ち上げては倒す作業を行っていた。
動作を確認する為に芝を刈れるかどうかを逐一確かめていたのだがこの芝刈り機、内部に支障があった場合点検する為に一々倒して背中の蓋を開けなければいけないという壮絶に面倒臭い仕様だった。

83 :
テンマはマキが芝刈り機を必死に倒しては直して起こしてはテストするのを見て、芝刈り機を持ち上げるのを手伝おうとした。
が、マキはこんな重い物を君に持たせる訳にはいかないと一人で奮闘していた。顔を真っ赤にして、全身の力を使い作業しているマキに、テンマはプロの根性を垣間見た。
だがその結果が腰痛だ。色んな意味でやりきれない。
「私……マキさんに酷い事、しちゃってたかもです」
テンマが少し暗い声で発したその言葉に、ティマは興味深げといった様子で尋ねる。
「それってどういう意味? テンマちゃん」
ティマに説明を求められ、テンマは説明し出す。
「昨日の依頼で承ったロボット、一々何がどうなってるのかを確かめるに、背中の蓋を取らないといけないロボットなんですよ。
 で、マキさん、そのロボットが倒れる度に中を直してはテストする為に起こして、中を直してはテストする為に起こすって作業をずっとやってたんですよ」
ティマは静かにテンマの話を聞いている。テンマは言葉を留めず、説明を続ける。
「なので私、マキさんを手伝おうとしたんですけど、マキさんはこのロボットは凄い重いから、私一人で持つよって……多分腰痛の原因はそれだと思います」
テンマの話を聞き終わると、ティマは呆れ気味に笑いながら、言う。
「……あの人、どうしてもテンマちゃんに良い所見せたかったんだろうね。まぁ、見栄を張った自業自得かな」
「そんな……自業自得なんて。私が手伝おうとしなかったのが悪いんですよ。全部マキさんに任せっぱなしで……」
ティマの言葉をやんわりとテンマは否定する。実際、手伝おうとしなかった自分が悪いと思うし。
そんな罪悪感を持っているテンマに対し、ティマは微笑んで言葉を返す。
「テンマちゃんが気にする事無いって。マキが腰痛になったのはマキ自身のせいなんだから。
 それに最近寝不足気味って言ってたから今日はじっくり寝れて良いんじゃないかな」
時折、テンマはティマがマキの事を本当に愛しているのか不安に思う事がある。今の発言の様に、ティマはマキに妙に冷たいというか、偉くドライになる瞬間がある気がする。
普段が異様に、こっちが胸焼けするほど愛しあっているから、こういう瞬間に違和感を感じるだけかもしれないが。でもマキと祭りにいけないのはちょっぴり、寂しい。
無論、ティマと二人で過ごす事に不満がある訳では全然ない。ただ、出来ればハナコとマキ、この二人も交えて行きたかったとほんのりと思っただけで。
「着いたね。結構広いんだ」
「そうですね、思ったよりも広いです」
エレベーターを降り、テンマとティマは目的地である、洋服・和服を取り扱っている衣料品フロアへと足を踏み入れる。
そのフロアは主に女性向けの商品を中心に取り扱っている為、煌びやかな内装が目を惹くコスメショップや、入口からして高級感漂う宝石店等が並んでいる。
その中でも二人が目的としているのは左半分のコーナー、フロア半分を占めている洋服・和服のコーナーである。
安売りの商品からブランド商品まで、子供向けの衣服から例服まで幅広い品揃えを誇っているそのコーナーの中で、テンマはティマと共に夏の浴衣などを特集したスポットに行く。

84 :
壮年の男女向けにデザインされた、渋い色調の浴衣から、家族で一緒に着れる統一感のあるデザインと色調の浴衣、あるいは若者向けの少々派手すぎないかと思える浴衣まで。
最近は仕事に熱を上げており、ファッションに関心や興味がかなり薄れていたテンマには、こうして様々な色の衣服を見るのが偉く久々に思える。
こんなに沢山種類があると目移りしてしまう。どうしようかな……と、テンマはぼんやり考える。私に似会いそうな浴衣なんてあるのだろうかと。
こう、自分の胸は自他ともに認める残念っぷりなので、悔しいながらも胸が苦しくて着るのがきつくなる、なんて事にはならない事だけは分かる。本当に、残念ながら。
胸が苦しくなるか否かなんてどうでも良い。問題は、テンマの背丈で着れる大人用に浴衣があるかどうか、だ。
しかし目を血眼にして必死に大人用のサイズを探してみても、中々テンマがすんなりと着れそうな物が見つからない。
やはり私の身長ではそうそう着こなせる物は見つからないか……と意気消沈していていると。
「テンマちゃん」
後ろからティマに声を掛けられて振り向く。そこにはテンマより一早く浴衣が決まって、その浴衣を片腕に掛けているティマが立っている。
「凄い早いですね。もう決まったんですか?」
テンマがそう聞くと、ティマは口元を嬉しそうに微笑ましてこくんと頷いた。
「うん。凄い気にいったのが見つかったの。でも実際着てみたらどんな様子になるか分からないから、ちょっと見てくれないかな」
「良いですよ」
テンマは快く頷く。そうして二人は少し歩いて試着室へと向かう。
試着室に入ったティマは、係員に手伝って貰いながら、選んだ浴衣を試着してみる事にする。
試着室からティマが出てくるのを待ちながら、テンマはもう少し浴衣を探してみる。もしも見つからなければ最悪、普段着で良いかなと……さえ思う。
ティマさんには悪いけど……。と、そうこうしている内にティマが準備出来た様だ。開けるよー、と声を掛けながら、試着室のカーテンを引く。
「どう……かな?」
照れ臭そうに、ティマは若干顔を逸らしつつ、着替え終わった浴衣の感想をテンマに求める。
テンマは普段とまるで違う姿に、鮮やかに変身したティマに軽く息を飲んだ。
落ち着いたシックさと共に、しっとりとした色気を含んでいる深い藍色。そんな藍色の美しさを際立てる様に、淑やかな自己主張をしている、百合を描いている白色の刺繍。
綺麗な金髪を、ティマはヘアゴムでポニーテールに結う。髪の毛が束ねられた事によりちらりと見えているうなじから、言い知れぬエロスを感じる。
いつも接している時の穏やかで家庭的なティマとは全く別の魅力に溢れたティマがそこに、居る。
「似合ってるといいんだけど……あんまりこういうの着ないから、やっぱり変かも」
照れ臭い為か、若干恥ずかしそうにカーテンに隠れながらティマはそう言う。
テンマは無言で親指を立ててサムズアップする。謎のジェスチャーをしているテンマに、ティマは苦笑しながら尋ねる。
「それって、似合ってるって事?」
「バッチリですティマさん。悔しい程バッチリです」
それにしてもと、テンマはティマの浴衣姿をじっと見て、思う。
よく、外国人が浴衣を着込んでいる姿を見かける事があるが、その中でも今のティマの姿は格段に綺麗なのではないかと。
いや、ティマ自身は外国人でもなければ人間でも無いのだが、多分ティマをアンドロイドと知らない人は、凄い綺麗な外国人が浴衣を着ていると認識するのではないかとテンマは思う。
にしても何となくのイメージで、ティマの様な本当に外国人顔? と言っていいのか、そういう系統の顔立ちに浴衣は似合わないと思っていたが。
それはとんでもない先入観から来る誤解だった。今のティマは情緒感溢れる、綺麗と言う言葉しか浮かんでこない。奇跡的な化学反応が起きている。
浴衣の配色のセンスが良い良いのか、それともティマが滅茶苦茶似合っているのかまでは一先ず置いといて……さて、と。

85 :
ティマがキッチリと決まった所で、テンマも自分が着る為の浴衣を再び探し出す。探し出すのだが。
みつから、ない。中々サイズの、丈の合う浴衣が見つからない。どれもこれも大人用にしては大きすぎてテンマに合うサイズの浴衣が無いのだ。
こんな所でロリ体型である事のデメリットにぶち当たるとは思いもしなかった。一番小さなサイズの女性物でさえ、テンマの丈に合わない。
と、なると……。テンマは横目でちらりと、とあるコーナーを睨む。そのコーナーだけは行かない様に誓っていたのだ、が。
もうこうなると、テンマがちゃんと着れそうなのは子供用の浴衣しかない、のだろうか。色んな意味で屈辱的だ。屈辱的過ぎる。
だが、ティマがわざわざ浴衣を着てお祭りに行こうと誘ってくれた手前、普段着のままでいるのも忍びない気分になる。
恥を捨てて子供用浴衣を買うか、それとも自らのプライドを護る為に普段着を選ぶか。小さな究極の選択の果てに、テンマは選ぶ。
一歩二歩と、両足を確かに踏み出して、作業中の係員の元へと歩んでいき、声を掛ける。
「あ、あの、すみません」
何故か声がどもる。係員は特に気にする事無く、テンマに気付いて営業スマイルをしながら顔を向けてきた。
テンマは決意を決めて係員へと、聞く。
「はい?」
「その……子供用の浴衣で割と地味めなデザインのって……ありますか?」
「テンマちゃーん、着るの決まっ……た?」
普段着を紙袋に入れ、片腕に引っかけているティマが、テンマの元に駆けてくる。
テンマは不服そうな、残念そうな、恨めしそうな、とにかく負のオーラを感じざるおえない不気味な笑みを浮かべている。
テンマは係員が選んでくれた、割と地味めなデザインの子供用浴衣を着ている。地味め、と確かにテンマは注文した。注文したのだが。
いかにも子供服である事を示す様な、目にも鮮やかな桃色に、星を象ったワッペンがキラキラと可愛らしく散りばめられている、実に愉快な浴衣をテンマは着ている。
テンマ自身は滅茶苦茶不服なのだが、コレの他に子供用浴衣というと、キャラクターのイラストが入っている奴しか無かったのだ。
多分テンマが着たかったであろう地味め、というか割と落ち着いている色調の子供用浴衣は既に売れてしまったのだろう。故にこれしか無かった、と。
係員は膝が見える動きやすいらしいミニスカート状の物も進めてきたが、テンマは断固拒否した。只でさえ強烈なのにミニスカとか馬鹿かとアボガド。頭沸いているのかと。
「その……えっと……私の背丈に合う浴衣、子供用にしか無くて……」
テンマはとても気まずそうに、ティマからモロに目線を逸らしながらそう言う。
ティマは何と言葉を掛けて良いのか迷いながらも、一番テンマを傷つけない気がする言葉を慎重に、選ぶ。
「そっか……でも悪くは無いと思う……悪くは無いと私は思うな。可愛いよ」
似合ってると言うとテンマは逆に傷つく。だからそれなりの言葉で当たり障りなく触れた方が良いと、ティマは思っている。
という事にテンマは気付いている。ティマの優しさが心の傷口に優しく薬を塗ってくれる。
それが優しさと呼べるのかはさておき、そういうティマの心遣いは本当に嬉しい。軽く涙が出そうになる。いや、出てる。
「もっと地味と言ったら変ですけど、落ち着いた色のがあれば良かったんですけどね。本当に。本気と書いてマジに」
「……大人用ので、テンマちゃんに合うサイズなの無かった? 私探して来ようか?」
ティマの言葉にテンマは大きく首を横に振る。もうこれで良い。これで良いし、もう。

86 :
「いえ、良いんですよ。こんな事でティマさんに迷惑は掛けられませんし」
「そんな迷惑だなんて。何だったらすぐに探してくるよ」
「いーんですよ、私気にいりましたから、コレ」
あっけらかんとした、空元気な口調でテンマはそう言うと、踵をくるっと返して普段着の入った紙袋を掲げる。
そうして元気一杯と言った様子で歩き出しながら、ティマへと声を上げる。
「さぁ、お祭りに行きましょうティマさん! 準備も整いましたし!」
明らかな痩せ我慢が透けて見えて悲しい。
本心をひた隠してでも気遣ってくれているテンマを、ティマは温かな目で見つめている。
優しい子……本当に優し過ぎる子……。
「……そうだね。行こう」
優しい声でそう答え、ティマは歩き出すテンマへとついていく。
今、テンマがどんな表情を浮かべているのか、それは表現しない事にする。テンマのプライド的に。
衣料品のフロアを後にして、テンマとティマは再び長い長いエレベーターに乗り一階へと降りる事にする。
ここまで昇ってくる時とは逆に、次はテンマが前に立ちティマが後になる。しばらく降りている時、ふとティマがテンマの肩を叩いた。
テンマが身体を振り向かせると、ティマは何処から取り出したのか、青色の細長い紙をテンマに差し出してきた
「ティマさん、それは一体……?」
テンマが頭に疑問符を浮かべていると、ティマはニコニコと楽しそうにしながら答える。
「テンマちゃんの分の短冊だよ。ほら、祭りに行ったら笹に引っかけるから」
テンマはそれを受け取る。なるほど、短冊か。……短冊だけ渡されても困る。
「……私、今日ペンとか持ってないんで」
「抜かりなく」
ティマはまるで手品のような鮮やかな動作で、ボールペンをどこからか取り出すとくるりと回してテンマに渡す。どうやら準備は万端な様だ。
その抜かりの無さにテンマは口から間の抜けた笑い声を出しながら、ペンも受け取る。
にしても七夕祭りという事を思い出してはいたが、短冊まで気が回っていなかった。というか書くのか、コレを。わざわざ。
「いつでも良いから、テンマちゃんのお星様への願い事を書いてほしいな」
「ティマさんはもう書いたんですか?」
「うん。抜かりなく。抜かりなくね」
抜かりなくというワードがが気にいったのだろうか。自慢げに小さく鼻を鳴らしているティマに、テンマは些か反応に困る。
にしても短冊に願い、願いか……。テンマは何となく、真剣に考えたくなる。今の自分には、星に掛ける様な様な願いとかあるだろうか。
仕事が上手くいくように、という願いだけはしたくないとテンマは思う。変な意味では無く、そういう願いは何かに頼むのではなく自分自身の力で叶えねばならないと思っているから。
それなら家族がいつまでも健康でいますようにとか……それなら星じゃなくて神様や仏様に居乗れば良い願いか。
何というか、星に駆けるならもっとこう、叶いそうもない願いが良いのかもしれない。絶対に叶う気がしない、正に星に祈る様な途方も無い願いが。
……ふと、朝見たあの夢が浮かんできた。テンマの中であの夢は、絶対見ちゃいけない夢の部類だった。
何と言うか、今の自分の生活を、人間関係を壊してしまいそうで。でもあの夢は間違いなく、今自分が抱えている本心である事にテンマは気付いている。

87 :
いつだっただろう、ハナコとドライヴに出掛けた時に交わした会話がある。
それはハナコがテンマに対して好きな人が居るのか? という質問をぶつけてきた時の事だ。その時のテンマはハナコを煙に巻く様な言葉で誤魔化していた。
だが、その煙に巻く為に言った、好きな人の条件。ハッキリと言えば、テンマはその条件がそのまま当て嵌まる。人物を好きになっている。その人物は――――――――。
ようやく長かったエレベーターが終わり、テンマとティマは一階へと戻ってくる。テンマが数歩歩いて降りると、後ろから続いたティマが大きく背伸びをした。
アンドロイドだから疲れは感じない筈だが、まぁそれはさておき。背伸びをして、前を向いたまま、こちらを振り向かずに立っているテンマへと声を掛ける。
「何か浴衣買うだけでも疲れちゃったねー。お祭り行く前にちょっと一休みでもしようか。テンマちゃん」
テンマはティマに何も答えない。何故かじっと前を向いたまま、その場から動かない。
テンマの調子に不思議に思ったティマが、後ろからゆっくりと歩み寄りつつ、再び声を掛ける。
「……テンマちゃん?」
「……ティマさん」
テンマは振り向かない。振り向かずに背を向けたまま、ティマに返事する。その声は何処となく、真剣に思える。
声の調子から、テンマが何か言いたい事があると感づいたティマはピタリと足を止め、テンマの話を聞く事にする。
足を止めて、聞く。
「……何?」
テンマは背を向けたまま、言葉を紡ぐ。
「私……私、好きな人が居るんです。多分初めて、心から好きになった人が」
そうしてテンマは振り向く。振り向きながらティマに、言い放つ。
「私……マキさんの事が、好きです」
続く

88 :
投下終わりました。まさかの続き物である
七夕結局間に合ってないし無駄に長いし自分自身なんだこれ?ですが
生温かく読んで頂けると嬉しいです。では

89 :
乙!
ゆっくり読ませていただきますね!

90 :
>>88
 投下乙です!
 それでは、ゆっくり読ませていただきますね!

91 :
 しかしたろ氏の執筆速度はほんとに速いですねw

92 :
暇なので無駄に早いのです
中身が伴っているかは疑問です
じっくり書いてじっくり投下する人の方がずっと立派です

93 :
 またまたご冗談を(AA略

94 :
やーやーマジです
自分取り柄が早く書けるだけなんで
キャラとか物語のクオリティが実にガッカリクオリティなので他の書き手さんに頭が上がりません

95 :
まあ上げる以前に顔が立てられるほど立派な作品書いてないんだけどね

96 :
なんで今日のたろ氏はこんなに荒ぶってんだw
とにもかくにも投下乙!

97 :
ネガる位なら投下しなきゃ良いのにね、自分で評価落として何がしたいんだろう

98 :
もうネガティブはたろ氏の持ち芸みたいなもんだろw

99 :
 持ちゲイ……!?(驚愕

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